JPH10118051A - 真空採血装置 - Google Patents

真空採血装置

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Publication number
JPH10118051A
JPH10118051A JP8273113A JP27311396A JPH10118051A JP H10118051 A JPH10118051 A JP H10118051A JP 8273113 A JP8273113 A JP 8273113A JP 27311396 A JP27311396 A JP 27311396A JP H10118051 A JPH10118051 A JP H10118051A
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JP
Japan
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blood
suction pressure
blood collection
vacuum
mode
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Application number
JP8273113A
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English (en)
Inventor
Satoshi Inoue
聡 井上
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Filing date
Publication date
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】真空採血室に生成される吸引圧により血液容器
への採血を行なうに際し、複数のレベルの吸引圧からド
ナーに最適な吸引圧を真空採血室に形成できる真空採血
装置の提供。 【解決手段】 採血される血液流量を測定する血液流量
測定手段(31,28)と、血液流量測定手段によって
測定された血液流量に基づいて真空採血室の吸引圧を複
数レベルからドナーに対して最適のレベルを自動的に選
択する選択手段(24,28,35)を備えたことを特
徴とする真空採血装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は血液容器内に採血す
るための真空採血装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真空採血装置は、真空ポンプによ
り減圧されるとともに、血液容器(血液バッグ)がセッ
トされる真空採血室を備え、真空採血室に生成される吸
引圧(陰圧力)により血液容器への採血を行なうもので
ある。
【0003】ここで、真空採血室に生成されて血液容器
に及ぶ吸引圧は、血液容器に連なる採血針、採血チュー
ブを介して供血者の血管に採血吸引圧として作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空採血室
の真空を維持するために真空採血室と真空ポンプの間に
電磁弁等が設けられており、真空室がドナー(血液供給
者)に係わらず常に一定の所定圧になるように電磁弁を
開閉、真空ポンプのON,OFFを行っていた。このた
め、ドナー(血液供給者)による、血圧、血管の太さ等
のバラツキのために、例えば、血管が細く柔らかいドナ
ーにとっては真空度が強過ぎる(吸引圧が大き過ぎる)
ために血管が閉塞する等により採血に通常の時間よりも
多くの時間を要するという問題があった。また、ドナー
各人によって望ましい吸引圧(陰圧力または真空圧)が
異なるため、ドナー各人に適した吸引圧で採血を行うこ
とが難しいという問題があった。
【0005】本発明は、ドナーにとって望ましい吸引圧
で採血できる真空採血装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の真空採血装置
は、真空ポンプにより減圧されるとともに、血液容器が
セットされる真空採血室を備え、真空採血室に生成され
る陰圧力により該血液容器への採血を行なう真空採血装
置であって、採血される血液流量を測定する血液流量測
定手段と、この血液流量測定手段によって測定された血
液流量に基づいて真空採血室の吸引圧(陰圧力)を複数
レベルから自動的に選択する選択手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0007】また、この吸引圧(陰圧力)の複数レベル
は、入力してメモリに記憶でき、必要に応じて入力設定
値を適宜変更ができることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の真空採血装置を実
施例を基づいて説明する。
【0009】図1は、本発明の一実施例に係る採血装置
を示す斜視図、図2(a)は、その平面図、図2(b)
は、その断面図、図3は、真空度(吸引力)を制御する
ための回路図、図4は採血装置を制御するためのブロッ
ク図、図5は、真空室の陰圧力(吸引力)を自動調整す
るフローを示す図、図6は、採血される血液の増加率の
パターンの一例を示す模式図、図7は操作パネルの拡大
図、図8は設定パネルの拡大図である。
【0010】採血装置10は、ハウジング11の正面に
操作パネル12を備え、ハウジング11の内部に真空採
血室13を備えている。14は真空採血室13の開閉
蓋、15は蓋14のヒンジ、16は採血室13を密封す
るための封止ゴムである。14Aは蓋14の把手であ
る。
【0011】17はロックレバー、18はストッパーボ
タン、19はバッグ受皿(バッグ載置台)、20はスト
ッパー解除レバー、23はチューブホルダーである。
【0012】ハウジング11の前面下部の凹部11aに
は、操作パネル12とは離間して電源スイッチ22、各
種のモードの数値を設定する設定パネル21が設けられ
ている。また、採血装置10はハウジング11の下部に
真空ポンプ24、バッグ受皿19を駆動させるためのモ
ーターを含む駆動手段および制御装置25を内蔵してい
る。
【0013】採血装置10の真空採血室13は、真空ポ
ンプ24の吸気口24Aに連通されて、設定された所定
の陰圧力(吸引圧)になるように減圧制御されるととも
に、ポリ塩化ビニル等からなる可撓性の血液バッグ(血
液容器)1を支持するバッグ受皿19を備えている。
【0014】採血装置10は、真空採血室13を減圧す
る状態下で、バッグ受皿19に支持される血液バッグ1
にドナーに応じて、調整手段により吸引圧(真空採血室
13の陰圧力、または真空圧)を複数の所定レベルから
自動的に選択することによりドナーに対して最適の吸引
圧を及ぼしながら採血する。
【0015】この時、採血装置10は、バッグ受皿19
を、バッグ受皿支持部19aにより所定角度(例えば5
〜10°)に保持して傾斜させたまま、モータ30を含
む駆動手段29を水平面で円弧を描くように回転運動す
るように駆動させることにより揺動(振盪)して血液バ
ッグ1に予め装填してあるヘパリン等の抗凝固剤と血液
とを攪拌するとともに、血液バッグ1の重量を歪ゲージ
等で形成された重量センサー(秤)31で採血量を測定
しながら血液をドナーから採血する。
【0016】なお、真空採血室13の内部には圧力セン
サー35が設けられている。また、各種警報、設定終了
を報知するため、ブザー33が備えられている。さら
に、外部からの遠隔操作等のための通信機能を持たせる
ために外部端子34を設けている。
【0017】採血装置10は、図3に示す如く、真空ポ
ンプ24の吸気口24Aと真空採血室24とを真空配管
25にて連結し、真空配管25の中間部に、排気弁26
のONにより閉じられ、排気弁26のOFFにより開く
機能を備えている。採血装置10は、圧力センサー35
で真空採血室13内の圧力を検出してその検出値に基づ
いて真空ポンプ25の駆動と排気弁26のON・OFF
により真空採血室13に所定の陰圧力(真空度)を自動
的に形成する。採血終了時に排気弁26を開くことによ
り真空採血室13を大気解放させる。
【0018】採血装置10は、ハウジング11の正面側
の上部において、真空採血室13に隣接する部分にチュ
ーブホルダ23を備え、真空採血室13に収容した血液
バッグ1に連なる採血チューブ2を引出し可能としてい
る。チューブホルダ23は、チューブクランプ用ソレノ
イド32により駆動されるチューブクランプ(採血停止
手段;不図示)を備え、チューブクランプは、採血チュ
ーブ2を挟圧閉止して血液バッグ1への採血動作を停止
させる。
【0019】次に、操作パネルについて図7に基づいて
説明する。
【0020】採血装置10の操作パネル12は、水平面
からの角度(θ)が所定角度(約40°)傾斜して設け
られている。操作パネル12は、防滴性を有するパネル
スイッチで形成され、開始スイッチ12a、停止スイッ
チ12b、吸引圧表示部12c、吸引圧切替スイッチ1
2d、採血量表示部12e、採血量切替スイッチ12
f、血液量表示部12g、採血残量表示部12h、バッ
グ種類表示部12i、バッグ種類切替スイッチ12j、
混和スイッチ12kが設けられている。
【0021】開始スイッチ12aは、押圧されることに
より採血が開始される。停止スイッチ12bは、押圧さ
れることにより採血が一時停止または終了され、または
混和が一時停止または終了される。採血中にこの停止ス
イッチ12bを所定時間(例えば2秒)以上押圧する
と、チューブ用ソレノイド32により採血チューブ2が
閉じられ採血が一時停止する。その後開始スイッチ12
aを所定時間(例えば2秒)押圧するとチューブ用ソレ
ノイド32が開き採血が再開される。
【0022】吸引圧表示部12cは、吸引圧切替スイッ
チ12dで押圧して入力された吸引圧を表示するもので
ある。吸引圧切替スイッチ12dを1回押圧する毎に、
強→中→弱→0→強→中→弱の順に各モードが繰返して
切替り、その設定吸引圧が吸引圧表示部12cのマーカ
ー121に点灯または点滅して表示される。
【0023】吸引圧は、通常の場合、“強”のモードが
−180mmHg、“中”のモードが−120mmH
g、“弱”のモードが−60mmHg、“0”のモード
が大気圧である。吸引圧は予めこれら4段階のレベルに
設定されているが、必要に応じてこれらの数値の設定入
力変更すること及び2〜3段階の設定レベルに設定入力
変更することができる。また、各段階の吸引圧を1mm
Hg単位で設定変更して調整できる。なお、吸引圧の設
定の“0”のモードでは、吸引せずに落差だけで採血す
るモードである。
【0024】また、吸引圧切替スイッチ12dは、採血
の際にドナー(供血者)の状況に応じて吸引圧を手動で
設定変更できるようになされている。この場合、採血中
に吸引圧切替スイッチ12dを所定時間(例えば2秒)
以上押圧し続けるとブザーが鳴動し、吸引圧表示部12
cに現在の吸引圧モードが所定時間(例えば3秒)表示
され、その所定時間(例えば3秒)以内に1段階吸引圧
の弱いモードが設定され、新たに設定入力後、所定時間
(例えば3秒)後に新たな設定吸引圧で採血を行う。
【0025】採血量は、採血量切替スイッチ12fを押
圧して入力することにより選択(設定)される。採血量
切替スイッチ12fを1回押圧する毎に、400ml→
200ml→400mlの順に各モードが繰返して切替
り、その設定採血量が採血量表示部12eの400(採
血量400ml)または200(採血量200ml)の
数字部を点灯または点滅して表示される。
【0026】バッグ種類は、バッグ種類切替スイッチ1
2jを押圧して入力することにより設定される。バッグ
種類切替スイッチ12jを1回押圧する毎に、MAP→
S→D→T→MAP→Sの順に各モードが繰返して切替
り、その設定されたバッグ種類がバッグ種類表示部12
iの“MAP”モード、“S”モード、“D”モード、
“T”モードを点灯または点滅して表示される。
【0027】ここで、“MAP”とは、D−マルニトー
ル、アデニン、リン酸二水素ナトリウムを主として含む
赤血球保存液を含む子バッグを有するバッグ、“S”と
は、シングルバッグ、“D”とは、ダブルバッグ、
“T”とは、トリプルバッグを意味する。
【0028】血流量表示部12gは、採血される血流量
を数段階のレベル(本実施例では3段階)で表示するも
のである。
【0029】また、採血残量表示部12hは、採血残量
(ml)を液晶などで3桁の数値表示するものである。
【0030】12kは、混和スイッチで採血を必要に応
じて採血を一時停止させ混和を行うためのスイッチであ
る。混和スイッチ12kを押圧することにより、所定時
間(例えば5分間)混和を行うことができる。停止スイ
ッチ12bを押圧することで混和を途中で止めることが
できる。
【0031】図8に基づいて、設定パネルについて説明
する。
【0032】設定パネル21は、通常の採血時に設定変
更が容易にできないように、操作バネル12と同じ位置
に配設せず、採血装置10のハウジングの前面部下部の
凹部11aに操作バネル12とは別の位置に防滴性のパ
ネルスイッチとして設けてある。
【0033】設定変更スイッチ21a、設定数値変更ス
イッチ21b、セットスイッチ21cが設けられてい
る。
【0034】設定変更スイッチ21aは、採血量設定モ
ード、吸引圧設定モード、風袋値設定モード、混和延長
時間設定モード、重量校正モード、圧力校正モード等の
各モードの変更を行うものである。設定数値変更スイッ
チ21bは、100位、10位、1位の数値設定スイッ
チを備え、各スイッチとも1回押圧する毎に前述の採血
残量表示部12hに1ずつ繰上げ表示する。設定数値セ
ットスイッチ21cは、設定変更スイッチ21a、設定
数値変更スイッチ21bで設定入力された数値を記憶さ
せるスイッチである。
【0035】以下に各設定モードの設定方法について説
明する。
【0036】(採血量設定)採血量設定は、400ml
においては、“MAP”、“S”、“D”、“T”のタ
イプ、200mlにおいては、“MAP”、“D”、
“T”3タイプがあるが、ここでは採血量が400ml
の“MAP”タイプの場合を例に挙げて説明する。
【0037】まず、設定変更スイッチ21aを押圧し
て、採血量設定モードとする。
【0038】このとき、採血量表示部12eの400
(採血量400ml)、バッグ種類表示部12iの“M
AP”モード及び採血残量表示部12hが点灯する。
【0039】この点灯は、400mlの“MAP”タイ
プの採血量が設定できる旨の報知(表示)である。
【0040】バッグ種類切替スイッチ12jを押圧して
“MAP”モードを点灯させる。
【0041】血液バッグ1内の抗凝固剤の量を考慮して
設定数値変更スイッチ21bの100位、10位、1位
の数値をそれぞれ設定入力する。その後セットスイッチ
21cを押圧し、数値設定を完了する。設定が完了する
とブザーが鳴動し、報知される。
【0042】例えば抗凝固剤の量が6mlとすると設定
数値変更スイッチ21bの100位の数値を3、10位
の数値を9、1位の数値を4として入力すると、394
mlの採血量が設定される。この採血量は、0〜999
mlまで1ml毎に設定変更できる。
【0043】設定変更スイッチ21aを押圧して、採血
量表示部12eの400(採血量400ml)、MAP
モード、採血残量表示部12hを点灯(これにより40
0ml採血量が設定できる)させ、血液バッグ内1の抗
凝固剤の量を考慮して設定数値変更スイッチ21bの1
00位、10位、1位の数値を設定入力する。その後セ
ットスイッチ21cを押圧し、数値設定を完了する。例
えば抗凝固剤の量が6mlとすると設定数値変更スイッ
チ21bの100位の数値を3、10位の数値を9、1
位の数値を4として入力すると、394mlの採血量が
設定される。この採血量は、0〜999mlまで1ml
毎に設定変更できる。
【0044】(吸引圧設定)吸引圧(陰圧力)が−18
0mmHg(“強”モード)、−120mmHg
(“中”モード)、−60mmHg(“弱”モード)、
0mmHg(大気圧)の場合を例にあげて説明する。
【0045】まず、設定変更スイッチ21aを押圧し
て、吸引圧設定モードとして、吸引圧表示部の“強”モ
ード及び採血残量表示部12hを点灯させる。
【0046】この点灯は、吸引圧設定モードが“強”で
ある旨を表示(報知)するものである。
【0047】吸引圧切替スイッチ12dを押圧して変更
するモード(“強”)を選択(設定)して、設定数値変
更スイッチ21bの100位の数値を1、10位の数値
を8、1位の数値を0として設定入力する。その後セッ
トスイッチ21cを押圧し、“強”モードの数値設定を
完了する。設定が完了するとブザーが鳴動し、報知され
る。
【0048】吸引圧切替スイッチ12dを押圧して変更
するモード(“中”)を選択して、設定数値変更スイッ
チ21bの100位の数値を1、10位の数値を2、1
位の数値を0として設定入力する。その後セットスイッ
チ21cを押圧し、“中”モードの数値設定を完了す
る。設定が完了するとブザーが鳴動し、報知される。
【0049】吸引圧切替スイッチ12dを押圧して変更
するモード(“弱”)を選択して、設定数値変更スイッ
チ21bの100位の数値を0、10位の数値を6、1
位の数値を0として設定入力する。その後セットスイッ
チ21cを押圧し、“弱”モードの数値設定を完了す
る。設定が完了するとブザーが鳴動し、報知される。
【0050】この吸引圧(mmHg)は、0〜199m
mHgまで1mmHg毎に設定変更できる。
【0051】(風袋値設定)採血量が400mlの“M
AP”タイプの血液バッグを使用する場合を例に挙げて
説明する。
【0052】設定変更スイッチ21aを押圧して、風袋
値設定モードとして、血流量表示部12g及び採血残量
表示部12hを点灯させる。
【0053】このとき、採血残量表示部12hには、設
定された風袋値(gw)が点灯される。また、バッグ種
類切替スイッチ12jを押圧して“MAP”モードを点
灯させる。
【0054】この点灯は、風袋値設定モードである旨を
表示(報知)するものである。
【0055】設定数値変更スイッチ21bの100位、
10位、1位の数値をそれぞれ設定入力する。その後セ
ットスイッチ21cを押圧し、風袋値(gw)の数値設
定を完了する。例えば血液バッグ重量が10gwとする
と設定数値変更スイッチ21bの100位の数値を0、
10位の数値を1、1位の数値を0として入力すると、
設定変更された10gwの風袋値が設定される。
【0056】なお、この風袋値は、0〜499gwまで
1gw毎に設定変更できる。設定が完了するとブザーが
鳴動し、報知される。
【0057】(混和時間延長)設定変更スイッチ21a
を押圧して、混和時間延長モードとすると、血流量表示
部12g及び採血残量表示部12hが点灯して混和時間
延長モードにおける混和時間の延長時間(秒)が点灯さ
れる。
【0058】この点灯は、混和時間延長モードである旨
を表示(報知)するものである。
【0059】設定数値変更スイッチ21bの10位、1
位の数値をそれぞれ設定入力する。その後セットスイッ
チ21cを押圧し、混和時間の延長時間(秒)の数値設
定を完了する。例えば混和時間の延長時間(秒)を90
秒とすると設定数値変更スイッチ21bの10位の数値
を9、10位の数値を0として入力すると、設定変更さ
れた90秒の混和時間の延長時間(秒)が設定される。
【0060】混和延長時間は、0〜99秒まで1秒毎に
設定変更できる。設定が完了するとブザーが鳴動し、報
知される。
【0061】(重量校正)設定変更スイッチ21aを押
圧して、重量校正モードとする。このとき、血流量表示
部12g及び採血残量表示部12hが点灯し、重量校正
モードにおける重量が表示される。
【0062】バッグ受皿19の中央、4隅の5ケ所に5
00gのおもりを載せる。採血残量表示部12hの数値
が500±2以内にない場合は、設定数値変更スイッチ
21bの100位の数値を5、10位の数値を0、1位
の数値を0として設定入力し、採血残量表示部12hの
数値表示を500とさせる。校正が完了するとブザーが
鳴動し、報知される。
【0063】(圧力校正)チューブホルダ23に真空計
(不図示)のチューブをセットし、開閉蓋14を閉じ、
設定変更スイッチ21aを押圧して、圧力校正モードと
する。このとき、吸引圧表示部12cの“強”モード、
“中”モード、“弱”モードの全てのモード及び採血残
量表示部12hが点灯する。
【0064】この点灯は、圧力校正モードである旨を表
示(報知)するものである。
【0065】真空ポンプ24による吸引力を真空計によ
り測定する。採血残量表示部12hに表示された、圧力
センサー35により得られた吸引圧値(mmHg)と真
空計の値との差異を確認する。吸引圧が−200mmH
gの場合には、設定数値変更スイッチ21bの100位
の数値を2、10位の数値を0、1位の数値を0として
設定入力して校正する。校正が完了するとブザーが鳴動
し、報知される。
【0066】上述の各設定モード、採血量設定モード、
吸引圧設定モード、風袋値設定モード、混和時間延長モ
ード、重量校正モード、圧力校正モード等の各設定モー
ドの数値設定を行う時に設定者(使用者)がどのモード
を設定しているかを容易に視認できるように、上述の表
示とは異なり、操作パネル12上に、記号、英文、仮名
文字(片仮名、平仮名)、漢字等の文字等を液晶等で表
示する表示部を別に設けてもよい。
【0067】(採血の手順)次に、採血の手順について
説明する。
【0068】a.電源スイッチ22をONにする(この
時、採血装置10はCPU28でセルフチェックを行
い、セルフチェック終了後ブザー33が鳴動し、採血停
止状態となる。このセルフチェックでは重量センサー3
1の自動校正も行う)。
【0069】b.ストッパー解除レバー20を押圧して
チューブホルダー23のストッパーを解除し、開閉蓋1
4を開ける。
【0070】c.血液バッグ1の採血チューブ2をコッ
ヘル(不図示)で止め、真空採血室13内のバッグ受皿
19に血液バッグ1をセットし、採血チューブ2をチュ
ーブホルダー23の溝にセットする。
【0071】d.開閉蓋14を閉じる。
【0072】e.採血量を採血量切替スイッチ12fに
より選択する。CPU28は、重量センサー31の出力
を得て、血液バッグ1の空重量を測定し、これをCPU
28の内部のメモリ)に書込み、採血重量を決定する。
【0073】f.吸引圧を吸引圧切替スイッチ12dに
より選択する。CPU28は、吸引圧の自動制御のフロ
ー(図6)に基づき、吸引圧の制御パターンを決定す
る。
【0074】g.血液バッグ1の採血針(不図示)のプ
ロテクターを外して採血針を静脈に穿刺し、採血チュー
ブ2のコッヘルを外す。
【0075】h.採血チューブ2内に血液が流入するこ
とを確認した後、操作パネル12の開始スイッチ12a
を押圧する。CPU28により、バッグ受皿19が駆動
部29により平面に円弧を描くように回転運動されて振
盪する。CPU28により真空ポンプ24が作動し、操
作パネル12の採血残量表示部12hに採血残量(採血
予定量)を液晶表示(最小単位:1ml)する。
【0076】i.CPU28により、経過時間と重量セ
ンサー31で測定された重量に基づき血液流量(採血量
の増加率:ml/min)を演算しながら、排気弁26
をON・OFFしながら真空採血室13を複数の吸引圧
レベルから最適の吸引圧を自動的に選択して調整して制
御することにより、ドナー各人に適合した吸引圧で採血
を行う。
【0077】j.予定量採血されると、CPU28は、
演算結果である残採血量が0に達したことを条件に、チ
ューブホルダーのチューブクランプソレノイド32を駆
動させて採血チューブ2を閉止し血液バッグ1への採血
動作を停止させ、ブザー33を鳴動させる。
【0078】k.CPU28は真空ポンプ24を停止さ
せ、かつ排気パルプ27を開いて真空採血室13を大気
解放する。
【0079】l.CPU28は所定時間、駆動部29を
駆動して混和を継続した後、混和を停止する。
【0080】m.採血チューブ2をコッヘルで止め、ス
トッパー解除レバー20を押圧した後、開閉蓋14を開
け、採血血液が収納された血液バッグ1を取り出す。
【0081】n.電源スイッチ22をOFFにし、終了
する。
【0082】(吸引圧の自動制御)次に、吸引圧(陰圧
力)の自動制御(自動選択)について図5に基づいて説
明する。
【0083】採血開始後、ステップS1で、“強”のモ
ードによる吸引圧で採血しながら.重量センサー31で
所定時間毎(例えば2秒毎)にモニターすることにより
演算して得られた血液流量が、第1の所定値(例えば8
0ml/min)以上の値が連続して所定回数(例えば
5回)か否かをCPU28で判断する(ステップS
2)。
【0084】第1の所定値(例えば80ml/min)
以上の値が連続して所定回数と判断した場合、引き続き
“強”のモードによる吸引圧で採血を続ける。
【0085】第1の所定値(例えば80ml/min)
以上の値が連続して所定回数未満と判断された場合、
“強”のモードによる吸引圧で採血を暫く続けながら、
ステップS3で血液流量が第2の所定値(例えば50m
l/min)以下の値が連続して所定回数(例えば5
回)か否かをCPU28で判断する。
【0086】血液流量が第2の所定値(例えば50ml
/min)以下の値が連続して所定回数(例えば5回)
未満と判断された場合は、ステップS1にもどり引き続
き“強”のモードによる吸引圧で採血する。
【0087】血液流量が第2の所定値(例えば50ml
/min)以下の値が連続して所定回数(例えば5回)
と判断された場合は、ステップS4で“中”のモードを
自動的に選択し、“中”のモードによる吸引圧で採血す
る。
【0088】“中”のモードによる吸引圧で採血を続け
ながら、血液流量が第2の所定値(例えば50ml/m
in)以上の値が連続して所定回数(例えば5回)か否
かをCPU28で判断する(ステップS5)。
【0089】ステップS5で第2の所定値(例えば50
ml/min)以上の値が連続して所定回数(例えば5
回)と判断された場合、引き続き“中”のモードによる
吸引圧で採血する。
【0090】ステップS5で血液流量が第2の所定値以
上の値が連続して所定回数(例えば5回)未満と判断さ
れた場合は、“中”のモードによる吸引圧で採血を暫く
続けながら、ステップS6で血液流量が第3の所定値
(例えば25ml/min)以下の値が連続して所定回
数(例えば5回)か否かを判断する。
【0091】血液流量が第3の所定値(例えば25ml
/min)以下の値が連続して所定回数(例えば5回)
未満と判断された場合は、ステップS4にもどり引き続
き“中”のモードによる吸引圧で採血する。
【0092】血液流量が第3の所定値(例えば25ml
/min)以下の値が連続して所定回数(例えば5回)
と判断された場合は、ステップS7で“弱”のモードを
自動的に選択し“弱”のモードによる吸引圧で採血が終
了するまで行う。
【0093】なお、上記の血液流量は、所定時間毎(例
えば2秒毎)に重量センサー31でモニターすることに
より演算して得られる。
【0094】図6は、採血量(ml)と吸引圧(−mm
Hg)との関係を示す一例を示す図である。図6(a)
は、“強”モードのみで採血を行う場合の吸引圧−採血
量増加曲線を示す図、図6(b)は、血液流量に応じ
て、“強”モード、“中”モード、“弱”モードからド
ナーに最適なモードを自動制御(自動選択)しながら採
血を行う場合の吸引圧−採血量増加曲線を示す図であ
る。
【0095】
【発明の効果】以上のように、真空ポンプにより減圧さ
れるとともに、血液容器がセットされる真空採血室を備
え、真空採血室に生成される陰圧力により血液容器への
採血を行なう真空採血装置であって、採血される血液流
量を測定する血液流量測定手段と、血液流量測定手段に
よって測定された血液流量に基づいて真空採血室の吸引
圧を複数レベルから自動的に選択して調整手段を備えた
ことを特徴とする真空採血装置であるので、ドナー(血
液供給者)にとって望ましい吸引圧(陰圧力)が自動的
に選択される真空採血装置を提供することがてきる。
【0096】吸引圧(真空度)の複数レベルは、数値を
調整して入力してメモリに記憶できる入力手段により設
定変更できるものであるので、ドナー各人にキメ細かく
適合した吸引圧で採血できる真空採血装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る採血装置を示す斜視
図である。
【図2】 図1の平面図及び側断面である。
【図3】 真空度(吸引力)を制御するための回路図で
ある。
【図4】 採血装置を制御するためのブロック図であ
る。
【図5】 真空室の陰圧力(吸引力)を自動調整するフ
ローを示す図である。
【図6】 採血量(ml)と吸引圧(−mmHg)との
関係を示す一例を示す図である。
【図7】 操作パネルの拡大図である。
【図8】 設定パネルの拡大図である。
【符号の説明】
1 血液バッグ(血液容器) 10 採血装置 12 操作パネル 13 真空採血室 21 設定パネル 24 真空ポンプ 28 CPU(制御手段) 31 重量センサー(採血量測定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空ポンプにより減圧されるとともに、
    血液容器がセットされる真空採血室を備え、該真空採血
    室に生成される吸引圧により該血液容器への採血を行な
    う真空採血装置であって、 採血される血液流量を測定する血液流量測定手段と、 該血液流量測定手段によって測定された血液流量に基づ
    いて該真空採血室の吸引圧を複数レベルから自動的に選
    択する選択手段を備えたことを特徴とする真空採血装
    置。
  2. 【請求項2】 該吸引圧の複数レベルは、入力してメモ
    リに記憶できる入力手段により設定変更できることを特
    徴とする請求項1記載の真空採血装置。
JP8273113A 1996-10-16 1996-10-16 真空採血装置 Pending JPH10118051A (ja)

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JP8273113A JPH10118051A (ja) 1996-10-16 1996-10-16 真空採血装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002522092A (ja) * 1998-08-12 2002-07-23 アンティゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 血液を採取するための容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002522092A (ja) * 1998-08-12 2002-07-23 アンティゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 血液を採取するための容器

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