JPH10117479A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH10117479A
JPH10117479A JP26817796A JP26817796A JPH10117479A JP H10117479 A JPH10117479 A JP H10117479A JP 26817796 A JP26817796 A JP 26817796A JP 26817796 A JP26817796 A JP 26817796A JP H10117479 A JPH10117479 A JP H10117479A
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switching
voltage
power supply
circuit
switch
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JP26817796A
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Masakazu Ishikawa
雅一 石川
Akio Isobe
昭雄 磯部
Tomohiko Doken
知彦 道券
Kikuo Tomita
喜久雄 冨田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】切替動作の安定化と電源回路の信頼性が向上す
るスイッチング電源回路を提供する。 【解決手段】スイッチング電源回路は、力率改善のため
にスイッチ19,20でチョークコイル17,18の接
続を切替える時に、スイッチングトランジスタ制御回路
15とスイッチ制御回路16とがスイッチングトランジ
スタ12のスイッチング動作を一時停止し、該停止中に
コイルの接続切替を終了して、チョークコイル17,1
8の接続切替時に発生する逆起電力の弊害を回避し、切
替動作の安定化とスイッチの長寿命化を図るものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源回
路に係り、特に幅広い入力電源電圧に対応することが可
能なスイッチング電源回路において、スイッチング電源
の力率の改善及び負荷電流の高調波成分を抑制したスイ
ッチング電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電源回路の小型及び低価格化など
からスイッチング電源が主流となり、更なる小型化のた
めスイッチングの周波数は高くなる傾向にある。交流商
用電源に接続する家電・OA機器などにおいても、スイ
ッチング電源が主流となり、交流商用電源の波形を乱す
高調波電流が発生する。この影響で力率改善用の回路が
思うように作用せず、不具合に繋がる虞れのあることが
都市部を中心に顕在化している。また、ビルや工場など
でも、スイッチング電源を有する機器が発生する高調波
電流により、受電設備のリアクトルが過熱する虞れがあ
り、交流商用電源に接続するOA機器からの高調波電流
を抑えることが重要となっている。
【0003】そして、高調波電流を抑制する手段として
は、整流回路(平滑コンデンサ)の充電路にチョークコイ
ルを直列に挿入するものが低コストで最も一般的な方式
であるが、幅広い入力電源電圧に対応させる場合は、入
力電源電圧値によって要求されるチョークコイルの電流
容量とインダクタンスが異なる。
【0004】例えば、AC100V入力とAC200V
入力で消費電力が同じであれば、AC100V入力の場
合は、インダクタンスはAC200V入力時の約4分の
1で目的の力率改善を図れるが、流れる電流がAC20
0V入力時の2倍となり、太い巻線を必要とする。ま
た、AC200V入力の場合は、巻線径は小さくして良
いが、インダクタンスを大きくする必要がある。また、
AC100V時、インダクタンスが大きいとインダクタ
ンスによる電圧降下のため平滑電圧が下がりすぎるた
め、スイッチングレギュレータの制御範囲が広範囲な入
力電源電圧に対応することになり、スイッチングレギュ
レータが大きくなる。
【0005】このために、広範囲な入力電源電圧におい
て力率を改善させるには、特開平8−107674号公
報に開示されているように、チョークコイルを回路に組
み込み、入力電源電圧の値によってこれらを切替スイッ
チにより短絡あるいは開放することにより、AC100
V入力時のインダクタンスによる電圧降下を小さくして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにスイッチ
にてチョークコイルの接続を切り替える時に、電源回路
を動作させたまま切替を行うと、チョークコイルに大電
流が流れているため、チョークコイルに発生する逆起電
力により、スイッチ端子にアークが発生し、スイッチに
大きなストレスを与える。直流回路であれば、コイルに
並列にダイオードを接続する事によってこれを回避でき
るが、交流電圧が印加されているためこの方法は使えな
い。このためチョークコイルに並列にサージアブソーバ
などを接続しサージ電圧を吸収させるのが一般的である
が、サージアブソーバは逆起電力がある電圧まで上昇し
ないと動作しないため、スイッチ端子間にかかる逆起電
力はゼロにはならず、スイッチの寿命は低下する。ま
た、サージアブソーバに過電圧が印加されたときの素子
が破裂する場合を考慮し、サージアブソーバにカバーな
どをかぶせる必要があり、これはコストアップの要因と
なる。
【0007】したがって、本発明の目的は、コストアッ
プに結び付かず、かつ、スイッチの寿命を低下させない
スイッチング電源回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、交流を入力して直流に整流する整流手段
と、該直流をスイッチングレギュレータ方式で所定電圧
に調圧する調圧手段と、コイル手段及び該コイル手段の
切替動作を制御するコイル切替制御手段から構成して前
記整流手段の力率を改善する力率改善手段と、を備える
スイッチング電源回路において、前記コイル切替制御手
段のコイル切替動作を、前記調圧手段のスイッチングレ
ギュレータ動作の一時停止時間中に実行させる停止中切
替実行手段を設けることにある。
【0009】また、本発明の他の特徴は、交流入力電圧
を直流電圧に整流する手段と、該整流手段から出力され
る整流電圧を直流−直流電圧変換して出力電圧を得るス
イッチングレギュレータ手段と、前記整流手段の充電路
に挿入された複数のチョークコイル,該チョークコイル
の接続を直列または並列に切り替える切替スイッチ,該
切替スイッチを制御するスイッチ制御回路からなる力率
改善手段とを含むスイッチング電源回路において、前記
整流電圧が所定電圧を超えた時点または所定電圧以下に
なった時点で、前記スイッチングレギュレータ手段の電
圧変換動作を一時停止し、該停止中に前記切替スイッチ
の直列または並列の切替動作を終了し、該スイッチ切替
後に再び前記電圧変換動作を開始させる停止中切替実行
手段を設ける点にある。
【0010】本発明によれば、スイッチングレギュレー
タ動作の一時停止中にチョークコイルの切替動作を実行
させるので、サージアブソーバ用カバーが不要で、かつ
スイッチ寿命への悪影響が防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。図1は、本発明による一実
施例のスイッチング電源回路を示す図である。尚、図6
は、従来技術のスイッチング電源回路を説明する図であ
り、図6も参照して説明する。図1において、本実施例
のスイッチング電源回路は、交流入力電源1から交流を
入力して直流に整流する整流手段と、該直流をスイッチ
ングレギュレータ方式で所定電圧に調圧する調圧手段と
に加えて、コイル手段及びコイル切替制御手段から成っ
て整流手段の力率を改善する力率改善手段とを備えたも
のから構成される。
【0012】そして、本実施例では、整流手段は、スイ
ッチング周波数の信号を阻止するローパスフィルタ用
(高調波電流抑制用)のフィルタコイル2及びフィルタコ
ンデンサ3と、整流ダイオード4,5,6,7からなる
ブリッジ型の整流回路と、整流出力を平滑する平滑コン
デンサ8とから構成される。また、スイッチングレギュ
レータ方式で所定電圧に調圧する調圧手段は、トランス
11と、スイッチングトランジスタ12と、ダイオード
13と、コンデンサ14と、スイッチングトランジスタ
制御回路15と、 調圧するべき出力電圧Voutを監視す
る検出回路41とから構成される。
【0013】さらに、力率改善手段のコイル手段は、チ
ョークコイル17,18と、サージアブソーバ21,2
2とから構成され、コイル切替制御手段は、整流電圧を
分割する分圧抵抗9,10と、切替スイッチ19,20
と、切替スイッチ19,20を制御するスイッチ制御回
路16とから構成される。
【0014】なお、本実施例では、整流電圧を分割する
分圧抵抗9,10はスイッチ制御回路16に含まれるも
のとしているが、従来技術の図6に示したように、分圧
抵抗9,10とスイッチ制御回路16aとを分離しても
良い。また、本実施例を従来技術と比較すれば、本実施
例は、図6のスイッチングトランジスタ制御回路15お
よびスイッチ制御回路16aの構成が変更されていて、
これらの変更内容については後述する。また、平滑コン
デンサ8からなる平滑手段を整流手段から分離しても可
である。さらに、調圧手段はスイッチングレギュレータ
手段と呼称されるものでもある。
【0015】上記構成の動作は、次の通りである。整流
回路の出力を平滑する平滑コンデンサ8の充電路に挿入
されたチョークコイル17,18の接続の切替は、切替
スイッチ19,20で行われる。スイッチ制御回路16
は、切替スイッチ19,20の操作を制御するものであ
る。サージアブソーバ21,22は、チョークコイル1
7,18の接続切替時に、該チョークコイルに発生する
逆起電力を吸収するものであり、省略することも可であ
る。スイッチングトランジスタ12は、オン/オフを繰
り返し、トランス11の1次側の整流電圧をもとに2次
側のダイオード13を介して、コンデンサ14に直流電
圧を発生させる直流−直流変換を行うものである。
【0016】スイッチングトランジスタ制御回路15お
よび検出回路41は、2次側の出力電圧Voutから検出
した検出信号をフィードバックし、出力電圧が一定にな
るように、スイッチングトランジスタ12のオン/オフ
デューティを制御する。次に、スイッチ制御回路16の
構成と動作について説明する。分圧抵抗9および10
は、整流電圧を抵抗分割し、検出電圧Vdetを作る。 そ
の電圧は、次段の比較器25の非反転入力端子に並びに
比較器39の反転入力端子に入力される。Vbbは、内部
電源電圧である。基準電圧Vref1は、Vbbに分圧抵抗2
3,24,38を直列接続し、抵抗分割して作られる。
そして、基準電圧Vref1は、比較器25の反転入力端子
に入力される。基準電圧Vref1を入力した比較器25の
出力は、インバータ26で反転され、リレー29の切替
動作を遅延する遅延回路27を介してリレー駆動トラン
ジスタ28のベースに入力されるとともに、ワンショッ
ト回路30,31に入力される。
【0017】ワンショット回路30,31の出力は、O
R回路32を介してスイッチングトランジスタ制御回路
15に入力される。遅延回路27は、インバータ26の
出力を一定時間遅らせて リレー駆動トランジスタ28
のベースに入力する。 リレー29は、切替スイッチ1
9,20を制御し、リレー駆動トランジスタ28がオン
の時はスイッチをa側に接続し、オフの時はb側に接続
しているので、チョークコイル17,18の接続切替が
行われる。
【0018】一方、整流電圧を分圧抵抗9,10で 分
割してできる検出電圧Vdetは、整流電圧が不足してい
ることを検出するために、不足電圧検出信号としてスイ
ッチ制御回路16に含まれる比較器39に入力されてい
る。 そして、検出電圧Vdetが設定電圧Vref2より低い
場合は、比較器39の出力がハイレベルとなり、このハ
イレベル信号(即ち、スイッチングトランジスタ停止信
号40)がOR回路32を介して、スイッチングトラン
ジスタ制御回路15に入力されて、スイッチングトラン
ジスタ12の動作を停止させる。 即ち、検出電圧Vdet
が設定電圧Vref2より低いと、2次側の出力電圧Vout
を一定に保つために、 スイッチングトランジスタ制御
回路15はスイッチングトランジスタ12のON期間を
長くして、トランス11及びスイッチングトランジスタ
12に流れる電流が過大になるのを回避し、トランス1
1の磁気飽和による過熱や、スイッチングトランジスタ
12の焼損を防止する。
【0019】そのために、(1)不足電圧か否かを判断す
る手段としての比較器39がスイッチ制御回路16に追
加され、更に、(2)電圧が不足であれば、トランジスタ
12の動作を停止させる手段として、スイッチ制御回路
16にはOR回路32が、スイッチングトランジスタ制
御回路15には停止回路42が、新設されている。即
ち、後述する停止中切替実行手段は、交流入力電圧が所
定値を超えるまではスイッチングレギュレータ動作を停
止させる手段を有することになる。換言すれば、交流を
入力して直流に整流する整流手段と、該直流をスイッチ
ングレギュレータ方式で所定電圧に調圧する調圧手段
と、コイル手段及び該コイル手段の切替動作を制御する
コイル切替制御手段から構成して整流手段の力率を改善
する力率改善手段とを備えるスイッチング電源回路にお
いて、交流入力電圧が所定値を超えるまでは調圧手段の
スイッチングレギュレータ動作を停止させる手段を設け
るとも言える。
【0020】さらに、本実施例のスイッチング電源回路
の動作について、図1,図2及び図3を同時に参照して
詳説する。図2は、図1のスイッチング電源回路の動作
を示す図である。図3は、図1のスイッチ制御回路の遅
延動作と停止動作を示す図である。入力電源電圧は商用
電源として一般的な、AC100VとAC200Vとに
対応するものとし、チョークコイルの切替はAC150
Vで切替えるように設定する。 また、設定電圧Vref2
は、入力電源電圧がAC80Vの時の検出電圧Vdetと
等しい電圧に設定する。
【0021】まず、入力電源電圧が80Vよりも低い場
合は、比較器39の出力がハイレベルとなり、スイッチ
ングトランジスタ停止信号40としての「ハイレベル信
号」がOR回路32を介してスイッチングトランジスタ
制御回路15に入力されて、スイッチングトランジスタ
12の動作が停止される。入力電源電圧が80Vを越え
ると、比較器39の出力がローイレベルとなり、スイッ
チングトランジスタ12のオン/オフを繰り返すスイッ
チング動作が開始される。
【0022】次に、入力電源電圧が上昇し、150Vと
になると、比較器25の出力がローレベルからハイレベ
ルに変わり、インバータ26はローレベルとなる。ワン
ショット回路30がインバータ26の出力を受けて、一
定期間スイッチングトランジスタ12の動作を停止し、
再びスイッチングトランジスタ12を動作させる。遅延
回路27は、インバータ26の出力がリレー駆動トラン
ジスタ28に入力されるのを遅らせ、スイッチングトラ
ンジスタ12のスイッチングが停止している間に、チョ
ークコイル17,18の接続を切り替えるように制御し
ている。
【0023】逆に、入力電源電圧が低下し150Vにな
ると、比較器25の出力がハイレベルからローレベルに
変わり、インバータ26はハイレベルとなる。ワンショ
ット回路31がインバータ26の出力を受けて、一定期
間スイッチングトランジスタ12の動作を停止し、再び
スイッチングトランジスタ12を動作させる。遅延回路
27は、インバータ26の出力がリレー駆動トランジス
タ28に入力されるのを遅らせ、スイッチングトランジ
スタ12のスイッチングが停止している間に、チョーク
コイル17,18の接続を切り替えるように制御してい
る。 更に、入力電源電圧が80V以下に低下すると、
比較器39の出力がハイレベルとなり、再びスイッチン
グトランジスタ12のスイッチング動作を停止する。
【0024】さらに、本実施例におけるスイッチ制御回
路16の動作について、図1及び図3を用いて詳説す
る。Vref1はAC100VとAC200Vとでチョーク
コイルの接続を切り替えるために、AC150V入力で
の整流電圧を分圧抵抗9,10で抵抗分圧した電圧と等
しくなるように設定される。そして、入力電源電圧がA
C150Vより大きい値から低下し150Vに達した場
合、VdetがVref1よりも小さくなるので、比較器25
の出力はローレベルに、インバータ26の出力がハイレ
ベルとなる。ワンショット回路31の出力は、図3に示
すように、インバータ26の出力を受けてハイレベルと
なり、一定時間の間ハイレベルを保持しローレベルに戻
るように構成されている。
【0025】したがって、ワンショット回路31が「ハ
イレベル」の出力に保持される所定期間の間は、スイッ
チングトランジスタ制御回路15がスイッチングトラン
ジスタ12のスイッチングを停止するように、スイッチ
ングトランジスタ停止信号40としての「ハイレベル」を
受信して、スイッチングトランジスタ12の動作を停止
させる手段としての停止回路42が、該スイッチングト
ランジスタ制御回路15に新設されている。スイッチン
グトランジスタ12が停止している間に、遅延回路27
は、インバータ26の出力を受けて リレー駆動トラン
ジスタ28をオンし、 切替スイッチ19,20をa側
に接続し、チョークコイル17,18を並列に接続す
る。
【0026】入力電源電圧がAC150Vより小さい値
から上昇し150Vに達した場合もほぼ同様な動作で、
VdetがVref1よりも大きくなるので、比較器25の出
力はハイレベルにインバータ26の出力がローレベルと
なる。ワンショット回路30の出力はインバータ26の
出力を受けて「ハイレベル」になり、一定の時間ハイレベ
ルを保持し、ローレベルに戻る。 従って、ワンショッ
ト回路30の出力が「ハイレベル」に保持されて スイッ
チングトランジスタ停止信号40が出力されている間
は、スイッチングトランジスタ制御回路15は、スイッ
チングトランジスタ12のスイッチングを停止する。ス
イッチングトランジスタ12が停止している間に、遅延
回路27がインバータ26の出力を受けて、リレー駆動
トランジスタ28をオフし切替スイッチ19,20をb
側に切替え、チョークコイル17,18を直列に接続す
る。なお、本実施例では切替スイッチ19,20としてリレ
ーを用いたが、 サイリスタやトライアック等のスイッ
チを使用しても同様の動作をさせることができる。
【0027】図4は、図1の遅延回路の詳細を示す図で
ある。図において、リレー29の切替動作を遅延させる
遅延回路27の実施例を示している。この遅延回路27
の動作について説明する。比較器25の出力はインバー
タ26で反転され、抵抗37とコンデンサ33とで構成
される積分器を介して比較器36の非反転入力端子に入
力される。 遅延回路27の遅延時間(Tm)は、この抵抗
37とコンデンサ33の定数の組合せで所望の値に設定
される。
【0028】比較器36の反転入力端子に入力する基準
電圧Eaは、内部電源電圧Vbbを抵抗34,35で抵抗
分圧して作られる。入力電源電圧が上昇し150Vを越
えると 検出電圧Vdetが比較器25の基準電圧 Vref1
より大きくなるので、 比較器25の出力はハイレベ
ル、インバータ26の出力はローレベルとなる。コンデ
ンサ33を充電された電圧Ebは抵抗37を通して放電
され低下する。そして、この電圧Ebが電圧Eaに達し
たときに、比較器36の出力はローレベルとなり、リレ
ー駆動トランジスタ28はオフとなり、チョークコイル
17,18は直列に接続される。従って、コンデンサ3
3の端子電圧Ebが低下し基準電圧Eaになるまでの時
間が、遅延時間(Tm)となる。
【0029】入力電源電圧が低下し150V未満になる
と、 検出電圧Vdetが比較器25の基準電圧Vref1より
小さくなるので、比較器25の出力はローレベル、イン
バータ26の出力はハイレベルとなる。この出力は抵抗
37を通してコンデンサ33を充電し比較器36の非反
転入力端子の電圧Ebは上昇する。この電圧Ebが電圧
Eaに達したときに、比較器36の出力はハイレベルと
なり、リレー駆動トランジスタ28はオンとなり、チョ
ークコイル17,18は並列に接続される。この場合、
コンデンサ33の端子電圧Ebが上昇し基準電圧Eaに
なるまでの時間が、遅延時間(Tm)となる。
【0030】すなわち、本発明によるスイッチング電源
回路の特徴は、交流を入力して直流に整流する整流手段
と、該直流をスイッチングレギュレータ方式で所定電圧
に調圧する調圧手段と、コイル手段及び該コイル手段の
切替動作を制御するコイル切替制御手段から成って整流
手段の力率を改善する力率改善手段とを備えるスイッチ
ング電源回路において、コイル切替制御手段のコイル切
替動作を、調圧手段のスイッチングレギュレータ動作の
一時停止期間中に実行させる手段を設けることにある。
【0031】具体的には、本実施例では、コイル切替制
御手段(一部)としてのスイッチ制御回路16は、整流電
圧が所定電圧を超えた検出時点または所定電圧以下にな
った検出時点を、分圧抵抗9,10及び比較器25など
にて検出して、スイッチングレギュレータ動作を一時停
止するための一時停止信号(「ハイレベル信号」)を、ワン
ショット回路30,31及びOR回路32などから構成
して、所定の停止時間(Tn)の間だけ出力する『一時停
止信号出力手段』と、 分圧抵抗9,10及び比較器2
5などが検出した 上記の検出時点と同じ起点を用い
て、 所定の遅延時間(Tm)を遅らせてリレー29を駆動
し、切替スイッチ19,20を制御する『リレー遅延制
御手段』とを有し、そして、調圧手段(一部)としてのス
イッチングトランジスタ制御回路15は、スイッチング
レギュレータ動作を一時停止するための上記停止信号と
しての「ハイレベル信号」を受け取ったならば、スイッチ
ングトランジスタ12のスイッチングを 所定の停止時
間(Tn)だけ停止するように制御する『スイッチング動
作停止手段』としての停止回路42を有するものが示さ
れている。
【0032】換言すれば、停止中切替実行手段として
の、『コイル切替制御手段のコイル切替動作を、調圧手
段のスイッチングレギュレータ動作の一時停止時間中に
実行させる手段』、または、『整流電圧が所定電圧を超
えた時点または所定電圧以下になった時点で、スイッチ
ングレギュレータ手段の電圧変換動作を一時停止し、該
停止中に切替スイッチの直列または並列の切替動作を終
了し、該スイッチ切替後に再び電圧変換動作を開始させ
る手段』は、上記の一時停止信号出力手段と、リレー遅
延制御手段と、スイッチング動作停止手段とから構成さ
れると言える。このような構成にすれば、必ず、スイッ
チングレギュレータ動作の一時停止中にチョークコイル
の切替動作を実行させる(または、終了させる)ことがで
きる。
【0033】上述のように、スイッチングトランジスタ
制御回路15は、ワンショット回路30,31がOR回
路32を介して発信する信号が「ハイレベル」の時に、ス
イッチングトランジスタ12のスイッチングを一時停止
するように制御する。図5は、本発明による一実施例の
ワンショット回路を示す図である。図に示すようなワン
ショット回路が、 一時停止させる停止時間(Tn)は、具
体的には、(数1)式のようにして設定する。
【0034】 Tn=0.69×C1×R1 (数1) ただし、NOR回路46,47のシレッショルド電圧で
あるVthを、Vth=Vbb/2 に設定する。
【0035】そして、(数1)式から求められる停止時間
(Tn)は、 コイルの切替手段としてリレーを用いた場合
には、 リレーの切替動作時間の5〜15(msec)を考慮
すれば、完全にリレーが切り替わってから(すなわち、
切替動作が終了してから)スイッチングトランジスタ1
2を動作させるために、2〜3倍の裕度を見込む必要が
あり、30〜50(msec)の範囲に設定することが望ま
しい。 そして、停止時間(Tn)>遅延時間(Tm)の関係
に、それぞれの時間が設定されている。
【0036】一方、本発明によるスイッチング電源回路
を備え効果を発揮する電子機器としては、一般的な交流
商用電源としての電圧100Vと200Vの電源で用い
られる、パーソナルコンピュータやデイスプレイ装置な
どのOA機器がある。本発明は、このようなパーソナル
コンピュータやデイスプレイ装置に対し、価格ならびに
信頼性(高調波電流対策)の点からの要望に応えることが
でき、すなわち、コストアップに繋がらずに力率改善が
行われるので、非常に有効である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、複数のチョークコイル
の接続をスイッチで切り替え幅広い電源電圧において力
率の改善を図ったスイッチング電源回路において、切替
時に電源回路のスイッチングを停止することにより、切
替時に前記チョークコイルに発生する逆起電力を低減す
ることが可能になり、この結果、スイッチの端子間にア
ークが発生することによって、切替動作の安定化と切替
スイッチの劣化と破壊を防止することができるので、信
頼性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例のスイッチング電源回路
を示す図である。
【図2】図1のスイッチング電源回路の動作を示す図で
ある。
【図3】図1のスイッチ制御回路の遅延動作と停止動作
を示す図である。
【図4】図1の遅延回路の詳細を示す図である。
【図5】本発明による一実施例のワンショット回路を示
す図である。
【図6】従来技術のスイッチング電源回路を説明する図
である。
【符号の説明】
1…交流入力電源、2…フィルタコイル、3…フィルタ
コンデンサ、4,5,6,7…整流ダイオード、8…平
滑コンデンサ、9,10…分圧抵抗、11…トランス、
12…スイッチングトランジスタ、13…ダイオード、
14…コンデンサ、15…スイッチングトランジスタ制
御回路、16,16a…スイッチ制御回路、17,18
…チョークコイル、19,20…切替スイッチ、21,
22…サージアブソーバ、23,24…分圧抵抗、25
…比較器、26…インバータ、27…遅延回路、28…
リレー駆動トランジスタ、29…リレー、30,31…
ワンショット回路、32…OR回路、33,45…コン
デンサ、34,35…分圧抵抗、36,39…比較器、
37,38,43,44…抵抗、40…スイッチングト
ランジスタ停止信号、41…検出回路、42…停止回
路、46,47…NOR回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 冨田 喜久雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流を入力して直流に整流する整流手段
    と、該直流をスイッチングレギュレータ方式で所定電圧
    に調圧する調圧手段と、コイル手段及び該コイル手段の
    切替動作を制御するコイル切替制御手段から構成して前
    記整流手段の力率を改善する力率改善手段と、を備える
    スイッチング電源回路において、 前記コイル切替制御手段のコイル切替動作を、前記調圧
    手段のスイッチングレギュレータ動作の一時停止時間中
    に実行させる停止中切替実行手段を設けたことを特徴と
    するスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】交流入力電圧を直流電圧に整流する手段
    と、該整流手段から出力される整流電圧を直流−直流電
    圧変換して出力電圧を得るスイッチングレギュレータ手
    段と、前記整流手段の充電路に挿入された複数のチョー
    クコイル,該チョークコイルの接続を直列または並列に
    切り替える切替スイッチ,該切替スイッチを制御するス
    イッチ制御回路からなる力率改善手段とを含むスイッチ
    ング電源回路において、 前記整流電圧が所定電圧を超えた時点または所定電圧以
    下になった時点で、前記スイッチングレギュレータ手段
    の電圧変換動作を一時停止し、該停止中に前記切替スイ
    ッチの直列または並列の切替動作を終了し、該スイッチ
    切替後に再び前記電圧変換動作を開始させる停止中切替
    実行手段を設けたことを特徴とするスイッチング電源回
    路。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2において、前記停
    止中切替実行手段は、前記交流入力電圧が所定値を超え
    るまでは前記スイッチングレギュレータ動作を停止させ
    る手段を有することを特徴とするスイッチング電源回
    路。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2において、 前記
    停止時間は、30〜50(msec)の範囲に設定すること
    を特徴とするスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1項記
    載のスイッチング電源回路を備えたことを特徴とする電
    子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109738831A (zh) * 2018-12-04 2019-05-10 广州市扬新技术研究有限责任公司 一种带电气自锁的二工位调压式开关电源线路板检测电路

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CN109738831A (zh) * 2018-12-04 2019-05-10 广州市扬新技术研究有限责任公司 一种带电气自锁的二工位调压式开关电源线路板检测电路

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