JPH10117159A - エコーキャンセラ - Google Patents

エコーキャンセラ

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JPH10117159A
JPH10117159A JP9171432A JP17143297A JPH10117159A JP H10117159 A JPH10117159 A JP H10117159A JP 9171432 A JP9171432 A JP 9171432A JP 17143297 A JP17143297 A JP 17143297A JP H10117159 A JPH10117159 A JP H10117159A
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echo
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JP9171432A
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Donald Lars Duttweiler
ラース ドットウェイラー ドナルド
Toshiro Kawahara
トシロウ カワハラ
Cheng Kim
キム チェン
Toshio Miki
トシオ ミキ
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Nokia of America Corp
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Lucent Technologies Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応化プロセスの結果として獲得したエコー
パス遅延に関する蓄積された知識を利用することを可能
にすることにより、NES検出器の性能を大幅に改善す
る。 【解決手段】 本発明の通信システムにおけるエコーの
検出およびキャンセルは、適応フィルタがその適応化プ
ロセスの結果として獲得したエコーパス遅延に関する蓄
積された知識を利用することにより、強化される。この
ような知識は、近端音声の存在を検出するための近端音
声検出器の能力を相当程度改善する。適応フィルタは、
双方向性接続に関連するエコーパスの知識を蓄積するた
めに動作可能であり、NES検出器は、適応フィルタか
らの蓄積された知識の受領に応じて、蓄積された知識の
関数として、双方向性接続の近端から受信した信号が音
声信号であるかまたはエコーであるかを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エコーキャンセラ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】通常のエコーキャンセラーは、図1に示
すように、近端音声(NES)検出器および適応有限イ
ンパルス応答フィルタ(adaptive finite impulse respo
nse filter)を含む。図1のフィルタ110の適応プロ
セスは、エコーパスの推定インパルス応答の時刻kにお
けるサンプルであるエレメントを有するベクトルである
項h^(k)を生成する。
【0003】信号x(k)は、関連づけられた通信接続の
遠端から受信した音声信号、すなわち遠端音声(FE
S)を表す。信号y(k)は、近端音声(NES)と戻っ
てくるエコーとの和であり、フィルタ110により減算
器115へ出力される信号y^(k)は、y(k)中のエコー
成分の推定値である。
【0004】減算器115により出力される信号e
kは、NESと残留エコーの和であり。遠端へ供給され
る。また、これはフィルタ110に戻されて、エコーパ
スインパルス応答の推定値h^(k)を改善するために、適
応プロセスにおいて使用される。通常のフィルタ110
およびNES検出器120の動作及び理論は、良く知ら
れており、したがって、以下の事項以外については、さ
らなる説明を行わない。
【0005】図1からわかるように、フィルタ110と
NES検出器120との間の相互作用は、検出器120
がリード線121を介してフィルタ110の適応プロセ
スを禁止することに限定される。従来技術の教示によれ
ば、検出器120は、近端音声y(k)の存在を検出した
ときはいつもそのようにする。NES検出器120は,
エコーをNESから区別するために、通常の方法で、パ
ス104を監視する。
【0006】この監視及び検出が、NESがパス104
上に存在することを示す場合、検出器120は、フィル
タ120がパス104上の信号のレベルに適応すること
を禁止する適応制御信号(禁止)を出力する。他方、N
ESが検出されない場合、禁止信号は、良く知られた方
法で、フィルタ110が適応することを許容するため
に、除去される。
【0007】NES検出器120は、y(k)信号の電力
レベルの推定値をx(k)信号の電力レベルの推定値と比
較することにより、反響させられた遠端音声(FES)
であるか、または一方向性パス104により供給される
直接的NESであるかを識別することを試みる。y(k)
の推定レベルが、x(k)のレベルのある割合(たとえ
ば、0.5。これは−6.0dBに対応する。)よりも
大きい場合、NES検出器120は、y(k)信号がNE
Sを含むと結論し、フィルタ110の適応プロセスを禁
止する。しかし、その比較が、x(k)信号の電力レベル
がy(k)信号の電力レベルを所定のしきい値だけ超えて
いることを示す場合、NES検出器120は、y(k)信
号が純粋なエコーであると結論し、適応プロセスを進め
ることを許容する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】エコーの存在を検出す
るための上述のプロセスは、不完全であり、これを改善
する必要がある。そして、適応化プロセスの結果として
獲得したエコーパス遅延に関する蓄積された知識を利用
することを可能にすることにより、性能を大幅に改善し
たNES検出器を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この不完全さの1つの理
由は、従来技術によるNES検出器が、フィルタ101
がその適応プロセスの結果として獲得したエコーパス遅
延に関する蓄積された知識を利用しないことであること
がわかった。したがって、本発明の一側面によれば、関
連するフィルタがエコーパス遅延について獲得した知識
(すなわち、エコーパス推定値h^(k)においてとらえら
れた関連する大きさ)をNES検出器に供給することに
より、NES検出器の性能が大幅に改善される。
【0010】
【発明の実施の形態】図2は、エコーキャンセラ200
と遠端デジタルネットワーク100との間の通信接続
を、簡単な形で表す。この接続は、一方向性パス203
および205から構成される。接続(一方向性パス)2
03および205中の波線は、エコー信号が主観的に悩
まされるほど、この接続が十分に長いことを示すために
使用した。このようなエコーは、ハイブリッド210に
おいて生じる。エコーキャンセラ200は、とりわけ、
有限インパルス応答(FIR)フィルタとして構成され
た通常のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)であり
うる適応フィルタ210を含む。
【0011】また、これは、加算器215およびNES
検出器220を含む。通常のDSPでありうるNES検
出器220は、一方向性パス203をネットワーク20
0からの遠端音声信号(x(k))の存在について監視
し、一方向性パス205を近端音声信号の存在について
監視する。しかし、図1のNES検出器120とは異な
り、NES検出器220は、本発明の一側面に従って、
フィルタ210がエコーパス遅延に関してすでに獲得し
た知識、たとえば、h^(k)を受信し、以下に詳細に説明
するように、y(k)が近端音声(NES)であるかどう
かの決定に使用する。
【0012】具体的には、遠端ネットワーク100から
受信したデジタル音声サンプルは、図示しない通常の方
法でアナログ信号に変換され、パス202を介するステ
ーションS2への送出のためにハイブリッド230へ供
給される。遠端音声サンプルは、パス203を介して受
信されたときに、NES検出器220へ、および適応フ
ィルタ210の入力へ供給される。同様に、ハイブリッ
ド230を介してステーションS2から受信したアナロ
グ信号は、図示しない通常の方法で、デジタル音声サン
プルy(k)に変換され、加算回路215の1つの入力
(+)に接続されたパス204へ供給される。
【0013】これらのサンプルは、それらが受信された
ときに、NES検出器220の別の入力へも供給され
る。従来技術において行われているように、NES検出
器220は、現在のサンプルがバッファ中に格納された
最も古いサンプルの代わりに格納されるように、所定の
数N、たとえば256のメモリロケーションからなる図
示しない内部メモリバッファに、x(k)サンプルを逐次
的な順序で格納する。このように、NES検出器220
は、256個の音声サンプルx(k)の最後のものをバッ
ファ(以下、Xポートバッファという)に、それらが遠
端、たとえばネットワーク100から受信した順序で格
納する。このために、Xポートバッファの内容は、25
6個の連続的なx(k)音声サンプルの期間に等価な所定
の時間、たとえば32ミリ秒の長さのムービングウイン
ドウ(すなわち、シフトレジスタ)を表現する。
【0014】従来技術による構成、たとえば図1の構成
において、新たなサンプルx(k)がXポートバッファに
格納される度に、関連するNES検出器の動作を制御す
るDSPは、最大の絶対値(電力レベル)Xmax(k)を有
する格納されたサンプルを配置するために、バッファの
内容を走査する。そして、従来技術によるNES検出器
は、NESが現在のy(k)サンプルおよびXmax(k)信号
の相対的レベルの比較に基づいて、表現されているかど
うか決定する。そのような決定をなすための異なる技術
が、この分野において良く知られている。
【0015】たとえば、いわゆるGeigelアルゴリ
ズムは、1つのそのような技術であり、ディー・エル・
ダットワイラー(D.L.Duttweiler)による論文、"A twelv
e Channel Digital Echo Canceler"(May,1978 IEEE Tra
nsactions on Communications)に開示されている。Ge
igelアルゴリズムは、パス204を介して受信した
y(k)の現在のサンプルの大きさをXmax(k)の現在の値
と、以下のように比較する。 |y(k)|≧αymax(k) (1) ここで、αyは、予期される最悪の場合のエコーパス損
失(しばしば、−6dBに対応する0.5)に基づく所
定値である。
【0016】従来技術によるNES検出器が、式(1)
が満足されると判断した場合、これは、近端音声の存在
を通知する方法として、特定のパラメータを真にセット
し、すなわちNESの存在を宣言する。また、パラメー
タが最近の過去(たとえば、32ミリ秒)のいかなる時
にも真にセットされた場合にも、NESは宣言される。
この場合、従来技術によるNES検出器は、上述したよ
うに、フィルタ適応プロセスを禁止する。
【0017】また、上述したように、従来技術によるN
ES検出器は、フィルタ110がその適応プロセスの結
果として得たエコーパス遅延に関する蓄積された知識を
利用しない。我々は、フィルタ210を、これがh^(k)
の現在の値をNES検出器220へ供給するように構成
し、NES検出器220を、これがNES検出器220
の検出能力を細かく調整するために、知識の関数として
αの値を適応させるように調節する。NES検出器22
0を形成するデジタルシグナルプロセッサにおける(我
々が「インテリジェントしきい値NES検出」と呼ぶ)
この新規な特徴を具現化するプログラムの一実施形態
が、図3に示されている。
【0018】図3について詳細に説明する前に、αの適
応を一般的に説明することが良いであろう。特に、NE
Sの感度は、αkの値(ここでは、時間の関数)が下向
きに調節されるときに増す。しかし、αの値が小さくな
りすぎると、エコーが音声として誤って識別される可能
性がある。我々は、この問題を以下のように取り扱う。
我々は、h^(k)が、時々、真のエコーパスの不正確な推
定値であるかもしれないことを認識し、したがってプロ
グラム中の可能性を考慮する。
【0019】具体的には、ブロック301に表すよう
に、最近の遠端音声サンプルx(k)および近端サンプル
y(k)の受領に応じて、ブロック300において、プロ
グラムに入る。この点において、プログラムは、ブロッ
ク302へ進み、初期適応プロセスがNinitialサンプ
ル期間を完了したかどうかをチェックする。ここで、N
initi alの値は、たとえば8000である。初期適応プ
ロセスがNinitialサンプル期間を完了していない場
合、プログラムは、ブロック309へ進む。その他の場
合、プログラムは、ブロック303へ進む。
【0020】ブロック309において、プログラムは、
αkの暫定値、すなわちαk’をある最大値、たとえば
0.5の値にセットし、ブロック306へ進む。ブロッ
ク303において、プログラムは、近端音声(NES)
が最近(以前)のサンプル期間において宣言(検出)さ
れたかどうかをチェックし、宣言(検出)された場合、
ブロック304へ進む。その他の場合、プログラムは、
ブロック310へ進む。ブロック304において、プロ
グラムは、(図2のDSPによっても具現化される)通
常のNES検出器が、NESが存在することを宣言した
かどうかをチェックする。ここで、宣言は、NESが存
在するかどうかを決定するための粗い計算に基づく。
【0021】NESが存在しない場合、プログラムは、
ブロック311へ進み、αが低すぎる値に調節されたこ
とに基づいて、αの値を増加させる。αの値が低くなり
すぎた場合、関連するNES検出器は、粗い検出器が他
の場合を宣言した場合にNESを宣言する可能性があ
る。これは、関連するNES検出器が、上述したよう
に、たぶん間違えたことを意味する。ブロック311か
ら、αk-1には、所定値1+∈、たとえば典型的には
0.001が掛けられる。値αk’は、この結果にセッ
トされる。そして、プログラムは、ブロック305へ進
み、αk’の値を、プログラムが最近のサンプル期間に
対するそのエントリの間に決定したαkの値、すなわち
αk -1にセットする。
【0022】プログラムは、ブロック306へ進み、α
kの値の値が所定の最大値αmax、たとえば0.5を超え
ない、または所定の最小値αmin、たとえば0.1を超
えないように最終的に調節する。プログラムは、ブロッ
ク308から出て、次のx(k)およびy(k)の受領によ
り、ブロック300から再度入る。NESが、最近のサ
ンプル期間について宣言されなかった場合、上述したよ
うに、プログラムは、ブロック311へ進む。
【0023】ブロック311において、プログラムは、
現在のサンプル期間についての推定インパルス応答を本
質的に検査し、その振幅が雑音信号の範囲に入りうるサ
ンプルをベクトルh^から取り除く(削除する/キャン
セルする)。ここでは、そのような検査は、L1,purge
の値により表現される。
【0024】したがって、プログラムは、L1,purge
構造での十分な大きさを有するこれらのサンプルのみを
使用し、その大きさが他の場合には、サンプルを放棄す
る。そして、プログラムは、αk’を次式で決定される
1,purgeにセットする。
【数1】 ここで、h^nは、推定インパルス応答ベクトルh^(k)の
n番目のエレメントであり、Ψ(.)は、センタークリ
ップ整流器を表す。すなわち、
【数2】 ここで、
【数3】 であり、λは、たとえば0.1であり、nは、たとえば
(256タップを有するフィルタに対して)256であ
る。
【0025】エコーキャンセルフィルタ、たとえばフィ
ルタ210(図2)の長さ(フィルタタップの数
(N))は、フィルタがモデル化を試みているエコーパ
ス遅延と等しいかまたはこれよりも大きくなければなら
ないことが知られている。これは、エコーパスの長さは
Nよりも短くなければならないことを意味している。こ
の事実において、フィルタがエコーパスの強さの「知
識」を獲得する前に、エコーパスベクトルh^が、N個
のフィルタタップのいずれかのグループ(セクション)
についてのかなり大きなエネルギーレベルを有するかも
しれないことを、我々は認識した。
【0026】このために、通常のNES検出器において
使用される上述したXmax(k)値は、N個のタップについ
てのすべてのサンプルに対する最大値を表す。NES検
出の性能を改善するために、h^(k)に含まれるエコーパ
スの知識を利用する第2の方法は、過去のx(k)個のサ
ンプルの最大値に対するサーチをフィルタタップ[0,
N−1]のサブ領域(ウインドウ)に合わせることであ
る。
【0027】我々は、これをインテリジェント・ウイン
ドウNES検出と呼ぶ。本発明の別の側面によれば、h
^の全体のエネルギーのかなりの部分βを含む最小数の
タップをカバーするウインドウを選択する。ここでX
win,max(k)として示されるこの最大値が、Xmax(k)より
も潜在的に小さいので、NES検出器の感度は、X
max(k)ではなくXwin,max(k)を使用する結果として増大
する。この強化された「インテリジェント・ウインドウ
NES検出」は、数多くの異なる方法で具現化されう
る。
【0028】NES検出器220を形成するDSP中に
具現化されうる1つのそのような方法の実施形態が、図
4に示されている。ブロック401により表されている
ように、最近の遠端音声サンプルx(k)および近端サン
プルy(k)の受領に応じて、ブロック400においてプ
ログラムに入る。この点において、プログラムは、ブロ
ック402へ進み、初期適応プロセスがNinitialサン
プル期間を完了したかどうかをチェックする。ここで、
initialの値は、上述したように、たとえば8000
であり得る。初期適応プロセスがNinitialサンプル期
間を完了していない場合、プログラムは、ブロック40
7へ進み、変数Nwinをタップの数N(たとえば、25
6(512)でありうる)に等しくセットする。これ
は、最初に、サブ領域(ウインドウ)をエコーキャンセ
ラの全長にセットする。
【0029】そして、プログラムは、ブロック405へ
進む。適応期間が終了すると、ブロック407ではな
く、ブロック403へ進む。ブロック403において、
プログラムは、全タップについての全エネルギーの何パ
ーセント(ρn)が第1のn個のタップに存在するかを
決定する。この全エネルギーは、ブロック403におけ
る表現の分母により決定され、第1のn個のタップにお
けるエネルギーは、この表現の分子により決定される。
プログラムは、n[0,N−1]の全ての値についてブ
ロック403中の表現を計算する。そして、プログラム
は、ブロック404へ進み、所定のしきい値β(たとえ
ば、0.90でありうる)と等しいかまたはこれよりも
大きい第1の部分を識別するために、ブロック403に
おいて得られた割合を処理する。
【0030】プログラムが第1の部分を識別した場合、
変数Nwinを、たとえば全タップについての90%のパ
ワーを表すサブ領域またはウインドウの終端をマークす
るために識別された割合に関連するフィルタタップ数
(ロケーション)にセットする。そして、プログラム
は、ブロック405へ進み、通常の方法で、決定された
ウインドウについてXwin,max(k)を決定する。プログラ
ムは、この値をNES検出器プログラムに渡し、ブロッ
ク406から出る。その後、次のx(k)およびy(k)の受
領に応じて、ブロック400において、再度プログラム
に入る。
【0031】本発明の代替的な実施形態において、フィ
ルタタップ(たとえば、256タップ)は、それぞれが
8タップを有する所定数のセクション(グループ)、た
とえば32セクションに分割されうる。このシステム
は、新たに到着したx(k)のそれぞれについて、全タッ
プについての全パワー(Pt)を決定する。そして、こ
のシステムは、第1セクションのタップについてパワー
(P0)を決定し、後者の値が全パワーの90%を示す
かどうかをチェックする(P0/Pt)。
【0032】そうでない場合、第2のセクションのタッ
プについてのパワー(P1)を決定し、このパワー値を
第1のセクションについて決定されたパワー値へ加える
(P0+P1)。そして、この結果が全パワーの90%を
示すかどうかをチェックする。そうでない場合、第3の
セクションのタップについてのパワー(P2)を決定
し、このパワー値を第1および第2のセクションについ
て決定されたパワー値へ加える(P0+P1+P2)。そ
して、この結果が全パワーの90%を示すかどうかをチ
ェックする。そうでない場合、システム(プログラム)
は、後に続くセクション(たとえば、P3,P4,P5な
ど)のそれぞれを使用して、決定を継続する。もし90
%を示す場合、上述した方法で進む。
【0033】別の代替的な実施形態において、後者のパ
ワー決定はx(k)の新たな値のそれぞれについて行われ
なくとも良いことがわかった。たとえば、正確さをそれ
ほど犠牲とすることなく、x(k)の値を4個受け取る毎
に決定を行うことができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の通信システ
ムにおけるエコーの検出およびキャンセルは、適応フィ
ルタがその適応化プロセスの結果として獲得したエコー
パス遅延に関する蓄積された知識を利用することによ
り、強化される。このような知識は、近端音声の存在を
検出するための関連する近端音声(NES)検出器の能
力を相当程度改善する。適応フィルタは、双方向性接続
に関連するエコーパスの知識を蓄積するために動作可能
であり、この知識は、双方向性接続の近端源から受信し
た信号および接続の遠端から受信した信号の処理の結果
として得られ、NES検出器は、適応フィルタからの蓄
積された知識の受領に応じて、蓄積された知識の関数と
して、双方向性接続の近端から受信した信号が音声信号
であるかまたはエコーであるかを決定する。このように
して、適応プロセスの結果として獲得したエコーパス遅
延に関する蓄積された知識を利用することを可能にする
ことにより、性能を大幅に改善したNES検出器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるエコーキャンセラを使用する伝
送ネットワークを示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態によるエコーキャンセラを
使用する伝送ネットワークを示すブロック図。
【図3、4】図2のエコーキャンセラにおいて本発明の
原理を具現化するプログラムを示すフローチャート。
【符号の説明】
100 遠端デジタルネットワーク 200 エコーキャンセラ 203,205 一方向性バス 210 適応フィルタ 215 加算器 220 NES検出器 230 ハイブリッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // H04M 1/60 H04M 1/60 C (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 カワハラ トシロウ 神奈川県横須賀市林2−1−3−2−506 (72)発明者 チェン キム アメリカ合衆国,07738 ニュージャージ ー,リンクロフト,ウェスト フロント ストリート 1458 (72)発明者 ミキ トシオ 神奈川県横浜市金沢区能見台3−5−1− H−1005

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向性通信接続中に配置された適応フ
    ィルタ(210)と、近端音声検出器(220)とを有
    するエコーキャンセラにおいて、 前記適応フィルタ(210)は、前記双方向性接続に関
    連するエコーパスの知識を蓄積するために動作可能であ
    り、前記知識は、前記接続の近端源(S2)から受信し
    た信号および前記接続の遠端から受信した信号の処理の
    結果として得られ、 前記近端音声検出器(220)は、前記適応フィルタ
    (210)からの蓄積された知識の受領に応じて、前記
    蓄積された知識の関数として、前記双方向性接続の近端
    で受信した信号が音声信号であるかまたはエコーである
    かを決定することを特徴とするエコーキャンセラ。
  2. 【請求項2】 前記近端音声検出器(220)が、 前記双方向接続を経て信号の遠端源から受信した遠端信
    号の関数として、かつ特定のしきい値の関数として得ら
    れた値よりも大きいレベルを有する近端信号に応じて、
    近端信号を近端音声信号として特徴づけるための手段を
    含むことを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記近端音声検出器(220)が、 前記双方向接続を経て信号の遠端源から受信した信号の
    関数として、かつ特定のしきい値の関数として得られた
    値よりも小さいレベルを有する近端信号に応じて、近端
    信号をエコー信号として特徴づけるための手段を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラ。
  4. 【請求項4】 前記近端音声検出器(220)が、 前記適応フィルタ(210)から現在受信した蓄積され
    た知識に従って、前記しきい値の値を調節するための手
    段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のエコー
    キャンセラ。
  5. 【請求項5】 前記しきい値の値を調節するための手段
    が、 最初のフィルタ適応期間が満了していない場合、前記し
    きい値を所定の最大値にセットすることを特徴とする請
    求項4記載のエコーキャンセラ。
  6. 【請求項6】 前記しきい値の値を調節するための手段
    が、 近端音声として特徴づけられる以前のサンプル期間の間
    に受信された前記近端信号のサンプルおよび近端音声が
    存在することを示す近端音声の存在を検出するための粗
    い検出に応じて、 前記しきい値を以前のサンプル期間の間に前記しきい値
    について得られた値に現在セットするための手段を含む
    ことを特徴とする請求項5記載のエコーキャンセラ。
  7. 【請求項7】 前記しきい値の値を調節するための手段
    が、 近端音声として特徴づけられる以前のサンプル期間の間
    に受信された前記近端信号のサンプルおよび近端音声が
    存在することを示す近端音声の存在を検出するための粗
    い検出に応じて、 前記しきい値を以前のサンプル期間の間に前記しきい値
    について得られた値に現在セットし、前記しきい値の現
    在値が所定の最小値および最大値の範囲内にあるよう
    に、前記しきい値の現在値をクランプすることを特徴と
    する請求項5記載のエコーキャンセラ。
  8. 【請求項8】 前記しきい値の値を調節するための手段
    が、 近端音声として特徴づけられる以前のサンプル期間の間
    に受信された前記近端信号のサンプルおよび近端音声が
    存在しないことを示す近端音声の存在を検出するための
    粗い検出に応じて、 前記しきい値を上向きに調節し、前記しきい値の結果値
    を所定の最小値および最大値の範囲内にクランプするこ
    とを特徴とする請求項5記載のエコーキャンセラ。
  9. 【請求項9】 前記蓄積された知識は、ベクトルh^に
    より特徴づけられており、 前記しきい値を調節するための手段が、エコーとして特
    徴づけられた以前のサンプル期間の間に受信された前記
    近端信号のサンプルに応じて、その振幅が雑音信号の範
    囲にあるベクトル成分を前記蓄積された知識から排除
    し、パージ値を得られる蓄積された知識ベクトルの関数
    として生成し、前記しきい値を前記パージ値の関数とし
    て調節する手段を含むことを特徴とする請求項5記載の
    エコーキャンセラ。
  10. 【請求項10】 前記近端音声検出器(220)は、 前記遠端源からの前記信号のサンプルの受領に応じて、
    前記信号の受信したサンプルを、前記信号のサンプルが
    前記遠端源から受信された順序に基づいて、サンプル連
    続体に形成する手段と、 前記サンプルの連続体中の前記遠端信号のどの後続のサ
    ンプルが、前記連続体を形成する信号の全てのサンプル
    により表現される全エネルギーの所定のパーセンテージ
    である蓄積されたエネルギーを有するかを決定する手段
    と、 最高のレベルのエネルギーを有する前記遠端信号の前記
    後続のサンプルの領域を選択する手段と、 前記選択に応じて、前記遠端信号の強度の推定値を決定
    する手段とを有することを特徴とする請求項2記載のエ
    コーキャンセラ。
  11. 【請求項11】 前記近端音声検出器(220)は、 前記遠端源からの前記信号のサンプルの受領に応じて、
    前記信号の受信したサンプルを、前記信号のサンプルが
    前記遠端源から受信された順序に基づいて、サンプル連
    続体に形成する手段と、 前記サンプルの連続体中の前記遠端信号のどの後続のサ
    ンプルが、前記連続体を形成する信号の全てのサンプル
    により表現される全エネルギーの所定のパーセンテージ
    である蓄積されたエネルギーを有するかを決定する手段
    と、 最高のレベルのエネルギーを前記得られた値として有す
    る前記遠端信号の前記後続のサンプルの領域を選択する
    手段とを有することを特徴とする請求項2記載のエコー
    キャンセラ。
  12. 【請求項12】 前記適応フィルタ(210)は、前記
    エコー遅延パスを特徴づけるそれぞれのエネルギーレベ
    ルを有する複数のフィルタタップを含み、 前記蓄積された知識は、ベクトルh^により特徴づけら
    れており、 前記近端信号を特徴づけるための手段は、 合計された場合に所定のパーセンテージのエネルギーを
    h^で表現するそれぞれのエネルギーレベルを有する前
    記タップのうちの後続の1つを識別するための手段と、 前記合計値を前記近端信号との比較のために得られた値
    として提供するための手段とを含むことを特徴とする請
    求項2記載のエコーキャンセラ。
  13. 【請求項13】 前記適応フィルタ(210)は、前記
    エコー遅延パスを特徴づけるそれぞれの現在のエネルギ
    ーレベルを有する複数のフィルタタップを含み、 前記近端信号を特徴づけるための手段は、 前記複数のフィルタタップをN個(ここで、N>1)の
    連続的なグループのフィルタタップに分割するための手
    段と、 前記フィルタタップにより表現される現在の全エネルギ
    ーを決定するための手段と、 その蓄積されたエネルギーが前記全エネルギーの所定の
    パーセンテージである前記N個のグループのうちの最初
    のM個(ここで、M≧1)のグループを決定し、前記蓄
    積されたエネルギーの値を前記得られた値として供給す
    ることを特徴とする請求項2記載のエコーキャンセラ。
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