JPH10116177A - 出力制御可能型言語生成方法及び装置 - Google Patents

出力制御可能型言語生成方法及び装置

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JPH10116177A
JPH10116177A JP8268526A JP26852696A JPH10116177A JP H10116177 A JPH10116177 A JP H10116177A JP 8268526 A JP8268526 A JP 8268526A JP 26852696 A JP26852696 A JP 26852696A JP H10116177 A JPH10116177 A JP H10116177A
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浩二 堂坂
Akira Shimazu
明 島津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力制御のための言語表現が入力された時点
で出力制御命令を生成し、直ちに出力の中断、または、
出力の繰り返し、出力の再開を行うことが可能な出力制
御可能型言語生成方法及び装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、入力されたある出力制御のた
めの言語表現から、出力制御命令として出力中断命令ま
たは、出力再開命令または、出力確認命令を生成する処
理と、動作記述の列の内容を文節の列で説明するために
実行することが必要な発話行為の列を生成して、転送す
る処理と、転送された発話行為の列を実行するために発
話行為の列に対応する文節の列を順に文字列または、音
声によって出力する処理とを、出力制御命令に従って、
出力の中断、出力の繰り返し、または、出力の再開が可
能なように並列して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力制御可能型言
語生成方法及び装置に係り、特に、ある動作記述の列内
容を説明するための文節の列を文字列または、音声とし
て出力し、文節の列を出力している最中に、出力制御の
ための言語表現が文字列として入力されるとき、その出
力制御のための言語表現から出力制御命令を生成し、そ
の出力制御命令に従うことにより、出力の中断、出力の
繰り返し、または、出力の再開を行う出力制御可能型言
語生成方法及び装置に関する。
【0002】例えば、ある場所から別の場所へ移動する
ために必要な動作の列を自然言語で説明するために、そ
の動作の列の内容を説明するために必要な文節の列を、
計算機端末のディスプレイ、プリンタ、タイプライタ、
音声合成装置、或いは、これらの組み合わせを介して、
文字列または、音声として出力し、文節の列を出力して
いる最中に計算機端末のキーボード、文字認識装置、音
声認識装置、あるいは、これらの組み合わせを介して出
力制御のための言語表現が文字列として入力されるとき
に、その出力制御のための言語表現から出力制御命令を
生成し、その出力制御命令が出力中断命令であれば、そ
の時点での出力を中断し、その出力制御命令が出力確認
命令であれば、出力を繰り返し、その出力制御命令が出
力再開命令ならば、中断されていた文節の列の出力を再
開する計算機処理技術における出力制御可能型言語生成
方法及び装置に関する。
【0003】
【従来の技術】ある動作記述の列の内容を説明するため
の文節の列を文字列、または、音声によって出力し、文
節の列を出力している最中に、出力制御のための言語表
現が文字列として入力されるとき、その出力制御のため
の言語表現から出力制御命令を生成し、その出力制御命
令に従うことによって、出力の中断、出力の繰り返し、
出力の再開を行う装置を実現するための従来の技術とし
て、2つのアプローチに分けることができる。
【0004】第1のアプローチは、出力制御のための言
語表現が入力されても、1つの動作記述の内容の説明を
終えるまでは、出力制御命令を生成しないアプローチで
ある。第2のアプローチは、出力制御のための言語表現
が入力されたら、その時点で出力制御命令を生成し、当
該出力制御命令が出力中断命令なら、その時点での出力
を中断し、その出力制御命令が出力確認命令なら、その
時点での出力を中断し、最後に出力された文節に直接続
けて確認対象の文節を繰り返して出力し、その出力制御
命令が出力再開命令なら、最後に出力された文節に直接
続けて中断されていた文節の列の出力を再開する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の第1のアプローチでは、出力制御のための言語表
現が入力されても、1つの動作記述の内容の説明を終え
るまでは、出力制御命令を生成しないため、出力制御の
ための言語表現が入力された後、直ちに、出力の中断、
出力の繰り返し、出力の再開を行うことができないとい
う問題がある。
【0006】例えば、武蔵野センタからバスで吉祥寺ま
で移動するという動作記述、吉祥寺から井の頭線で下
北沢まで移動するという動作記述、下北沢から小田急
線で愛甲石田まで移動するという動作記述の3つの動
作記述の列の内容を説明するために、以下の例1で示す
文節の列が出力されるとする。なお、上記の「と」で括
られた言語表現が文節である。
【0007】例1:「武蔵野センタから」、「バス
で」、「吉祥寺まで」、「行って」、「吉祥寺から」、
「井の頭線で」、「下北沢まで」、「行って」、「下北
沢から」、「バスで」、「愛甲石田まで」、「行きま
す」 例1で示した文節の列が順に「武蔵野センタから」、
「バスで」、「吉祥寺まで」、「行って」、「吉祥寺か
ら」と出力された時点で、出力制御のための言語表現
「待って下さい」が入力されたと仮定する。この言語表
現は、出力の中断を求める言語表現であるので、この言
語表現から出力制御命令として出力中断命令を生成する
ことが可能である。しかし、「吉祥寺から」という文節
が出力された直後では、“吉祥寺から井の頭線で下北沢
まで移動する”という動作記述の内容の説明が終了して
いないので、上記の第1のアプローチでは、この時点で
は出力中断命令を生成できない。従って、上記の第1の
アプローチには、出力中断のための言語表現が入力され
ても直ちに出力を中断できないという問題がある。
【0008】さらに、上記従来の第2のアプローチで
は、動作記述の列の内容を説明するための文節の列を出
力している最中に出力確認命令が生成されたときに、そ
の時点で文節の列の出力を中断し、最後に出力された文
節に直接続けて確認対象である文節を繰り返して出力す
るため、自然言語として理解することが困難な文節の列
を出力するという問題がある。
【0009】例えば、上記の例1で示した文節の列が順
に、「武蔵野センタから」、「バスで」、「吉祥寺ま
で」、「行って」、「吉祥寺から」と出力された時点
で、出力制御のための言語表現「バスですか」が入力さ
れたと仮定する。この出力制御のための言語表現は、既
に出力された「バスで」という文節を確認するための言
語表現である。この時点で出力確認命令が生成される。
その出力確認命令の確認対象の文節は「バスで」であ
る。出力確認命令が生成されたので、出力は中断され、
最後に出力された文節である「吉祥寺から」に直接続け
て確認対象の文節である「バスで」が繰り返し出力され
る。
【0010】結局、次に示す例2の文節の列が生成され
ることになる。 例2:「武蔵野センタから」、「バスで」、「吉祥寺ま
で」、「行って」、「吉祥寺から」、〈「バスです
か」〉、「バスで」 例2において、<「バスですか」>は、「吉祥寺から」
の出力の直後に「バスですか」という出力制御のための
言語表現が入力されたことを示している。
【0011】上記の例2に示した文節の例は、吉祥寺か
ら別の場所に移動するための手段がバスに乗ることであ
ることを説明しているのか、それとも、武蔵野センタか
ら吉祥寺まで移動する手段はバスに乗ることであること
を繰り返して説明しているのかのどちらなのかを自然言
語として理解することが困難である。
【0012】また、上記従来の第2のアプローチでは、
出力再開命令が生成された時に、最後に出力された文節
に直接続けて中断されていた文節の列の出力を再開する
ので、自然言語として理解することが困難な文節の列を
出力するという問題がある。例えば、例2で「バスで」
が出力された後、出力制御のための言語表現「はい」が
入力されたと仮定する。この出力制御のための言語表現
は、文節の列の出力が中断されているときに出力を再開
するための言語表現である。この時点で出力再開命令が
生成される。例2は、例1の文節の列の出力が「吉祥寺
から」という文節を出力した時点で中断されて、その後
「バスで」という文節が繰り返して出力された結果、得
られたものである。従って、例1で示した文節の列にお
いて、「井の頭線で」という文節以後の文節の列の出力
が中断されている。
【0013】出力再開命令が生成されると、最後に出力
された文節である「バスで」に直接続けて、中断されて
いた「井の頭線で」という文節以後の文節の列の出力が
再開されることになる。結局、次の例3で示す文節が出
力される。 例3:「武蔵野センタから」、「バスで」、「吉祥寺ま
で」、「行って」、「吉祥寺から」、〈「バスです
か」〉、「バスで」、〈「はい」〉、「井の頭線で」、
「下北沢まで」、「行って」 上記の例3において、〈「はい」〉は、「バスで」の出
力の直後に「はい」という出力制御のための言語表現が
入力されたことを示している。
【0014】例3で示した文節の列は、吉祥寺から下北
沢まで移動する手段は、バスに乗ることなのか、それと
も井の頭線に乗ることなのかどちらなのかを自然言語と
して理解することが困難である。本発明は、上記の点に
鑑みなされたもので、ある動作記述の列の内容を説明す
るための文節の列を出力している最中に出力制御のため
の言語表現が入力されたときに、従来の技術では、直ち
に出力の中断、または、出力の繰り返し、出力の再開が
できない場合であっても、出力制御のための言語表現が
入力された時点で出力制御命令を生成し、直ちに出力の
中断、または、出力の繰り返し、出力の再開を行うこと
が可能な出力制御可能型言語生成方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】本発明の更なる目的は、ある動作記述の列
の内容を説明するための文節の列を出力している最中
に、出力確認命令が生成されたときに、従来の技術で
は、自然言語として理解することが困難な文節の列を出
力するような場合であっても、理解を損ねないように確
認対象の文節を繰り返して出力することが可能な出力制
御可能型言語生成方法及び装置を提供することである。
【0016】また、本発明の更なる目的は、従来の技術
のように、出力再開命令が生成されたときに、従来の技
術では自然言語として理解することが困難な文節の列を
出力するような場合であっても、理解を損ねないように
出力を再開することのために必要な文節の列を出力する
ことが可能な出力制御可能型言語生成方法及び装置を提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理を
説明するための図である。本発明は、ある動作記述の列
の内容を説明するための文節の列を文字列、または、音
声として出力し、該文節の列を出力している最中に、出
力制御のための言語表現が文字列として入力されると
き、該出力制御のための言語表現から出力制御命令を生
成し、該出力制御命令に従うことにより、出力の中断、
出力の繰り返し、または、出力の再開を行う出力制御可
能型言語生成方法において、ある出力制御のための言語
表現が入力された時点で(ステップ1)、該入力された
ある出力制御のための言語表現から、出力制御命令とし
て出力中断命令または、出力再開命令または、出力確認
命令を生成する処理(ステップ2)と、動作記述の列の
内容を文節の列で説明するために実行することが必要な
発話行為の列を生成して、転送する処理(ステップ3)
と、転送された発話行為の列を実行するために発話行為
の列に対応する文節の列を順に文字列または、音声によ
って出力する(ステップ4)処理とを、前記出力制御命
令に従って、出力の中断、出力の繰り返し、または、出
力の再開が可能なように、並列して行う。
【0018】また、本発明では、制御命令として、出力
中断命令を生成した時点で、発話行為の列の転送を中断
し、その時点における文節の列の出力を中断する。ま
た、本発明では、出力制御命令として、出力確認命令を
生成した時点で、その時点における発話行為の列の転送
を中断し、その時点における文節の列の出力を中断し、
理解を損ねないための提題言語表現を出力した後に、確
認対象の文節を繰り返すために実行することが必要な発
話行為の列を生成し、生成された発話行為の列に対応す
る文節の列を出力する。
【0019】また、本発明では、出力制御命令として、
出力再開命令を生成した時点で、文節の列の出力を中断
している場合には、理解を損ねないための提題言語表現
を出力した後に、中断されていた文節の列の出力を再開
するために実行することが必要な発話行為の列を生成
し、生成された発話行為の列に対応する文節の列を出力
し、出力制御命令として出力再開命令を生成した時点
で、文節の列の出力を継続する。
【0020】図2は、本発明の原理構成図である。本発
明は、ある動作記述の列の内容を説明するための文節の
列を文字列、または、音声として出力し、該文節の列を
出力している最中に、出力制御のための言語表現が文字
列として入力されるとき、該出力制御のための言語表現
から出力制御命令を生成し、該出力制御命令に従うこと
により、出力の中断、出力の繰り返し、または、出力の
再開を行う出力制御可能型言語生成装置であって、ある
出力制御のための言語表現が入力された時点で、入力さ
れたある出力制御のための言語表現から出力制御命令と
して、出力中断命令、出力再開命令、または、出力確認
命令を生成する言語表現理解手段10と、動作記述の列
の内容を文節の列で説明するために実行することが必要
な発話行為の列を生成する発話計画手段20と、発話計
画手段20から転送される発話行為の列を実行するため
に、発話行為の列に対応する文節の列を順に文字列また
は、音声によって出力する言語表現出力手段30と、言
語表現理解手段10が生成する出力制御命令に従って、
出力の中断、または、出力の繰り返し、または、出力の
再開が可能なように、言語表現理解手段10、発話計画
手段20、及び言語表現出力手段30とを並列動作させ
る制御手段40とを有する。
【0021】また、上記の制御手段40は、言語表現理
解手段10が出力制御命令として、出力中断命令を生成
した時点で、発話計画手段20に対して、その時点にお
ける発話行為の列の言語表現出力手段30への転送を中
断するように制御する手段と、言語表現出力手段30に
対して、その時点における文節の列の出力を中断するよ
うに制御する手段を含む。
【0022】また、上記の制御手段40は、言語表現理
解手段10が出力制御命令として、出力確認命令を生成
した時点で、発話計画手段20に対して、その時点にお
ける発話行為の列の言語表現出力手段30への転送を中
断するように制御する手段と、言語表現出力手段30に
対してその時点における文節の列の出力を中断するよう
に制御する手段と、発話計画手段20に対して理解を損
ねないための提題言語表現を出力した後に、確認対象の
文節を繰り返すために実行することが必要な発話行為の
列を生成し、生成された該発話行為の列を言語表現出力
手段30に転送するように制御する手段と、言語表現出
力手段30に対して発話計画手段20から転送される発
話行為の列に対応する文節の列を出力するように制御す
る手段とを含む。
【0023】また、上記の制御手段40は、言語表現理
解手段10が出力制御命令として出力再開命令を生成し
た時点で、言語表現出力手段30が、文節の列の出力を
中断している場合には、発話計画手段20に対して、理
解を損ねないための提題言語表現を出力した後に、中断
されていた文節の列の出力を再開するために実行するこ
とが必要な発話行為の列を生成し、該生成された発話行
為の列を言語表現出力手段30に転送するように制御す
る手段と、言語表現出力手段30に対して発話計画手段
20から転送される発話行為の列に対応する文節の列を
出力するように制御する手段と、言語表現理解手段10
が出力制御命令として、出力再開命令を生成した時点
で、言語表現出力手段30が文節の列の出力を中断して
いない場合には、発話計画手段20に対して、その時点
における言語表現出力手段30への発話行為の列の転送
を継続するように制御する手段と、言語表現出力手段3
0に対してその時点における文節の列の出力を継続する
ように制御する手段とを含む。
【0024】上記のように、本発明は、並列的な動作に
より動作記述の内容を文節の列で説明するために実行す
ることが必要な発話行為の列を生成し、発話行為に対応
する文節の列を出力する。さらに、並列的な動作により
文節の列を出力している途中に出力制御を行うための言
語表現が入力されたら、その時点で出力制御命令を生成
し、出力制御命令に従うことにより直ちに出力の中断、
確認、再開を行う。このことにより、出力制御を行うた
めの言語表現が入力された時点で、1つの動作記述の内
容の説明が終了していなくとも、直ちに出力の中断、確
認、再開を行うことが可能となる。
【0025】また、本発明は、出力中断命令が生成され
た場合には、発話行為の列を生成する手段が文節の列を
出力する手段に発話行為の列を転送することを中断し、
文節の列を出力する手段が発話行為の列に対応する文節
の列を出力することを中断する。これにより、出力中断
のための言語表現が入力された時点で、1つの動作記述
の内容の説明が終了していなくても、直ちに出力の中断
を行うことが可能となる。
【0026】さらに、本発明は、出力確認命令が生成さ
れた場合には、文節の列を出力する手段が文節の列を出
力する手段に発話行為の列を転送することを中断し、文
節の列を出力する手段が発話行為の列に対応する文節の
列を出力することを中断する。さらに、理解を損ねない
ための提題言語表現を出力した後に、確認対象の文節を
繰り返すために実行することが必要な発話行為の列を生
成し、その発話行為の列を文節の列を生成する手段に転
送する。これにより、理解を損ねないように確認対象の
文節の列を繰り返すことが可能となる。
【0027】さらに、本発明は、文節の列の出力が中断
されている場合に、さらに、出力再開命令が生成された
場合には、理解を損ねないための提題言語表現を出力し
た後に中断されていた文節の列の出力を再開するための
発話行為の列を生成し、その発話行為の列を、文節の列
を生成する手段に転送する。これにより、理解を損ねな
いように文節の列の出力を再開することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の言語生成装置の
構成を示す。同図に示す構成は、言語表現理解装置1
0、発話計画装置20、言語表現出力装置30及び制御
装置40より構成される。なお、同図に示す言語生成装
置の各構成要素は、並列に動作するものとする。
【0029】言語表現理解装置10は、ある出力制御の
ための言語表現が入力された時点で、その出力制御のた
めの言語表現から出力制御命令として出力中断命令また
は、出力再開命令または、出力確認命令を生成し、その
出力制御命令を制御装置40に転送する。
【0030】発話計画装置20は、ある動作記述の列の
内容を文節の列で説明するために実行することが必要な
発話行為の列を生成し、その発話行為の列を言語表現出
力装置30に転送する。発話計画装置20は、発話行為
の列の言語表現出力装置30への転送を中断するように
制御装置40から指令されると、直ちに、その時点にお
ける発話行為の列の言語表現出力装置30への転送を中
断する。発話計画装置20は、発話行為の列の言語表現
出力装置30への転送を継続するように、制御装置40
から指令されると、その時点における発話行為の列の言
語表現出力装置30への転送を継続する。
【0031】言語表現出力装置30は、発話計画装置2
0から発話行為の列が転送されてきた時点で、その発話
行為の列を実行するために、その発話行為の列に対応す
る文節の列を順に文字列または、音声によって出力す
る。言語表現出力装置30は、文節の列の出力を中断す
るように制御装置40から指令されると、直ちにその時
点における文節の列の出力を中断する。また、言語表現
出力装置30は、文節の列の出力を継続するように制御
装置40から指令されると、その時点における文節の列
の出力を継続する。
【0032】図4は、本発明の言語表現理解装置から出
力制御命令が転送された場合の制御装置の動作を示す。
制御装置40は、言語表現理解装置10から出力制御命
令が転送されてきた時点で(ステップ101)、その出
力制御命令が出力中断命令である場合には(ステップ1
02)、発話計画装置20に対して発話行為の列の言語
表現出力装置30へ転送を中断するように指令し、言語
表現出力装置30に対して文節の列の出力を中断するよ
うに指令する(ステップ103)。
【0033】また、制御装置40は、言語表現理解装置
10から出力制御命令が転送されてきた時点で(ステッ
プ101)、その出力制御命令が出力確認命令である場
合には(ステップ102)、発話計画装置20に対して
発話行為の列の言語表現出力装置30への転送を中断す
るように指令し(ステップ104)、言語表現出力装置
30に対して文節の列の出力を中断するように指令する
(ステップ105)。次に、制御装置40は、発話計画
装置20に対して理解を損ねないための提題言語表現を
出力した後に(ステップ106)、確認対象の文節を繰
り返すために実行することが必要な発話行為の列を生成
するように指令する(ステップ107)。これにより、
発話計画装置20は、その指令を受けて、理解を損ねな
いための提題言語表現を出力した後に、確認対象の文節
を繰り返すために実行することが必要な発話行為の列を
生成する。その発話行為の列が生成された時点で、発話
計画装置20は、その発話行為を言語表現出力装置30
に転送する。
【0034】また、制御装置40は、言語表現理解装置
10から出力制御命令が転送されてきた時点で(ステッ
プ101)、その出力制御命令が出力再開命令であり
(スペプ102)、なおかつ、その時点で言語表現出力
装置30が文節の列の出力を中断している場合には(ス
テップ108)、発話計画装置20に対して理解を損ね
ないための提題言語表現を出力した後に中断されていた
文節の列の出力を再開するために実行することが必要な
発話行為の列を生成するように指令する(ステップ10
9)。発話計画装置20は、その指令を受けて、理解を
損ねないための提題言語表現を出力した後に、中断され
ていた文節の列の出力を再開するために実行することが
必要な発話行為の列を生成する。その発話行為の列が生
成された時点で、発話計画装置20は、当該発話行為を
言語表現出力装置30に転送する。
【0035】また、制御装置40は、言語表現理解装置
10から出力制御命令が転送されてきた時点で(ステッ
プ101)、その出力制御命令が出力再開命令であり
(ステップ102)、なおかつ、その時点で言語表現出
力装置30が文節の列の出力を中断していない場合には
(ステップ108)、発話計画装置20に対して、発話
行為の列の言語表現出力装置30への転送を継続するよ
うに指令し、言語表現出力装置30に対して文節の列の
出力を継続するように指令する(ステップ110)。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。最初
に、発話計画装置20による発話行為の列の生成処理に
ついて説明する。本実施例において、発話計画装置20
が扱う動作記述は、一階述語論理式の項として表現され
る。例えば、「武蔵野センタからバスで吉祥寺まで移動
する」という動作記述A1,「吉祥寺から井の頭線で下
北沢まで移動する」という動作記述A2、「下北沢から
小田急線で愛甲石田まで移動する」という動作記述A3
は、次の例4のように表現される。
【0037】例4: A1=Move(武蔵野センタ、バス、吉祥寺) A2=Move(吉祥寺、井の頭線、下北沢) A3=Move(下北沢、小田急線、愛甲石田) 本実施例では、発話計画装置20は、例4で示した3つ
の動作記述A1,A2,A3からなる動作記述の列の内
容を文節の列で説明するために実行することが必要な発
話行為の列を生成する。
【0038】まず、動作記述A1の内容を文節の列で説
明するために実行することが必要な発話行為の列とし
て、次の例5で示すように表現される4つの発話行為U
A11,UA12,UA13,UA14の列が生成され
る。 例5: UA11=Utter (A1,源泉格,武蔵野センタか
ら), UA12=Utter (A1,手段格,バスで), UA13=Utter (A1,目標格,吉祥寺まで), UA14=Utter (A1,動作種別,行って) 上記の例5において、Utter (Act,源泉格,Exp)という
表現は、動作記述Actの源泉格を文節Exp で説明すると
いう発話行為を表す。Utter(Act,手段格,Exp)という表
現は、動作記述Act の手段格を文節Exp で説明するとい
う発話行為を表す。Utter(Act,目標格,Exp)という表現
は、動作記述Act の目標格を文節Exp で説明するという
発話行為を表す。Utter(Act,動作種別,Exp) という表現
は、動作記述Act の動作種別を文節Exp で説明するとい
う発話行為を表す。ある場所Sから手段Mで別の場所D
まで移動するという動作記述の場合は、動作記述の源泉
格は移動の起点Sのことであり、動作記述の手段格は、
移動の手段Mのことであり、動作記述の目的格は移動の
着点Dのことであり、動作記述の種別は移動である。
【0039】次に、発話計画装置20は、動作記述A2
の内容を文節の列で説明するために実行することが必要
な発話行為の列として、次の例6で示すように表現され
る4つの発話行為UA21,UA22,UA23,UA
24の列を生成する。 例6: UA21=Utter (A2,源泉格,吉祥寺から), UA22=Utter (A2,手段格,井の頭線で), UA23=Utter (A2,目的格,下北沢まで), UA24=Utter (A2,動作種別,行って) 次に、発話計画装置20は、動作記述A3の内容を文節
の列で説明するために実行することが必要な発話行為の
列として、次の例7で示すように表現される4つの発話
行為UA31,UA32,UA33,UA34の列を生
成する。
【0040】例7: UA31=Utter (A3,源泉格,下北沢から), UA32=Utter (A3,手段格,小田急線で), UA33=Utter (A3,目的格,愛甲石田まで), UA34=Utter (A3,動作種別,行きます) 結局、発話計画装置20は、例5、例6、例7で示した
12個の発話行為UA11,UA12,UA13,UA
14,UA21,UA22,UA23,UA24,UA
31,UA32,UA33,UA34の列を順に生成す
る。発話計画装置20は、発話行為の列を生成しなが
ら、その発話行為の列を順に言語表現出力装置30に転
送する。
【0041】以上説明したように、発話計画装置20が
動作記述の列の内容を文節の列で説明するために実行す
ることが必要な発話行為の列を生成し、その発話行為の
列を言語生成装置30に転送することが可能になる。次
に、言語表現出力装置30による文節の列の出力の処理
について説明する。
【0042】本実施例において、言語表現出力装置30
は、例5、例6、例7とで示した12個の発話行為UA
11,UA12,UA13,UA14,UA21,UA
22,UA23,UA24,UA31,UA32,UA
33,UA34の列に対応する文節の列を順に出力す
る。次の例8で示す12個の文節の列が順に出力され
る。
【0043】例8:「武蔵野センタから」,「バス
で」,「吉祥寺まで」,「行って」,「吉祥寺から」,
「井の頭線で」,「下北沢まで」、「行って」 「下北沢から」,「バスで」,「愛甲石田まで」,「行
きます」 以上説明したように、発話計画装置20から動作記述の
列の内容を文節の列で説明するための発話行為の列を生
成し、発話計画装置20がその発話行為の列を言語生成
装置30に転送し、言語生成装置30がその発話行為の
列に対応する文節の列を順に出力することが可能にな
る。
【0044】次に、言語表現理解装置10による出力制
御命令の生成処理について説明する。本実施例におい
て、言語表現理解装置10は、出力制御のための言語表
現が入力された時点で、その出力制御のための言語表現
から出力制御命令を生成し、その出力制御命令を制御装
置40に転送する。制御装置40は、言語表現理解装置
10から転送された出力制御命令に従うことにより、出
力の中断または、出力の繰り返し、または、出力の再開
を行う。
【0045】本実施例において、言語表現理解装置10
は、出力制御のための言語表現として、「えーと」とい
ったつなぎ語や、「待って下さい」といった相手に対し
て発話の中断を求めるための言語表現が入力された時点
で、出力中断命令を生成する。
【0046】例えば、次の例9に示す言語表現が入力さ
れた時点で、言語表現理解装置10は、出力中断命令を
生成し、その出力中断命令を制御装置40に転送する。 例9:「えっ」,「えと」,「えーと」,「えとです
ね」,「えーとですね」,「あっ」,「あの」,「あの
ー」,「あのですね」,「あのーですね」,「その
ー」,「待て」,「待って」,「待って下さい」,「ち
ょっと」,「ちょっと待て」,「ちょっと待って下さ
い」 本実施例において、言語表現理解装置10は、出力制御
のための言語表現として、名詞に「ですか」または、
「ですね」が接続した言語表現といった相手に情報の確
認を求めるための言語表現が入力された時点で、出力確
認命令を生成する。例えば、次の例10に示す言語表現
が入力された時点で言語表現理解装置10は、出力確認
命令を生成し、その出力中断命令を制御装置40に転送
する。
【0047】例10:「バスですか」,「バスです
ね」,「吉祥寺ですか」,「吉祥寺ですね」 名詞に「ですか」または、「ですね」が接続した言語表
現から生成される出力確認命令の確認対象は、既に出力
された文節の中でその名詞を含むような文節である。
【0048】本実施例において、言語表現理解装置10
は、出力制御のための言語表現として、「はい」といっ
た応答的な間投詞や「続けて下さい」といった相手に対
して発話の再開及び継続を求めるための言語表現が入力
された時点で、出力再開命令を生成する。
【0049】例えば、次の例11に示す言語表現が入力
された時点で、言語表現理解装置10は、出力再開命令
を生成し、その出力再開命令を制御装置40に転送す
る。 例11:「はい」,「ええ」,「続けて」,「続けて下
さい」,「どうぞ続けて下さい」 以上説明したように、出力制御のための言語表現が入力
された時点で、言語理解装置10は、出力制御命令とし
て、出力中断命令または、出力確認命令または、出力再
開命令を生成し、その出力制御命令を制御装置40に転
送する。これにより、出力制御のための言語表現が入力
された時点で、直ちに、出力の中断、または、出力の繰
り返し、または、出力の再開を行うことが可能になる。
【0050】次に、出力中断命令が生成されたときの装
置の動作を説明する。本実施例において、前述の例4に
示された動作記述の列の内容を文節の列で説明するため
に、発話計画装置20は、発話行為の列として例5、例
6、例7に示した12個の発話行為UA11,UA1
2,UA13,UA14,UA21,UA22,UA2
3,UA24,UA31,UA32,UA33,UA3
4の列を生成し、その発話行為の列を言語表現出力装置
30に順に転送する。
【0051】言語表現出力装置30は、その発話行為の
列に対応する文節の列として、例8に示された文節の列
を最初から順に出力する。このとき、例8に示した文節
の中で、「吉祥寺から」が出力された直後に、出力制御
のための言語表現として、例9で示したような言語表現
が入力されたとする。この時点で、言語表現理解装置1
0は、その入力された言語表現から出力中断命令を生成
し、その出力中断命令を制御装置40に転送する。
【0052】制御装置40は、発話計画装置20に対し
て発話行為の列の言語表現出力装置30への転送を中断
するように指令し、言語表現出力装置30に対して文節
の列の出力を中断するように指令する。その結果、例8
に示された文節の列の出力は、「吉祥寺から」を出力し
た直後に中断する。
【0053】以上説明したように、出力制御のための言
語表現として、例9で示したような言語表現が入力され
た時点で、出力中断命令が生成され、直ちに出力を中断
させることが可能となる。次に、出力確認命令が生成さ
れたときの装置の動作を説明する。
【0054】本実施例において、前述の例4に示された
動作記述の列の内容を文節の列で説明するために、発話
計画装置20は、発話行為の列として例5、例6、例7
に示した12個の発話行為UA11,UA12,UA1
3,UA14,UA21,UA22,UA23,UA2
4,UA31,UA32,UA33,UA34の列を生
成し、その発話行為の列を言語表現出力装置30に順に
転送する。言語表現出力装置30は、その発話行為の列
に対応する文節の列として、例8に示された文節の列を
最初から順に出力する。
【0055】このとき、例8に示した文節の中で「吉祥
寺から」が出力された直後に、出力制御のための言語表
現として、「バスですか」という言語表現が入力された
とする。この時点で、言語表現理解装置10は、その入
力された言語表現から出力確認命令を生成する。この出
力確認命令の確認対象の文節は、例8で示した文節の中
の「バスで」という文節である。言語表現理解装置10
は、この出力中断命令を制御装置40に転送する。
【0056】制御装置40は、発話計画装置20に対し
て発話行為の列の言語表現出力装置30への転送を中断
するように指令し、言語表現出力装置30に対して文節
の列の出力を中断するように指令する。その結果、例8
に示された文節の列の出力は、「吉祥寺から」を出力し
た後で中断する。
【0057】次の例12は、この時点で出力ずみの文節
を示している。 例12:「武蔵野センタから」,「バスで」,「吉祥寺
まで」,「行って」,「吉祥寺から」 次に、制御装置40は、発話計画装置20に対して、理
解を損ねないための提題言語表現を出力した後に、確認
対象の文節を繰り返すために実行することが必要な発話
行為の列を生成するように指令する。このとき、発話計
画装置20は、次の原則1に基づいて発話行為を生成す
る。
【0058】原則1:種別が移動であるような動作記述
Act1と、種別が移動であるような動作記述Act2に関し
て、動作記述Act2の内容を説明するための文節Bun2が出
力された直後に、動作記述Act1の内容を説明するため
に、既に出力されている文節Bun1を理解を損ねないよう
に繰り返して出力するためには、動作記述Act1の源泉格
を提題化した提題言語表現を出力した後に、文節Bun1を
繰り返す必要がある。
【0059】この時点で生成されている出力確認命令の
確認対象の文節は既に出力さている「バスで」という文
節である。この「バスで」という文節は、「武蔵野セン
タからバスで吉祥寺まで移動する」という動作記述A1
を説明するための文節である。また、直前に出力された
文節は、「吉祥寺から」という文節である。この「吉祥
寺から」という文節は、「吉祥寺から井の頭線で下北沢
に移動する」という動作記述A2の内容を説明するため
の文節である。動作記述A1の種別も動作記述A2の種
別も移動である。従って、原則1により、動作記述の源
泉格である“武蔵野センタ”を提題化した提題言語表現
を出力した後に、確認対象の文節の「バスで」を繰り返
す必要がある。動作記述A1の源泉格である“武蔵野セ
ンタ”を提題化した提題言語表現とは、「武蔵野センタ
からは」といった言語表現である。
【0060】発話計画装置20は、動作記述A1の源泉
格である“武蔵野センタ”を提題化した提題言語表現を
出力した後に、確認対象の文節の「バスで」を繰り返す
ために実行することが必要な発話行為の列として、次の
例13に示す発話行為UA41,UA42の列を生成す
る。
【0061】例13: UA41=Utter (A1,源泉格、武蔵野センタから
は), UA42=Utter (A1,手段格、バスで), この発話行為の列が言語表現出力装置30に転送され、
言語表現出力装置30は、この発話行為の列に対応する
文節の列を例12で示した出力に続けて出力する。
【0062】結局、次の例14に示すような文節の列が
出力される。 例14:「武蔵野センタから」,「バスで」,「吉祥寺
まで」,「行って」,「吉祥寺から」,<「バスです
か」>,「武蔵野センタからは」,「バスで」 上記の例14において、<「バスですか」>は、「吉祥
寺から」の出力の直後に「バスですか」という出力制御
のための言語表現が入力されたことを示している。例1
4において、「武蔵野センタからは」の後で繰り返し出
力さた「バスで」という文節は、“武蔵野センタ”から
の移動の手段の説明を繰り返しているためのものである
ことが容易に理解できる。
【0063】以上説明したように、出力確認命令が生成
されたときに、理解を損ねないための提題言語表現を出
力した後に、確認対象の文節を繰り返すために実行する
ことが必要な発話行為の列を生成し、その発話行為の列
に対応する文節の列を生成することにより、従来の技術
において、理解が困難な文節の列が出力される場合に
も、理解を損ねることなく、確認対象を繰り返し出力す
ることが可能となる。
【0064】次に、出力再開命令が生成された時の装置
の動作を説明する。本実施例において、例14で示した
文節の列が出力された直後に、出力制御のための言語表
現として「はい」が入力されたとする。このとき、言語
表現理解装置10は、出力再開命令を生成し、その出力
再開命令を制御装置40に転送する。
【0065】この時点では、前述の例8に示した文節の
列の出力が「吉祥寺から」を出力した後で中断されてい
るので、制御装置40は、中断されている出力を再開す
るために、発話計画装置20に対して理解を損ねないた
めの提題言語表現を出力した後に中断されていた文節の
列の出力を再開するために実行することが必要な発話行
為の列を生成するように指令する。このとき、発話計画
装置20は、次の原則2に基づいて発話行為を生成す
る。
【0066】原則2:種別が移動であるような動作記述
Act1と、種別が移動であるような動作記述Act2
に関して、動作記述Act2の内容を説明するための文
節の列の出力が中断されているときに、動作記述Act
1の内容を記述するための文節Bun1が出力された直
後に、動作記述のAct2の内容を説明するための文節
の列の出力を理解を損ねないように再開するためには、
動作記述Act2の源泉格を提題化した提題言語表現を
出力してから、出力を再開する必要がある。
【0067】この時点では、「吉祥寺から井の頭線で下
北沢まで行く」という動作記述A2の内容を説明するた
めの文節の列の出力が「吉祥寺から」を出力したところ
で中断されている。従って、動作記述A2の内容を説明
する「井の頭線で」,「下北沢まで」,「行く」という
文節の列の出力を再開する必要がある。また、直前に出
力されている文節は、「バスで」という文節である。こ
の文節は、「武蔵野センタからバスで吉祥寺まで移動す
る」という動作記述A1を説明するための文節である。
動作記述A1の種別も動作記述A2の種別も移動であ
る。従って、原則2により、動作記述A2の源泉格であ
る“吉祥寺”を提題化した提題言語表現を出力した後に
中断されている出力を再開する必要がある。動作記述A
2の源泉格である吉祥寺を提題化した提題言語表現と
は、「吉祥寺からは」といった言語表現である。
【0068】発話計画装置20は、動作記述A2の源泉
格である“吉祥寺”を提題化した提題言語表現を出力し
た後に、中断されていた文節の出力を再開するために実
行することが必要な発話行為の列として、次の例15に
示す4つの発話行為UA51,UA22,UA23,U
A24の列を生成する。
【0069】例15: UA51=(Utter (A2,源泉格,吉祥寺からは), UA22=(Utter (A2,手段格,井の頭線で), UA23=(Utter (A2,目的格,下北沢まで), UA24=(Utter (A2,動作種別,行って) 上記の例15において、発話行為UA51は、動作記述
A2の源泉格を提題化した提題表現で説明するためのも
のであり、発話行為UA22,UA23,UA24は、
前述の例6に示した動作記述A2の手段格、目的格、動
作種別を説明するという発話行為と同じものである。
【0070】この発話行為の列が言語表現出力装置30
に転送され、言語表現出力装置30は、この発話行為の
列に対応する文節の列を前述の例14で示した出力に続
けて出力する。結局、次の例16に示すような文節が出
力される。
【0071】例16:「武蔵野センタから」,「バス
で」,「吉祥寺まで」,「行って」,「吉祥寺から」,
<「バスですか」>,「武蔵野センタからは」,「バス
で」,<「はい」>,「吉祥寺からは」,「井の頭線
で」,「下北沢まで」,「行って」 上記の例16において、<「はい」>は、「バスで」の
出力の直後に「はい」という出力制御のための言語表現
が入力されたことを示している。
【0072】例16において、「吉祥寺からは」の後で
出力された「井の頭線で」という文節は、吉祥寺からの
移動の手段の説明を行っているものであることが容易に
理解できる。また、「武蔵野センタからは」の後で出力
された「バスで」という文節は、“武蔵野センタ”から
の移動の手段の説明を繰り返し行っているものであるこ
とが容易に理解できる。
【0073】以上説明したように、出力再開命令が出力
されたときに、理解を損ねないための提題言語表現を出
力した後に、中断されていた文節の列を出力するために
実行することが必要な発話行為の列を生成し、その発話
行為の列に対応する文節の列を生成することにより、従
来の技術において、理解が困難な文節の列が出力される
場合であっても、理解を損ねることなく中断されていた
出力を再開することが可能となる。
【0074】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
ることなく、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能
である。
【0075】
【発明の効果】上述のように、本発明の出力制御可能型
言語生成方法及び装置によれば、ある動作記述の列の内
容を説明するための文節の列を文字列、または、音声に
よって出力し、文節の列を出力している最中に、出力制
御のための言語表現が文字列として入力されるとき、そ
の出力制御のための言語表現から出力制御命令を生成
し、その出力制御命令に従うことによって、出力の中
断、出力の繰り返し、出力の再開を行うとき、1つの動
作記述が終わるまでは出力制御命令を生成しないという
理由により、出力制御のための言語表現が入力されてい
るにも関わらず、従来の方法では、直ちに出力の中断、
繰り返し、再開を行うことができないが、本発明は、出
力制御のための言語表現が入力された時点で出力制御命
令を生成し、直ちに出力の中断、繰り返し、再開を行う
ことが可能となる。
【0076】また、従来の方法では、出力確認命令が生
成された場合には、出力を中断し、最後に出力された文
節に直接続けて確認対象の文節を繰り返して出力すると
いう理由により、自然言語として理解が困難な文節の列
を出力することがあるが、本発明によれば、理解を損ね
ないための提題言語表現を出力した後に、確認対象の文
節を繰り返すので、理解を損ねないように確認対象の文
節を繰り返して出力することができる。
【0077】また、従来の方法では、文節の列の出力が
中断されているときに、出力再開命令が生成された場合
には、最後に出力された文節に直接続けて中断されてい
た文節の列の出力を再開するという理由により、自然言
語として理解が困難な文節の列を出力することがある
が、本発明によれば、理解を損ねないための提題言語表
現を出力した後、中断されていた文節の列の出力を再開
するので、理解を損ねないように中断されていた文節の
列の出力を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図である。
【図2】本発明の原理構成図である。
【図3】本発明の言語生成装置の構成図である。
【図4】本発明の言語解析装置から出力制御命令が転送
された場合の制御装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
10 言語表現理解手段、言語表現理解装置 20 発話計画手段、発話計画装置 30 言語表現出力手段、言語表現出力装置 40 制御手段、制御装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある動作記述の列の内容を説明するため
    の文節の列を文字列、または、音声として出力し、該文
    節の列を出力している最中に、出力制御のための言語表
    現が文字列として入力されるとき、該出力制御のための
    言語表現から出力制御命令を生成し、該出力制御命令に
    従うことにより、出力の中断、出力の繰り返し、また
    は、出力の再開を行う出力制御可能型言語生成方法にお
    いて、 ある出力制御のための言語表現が入力された時点で、該
    入力されたある出力制御のための言語表現から、前記出
    力制御命令として出力中断命令または、出力再開命令ま
    たは、出力確認命令を生成する処理と、 前記動作記述の列の内容を文節の列で説明するために実
    行することが必要な発話行為の列を生成して、転送する
    処理と、 転送された発話行為の列を実行するために発話行為の列
    に対応する文節の列を順に文字列または、音声によって
    出力する処理とを、前記出力制御命令に従って、出力の
    中断、出力の繰り返し、または、出力の再開が可能なよ
    うに、並列して行うことを特徴とする出力制御可能型言
    語生成方法。
  2. 【請求項2】 前記出力制御命令として、前記出力中断
    命令を生成した時点で、発話行為の列の転送を中断し、
    その時点における文節の列の出力を中断する請求項1記
    載の出力制御可能型言語生成方法。
  3. 【請求項3】 前記出力制御命令として、前記出力確認
    命令を生成した時点で、その時点における発話行為の列
    の転送を中断し、 その時点における文節の列の出力を中断し、 理解を損ねないための提題言語表現を出力した後に、確
    認対象の文節を繰り返すために実行することが必要な発
    話行為の列を生成し、 生成された前記発話行為の列に対応する文節の列を出力
    する請求項1及び2記載の出力制御可能型言語生成方
    法。
  4. 【請求項4】 前記出力制御命令として、前記出力再開
    命令を生成した時点で、文節の列の出力を中断している
    場合には、理解を損ねないための提題言語表現を出力し
    た後に、中断されていた文節の列の出力を再開するため
    に実行することが必要な発話行為の列を生成し、 生成された前記発話行為の列に対応する文節の列を出力
    し、 出力制御命令として出力再開命令を生成した時点で、文
    節の列の出力を継続する請求項1、2、及び3記載の出
    力制御可能型言語生成方法。
  5. 【請求項5】 ある動作記述の列の内容を説明するため
    の文節の列を文字列、または、音声として出力し、該文
    節の列を出力している最中に、出力制御のための言語表
    現が文字列として入力されるとき、該出力制御のための
    言語表現から出力制御命令を生成し、該出力制御命令に
    従うことにより、出力の中断、出力の繰り返し、また
    は、出力の再開を行う出力制御可能型言語生成装置であ
    って、 ある出力制御のための言語表現が入力された時点で、入
    力されたある出力制御のための言語表現から前記出力制
    御命令として、出力中断命令、出力再開命令、または、
    出力確認命令を生成する言語表現理解手段と、 前記動作記述の列の内容を文節の列で説明するために実
    行することが必要な発話行為の列を生成する発話計画手
    段と、 前記発話計画手段から転送される前記発話行為の列を実
    行するために、前記発話行為の列に対応する文節の列を
    順に文字列または、音声によって出力する言語表現出力
    手段と、 前記言語表現理解手段が生成する前記出力制御命令に従
    って、出力の中断、または、出力の繰り返し、または、
    出力の再開が可能なように、前記言語表現理解手段、前
    記発話計画手段、及び言語表現出力手段とを並列動作さ
    せる制御手段とを有することを特徴とする出力制御可能
    型言語生成装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、 前記言語表現理解手段が前記出力制御命令として、前記
    出力中断命令を生成した時点で、前記発話計画手段に対
    して、その時点における発話行為の列の前記言語表現出
    力手段への転送を中断するように制御する手段と、 前記言語表現出力手段に対して、その時点における文節
    の列の出力を中断するように制御する手段を含む請求項
    5記載の出力制御可能型言語生成装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、 前記言語表現理解手段が前記出力制御命令として、前記
    出力確認命令を生成した時点で、前記発話計画手段に対
    して、その時点における発話行為の列の前記言語表現出
    力手段への転送を中断するように制御する手段と、 前記言語表現出力手段に対してその時点における文節の
    列の出力を中断するように制御する手段と、 前記発話計画手段に対して理解を損ねないための提題言
    語表現を出力した後に、確認対象の文節を繰り返すため
    に実行することが必要な発話行為の列を生成し、生成さ
    れた該発話行為の列を前記言語表現出力手段に転送する
    ように制御する手段と、 前記言語表現出力手段に対して前記発話計画手段から転
    送される発話行為の列に対応する文節の列を出力するよ
    うに制御する手段とを含む請求項5及び6記載の出力制
    御可能型言語生成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、 前記言語表現理解手段が前記出力制御命令として出力再
    開命令を生成した時点で、前記言語表現出力手段が、文
    節の列の出力を中断している場合には、前記発話計画手
    段に対して、理解を損ねないための提題言語表現を出力
    した後に、中断されていた文節の列の出力を再開するた
    めに実行することが必要な発話行為の列を生成し、該生
    成された発話行為の列を前記言語表現出力手段に転送す
    るように制御する手段と、 前記言語表現出力手段に対して前記発話計画手段から転
    送される前記発話行為の列に対応する文節の列を出力す
    るように制御する手段と、 前記言語表現理解手段が前記出力制御命令として、前記
    出力再開命令を生成した時点で、前記言語表現出力手段
    が文節の列の出力を中断していない場合には、前記発話
    計画手段に対して、その時点における前記言語表現出力
    手段への発話行為の列の転送を継続するように制御する
    手段と、 前記言語表現出力手段に対してその時点における文節の
    列の出力を継続するように制御する手段とを含む請求項
    5、6及び7記載の出力制御可能型言語生成装置。
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