JPH10115762A - 双眼鏡 - Google Patents
双眼鏡Info
- Publication number
- JPH10115762A JPH10115762A JP22066797A JP22066797A JPH10115762A JP H10115762 A JPH10115762 A JP H10115762A JP 22066797 A JP22066797 A JP 22066797A JP 22066797 A JP22066797 A JP 22066797A JP H10115762 A JPH10115762 A JP H10115762A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- binoculars
- movable frame
- operation member
- diopter difference
- diopter
- Prior art date
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- Pending
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- Telescopes (AREA)
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コンパクトで、且つ置いた時に安定する双眼
鏡を提供することを目的とする。 【解決手段】 視度差調整用の操作部材を双眼鏡の下面
に設け、且つ当該操作部材の表面が双眼鏡の下面と一致
すると共に、当該操作部材の表面に目盛りを突出形成し
た構成。
鏡を提供することを目的とする。 【解決手段】 視度差調整用の操作部材を双眼鏡の下面
に設け、且つ当該操作部材の表面が双眼鏡の下面と一致
すると共に、当該操作部材の表面に目盛りを突出形成し
た構成。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双眼鏡に関するもの
であり、より詳細には、左右の視度差を調整する視度差
調整機構を備えた双眼鏡に関するものである。
であり、より詳細には、左右の視度差を調整する視度差
調整機構を備えた双眼鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、左右の視度差を調整する視度
差調整機構を備えた双眼鏡が知られている。視度差調整
機構を操作するための操作部材は、双眼鏡の望遠光学系
の光軸と平行な軸の回りに回転操作されるのが一般的で
ある。
差調整機構を備えた双眼鏡が知られている。視度差調整
機構を操作するための操作部材は、双眼鏡の望遠光学系
の光軸と平行な軸の回りに回転操作されるのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな双眼鏡では、双眼鏡本体に対して操作部材がある程
度突出する。そのため、仮に操作部材を双眼鏡の下面に
設けた場合、操作部材が下方に突出する分だけ、双眼鏡
を置いた時の安定性に欠けるという問題点があった。
うな双眼鏡では、双眼鏡本体に対して操作部材がある程
度突出する。そのため、仮に操作部材を双眼鏡の下面に
設けた場合、操作部材が下方に突出する分だけ、双眼鏡
を置いた時の安定性に欠けるという問題点があった。
【0004】上記の事情に鑑み、本発明は、コンパクト
で且つ置いた時に安定する双眼鏡を提供することを目的
とする。
で且つ置いた時に安定する双眼鏡を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の双眼鏡は、左右の望遠光学系の視度差を調
整するための視度差調整機構を操作する操作部材が、双
眼鏡の下面及び上面のいずれかに設けられ、操作部材の
表面が、当該いずれかの面と一致することを特徴とする
ものである。このように構成することによって、視度差
調整機構を双眼鏡の下面に設けた場合にも、視度差調整
用の操作部材の表面が双眼鏡下面から突出しないため、
双眼鏡を置いた時に安定する。
め、本発明の双眼鏡は、左右の望遠光学系の視度差を調
整するための視度差調整機構を操作する操作部材が、双
眼鏡の下面及び上面のいずれかに設けられ、操作部材の
表面が、当該いずれかの面と一致することを特徴とする
ものである。このように構成することによって、視度差
調整機構を双眼鏡の下面に設けた場合にも、視度差調整
用の操作部材の表面が双眼鏡下面から突出しないため、
双眼鏡を置いた時に安定する。
【0006】上記の操作部材は、双眼鏡の幅方向中央部
に設けることができる。このように構成すれば、右効
き、左利きのいずれの観察者にとっても、操作部材が操
作し易くなる。
に設けることができる。このように構成すれば、右効
き、左利きのいずれの観察者にとっても、操作部材が操
作し易くなる。
【0007】また、上記の操作部材は、望遠光学系の光
軸に直交する回転軸回りに回動操作される円板状部材と
することができる。このように構成すれば、操作部材の
表面が双眼鏡の上面あるいは下面から突出していなくて
も、操作部材を簡単に操作することができる。
軸に直交する回転軸回りに回動操作される円板状部材と
することができる。このように構成すれば、操作部材の
表面が双眼鏡の上面あるいは下面から突出していなくて
も、操作部材を簡単に操作することができる。
【0008】さらに、操作部材の表面から所定量突出す
る突出部位を設け、この突出部位を目盛りとして構成し
ても良い。このように構成することによって、観察者の
指が突出部位にグリップし、操作部材の操作性が向上す
る。
る突出部位を設け、この突出部位を目盛りとして構成し
ても良い。このように構成することによって、観察者の
指が突出部位にグリップし、操作部材の操作性が向上す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本実施形態の双眼鏡は、左右の望遠光学系を双眼
鏡の幅方向中心部に対して対称に移動させて眼幅調節を
行うよう構成されたものであり、両接眼部の間隔の大小
に係わらず、焦点調節用の操作部材が双眼鏡の幅方向中
心部に位置するよう構成されたものである。以下、図面
を参照して詳説する。
する。本実施形態の双眼鏡は、左右の望遠光学系を双眼
鏡の幅方向中心部に対して対称に移動させて眼幅調節を
行うよう構成されたものであり、両接眼部の間隔の大小
に係わらず、焦点調節用の操作部材が双眼鏡の幅方向中
心部に位置するよう構成されたものである。以下、図面
を参照して詳説する。
【0010】図1は、本実施形態の双眼鏡1を示す斜視
図である。双眼鏡1は、双眼鏡の幅方向中心部に対して
対称に移動可能な左右一対の鏡体(ケーシング)21,
22と、両鏡体を支持する支持フレーム25が設けられ
ている。
図である。双眼鏡1は、双眼鏡の幅方向中心部に対して
対称に移動可能な左右一対の鏡体(ケーシング)21,
22と、両鏡体を支持する支持フレーム25が設けられ
ている。
【0011】図2は、双眼鏡1の光学系を示す図であ
る。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上
に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡であ
る。図2に示すように、双眼鏡1の左右の鏡体21,2
2には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容さ
れている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖
線で示す入射光軸OAL,OARに沿って、第1レンズ1
1L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリ
ズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、
接眼レンズ15L,15Rからなっている。
る。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上
に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡であ
る。図2に示すように、双眼鏡1の左右の鏡体21,2
2には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容さ
れている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖
線で示す入射光軸OAL,OARに沿って、第1レンズ1
1L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリ
ズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、
接眼レンズ15L,15Rからなっている。
【0012】第1レンズ11L,11R及び第2レンズ
14L,14Rは、夫々対物レンズ系を形成しており、
当該対物レンズ系により像が形成される位置に視野枠1
6L,16Rが設けられている。対物レンズ系により形
成された像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大さ
れ、観察される。
14L,14Rは、夫々対物レンズ系を形成しており、
当該対物レンズ系により像が形成される位置に視野枠1
6L,16Rが設けられている。対物レンズ系により形
成された像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大さ
れ、観察される。
【0013】次に、図1に示す左右一対の鏡体21,2
2を、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能と
するための構成について説明する。なお、以下の説明で
は、双眼鏡の対物側を前方、接眼側を後方と呼ぶ。
2を、双眼鏡の幅方向中心部に対して対称に移動可能と
するための構成について説明する。なお、以下の説明で
は、双眼鏡の対物側を前方、接眼側を後方と呼ぶ。
【0014】図3は、双眼鏡1のフレーム構造を示す分
解斜視図である。左右一対の鏡体21,22を移動可能
に支持するための支持フレーム25(図1)は、平行な
2枚の板部材である底板41と天板42、及び底板41
と天板42の間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱とな
る中央支持体45によって、横H字型のフレームとして
構成されている。
解斜視図である。左右一対の鏡体21,22を移動可能
に支持するための支持フレーム25(図1)は、平行な
2枚の板部材である底板41と天板42、及び底板41
と天板42の間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱とな
る中央支持体45によって、横H字型のフレームとして
構成されている。
【0015】左右の望遠光学系10L,10R(図2)
の各レンズ及びプリズム(図3では夫々光軸OAL,O
ARで示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡幅方
向に移動可能に設けられた左右一対の可動フレーム3
1,32に支持される。また、当該可動フレーム31,
32には、観察者に把持される部分である左右一対の外
装ケース51,52が固定される。この左右の可動フレ
ーム31,32及び外装ケース51,52が、鏡体2
1,22(図1)を構成する。
の各レンズ及びプリズム(図3では夫々光軸OAL,O
ARで示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡幅方
向に移動可能に設けられた左右一対の可動フレーム3
1,32に支持される。また、当該可動フレーム31,
32には、観察者に把持される部分である左右一対の外
装ケース51,52が固定される。この左右の可動フレ
ーム31,32及び外装ケース51,52が、鏡体2
1,22(図1)を構成する。
【0016】図4は、左右の可動フレーム31,32、
及び両可動フレームを支持する底板41を示す斜視図で
ある。可動フレーム31,32には、前述の望遠光学系
10L,10R(図2)の各レンズ及び各プリズムを保
持する光学系保持部310,320が設けられている。
及び両可動フレームを支持する底板41を示す斜視図で
ある。可動フレーム31,32には、前述の望遠光学系
10L,10R(図2)の各レンズ及び各プリズムを保
持する光学系保持部310,320が設けられている。
【0017】保持部310,320の、夫々双眼鏡左端
及び右端に相当する端部は、鉛直上向きに屈曲され、側
壁部311,321を形成している。また、保持部31
0,320の中央域には、略長方形の開口312,32
2が形成されている。
及び右端に相当する端部は、鉛直上向きに屈曲され、側
壁部311,321を形成している。また、保持部31
0,320の中央域には、略長方形の開口312,32
2が形成されている。
【0018】可動フレーム31の保持部310の前端及
び後端には、側壁部311から所定距離の位置に、鉛直
方向上方に起立する一対の起立部313,314が形成
されている。側壁部311と起立部313,314との
間で、左側の望遠光学系10L(図2)が保持される。
同様に、可動フレーム32の保持部320の前端及び後
端には起立部323,324が形成され、側壁部321
と起立部323,324との間で、右側の望遠光学系1
0R(図2)が保持される。
び後端には、側壁部311から所定距離の位置に、鉛直
方向上方に起立する一対の起立部313,314が形成
されている。側壁部311と起立部313,314との
間で、左側の望遠光学系10L(図2)が保持される。
同様に、可動フレーム32の保持部320の前端及び後
端には起立部323,324が形成され、側壁部321
と起立部323,324との間で、右側の望遠光学系1
0R(図2)が保持される。
【0019】可動フレーム31の保持部310の両起立
部313,314の間には、側壁部311と平行な案内
軸315が掛け渡され、可動フレーム32の保持部32
0の両起立部323,324の間には、側壁部321と
平行な案内軸325が掛け渡されている。両案内軸31
5,325は、接眼レンズ系及びプリズムを光軸方向に
移動させる際の案内を行うものである(詳細は後述す
る)。
部313,314の間には、側壁部311と平行な案内
軸315が掛け渡され、可動フレーム32の保持部32
0の両起立部323,324の間には、側壁部321と
平行な案内軸325が掛け渡されている。両案内軸31
5,325は、接眼レンズ系及びプリズムを光軸方向に
移動させる際の案内を行うものである(詳細は後述す
る)。
【0020】可動フレーム31の保持部310の前端及
び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝310
a,310bが夫々形成されている。同様に、可動フレ
ーム32の光学系保持部320の前端及び後端近傍に
は、双眼鏡幅方向に延びる案内溝320a,320bが
夫々形成されている。
び後端近傍には、双眼鏡幅方向に延びる案内溝310
a,310bが夫々形成されている。同様に、可動フレ
ーム32の光学系保持部320の前端及び後端近傍に
は、双眼鏡幅方向に延びる案内溝320a,320bが
夫々形成されている。
【0021】底板41の4隅には、ピン413,41
4,415,416が植設され、夫々可動フレーム31
の案内溝310a,310bと可動フレーム32の案内
溝320a、320bに貫通する。案内溝310a,3
10b、320a、320bとピン413,414,4
15,416との係合により、可動フレーム31,32
は、底板41上で双眼鏡幅方向にのみ移動可能に位置規
制される。
4,415,416が植設され、夫々可動フレーム31
の案内溝310a,310bと可動フレーム32の案内
溝320a、320bに貫通する。案内溝310a,3
10b、320a、320bとピン413,414,4
15,416との係合により、可動フレーム31,32
は、底板41上で双眼鏡幅方向にのみ移動可能に位置規
制される。
【0022】可動フレーム31の保持部310からは、
可動フレーム32の保持部320に向けて平行な一対の
延出部331,332が延びており、可動フレーム32
の保持部320からは、可動フレーム31の保持部31
0に向けて一対の延出部341,342が延びている。
可動フレーム32の保持部320に向けて平行な一対の
延出部331,332が延びており、可動フレーム32
の保持部320からは、可動フレーム31の保持部31
0に向けて一対の延出部341,342が延びている。
【0023】延出部331,332には双眼鏡の幅方向
に延びる係合溝333,334が形成され、同様に、延
出部341,342には係合溝343,344が夫々形
成されている。
に延びる係合溝333,334が形成され、同様に、延
出部341,342には係合溝343,344が夫々形
成されている。
【0024】また、底板41の双眼鏡幅方向中央には、
可動フレーム31の係合溝333と可動フレーム32の
係合溝343に係合するピン411と、可動フレーム3
1の係合溝334と可動フレーム32の係合溝344に
係合するピン412が植設されている。
可動フレーム31の係合溝333と可動フレーム32の
係合溝343に係合するピン411と、可動フレーム3
1の係合溝334と可動フレーム32の係合溝344に
係合するピン412が植設されている。
【0025】図5に、可動フレーム31,32を底板4
1に取り付けた状態を示す。可動フレーム31,32を
底板41に取り付けると、可動フレーム31の延出部3
31,332と可動フレーム32の延出部341,34
2とは、可動フレーム32側が上になるように夫々重な
るように配置される。
1に取り付けた状態を示す。可動フレーム31,32を
底板41に取り付けると、可動フレーム31の延出部3
31,332と可動フレーム32の延出部341,34
2とは、可動フレーム32側が上になるように夫々重な
るように配置される。
【0026】中央支持体45は、底板41の幅方向中央
部において、可動フレーム31,32の各延出部に跨る
ように配置される。可動フレーム31の対物側の延出部
331、及び可動フレーム32の接眼側の延出部342
には、夫々ラック335,345が互いに向き合って形
成されており、両ラック335、345は中央支持体4
5の下部に設けられたピニオン36に係合している。
部において、可動フレーム31,32の各延出部に跨る
ように配置される。可動フレーム31の対物側の延出部
331、及び可動フレーム32の接眼側の延出部342
には、夫々ラック335,345が互いに向き合って形
成されており、両ラック335、345は中央支持体4
5の下部に設けられたピニオン36に係合している。
【0027】また、図3に示すように、可動フレーム3
1の起立部313,314の上端面313a,314
a、及び可動フレーム32の起立部323,324の上
端面323a,324aは、天板42の下面に当接する
当接面となっている。このように、可動フレーム31,
32は底板41及び天板42により鉛直方向に位置規制
される。かくして、可動フレーム31,32は、底板4
1と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支持
フレーム25によって双眼鏡の幅方向にスライド可能に
支持される。
1の起立部313,314の上端面313a,314
a、及び可動フレーム32の起立部323,324の上
端面323a,324aは、天板42の下面に当接する
当接面となっている。このように、可動フレーム31,
32は底板41及び天板42により鉛直方向に位置規制
される。かくして、可動フレーム31,32は、底板4
1と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支持
フレーム25によって双眼鏡の幅方向にスライド可能に
支持される。
【0028】図6は、底板41上での可動フレーム3
1,32のスライド状態を示す平面図である。可動フレ
ーム31,32は、底板41に植設された各ピン41
3,414,415,416と、案内溝310a,31
0b,320a,320bとの係合によって、双眼鏡幅
方向にのみスライド可能となっている。さらに、ピニオ
ン36が可動フレーム31,32のラック335,34
5に係合しているため、図6(a)、(b)に示すよう
に、可動フレーム31,32は、互いに逆方向に同量だ
け移動可能となる。
1,32のスライド状態を示す平面図である。可動フレ
ーム31,32は、底板41に植設された各ピン41
3,414,415,416と、案内溝310a,31
0b,320a,320bとの係合によって、双眼鏡幅
方向にのみスライド可能となっている。さらに、ピニオ
ン36が可動フレーム31,32のラック335,34
5に係合しているため、図6(a)、(b)に示すよう
に、可動フレーム31,32は、互いに逆方向に同量だ
け移動可能となる。
【0029】前述の通り、左右の可動フレーム31,3
2に夫々外装ケース51,52(図3)を取り付けるこ
とにより左右の鏡体21,22(図1)が構成される。
図7は、右側の可動フレーム32と外装ケース52の取
り付け構造を示す斜視図である。なお、図7では、可動
フレーム32の上下に位置する底板41,天板42(図
3)は省略する。
2に夫々外装ケース51,52(図3)を取り付けるこ
とにより左右の鏡体21,22(図1)が構成される。
図7は、右側の可動フレーム32と外装ケース52の取
り付け構造を示す斜視図である。なお、図7では、可動
フレーム32の上下に位置する底板41,天板42(図
3)は省略する。
【0030】外装ケース52は双眼鏡幅方向内側に面し
て開口した箱型に形成されている。外装ケース52の前
端には鉛直壁521が形成され、対物レンズ系の第1レ
ンズ11R(図2)に入射光を導くための開口522が
形成されている。一方、外装ケース52の後端は全体が
開口となっており、当該開口の双眼鏡幅方向内側の周縁
には、後端カバー529を取り付けるための外縁部52
3が形成されている。
て開口した箱型に形成されている。外装ケース52の前
端には鉛直壁521が形成され、対物レンズ系の第1レ
ンズ11R(図2)に入射光を導くための開口522が
形成されている。一方、外装ケース52の後端は全体が
開口となっており、当該開口の双眼鏡幅方向内側の周縁
には、後端カバー529を取り付けるための外縁部52
3が形成されている。
【0031】可動フレーム32の一対の起立部323,
324のうち、前方の起立部323には、前方に向けて
水平に突出し、外装ケース52の壁521に当接する当
接部346が形成されている。また、接眼側の起立部3
24は接眼側に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外装
ケース52の接眼部側の外縁部523に当接する当接部
347となっている。
324のうち、前方の起立部323には、前方に向けて
水平に突出し、外装ケース52の壁521に当接する当
接部346が形成されている。また、接眼側の起立部3
24は接眼側に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外装
ケース52の接眼部側の外縁部523に当接する当接部
347となっている。
【0032】さらに、起立部323にはねじ孔348が
形成され、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所
定箇所には貫通孔524が形成されている。また、起立
部324にはねじ孔324aが形成され、外装ケース5
2の外縁部523にはめ込まれる後端カバー529に
は、ねじ孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形
成されている。そして、側壁部321の所定箇所にはね
じ孔349が形成され、ねじ孔347に対応する外装ケ
ース52の所定箇所には、貫通孔525が形成されてい
る。
形成され、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所
定箇所には貫通孔524が形成されている。また、起立
部324にはねじ孔324aが形成され、外装ケース5
2の外縁部523にはめ込まれる後端カバー529に
は、ねじ孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形
成されている。そして、側壁部321の所定箇所にはね
じ孔349が形成され、ねじ孔347に対応する外装ケ
ース52の所定箇所には、貫通孔525が形成されてい
る。
【0033】このように、可動フレーム32と外装ケー
ス52とは、当接部346,347と壁521及び外縁
部523との当接、及びねじ孔348,324a,34
9へのねじの締め付けによって固定される。つまり、可
動フレーム32の上下には底板41と天板42が位置す
るため、可動フレーム32の上下以外の箇所、即ち、前
後端と側端において、可動フレーム32と外装ケース5
2とが固定される。なお、左側の鏡体21と可動フレー
ム31も、同様に固定される。
ス52とは、当接部346,347と壁521及び外縁
部523との当接、及びねじ孔348,324a,34
9へのねじの締め付けによって固定される。つまり、可
動フレーム32の上下には底板41と天板42が位置す
るため、可動フレーム32の上下以外の箇所、即ち、前
後端と側端において、可動フレーム32と外装ケース5
2とが固定される。なお、左側の鏡体21と可動フレー
ム31も、同様に固定される。
【0034】このように構成されているため、左右の鏡
体21,22は、横H型の支持フレーム25に支持さ
れ、図8(a)、(b)に概略断面図として示す如く、
支持フレーム25に対して対称にスライドする。
体21,22は、横H型の支持フレーム25に支持さ
れ、図8(a)、(b)に概略断面図として示す如く、
支持フレーム25に対して対称にスライドする。
【0035】本実施形態の双眼鏡では、可動フレーム3
1,32及び外装ケース51,52よりなる左右の鏡体
(ケーシング)21,22が、夫々箱体(殻)を構成す
るため、剛性の高い構造が得られる。なお、左右の鏡体
21,22の剛性をより高くするため、可動フレーム3
1,32及び外装ケース51,52は金属で構成されて
いる。
1,32及び外装ケース51,52よりなる左右の鏡体
(ケーシング)21,22が、夫々箱体(殻)を構成す
るため、剛性の高い構造が得られる。なお、左右の鏡体
21,22の剛性をより高くするため、可動フレーム3
1,32及び外装ケース51,52は金属で構成されて
いる。
【0036】また、この左右の鏡体21,22が、底板
41と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支
持フレーム25に支持されるため、図8(b)に示すよ
うに、左右の鏡体21,22の間隔を広げた状態でも、
双眼鏡1全体の剛性が保たれる。なお、双眼鏡1全体の
剛性をより高くするため、底板41と天板42は金属で
構成されている。
41と天板42及び中央支持体45よりなる横H型の支
持フレーム25に支持されるため、図8(b)に示すよ
うに、左右の鏡体21,22の間隔を広げた状態でも、
双眼鏡1全体の剛性が保たれる。なお、双眼鏡1全体の
剛性をより高くするため、底板41と天板42は金属で
構成されている。
【0037】次に、接眼部を収納するための構成につい
て説明する。本実施形態の双眼鏡は、図2に示す左右の
望遠光学系のうち、補助プリズム12L,12Rから接
眼レンズ15L,15Rまでの部分を左右夫々ワンユニ
ットとし、光軸OAL,OARに沿って移動させることに
よって接眼部の収納及び焦点調節を行うよう構成されて
いる。
て説明する。本実施形態の双眼鏡は、図2に示す左右の
望遠光学系のうち、補助プリズム12L,12Rから接
眼レンズ15L,15Rまでの部分を左右夫々ワンユニ
ットとし、光軸OAL,OARに沿って移動させることに
よって接眼部の収納及び焦点調節を行うよう構成されて
いる。
【0038】そのため、可動フレーム31,32(図
3)には、各プリズム及びレンズを保持し、光軸に沿っ
て移動する左右一対の移動体が設けられる。図9は、左
側の可動フレーム31に取り付けられた左の移動体61
を示す平面図である。なお、右側の移動体62は、左側
の移動体61と双眼鏡幅方向の中心に対し対称に構成さ
れている。
3)には、各プリズム及びレンズを保持し、光軸に沿っ
て移動する左右一対の移動体が設けられる。図9は、左
側の可動フレーム31に取り付けられた左の移動体61
を示す平面図である。なお、右側の移動体62は、左側
の移動体61と双眼鏡幅方向の中心に対し対称に構成さ
れている。
【0039】図9に示すように、移動体61には補助プ
リズム12Lとダハプリズム13Lを保持するプリズム
ホルダ63、及び対物レンズ系の第2レンズ14L及び
接眼レンズ15Lを保持するレンズホルダ65が取り付
けられる。また、接眼レンズ15の先端には化粧環67
が取り付けられている。
リズム12Lとダハプリズム13Lを保持するプリズム
ホルダ63、及び対物レンズ系の第2レンズ14L及び
接眼レンズ15Lを保持するレンズホルダ65が取り付
けられる。また、接眼レンズ15の先端には化粧環67
が取り付けられている。
【0040】移動体61の右端には、可動フレーム31
に設けられた光軸方向に延びる案内軸315を挿通させ
るための挿通孔611,612が形成されている。ま
た、移動体61の左端には、可動フレーム31の側壁部
311に上方から接する突起613が設けられている。
かくして、移動体61は、可動フレーム31に対し、光
軸方向に移動可能に支持される。
に設けられた光軸方向に延びる案内軸315を挿通させ
るための挿通孔611,612が形成されている。ま
た、移動体61の左端には、可動フレーム31の側壁部
311に上方から接する突起613が設けられている。
かくして、移動体61は、可動フレーム31に対し、光
軸方向に移動可能に支持される。
【0041】さらに、移動体61の右端には、右方に延
びるアーム614が形成され、当該アーム614には、
双眼鏡幅方向方向に延びる係合溝615が形成されてい
る。
びるアーム614が形成され、当該アーム614には、
双眼鏡幅方向方向に延びる係合溝615が形成されてい
る。
【0042】図10は、移動体61,62を駆動するた
めの操作部70を示す斜視図である。図10に示すよう
に、中央支持体45の内部には、操作用の転輪71が支
軸72の回りに回動可能に設けられている。転輪71に
はねじ73が係合しており、ねじ73の先端にはねじ7
3が回転しないよう前後方向にのみ案内するスライダ7
4が固定されている。
めの操作部70を示す斜視図である。図10に示すよう
に、中央支持体45の内部には、操作用の転輪71が支
軸72の回りに回動可能に設けられている。転輪71に
はねじ73が係合しており、ねじ73の先端にはねじ7
3が回転しないよう前後方向にのみ案内するスライダ7
4が固定されている。
【0043】スライダ74は、中央支持体45の内部に
設けられた案内レール45aに案内されるコーナー部7
4aが形成され、コーナー部74aと案内レール45a
との摺動によって、スライダ74は前後方向に直進移動
可能になる。また、スライダ74には、下方に向けて延
びるレバー75が取り付けられる。
設けられた案内レール45aに案内されるコーナー部7
4aが形成され、コーナー部74aと案内レール45a
との摺動によって、スライダ74は前後方向に直進移動
可能になる。また、スライダ74には、下方に向けて延
びるレバー75が取り付けられる。
【0044】中央支持体45の両側面には、左右の移動
体61,62のアーム614,624を左右両側から挿
入するための貫通溝45b,45bが形成されている。
貫通溝45b,45bから中央支持体45の内部に挿入
されたアーム614と624の溝615,625には、
レバー75が上方から係合する。
体61,62のアーム614,624を左右両側から挿
入するための貫通溝45b,45bが形成されている。
貫通溝45b,45bから中央支持体45の内部に挿入
されたアーム614と624の溝615,625には、
レバー75が上方から係合する。
【0045】図11は、双眼鏡の内部構造を示す断面図
である。図11に示すように、転輪71の内部には駆動
環71aが固定され、駆動環71aの内面には2つの突
起76,77が設けられている。ねじ73は2条ねじで
あり、夫々の条に突起76,77が係合している。転輪
71を回転すると、ねじ73が直進移動する。そして、
スライダ74とレバー75(図10)を介してアーム6
14,624が前後に移動し、移動体61,62が移動
する。図12に、接眼部が最も突出した状態を示す。
である。図11に示すように、転輪71の内部には駆動
環71aが固定され、駆動環71aの内面には2つの突
起76,77が設けられている。ねじ73は2条ねじで
あり、夫々の条に突起76,77が係合している。転輪
71を回転すると、ねじ73が直進移動する。そして、
スライダ74とレバー75(図10)を介してアーム6
14,624が前後に移動し、移動体61,62が移動
する。図12に、接眼部が最も突出した状態を示す。
【0046】ここで、実施形態の双眼鏡は、図11に示
すように、使用時以外には接眼部を双眼鏡本体内に収納
することによって小型化を図っている。そして、移動体
61,62のストローク(図11から図12までの移動
距離)は、焦点調節のためのストロークと、接眼部の収
納/突出のためのストロークを含んでいる。即ち、図1
1に示す状態から転輪を操作すると、移動体61,62
の全ストローク11ミリのうち、最初の7ミリで接眼部
を観察不能状態から観察可能状態まで移動し、次の4ミ
リで焦点調節を行う。
すように、使用時以外には接眼部を双眼鏡本体内に収納
することによって小型化を図っている。そして、移動体
61,62のストローク(図11から図12までの移動
距離)は、焦点調節のためのストロークと、接眼部の収
納/突出のためのストロークを含んでいる。即ち、図1
1に示す状態から転輪を操作すると、移動体61,62
の全ストローク11ミリのうち、最初の7ミリで接眼部
を観察不能状態から観察可能状態まで移動し、次の4ミ
リで焦点調節を行う。
【0047】図13及び図14は、ねじ73の側面図及
び転輪71の断面図である。ねじ73は、接眼部の収納
/突出に相当する部分Aではリードが大きく(本実施形
態では7ミリ)、焦点調節に相当する部分Bではリード
が小さく(本実施形態では4ミリ)なるよう形成されて
いる。また、ねじ73の溝73aはV字断面を有し、こ
れに係合する転輪71のピン76,77は円錐形状であ
るため、溝においてリードが変化する部分でも、スムー
スに摺動することができる。このように構成することに
よって、接眼部の収納/突出はすばやく行うことがで
き、且つ焦点調節は細かく正確に行うことができる。
び転輪71の断面図である。ねじ73は、接眼部の収納
/突出に相当する部分Aではリードが大きく(本実施形
態では7ミリ)、焦点調節に相当する部分Bではリード
が小さく(本実施形態では4ミリ)なるよう形成されて
いる。また、ねじ73の溝73aはV字断面を有し、こ
れに係合する転輪71のピン76,77は円錐形状であ
るため、溝においてリードが変化する部分でも、スムー
スに摺動することができる。このように構成することに
よって、接眼部の収納/突出はすばやく行うことがで
き、且つ焦点調節は細かく正確に行うことができる。
【0048】なお、移動体61,62(図11)を、望
遠光学系10L,10Rが観察不能状態から観察可能状
態になるまで移動させた時、望遠光学系10L,10R
の焦点は無限遠に合っている。そして、観察可能状態に
なってからさらに転輪71を操作して移動体61,62
を移動することにより、テレからワイドへと焦点調整が
行われる。
遠光学系10L,10Rが観察不能状態から観察可能状
態になるまで移動させた時、望遠光学系10L,10R
の焦点は無限遠に合っている。そして、観察可能状態に
なってからさらに転輪71を操作して移動体61,62
を移動することにより、テレからワイドへと焦点調整が
行われる。
【0049】このように、本実施形態の双眼鏡による
と、両鏡体21,22が双眼鏡1の幅方向中心部に対し
て対称にスライドするため、双眼鏡1の幅方向中央部に
配置された焦点調節用の転輪71が、両鏡体21,22
の間隔の変化に係わらず常に双眼鏡1の幅方向中央部に
位置する。従って、右利き、左利きのいずれの観察者に
とっても転輪が操作し易い。
と、両鏡体21,22が双眼鏡1の幅方向中心部に対し
て対称にスライドするため、双眼鏡1の幅方向中央部に
配置された焦点調節用の転輪71が、両鏡体21,22
の間隔の変化に係わらず常に双眼鏡1の幅方向中央部に
位置する。従って、右利き、左利きのいずれの観察者に
とっても転輪が操作し易い。
【0050】また、双眼鏡の未使用時には、接眼レンズ
15L,15Rを、観察不能状態になるまで第1レンズ
11L,111Rに接近させることができる。即ち、未
使用時の双眼鏡の光軸方向の寸法をそれだけ小さくする
ことができ、携帯性が向上する。また、接眼部の収納/
突出と焦点調節とを同一の機構(即ち、移動体61、6
2の光軸方向への移動)で行うよう構成したため、接眼
部の収納/突出と焦点調節を別々の駆動機構で行う場合
に比べて、構成が簡単になる。
15L,15Rを、観察不能状態になるまで第1レンズ
11L,111Rに接近させることができる。即ち、未
使用時の双眼鏡の光軸方向の寸法をそれだけ小さくする
ことができ、携帯性が向上する。また、接眼部の収納/
突出と焦点調節とを同一の機構(即ち、移動体61、6
2の光軸方向への移動)で行うよう構成したため、接眼
部の収納/突出と焦点調節を別々の駆動機構で行う場合
に比べて、構成が簡単になる。
【0051】次に、視度差調整機構について説明する。
図11,12に示すように、右側の対物レンズ系の第1
レンズ11Rは、可動フレーム32の案内軸325によ
り光軸方向に移動可能に支持されている。一方の左側の
第1レンズ11Lは、可動フレーム31に固定されてい
る。実施形態の双眼鏡は、一方(右側)の対物レンズ系
の第1レンズ11Rを光軸方向に移動することによっ
て、視度差調整を行うよう構成されている。
図11,12に示すように、右側の対物レンズ系の第1
レンズ11Rは、可動フレーム32の案内軸325によ
り光軸方向に移動可能に支持されている。一方の左側の
第1レンズ11Lは、可動フレーム31に固定されてい
る。実施形態の双眼鏡は、一方(右側)の対物レンズ系
の第1レンズ11Rを光軸方向に移動することによっ
て、視度差調整を行うよう構成されている。
【0052】図15は、左右の第1レンズ11L,11
Rの取付部分を切り欠いて示す双眼鏡の平面図である。
右側の第1レンズ11Rを移動するため、中央支持体4
5には右方向に延びる羽根部材80が設けられている。
羽根部材80には、長手方向に延びる係合溝81が形成
されている。右側の第1レンズ11Rを保持する第1レ
ンズ枠18の上面には、2つのピン18a,18aが設
けられ、両ピン18a,18aが係合溝81に係合して
いる。即ち、羽根部材80の移動によって右側の第1レ
ンズ11Rを移動する。
Rの取付部分を切り欠いて示す双眼鏡の平面図である。
右側の第1レンズ11Rを移動するため、中央支持体4
5には右方向に延びる羽根部材80が設けられている。
羽根部材80には、長手方向に延びる係合溝81が形成
されている。右側の第1レンズ11Rを保持する第1レ
ンズ枠18の上面には、2つのピン18a,18aが設
けられ、両ピン18a,18aが係合溝81に係合して
いる。即ち、羽根部材80の移動によって右側の第1レ
ンズ11Rを移動する。
【0053】図16に視度差調整つまみを示す。本実施
形態では、視度差調整つまみ90は、双眼鏡1の下面の
幅方向中央部に設けられる。また、視度差調整つまみ9
0は円板形状で、光軸と直交する軸の回りで回転操作さ
れるよう構成されている。
形態では、視度差調整つまみ90は、双眼鏡1の下面の
幅方向中央部に設けられる。また、視度差調整つまみ9
0は円板形状で、光軸と直交する軸の回りで回転操作さ
れるよう構成されている。
【0054】図17は、視度差調整つまみ90と羽根部
材80との連動状態を下方から見た斜視図である。視度
差調整つまみ90の回転を羽根部材80の直進運動に変
換するため、回転ダイヤル90の上部には、回転ダイヤ
ル90の回転中心に対し所定量偏心して駆動ピン91が
立設されている。そして、この駆動ピン91に係合する
凹部を有する駆動部材83が、羽根部材80と一体的に
軸72に沿って移動可能に設けられている。
材80との連動状態を下方から見た斜視図である。視度
差調整つまみ90の回転を羽根部材80の直進運動に変
換するため、回転ダイヤル90の上部には、回転ダイヤ
ル90の回転中心に対し所定量偏心して駆動ピン91が
立設されている。そして、この駆動ピン91に係合する
凹部を有する駆動部材83が、羽根部材80と一体的に
軸72に沿って移動可能に設けられている。
【0055】図18は、視度差調整つまみ90の回転操
作による駆動部材83の動作を示す図である。なお、図
18では、分かり易くするため、駆動部材83と視度差
調整つまみ90を真下から見た状態で別々に示す。図1
8(a)に示すように、視度差調整つまみ90が0(基
準位置)にセットされている状態では、駆動ピン91は
視度差調整つまみ90の回転中心に対し横方向(双眼鏡
幅方向)に並んだ状態にある。
作による駆動部材83の動作を示す図である。なお、図
18では、分かり易くするため、駆動部材83と視度差
調整つまみ90を真下から見た状態で別々に示す。図1
8(a)に示すように、視度差調整つまみ90が0(基
準位置)にセットされている状態では、駆動ピン91は
視度差調整つまみ90の回転中心に対し横方向(双眼鏡
幅方向)に並んだ状態にある。
【0056】図18(a)の状態から、図18(b)に
示すように視度差調整つまみ90を時計回りに回転させ
ると、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心
よりも前方に移動し、駆動部材83を前進させる。即
ち、羽根部材80を前方に移動させる。また、図18
(c)に示すように、視度差調整つまみ90を反時計回
りに回転させると、駆動ピン91は視度差調整つまみ9
0の回転中心よりも後方に移動し、駆動部材83を後退
させる。即ち、羽根部材80を後方に移動させる。
示すように視度差調整つまみ90を時計回りに回転させ
ると、駆動ピン91は視度差調整つまみ90の回転中心
よりも前方に移動し、駆動部材83を前進させる。即
ち、羽根部材80を前方に移動させる。また、図18
(c)に示すように、視度差調整つまみ90を反時計回
りに回転させると、駆動ピン91は視度差調整つまみ9
0の回転中心よりも後方に移動し、駆動部材83を後退
させる。即ち、羽根部材80を後方に移動させる。
【0057】このように、視度差調整つまみ90を光軸
と直交する軸の回りに回転可能に設けることができるた
め、図16に示すように視度差調整つまみ90を双眼鏡
1の下面に設けることが可能になる。これにより、簡単
に操作することができる上、スペースを取らないという
効果を奏するものである。
と直交する軸の回りに回転可能に設けることができるた
め、図16に示すように視度差調整つまみ90を双眼鏡
1の下面に設けることが可能になる。これにより、簡単
に操作することができる上、スペースを取らないという
効果を奏するものである。
【0058】さらに、図19に双眼鏡1の部分断面図と
して示すように、視度差調整つまみ90の表面は、外装
ケース51(52)の外表面と一致しており、当該外表
面よりも突出するのは「・」「+」「−」(図18)な
どの記号とローレットである。このように構成されてい
るため、双眼鏡1全体がコンパクトになる。また、
「・」「+」「−」等の記号及びローレットと指とのグ
リップにより、視度差調整つまみ90を指で容易に回転
操作することができる。
して示すように、視度差調整つまみ90の表面は、外装
ケース51(52)の外表面と一致しており、当該外表
面よりも突出するのは「・」「+」「−」(図18)な
どの記号とローレットである。このように構成されてい
るため、双眼鏡1全体がコンパクトになる。また、
「・」「+」「−」等の記号及びローレットと指とのグ
リップにより、視度差調整つまみ90を指で容易に回転
操作することができる。
【0059】なお、図17及び図18において、駆動部
材83を羽根部材80に固着することも可能だが、本実
施形態では双眼鏡の工場出荷前あるいは部品交換後の視
度差の微調整を可能にするために、駆動部材83と羽根
部材80との位置関係が調節可能となっている。
材83を羽根部材80に固着することも可能だが、本実
施形態では双眼鏡の工場出荷前あるいは部品交換後の視
度差の微調整を可能にするために、駆動部材83と羽根
部材80との位置関係が調節可能となっている。
【0060】即ち、図18に示すように、羽根部材80
には、駆動部材83の前方に面する板状部位95が設け
られ、ねじ93が板状部位95を通して駆動部材83に
ねじ込まれ、さらにねじ93の周囲にばね96が配置さ
れている。即ち、ねじ93を締めるあるいは緩めると、
駆動部材83に対する羽根部材80の光軸方向の相対位
置を微調節することができる。
には、駆動部材83の前方に面する板状部位95が設け
られ、ねじ93が板状部位95を通して駆動部材83に
ねじ込まれ、さらにねじ93の周囲にばね96が配置さ
れている。即ち、ねじ93を締めるあるいは緩めると、
駆動部材83に対する羽根部材80の光軸方向の相対位
置を微調節することができる。
【0061】ねじ93を操作するための工具を挿通する
ため、中央支持体45には工具用挿通孔97が形成さ
れ、該挿通孔97は中央支持体45の前面の化粧シール
98に隠れている。そのため、両鏡体21,22の間隔
を広げ(図16)、化粧シール98を剥がして、工具挿
通孔97から工具を挿通することにより、ねじ93を回
転させ、視度差の微調整を行うことができる。
ため、中央支持体45には工具用挿通孔97が形成さ
れ、該挿通孔97は中央支持体45の前面の化粧シール
98に隠れている。そのため、両鏡体21,22の間隔
を広げ(図16)、化粧シール98を剥がして、工具挿
通孔97から工具を挿通することにより、ねじ93を回
転させ、視度差の微調整を行うことができる。
【0062】このように、本実施形態の双眼鏡による
と、視度差調整つまみ90の表面が、外装ケース51
(52)の外表面と一致しているため、双眼鏡全体がコ
ンパクトになる上、双眼鏡を下に置いた時に安定する。
また、外装ケース51(52)の外表面よりも突出して
いる「・」「+」「−」等の記号及びローレットと指と
のグリップにより、視度差調整つまみ90を指で容易に
回転操作することができる。
と、視度差調整つまみ90の表面が、外装ケース51
(52)の外表面と一致しているため、双眼鏡全体がコ
ンパクトになる上、双眼鏡を下に置いた時に安定する。
また、外装ケース51(52)の外表面よりも突出して
いる「・」「+」「−」等の記号及びローレットと指と
のグリップにより、視度差調整つまみ90を指で容易に
回転操作することができる。
【0063】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の双眼鏡
によると、視度差調整機構を双眼鏡の下面に設けた場合
にも、視度差調整用の操作部材の表面が双眼鏡下面から
突出しないため、双眼鏡全体がコンパクトになる上、双
眼鏡を下に置いた時に安定する。
によると、視度差調整機構を双眼鏡の下面に設けた場合
にも、視度差調整用の操作部材の表面が双眼鏡下面から
突出しないため、双眼鏡全体がコンパクトになる上、双
眼鏡を下に置いた時に安定する。
【図1】本実施形態の双眼鏡の斜視図である。
【図2】図1の双眼鏡の光学系を示す図である。
【図3】図1の双眼鏡の分解斜視図である。
【図4】可動フレームを示す斜視図である。
【図5】可動フレームを底板に取り付けた状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図6】可動フレームのスライド動作を示す斜視図であ
る。
る。
【図7】可動フレームに対する外装ケースの取付構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】左右の鏡体のスライド動作を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】移動体の構造を示す平面図である。
【図10】操作部材を示す斜視図である。
【図11】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図12】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図13】ねじを示す平面図である。
【図14】転輪を示す断面図である。
【図15】双眼鏡の内部構造を示す平面図である。
【図16】視度差調整つまみを示す斜視図である。
【図17】視度差調整機構を示す斜視図である。
【図18】羽根部材の動作を示す概略図である。
【図19】双眼鏡の部分断面図である。
1 双眼鏡 11L,11R 第1レンズ 12L,12R 補助プリズム 13L,13R ダハプリズム 14L,14R 第2レンズ 15L,15R 接眼レンズ 21,22 鏡体(ケーシング) 25 支持フレーム 31,32 可動フレーム 310a,310b,320a,320b 案内溝 36 ピニオン 41 底板 413,414,415,416 ピン 42 天板 45 中央支持体 51,52 外装ケース 61,62 移動体 614,624 アーム 70 操作部 71 転輪 73 ねじ 80 羽根部材 90 視度差調整つまみ 91 駆動ピン
Claims (7)
- 【請求項1】 左右の望遠光学系の視度差を調整するた
めの視度差調整機構を操作する操作部材が、前記双眼鏡
の下面及び上面のいずれかに設けられ、 前記操作部材の表面が、前記いずれかの面と一致するこ
と、を特徴とする双眼鏡。 - 【請求項2】 前記いずれかの面は前記下面であるこ
と、を特徴とする請求項1に記載の双眼鏡。 - 【請求項3】 前記操作部材は、前記双眼鏡の幅方向中
央部に設けられていること、を特徴とする請求項1又は
2に記載の双眼鏡。 - 【請求項4】 前記操作部材は、前記望遠光学系の光軸
に直交する回転軸の回りに回動操作されること、を特徴
とする請求項1から3のいずれかに記載の双眼鏡。 - 【請求項5】 前記操作部材は円板状部材であること、
を特徴とする請求項4に記載の双眼鏡。 - 【請求項6】 前記操作部材に、該操作部材の前記表面
から所定量突出する突出部位を設けたこと、を特徴とす
る請求項1から5のいずれかに記載の双眼鏡。 - 【請求項7】 前記突出部位は目盛りであること、を特
徴とする請求項6に記載の双眼鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22066797A JPH10115762A (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-01 | 双眼鏡 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23725196 | 1996-08-20 | ||
JP8-237251 | 1996-08-20 | ||
JP22066797A JPH10115762A (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-01 | 双眼鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10115762A true JPH10115762A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=26523854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22066797A Pending JPH10115762A (ja) | 1996-08-20 | 1997-08-01 | 双眼鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10115762A (ja) |
-
1997
- 1997-08-01 JP JP22066797A patent/JPH10115762A/ja active Pending
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