JPH10114310A - 包装加工方法 - Google Patents

包装加工方法

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JPH10114310A
JPH10114310A JP28739596A JP28739596A JPH10114310A JP H10114310 A JPH10114310 A JP H10114310A JP 28739596 A JP28739596 A JP 28739596A JP 28739596 A JP28739596 A JP 28739596A JP H10114310 A JPH10114310 A JP H10114310A
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JP
Japan
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preservative
sealed
packaged
bag
laser beam
Prior art date
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Pending
Application number
JP28739596A
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English (en)
Inventor
Masaki Takebe
正喜 武部
Moriyoshi Iwasaki
守喜 岩崎
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】被包装物本体と共に、保存剤密封包装体を
別の包装材で密封包装し、次いで外部よりレーザ光を照
射して、保存剤密封包装体の包装材のみを鑚孔すること
を特徴とする保存剤機能を有効に働かせる包装加工方
法。 【効果】本発明の加工方法によれば、被包装物との同封
前には、保存剤が密封されて外気より遮断されるため、
保存剤の機能が損なわれず、被包装物本体と共に別の包
装材中に密封後、レーザー照射により保存剤密封包装体
の包装材のみを鑚孔するため、保存剤機能を有効に働か
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品あるいは吸湿
を嫌う物質と共に包装される乾燥剤あるいは脱酸素材等
の保存剤の機能を有効に働かせる包装加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】乾燥剤あるいは脱酸素材等の保存剤は、
その保存機能を有効に働かせるために食品等の被包装物
本体と共に密封包装体中に同封されている。また、該保
存剤は同封される際に、被包装物本体に混入あるいは直
接接触しないように、かつ被包装物本体が封入されてい
る部分との通気性を保つように包装される必要がある。
従来は、通気性のある不織布や紙、あるいは微細な孔を
設けたプラスチックフィルムにより保存剤を包装し、こ
れを被包装物本体と共に同封していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の保存材封入方法
では、被包装物本体と共に同封する前の段階で、外部と
の通気性があり、保管・同封時に外気にさらされるた
め、保存機能が低下するという問題がある。本発明の目
的は、被包装物との同封前には、保存剤を外気より遮断
し、同封後に保存剤機能を有効に働かせる包装加工方法
を提示することであり、本発明者らは、種々研究を重ね
た結果、光学系におけるマスキング機構、焦点制御機
構、定盤のX−Y移動機構等が確立しているレーザー加
工技術を応用し、レーザー照射により保存剤を密封した
包装材のみを鑚孔する方法を創出するに至り、本発明に
到達した。
【0004】また、乾燥剤あるいは脱酸素材等の保存剤
は、口に入れる等の危険を告知する注意事項等を表示す
る必要があるが、表示は一般に印刷されているのみであ
り、視力に不自由がある場合に対する点字による表記は
なされていない。点字による表記を行う場合も、従来は
別に点字を印字したシート等を保存剤の包装容器材に貼
り付ける等の方法が取られているが、この方法は工程が
増え、さらに表示部分が多い場合、保存剤を封入した包
装材の通気性を損なう。本発明者等は、周囲にリム状の
隆起を持つ形状の孔は、隆起の形状を制御することによ
り、該隆起が点字の条件を満たす事に注目し、本発明を
完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被包装物本体
と共に、保存剤密封包装体を別の包装材で密封包装し、
次いで外部よりレーザ光を照射して、保存剤密封包装体
の包装材のみを鑚孔することを特徴とする保存剤機能を
有効に働かせる包装加工方法を示すものである。さらに
本発明は、保存剤密封包装体に、周囲にリム状の隆起を
持つ形状の孔を鑚孔し、該隆起が点字を兼ねることを特
徴とする包装加工方法を示すものである。
【0006】本発明は、レーザ光を保存剤密封包装体の
包装材の表面に集光させることにより、鑚孔するもので
ある。レーザの集光によりその部分の温度が上昇し、材
質が熱可塑性であれば軟化・溶融し、孔が形成される。
また、集光したレーザ光を変調、走査させることにより
任意の部位に複数の孔を形成する。集光の方法は常法に
より、例えばガルバノミラーとレンズを用いて行う。
【0007】照射焦点位置の制御の方法は、一般的なバ
ーンパターンの観察によるレンズ上下位置の調整の方法
や、場合によっては非接触変位形による加工対象物表面
高さ測定とその値を基にアクチュエーターによるレンズ
上下位置の自動調整の方法等を用いて行う。
【0008】レーザ光の変調の方法は常法により、AO
変調器、EO変調器、チョッパー等を用いて行う。ま
た、レーザ光自身の放電電圧を変調する方法や、Qスイ
ッチによってパルスレーザとして使用することにより変
調を行う方法を用いてもよい。レーザ光の走査の方法も
常法により、例えば2枚のガルバノミラーを組み合わせ
て、任意のXY方向へ走査する方法、あるいはガルバノ
ミラー1枚とポリゴンミラーを組み合わせる方法等によ
り行うことができる。また、レーザ光の方向は固定した
ままで、対象物をXYZステージにのせ、対象物自体の
位置を移動させてもよい。
【0009】本発明方法に使用可能なレーザの種類は、
炭酸ガスレーザ、YAGレーザ、クリプトンレーザ、ア
ルゴンレーザ、ヘリウムネオンレーザ、ヘリウムカドミ
ウムレーザ、半導体レーザ等がある。レーザ光の出力、
パルス巾、レンズf等は、被加工シートの種類、仕様、
加工速度、目的とする隆起物の形状、サイズによって、
好適条件を設定することが必要であるが、概ね、出力1
0mW〜1000W、パルス巾 1マイクロ秒〜CW
(連続)、レンズf 1mm〜1000mmの範囲で設
定することができる。
【0010】保存剤を密封包装する包装材の材質は、熱
成形性可能な樹脂材料であれば、特に限定はされない
が、熱可塑性プラスチックが好適である。特に、レーザ
ー照射によるこげや変色を生じ難い熱可塑性プラスチッ
クが好ましく、例えば、アクリル系、スチレン系、オレ
フィン系、エステル系、カーボネート系、セルローズ系
等が好適である。
【0011】また、保存剤を密封包装する包装材の形態
は、特に限定されず、フィルムによって形成される袋状
でも、シートによって形成される函体状でも良い。
【0012】保存剤密封包装体と、被包装物本体を共に
密封包装する外側の包装材はレーザ光に対して透明な材
料であれば特に限定はされず、一般的なプラスチック系
包装材等を用いれば良い。
【0013】孔の形状・サイズ・設置位置・設置個数は
特に限定されず、収容する保存剤あるいは同封する被包
装物の種類、量、形状、外側の包装材のサイズ等に応じ
て適宜設定し、加工条件を変化させて設ければ良い。
【0014】密封包装する保存剤は特に限定はされず、
例えばシリカゲル、酸化マグネシウム、酸化カルシウ
ム、無水塩化カルシウム等の粒状、粉体状、錠剤等の形
状の保存剤が挙げられる。
【0015】また、本発明により、保存剤密封包装体
に、周囲に規定のサイズのリム状の隆起を持つ孔を鑚孔
することにより、該隆起による点字機能と孔による通気
の機能を合わせ持つ通気孔を形成してもよい。
【0016】点字機能と通気機能を合わせ持つ孔の鑚孔
の方法は、包装材の外側に対し、孔の周囲にリム状の隆
起が形成される方法であれば特に限定はされず、上述の
レーザ光による鑚孔、機械的な孔開け等が挙げられる
が、好ましくは、レーザ光による鑚孔が良い。
【0017】また、点字機能と通気機能を合わせ持つ孔
は、保存剤を封入する包装材を形成するシートに予め鑚
孔してから、包装材を形成・保存材を封入してもよい
し、包装材を形成・保存材を封入後、外部より該包装材
を鑚孔しても良いが、好ましくは、包装材を形成・保存
材を密封包装し、該保存剤密封包装体を別の包装材で密
封包装した後、外部よりレーザ光を照射して、保存剤密
封包装体の包装材のみを鑚孔する方法が、保存材の機能
が有効に働き、かつ点字の形成も可能となり、最適であ
る。
【0018】点字機能と通気機能を合わせ持つのレーザ
光による鑚孔の方法、レーザ光の種類、制御方法、包装
材の種類、形状等は前述と同様である。点字機能と通気
機能を合わせ持つ孔の形状・サイズ・設置位置・設置個
数は、点字として認識の可能な規定条件を満たしてれば
特に限定されず、収容する保存剤あるいは同封する被包
装物の種類、量、形状、外側の包装材のサイズ等に応じ
て適宜設定し、加工条件を変化させて設ければ良い。
【0019】次に、実施例により、本発明加工方法を説
明する。
【実施例】
実施例1 粒状シリカゲル1を厚さ0.3mmのポリスチレンシー
トで形成された4cm× 4cmの袋体2に収容し、開
口部を熱融着により密封する。これを、被包装物3と共
に、厚さ0.3mmのポリスチレンシートで形成された
20cm ×30cmの袋体4に収容し、開口部を熱融
着より密封する。レーザ光発生装置5より発生するレー
ザ光6を、レンズ7およびガルバノミラー8によって、
シリカゲルを密封した袋体2の表面の一点9に集光し、
貫通孔10を形成した。集光地点を移動させて、同様の
方法を繰り返し、直径約0.5mmの貫通孔101〜1
nを設けて通気孔とした。なお、炭酸ガスレーザの照
射条件は下記の通りであった。 出力; 10W、 パルス巾; 100msec レンズf; 約300mm
【0020】実施例2 粒状シリカゲル1を厚さ0.3mmのポリスチレンシー
トで形成された4cm× 4cmの袋体2に収容し、開
口部を熱融着により密封する。これを、被包装物3と共
に、厚さ0.3mmのポリスチレンシートで形成された
20cm ×30cmの袋体4に収容し、開口部を熱融
着により密封する。レーザ光発生装置5より発生するレ
ーザ光6を、レンズ7およびガルバノミラー8によっ
て、シリカゲルを密封した袋体2の表面の一点9に集光
し、直径約0.5mmで、孔の周囲に袋体2の外側およ
び内側に向けてそれぞれ高さ0.1mmのリム状の隆起
を持つ貫通孔10’を形成した。図5に示すような配置
で集光地点を移動させて、同様の方法を繰り返し、貫通
孔101’〜10n’を設けて通気孔を兼ねる点字とし
た。 なお、炭酸ガスレーザの照射条件は下記の通りであっ
た。 出力;10W、 パルス巾;100msec レンズf; 約300mm
【0021】
【発明の効果】上記のごとく、本発明の加工方法によれ
ば、被包装物との同封前には、保存剤が密封されて外気
より遮断されるため、保存剤の機能が損なわれず、被包
装物本体と共に別の包装材中に密封後、レーザー照射に
より保存剤密封包装体の包装材のみを鑚孔するため、保
存剤機能を有効に働かせることができる。また、孔の周
囲に包装材の外側に向けてリム状の隆起を持つ貫通孔を
設け、通気孔を兼ねた点字とすることにより、通気性を
損なうことなく、また、余分な工程を経ないで、点字に
よる表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装加工方法によって保存剤を密封し
た包装材に通気孔を鑚孔する状態を示す態様図である。
【図2】図1の状態を断面方向からみた態様図である。
【図3】本発明の包装加工方法を説明する説明図であ
る。
【図4】本発明の包装加工方法によって保存剤を密封し
た包装材に点字を兼ねる通気孔を鑚孔する状態を断面方
向からみた態様図である。
【図5】本発明の包装加工方法による点字の配置の様子
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 保存材 2 袋体 3被包装物 4 袋体 5 レーザ発生装置 6 レーザ光 7 レンズ 8 ガルバノミラー 9 照射部位 91〜9n 照射部位 101〜10n 貫通孔 101’〜10n’ 周囲にリム状の隆起を持つ貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被包装物本体と共に、保存剤密封包装体を
    別の包装材で密封包装し、次いで外部よりレーザ光を照
    射して、保存剤密封包装体の包装材のみを鑚孔すること
    を特徴とする保存剤機能を有効に働かせる包装加工方
    法。
  2. 【請求項2】保存剤密封包装体に、周囲にリム状の隆起
    を持つ形状の孔を鑚孔し、該隆起が点字を兼ねることを
    特徴とする保存剤機能を有効に働かせる包装加工方法。
  3. 【請求項3】レーザ光により形成される孔が、周囲にリ
    ム状の隆起を持つ形状であり、該隆起が点字を兼ねるこ
    とを特徴とする請求項1記載の包装加工方法。
JP28739596A 1996-10-08 1996-10-08 包装加工方法 Pending JPH10114310A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006248706A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Okura Ind Co Ltd ゴミ袋
US8604490B2 (en) 2010-03-01 2013-12-10 Panasonic Corporation Organic light-emitting device and method of manufacturing the same

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