JPH10112294A - 回転圧伸成形ラグコネクタを有するランプカプセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 電気的結合がリード線の長さと無関係に素早
く為され、部品の移動の可能性がほとんど無い、ラグコ
ネクタを有するランプカプセルを提供する。 【解決手段】 リード線１６を有するランプバルブ１
０、壁体の通路２６を通って延びるリード線が付いた内
部壁体２４を有するホルダ２０、内部壁体に隣接する脚
部を有し、脚部に穴を有し、壁体通路と一列に並べら
れ、脚部の穴を通って延びるリード線を有する、ラグコ
ネクタ付きランプカプセル。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電気ランプに関し、
特にホルダにより保持された電気ランプに関する。更に
詳細には、本発明はランプのリード線と自動車ランプカ
プセル内のラグコネクタの間の回転圧伸成形接続に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】ヘッドランプバルブは、プラスチックホ
ルダにより支持された金属クランプを用いて収納でき
る。次に、電気リード線がプラスチックホルダ内で保持
された金属ラグに接続されるので、コネクタに類似した
ソケットを取り付けることができる。自動車のヘッドラ
ンプカプセルは、現在、このやり方で接続される。ソケ
ットがラグ上に押し付けられる時、ラグに掛かる力がラ
グを動かし、リード線接続に対してラグが応力を掛ける
か、または、もし確実に固定されていなければ、ランプ
に変位を伝える。それで、ラグとリード線の結合は、そ
のような応力伝達を回避しなければならない。ラグとリ
ード線の接続はまた熱循環に左右され、腐食する可能性
がある。ラグのリード線に対する接続の不良は回避すべ
き重要な問題であり、一旦、互いに正しく配置された
ら、リード線とラグを抵抗溶接またはレーザー溶接する
ことにより、一般的に完成される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】リード線とラグの溶接
は、リード線とラグの接続を発見し、２つの素子を接触
した状態に保ち、近くの構造を傷付けることなく良質の
抵抗溶接またはレーザー溶接をするための配置装置を必
要とする。もし、リード線が延長された尾部を有するな
ら、尾部は溶接プロセスの妨げになるか、もし、溶接が
成功したら、尾部は次のソケット接続の妨げになるかも
しれない。不運にも、レーザー溶接は制限された出力を
有し、その効果は溶接される材料の質量の影響を受け易
く、一般にリード線の尾部を取り除けない。そのため、
その結果として溶接の前にリード線はラグ表面付近で終
端するために予め調整しなければならない。そのため、
精密な調整は時間、労力、及びエネルギーを消費する
が、レーザー溶接結合の側面で精密な調整が要求され
る。抵抗溶接もまた、加熱される間に共に圧縮成形され
る部品を必要とする。もし、アセンブリに機械的な遊び
があれば、ランプが変位するかもしれない。もし、溶接
の間にリード線とラグが余りにも緊密に圧縮成形された
ら、冷却する時にラグ及びリード線は過度に応力を加え
られるか、または溶接に不良が存在し得る。ラグはホル
ダ内部に溶け込むことができ、ラグの支持及び位置決め
装置に小さなギャップを提供する。そのため、ラグはゆ
る過ぎるか、またはきつ過ぎる。溶接は効果があるかも
しれないし、ないかもしれない。ランプは正しく位置決
めされるかもしれないし、されないかもしれない。その
ため、電気的結合がリード線の長さと無関係に素早く為
され、部品の変位の可能性がほとんど無い、ラグコネク
タを有するランプカプセルが必要になる。同時に、最小
の組立時間でそのようなランプカプセルを大量生産する
必要がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】ラグコネクタを有するラ
ンプカプセルは、少なくとも１本の延長されたリード線
を有するランプバルブ、壁体に形成された通路及び通路
を通って延びるように配置されたリード線が付いた内部
壁体を有するホルダ、内部壁体に隣接して配置された脚
部を有し、脚部に形成された穴を有し、壁体通路と一直
線に並べられ、脚部の穴を通って延びるように配置され
たリード線を有し、ラグに形成された回転圧伸成形をリ
ード線の周りに有し、それにより機械的に固定され電気
的に結合されるランプバルブから形成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は、回転圧伸成形ラグコネク
タを有するランプカプセルの好ましい実施例を示す。図
及び明細書中では、類似した参照番号は類似または対応
する部品を示す。回転圧伸成形ラグコネクタを有するラ
ンプカプセルは、ランプバルブ１０、ホルダ２０、及び
１つまたは複数のラグ４２から組立てられる。

【０００６】ランプバルブ１０は、外囲器１２、光源１
４、１本または複数のリード線１６を有する。好ましい
外囲器１２は石英または硬質ガラスであり、アークラン
プ設計も適応できるが、好ましい光源１４はタングステ
ンフィラメントである。リード線１６は、ランプバルブ
１０から延長している。回転圧伸成形力はリード線１６
に加えられず、ラグ４２にのみ加えられるので、リード
線１６は硬い、または可撓性のどちらでもよい。リード
線１６の撚りは起こらず、問題とは考えられない。好ま
しいリード線１６はモリブデン棒材である。

【０００７】ランプバルブ１０は、プラスチック（例え
ば耐熱プラスチック、または充填プラスチック）から作
り出せるホルダ２０に支持される金属クランプ１８内で
保持される。プラスチックホルダ２０は、多くの形状を
有し得る。一般に、ホルダ２０は、ランプバルブ１０を
支持する金属クランプ１８を有する内側２２上に円筒部
分を大体有する。ホルダ２０の中間領域では、空気、
水、及び汚染物質の流れを防ぐ内部壁体２４はホルダ２
０の側面である。内部壁体２４は、ランプバルブのリー
ド線１６を内側２２から外側２８まで導く、１つまたは
複数のリード線通路２６で形成される。好ましいリード
線通路２６は、リード線通路２６の外側２８に隣接する
表面領域３０においてラグ４２に対する緊密な順応適合
を形成するように、内側２２に面する円錐形の端、ラン
プのリード線１６に対する滑り及び順応適合を提供する
狭い中央領域を含む。好ましい外部表面３０は、平らな
静止表面、及び周囲の接着壁体３４を含む。ホルダ２０
の好ましい実施例は、米国特許第５，８８０，０１１号
に追加的に記載されている。

【０００８】外側２８上では、バルブのリード線１６は
外部プラグ壁３６に現れる。ホルダ２０は、更に、ラン
プの反射板に対して正しい位置にホルダ２０を固定す
る、封止機構及びラッチ機構を含む。これらは、設計者
により都合よく選択され得る。好ましいホルダ２０は、
封止のためのＯリング溝３８及びＯリング４０、及びラ
ンプの反射板またはランプのハウジングに対する差し込
み固定のためのキー締めされた放射状アームを含む。

【０００９】図２はラグ４２を示す。ラグ４２は、脚部
４４及び背部４６を有するＬ字型の一般的形状を有する
ように曲げられた平らで狭い金属棒のような、硬い導電
材料から作ることができる。脚部４４は、リード線１６
の延長された端をぴったり受け入れる大きさに作られた
ラグ穴４８を用いて形成される。好ましい実施例では、
一般に外側に面する圧伸成形リップ５０がラグの脚４４
の穴４８の周囲に形成される。圧伸成形リップ５０は、
穴４８の形成中に脚部４４を変形させた結果、または穴
４８のエッジを穴４８の中心から上方へ金槌で叩くか、
さもなければ曲げた結果であり得る。

【００１０】ランプは、接着壁体３４内のラグ４２を頭
造または成形することにより組立てられる。そのため、
ホルダ２０の通路及びラグ穴４８は一直線に並べられ
る。次に、リード線１６を円錐の開口部に通して、内部
壁体２４の通路及びラグ穴４８を通って延びるように、
ランプバルブ１０がホルダ２０内部に挿入される。その
ため、ランプバルブ１０は正しく位置を調整され、選択
された結合方法により適所に固定される。好ましい圧伸
成形器具は、リード線１６に合う大きさに作られた軸方
向に延びる穴に対する一端において開いたシャフトであ
る。円錐を形成するために、シャフトの端は外縁と内縁
の両方から面取りされる。次に、回転圧伸成形器具は、
リード線１６の外部延長端と嵌合して囲むように、プラ
グ壁体３６内に進む。次に、圧伸成形器具は、円錐端が
ラグ脚部４４及び圧伸成形リップ５０に接するよう更に
進む。次に、圧伸成形器具は回転させられ、圧伸成形リ
ップ５０に接して更に圧力を掛けられる。次に、前進し
た圧伸成形器具は圧伸成形リップ５０内部を圧迫し、圧
伸成形リップ５０をリード線１６を囲むリングに変形す
る。更に変形すると、リード線１６との周囲接触を形成
するように圧伸成形リップ５０は変形される。更に変形
すると、圧伸成形リップ５０がリード線１６に押し込ま
れ続けることにより、リード線１６がいくらか変形され
る。次に、リード線１６及び圧伸成形リップ５０が密接
に接触封止され、リード線１６がラグ４２に機械的に固
定され、電気的に結合される。次に、変形の力がリード
線に対して実質的に垂直になり、ランプバルブ１０を移
動させるためかラグ４２をホルダ２０に過大加圧または
過小加圧する力が、ほとんどまたは全く、リード線１６
に沿って伝達されない。次に、圧伸成形器具は取り除か
れ、残されたリード線とラグの組は設計により封止され
る。次に、この分野で知られているように、ラグ壁体３
４はシーラントで充填される。

【００１１】図３は、回転圧伸成形結合の実際の断面の
写真から作られた図を示す。ラグ４２は、強固にホルダ
２０内に固定されている。ラグ４２の圧伸成形リップ５
０は回転して圧伸成形され、それによりラグ材料をリー
ド線１６の側に押し込む。圧伸成形リップ５０は、広く
広げられた円錐形の形状を有するリード線１６に向かっ
てはみ出し、隣接するリード線１６は、順応押し込みさ
れた円錐形でラグ４２に密接に結合されたトラフを有す
る。結合は、リード線１６の周りを円状に延びる。その
結果、リード線１６とラグ４２の接触面を封止する時、
リード線１６とラグ４２を一緒に固定する。

【００１２】好ましい一実施例では、コネクタは厚さ
０．０６ｍｍ（０．０２４インチ）の錫メッキされた真
鍮から打ち抜かれる。コネクタのラグは、長さ１５．４
７ｍｍ（０．６１インチ）の背部を有するＬ字型であ
る。脚部は、長さ３．２８ｍｍ（０．１３インチ）であ
る。穴は、直径１．１ｍｍ（０．０４インチ）で脚部に
形成される。圧伸成形リップは穴の周囲に形成され、高
さ１．３３ｍｍ（０．０５インチ）、外径１．８２ｍｍ
（０．０７インチ）である。圧伸成形器具は内径１．０
４ｍｍ（０．０４１インチ）、外径３．１７５ｍｍ
（０．１２５インチ）で、直径１．８０ｍｍ（０．０７
１インチ）の円錐端を有する。円筒型の内面は、シャフ
トまで１２．７ｍｍ（０．５インチ）延びる。

【００１３】以上、本発明の好ましい実施例について図
示し記載したが、特許請求の範囲によって定められる本
発明の範囲から逸脱することなしに種々の変形および変
更がなし得ることは、当業者には明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】回転圧伸成形ラグコネクタを有するランプカプ
セルの好ましい実施例の断面図を示す。

【図２】組立前のラグを示す。

【図３】回転圧伸成形結合の実際の断面の写真から作成
した図を示す。

【符号の説明】

１０ ランプバルブ １２ 外囲器 １４ 光源 １６ リード線 １８ 金属クランプ ２０ ホルダ ２２ 内側 ２４ 内部壁体 ２６ リード線通路 ２８ 外側 ３０ 外部表面 ３４ 接着壁体 ３６ プラグ壁体 ３８ Ｏリング溝 ４０ Ｏリング ４２ ラグ ４４ 脚部 ４６ 背部 ４８ ラグ穴 ５０ 圧伸成形リップ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ａ）少なくとも１本の延長リード線と、 ｂ）壁体内に形成された通路を有する内部の前記壁体
   と、前記通路を通って延びるように配置された前記リー
   ド線を有するホルダと、 ｃ）内部の前記壁体に隣接して配置された脚部と、前記
   脚部に形成された穴を有し、前記壁体の通路に対して一
   直線に並べられ、前記脚部の穴を通って延びるように配
   置されたリード線と、前記リード線の周りに回転圧伸成
   形を有し、それにより機械的に固定され電気的にリード
   線と結合するラグとから成ることを特徴とする、ラグコ
   ネクタを有するランプカプセル。
2. 【請求項２】 ａ）外囲器、前記外囲器に囲まれた光
   源、及び前記外囲器から延びた少なくとも１本の直径を
   有するリード線と、 ｂ）ランプバルブを支持し、前記リード線が通過するこ
   とを可能にするのに十分な穴の直径を有する形成された
   通路が付いた本体を有するホルダと、 ｃ）前記リード線の挿入に十分な直径を有する形成され
   た穴が付いたプレート及びコネクタ端を有するランプバ
   ルブによりランプに電気的に接続され、ランプのリード
   線がホルダに形成された通路及びプレートに形成された
   穴を通り、前記ランプのリード線をラグに機械的かつ電
   気的に接続するためにプレートに回転して圧伸成形させ
   る前記ラグとから成ることを特徴とする、少なくとも１
   つのラグコネクタを有するランプカプセル。
3. 【請求項３】 前記リード線が丸いワイヤ棒であること
   を特徴とする、請求項１記載のランプカプセル。
4. 【請求項４】 前記ラグが、ホルダに接する実質的に平
   らな脚部が付き、前記ラグの穴と一直線に並んだ前記ホ
   ルダの穴が付いたＬ字型で、結合端部が前記脚部に対し
   て実質的に垂直であることを特徴とする、請求項１記載
   のランプカプセル。