JPH10111878A - フロアプラン方法及びその装置 - Google Patents

フロアプラン方法及びその装置

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JPH10111878A
JPH10111878A JP9061499A JP6149997A JPH10111878A JP H10111878 A JPH10111878 A JP H10111878A JP 9061499 A JP9061499 A JP 9061499A JP 6149997 A JP6149997 A JP 6149997A JP H10111878 A JPH10111878 A JP H10111878A
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Takayuki Yamauchi
貴行 山内
Kazuhisa Okada
和久 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面積や形状の異なるさまざまなブロックが多
数存在する回路データに対し、配線長が短く、面積が小
さく、消費電力が少なく、ブロック間遅延が小さい、高
品質なフロアプラン結果を求める。 【解決手段】 ブロックの大きさや形状の情報を利用し
て相対的に面積の小さなブロックをグループ化の対象と
して選択する(S1)。相互の接続数が多く面積の小さ
なブロックを同一のグループに属するようにグループ化
を行う(S2)。グループ内のブロック配置と形状の候
補を求める(S3)。グループを含む上位階層において
上記グループ形状候補を用いてグループやブロックの配
置と形状を決定する(S4)。求められた配置と形状よ
り、ブロック間の配線長が短くなるグループ内ブロック
の配置、各ブロックの方向性を決定する(S5,S
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
プリント基板などの素子の配置・配線を行う電子回路部
品の設計において、面積や形状の異なるさまざまなブロ
ックが多数存在する回路データに対して、ブロックの配
置・形状決定などのフロアプラン問題を解決するための
フロアプラン方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、フロアプラン設計とは、半導体
集積回路やプリント基板などの電子回路部品のレイアウ
ト設計の概略を決定するものであり、具体的にはブロッ
クの配置や形状を決定することである。即ち、電子回路
部品の設計では、面積や形状の異なるさまざまなブロッ
クが多数存在し、ブロック間に多数の接続要求が存在す
る回路データに対して、ブロックの配置を決定しなけれ
ばならない。さらに、ブロック内部を構成する回路デー
タが存在するような階層的な回路データの場合におい
て、ブロック内部の配置・配線が決定されていない設計
段階では、ブロックの配置と併せて形状も決定しなけれ
ばならない。
【0003】このとき、フロアプラン設計では、部品コ
ストを削減するためにブロックの配置・配線の面積をで
きる限り小さくする必要がある。さらに、回路の遅延時
間を短縮し、消費電力を低減するために、ブロック間の
配線長を短くする必要がある。
【0004】従来のフロアプラン方法としては、一度に
すべてのブロックを対象として設計を行う一括手法と、
予めブロックを複数のグループに分割し、グループ単位
にブロック配置と形状の決定を行う分割手法とがある。
以下、分割されたブロックの集合をグループと呼ぶこと
にする。
【0005】一括手法では、フロアプランを繰り返し改
善することにより結果を求めるのが一般的である。
【0006】図21に示すように、まず初期のフロアプ
ランを生成し(S51)、そのフロアプランを変更し
(S52)、変更後のフロアプランを評価する(S5
3)。S54で、その変更が変更前のフロアプランより
も改善されていれば変更を受入れてフロアプランを更新
し(S55)、終了条件が満たされているかの判断を行
う(S56)。一方、S54で、変更前のフロアプラン
よりも改善されていなければ、S55の工程を経ずにS
56へ進む。S56で終了条件が満たされていれば処理
を終了し、満たされていなければ再びS52に戻り処理
を繰り返す。
【0007】分割手法は、問題規模(ブロック数)の増
加に対応して、現実的な時間で問題を解くために入力回
路を分割してフロアプランを行うものである。
【0008】図22に示すように、まずグループの初期
化を行い(S61)、S62でグループ内のブロック数
が制限値以下でない場合には、グループ内を分割し(S
63)、分割グループを配置する(S64)。この処理
をグループ内のブロック数が制限値以下になるまで繰り
返し、制限値以下になると処理を終了する。
【0009】上記S63のグループの分割においては、
二分割を再帰的に繰り返すことにより分割を決定する方
法と、一度に複数のグループに対して分割を行う手法と
がある。このような二分割あるいは多分割の手法には、
min−cut法や、ratio−cut法などが利用
される(P.Pan, W.Shi, and C.L.Liu,“Area Minimizat
ion for Hierarchical Floorplans ”, IEEE Int'l Con
f. on ICCAD, pp.436-440, 1994)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記一
括手法及び分割手法では、高速に高品質な設計結果を求
めることができないという問題を有している。
【0011】即ち、一括手法では、結果の品質面で次の
ような問題がある。上述のように、フロアプラン設計で
は配置結果の面積を小さくし、かつ、配線長を短くする
必要がある。しかし、面積と配線長の間に明確な関係が
成り立たないために複数の指標を同時に最適化すること
は難しい。このことは、ブロック数が増大して取り得る
配置の組み合わせの数が多くなるほどより困難になる。
以下に具体例を挙げて説明する。
【0012】フロアプラン問題のような組み合わせ最適
化問題の解法として有効とされているSA(Simulated
Annealing)法を用いた繰り返し改善によって、フロアプ
ランを求める方法が、D.F.Wong, and C.L.Liu,“A New
Algorithm for Floorplan Design”, ACM/IEEE, Proc.
23rd. D.A.Conf., pp.101-107, 1986 に提案されてい
る。
【0013】これは、結晶の生成過程をモデル化して応
用したもので、改善の進行状態を温度で表し、温度を高
温から低温へ冷却することにより解を徐々に最適値へ収
束させる方法である。解は徐々に変化させる必要があ
り、このことは、フロアプラン問題ではブロック配置を
部分的に変更することに対応する。温度に応じて決まる
一定の確率で解の改悪を認めることにより、繰り返し改
善の途中で局所解に陥ることなく解の最適化を図ろうと
している。
【0014】フロアプラン設計に対してSA法を適用す
る場合には、あるフロアプランに対する面積及び配線長
の評価方法を定め、その2つの評価値の関数をフロアプ
ランの評価値とする。これが、前記図21のS53の変
更フロアプラン評価に該当する。
【0015】関数は、面積評価値と配線長評価値の線形
和で定義される。即ち、あるフロアプランFに対する面
積の評価値をCarea(F)とし、配線長の評価値をC
wire(F)とすれば、フロアプランの評価値C(F)
は、 C(F)=Carea(F)×定数×Cwire(F) となる。
【0016】しかしながら、この方法では改善回数が進
行するにつれて、以下のような問題が生じる。
【0017】(1)配線長がある程度短い結果が得られ
た後に面積を改善しようとすると、一旦ブロックを移動
する必要があるが、ブロックを移動すると配線長が長く
なり、フロアプランの評価値も増加する。しかし、配線
長がある程度短くなるときには温度の冷却が進行してい
るため、一旦ブロックを移動させてフロアプランの評価
値を大きく増加させるような改善は起こりにくく、それ
以上面積の改善が進まない。この場合、図18に示すよ
うに、配線長は短いが全体の面積は大きいという結果し
か得られない。
【0018】(2)面積がある程度小さな結果が得られ
た後に配線長を改善しようとすると、一旦ブロックを移
動する必要があるが、ブロックを移動すると面積が増加
し、フロアプランの評価値も増加する。しかし、面積が
ある程度小さくなるときには温度の冷却が進行している
ため、一旦ブロックを移動させてフロアプランの評価値
を大きく増加させるような改善は起こりにくく、それ以
上配線長の改善が進まない。この場合、図19に示すよ
うに、面積は小さいが配線長は長いという結果しか得ら
れない。
【0019】(3)面積がある程度小さな結果が得られ
た後に、さらにその面積を改善するためには一旦ブロッ
クを移動する必要がある。しかし、面積がある程度小さ
くなるときには温度の冷却が進行しているため、一旦大
きなブロックを移動させてフロアプランの評価値を大き
く増加させるような改善は起こりにくく、それ以上解の
改善が進まない。
【0020】上記(1)(2)の問題は、面積が減ると
配線長も減るとは限らないこと、即ち、面積と配線長の
間に直接的に明確な関係がないことが原因である。但
し、ブロックが存在しない空き領域が大きくなれば、配
線長も長くなるという傾向は存在する。また、上記
(3)の問題は、ブロックの面積のばらつきが大きいこ
とが原因である。
【0021】上記の問題点は、改善回数を増やしても解
決することができない。なお、SA法以外の他の繰り返
し改善手法を利用する場合においても、フロアプランの
評価のために面積と配線長の関数を使用するため、上記
と同様の問題が生じる。
【0022】さらに、一括手法では処理時間の面でも次
のような問題がある。 (4)一括手法ではすべてのブロックを対象とするた
め、結果を求めるために必要な処理時間が増大する。つ
まり、ブロック数に比例した処理時間で結果を求める有
効な手法が存在しないため、処理時間はブロック数の増
加に伴って急激に増大し、ブロック数が数百となると、
実用上許容される処理時間を上回ることになる。
【0023】次に、分割手法の問題点を説明する。従来
の分割手法では、すべてのブロックが分割の対象とされ
る。従って、ブロックの大きさに極端なばらつきがある
場合、大きなブロックも分割の対象となり、いずれかの
グループに属することになる。
【0024】また、分割の評価は分割間を接続する配線
数を少なくし、分割内のブロック面積和(グループ内の
ブロック面積和)のばらつきを低減することを目的とし
ているため、各グループにおけるブロック面積のばらつ
きについては全く考慮されていない。従って、図20
(a)に示すような各グループにおけるブロック面積の
ばらつきが大きい場合には、図20(b)に示すよう
に、グループ化を行ってグループG11,G12を生成した
ときに、グループ内の配置に空き領域101が発生す
る。
【0025】さらに、分割の目的は配置問題の対象とな
るブロック数を限定することであるため、グループ内の
ブロック数が限定されており、各グループにおけるブロ
ック面積のばらつきは分割を行うことでより顕著とな
る。
【0026】また、面積の小さくなるグループ配置が存
在する場合でも、グループ配置の候補数が限定されるた
め、上位階層でのグループの形状候補が少数となり、上
位階層の配置面積を低減できないという問題も生じる。
【0027】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、面積や形状の異なる
さまざまなブロックが多数存在する回路データに対し、
面積が小さく配線長の短い高品質のフロアプラン結果
を、高速に求めることができるフロアプラン方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1または11に記載のフロアプラ
ン装置あるいはフロアプラン方法は、複数のブロックか
らなる回路データに対して、ブロックをグループ化して
ブロックの配置及び形状の決定を行うフロアプラン装置
/方法において、ブロックの大きさ及び形状を基準とし
て、全体の配置結果に対する影響が小さいブロックをグ
ループ化の対象として選択するグループ化対象選択部/
工程と、上記グループ化対象とされたブロックに対し
て、グループ化を行うグループ化部/工程とを備えるこ
とを特徴としている。
【0029】上記フロアプラン装置あるいは方法によれ
ば、面積や形状の異なるさまざまなブロックが多数存在
する回路データに対して、ブロックの大きさ及び形状を
基準として、全体の配置結果に対する影響が小さい、即
ち面積の小さいブロックがグループ化の対象として選択
される。従って、部分的にグループ化が行われることに
なる。
【0030】このように、全体の中で面積の小さいブロ
ックをグループ化対象としているので、大きなブロック
がグループ化されてグループ内の面積が増大することが
ない。また、グループ化したときに各グループ内の面積
のばらつきを低減することができるので、空き領域が発
生することもない。さらに、グループ化を行っているの
で、上位階層のブロック数や接続要求が減少し、フロア
プラン結果を高速に求めることができる。
【0031】請求項2に記載のフロアプラン装置は、請
求項1に記載の構成に加えて、上記グループ化部が、上
記グループ化対象とされたブロックに対して、ブロック
面積の重み付けがなされた結合度に基づいてグループ化
を行うことを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、ブロック間の結合度
の高い、即ちブロック相互の接続要求が強い面積の小さ
なブロックどうしが同一のグループに属するようにグル
ープ化され、グループ単位にブロックが配置される。従
って、配線または配線の一部がグループ内に閉じ込めら
れることになるので、配線長の削減、配線遅延の削減、
及び配線による消費電力の削減を実現できる。
【0033】請求項3に記載のフロアプラン装置は、請
求項1又は2に記載の構成に加えて、上記グループ化部
にてグループ化された複数のブロックからなるグループ
と、上記グループ化対象以外のブロックとを同一の階層
と見なして、グループ及びグループ化対象以外ブロック
の配置と形状を決定する上位階層フロアプラン部をさら
に備えることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、面積の小さなブロッ
クをグループ化して大きなブロックと見なすため、上位
階層での面積のばらつきを低減することができる。これ
により、上位階層での面積や配線長を低減することがで
きる。
【0035】請求項4に記載のフロアプラン装置は、請
求項3に記載の構成に加えて、上記グループ化部にてグ
ループ化された複数のブロックからなるグループに対し
て、グループ内のブロックの配置及び形状の候補を列挙
するグループ形状候補列挙部をさらに備え、上記上位階
層フロアプラン部は、候補として列挙されたブロックの
配置及び形状に基づいて上位階層の配置を決定すること
を特徴としている。
【0036】上記の構成によれば、グループ形状候補列
挙部によって予め複数のグループ形状の候補を求め、上
位階層フロアプラン部においてその結果を利用して上位
階層の配置を決定することにより、グループ形状の制約
が緩和でき、上位階層の面積を削減できる。
【0037】請求項5に記載のフロアプラン装置は、請
求項3に記載の構成に加えて、上記グループ化部にてグ
ループ化された複数のブロックからなるグループに対し
て、グループ内のブロックの配置及び形状の候補を求め
ると共に、該求められた形状候補の中から、グループの
形状面積に対して、グループ内でブロック以外が占める
領域である空き領域の面積が大きな形状候補を除外する
グループ形状候補列挙部をさらに備え、上記上位階層フ
ロアプラン部は、候補として列挙されたブロックの配置
及び形状に基づいて上位階層の配置を決定することを特
徴としている。
【0038】上記の構成によれば、請求項4の構成と同
様に、グループ形状候補列挙部によって予め複数のグル
ープの形状候補を求め、上位階層フロアプラン部におい
てその結果を利用して上位階層の配置を決定することに
より、グループ形状の制約が緩和でき、上位階層の面積
を削減できる。また、列挙された形状候補から空き領域
の大きな形状候補が除外されるため、上記上位階層フロ
アプラン部において、空き領域の大きなグループ形状を
選ぶことがないので、上位階層の面積を削減できる。ま
た、上記上位階層フロアプラン部において参照するグル
ープの形状候補の数が減少するため、高速に上位フロア
プラン結果を求めることができる。
【0039】請求項6に記載のフロアプラン装置は、請
求項4又は5に記載の構成に加えて、上記グループ形状
候補列挙部にて列挙された形状候補に対して、類似する
複数の形状候補を単一の形状候補に合成するグループ形
状候補合成部をさらに備えることを特徴としている。
【0040】上記の構成によれば、上記上位階層フロア
プラン部において列挙された形状候補からグループの形
状を選択するときに、グループ形状候補合成部にて類似
する複数の形状候補を1つの形状候補に合成しているの
で、上記上位階層フロアプラン部において参照する形状
候補の数が減少するため高速に上位フロアプラン結果を
求めることが可能となる。
【0041】請求項7に記載のフロアプラン装置は、請
求項6に記載の構成に加えて、上記グループ形状候補合
成部が、複数の形状候補の各面積に対する該複数の形状
候補を1つに合成したときの合成形状の面積の増加量が
許容値以下となる形状候補の集合を類似する形状候補と
して選択することを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、合成の元となる形状
候補の各面積と合成後の合成形状の面積との差が許容値
以下となる形状候補の集合が類似する形状候補として選
択されるので、形状候補の合成による面積の増加を制約
することができ、請求項6の構成に比べて、より面積の
小さい上位フロアプラン結果が求められる。
【0043】請求項8に記載のフロアプラン装置は、請
求項1ないし7の何れかに記載の構成に加えて、上記グ
ループ化部にてグループ化された複数のブロックからな
るグループに対して、ブロック間の配線長が最短となる
ようにグループ内のブロックの配置を求めるグループ内
配置部をさらに備えることを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、グループ内配置部に
よってブロック間の配線長が最短となるグループ内のブ
ロック配置を求めることができる。
【0045】請求項9に記載のフロアプラン装置は、請
求項6又は7に記載の構成に加えて、上記グループ形状
候補合成部にて合成された合成形状の元となる複数の形
状候補のそれぞれに基づいて、ブロック間の配線長が最
短となるようにグループ内のブロックの配置を求めるグ
ループ内配置部をさらに備えることを特徴としている。
【0046】上記の構成によれば、合成形状の元となる
複数の形状候補について配線長を評価するため、合成し
ない場合と比較してグループ内のブロック位置への制約
がより緩和され、ブロック間の配線長短縮を図ることが
できる。これにより、ブロック間の配線長が最短となる
グループ内のブロック配置を決定することが可能とな
る。
【0047】請求項10に記載のフロアプラン装置は、
請求項1ないし9の何れかに記載の構成に加えて、上記
グループ化部にてグループ化された複数のブロックから
なるグループに対して、ブロック間の配線長が最短とな
るようにグループ内のブロックの方向性を求めるブロッ
ク方向性決定部をさらに備えることを特徴としている。
【0048】上記の構成によれば、ブロック方向性決定
部によってブロック間の配線長が最短となるグループ内
のブロック配置を求めることができる。
【0049】また、請求項12に記載した通り、グルー
プ化対象選択部及びグループ化部をコンピュータプログ
ラムとして実現することもできる。さらに、上位階層フ
ロアプラン部、グループ形状候補列挙部、グループ形状
候補合成部、グループ内配置部、及びブロック方向性決
定部をコンピュータプログラムとして実現してもよい。
【0050】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の形態1について図1な
いし図17、図23、及び図24に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
【0051】図2に示すように、本実施の形態にかかる
フロアプラン装置は、入力部1、データベース2、フロ
アプラン処理部3、データベース4、出力部5、及び制
御部6から構成される。
【0052】入力部1は、複数のブロックからなる回路
データを入力する。即ち、各ブロックの幅と高さとの組
(複数の形状が可能な場合には複数個の組が存在)、ブ
ロック間の接続要求、接続要求に対する遅延重み、接続
要求に対する信号遷移率、及び目標となる結果の幅と高
さの比を入力する。
【0053】ここで、遅延重みとは回路遅延時間に対す
る重要度を表す数値で、数値が大きいほど配線長を短く
する必要がある。また、信号遷移率とは、信号変化の発
生する頻度を表す、即ちどのくらいの割合で信号が変化
するかを示すものである。配線の負荷容量が同じ場合に
は、信号遷移率が高いほど消費電力が大きくなる。配線
の負荷容量は配線長にほぼ比例するため、信号遷移率が
高いほど配線長を短くする必要がある。
【0054】データベース2は、フロアプラン情報を格
納する。このフロアプラン情報は、フロアプランに必要
なすべての情報であり、ブロックの幅、高さ、端子の位
置、及び端子に接続すべき信号名などである。
【0055】フロアプラン処理部3は、グループ化対象
選択部7、グループ化部8、グループ形状候補列挙部
9、上位階層フロアプラン部10、グループ内配置部1
1、及びブロック方向性決定部12を備えている。
【0056】グループ化対象選択部7は、ブロック総面
積に対する各ブロックの面積比、各ブロックの縦横比、
あるいは他のブロックとの形状の類似性などを基準とし
て、全体の配置結果に対する影響が小さいブロックをグ
ループ化する対象として選択する。
【0057】グループ化部8は、グループ化対象選択部
7により選択されたグループ化対象ブロックに対して、
ブロック相互の接続数、ブロックの大きさや形状、ある
いは遅延や消費電力の情報を用いて、グループ化対象ブ
ロックをグループ化する。
【0058】グループ形状候補列挙部9は、グループ化
部8により決定されたグループに対して、各グループ内
のブロックの配置と形状の候補を求め、グループの形状
候補を列挙する。
【0059】上位階層フロアプラン部10は、グループ
形状候補列挙部9により求められたグループの形状候補
を利用して、グループを含む上位階層、即ちグループと
グループ化対象外ブロックとが混在するデータに対し
て、グループやグループ化対象外ブロックの配置と形状
を算出する。
【0060】グループ内配置部11は、上位階層フロア
プラン部10にて求められた配置結果より、ブロック間
の配線長が短くなるように、各グループ内ブロックの配
置を決定する。このとき、類似したグループ形状となる
グループ内ブロックの配置が複数存在する場合には、複
数個の配置候補からブロック間の配線長が短くなるよう
な配置を1つ選択する。
【0061】ブロック方向性決定部12は、上位階層フ
ロアプラン部10により求められた配置結果より、ブロ
ック間の配線長が短くなるように、各グループの方向性
の決定、及び各グループ内のブロックの方向性の決定を
行う。
【0062】データベース4は、フロアプラン処理部3
で処理されるグループ情報を格納する。このグループ情
報は、グループに関するすべての情報であり、グループ
化対象ブロック、グループの構成、グループの形状候
補、及び上位階層フロアプラン後のグループの配置・形
状などである。
【0063】出力部5は、最終的なすべてのブロックの
位置、幅、高さ、及び方向性を出力する。
【0064】制御部6は、フロアプラン処理部3の実行
や、フロアプラン処理部3とデータベース2,4間のデ
ータ入出力を制御するようになっている。
【0065】図1に基づいて、上記の構成によるフロア
プラン装置の動作を説明する。まず、ブロックの大きさ
や形状の情報を利用して、相対的に面積の小さなブロッ
クをグループ化の対象として選択する(S1)。そし
て、ブロックの大きさや形状の情報を利用して、ブロッ
ク相互の接続要求が強い面積の小さなブロックが同一の
グループに属するようにグループ化を行う(S2)。こ
のとき、1つのグループの規模や、属するブロックの数
などを制約することができる。
【0066】次に、グループ内ブロックの配置及び形状
の候補を求める(S3)。このとき、グループ形状が異
なる複数の配置結果を候補とする。グループを含む上位
階層において、上記のグループの形状候補を用いてグル
ープやブロックの配置と形状を決定する(S4)。求め
られた配置とグループ形状より、ブロック間の配線長が
短くなるように、グループ内ブロックの配置、各グルー
プ及びブロックの方向性を決定する(S5,S6)。
【0067】上記S1ないしS6の処理を図3に示す入
力ブロック例を用いて説明する。ここで、図3に示す各
ブロックには番号付けがされているものとし、i番目の
ブロックをBi 、このブロックBi の面積をAi とす
る。また、すべてのブロックの面積の総和(以下、面積
和と称する)をAall とする。
【0068】図3の例では、10個のブロックB1 〜B
10が入力ブロックとなる。このとき、A1 =A2 =1、
3 =A4 =A5 =A6 =2、A7 =4、A8 =12、
9=7、A10=15とする。従って、Aall =48で
ある。
【0069】(1)グループ化対象選択処理 例えば、ブロック面積に基づいて、グループ化の対象と
なるブロックを決定する。この方法には以下の2つの方
法がある。但し、以下の方法1及び2において、ブロッ
ク面積がその形状により若干変動する場合には、その最
大値を採用することとする。
【0070】(方法1)面積和を求め、面積和に対する
ブロック面積の比率が、予め定めた制約値以下であるブ
ロックを、グループ化対象ブロックとする。この方法で
は、グループ化対象ブロックの面積の上限を定めること
ができ、全ブロック数が比較的少ない場合に有効なグル
ープ化基準となる。
【0071】図3の例において、制約値を0.05とす
ると、 Aall ×0.05=48×0.05=2.4 となるので、面積が2.4以下のブロックB1 ないしB
6 がグループ化対象ブロックとして選択される(図4参
照)。
【0072】(方法2)ブロック面積の標準偏差を求
め、さらに各ブロックの面積偏差(ブロック面積と平均
面積の差)を算出する。標準偏差に対する面積偏差の比
が予め定めた制約値以下であるブロックを、グループ化
対象とする。この方法では、ブロック面積のばらつきを
考慮してグループ化対象を定めることができ、相対的に
面積が小さいと判断されるブロックをグループ化対象と
する。従って、全ブロック数が比較的多い場合に有効な
グループ化基準となる。
【0073】図3の例において、平均面積は4.8であ
るので、各ブロックの面積偏差は表1に示す通りにな
る。また、標準偏差は約4.71であるので、標準偏差
に対する面積偏差の比は表1に示す通りになる。
【0074】
【表1】
【0075】ここで、制約値を−0.7とすれば、ブロ
ックB1 ,B2 がグループ化対象として選択される。
【0076】(2)グループ化処理 グループ化対象ブロックに対して、グループ化を適用す
る。グループ化の際に、まず、1つのグループに属する
ことができるブロック数の最大値を予め与える。そし
て、最大値制約の範囲において結合度の高いブロックを
同一のグループに入れる。
【0077】結合度の決め方の例を図9に基づいて説明
する。ブロックBi ,Bj に接続するネットの集合をN
ij、ネットnに接続するブロックの総数をTn とする。
さらに、ネットnの信号遷移率をSn とし、ネットnの
遅延重みをDn とする。このときのブロックBi ,Bj
間の結合度Cijを以下の式で定義する。
【0078】
【数1】
【0079】上記式を用いて図9に示すブロックB11
12,B13間の結合度を計算すると、次のようになる。
但し、各ブロックの面積をそれぞれA11=2、A12
3、及びA13=10とし、Aall =30、Sn =0.
5、Dn =1とする。
【0080】
【数2】
【0081】このように、ブロックB11,B12間の結合
度が最も高くなり、上記式では小規模で面積のばらつき
が小さなブロック間の結合度が大きく計算されることが
わかる。
【0082】これに対して、ブロックの大きさを考慮し
ない従来手法の結合度の定義式は、次の通りである。
【0083】
【数3】
【0084】これを用いて図9の例に対して、結合度を
計算すると、次のようになる。
【0085】
【数4】
【0086】このように、ブロックB11,B12間、ブロ
ックB12,B13間、及びブロックB13,B11間の結合度
はすべて等しくなり、ブロック面積のばらつきは考慮さ
れていないことがわかる。
【0087】例えば、前記(1)の「グループ化対象選
択処理」の方法1で得られたグループ化対象の結果であ
る図4に示すブロックB1 〜B6 に対して、1つのグル
ープに属することのできるブロック数の最大値を3と
し、上記のように定義された結合度を計算すると、図5
に示すようにブロックB1 ,B2 ,B3 が1つのグルー
プG1 となり、ブロックB4 ,B5 ,B6 が1つのグル
ープG2 となる。
【0088】(3)グループ形状候補列挙処理 グループ形状の列挙には以下に示す3つの方法がある。
【0089】(方法1)形状制約の条件を与えて、分岐
限定法を応用して面積最小となる配置を求め、複数の形
状制約に対して処理を繰り返すことにより、複数のグル
ープの形状候補を列挙する。この方法は、グループ内の
ブロック数が6程度までの場合に、高速に面積の小さな
形状候補を列挙することができる。
【0090】(方法2)配置のモデルをスライス構造に
制限し、考えられるすべてのグループの形状候補を列挙
する。ここでスライス構造とは、図10に示すように、
水平または垂直の分割線によってブロックの配置領域を
再帰的に分割することができる配置構造のことをいう。
この方法は、グループ内のブロック数の最大値が10程
度までの場合に、高速に面積の小さな形状候補を列挙す
ることができる。
【0091】(方法3)一括手法によるフロアプラン方
法を利用して実現する。即ち、形状制約の条件を与えて
配置を求め、複数の形状制約に対して処理を繰り返すこ
とにより、複数のグループの形状候補を列挙する。この
方法は、グループ内のブロック数の最大値が10を越え
る場合に適している。
【0092】上記方法1ないし3に示すように、配置の
モデルをスライス構造に制約する方法と、スライス構造
に制約しない非スライス構造とする方法とがある。な
お、方法1は配置モデルを非スライス構造とする方法に
属している。
【0093】配置モデルをスライス構造とする方法は、
非スライス構造とする場合に比較して、グループ内でブ
ロック以外が占める領域である空き領域が発生する場合
がある。しかしながら、後述する(5)の「グループ内
配置決定処理」に示すように、スライス構造の場合は、
非スライス構造の場合よりもグループ形状が同一形状と
なる多くのグループ内ブロックの配置候補が存在するた
め、非スライス構造の場合に比較して配線長を短くでき
る。一方、配置モデルを非スライス構造とする方法は、
スライス構造とする場合に比較して配線長は長くなる
が、空き領域を小さくすることができる。従って、他の
グループとの接続が多い場合にはスライス構造が適して
おり、他のグループとの接続が少ない場合には非スライ
ス構造が適しており、回路データに応じて方法を使い分
ければよい。
【0094】図6は、図5に示すグループG1 ,G2
対して、グループの形状候補を列挙した例を示してい
る。グループ内のブロック数が4以下の場合には、配置
は必ずスライス構造となる。従って、方法2により配置
を列挙すると、グループG1 の場合は4通りの形状候補
(図6(a)参照)、グループG2 の場合は3通りの形
状候補(図6(b)参照)が列挙される。
【0095】(4)上位階層フロアプラン処理 グループ化によるグループをブロックと見なし、列挙さ
れた形状候補を参照して、一括手法によるフロアプラン
方法を利用して実現する。
【0096】図5に示すグループG1 ,G2 と、図4に
示すグループ化対象外のブロックB7 〜B10とを同一の
階層と見なして、一括手法を適用すると、図7に示すよ
うなグループ及びブロックの配置・形状結果が得られ
る。
【0097】(5)グループ内配置決定処理 グループ内配置の決定方法を図11のフローチャートに
基づいて説明する。
【0098】まず、上記(4)の「上位階層フロアプラ
ン処理」で求められたグループ形状と同一の形状となる
配置の集合Pを、(3)の「グループ形状候補列挙処
理」の結果を用いて生成する(S11)。その配置集合
Pから1つの配置(要素)pを取り出す(S12)。配
置pにしたがって、グループ内のブロックの配置を求め
る(S13)。グループ内の各ブロックの端子位置はす
べて各ブロックの中心にあると見なして、全体の配線長
を算出する(S14)。次に、前に取り出された配置p
以外の要素が配置集合P内にあるかどうかを判断し(S
15)、S15で要素があると判断された場合は上記S
12へ戻り、前に取り出された配置pを除く配置集合P
に対して同様の処理を行う。この処理を配線集合Pのす
べての要素に対して行い、S15で配置集合P内に要素
がないと判断されると、すべての要素の中で配線長が最
短の配置を選ぶ(S16)。
【0099】例えば、ブロック配置が非スライス構造の
場合には、図12(a)に示すグループ形状と同じにな
る5つのブロックB31,B32,B33,B34,B35の配置
は、基準となる配置(図12(b)参照)、基準配置を
上下反転してなる配置(図12(c)参照)、基準配置
を左右反転してなる配置(図12(d)参照)、及び基
準配置を180度回転してなる配置(図12(e)参
照)の4通り存在することになる。従って、この場合の
配置集合の要素は4つである。
【0100】また、スライス構造の場合には、図14
(a)に示すグループ形状と同じ形状となる4つのブロ
ックB21,B22,B23,B24の配置を考えることにす
る。図13に示すように、各分割線に対して形状の等し
い配置は2通りずつ存在する。つまり、グループ形状が
同じとなるブロック配置は、xを分割線の数とすると2
x通り存在する。従って、図14(a)に示すグループ
形状と同じ形状となる配置は、分割線数が3であるの
で、23 =8通りとなり(図14(b)〜図14(i)
参照)、この場合の配置集合の要素は8つである。
【0101】(6)ブロック方向性決定処理 すべてのグループに対してグループ内配置を決定した後
に、すべてのブロックの方向性を決定する。このブロッ
ク方向性の決定方法を図15のフローチャートに示す。
【0102】まず、同一のブロック形状からなり、互い
に方向性が異なる方向性集合Qを生成する(S21)。
その方向性集合Qから1つの方向性(要素)qを取り出
す(S22)。方向性qにしたがって、ブロックの端子
位置を求める(S23)。方向性qに対する全体の配線
長を算出する(S24)。次に、前に取り出された方向
性q以外の要素が方向性集合Q内にあるかどうかを判断
し(S25)、S25で要素があると判断された場合は
上記S22へ戻り、前に取り出された方向性qを除く方
向性集合Qに対して同様の処理を行う。この処理を方向
性集合Qのすべての要素に対して行い、S25で方向性
集合Q内に要素がないと判断されると、すべての要素の
中で配線長が最短の方向性を選ぶ(S26)。
【0103】ここで、図16に示すように、ブロック形
状が等しい方向性は4通り存在する。即ち、基準点CT
に対する端子TMの位置が図16(a)の場合を基準と
なる方向性とすると、基準方向性を左右反転してなる配
置(図16(b)参照)、基準方向性を上下反転してな
る配置(図16(c)参照)、基準方向性を180度回
転してなる配置(図16(d)参照)である。
【0104】前記図7の結果に対して、(5)の「グル
ープ内配置決定処理」を適用するとグループG1 ,G2
内のブロック配置が決定され、(6)の「ブロック方向
性決定処理」を適用するとすべてのブロックの方向性が
決定され、最終的なフロアプラン結果が図8のように得
られる。
【0105】以上のように、本実施の形態にかかるフロ
アプラン装置は、ブロックの大きさ及び形状を基準とし
て、全体の配置結果に対する影響が小さいブロックをグ
ループ化の対象として選択するグループ化対象選択部7
と、上記グループ化対象とされたブロックに対して、グ
ループ化を行うグループ化部8とを備えている。
【0106】これによれば、グループ化対象選択部7が
全体の中の面積の小さなブロックをグループ化対象とす
るので、面積の大きなブロックがグループ化されること
がない。また、グループ内のブロック面積のばらつきを
低減できるので、グループ内における空き領域を減少さ
せることができ、面積の小さなフロアプラン結果を求め
ることができる。また、グループ化部8におけるグルー
プ化によって、上位階層で扱うブロック数や接続要求数
(ネット数)が減少し、その結果、フロアプラン結果を
高速に求めることができる。
【0107】また、グループ化部8のグループ化におい
て、ブロックの大きさを考慮した結合度を用いること
で、接続要求の強い小規模なブロックを優先してグルー
プ化することができ、より小規模な領域に多くの配線を
局所化できる。従って、遅延や消費電力が増大しやすい
配線をグループ内の領域に閉じ込めることができるの
で、回路品質が向上し、全体の配線長の削減、配線遅延
の削減、及び配線による消費電力の削減が実現できる。
【0108】さらに、本フロアプラン装置は、面積の小
さなブロックが集められてグループ化されたグループ
と、グループ化対象外の大きなブロックとを同一の階層
と見なして、グループ及びグループ化対象以外ブロック
の配置と形状を決定する上位階層フロアプラン部10を
備えているので、上位階層で扱うブロックの大きさのば
らつきが減少し、上位階層での面積や配線長を低減でき
る。
【0109】また、本フロアプラン装置は、グループ化
部8にてグループ化された複数のブロックからなるグル
ープに対して、グループ内のブロック配置及び形状の候
補を求めるグループ形状候補列挙部9を備えている。そ
して、上位階層フロアプラン部10は、列挙されたブロ
ック配置及び形状候補を利用して上位階層の配置を決定
している。これにより、グループ形状の制約が緩和で
き、上位階層の面積を削減できる。つまり、複数の異な
る形状をとるグループを用いて、上位階層を配置するこ
とにより、より面積の小さなフロアプラン結果を求める
ことができる。
【0110】さらに、グループ内配置部11及びブロッ
ク方向性決定部12により、すべてのブロックの位置、
形状、及び方向性が最終的に決定される。このとき、上
位階層フロアプラン部10で求められた上位階層での配
置結果を利用して、グループ内のブロック配置や方向性
を決定するため、グループ形状候補列挙部9において配
置や方向性を予め固定する場合より、他のグループのブ
ロックとの配線長を短くすることができる。また、上位
階層のフロアプラン決定後にブロックの方向性も決定す
るため、グループ内配置時にブロックの方向性を決める
よりも配線長を短くできる。
【0111】このようにして、従来の一括手法の説明で
用いた図18・図19と同様のブロックからなる回路デ
ータに対して、本実施の形態のフロアプラン方法を適用
すると、図17に示すようにブロックA,B,C、及び
ブロックD,Eがそれぞれグループ化されて、全体の面
積が小さく、配線長が短く、消費電力が少なく、ブロッ
ク間遅延が小さい高品質のフロアプラン結果を、高速に
得ることが可能となる。この結果、回路設計のコスト削
減、低消費電力化、設計期間の短縮化を図ることが可能
となる。
【0112】なお、上記実施の形態1では、グループ形
状候補列挙部9にてグループの形状候補を列挙したが、
このとき、さらに列挙された形状候補に対して空き領域
の面積が大きい形状候補を除外するグループ形状候補選
択部を有する構成としてもよい。ここで、グループ内の
各ブロック面積は予め分かっており、形状候補の面積と
グループ内ブロック面積の総和の差が空き領域の面積に
該当し、形状候補の面積がグループ内ブロック面積の総
和に等しいときには空き領域のない形状となる。
【0113】例えば、前記グループ化部8にて同一のグ
ループに入れられたブロックを、図23に示すように、
ブロックB41,B42,B43,B44とする。また、図中に
示すX方向をブロックの幅、Y方向をブロックの高さと
すると、それぞれのブロックの(幅,高さ)は、ブロッ
クB41が(12,8)、ブロックB42が(8,7)、ブ
ロックB43が(8,5)、ブロックB44が(8,4)で
ある。従って、このときのグループ内ブロック面積の総
和は「224(=96+56+40+32)」となる。
【0114】上記ブロックB41,B42,B43,B44に対
して、前記図1のS3の「グループ形状候補列挙処理」
を行って、考えられるすべてのグループの形状候補を列
挙すると、12通りとなる。図24には6つの候補が示
されており、残りの6つの候補は図示された候補をそれ
ぞれ90度回転させたものとなる。
【0115】形状候補31は空き領域が形成されないよ
うにブロックB41〜B44を配置したものであり、幅,高
さが(28,8)、面積が「224」である(図24
(a)参照)。形状候補32,33はその幅が3つのブ
ロックB41〜B43によって決定されるように配置したも
のであり、幅,高さがそれぞれ(27,9)、(25,
11)、面積がそれぞれ「243」、「275」である
(図24(b)(c)参照)。形状候補34,35はそ
の幅が2つのブロックB41,B42によって決定されるよ
うに配置したものであり、幅,高さがそれぞれ(20,
12)、(19,13)、面積がそれぞれ「240」、
「247」である(図24(d)(e)参照)。形状候
補36はその幅が2つのブロックB41,B44によって決
定されるように配置したものであり、幅,高さが(1
6,15)、面積が「240」である(図24(f)参
照)。
【0116】ここで、形状候補として列挙される形状
は、幅(または高さ)が同じであるときに、高さ(また
は幅)の小さな配置が存在しない形状である。例えば図
24(b)において、幅が「27」で高さが「9」より
大きなグループ内ブロック配置が存在するが、それは幅
が「27」で高さが「9」の配置が存在し上記の条件を
満たさないため、形状候補とはならない。
【0117】(選択方法1)列挙された形状候補の中か
ら、グループ内ブロック面積の総和に対する形状候補の
面積の比率が一定の基準値以下の形状候補を選択する。
つまり、この方法では、空き領域の比率を基準としてい
る。
【0118】例えば、基準値をグループ内ブロック面積
の総和の120%とした場合、図23の例の場合にはグ
ループ内ブロック面積の総和は「224」であるので、
形状候補の面積の上限値は「268.8」となる。従っ
て、図24に示した形状候補の中では、基準値「26
8.8」以下の候補として、形状候補31、32、3
4、35、36と、これらを各々90度回転した形状候
補が選択される。
【0119】(選択方法2)列挙された形状候補の中か
ら、形状候補の面積とグループ内ブロック面積の総和と
の差、即ち空き領域が一定の基準値以下の形状候補を選
択する。つまり、この方法では空き領域の絶対値を基準
としている。
【0120】例えば、基準値を「20」とした場合、図
23の例の場合にはグループ内ブロック面積の総和は
「224」であるので、形状候補の面積の上限値は「2
44」となる。従って、図24に示した形状候補の中で
は、基準値「244」以下の候補として、形状候補3
1、32、34、36と、これらを各々90度回転した
形状候補が選択される。
【0121】上記選択方法1では空き領域の上限を比率
で指定するため、グループ内のブロック数が多い場合、
あるいはグループ内ブロック面積の総和が大きく、かつ
ブロック面積のばらつきが大きい場合などの空き領域の
絶対値が予測し難いグループに対して有効である。
【0122】また、上記選択方法2では空き領域の上限
を絶対値で指定するため、グループ内ブロック面積の総
和にかかわらずグループ内の空き領域を一定値以下に制
限できる。特に、グループ内ブロック面積の総和が小さ
いときは、空き領域の比率が大きくとも空き領域が絶対
的に小さい形状候補を選択できるため有効である。
【0123】従って、上記選択方法1,2は、形状候補
選択を行うグループ内のブロックの構成に応じて適切な
方を選べばよい。
【0124】以上のように、上記フロアプラン装置は、
上記グループ化部8にてグループ化された複数のブロッ
クからなるグループに対して、グループ内のブロックの
配置及び形状の候補を求めるグループ形状候補列挙部9
と、グループ形状候補列挙部9にて求められた形状候補
の中から、グループの形状面積に対して、グループ内の
ブロック以外が占める領域である空き領域の面積が大き
な形状候補を除外するグループ形状候補選択部とを備
え、上位階層フロアプラン部10は、グループ形状候補
選択部にて選択されたブロックの配置及び形状候補に基
づいて上位階層の配置を決定する構成とすることができ
る。なお、請求項5のグループ形状候補列挙部は、グル
ープ形状候補列挙部9とグループ形状候補選択部とから
なる。
【0125】これによれば、グループ形状候補列挙部9
によって予め複数のグループ形状の候補を求め、上位階
層フロアプラン部10においてその結果を利用して上位
階層の配置を決定することにより、グループ形状の制約
が緩和でき、上位階層の面積を削減できる。また、グル
ープ形状候補列挙部9にて列挙された形状候補から空き
領域の大きな形状候補が除外されるため、上記上位階層
フロアプラン部10において、空き領域の大きなグルー
プ形状を選ぶことがなく、上位階層の面積を削減でき
る。また、上記上位階層フロアプラン部10において参
照するグループの形状候補の数が減少するため、高速に
上位フロアプラン結果を求めることができる。
【0126】〔実施の形態2〕本発明の実施の形態2に
ついて図25ないし図34に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態
の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記
し、その説明を省略する。
【0127】図25に示すように、本実施の形態にかか
るフロアプラン装置は、実施の形態1の構成に加えて、
グループ形状候補選択部21と、グループ形状候補合成
部22とを備えると共に、実施の形態1の構成のグルー
プ内配置部11の代わりにグループ内配置部23を備え
ており、その他の構成については実施の形態1と同じで
ある。
【0128】グループ形状候補選択部21は、前記実施
の形態1に示した通り、グループ形状候補列挙部9にて
求められた形状候補の中から、グループの形状面積に対
して、グループ内のブロック以外が占める領域である空
き領域の面積が大きな形状候補を除外するものである。
【0129】グループ形状候補合成部22は、グループ
形状候補選択部21にて列挙された形状候補の中から、
互いに類似する形状候補を選び出し、該類似した形状候
補を単一の形状候補に合成するものである。この単一の
形状候補を合成形状と呼ぶことにする。
【0130】グループ内配置部23は、上記グループ形
状候補合成部22にて合成された合成形状の元となる複
数の形状候補それぞれを考慮に入れて、ブロック間の配
線長が短くなるように、各グループ内ブロックの配置を
決定するものである。
【0131】図26に基づいて上記の構成によるはフロ
アプラン装置の動作を説明する。まず、前記図1のS1
〜S3の工程と同様の処理を行う。即ち、ブロックの大
きさや形状の情報を利用して、相対的に面積の小さなブ
ロックをグループ化の対象として選択する(S31)。
そして、ブロックの大きさや形状の情報を利用して、ブ
ロック相互の接続要求が強い面積の小さなブロックが同
一のグループに属するようにグループ化を行う(S3
2)。次に、グループ内のブロック配置及び形状の候補
を列挙する(S33)。そして、列挙された形状候補に
対して、空き領域の面積を基準とする選択処理を行う
(S34)。
【0132】次に、選択された形状候補の中から、互い
に類似した複数の形状候補をさらに選び出し、それらの
類似形状候補を合成することによって、類似形状候補を
包含する面積最小の形状を求める(S35)。その後、
合成結果を含む上位階層において、上記の形状候補を用
いてグループやブロックの配置と形状を決定する(S3
6)。求められた配置とグループ形状より、ブロック間
の配線長が短くなるグループ内ブロックの配置、各グル
ープ及びブロックの方向性を決定する(S37,S3
8)。
【0133】図27ないし図29に基づいて、S35の
「グループ形状候補合成処理」を説明する。
【0134】前記S33、S34で列挙された形状候補
の集合は形状関数で表現される。形状関数は幅に対する
高さの関係を表現するもので、X軸に形状候補の幅、Y
軸に形状候補の高さをとると、例えば、図27(a)に
示すようなグラフで表すことができる。なお、同図に示
すグラフにおいて、黒丸はその点を含むことを示し、白
丸はその点を含まないことを示している。このような列
挙された形状候補の集合に対する形状関数の場合では、
前記図24で列挙された形状候補31、32、34、3
6のように、黒丸の点における幅と高さとなる形状が必
ず存在する。
【0135】ある形状候補に対して類似する形状候補
は、上記グラフ上で隣接する黒丸に該当する。S41で
は、グラフ上で、幅と高さの差が一定値以内の範囲に存
在する黒丸を抽出することにより、合成対象の類似形状
候補を生成する。抽出された類似形状候補の集合をFと
する。
【0136】そして、類似形状候補集合Fの要素fをす
べて合成したときの合成形状の面積Sf を求める(S4
2)。類似形状候補集合Fの要素fの中で面積が最小で
ある形状候補の面積をSmin とすると、上記合成形状の
面積Sf と面積Smin との差δSを求める(S43)。
【0137】S44では、上記δSと、合成後に増加す
る形状候補の面積増加量の許容値(許容量)Smax とを
比較する。S44でδS>Smax のとき、即ちδSが許
容値Smax を超える場合には、f1 を類似形状候補集合
Fのうちで幅が最小の形状候補、f2 を類似形状候補集
合Fのうちで高さが最小の形状候補とし、f1 ,f2
面積を各々Sf1,Sf2として、面積Sf1と面積Sf2とを
比較する(S45)。
【0138】S45でSf1≧Sf2のとき、即ち幅最小の
形状候補の面積Sf1が高さ最小の形状候補の面積Sf2
上の場合には、類似形状候補集合Fから要素f1 を取り
除く(S46)。一方、S45でSf1<Sf2のとき、即
ち幅最小の形状候補の面積Sf1が高さ最小の形状候補の
面積Sf2よりも小さい場合には、類似形状候補集合Fか
ら要素f2 を取り除く(S47)。従って、S46ある
いはS47で要素f1とf2 のうち面積の大きな方の形
状が類似形状候補集合Fから取り除かれることになる。
【0139】そして、S42へ戻って、処理を繰り返
し、S44でδS≦Smax 、即ちδSが許容値Smax
下になると、類似形状候補集合Fを合成形状候補集合と
して出力する(S48)。このようにして、S41で生
成された類似形状候補の中から面積増加量を評価基準と
して選択された類似形状候補を合成形状候補とする。
【0140】その後、S49で複数の類似形状候補から
なる合成形状候補集合内におけるすべての要素を合成す
る。このとき、合成形状の幅を複数の類似形状候補にお
ける幅の最大値とし、合成形状の高さを複数の類似形状
候補における高さの最大値とする。これにより、複数の
類似形状候補を包含する面積最小の合成形状を実現する
ことができる。なお、互いに類似する形状候補がない場
合には、列挙された形状候補は合成せずにそのままの状
態とする。
【0141】例えば、図26のS34で形状候補31、
32、34、35、36が列挙された場合には、面積増
加量の許容値Smax が「30」であるとき、形状候補3
1と32が類似形状候補となり、これらが合成されると
合成形状41となる(図29(a)参照)。合成形状4
1は、その幅が形状候補31の幅と同じ「28」であ
り、高さが形状候補32の高さと同じ「9」である。ま
た、同様にして、形状候補34と35が類似形状候補と
なり、これらが合成されると合成形状42となる(図2
9(b)参照)。合成形状42は、その幅が形状候補3
4の幅と同じ「20」であり、高さが形状候補35の高
さと同じ「13」である。また、形状候補36は合成さ
れずにそのままの状態となる。
【0142】図30及び図31に基づいて前記S37の
「グループ内配置決定処理」について説明する。
【0143】上位階層フロアプランで決定されたグルー
プ形状は、グループ形状候補合成処理により合成された
類似形状候補に基づいているので、合成された類似形状
候補のいずれかと同一の形状となる配置の集合を、形状
制約を満たす配置集合Pとする。S71では、合成形状
の元となった類似形状候補それぞれについて、同一形状
となる配置集合Pを生成する。例えば、図31に示すよ
うに、上位階層フロアプランで決定されたグループ形状
が合成形状41である場合には、合成形状41は形状候
補31と32が合成された形状であるため、形状候補3
1と32についてそれぞれ同一形状となる配置を求め、
これらを1つの配置集合とする。なお、形状候補31,
32の右側に示された図は、それぞれ配置集合を生成す
るときの基準配置である。
【0144】ここで、ある1つのグループ形状に対する
同一形状の配置集合を生成する手段は、実施の形態1と
同じである。つまり、配置がスライス構造の場合は、各
分割線に対して2通りの配置があるので、分割線数をx
とすれば2x 通りの配置が存在し、配置が非スライス構
造の場合は、基準になる配置、上下反転、左右反転、1
80度回転の4通りの配置が存在する。
【0145】S71で生成された配置集合Pから1つの
配置(要素)pを取り出す(S72)。配置pにしたが
って、グループ内のブロックの配置を求める(S7
3)。グループ内の各ブロックの端子位置はすべて各ブ
ロックの中心にあると見なして、全体の配線長を算出す
る(S74)。次に、前に取り出された配置p以外の要
素が配置集合P内にあるかどうかを判断し(S75)、
S75で要素があると判断された場合は上記S72へ戻
り、前に取り出された配置pを除く配置集合Pに対して
同様の処理を行う。この処理を配線集合Pのすべての要
素に対して行い、S75で配置集合P内に要素がないと
判断されると、すべての要素の中で配線長が最短の配置
を選ぶ(S76)。
【0146】なお、互いに類似する形状候補がなく、グ
ループ形状候補合成処理を行う必要がない形状候補(例
えば、図29(c)の形状候補36)は、実施の形態1
と同様に上位階層フロアプラン処理で決定されたグルー
プ形状と同一形状となる配置の集合を、形状制約を満た
す配置集合とする。
【0147】以上のように、本実施の形態にかかるフロ
アプラン装置は、上記グループ形状候補列挙部9にて列
挙された形状候補に対して、類似する複数の形状候補を
単一の形状候補に合成するグループ形状候補合成部22
を備える構成である。
【0148】これによれば、上記上位階層フロアプラン
部10において、列挙された形状候補からグループの形
状を選択するときに、グループ形状候補合成部22にて
類似する複数の形状候補を1つに合成しているので、上
記上位階層フロアプラン部10において参照する形状候
補の数が減少するため高速に上位フロアプラン結果を求
めることが可能となる。
【0149】また、上記グループ形状候補合成部22
は、複数の形状候補の各面積に対する該複数の形状候補
を1つに合成したときの合成形状の面積の増加量が許容
値以下となる形状候補の集合を類似する形状候補として
選択するので、形状候補の合成による面積の増加を制約
することができ、より面積の小さい上位フロアプラン結
果が求められる。
【0150】さらに、グループ形状候補合成部22にて
合成される元となった形状候補に基づいて、ブロック間
の配線長が最短となるようにグループ内のブロックの配
置を求めるグループ内配置部23を備えている。
【0151】これによれば、例えば図31に示すよう
に、グループ形状候補合成部22を用いると、上位階層
フロアプラン部10では合成形状41がグループ形状と
して選択され、グループ内配置部23では形状候補31
と32の両者について配線長を評価する。従って、例え
ば図32に示すように、ブロックB43と接続すべきグル
ープ51、グループ52、及びブロックB44と接続すべ
きグループ53との配置を行うときには、同図(b)に
示すように、形状候補32を用いる場合よりも配線長を
短くできる形状候補31と同一形状の配置が求められ
る。
【0152】これに対して、実施の形態1に示したよう
にグループ形状候補合成部22を用いない場合には、上
位階層フロアプラン部10では全体の配置面積が小さく
なる形状候補32がグループ形状として選択される。つ
まり、図34に示す通り、全体の高さはグループ51,
52で決定されるため、形状候補31,32のどちらを
用いた場合も全体の高さは同じであるが、形状候補31
の方が形状候補32よりも幅が大きいため、形状候補3
1を用いた場合の方が形状候補32を用いた場合よりも
全体の幅が大きくなってしまう。この結果、実施の形態
1の上位階層フロアプラン部10では形状候補32を採
用する方が全体の配置面積が小さくなるため良好な結果
と判断され、形状候補31は採用されなくなってしま
う。これにより、図32(a)に示すように、形状候補
31を用いる場合よりも配線長が長くなってしまう形状
候補32と同一の配置が求められてしまう。
【0153】このように、本実施の形態におけるグルー
プ内配置部23によって、グループ内のブロック位置へ
の制約がより緩和され、ブロック間の配線長短縮を図る
ことができる。これにより、ブロック間の配線長が最短
となるグループ内のブロック配置を決定することが可能
となる。
【0154】なお、実施の形態2では、グループ形状候
補選択部21を用いた構成としているが、実施の形態1
の構成にグループ形状候補合成部22のみを加えた構成
とすることもできる。しかしながら、グループ形状候補
選択部21を用いた方が、グループ形状候補合成部22
において参照される形状候補数が少なくなり、高速にフ
ロアプラン結果が得られるので好ましい。
【0155】なお、上記実施の形態1及び2におけるグ
ループ内配置決定処理では、配線長が最短になる配置を
1つ出力していたが、これに限られることはない。即
ち、例えば、実施の形態2の構成では、図33のフロー
チャートに示すように、前記図30のS71〜S75と
同様にして、配置集合Pのすべての要素に対する配線長
を算出して(S81〜S85)、S86で配線長が短い
順にn個の配置を出力するようにしてもよい。上記n
は、配線長を算出したすべての配置数でもよいし、一定
個数に定めてもよい。この場合、より多くの配置候補に
対して次のブロック方向性決定処理が適用されるため、
配線長をより短くできる場合がある。
【0156】また、上記実施の形態1及び2では、グル
ープ内にさらにグループを作成することはない。しか
し、上記手段を組み合わせることにより、容易にグルー
プ内にグループを作成することができる。この再帰的な
グループの生成は、グループ化適用後もなおグループ数
が数百を越えるような大規模のデータに対して有効であ
る。
【0157】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1または
11に記載のフロアプラン装置あるいはフロアプラン方
法は、複数のブロックからなる回路データに対して、ブ
ロックをグループ化してブロックの配置及び形状の決定
を行うフロアプラン装置/方法において、ブロックの大
きさ及び形状を基準として、全体の配置結果に対する影
響が小さいブロックをグループ化の対象として選択する
グループ化対象選択部/工程と、上記グループ化対象と
されたブロックに対して、グループ化を行うグループ化
部/工程とを備える構成である。
【0158】これにより、グループ内の面積を小さくす
ることができるので、従来の分割手法におけるグループ
内の面積増加の問題を解決することが可能となる。ま
た、空き領域が発生することもないので、従来の分割手
法における空き領域発生の問題を解決することも可能と
なる。さらに、フロアプラン結果を高速に求めることが
できるので、従来の一括手法における処理時間増加の問
題を解決することが可能となるという効果を奏する。
【0159】請求項2に記載のフロアプラン装置は、請
求項1に記載の構成に加えて、上記グループ化部は、上
記グループ化対象とされたブロックに対して、ブロック
面積の重み付けがなされた結合度に基づいてグループ化
を行う構成である。
【0160】これにより、配線または配線の一部がグル
ープ内に閉じ込められることになるので、配線長の削
減、配線遅延の削減、及び配線による消費電力の削減を
実現できるという効果を奏する。
【0161】請求項3に記載のフロアプラン装置は、請
求項1又は2に記載の構成に加えて、上記グループ化部
にてグループ化された複数のブロックからなるグループ
と、上記グループ化対象以外のブロックとを同一の階層
と見なして、グループ及びグループ化対象以外ブロック
の配置と形状を決定する上位階層フロアプラン部をさら
に備える構成である。
【0162】これにより、上位階層での面積や配線長を
低減することができ、従来の一括手法における面積ばら
つきの問題を解決することが可能となるという効果を奏
する。
【0163】請求項4に記載のフロアプラン装置は、請
求項3に記載の構成に加えて、上記グループ化部にてグ
ループ化された複数のブロックからなるグループに対し
て、グループ内のブロック配置及び形状の候補を列挙す
るグループ形状候補列挙部をさらに備え、上記上位階層
フロアプラン部は、候補として列挙されたブロックの配
置及び形状に基づいて上位階層の配置を決定する構成で
ある。
【0164】これにより、上位階層フロアプラン部にお
いてグループ形状候補列挙部による結果を利用して上位
階層の配置を決定することにより、グループ形状の制約
が緩和でき、上位階層の面積を削減できるという効果を
奏する。
【0165】請求項5に記載のフロアプラン装置は、請
求項3に記載の構成に加えて、上記グループ化部にてグ
ループ化された複数のブロックからなるグループに対し
て、グループ内のブロックの配置及び形状の候補を求め
ると共に、該求められた形状候補の中から、グループの
形状面積に対して、グループ内でブロック以外が占める
領域である空き領域の面積が大きな形状候補を除外する
グループ形状候補列挙部をさらに備え、上記上位階層フ
ロアプラン部は、候補として列挙されたブロックの配置
及び形状に基づいて上位階層の配置を決定する構成であ
る。
【0166】これにより、請求項4の構成による効果と
同様の効果が得られると共に、さらに、大きな空き領域
を有する形状候補を除いた形状候補を用いて上位階層フ
ロアプラン部を適用するため、フロアプランの面積評価
における形状情報の参照回数が減少し、処理時間を短縮
することができるという効果を奏する。
【0167】請求項6に記載のフロアプラン装置は、請
求項4又は5に記載の構成に加えて、上記グループ形状
候補列挙部にて列挙された形状候補に対して、類似する
複数の形状候補を単一の形状候補に合成するグループ形
状候補合成部をさらに備える構成である。
【0168】これにより、複数の形状候補を合成した形
状を用いて、上位階層フロアプラン部を適用するため、
フロアプランの面積評価における形状情報の参照回数が
減少し、処理時間を短縮することができるという効果を
奏する。
【0169】請求項7に記載のフロアプラン装置は、請
求項6に記載の構成に加えて、上記グループ形状候補合
成部が、複数の形状候補の各面積に対する該複数の形状
候補を1つに合成したときの合成形状の面積の増加量が
許容値以下となる形状候補の集合を類似する形状候補と
して選択する構成である。
【0170】これにより、合成の元となる形状候補の各
面積と合成後の合成形状の面積との差が許容値以下とな
る形状候補の集合が類似する形状候補として選択される
ので、形状候補の合成による面積の増加を制約すること
ができ、請求項6の構成に比べて、より面積の小さい上
位フロアプラン結果が求められるという効果を奏する。
【0171】請求項8に記載のフロアプラン装置は、請
求項1ないし7の何れかに記載の構成に加えて、上記グ
ループ化部にてグループ化された複数のブロックからな
るグループに対して、ブロック間の配線長が最短となる
ようにグループ内のブロックの配置を求めるグループ内
配置部をさらに備える構成である。
【0172】これにより、グループ内配置部によってブ
ロック間の配線長が最短となるグループ内のブロック配
置を求めることができるという効果を奏する。
【0173】請求項9に記載のフロアプラン装置は、請
求項6又は7に記載の構成に加えて、上記グループ形状
候補合成部にて合成された合成形状の元となる複数の形
状候補のそれぞれに基づいて、ブロック間の配線長が最
短となるようにグループ内のブロックの配置を求めるグ
ループ内配置部をさらに備える構成である。
【0174】これにより、合成しない場合と比較してグ
ループ内のブロック位置への制約がより緩和され、ブロ
ック間の配線長短縮を図ることができるので、ブロック
間の配線長が最短となるグループ内のブロック配置を決
定することが可能となるという効果を奏する。
【0175】請求項10に記載のフロアプラン装置は、
請求項1ないし9の何れかに記載の構成に加えて、上記
グループ化部にてグループ化された複数のブロックから
なるグループに対して、ブロック間の配線長が最短とな
るようにグループ内のブロックの方向性を求めるブロッ
ク方向性決定部をさらに備える構成である。
【0176】これにより、ブロック方向性決定部によっ
てブロック間の配線長が最短となるグループ内のブロッ
ク配置を求めることができるという効果を奏する。
【0177】また、請求項12に記載した通り、グルー
プ化対象選択部及びグループ化部をコンピュータプログ
ラムとして実現することもできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるフロアプラン方
法を示すフローチャートである。
【図2】上記フロアプラン方法を実現するフロアプラン
装置を示すブロック図である。
【図3】入力ブロック例を示す説明図である。
【図4】図3の入力ブロックに対してグループ化対象選
択を行った例を示す説明図である。
【図5】図4で選択されたグループ化対象ブロックに対
して、グループ化を行った例を示す説明図である。
【図6】(a)(b)は、図5でグループ化されたグル
ープの各々の形状候補を示す説明図である。
【図7】上位階層のフロアプラン結果を示す説明図であ
る。
【図8】図7のグループに対して、グループ内配置及び
ブロック方向性の決定を行った例を示す説明図である。
【図9】ブロック間の結合度の定義を示すための説明図
である。
【図10】(a)(b)は、スライス構造を示す説明図
である。
【図11】グループ内配置を決定する動作を示すフロー
チャートである。
【図12】非スライス構造における配置集合を示す説明
図であり、(b)〜(e)は各々(a)と同一のグルー
プ形状となる配置を示している。
【図13】スライス構造における配置集合を示す説明図
であり、(a)〜(c)は各分割線に対して形状の等し
い2通りの配置があることを示している。
【図14】スライス構造における配置集合を示す説明図
であり、(b)〜(i)は各々(a)と同一の形状とな
る配置を示している。
【図15】ブロック方向性を決定する動作を示すフロー
チャートである。
【図16】ブロックの方向性集合を示す説明図であり、
(a)〜(d)は同一の形状となるブロックの方向性を
示している。
【図17】上記フロアプラン方法を用いた結果のブロッ
ク配置を示す説明図である。
【図18】従来の一括方法を用いた結果のブロック配置
を示す説明図であり、配線長は短いが面積が大きくなる
場合を示している。
【図19】従来の一括方法を用いた結果のブロック配置
を示す説明図であり、面積は小さいが配線長が長くなる
場合を示している。
【図20】従来の分割手法を用いた結果のブロック配置
を示す説明図であり、大きさを無視したグループ化によ
って空き領域が発生する場合を示している。
【図21】上記従来の一括手法によるフロアプラン方法
を示すフローチャートである。
【図22】上記従来の分割手法によるフロアプラン方法
を示すフローチャートである。
【図23】実施の形態1において、グループ化を行った
ときに同一グループ内に配置されたブロックの例を示す
説明図である。
【図24】(a)ないし(f)は、図23に示すグルー
プの形状候補を示す説明図である。
【図25】本発明の実施の形態2にかかるフロアプラン
装置を示すブロック図である。
【図26】上記フロアプラン装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図27】(a)は合成前の形状関数を示し、(b)は
合成後の形状関数を示すグラフである。
【図28】グループ形状候補を合成する動作を示すフロ
ーチャートである。
【図29】(a)(b)は図24で列挙された形状候補
の中の類似形状候補と、該類似形状候補を合成した後の
合成形状とを示し、(c)は図24で列挙された形状候
補の中で類似形状候補がない場合の合成前後の状態を示
す説明図である。
【図30】グループ内配置を決定する動作を示すフロー
チャートである。
【図31】図29(a)の合成形状の配置集合を求める
場合の説明図である。
【図32】(a)はグループ形状候補合成部を用いない
場合の配線結果を示し、(b)はグループ形状候補合成
部を用いた場合の配線結果を示す説明図である。
【図33】グループ内配置を決定する他の動作を示すフ
ローチャートである。
【図34】(a)はグループ形状候補合成部を用いない
場合のフロアプラン結果を示し、(b)はグループ形状
候補合成部を用いた場合のフロアプラン結果を示す説明
図である。
【符号の説明】
7 グループ化対象選択部 8 グループ化部 9 グループ形状候補列挙部 10 上位階層フロアプラン部 11 グループ内配置部 12 ブロック方向性決定部 21 グループ形状候補選択部 22 グループ形状候補合成部 23 グループ内配置部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のブロックからなる回路データに対し
    て、ブロックをグループ化してブロックの配置及び形状
    の決定を行うフロアプラン装置において、 ブロックの大きさ及び形状を基準として、全体の配置結
    果に対する影響が小さいブロックをグループ化の対象と
    して選択するグループ化対象選択部と、 上記グループ化対象とされたブロックに対して、グルー
    プ化を行うグループ化部とを備えることを特徴とするフ
    ロアプラン装置。
  2. 【請求項2】上記グループ化部は、上記グループ化対象
    とされたブロックに対して、ブロック面積の重み付けが
    なされた結合度に基づいてグループ化を行うことを特徴
    とする請求項1に記載のフロアプラン装置。
  3. 【請求項3】上記グループ化部にてグループ化された複
    数のブロックからなるグループと、上記グループ化対象
    以外のブロックとを同一の階層と見なして、グループ及
    びグループ化対象以外ブロックの配置と形状を決定する
    上位階層フロアプラン部をさらに備えることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のフロアプラン装置。
  4. 【請求項4】上記グループ化部にてグループ化された複
    数のブロックからなるグループに対して、グループ内の
    ブロック配置及び形状の候補を列挙するグループ形状候
    補列挙部をさらに備え、 上記上位階層フロアプラン部は、候補として列挙された
    ブロックの配置及び形状に基づいて上位階層の配置を決
    定することを特徴とする請求項3に記載のフロアプラン
    装置。
  5. 【請求項5】上記グループ化部にてグループ化された複
    数のブロックからなるグループに対して、グループ内の
    ブロックの配置及び形状の候補を求めると共に、該求め
    られた形状候補の中から、グループの形状面積に対し
    て、グループ内でブロック以外が占める領域である空き
    領域の面積が大きな形状候補を除外するグループ形状候
    補列挙部をさらに備え、 上記上位階層フロアプラン部は、候補として列挙された
    ブロックの配置及び形状に基づいて上位階層の配置を決
    定することを特徴とする請求項3に記載のフロアプラン
    装置。
  6. 【請求項6】上記グループ形状候補列挙部にて列挙され
    た形状候補に対して、類似する複数の形状候補を単一の
    形状候補に合成するグループ形状候補合成部をさらに備
    えることを特徴とする請求項4又は5に記載のフロアプ
    ラン装置。
  7. 【請求項7】上記グループ形状候補合成部は、複数の形
    状候補の各面積に対する該複数の形状候補を1つに合成
    したときの合成形状の面積の増加量が許容値以下となる
    形状候補の集合を類似する形状候補として選択すること
    を特徴とする請求項6に記載のフロアプラン装置。
  8. 【請求項8】上記グループ化部にてグループ化された複
    数のブロックからなるグループに対して、ブロック間の
    配線長が最短となるようにグループ内のブロックの配置
    を求めるグループ内配置部をさらに備えることを特徴と
    する請求項1ないし7の何れかに記載のフロアプラン装
    置。
  9. 【請求項9】上記グループ形状候補合成部にて合成され
    た合成形状の元となる複数の形状候補のそれぞれに基づ
    いて、ブロック間の配線長が最短となるようにグループ
    内のブロックの配置を求めるグループ内配置部をさらに
    備えることを特徴とする請求項6又は7に記載のフロア
    プラン装置。
  10. 【請求項10】上記グループ化部にてグループ化された
    複数のブロックからなるグループに対して、ブロック間
    の配線長が最短となるようにグループ内のブロックの方
    向性を求めるブロック方向性決定部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1ないし9の何れかに記載のフロア
    プラン装置。
  11. 【請求項11】複数のブロックからなる回路データに対
    して、ブロックをグループ化してブロックの配置及び形
    状の決定を行うフロアプラン方法において、 ブロックの大きさ及び形状を基準として、全体の配置結
    果に対する影響が小さいブロックをグループ化の対象と
    して選択するグループ化対象選択工程と、 上記グループ化対象とされたブロックに対して、グルー
    プ化を行うグループ化工程とを備えることを特徴とする
    フロアプラン方法。
  12. 【請求項12】複数のブロックからなる回路データに対
    して、ブロックをグループ化してブロックの配置及び形
    状の決定を行うコンピュータプログラムを記録した記録
    媒体において、 ブロックの大きさ及び形状を基準として、全体の配置結
    果に対する影響が小さいブロックをグループ化の対象と
    して選択し、上記グループ化対象とされたブロックに対
    してグループ化を行うコンピュータプログラムを記録し
    た記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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