JPH10111235A - 測光分析計及びフローセル装置 - Google Patents

測光分析計及びフローセル装置

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JPH10111235A
JPH10111235A JP28338296A JP28338296A JPH10111235A JP H10111235 A JPH10111235 A JP H10111235A JP 28338296 A JP28338296 A JP 28338296A JP 28338296 A JP28338296 A JP 28338296A JP H10111235 A JPH10111235 A JP H10111235A
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light
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JP28338296A
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Inventor
Kokichi Watabe
浩吉 渡部
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DKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲル状水酸化物等に由来する強固な汚れであ
っても、測定に支障をきたすことのないよう確実に除去
することができ、しかもセル窓に傷を付けることなく長
期間測定を継続できる測光分析計及びフローセル装置を
提供する。 【解決手段】 光透過性材料からなるセル窓108、1
18によって、光源104及び受光器114が測定すべ
き被検液から隔離される。そして、これらのセル窓の間
でワイパー130を上下動させると、一対の刃部が形成
された金属薄板からなる洗浄体によってセル窓の被検液
に接する面に付着する汚れが削り取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測光分析計及びフ
ローセル装置に係り、詳しくは接液するセル窓に付着す
る汚れを効果的に洗浄することのできる測光分析計及び
フローセル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上水、下水、製造工程中の溶液等、被検
液の性状を光学的に分析するためには、光が透過するセ
ル窓に被検液がが接触しているタイプのものが多用され
ている。この場合、被検液中の成分や粒子等が付着する
ことによってセル窓が汚染され測定精度上の問題が生じ
るので、セル窓の汚れを除去することが必要である。
【0003】特に連続プロセス測定の場合にはセル窓が
長期に渡り被検液と接触した状態となるので、汚れの除
去は重要な課題である。このため、従来よりゴムワイパ
ーでこすり取る方法や、超音波洗浄装置を使用する方
法、薬液を使用する方法等が実用化されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴムワイパー
でこすり取る方法や超音波洗浄装置を使用する方法で
は、排水処理に使用される凝集沈殿剤や鉄イオンやマン
ガンイオンが酸化されてできるゲル状水酸化物等に由来
する強固な汚れを充分除去することができなかった。
例えば、ゴム製ワイパーを用いた紫外線吸収式の有機汚
濁物質測定装置においては、凝集沈殿漕で使用したとこ
ろ、わずか1週間ほどで、ゼロ水を測定したときに約
0.6Absの吸収が生じた。これはCODに換算して
約6ppmに相当し、測定精度上無視できないものであ
った。
【0005】一方、薬液洗浄によれば上記のような汚れ
の除去も可能であるが、最終放流漕のように、測定のた
めに塩酸等を流すことが不適当で薬液を用いない物理的
な洗浄方法とせざるを得ない現場もある。このため、こ
のような現場では人手による洗浄を頻繁に行う必要があ
り、メンテナンスが煩雑であった。
【0006】ここで、硬質のヤスリ状の洗浄体等でこす
りとることも考えられるが、汚れ自体を除去できても、
セル窓に傷を付けてしまうので実用的でない。
【0007】本発明は、上記した従来技術の欠点を除く
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、ゲル状水酸化物等に由来する強固な汚れであって
も、測定に支障をきたすことのないよう確実に除去する
ことができ、しかもセル窓に傷を付けることなく長期間
測定を継続できる洗浄手段を持つ測光分析計及びフロー
セル装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した測光分析計は、光透過性材料か
らなるセル窓によって、光源または受光器が測定すべき
被検液から隔離される測光分析計において、周縁の一部
に刃部が形成された金属薄板からなる洗浄体と、該洗浄
体を前記セル窓に対して前記刃部の切れ刃と直交する成
分を持つ方向に相対的に移動させる駆動手段とを備え、
前記駆動手段によって前記洗浄体が相対的に移動すると
きに前記刃部が前記セル窓の被検液に接する面に所定の
弾性を持って斜めに当接しつつ摺動することを特徴とす
るものである。
【0009】本測光分析計は、セル窓によって光源等を
被検液から隔離するものである。隔離する方法として
は、セル窓を有する容器に入れた光源等を被検液中に浸
す方法と、セル窓を有するセルに入れた被検液を、光源
と検出器の間におく方法があるがいずれの方法であって
も良い。
【0010】洗浄体の刃部は、金属薄板の縁部を一面か
ら斜めにそぎ落とすことにより容易に形成できる。この
場合、端面とこれと鋭角をなす金属薄板の一面の一方が
すくい面となり他方が逃げ面を構成する。また、縁部を
両面から斜めにそぎ落として刃部を形成しても良い。な
お、刃部は、金属薄板の周縁の一部に1つ又は複数設け
ることができる。
【0011】駆動手段は、洗浄体をセル窓に対して相対
的に移動させるもので、洗浄体とセル窓のいずれを駆動
するものであっても良い。
【0012】移動させる際には、図1に示すように洗浄
体1の刃部をセル窓の被検液に接する面2aに斜めに当
接しつつ摺動するように構成する。具体的には洗浄体1
の端面1aからなるすくい面とセル窓2の被検液に接す
る部分2aが形成する角度αを鈍角とし、かつ、洗浄体
1の一面1bと面2aが形成する角度βを45度以下と
して切れ刃部1cを面2aに接触させる。そしてこの状
態で、切れ刃部1cを前進させる方向Aに相対的に摺動
させる。なお、必要に応じてAと反対の方向にも摺動さ
せて往復運動をさせることもできる。また、図1におい
ては、洗浄体の端面1aをすくい面としたが、洗浄体を
裏返して、面1bをすくい面として構成しても良い。
【0013】このように、本発明の測光分析計において
は、洗浄体1の刃部をセル窓の被検液に接する面2aに
斜めに当接しつつ摺動するように構成するため、洗浄体
の刃部がセル窓の汚れを削り取るように作用し、強固な
汚れであっても確実に除去することができる。
【0014】ここで、洗浄体を金属薄板で形成したの
は、ガラス等で形成されるセル窓よりも硬度の低い材質
が容易に得られることによる。このように、洗浄体自体
を適切な硬度のものとすれば、洗浄体でこすった際に洗
浄体自身がセル窓に傷を付けることについては防止でき
る。
【0015】ところが、それだけでは、洗浄体とセル窓
の間に巻き込まれたスラッジ等が、切れ刃を後退させる
方向(図1のAと反対の方向)に摺動させる際などに洗
浄体によってセル窓に押しつけられて傷を付ける虞があ
る。そこで、本発明の測光分析計においては、所定の弾
性をもって当接しつつ摺動させる。所定の弾性をもって
当接するとは、摺動時にスラッジ等があっても柔らかく
乗り越えられるような弾性をもって当接するすることを
意味する。金属薄板であれば、このような弾性を容易に
持たせることができる。このように、洗浄体が所定の弾
性を持っていれば、スラッジ等を柔らかく乗り越えるよ
うにして摺動させることができるので、傷をつけない。
【0016】また、請求項2に記載した測光分析計は、
光透過性材料からなる対面する一対のセル窓によって、
光源及び受光器が、前記一対のセル窓間に介在する測定
すべき被検液から隔離される測光分析計において、平面
部の両縁に一対の刃部が屈設された金属薄板からなる洗
浄体と、該洗浄体を前記セル窓に対して前記刃部の切れ
刃と直交する成分を持つ方向に移動させる駆動手段とを
備え、前記駆動手段によって前記洗浄体が移動するとき
に前記一対の刃部の各々が前記対面する一対のセル窓の
被検液に接する各面に所定の弾性をもって斜めに当接し
つつ摺動することを特徴とするものである。
【0017】本測光分析計は、請求項1に記載した発明
を、平行するセル窓を有する測光分析計において具体化
したものである。
【0018】また、請求項2においては、平面部と該平
面部の平行する縁部に屈設された一対の刃部を有する金
属薄板を洗浄体として用いる。この洗浄体を両セル窓の
間に設けると、屈設した刃部が、薄板の弾性力により両
セル窓に押し当てられる状態となる。そのため、切れ刃
をセル窓に密接した状態で前進させる方向に摺動させる
ことができるので、両セル窓の汚れを確実に削り取るこ
とができる。また、切れ刃を後退させる方向に摺動させ
る際にも弾力的にスラッジ等を乗り越えることができ
る。
【0019】また、請求項3に記載した測光分析計は、
円筒状のセル窓体に設けられた光透過性材料からなるセ
ル窓によって、光源及び受光器が前記円筒状のセル窓内
部の測定すべき被検液から隔離される測光分析計におい
て、縁部に刃部が形成された金属薄板からなる洗浄体
と、該洗浄体を前記セル窓に対して周方向にかつ前記刃
部の切れ刃と直交する成分を持つ方向に移動させる駆動
手段とを備え、前記駆動手段によって前記洗浄体が移動
するときに前記刃部が前記セル窓の内面に所定の弾性を
もって斜めに当接しつつ摺動することを特徴とするもの
である。
【0020】本測光分析計は、請求項1に記載した発明
を、円筒状のセル窓体を有する測光分析計において具体
化したものである。この場合、セル窓の汚れを削り取る
ようにするためには、円筒の長さ方向に切れ刃がセル窓
に接するように洗浄体を設ける。そして、洗浄体を周方
向、すなわち洗浄体刃部の切れ刃と直交する成分を持つ
方向に摺動させることにより、曲面からなるセル窓の汚
れを的確に除去することができる。
【0021】また、請求項4に記載したフローセル装置
は、筒体の両端開口部が該筒体の周壁部に対して液密に
取り付けられた閉塞板によりそれぞれ閉塞され、かつ被
検液の流入口と流出口が設けられて内部を被検液が流れ
るセル本体と、各閉塞板に近接した位置に存する光透過
性材料からなるセル窓を有し、前記各閉塞板を覆いかつ
前記セル本体に回転可能に取り付けられた一対のセル窓
体と、該一対のセル窓体に個別に回転力を与えてこれら
セル窓体をそれぞれ回転させる回転手段と、縁部に刃部
が形成された金属薄板からなり前記両閉塞板の前記セル
窓の回転中心から所定間隔離れた内面に対向する位置に
各々取り付けられた洗浄体とを具備するフローセル装置
であって、前記回転手段によって前記各セル窓体が回転
するときに前記各刃部が前記各セル窓に対して所定の弾
性もって斜めに当接しつつ、前記各刃部の切れ刃と直交
する成分を持つ方向に相対的に摺動するように構成さ
れ、かつ両閉塞板に光透過孔を前記セル窓の洗浄体によ
る洗浄面と対向しかつ前記洗浄体と離間した位置に穿設
してなることを特徴とするものである。
【0022】本フローセル装置は、セル中の被検液を光
源と検出器の間におく方式で、請求項1記載の測光分析
計を構成する場合に好適に使用できるフローセル装置で
ある。
【0023】本フローセル装置の場合、セル窓側の方が
回転する際に、静止状態にある洗浄体によってセル窓の
汚れが削り取られるものである。また、光透過孔はセル
窓の洗浄体によって洗浄される面と対向しかつ洗浄体と
離間した位置する位置に穿設されるので、光は、常に洗
浄された部分を通ることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
第1実施形態例 以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。図2は
本発明の第1実施形態例に係る測光分析計を示すもので
ある。図2において、101は内部に配線等が設けられ
た密閉容器状の金属カバー、102はカバー101の底
部に設けられた有底角筒状の金属製光源容器、103は
光源容器102の内側壁に形成された円形の光透過孔、
104は光源容器102の内部に配置された光源、10
5は光透過孔103を覆って光源容器102の内側壁に
着脱可能に取り付けられた光源部セル窓体を示す。
【0025】この光源部セル窓体105は、複数のビス
挿入口106が穿設された金属製の円形リング状支持体
107の光通過開口部(中空部)107aにガラス製の
セル窓108を液密に挿入したもので、複数のビス10
9をビス挿入口106を通して光源容器102の内壁側
に形成した各々のビス孔に螺合することにより、光源容
器102に着脱可能に固定されている。
【0026】なお、セル窓108はその外面(被検液に
接する面)が支持体107の外面との間で段差を生じる
ことのないように挿入されている。すなわち、セル窓1
08の外周面前端をテーパ面状に形成し、かつ支持体1
07の内周面前端を、前記セル窓108のテーパ面に相
応するテーパ面に形成することにより光源部セル窓体1
05の外面全体が平面状になるようになっている。
【0027】また、光源容器102の内壁側には光透過
孔103の周囲に円形の0リング挿入口110が形成さ
れているとともに、この0リング挿入口110に0リン
グ111が挿入されており、これにより光源容器102
と光源部セル窓体105との間が液密に保たれるように
なっている。
【0028】また、図2において、112はカバー10
1の底部に設けられた有底角筒状の金属製受光器容器、
113は受光器容器112の内壁側に形成された円形の
光透過孔、114は受光器容器112の内部に配置され
た受光器、115は光透過孔113を覆って受光器容器
112の内壁側に着脱可能に取り付けられた受光部セル
窓体を示す。
【0029】この受光部セル窓体115は、前記光源部
セル窓体105と同様のものである。すなわち、複数の
ビス挿入口116が穿設された金属製の円形リング状支
持体117の光透過開口部(中空部)117aにガラス
製のセル窓118を液密に挿入したもので、複数のビス
119をビス挿入口116を通して受光器容器112の
内壁側に形成した各々のビス孔に螺合することにより、
受光器容器112に着脱可能に固定されている。
【0030】さらに、セル窓118はその外面(被検液
に接する面)が支持体117の外面との間で段差を生じ
ることのないように挿入されており、光源部セル窓体1
05と同様に受光部セル窓体115の外面全体が平面状
になるようになっている。
【0031】また、受光器容器112の内壁側には光透
過孔113の周囲に円形の0リング挿入口120が形成
されているとともに、この0リング挿入口120に0リ
ング121が挿入されており、これにより受光器容器1
12と受光部セル窓体115との間が液密に保たれるよ
うになっている。
【0032】また、図2において、130はセル窓洗浄
用のワイパーを示す。このワイパー130は駆動手段と
してのモーター122の作動で上下動するものであっ
て、図3に示すように、支持棒131、取り付け板13
2、洗浄体133、ゴム板134、押さえ板135とを
備えている。ここで、洗浄体133は、支持棒131に
固着された取り付け板132とゴム板134との間に挟
持されている。
【0033】これらは、図4に示すように、ビス136
a、136bをそれぞれ押さえ板135に形成したビス
挿入口135a、135b、及びゴム板134に形成し
たビス挿入口134a、134bを通して、取り付け板
132に形成したビス孔132a、132bに螺合する
ことにより、組み立てられている。
【0034】なお、洗浄体133は、ゴム板134を介
して押さえることにより、適度な弾性と摩擦力をもって
挟持されているが、ビス孔132a、132bの間隔よ
りも小さく形成されておりビス止めをされていないた
め、図2の左右方向に若干の移動が可能である。
【0035】この洗浄体133は、平面部133aとこ
の平面部133aの平行する縁部に屈設された刃部13
3b、133cを有しており、これらの刃部133b、
133cはそれぞれ、セル窓体105、115の外面と
図1と同様の態様で接触を保っている。
【0036】本例の測光分析計においては、次のように
してセル窓108、118の外面を清掃する。すなわ
ち、モータ122を作動して刃部131b、131cの
セル窓体105、115の外面への接触を保ったまま、
ワイパー130を上下動させる。
【0037】この場合、セル窓体105、115の外面
に段差がなく、平面状となっている。また、洗浄体13
3は、ビス止めされておらず、取り付け板132とゴム
板134との間に挟持されているのみなので、図2の左
右方向に若干の移動が可能であり、両刃部がこの左右方
向に押力を持つばねとなって両セル窓体に均等な力で圧
接する。
【0038】このため、洗浄体133は支持体107、
117の上部外面からセル窓108、118の外面を経
て支持体107、117の下部外面へと良好に接触を保
ったまま下降し、セル窓108、118外面の汚れを確
実に除去する。また、洗浄体133が上昇する過程で、
刃部とセル窓の間にスラッジ等の固形物が巻き込まれて
も、洗浄体133の有する弾性により固形物をセル窓に
押しつけず、乗り越えるように移動するので、セル窓に
傷を付けることがない。
【0039】なお、本例において、ゴム板134を押さ
え板135と洗浄体133の間に設けてあるが、取り付
け板132と洗浄体133の間に設けてもよい。また、
光源容器102と光源部セル窓体105との間及び受光
器容器112と受光器セル窓体115との間の一方又は
両方にスペーサを介装することにより、光源部セル窓体
102のセル窓107と受光部セル窓体115のセル窓
118との距離(セル長)を任意の長さに設定すること
ができる。
【0040】第2実施形態例 図5は本発明の第2実施形態例に係る測光分析計を示す
ものである。図5において、201は円柱状の光源受光
器容器、202はL字状の下部流通管、203はT字状
の上部流通管を示す。下部流通管202は、有底筒状の
下部外筒204及びこれに連通して横設される被検液流
入部205aからなり、下部外筒204が光源受光器容
器201に下方から挿入されている。上部流通管203
は内径外径ともに下部外筒204と等しい有頭筒状の上
部外筒206とこれに連通して横設される被検液流出部
205bからなり、上部外筒206は下部外筒204と
同軸上にかつ下部外筒204と離間して光源受光器容器
201に上方から挿入されている。
【0041】また、207は円筒状のセル窓で、その上
部外周部が上部外筒206に、下部外周部が下部外筒2
04に、それぞれ0リング208、209により液密に
取り付けられている。このセル窓207と光源受光器容
器201とからなるリング状空間には、光源210と受
光器211がセル窓207を挟んで対向する位置に配設
されている。なお、セル窓207は、少なくとも、光源
210から受光器211に至る光路部分が、光透過性材
料で形成されている。
【0042】また、図5において、212はセル窓20
7内に同軸配置された内筒である。内筒212はセル窓
207より小径に形成されており、内筒212の上部に
は横軸213が架設され、内筒212の下部には横軸2
14が架設されている。また、横軸213の略中央部か
ら上向きに突設された支持棒215の上端側は、上部外
筒206の外部で駆動手段としてのモータ216の出力
軸に連結されている。さらに、内筒212の周壁には、
互いに対向する一対の切り欠き窓217、218が形成
されている。これにより、モータ216の回転力が伝達
されると、内筒212はセル窓207に対して回転す
る。そして、切り欠き窓217、218が光源210と
受光器211との線上に位置すると、光源210から各
切り欠き窓217、218を介して受光器211至る光
路が形成されるようになっている。
【0043】また、内筒212の切り欠き窓217、2
18に挟まれた部分の一方には、ビス孔219、219
が、他方にはビス孔220、220が形成されており、
洗浄体221がビス222、222を、洗浄体223が
ビス224、224をそれぞれのビス孔に螺合すること
により取り付けられている。
【0044】洗浄体221、223について図6を用い
て詳述すると、洗浄体221は縁部に刃部221a、2
21bが、洗浄体223は縁部に刃部223a、223
bが形成された金属薄板からなり、刃部221a、22
1b、223a、223bの端部が、セル窓207の内
面に図1と同様の態様で接触している。そして、内筒2
12が回転したときに、回転の方向によって刃部221
a及び223a、又は221b及び223bのいずれか
によって汚れを削り取るようにしてセル窓207の内面
を洗浄するようになっている。なお、図5に示すよう
に、モータ216の作動により洗浄体221、223が
光源210から受光器211に至る光軸上に位置にした
ことを検知する検出スイッチ225が設けられている。
【0045】本例の測光分析計を用いて被検液の測定を
行う場合、被検液を被検液流入部205aから流入さ
せ、内筒212の内側及び外側を介して被検液流出部2
05bから流出させることにより光源210と受光器2
11との光路上に被検液を流す。また、モータ216を
作動して刃部221a、221b、223a、及び22
3bのセル窓207の内面への接触を保ったまま、内筒
212を回転させる。これにより、セル窓207内面
中、洗浄体221、223が通過する部分が、回転に従
って順次洗浄される。
【0046】この場合、内筒212の切り欠き窓21
7、218が、光源210と受光器211至る光路上に
位置している間は、被検液中を透過した光を検出して被
検液の分析を行うことができる。そして、切り欠き窓2
17、218が光路と直交する位置まで回転し、洗浄体
221、223を取り付けた箇所が光路上を横切る際は
測定が中断することとなるが、この間にセル窓207の
光路に位置する部分が洗浄される。
【0047】また、洗浄体221、223が光路を横切
る際は、検出スイッチ225により測定中断信号が変換
器(図示せず)にもたらされるので、直前の測定値をホ
ールドする等の措置をとることができる。
【0048】第3実施形態例 図7〜9は本発明の第3実施形態例に係るフローセル装
置を示す。本フローセル装置301において、302は
セル本体である。このセル本体302は、下部に被検液
流入口303a、上部に被検液流出口303bが形成さ
れた筒体304の両端開口部をそれぞれ閉塞板305、
305で閉塞したもので、内部を被検液が流れるように
なっている。この場合、閉塞板305は、その周縁部が
筒体304の周壁部に対して0リング306により液密
に取り付けられている。
【0049】図中307、307は、一対のセル窓体を
示す。このセル窓体307は、円形リング状固定部材3
08の中空部に上記閉塞板305を覆う円形のセル窓3
09が0リング310を用いて液密に固定されているも
ので、その周縁部がセル本体302の両端外縁部に0リ
ング311(回転シール部材)によって液密かつ回転可
能に取り付けられている。また、セル窓309が閉塞板
305に近接した位置に存している。すなわち、閉塞板
305とセル窓309との間に、間隙309aが形成さ
れており、両者は接触していない。なお、上記固定部材
308の外周には歯溝が形成されている。
【0050】そして、この固定部材308の歯溝は、回
転手段としてのモータ312の回転により回転する軸体
313に固定された歯車314、314の歯溝と歯合し
ており、モータ312の回転が軸体313を介して各固
定部材308、308に伝達されることにより、一対の
セル窓体307、307に個別に回転力が付与されてこ
れらセル窓体307、307がそれぞれ回転軸で連結さ
れることなく個別に回転するようになっている。
【0051】また、両閉塞板305、305のセル窓3
09の回転中心Xに対応する箇所から所定距離離れた位
置には、図8と本フローセル装置301を正面から見た
図10に示すように、ビス孔315が形成されていると
ともに、このビス孔315にビス316を螺合すること
により洗浄体317が取り付けられている。
【0052】この洗浄体317は、図10に示すよう
に、上縁部と下縁部に刃部317a、317bが形成さ
れた金属薄板からなり、刃部317a、317bの端部
が、セル窓309の内面に図1と同様の態様で接触して
いる。そして、セル窓体307が回転したときに、刃部
317a、317bのいずれかによって汚れを削り取る
ようにしてセル窓309の内面を洗浄するようになって
いる。
【0053】また、両閉塞板305、305には、洗浄
体317によるリング状洗浄面Yに対向する光透過孔3
18が洗浄体317と離間して穿設され、一方の光透過
孔318からセル本体302に入った光が他方の光透過
孔318を通ってセル本体302外に出るようになって
いる。すなわち、本フローセル装置301を用いて測光
分析計を構成する場合には、本フローセル装置301を
挟んで、光透過孔318、318を通る軸上に光源と受
光器を設ける。
【0054】本フローセル装置301を用いて被検液の
測定を行う場合、被検液を流入口303aからセル本体
302内に導入し、流出口3bから流出させることによ
り、セル本体302内に被検液を流す。また、モータ3
12の回転によって一対のセル窓体307、307をそ
れぞれ例えば1時間に1回転程度の速度で回転させる。
そして、光源から一方の光透過孔317を通してセル本
体302内の被検液に光を照射し、被検液を透過して他
方の光透過孔317から出た光を受光器で受光する。
【0055】このとき、洗浄体317によってセル窓3
09の内面が連続的に洗浄され、光は常にこの洗浄され
た部分を通るので、セル窓309の汚れによって測定精
度が低下することがない。なお、閉塞板305とセル窓
309との間に間隙309aが存在し、この間隙309
aに光透過孔から流れ出た被検液が充満しているので、
洗浄体317によって除去された汚れは、間隙309a
の被検液中に逃げる。そして、洗浄体317と光透過孔
318とが離間しているので、その汚れが光透過孔31
8を通ってセル本体302内の被検液に混入することが
ない。
【0056】なお、本フローセル装置301において
は、セル窓体の周縁部を0リング311(回転シール部
材)によってセル本体302に液密にシールしてあるの
で、液漏れが生じることがない。また、両セル窓体30
7、307を回転軸で連結することなく別個に回転させ
ているので、セル本体302はセル窓体307、307
の回転に関与することなく、したがってセル本体302
の軸長を広い範囲で変更することができる。
【0057】
【発明の効果】上述のように本発明に係る測光分析計、
及びフローセル装置はゲル状水酸化物等に由来する強固
な汚れであっても、測定に支障をきたすことのないよう
確実に除去することができ、しかもセル窓に傷を付ける
ことなく長期間測定を継続できる洗浄手段を有する。し
たがって、本発明に係る測光分析計及びフローセル装置
は、高感度、かつ連続的な測定が要求される分野に特に
有効に使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態例を示す一部断面概略図
である。
【図3】同実施形態例を示す部分拡大図である。
【図4】同実施形態例を示す部分組立図である。
【図5】本発明の第2実施形態例を示す縦断面図であ
る。
【図6】同実施形態例を示す図5のVI−VI線に沿っ
た断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態例を示す一部切断斜視図
である。
【図8】同実施形態例を示す側面図である。
【図9】同実施形態例を示す図8のIX−IX線に沿っ
た断面図である。
【図10】同実施形態例の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 洗浄体 2 セル窓 104 光源 105 光源部セル窓体 114 受光器 115 受光部セル窓体 130 ワイパー 210 光源 211 受光器 207 セル窓 223、224 洗浄体 305 閉塞板 307 セル窓体 317 洗浄体 318 光透過孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性材料からなるセル窓によって、
    光源または受光器が測定すべき被検液から隔離される測
    光分析計において、周縁の一部に刃部が形成された金属
    薄板からなる洗浄体と、該洗浄体を前記セル窓に対して
    前記刃部の切れ刃と直交する成分を持つ方向に相対的に
    移動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段によって前
    記洗浄体が相対的に移動するときに前記刃部が前記セル
    窓の被検液に接する面に所定の弾性をもって斜めに当接
    しつつ摺動することを特徴とする測光分析計。
  2. 【請求項2】 光透過性材料からなる対面する一対のセ
    ル窓によって、光源及び受光器が、前記一対のセル窓間
    に介在する測定すべき被検液から隔離される測光分析計
    において、平面部の両縁に一対の刃部が屈設された金属
    薄板からなる洗浄体と、該洗浄体を前記セル窓に対して
    前記刃部の切れ刃と直交する成分を持つ方向に移動させ
    る駆動手段とを備え、前記駆動手段によって前記洗浄体
    が移動するときに前記一対の刃部の各々が前記対面する
    一対のセル窓の被検液に接する各面に所定の弾性をもっ
    て斜めに当接しつつ摺動することを特徴とする測光分析
    計。
  3. 【請求項3】 円筒状のセル窓体に設けられた光透過性
    材料からなるセル窓によって、光源及び受光器が前記円
    筒状のセル窓内部の測定すべき被検液から隔離される測
    光分析計において、縁部に刃部が形成された金属薄板か
    らなる洗浄体と、該洗浄体を前記セル窓に対して周方向
    にかつ前記刃部の切れ刃と直交する成分を持つ方向に移
    動させる駆動手段とを備え、前記駆動手段によって前記
    洗浄体が移動するときに前記刃部が前記セル窓の内面に
    所定の弾性をもって斜めに当接しつつ摺動することを特
    徴とする測光分析計。
  4. 【請求項4】 筒体の両端開口部が該筒体の周壁部に対
    して液密に取り付けられた閉塞板によりそれぞれ閉塞さ
    れ、かつ被検液の流入口と流出口が設けられて内部を被
    検液が流れるセル本体と、 各閉塞板に近接した位置に存する光透過性材料からなる
    セル窓を有し、前記各閉塞板を覆いかつ前記セル本体に
    回転可能に取り付けられた一対のセル窓体と、該一対の
    セル窓体に個別に回転力を与えてこれらセル窓体をそれ
    ぞれ回転させる回転手段と、 縁部に刃部が形成された金属薄板からなり前記両閉塞板
    の前記セル窓の回転中心から所定間隔離れた内面に対向
    する位置に各々取り付けられた洗浄体とを具備するフロ
    ーセル装置であって、 前記回転手段によって前記各セル窓体が回転するときに
    前記各刃部が前記各セル窓に対して所定の弾性もって斜
    めに当接しつつ、前記各刃部の切れ刃と直交する成分を
    持つ方向に相対的に摺動するように構成され、 かつ両閉塞板に光透過孔を前記セル窓の洗浄体による洗
    浄面と対向しかつ前記洗浄体と離間した位置に穿設して
    なることを特徴とするフローセル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002131221A (ja) * 2000-10-18 2002-05-09 Dkk Toa Corp フローセル装置
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