JPH10110835A - ボール弁 - Google Patents

ボール弁

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JPH10110835A
JPH10110835A JP26302296A JP26302296A JPH10110835A JP H10110835 A JPH10110835 A JP H10110835A JP 26302296 A JP26302296 A JP 26302296A JP 26302296 A JP26302296 A JP 26302296A JP H10110835 A JPH10110835 A JP H10110835A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
ball
valve
slit
flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP26302296A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoshi Ogawa
直志 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH10110835A publication Critical patent/JPH10110835A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボール弁において、直線状の流量特性を得る
こと。 【解決手段】 ボール10において、ボール12の流過
孔13の流出側の開口15を横長矩形状スリットとして
なるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボール弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボール弁として、実公平3-29656
号公報に記載の如く、弁箱の入口流路と出口流路の間
に、流過孔を有するボールと、このボールの両開口側に
それぞれ接触するシール部材とを装着し、操作部とボー
ルとを弁棒を介して連結してなり、ボールの流過孔の流
入側の開口を円形とし、流出側の開口を扇形としてなる
ものがある。
【0003】このボール弁によれば、ボールを90度回動
することで弁を全開ないし全閉操作でき、仕切弁のよう
にハンドルを数回ないし数十回転も回す必要がなく、操
作が迅速且つ簡易である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、流出側の開口を扇形としたから、弁開度に対する
流路面積増加率、換言すれば流量の変化率が全開側で対
数曲線状を呈し、この全開度に対する流量の変化率を全
閉〜全開の全域で直線状とする流量特性を得ることがで
きない。尚、従来のニードルバルブでは、直線状の流量
特性を得ることができるが、この場合には全閉〜全開で
ハンドルを何回転も回す必要がある。
【0005】また、従来技術では、弁全閉時には扇形開
口の尖端部が出口流路から未だ大きく離れた流出側シー
ル部材によるシール領域に設定され、弁全開時には扇形
開口の尖端部が未だ出口流路内にあるように設定されて
いる。このため、下記〜の問題点がある。
【0006】操作部による弁の開操作時、扇形開口の
尖端部がシール部材を通過して出口流路に到達するまで
の遊動範囲が長く、流体の流れ始めが遅い。
【0007】弁全開時に、扇形開口の尖端部が未だ出
口流路内にあるから、扇形開口が出口流路につながるボ
ールの有効回動角度範囲が比較的小さく、操作部による
流体制御帯域が狭い。
【0008】操作部として電気式アクチュエータを用
い、操作部の入力信号に対する流体制御帯域を広くする
ことはできるが、その分操作部の分解能が低くなり、流
体制御制度が悪くなる。
【0009】本発明の課題は、ボール弁において、直線
状の流量特性を得ることにある。
【0010】また、本発明の課題は、ボール弁におい
て、操作部による開操作後の流体の流れ始めを早く、操
作部による流体制御帯域を広く、且つ流体制御精度を向
上することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、弁箱の入口流路と出口流路の間に、流過孔を有する
ボールと、このボールの両開口側にそれぞれ接触するシ
ール部材とを装着し、操作部とボールとを弁棒を介して
連結してなるボール弁において、ボールの流過孔の流出
側の開口を横長矩形状スリットとしてなるようにしたも
のである。
【0012】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記弁全閉時には流出側のス
リット開口の尖端部が出口流路直近の流出側シール部材
による第1のシール領域に設定されるとともに、弁全開
時には該スリット開口の尖端部が出口流路を横切って流
出側シール部材による第2のシール領域に侵入するよう
に設定され、ボールの流過孔の流入側の開口として、主
開口と補助開口とを有し、補助開口は、該スリット開口
の尖端部が上記第1のシール領域を通過する弁開き始め
時に上記入口流路を流過孔に導通せしめ、主開口は、弁
開き始め経過後に上記入口流路を流過孔に導通せしめる
ようにしたものである。
【0013】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記ボールの流過孔
が、流入側の開口と流出側のスリット開口とを滑らかに
つなぐ弁内流路を形成してなるようにしたものである。
【0014】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記ボールの
主開口側の流過孔を該ボール回りの弁室に連通する連通
路と、扇形開口側の流過孔を該ボール回りの弁室に連通
する連通路とを備えてなるようにしたものである。
【0015】請求項1に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 流出側の開口を横長矩形状スリットとしたから、弁開
度に対する流路面積増加率、換言すれば流量の変化率
が、全閉〜全開の全域で直線状を呈し、全閉〜全開の全
域で直線状の流量制御を行なうことができる(図5)。
【0016】請求項2に記載の本発明によれば下記〜
の作用がある。 弁全閉時に、スリット開口の尖端部が出口流路直近の
流出側シール部材による第1のシール領域に設定されて
いる。従って、操作部による弁の開操作後、スリット開
口の尖端部がシール部材を通過して出口流路に到達する
までの遊動範囲が短く、流体の流れ始めが早い。
【0017】弁全開時に、スリット開口の尖端部が出
口流路を横切って流出側シール部材による第2のシール
領域に侵入するように設定されている。従って、スリッ
ト開口が出口流路につながるボールの有効回動角度範囲
が比較的大きく、操作部による流体制御帯域が広い。
【0018】スリット開口の形状により上記の流体
制御帯域を広げるものであるから、操作部の分解能まで
影響を及ぼすことがなく、流体制御精度を向上できる。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 ボールの流過孔が、流入側の開口と流出側の開口とを
テーパ状流路面等により滑らかにつなぐ弁内流路を形成
したから、弁の流路抵抗を小さくできる。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 ボールの流入側の流過孔を該ボール回りの弁座に連通
する連通路と、流出側の流過孔を該ボール回りの弁室に
連通する連通路とを備えた。従って、ボールの流過孔は
流入側から流出側に向けて縮流するものとなり、流入側
に比して流出側の流速が速くなる。これにより、流入側
での静圧が流出側に比して低くなり、ここで差圧が生ず
るので、流入側では流体が連通路を通って弁室へ噴出
し、流出側では流体が連通路を通って流過孔側へ吸い込
まれることになる。このようにして流体は、ボール内の
流過孔とボール回りの弁室とを同時に流れ、弁室をデッ
ドスペース(液溜まり)とすることがない。よって、デ
ッドスペース内の流体がバクテリアを発生する等の不都
合を招くことがなく、純水、超純水の流量制御等に好適
に用いることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はボール弁の一実施形態を示
す模式図、図2はボール弁のボールを示す外観図、図3
はボール弁のボールを示す断面図、図4はボール弁の開
度状態を示す模式図、図5はボール弁の流量特性を示す
線図である。
【0022】ボール弁10は図1に示す如く、弁箱11
の入口流路11Aと出口流路11Bの間に、流過孔13
を有するボール12と、このボール12の両開口14、
15側にそれぞれ接触するシール部材16、17とを装
着している。そして、手動操作ハンドルからなる(電気
式アクチュエータでも良い)操作部18とボール12と
を弁棒18Aを介して連結している。
【0023】このとき、ボール弁10にあっては、図
2、図3に示す如く、ボール12の流過孔13の流入側
の開口14を円形開口とし、流出側の開口15を横長矩
形状スリット開口としている。尚、図3(A)は図2
(A)のA−A断面図、図3(B)は図3(A)のB−
B断面図、図3(C)は図2(A)のC−C断面図であ
る。
【0024】そして、ボール弁10は、弁全閉時には、
図4(A)に示す如く、スリット開口15の尖端部(延
長部)15Aが出口流路11Bの直近の流出側シール部
材17による第1のシール領域17Aに設定されるよう
にしている。また、弁全開時には、図4(D)に示す如
く、スリット開口15の尖端部15Aが出口流路11B
を横切って流出側シール部材17による第2のシール領
域17Bに侵入し、且つスリット開口15の基端部15
Bは出口流路11Bに侵入することなく該出口流路11
Bの周縁部に合致し、ボール12の回動周方向における
出口流路11Bの全範囲にスリット開口15を広く開口
せしめることとしている。
【0025】また、ボール弁10は、ボール12の流過
孔13の流入側の開口として、円形主開口14の他に該
円形主開口14と該ボール12の回動周方向に離隔した
孔状の補助開口14Aを有している。補助開口14A
は、扇形開口15の尖端部15Aが上記第1のシール領
域17Aを通過する弁開き始め時に上記入口流路11A
を流過孔13に導通せしめる(図4(A)、(B))。
そして、円形主開口14は、弁開き始め経過後に、上記
入口流路11Aを流過孔13に導通せしめる(図4
(C)、(D))。
【0026】また、ボール弁10は、ボール12の流過
孔13が、円形主開口14とスリット開口15とをテー
パ状流路面13A(図3(A))等により滑らかにつな
ぐ弁内流路を形成するものとしている。
【0027】更に、ボール弁10は、ボール12の流過
孔13の上記流路面13Aを、該流過孔13の内方に向
けて凸状をなす流路面としている(図3(A))。
【0028】また、ボール弁10は、ボール12の円形
主開口14側、中間部、スリット開口15側のそれぞれ
に、流過孔13をボール12回りの弁室11Cに連通す
る孔状の連通路19A、19B、19Cを備えている。
ボール12の流過孔13が円形主開口14側からスリッ
ト開口15側へと縮流することによる流過孔13内での
静圧変化により、連通路19A、19Bでは流体が流過
孔13の側から弁室11Cの側へと噴出し、連通路19
Cでは流体が弁室11Cから流過孔13の側へと吸い込
まれるものとなる。
【0029】以下、本実施形態作用について説明する。 流出側の開口15を横長矩形状スリットとしたから、
弁開度に対する流路面積増加率、換言すれば流量の変化
率が、全閉〜全開の全域で直線状を呈し、全閉〜全開の
全域で直線状の流量制御を行なうことができる(図
5)。
【0030】弁全閉時に、スリット開口15の尖端部
15Aが出口流路11B直近の流出側シール部材17に
よる第1のシール領域17Aに設定されている。従っ
て、操作部18による弁の開操作後、スリット開口15
の尖端部15Aがシール部材17を通過して出口流路1
1Bに到達するまでの遊動範囲が短く、流体の流れ始め
が早い。
【0031】弁全開時に、スリット開口15の尖端部
15Aが出口流路11Bを横切って流出側シール部材1
7による第2のシール領域17Bに侵入するように設定
されている。従って、スリット開口15が出口流路11
Bにつながるボール12の有効回動角度範囲が比較的大
きく、操作部18による流体制御帯域が広い。
【0032】スリット開口15の形状により上記の
流体制御帯域を広げるものであるから、操作部18の分
解能まで影響を及ぼすことがなく、流体制御精度を向上
できる。
【0033】ボール12の流過孔13が、流入側の開
口14と流出側の開口15とをテーパ状流路面13A等
により滑らかにつなぐ弁内流路を形成したから、弁の流
路抵抗を小さくできる。
【0034】ボール12の流入側の流過孔13を該ボ
ール12回りの弁座に連通する連通路19Aと、流出側
の流過孔13を該ボール12回りの弁室11Cに連通す
る連通路19Cとを備えた。従って、ボール12の流過
孔13は流入側から流出側に向けて縮流するものとな
り、流入側に比して流出側の流速が速くなる。これによ
り、流入側での静圧が流出側に比して低くなり、ここで
差圧が生ずるので、流入側では流体が連通路19Aを通
って弁室11Cへ噴出し、流出側では流体が連通路19
Cを通って流過孔13側へ吸い込まれることになる。こ
のようにして流体は、ボール12内の流過孔13とボー
ル12回りの弁室11Cとを同時に流れ、弁室11Cを
デッドスペース(液溜まり)とすることがない。よっ
て、デッドスペース内の流体がバクテリアを発生する等
の不都合を招くことがなく、純水、超純水の流量制御等
に好適に用いることができる。
【0035】以上、本発明の実施形態を図面により詳述
したが、本発明の具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、純水、
超純水の流体制御等に供しない場合には、前述の連通路
19A等を備えることを要しない。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ボール弁
において、直線状の流量特性を得ることができる。
【0037】また、本発明によれば、ボール弁におい
て、操作部による開操作後の流体の流れ始めを早く、操
作部による流体制御帯域を広く、且つ流体制御精度を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はボール弁の一実施形態を示す模式図であ
る。
【図2】図2はボール弁のボールを示す外観図である。
【図3】図3はボール弁のボールを示す断面図である。
【図4】図4はボール弁の開度状態を示す模式図であ
る。
【図5】図5はボール弁の流量特性を示す線図である。
【符号の説明】
10 ボール弁 11 弁箱 11A 入口流路 11B 出口流路 11C 弁室 12 ボール 13 流過孔 14 円形主開口 14A 補助開口 15 スリット開口 15A 尖端部 16、17 シール部材 17A 第1のシール領域 17B 第2のシール領域 18 操作部 18A 弁棒 19A、19B、19C 連通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱の入口流路と出口流路の間に、流過
    孔を有するボールと、このボールの両開口側にそれぞれ
    接触するシール部材とを装着し、操作部とボールとを弁
    棒を介して連結してなるボール弁において、 ボールの流過孔の流出側の開口を横長矩形状スリットと
    してなることを特徴とするボール弁。
  2. 【請求項2】 前記弁全閉時には流出側のスリット開口
    の尖端部が出口流路直近の流出側シール部材による第1
    のシール領域に設定されるとともに、弁全開時には該ス
    リット開口の尖端部が出口流路を横切って流出側シール
    部材による第2のシール領域に侵入するように設定さ
    れ、 ボールの流過孔の流入側の開口として、主開口と補助開
    口とを有し、補助開口は、該スリット開口の尖端部が上
    記第1のシール領域を通過する弁開き始め時に上記入口
    流路を流過孔に導通せしめ、主開口は、弁開き始め経過
    後に上記入口流路を流過孔に導通せしめる請求項1記載
    のボール弁。
  3. 【請求項3】 前記ボールの流過孔が、流入側の開口と
    流出側のスリット開口とを滑らかにつなぐ弁内流路を形
    成してなる請求項1又は2記載のボール弁。
  4. 【請求項4】 前記ボールの流入側の流過孔を該ボール
    回りの弁室に連通する連通路と、流出側の流過孔を該ボ
    ール回りの弁室に連通する連通路とを備えてなる請求項
    1〜3のいずれかに記載のボール弁。
JP26302296A 1996-10-03 1996-10-03 ボール弁 Pending JPH10110835A (ja)

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