JPH10109922A - 化粧用油 - Google Patents

化粧用油

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Publication number
JPH10109922A
JPH10109922A JP8264835A JP26483596A JPH10109922A JP H10109922 A JPH10109922 A JP H10109922A JP 8264835 A JP8264835 A JP 8264835A JP 26483596 A JP26483596 A JP 26483596A JP H10109922 A JPH10109922 A JP H10109922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cosmetic
skin
squalane
alcohol
Prior art date
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Pending
Application number
JP8264835A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsutake Shimizu
達丈 清水
Tomoko Horiguchi
智子 堀口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP8264835A priority Critical patent/JPH10109922A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に皮膚を保護し、かつ皮膚の乾燥を防
止もしくは改善する化粧用油を提供する。 【解決手段】 トコフェロール類を含有する動植物油
(例、コメヌカ油、大豆油)及びスクワランとのみから
なることを特徴とする化粧用油。及び、更に高級脂肪酸
エステル(例、ミリスチン酸イソプロピル)を含有する
上記化粧用油。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧用油に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、生活環境、老化もしくは洗浄
などにより生じる皮膚からの水分もしくは油分の損失に
起因する皮膚の乾燥を防止もしくは改善すること、及び
皮膚の保護を目的として、化粧品の一種として化粧用油
が用いられている。この用途には、一般的に、トコフェ
ロール類等を用いて皮膚の血行を促進させ、代謝を高め
ることにより改善を促す方法や、皮膚表面に保湿剤等を
塗布して、皮膚を被うことにより、乾燥を防止する方法
が用いられるが、皮膚への吸収が遅いため(日本皮膚科
学会誌、92,335頁,1982年;フレグランスジ
ャーナル、No.71,23頁,1985年)、効果は
弱く、しかも、遅効性で効果発現までに時間を要し、充
分な満足を得られるものではなかった。
【0003】また、一般的にスクワランは、皮膚表面に
保湿剤等として塗布して、皮膚を被うことにより、乾燥
を防止もしくは改善するために用いられてきた(Cos
metic Ingredient Review,C
TFA,CIR)が、効果も弱く、充分な満足を得られ
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解決するものであり、その目的は、短時間に皮膚を保護
し、かつ皮膚の乾燥を防止もしくは改善する化粧用油を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の化
粧用油は、トコフェロール類を含有する動植物油及びス
クワランとのみからなることを特徴とする。請求項2記
載の発明の化粧用油は、更に高級脂肪酸エステルを含有
する請求項1記載の化粧用油である。
【0006】上記トコフェロール類を含有する動植物油
とは、天然のトコフェロール類を含有する動植物油をい
い、例えば、大豆油、小麦胚芽油、トウモロコシ油、ラ
ッカセイ油、コメヌカ油、ハトムギ油、ヒマワリ油、サ
フラワー油、アルモンド油、ウイキョウ油、オレンジ
油、ゴマ油、月見草油、ツバキ油、ホホバ油、綿実油、
ユーカリ油、馬油等が挙げられる。
【0007】上記トコフェロール類とは、トコフェロー
ル及びその誘導体をいい、例えば、酢酸dl−α−トコ
フェロール、酢酸d−α−トコフェロール、dl−α−
トコフェロール、d−δ−トコフェロール等が挙げられ
る。化粧品種別許可基準の化粧用油における上記トコフ
ェロール類の配合上限は、酢酸dl−α−トコフェロー
ルが1%、酢酸d−α−トコフェロールが0.05%、
dl−α−トコフェロールが1%であり、d−δ−トコ
フェロールは上限がない。
【0008】上記スクワランとは、深海産の魚類、特に
サメ類の肝油中又は植物油中、例えば、オリーブ油、コ
メヌカ油、小麦胚芽油、ゴマ油、綿実油に存在する不飽
和炭化水素であるスクワレンを還元してなる飽和炭化水
素である。また、ゲラニルアセトン及びアセチレン化合
物を原料として合成して得られる合成スクワランも含ま
れる。
【0009】上記トコフェロール類を含有する動植物油
及びスクワランは、共に弱いながら皮膚保護、及び皮膚
の乾燥の防止もしくは改善効果を持ち、一方の含有量が
少ない場合でも、他方の含有量を多くすることにより効
果が相乗的に発現される。従って、それぞれの化粧用油
中の含有量は、トコフェロール類を含有する動植物油は
10〜50重量%が好ましく、スクワランは10〜90
重量%が好ましい。また、本発明の化粧用油中には、更
に、トコフェロール類を1重量%以下の割合で加えても
良い。
【0010】本発明の化粧用油には、べとつきを抑える
ために、更に高級脂肪酸エステルを加えてもよい。
【0011】上記高級脂肪酸エステルは、高級脂肪酸と
アルコールとの反応生成物である。上記高級脂肪酸の炭
素数は、小さくなると生成物の高級脂肪酸エステルが揮
発し易くなり、大きくなるとべとつきを抑える効果が低
くなるので10〜18が好ましく、また上記アルコール
の炭素数は、大きくなるとべとつきを抑える効果が低く
なるので1〜20が好ましい。
【0012】上記炭素数10〜18の高級脂肪酸として
は、例えば、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸等の飽和脂肪族モノカルボ
ン酸;パルミトレイン酸、オレイン酸、バクセン酸、リ
ノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪族モノカルボン
酸;セバシン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸などが挙げ
られる。
【0013】上記炭素数1〜20のアルコールとして
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルア
ルコール、イソブチルアルコール、ペンチルアルコー
ル、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチ
ルアルコール、カプリルアルコール、ノニルアルコー
ル、デシルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアル
コール等の脂肪族飽和アルコールなどが挙げられる。
【0014】上記高級脂肪酸エステルとしては、例え
ば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル等が挙げられる。
【0015】上記高級脂肪酸エステルは、べとつきを抑
える基剤として用いることができる。上記高級脂肪酸エ
ステルの化粧用油中の濃度は、べとつき具合によるが、
好ましくは0〜70重量%である。
【0016】本発明の化粧用油を製造するには、トコフ
ェロール類を含有する動植物油及びスクワラン、並び
に、必要に応じて、トコフェロール類及び/又は高級脂
肪酸エステルを均一に混合して製造する。
【0017】本発明の化粧用油としての期待効能は、
肌荒れを防ぐ、皮膚に潤いを与え、柔軟性を保つ、
皮膚を健やかに保つ、皮膚を保護する、乾燥を防ぐ、
日焼けを防ぐ、日焼けによるシミ、ソバカスを防
ぐ、等が挙げられる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を実施例につき説明する。 (実施例1〜12及び比較例1、2)表1に示した所定
量のコメヌカ油(和光純薬社製)、大豆油(和光純薬社
製)、スクワラン(日光ケミカルズ社製)、酢酸dl−
α−トコフェロール(理研ビタミン社製、表1において
トコフェロールAと示す)、dl−α−トコフェロール
(理研ビタミン社製、表1においてトコフェロールBと
示す)及びミリスチン酸イソプロピル(ナカライテスク
社製、表1においてIPMと示す)をコルベンに供給
し、それぞれの添加物が相溶するまでマグネチックスタ
ーラーを用いて攪拌して化粧用油を得た。
【0019】試験例1 上記で得られた化粧用油について、以下の方法で、「荒
れ肌改善効果測定」試験(保湿性評価試験)を行った。
【0020】冬季(12月〜2月)に、肌の荒れた20
〜60才の男女42名を被験者とし、1群3名で14群
に分け、各群に、右頬に実施例1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10、11、12、比較例1又は2の
化粧用油を塗布し、左頬はコントロールとして何も塗布
しなかった。化粧用油は1日2回朝晩、1gづつ塗布し
た。3日間の塗布が終了した翌日、石鹸洗顔し、洗顔2
時間後に、TEWL(Trans−Epidermal
Water Loss:経表皮性水分損失)を測定す
ることにより、保湿性を評価した。なお、TEWLはエ
バポリメーターEPL(スウェーデン、Servo M
ed社製)を用いて測定した。結果を以下の評価基準で
評価し、表1に示した。 1 有効:コントロールに比べて、TEWLが10%以
上減少したもの 2 無効:コントロールに比べて、TEWLが10%未
満減少したもの 3 悪化:コントロールに比べて、TEWLが10%以
上増大したもの
【0021】試験例2 試験例1において、同時に、化粧用油の塗布部位での皮
膚上のべたつきを以下の評価基準で評価し、表1に示し
た。 1:塗布部位がさらさらとした感触でべとつきがない。 2:塗布部位にべとつきはないが、手で撫でるとやや抵
抗がある。 3:塗布部位に明らかにべとつきを感じる。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明の化粧用油の構成
は、上述の通りであり、この化粧用油を用いると、短時
間に皮膚を保護し、かつ皮膚の乾燥を防止もしくは改善
することができる。請求項2記載の発明の化粧用油の構
成は、上述の通りであり、この化粧用油を用いると、短
時間に皮膚を保護し、かつ皮膚の乾燥を防止もしくは改
善することができると共に、塗布部位での皮膚上のべた
つきが少ない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トコフェロール類を含有する動植物油及
    びスクワランとのみからなることを特徴とする化粧用
    油。
  2. 【請求項2】 更に高級脂肪酸エステルを含有する請求
    項1記載の化粧用油。
JP8264835A 1996-10-04 1996-10-04 化粧用油 Pending JPH10109922A (ja)

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JP8264835A JPH10109922A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 化粧用油

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JP8264835A JPH10109922A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 化粧用油

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JPH10109922A true JPH10109922A (ja) 1998-04-28

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JP8264835A Pending JPH10109922A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 化粧用油

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100337113B1 (ko) * 1999-07-24 2002-05-18 서경배 피부탄력 효과를 향상시키는 화장료 조성물
KR100481003B1 (ko) * 2002-04-26 2005-04-07 이금희 피부미용을 위한 곡물가루 제조방법
JP2017520606A (ja) * 2014-07-16 2017-07-27 株式会社アモーレパシフィックAmorepacific Corporation ツルマメオイルを含む組成物

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KR100337113B1 (ko) * 1999-07-24 2002-05-18 서경배 피부탄력 효과를 향상시키는 화장료 조성물
KR100481003B1 (ko) * 2002-04-26 2005-04-07 이금희 피부미용을 위한 곡물가루 제조방법
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