JPH10108656A - 酸化防止剤 - Google Patents

酸化防止剤

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JPH10108656A
JPH10108656A JP29920596A JP29920596A JPH10108656A JP H10108656 A JPH10108656 A JP H10108656A JP 29920596 A JP29920596 A JP 29920596A JP 29920596 A JP29920596 A JP 29920596A JP H10108656 A JPH10108656 A JP H10108656A
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JP
Japan
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action
alcohol extract
sprayed
flower
alcohol
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JP29920596A
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English (en)
Inventor
Shinichi Konuma
信一 小沼
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  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品及び加工食品の酸化を防止して、鮮度を
長く保持することが出来る酸化防止剤を提供する。 【解決手段】 鳳仙花アルコール抽出液の強い還元作
用、解毒作用、殺菌作用、脱塩作用、蛋白質分解作用等
用いて食品及び加工食品の酸化を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は食品及び加工食品
の酸化を防止する酸化防止剤に関する。
【0002】
【従来の技術】食品及び加工食品の酸化を防止する合成
添加物は色々あるが、天然物は少なく、その効果も弱
い。又、従来から、野菜、果物、魚類、肉類、牛乳類等
の鮮度を保持するために、冷蔵庫等に入れて低温で保存
し、鮮度を保持している。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】流通機構の中で全ての
商品を低温に保って、酸化を防止して鮮度を長く保持す
る事は不可能である。しかし、商品の鮮度がそのまま長
く保たれて、生産者から消費者に渡される事は両者にと
って好ましい事であるが、コストの面を考えると、全て
の商品に行う事は経済的に出来ない。従って、常温で酸
化を防止して、鮮度を長く保持する事が出来る物質が渇
望されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するために、鳳仙花(lmpatience ba
lsamina L.)のアルコール抽出液に注目し
た。鳳仙花アルコール抽出液にはナフトキノン類を主成
分として、ケンフェロール、エルゴステロール等が含ま
れている事は知られているが、本発明者は強い還元作
用、解毒作用、殺菌作用、脱塩作用、蛋白質分解作用等
があることを新たに見出し、これを応用する事を考え
た。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を説明する。
【0006】まず、本発明で用いる鳳仙花は、ツリフネ
ソウ属、つりふねそう科に属する(近縁種、亜種も含
む)一年草であり、全草(種を使っても良い)を使用す
る。夏から秋に全草を採取し、そのまま用いたり、日干
しにした後、果実は成熟前に採取して日干しにし、乾燥
してから種子のみを集めておく。成分はナフトキノン類
で、花にはアントシアニン、チアニジン、茎葉にはケン
フェロール、クエルセチン等を含み、種子にはパリナリ
シン脂肪酸、脂肪油、、エルゴステロールを含むことが
知られ、血液の浄化と血管の拡張作用があるといわれて
いる。鳳仙花を開花期に採取し、これを2〜5日間蔭干
ししても良い。裁断された全草と花弁は、アルコール度
10度以上のアルコール含有水溶液に浸漬する。
【0007】本発明で使用するアルコールは、鳳仙花全
草の有効成分を抽出するためには、10度以上のエチア
ルコール含有水溶液とすることが好適であるが、その他
蒸留酒、醸造酒、混成酒、合成酒、ホワイトリカー(焼
酎)等を用いても良い。尚、用途によって10度以上の
メチルアルコール含有水溶液、イソプロピルアルコール
含有水溶液を利用することもできる。
【0008】その配合比は、ホワイトリカー10重量部
に対して、2〜5重量部が望ましい。2週間ないし半年
間浸漬するが、半月ないし1ヵ月間浸漬するのが好適で
ある。浸漬後、残査をドライメッシュ法などの手段によ
り分離して鳳仙花アルコール抽出液を得る。
【0009】この鳳仙花アルコール抽出液はナフトキノ
ン誘導体(ビタミンKよう作用)、ケンフェロール(ナ
フトキノンの前駆体物質)、フラボノイド、エルゴステ
ロール(ビタミンDの前駆体物質)、蛋白質分解酵素
などを主成分として、人の血液のpH(7.4前後)に
近いpH(7.2)であるという特徴をもつている。更
に、この鳳仙花アルコール抽出液は、本来油性(疎水
性)であるはずの物質を、水溶性(親水性)に変化させ
ることもでき、水と脂(油)のある比率のもとで融合
(エマルジョン)する性質もある。
【0010】以下、酸化防止、鮮度保持に効果を出す種
々の作用を列挙すると、還元作用、解毒作用、殺菌作
用、脱塩作用、蛋白質分解作用、溶液がpH7.2等が
ある。
【0011】次に、食品、加工食品の酸化を防止して、
野菜、果物、魚、肉、牛乳等についての鮮度保持の方法
を実施例をもって説明する。
【0012】実施例1 大豆油100gと大豆油100gに鳳仙花アルコール抽
出液1mlを入れた油を190℃、5時間加熱して、着
色度を比較した。その結果、鳳仙花アルコール抽出液の
入った油は何等変化は見られなかったが、対照に使用し
た油は明らかに酸化され褐色となった。過酸化物値(P
OV)は対照が10/100gにたいして鳳仙花アルコ
ール抽出液を加えた油は5.98/100gとなった。
粘度では対照の油の半分の数値であった。
【0013】実施例2 ピーナツ100gとピーナツ100gに鳳仙花アルコー
ル抽出液1mlを噴霧して、40℃、3か月加温して、
着色度と臭いを比較した。その結果、鳳仙花アルコール
抽出液を噴霧したビーナツには何等変化は見られなかっ
たが、対照に使用したピーナツは明らかに酸化され褐色
となり、油の酸化された臭いがした。
【0014】実施例3 自然干瓢100gと自然干瓢100gに鳳仙花アルコー
ル抽出液1mlを噴霧して、40℃、3か月加温して、
着色度と臭いを比較した。その結果、鳳仙花アルコール
抽出液を噴霧した自然干瓢には何等変化は見られなかっ
たが、対照に使用した自然干瓢は明らかに酸化され褐色
となり、ひなくさい臭いがした。
【0015】実施例4 小麦粉を用いてクッキーを作り比較した。小麦粉100
gに鳳仙花アルコール抽出液1mlを入れた物と、入れ
ない物とで通常の方法でクッキーを焼いて比較した。出
来上がったクッキーは40℃、3か月加温して、臭いを
比較した。その結果、 鳳仙花アルコール抽出液を入れ
たクッキーは何等変化は見られなかったが、対照に使用
したクッキーは明らかに酸化された臭いがした。
【0016】実施例5.野菜としてキャベツ、ほうれん
そう、レタス、キュウリをきざんで用いた。この野菜各
100gに鳳仙花アルコール抽出液1mlを噴霧した。
一方、比較のために同じ野菜をそのままの状態で容器に
いれサランラップで覆い、室温で3日間放置した。その
結果、鳳仙花アルコール抽出液を噴霧した野菜はみずみ
ずしかったが、一方の対照の野菜は萎びてしまった。
【0017】実施例6 果物として、バナナ、桃、梨、さくらんぼを用い、各果
物5個(但し、さくらんぼは300g)に鳳仙花アルコ
ール抽出液1mlを噴霧した。一方、比較のために同じ
果物をそのままの状態で1週間、室温で放置した。その
結果、鳳仙花アルコール抽出液を噴霧した各果物には、
外観上も変化は見られず、食べてもみずみずしく、香り
もよくて大変に美味しかった。一方の対照の果物では、
バナナには表皮に斑点が出来熟れ過ぎてしまった、桃は
部分的に痛み褐色となりまずくなった、梨は水分が飛び
実に弾力が出て、食べると歯応えが無くなってしまっ
た、さくらんぼは実全体が褐色がかって、表皮の艶が無
くなっ。
【0018】実施例7.魚として、マグロの切り身、鰹
の切り身を用いた。この魚の切り身100gに鳳仙花ア
ルコール抽出液1mlを噴霧した。一方、比較のための
同じ魚の切り身を室温で7時間放置して比較した。その
結果、鳳仙花アルコール抽出液を噴霧したマグロの切り
身、鰹の切り身には何等色の変化は無かった。一方、対
照のために用いた同じ魚の切り身は黒ずんだ色となっ
た、特に鰹の切り身は色の変化が早かった。
【0019】実施例8.肉として、牛肉、豚肉の薄切り
した物を用いた。この肉の薄切り100gに各々鳳仙花
アルコール抽出液1mlを噴霧した。一方、比較のため
に同じ肉の薄切りを室温で7時間放置して比較した。そ
の結果、鳳仙花アルコール抽出液を噴霧した牛肉、豚肉
の薄切りした物には何等色の変化は無かった。一方、対
照のために同じ肉を薄切りにした物は牛肉、豚肉とも黒
ずんだ色となった。特に牛肉の薄切りは色の変化が早か
った。
【0020】実施例9.梨、林檎、各々10個を皮をむ
き1個を6等分して2皿に別ける。1っの皿には鳳仙花
アルコール抽出液を0.2ml噴霧した。一方、比較の
ためにもう1っの皿はそのままで6時間、室温で放置し
た。その結果、鳳仙花アルコール抽出液を噴霧した梨、
林檎は6時間後も何等色の変化は無く、味もみずみずし
く美味しかった。一方、対照のために置いた梨、林檎は
30分で色が付き始めて、2時間後には茶色となって6
時間後には非常に味が悪くなった。
【0021】
【発明の効果】鳳仙花アルコール抽出液には、強い還元
作用、脱塩作用、解毒作用、殺菌作用、蛋白質分解作
用、pH7.2と言う酸化防止、鮮度保持の作用に役立
と思われる性質があり、これらの相乗効果により一層強
く効果が現れれるものと思われる。次に各物品について
の効果で共通している事は、この酸化防止剤がpH7.
2なので食品の味に変化を与えない、植物から取られた
天然の物質で、酵素による殺菌作用であるから安心であ
る。
【0022】品目ごとに効果を纏めると次ぎの様にな
る。
【0023】1)食品 a)油の酸化された物質は体に良くない、又、テンプラ
などに用いると、すぐに油が酸化されて着色するので、
何回も使用する事は出来ない。しかし、鳳仙花アルコー
ル抽出液を加えた油では酸化が起きにくいので、何回も
使用出来る。しかも、油で揚げた食品が酸化されにくい
ので、賞味期間が延びる。これを食べる人の健康にも良
い。 b)この鳳仙花アルコール抽出液を加えた食品は酸化防
止の効果以外に健康に良い成分を自然に取り入れる事が
できる。 c)牛乳について、熱処理よる殺菌をする前に、この鳳
仙花アルコール抽出液で酵素による殺菌をすると、牛乳
中のビタミンC(L−デヒドロアスコルビン酸)がL−
アスコルビン酸に変わり、脂溶性のビタミン類が保護さ
れるので、牛乳の鮮度保持には大変に良い。
【0024】2)野菜 a)近頃は、野菜サラダがスーパの店頭に出ているが、
この酸化防止剤を噴霧して置くと何時までもみずみずし
く、長持ちする。 b)農薬を分解する作用、殺菌作用もあるので、生のま
ま野菜を安心して食べることが出来る。 c)葉物の野菜の屑、一度に消費出来ない野菜類は冷蔵
庫に入れていても、鮮度が落ちて使用出来ず捨ててしま
われているが、この酸化防止剤を噴霧して置くと何時ま
でも鮮度が保たれる。しかし、野菜は紙に包みポリ袋等
に入れ水分が飛ばないようにする必要がある。
【0025】3)果物 a)果物に、この酸化防止剤を噴霧して置くと、甘みと
良い香りが増す。 b)皮をむいた果実に、この酸化防止剤を噴霧して置く
と何時までも褐変せず、みずみずしく鮮度が保持ができ
る。 c)何時までも鮮度保持ができる。 d)農薬を分解する作用、殺菌作用もあるので、栄養分
のある皮の部分も安心して食べる事が出来る。
【0026】4)魚類 a)生のまま食べる刺身等に、この酸化防止剤を噴霧す
ると、解毒作用があるので安心して食べられる。長時間
置いても変色する事がない。 b)魚に噴霧しても、氷水の中にいれて用いても良い。
魚では表面が何時までもつやつやして光って、変色しな
い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鳳仙花アルコール抽出液を用いて食品及
    び加工食品の酸化を防止する事を特徴とする酸化防止
    剤。
  2. 【請求項2】 鳳仙花アルコール抽出液は、10度以上
    のエチルアルコール含有水溶液10重量部に対して、2
    〜5重量部の鳳仙花全草が浸漬され、残査を分離された
    ものからなる請求項1記載の酸化防止剤。
JP29920596A 1996-10-04 1996-10-04 酸化防止剤 Pending JPH10108656A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29920596A JPH10108656A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 酸化防止剤

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29920596A JPH10108656A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 酸化防止剤

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JPH10108656A true JPH10108656A (ja) 1998-04-28

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ID=17869516

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JP29920596A Pending JPH10108656A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 酸化防止剤

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