JPH10108351A - 欠相検出装置および遮断器 - Google Patents
欠相検出装置および遮断器Info
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- JPH10108351A JPH10108351A JP25316696A JP25316696A JPH10108351A JP H10108351 A JPH10108351 A JP H10108351A JP 25316696 A JP25316696 A JP 25316696A JP 25316696 A JP25316696 A JP 25316696A JP H10108351 A JPH10108351 A JP H10108351A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定格電圧が異なっていても欠相を確実に検出
できる３相３線欠相検出機能付配線用遮断器を提供す
る。 【解決手段】 ３相の各相に接続された全波整流回路１
から得られた波形から微分回路２により交流分のみを取
り出し、判別回路３の比較器５で微分回路の出力波形よ
り欠相の有無を判別し、欠相と判別すると、トリガー回
路７が動作して、引き外し回路４で遮断器の開閉機構Ｓ
を開放する。
できる３相３線欠相検出機能付配線用遮断器を提供す
る。 【解決手段】 ３相の各相に接続された全波整流回路１
から得られた波形から微分回路２により交流分のみを取
り出し、判別回路３の比較器５で微分回路の出力波形よ
り欠相の有無を判別し、欠相と判別すると、トリガー回
路７が動作して、引き外し回路４で遮断器の開閉機構Ｓ
を開放する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は３相回路が欠相し
た場合に、その欠相を検出する欠相検出装置と、この欠
相検出装置を用いて、欠相時に３相回路を遮断して負荷
機器を保護する遮断器に関するものである。
た場合に、その欠相を検出する欠相検出装置と、この欠
相検出装置を用いて、欠相時に３相回路を遮断して負荷
機器を保護する遮断器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図８は例えば特開平８−１３８５２２号
公報に示された従来の３相回路の欠相検出装置を示すブ
ロック図、図９（ａ），（ｂ）はその動作波形である。
公報に示された従来の３相回路の欠相検出装置を示すブ
ロック図、図９（ａ），（ｂ）はその動作波形である。
【０００３】図８において、１０７ａは３相主回路の各
相に接続された全波整流手段、１０７ｂは前記全波整流
手段１０７ａの直流側に接続された電圧検出手段、１０
７ｃは前記電圧検出手段１０７ｂにより検出された脈動
電圧波形から欠相の有無を判別し、信号を発生する判別
手段、１０７は、１０７ａ，１０７ｂ，１０７ｃを搭載
したプリント板ユニット、１０８は、前記判別手段１０
７ｃからの信号を受けて、遮断器の開閉機構Ｓを動作さ
せる引外し手段である。
相に接続された全波整流手段、１０７ｂは前記全波整流
手段１０７ａの直流側に接続された電圧検出手段、１０
７ｃは前記電圧検出手段１０７ｂにより検出された脈動
電圧波形から欠相の有無を判別し、信号を発生する判別
手段、１０７は、１０７ａ，１０７ｂ，１０７ｃを搭載
したプリント板ユニット、１０８は、前記判別手段１０
７ｃからの信号を受けて、遮断器の開閉機構Ｓを動作さ
せる引外し手段である。
【０００４】次に、上記従来の３相回路の欠相検出装置
の動作を説明する。非欠相時に、電圧検出手段１０７ｂ
により検出された脈動電圧波形は、図９（ａ）のような
波形となる。判別手段１０７ｃ内の比較器の基準電圧値
は、主回路非欠相時の脈動電圧波形極小点の電圧と脈動
電圧波形極大点の電圧の１／２との中間値と、主回路非
欠相時の脈動電圧波形極大点の電圧の１／２と零との中
間値に設定しているため、非欠相時には、電圧検出手段
１０７ｂにより検出された脈動電圧波形の瞬時値が、判
別手段１０７ｃに設定された基準電圧値を下廻らないた
め、判別手段１０７ｃは、信号を発生しない。
の動作を説明する。非欠相時に、電圧検出手段１０７ｂ
により検出された脈動電圧波形は、図９（ａ）のような
波形となる。判別手段１０７ｃ内の比較器の基準電圧値
は、主回路非欠相時の脈動電圧波形極小点の電圧と脈動
電圧波形極大点の電圧の１／２との中間値と、主回路非
欠相時の脈動電圧波形極大点の電圧の１／２と零との中
間値に設定しているため、非欠相時には、電圧検出手段
１０７ｂにより検出された脈動電圧波形の瞬時値が、判
別手段１０７ｃに設定された基準電圧値を下廻らないた
め、判別手段１０７ｃは、信号を発生しない。
【０００５】欠相が発生し、電圧検出手段１０７ｂによ
り図９（ｂ）ような脈動電圧波形が検出されると、脈動
電圧瞬時値が、判別手段１０７ｃに設定された基準電圧
値を下廻り、信号を発生し、引外し手段１０８で遮断器
の開閉機構を動作させる。
り図９（ｂ）ような脈動電圧波形が検出されると、脈動
電圧瞬時値が、判別手段１０７ｃに設定された基準電圧
値を下廻り、信号を発生し、引外し手段１０８で遮断器
の開閉機構を動作させる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の３
相回路の欠相検出装置では、判別手段１０７ｃ内の比較
器に設定する基準電圧値を、主回路非欠相時の脈動電圧
波形極小点の電圧と脈動電圧波形極大点の電圧の１／２
との中間値と、主回路非欠相時の脈動電圧波形極大点の
電圧の１／２と零との中間値に設定しているため、使用
される電路の電圧が違うと、判別手段１０７ｃの基準電
圧値を変えなければならないという問題点があった。
相回路の欠相検出装置では、判別手段１０７ｃ内の比較
器に設定する基準電圧値を、主回路非欠相時の脈動電圧
波形極小点の電圧と脈動電圧波形極大点の電圧の１／２
との中間値と、主回路非欠相時の脈動電圧波形極大点の
電圧の１／２と零との中間値に設定しているため、使用
される電路の電圧が違うと、判別手段１０７ｃの基準電
圧値を変えなければならないという問題点があった。
【０００７】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、広範囲な電圧の３相回路にお
いて、判定手段の基準電圧を変更することなく欠相を検
出できる欠相検出装置と、この欠相検出装置を用いて遮
断器を得るものである。
るためになされたもので、広範囲な電圧の３相回路にお
いて、判定手段の基準電圧を変更することなく欠相を検
出できる欠相検出装置と、この欠相検出装置を用いて遮
断器を得るものである。
【０００８】
（１）この発明に係る欠相検出装置は、３相主回路の各
相の電圧に対応した出力波形を得る全波整流回路と、上
記出力波形を微分して上記出力波形の交流分を取り出す
微分回路と、上記交流分の値に応じて上記主回路の欠相
の有無を判別し、その判別結果を出力する判別回路とを
備えたものである。
相の電圧に対応した出力波形を得る全波整流回路と、上
記出力波形を微分して上記出力波形の交流分を取り出す
微分回路と、上記交流分の値に応じて上記主回路の欠相
の有無を判別し、その判別結果を出力する判別回路とを
備えたものである。
【０００９】（２）また、３相主回路の各相の電圧に対
応した出力波形を得る全波整流回路と、上記出力波形を
微分して上記出力波形の交流分を取り出す微分回路と、
上記全波整流回路からの出力波形を積分してその積分値
を出力する積分回路と、上記交流分の値と上記積分値と
の比較に応じて上記主回路の欠相の有無を判別し、その
判別結果を出力する判別回路を備えたものである。
応した出力波形を得る全波整流回路と、上記出力波形を
微分して上記出力波形の交流分を取り出す微分回路と、
上記全波整流回路からの出力波形を積分してその積分値
を出力する積分回路と、上記交流分の値と上記積分値と
の比較に応じて上記主回路の欠相の有無を判別し、その
判別結果を出力する判別回路を備えたものである。
【００１０】（３）また、上記（１）または（２）に記
載の欠相検出装置において、判別回路は、判定結果を所
定時間経過後に出力する回路としたものである。
載の欠相検出装置において、判別回路は、判定結果を所
定時間経過後に出力する回路としたものである。
【００１１】（４）また、上記（１）〜（２）のいずれ
か１項に記載の欠相検出装置おいて、微分回路からの交
流分に含まれる高周波成分を阻止する低域フィルター、
または、微分回路からの交流分に含まれる３相主回路の
周波数の２倍を超える周波数成分を阻止する低域フィル
ターを設け、この低域フィルターの出力を判別回路の入
力としたものである。
か１項に記載の欠相検出装置おいて、微分回路からの交
流分に含まれる高周波成分を阻止する低域フィルター、
または、微分回路からの交流分に含まれる３相主回路の
周波数の２倍を超える周波数成分を阻止する低域フィル
ターを設け、この低域フィルターの出力を判別回路の入
力としたものである。
【００１２】（５）この発明に係る遮断器は、上記
（１）〜（４）のいずれか１項に記載の欠相検出装置を
用い、判別回路からの判別結果に応じて３相主回路を遮
断するようにしたものである。
（１）〜（４）のいずれか１項に記載の欠相検出装置を
用い、判別回路からの判別結果に応じて３相主回路を遮
断するようにしたものである。
【００１３】
実施の形態１．図１は、この発明の一実施の形態である
３相３線欠相検出機能付遮断器の回路を示す図である。
３相３線欠相検出機能付遮断器の回路を示す図である。
【００１４】図において、１はダイオード１１〜１６か
らなる３相全波整流回路、２１，２２は３相全波整流回
路１の直流側に接続された分圧抵抗、２は抵抗２２に並
列接続されたコンデンサ３１と抵抗２３の直列接続から
なる微分回路、５は微分回路の出力としきい値ＶREF を
比較する比較器、７は比較器５の出力側に接続されたト
リガー回路、３は比較器５とトリガー回路７からなる判
別回路、４は判別回路３に接続された引外し回路であ
る。
らなる３相全波整流回路、２１，２２は３相全波整流回
路１の直流側に接続された分圧抵抗、２は抵抗２２に並
列接続されたコンデンサ３１と抵抗２３の直列接続から
なる微分回路、５は微分回路の出力としきい値ＶREF を
比較する比較器、７は比較器５の出力側に接続されたト
リガー回路、３は比較器５とトリガー回路７からなる判
別回路、４は判別回路３に接続された引外し回路であ
る。
【００１５】次に、上記実施の形態１の動作を説明す
る。３相電路が非欠相状態の場合は、整流回路１を介し
て、微分回路２に印加され、微分回路２の抵抗２３の両
端には、図２（ａ）のような３相全波整流のリップル分
のみの波形が発生する。
る。３相電路が非欠相状態の場合は、整流回路１を介し
て、微分回路２に印加され、微分回路２の抵抗２３の両
端には、図２（ａ）のような３相全波整流のリップル分
のみの波形が発生する。
【００１６】比較器５のしきい値ＶREF は、欠相検出回
路の使用可能電圧範囲の最小電圧における欠相時の脈動
電圧の極大値と、使用可能電圧範囲の最大電圧における
非欠相時の脈動電圧の極大値との間に設定するため、３
相電路が非欠相状態の場合では、比較器５が動作するし
きい値ＶREF まで抵抗２３の両端の電圧波高値が上がら
ない。
路の使用可能電圧範囲の最小電圧における欠相時の脈動
電圧の極大値と、使用可能電圧範囲の最大電圧における
非欠相時の脈動電圧の極大値との間に設定するため、３
相電路が非欠相状態の場合では、比較器５が動作するし
きい値ＶREF まで抵抗２３の両端の電圧波高値が上がら
ない。
【００１７】３相電路のいずれかが欠相した場合、整流
回路１で整流された波形は、単相全波整流となり、微分
回路２の抵抗２３の両端には図２（ｂ）のような波形が
発生する。この状態では、抵抗２３の両端に発生する電
圧が、比較器５のしきい値ＶREF を超えるため、判別回
路３のトリガー回路７から引外し回路４へ信号が送ら
れ、引外し回路４が遮断器の開閉機構Ｓを動作させる。
回路１で整流された波形は、単相全波整流となり、微分
回路２の抵抗２３の両端には図２（ｂ）のような波形が
発生する。この状態では、抵抗２３の両端に発生する電
圧が、比較器５のしきい値ＶREF を超えるため、判別回
路３のトリガー回路７から引外し回路４へ信号が送ら
れ、引外し回路４が遮断器の開閉機構Ｓを動作させる。
【００１８】実施の形態２．図３はこの発明の請求項２
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、５は微分回路の出力としきい値ＶREF を比較
する比較器、６はタイマーであり、比較器５が欠相出力
をある一定の時間検出し続けると、トリガー回路７へ信
号を出力する。
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、５は微分回路の出力としきい値ＶREF を比較
する比較器、６はタイマーであり、比較器５が欠相出力
をある一定の時間検出し続けると、トリガー回路７へ信
号を出力する。
【００１９】トリガー回路７は、タイマー回路６を介し
て比較器５の欠相出力信号を受けると、引外し回路４へ
信号を出力する。なお、その他の構成は図１と同様なの
で説明を省略する。
て比較器５の欠相出力信号を受けると、引外し回路４へ
信号を出力する。なお、その他の構成は図１と同様なの
で説明を省略する。
【００２０】コンデンサ３１と抵抗２３で構成した微分
回路２は、時定数を持っており、電源の立上げ時にその
時定数により過渡出力を発生する。この過渡出力波形が
前述の比較器５のしきい値ＶREF を超える場合は、上記
実施の形態１の３相３線欠相保護付配線用遮断器は欠相
の発生が無くても誤動作してしまう。
回路２は、時定数を持っており、電源の立上げ時にその
時定数により過渡出力を発生する。この過渡出力波形が
前述の比較器５のしきい値ＶREF を超える場合は、上記
実施の形態１の３相３線欠相保護付配線用遮断器は欠相
の発生が無くても誤動作してしまう。
【００２１】一般に過渡出力波形は、最初の波形は大き
いが後は急減少する。このため、微分回路２からの出力
は、単発パルスとなる。また、欠相検出による微分回路
２の出力は連続パルスとなる。従って、上記のようにタ
イマー回路６を具備させることで、タイマー回路６で規
制される所定時間内の単発パルス（電源の立上げ時の時
定数による過渡出力）では動作せず、所定時間を超えて
連続パルス（欠相検出による出力）が発生するとき動作
する不要動作の少ない３相３線欠相保護付配線用遮断器
となる。
いが後は急減少する。このため、微分回路２からの出力
は、単発パルスとなる。また、欠相検出による微分回路
２の出力は連続パルスとなる。従って、上記のようにタ
イマー回路６を具備させることで、タイマー回路６で規
制される所定時間内の単発パルス（電源の立上げ時の時
定数による過渡出力）では動作せず、所定時間を超えて
連続パルス（欠相検出による出力）が発生するとき動作
する不要動作の少ない３相３線欠相保護付配線用遮断器
となる。
【００２２】実施の形態３．図４はこの発明の請求項３
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、８は抵抗２４とコンデンサ３２からなる積分
回路、２５，２６は分圧抵抗、５は微分回路２の出力と
抵抗２６の電圧であるしきい値ＶREF を比較する比較器
である。なお、その他の構成は図３と同様なので説明を
省略する。
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、８は抵抗２４とコンデンサ３２からなる積分
回路、２５，２６は分圧抵抗、５は微分回路２の出力と
抵抗２６の電圧であるしきい値ＶREF を比較する比較器
である。なお、その他の構成は図３と同様なので説明を
省略する。
【００２３】次に、上記実施の形態３の動作を説明す
る。３相電路が非欠相状態の場合は、整流回路１を介し
て、微分回路２に印加され、微分回路２の抵抗２３の両
端には、図５（ａ）のような３相全波整流のリップル分
のみの波形が発生する。また、積分回路６の出力波形を
抵抗２５，２６で分圧した波形は、図５（ａ）ＶREF に
示すようなリップルをほぼ平滑した波形が発生する。
る。３相電路が非欠相状態の場合は、整流回路１を介し
て、微分回路２に印加され、微分回路２の抵抗２３の両
端には、図５（ａ）のような３相全波整流のリップル分
のみの波形が発生する。また、積分回路６の出力波形を
抵抗２５，２６で分圧した波形は、図５（ａ）ＶREF に
示すようなリップルをほぼ平滑した波形が発生する。
【００２４】この場合は、図５（ｂ）のように、比較器
５のしきい値ＶREF となる抵抗２６の電圧を微分回路の
出力電圧が上廻らないため、比較器５からタイマー回路
６を介してトリガー回路７に信号は出力されない。
５のしきい値ＶREF となる抵抗２６の電圧を微分回路の
出力電圧が上廻らないため、比較器５からタイマー回路
６を介してトリガー回路７に信号は出力されない。
【００２５】３相電路のいずれかが欠相した場合、整流
回路１で整流された波形は、単相全波整流となり、微分
回路２の抵抗２３の両端には図５（ｂ）のような波形が
発生する。この状態では、図５（ｂ）のように、抵抗２
３の両端に発生する電圧が、比較器５のしきい値ＶREF
となる抵抗２６の電圧を上廻るため、比較器５からタイ
マー回路６を介して、トリガー回路７へ信号が出力さ
れ、引外し回路４が遮断器の開閉機構Ｓを動作させる。
回路１で整流された波形は、単相全波整流となり、微分
回路２の抵抗２３の両端には図５（ｂ）のような波形が
発生する。この状態では、図５（ｂ）のように、抵抗２
３の両端に発生する電圧が、比較器５のしきい値ＶREF
となる抵抗２６の電圧を上廻るため、比較器５からタイ
マー回路６を介して、トリガー回路７へ信号が出力さ
れ、引外し回路４が遮断器の開閉機構Ｓを動作させる。
【００２６】積分回路６の出力から分圧抵抗２６に、微
分回路の出力電圧の大きさを考慮して、適度な電圧比を
取り出し、比較器５のしきい値ＶREF とすることで、使
用される電源によってしきい値ＶREF が変動するように
なり、どのような電源電圧に対しても、欠相の検出が可
能となる。
分回路の出力電圧の大きさを考慮して、適度な電圧比を
取り出し、比較器５のしきい値ＶREF とすることで、使
用される電源によってしきい値ＶREF が変動するように
なり、どのような電源電圧に対しても、欠相の検出が可
能となる。
【００２７】実施の形態４．図６はこの発明の請求項３
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、１０は微分回路２と比較器５の間に接続され
た低域フィルターである。なお、その他の構成は図４と
同様なので説明を省略する。
の示す３相３線欠相保護付配線用遮断器の図である。図
において、１０は微分回路２と比較器５の間に接続され
た低域フィルターである。なお、その他の構成は図４と
同様なので説明を省略する。
【００２８】微分回路２の出力波形の定常時の基本周波
数は３００〜３６０Ｈｚ、欠相時の基本周波数は１００
〜１２０Ｈｚなので、低域フィルター１０は３６０Ｈｚ
を超える周波数成分を減衰させるように構成されたもの
である。
数は３００〜３６０Ｈｚ、欠相時の基本周波数は１００
〜１２０Ｈｚなので、低域フィルター１０は３６０Ｈｚ
を超える周波数成分を減衰させるように構成されたもの
である。
【００２９】前記のように構成された３相３線欠相保護
付配線用遮断器において、電源回路にサージノイズ等が
重畳された場合、微分回路２により検出される波形は図
７（ａ）に示すように高周波成分を含むが、低域フィル
ター１０がインバータの高周波成分をカットするので、
比較器５へ入力される波形は図７（ｂ）のような波形と
なり、判別回路３は高周波成分の影響を受けずに所定の
欠相検出成分が出力された時のみ動作する。
付配線用遮断器において、電源回路にサージノイズ等が
重畳された場合、微分回路２により検出される波形は図
７（ａ）に示すように高周波成分を含むが、低域フィル
ター１０がインバータの高周波成分をカットするので、
比較器５へ入力される波形は図７（ｂ）のような波形と
なり、判別回路３は高周波成分の影響を受けずに所定の
欠相検出成分が出力された時のみ動作する。
【００３０】また、欠相時の基本周波数１００〜１２０
Ｈｚのみを通過させ、それを超える周波数は減衰させる
よう構成した低域フィルターを使用することにより、微
分回路２の欠相時の出力波形のみを確実に検出すること
も可能である。
Ｈｚのみを通過させ、それを超える周波数は減衰させる
よう構成した低域フィルターを使用することにより、微
分回路２の欠相時の出力波形のみを確実に検出すること
も可能である。
【００３１】実施の形態５．上記実施の形態４で用いた
低域フィルターは、実施の形態１の図１および実施の形
態２の図３の遮断器に適用してもよい。実施の形態４と
同様、不要の高周波を阻止して誤動作を防止することが
できる。
低域フィルターは、実施の形態１の図１および実施の形
態２の図３の遮断器に適用してもよい。実施の形態４と
同様、不要の高周波を阻止して誤動作を防止することが
できる。
【００３２】実施の形態６．上記実施の形態は配線用遮
断器で説明したが、引外し回路のない欠相検出装置とし
ても利用することができ、上記実施の形態と同等の効果
が得られる。
断器で説明したが、引外し回路のない欠相検出装置とし
ても利用することができ、上記実施の形態と同等の効果
が得られる。
【００３３】
（１）以上のようにこの発明によれば、微分回路を使用
し、微分回路から得られる全波整流波形のリップル分を
判別回路で比較するため、定格電圧が異なっていても欠
相を確実に検出することができる。
し、微分回路から得られる全波整流波形のリップル分を
判別回路で比較するため、定格電圧が異なっていても欠
相を確実に検出することができる。
【００３４】（２）また、微分回路に加え、積分回路に
より主回路の電圧に応じて欠相か否かの判別基準を変化
されるようにしたので、主回路の電圧の変化により対応
することができる。
より主回路の電圧に応じて欠相か否かの判別基準を変化
されるようにしたので、主回路の電圧の変化により対応
することができる。
【００３５】（３）また、判定結果を所定時間経過後に
出力するようにしたので、主回路の電源の立ち上げ時な
どの誤判別を防止することができる。
出力するようにしたので、主回路の電源の立ち上げ時な
どの誤判別を防止することができる。
【００３６】（４）また、低域フィルターを設け、不要
の高周波を阻止するようにしたので、誤判別を防止する
ことができる。
の高周波を阻止するようにしたので、誤判別を防止する
ことができる。
【００３７】（５）また、欠相検出装置を用いた遮断器
としたので、欠相時に確実に遮断することができる。
としたので、欠相時に確実に遮断することができる。
【図１】 この発明の実施の形態１の欠相検出機能付配
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
【図２】 この発明の実施の形態１の動作を説明する動
作波形図である。
作波形図である。
【図３】 この発明の実施の形態２の欠相検出機能付配
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
【図４】 この発明の実施の形態３の欠相検出機能付配
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
【図５】 この発明の実施の形態３の動作を説明する動
作波形図である。
作波形図である。
【図６】 この発明の実施の形態４の欠相検出機能付配
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
線用遮断器の回路ブロックを示す図である。
【図７】 この発明の実施の形態４の動作を説明する動
作波形図である。
作波形図である。
【図８】 従来の欠相検出機能付配線用遮断器を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図９】 従来の欠相検出機能付配線用遮断器の動作を
説明する動作波形図である。
説明する動作波形図である。
１ 全波整流回路、 ２ 微分回路、３ 判別
回路、 ４ 引外し回路、５ 比較器、
６ タイマー回路、７ トリガー回路、
８ 積分回路、９ プリント板ユニット、
１０ 低域フィルター回路、１１〜１６ ダイオード、
２１〜２６ 抵抗、３１，３２ コンデンサ、 １
０７ プリント基板ユニット、１０７ａ 全波整流手
段、 １０７ｂ 電圧検出手段、１０７ｃ 判別手
段、 １０８ 引外し手段。
回路、 ４ 引外し回路、５ 比較器、
６ タイマー回路、７ トリガー回路、
８ 積分回路、９ プリント板ユニット、
１０ 低域フィルター回路、１１〜１６ ダイオード、
２１〜２６ 抵抗、３１，３２ コンデンサ、 １
０７ プリント基板ユニット、１０７ａ 全波整流手
段、 １０７ｂ 電圧検出手段、１０７ｃ 判別手
段、 １０８ 引外し手段。
Claims (5)
- 【請求項１】 ３相主回路の各相の電圧に対応した出力
波形を得る全波整流回路と、上記出力波形を微分して上
記出力波形の交流分を取り出す微分回路と、上記交流分
の値に応じて上記主回路の欠相の有無を判別し、その判
別結果を出力する判別回路とを備えたことを特徴とする
欠相検出装置。 - 【請求項２】 ３相主回路の各相の電圧に対応した出力
波形を得る全波整流回路と、上記出力波形を微分して上
記出力波形の交流分を取り出す微分回路と、上記全波整
流回路からの出力波形を積分してその積分値を出力する
積分回路と、上記交流分の値と上記積分値との比較に応
じて上記主回路の欠相の有無を判別し、その判別結果を
出力する判別回路を備えたことを特徴とする欠相検出装
置。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載の欠相検
出装置において、判別回路は、判定結果を所定時間経過
後に出力する回路としたことを特徴とする欠相検出装
置。 - 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか１項に記載の欠
相検出装置おいて、微分回路からの交流分に含まれる高
周波成分を阻止する低域フィルター、または、微分回路
からの交流分に含まれる３相主回路の周波数の２倍を超
える周波数成分を阻止する低域フィルターを設け、この
低域フィルターの出力を判別回路の入力としたことを特
徴とする欠相検出装置。 - 【請求項５】 請求項１〜４のいずれか１項に記載の欠
相検出装置を用い、判別回路からの判別結果に応じて３
相主回路を遮断するようにしたことを特徴とする遮断
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25316696A JPH10108351A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 欠相検出装置および遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25316696A JPH10108351A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 欠相検出装置および遮断器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10108351A true JPH10108351A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17247457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25316696A Pending JPH10108351A (ja) | 1996-09-25 | 1996-09-25 | 欠相検出装置および遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10108351A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006042445A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Toshiba Elevator Co Ltd | 三相交流電源の欠相検出装置 |
| JP2019158858A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 日新電機株式会社 | 電圧異常検出装置及び電圧異常検出方法 |
-
1996
- 1996-09-25 JP JP25316696A patent/JPH10108351A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006042445A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Toshiba Elevator Co Ltd | 三相交流電源の欠相検出装置 |
| JP2019158858A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | 日新電機株式会社 | 電圧異常検出装置及び電圧異常検出方法 |
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