JPH10108150A - マルチメディア通信システム - Google Patents

マルチメディア通信システム

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JPH10108150A
JPH10108150A JP25996396A JP25996396A JPH10108150A JP H10108150 A JPH10108150 A JP H10108150A JP 25996396 A JP25996396 A JP 25996396A JP 25996396 A JP25996396 A JP 25996396A JP H10108150 A JPH10108150 A JP H10108150A
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JP
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user
media
unit
communication
device resource
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JP25996396A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takagi
雅裕 高木
Tsutomu Yasuda
力 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置資源の変更に伴うメディアの種別・品質の
変更の内容をユーザの通信要求に従うように決定するこ
とができるシステムを提供する。 【解決手段】メディア情報に関する要求を少なくとも含
む通信要求内容が記憶された通信要求内容記憶部108
と、ある時点の通信で用いられている第一の装置資源構
成とは異なる第二の装置資源構成の一つまたは複数の候
補によって実現可能なメディア組合せの集合から、少な
くとも現在の通信要求内容の全てまたは一部を満たす一
つのメディア組合せと、この組合せを実現する第二の装
置資源構成を決定する装置資源構成候補決定部104 、メ
ディア組合せ決定部103 と、決定されたメディア組合せ
を、決定された第二の装置資源構成によって実現すべ
く、装置資源とネットワークとを制御するネットワーク
制御部107 とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチメディア通信
システムに関し、特に、通信中の装置資源変更が可能な
マルチメディア通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ技術およびネットワーク技
術の発展に伴い、近年では音声のみならず動画・静止画
やデータなど、様々なメディアの情報を装置資源間で自
由に送受するマルチメディア通信サービスを提供する環
境が整いつつある。ここで装置資源は、端末、メディア
変換装置、会議装置などネットワークに接続され通信を
実現するために利用される装置または装置に含まれる資
源を総称する。
【0003】マルチメディアの通信要求は、一般に通信
に参加するべきユーザに関する情報と、通信において提
供されるべきメディアに関する情報を含む。通信要求に
含まれるメディアの種類の増加、品質の向上に伴い、ユ
ーザの通信を実現するために利用できる装置資源環境が
通信要求を完全に満足する可能性は少なくなる。しか
し、ユーザの本来の通信の目的からすると、ユーザによ
るメディアの種類・品質に関する通信要求を必ずしも完
全に満足する必要はなく、メディアの種類の減少・品質
の低下を許容してマルチメディア通信の接続可能性を増
すことが、かえってユーザの通信の目的にかなう場合が
多くなると考えられる。
【0004】このため最近、ユーザの利用できる装置資
源環境に関する情報を利用して、利用できる装置資源の
制約内で、通信要求に含まれる一部のメディアのみにて
マルチメディア接続を行う技術が提案されている。更に
この提案では、その時点のユーザの環境においてどのよ
うな接続が可能であるかに関する情報を通信に参加する
ユーザに提供し、ユーザに適当な接続形態を選択させる
技術も示されている。
【0005】一方、ユーザの移動、他のユーザなどによ
って利用されていた装置資源の解放、通信への新たなユ
ーザの参加、通信からの既存のユーザの離脱などによっ
て、ユーザの利用できる装置資源環境は動的に変化す
る。従って、上述のような形でマルチメディアの通信設
定を行った後でも、ユーザが該通信において利用する装
置資源を変更することにより、本来の通信要求により近
い形のマルチメディア通信の通信形態に再設定できる場
合があり得る。逆に、ユーザの利用できる装置資源環境
の変化により、その時点で提供されているマルチメディ
ア通信と比べると、本来の通信要求に遠い形態でのマル
チメディア通信しか可能でなくなることが余儀なくされ
る場合もあり得る。
【0006】従来の転送サービスを利用すれば、通信中
に通信に利用する端末を変更することができる。しか
し、転送の前後で同一のメディアで通信することが暗黙
の前提となっており、メディアの種別・品質の変更をも
たらすような端末資源の変更は積極的には考慮されてい
ないため、ユーザの端末資源環境の変化に伴う端末変更
に対応するには十分とは言えなかった。
【0007】更に、複数のユーザによって共有されるメ
ディア変換装置や会議装置を利用して実現される通信
で、ある通信によって利用されていた装置の資源が解放
されたために、既存の通信のメディアの種別・品質の改
善が可能になる場合、またはより優先度の高い通信によ
って既存の通信に利用されている装置の資源が横取りさ
れるが、既存の通信のメディアの種別・品質の変更を行
えば通信を継続できる場合などが考えられる。しかし、
これまではこのような場合への対応は考えられていなか
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、マルチメ
ディア通信中に装置資源を変更するにあたって、メディ
アの種別・品質の変更を許容するためには、装置資源の
変更の前後で接続すべきメディアの種別・品質を何らか
の方法で定める必要がある。装置資源の変更の前の時点
のマルチメディア通信において実現されているメディア
の種別・品質は、ユーザのメディアに関する通信要求を
かならずしも完全に満たしていないので、装置資源変更
の前の時点で実現されているメディアの種別・品質に関
する情報のみに基づいて、装置資源の変更の後で接続す
べきメディアの種別・品質を決定する方法は、可能な限
りユーザの通信要求を満たすという観点からは問題が残
る。
【0009】従って本発明の目的とするところは、マル
チメディア通信中に通信で利用されている装置資源を変
更する際に、従来の技術で問題であった装置資源の変更
に伴うメディアの種別・品質の変更の内容をユーザの通
信要求に従うように決定することができないという点を
解決することにあり、予め記憶されているユーザのメデ
ィアに関する通信要求に従って、装置資源の変更後に実
現するべきメディアの組合せおよびそれを実現する装置
資源構成を決定し、決定されたメディア組合せを決定さ
れた装置資源構成によって実現するように装置資源とネ
ットワークを制御することが可能なマルチメディア通信
システムを提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、マルチメディ
ア通信中にユーザの利用できる装置資源環境が変化して
ユーザの通信要求により近いメディア組合せを実現でき
るようになった際に、自動的にこのメディア組合せを実
現するように装置資源とネットワークを制御する、また
はより好ましいメディア組合せを実現できる機会が発生
したことをユーザに通知し、ユーザの意志に応じて適当
なメディア組合せを実現するように装置資源とネットワ
ークを制御することが可能なマルチメディア通信システ
ムを提供することにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、通信に参加す
る特定ユーザの利用可能な端末資源、またはこの特定ユ
ーザを通信に参加させるために必要な装置資源(メディ
ア変換装置、会議装置などの資源)の制約により通信要
求のメディア組合せの一部が満たせなかった場合に、当
該ユーザの通信からの脱退を契機として、より好ましい
メディア組み合わせを実現するように装置資源とネット
ワークを制御するか、あるいは、新たに通信に参加する
特定ユーザの利用可能な端末資源、またはこの特定ユー
ザを通信に参加させるために必要な装置資源(メディア
変換装置、会議装置などの資源)の制約により、参加以
前に実現されていたメディア組合せを実現できなくなる
場合に、メディアに関する通信要求の範囲内で通信を継
続可能なメディア組合せを実現するように装置資源とネ
ットワークを制御することが可能なマルチメディア通信
システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明は、一つまたは複数のメディア情報を
扱える複数の装置資源と、この装置資源を収容するネッ
トワークとから構成され、通信要求された実現すべき全
てまたは一部のメディア情報を送信または受信可能なよ
うに装置資源間に通信路を提供するマルチメディア通信
システムにおいて、メディア情報に関する要求を少なく
とも含む通信要求内容が記憶された通信要求内容記憶手
段と、ある時点の通信で用いられている第一の装置資源
構成とは異なる第二の装置資源構成の一つまたは複数の
候補によって実現可能なメディア組合せの集合から、前
記通信要求内容記憶手段に記憶された少なくとも現在の
通信要求内容の全てまたは一部を満たす一つのメディア
組合せと、この組合せを実現する第二の装置資源構成を
決定するメディア実現方法決定手段と、このメディア実
現方法決定手段によって決定されたメディア組合せを、
決定された第二の装置資源構成によって実現すべく、前
記装置資源とネットワークとを制御する制御手段とを具
備する。
【0013】また、第2の発明は、一つまたは複数のメ
ディア情報を扱える複数の装置資源と、この装置資源を
収容するネットワークとから構成され、通信要求された
実現すべき全てまたは一部のメディア情報を送信または
受信可能なように装置資源間に通信路を提供するマルチ
メディア通信システムにおいて、メディア情報に関する
要求を少なくとも含む通信要求内容が記憶された通信要
求内容記憶手段と、ある時点の通信で用いられている第
一の装置資源構成とは異なる第二の装置資源構成の一つ
または複数の候補によって実現可能なメディア組合せの
集合の中に、前記第一の装置資源構成によって実現され
ているメディア組合せよりも、前記通信要求内容記憶手
段に記憶された現在の通信要求内容をより好ましく満た
すメディア組合せが存在するか否かを判定するメディア
組合せ判定手段とを具備する。
【0014】また、第3の発明は、第1または第2の発
明において、少なくとも通信に参加するユーザが利用可
能な装置資源に関する情報に基づいて、前記第二の装置
資源構成の候補を決定する装置資源構成候補決定手段
と、候補となった前記第二の装置資源構成を与えて、前
記メディア実現方法決定手段または前記メディア組合せ
判定手段を起動する起動手段とをさらに具備する。
【0015】また、第4の発明は、第1または第2の発
明において、少なくともユーザによる装置資源の指定に
基づいて、前記第二の装置資源構成の候補を決定する装
置資源構成候補決定手段と、候補となった前記第二の装
置資源構成を与えて、前記メディア実現方法決定手段ま
たは前記メディア組合せ判定手段を起動する起動手段と
をさらに具備する。
【0016】また、第5の発明は、第3の発明におい
て、ユーザが利用可能な装置資源の利用状況の変化を監
視して、利用可能な装置資源の利用状況に変化があった
際に前記装置資源構成候補決定手段を起動する監視手段
をさらに具備する。
【0017】また、第6の発明は、第3の発明におい
て、通信に参加しているユーザの変化を監視して、変化
があった際に前記装置資源構成候補決定手段を起動する
監視手段をさらに具備する。
【0018】また、第7の発明は、第2の発明におい
て、前記メディア組合せ判定手段による判定結果をユー
ザに通知するユーザ通知手段をさらに具備する。また、
第8の発明は、第2の発明において、各ユーザのメディ
ア組合せ判定基準を記憶する判定基準記憶手段をさらに
具備し、前記メディア組合せ判定手段は、この判定基準
記憶手段に記憶された各ユーザごとのメディア組合せ判
定基準に基づいて、前記判定を行なう。
【0019】また、第9の発明は、第7の発明におい
て、前記メディア組合せ手段による判定結果の内容によ
り前記ユーザ通知手段によるユーザへの通知の是非を制
御する通知制御手段をさらに具備する。
【0020】また、第10の発明は、第8の発明におい
て、前記判定基準記憶手段に記憶されている各ユーザご
との前記メディア組合せ判定基準を、各ユーザが作成、
変更または削除するための判定基準登録手段をさらに具
備する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
一実施形態を詳細に説明する。図1に本発明の一実施形
態に係るマルチメディア通信システムの構成を示す。制
御サーバ装置100は、通信部101、サービス制御部
102、メディア組み合わせ決定部103、装置資源構
成候補決定部104、装置資源監視部105、装置資源
制御部106、ネットワーク資源制御部107、通信要
求内容記憶部108、ユーザ構成記憶部109、メディ
ア組合せ記憶部110、装置資源構成記憶部111、ユ
ーザ装置資源データ112、判定基準記憶部113、判
定基準登録部114を備え、ユーザからの要求に基づい
てマルチメディア通信を制御する。
【0022】通信部101は、制御サーバ装置100が
他の装置とネットワークを介して通信を行うために使用
される。サービス制御部102は、ユーザのサービス要
求を受け付けその内容を分析する。メディア実現方法決
定部103は、1つ以上の装置資源構成候補が与えられ
た時に、少なくとも現在の通信要求内容の全てまたは一
部を満たす一つの与えられた装置資源構成候補のいずれ
かにより実現可能なメディア組合せ(各ユーザが利用す
るメディア種別。更にメディア品質を含んでも良い)と
該メディア組合せを実現する装置資源構成を決定する。
但し、メディア組合せ候補は存在しない場合があり得
る。
【0023】また、メディア実現方法決定部103はメ
ディア組合せを決定する前に、1つ以上の装置資源構成
候補のいずれかによって実現可能なメディア組合せの集
合の中に、装置資源構成記憶部111に記憶されている
その時点での装置資源構成によって、その時点の通信で
実現されているメディア組合せよりも、現在の通信要求
内容をより好ましく満たすメディア組合せが存在するか
否かを判定する場合がある。メディア実現方法決定部1
03は、判定基準記憶部に記憶されるユーザ毎のメディ
ア組合せ基準が存在すれば、ユーザ毎のメディア組合せ
基準を使用し、さもなければ標準のメディア組合せ基準
を使用する。装置資源構成候補決定部104は、メディ
ア組合せ決定部103に与える装置資源構成候補を決定
する。
【0024】この際、装置資源構成候補決定部104
は、ユーザの利用可能な装置に関する情報を利用する場
合がある。また、サービス制御部102のサービス分析
の結果、ユーザによる装置資源の指定が要求されたと判
断された場合、装置資源候補決定部104は指定された
装置資源に基づいて、装置資源構成候補を決定する。ま
た、装置資源監視部105は、通信に参加しているユー
ザの利用可能な装置資源の利用状況の変化を監視し、利
用可能な装置資源の利用状況に変化があった際に、装置
資源構成候補決定部104を起動する。装置資源制御部
106およびネットワーク制御部107は、決定された
メディア組合せを実現するように装置資源およびネット
ワークを制御する。通信要求内容記憶部108は、当該
通信に対するユーザのサービス要求内容(通信に参加す
るユーザ、通信で利用するメディアの種別・品質、通信
で利用すべき端末の指定等に関する要求を含む)を記憶
する。ユーザ構成記憶部109は、その時点の通信に参
加しているユーザ構成に関する情報を記憶する。
【0025】メディア組合せ記憶部110は、その時点
の通信において実現されているメディア組合せに関する
情報を記憶する。装置資源構成記憶部111は、その時
点の通信において実現されている装置資源構成に関する
情報を記憶する。ユーザ装置資源データ112は、ユー
ザと資源の間の関係に関する情報(少なくとも、ユーザ
と装置資源間の利用権限に関する情報、および各通信に
おいてユーザが利用すべき装置資源の指定に関する情報
を含む)を記憶する。各通信においてユーザが利用すべ
き装置資源の指定は特定の通信においてユーザの指定が
無い場合のデフォールト規則を持っても良く例えば利用
権限のある端末資源全て、ユーザが現在利用している端
末の端末資源などとする。
【0026】判定基準記憶部113は、各ユーザ、各通
信、他の要因、およびそれらの組合せに依存するメディ
ア組合せ基準を記憶する。判定基準登録部114は、判
定基準記憶部113に記憶されているメディア組合せ基
準を作成、変更または削除するため手段を当該ユーザに
提供する。
【0027】会議装置300は、通信部301、装置資
源管理部341、音声会議処理部342、動画会議処理
部343、データ会議処理部344を備え、マルチメデ
ィア会議を実現するために使用される。
【0028】通信部301は、会議装置300が他の装
置とネットワークを介して通信を行うために使用され
る。通信される情報は制御信号とユーザ信号を含む。音
声会議処理部342は、m者間の音声信号の合成、n者
への音声信号の分配など音声会議を実現するために信号
処理機能を実現する。動画会議処理部343は、m者間
の動画信号の合成、n者への動画信号の分配など動画会
議を実現するために信号処理機能を実現する。データ会
議処理部344は、n者による会議資料データの閲覧・
修正機能を実現する。装置資源管理部341は、上記音
声会議処理部342、画像会議処理部343、データ会
議処理部343の利用状態を管理し、要求に応じて装置
資源を割り当て・解放を行う。
【0029】メディア変換装置400は、通信部40
1、装置資源管理部451、音声符号化変換部452、
動画符号化変換部453を備え、主に符号化方式を変換
するために使用される。
【0030】通信部401は、メディア変換装置400
が他の装置とネットワークを介して通信を行うために使
用される。通信される情報は制御信号とユーザ信号を含
む。音声符号化変換部452は、音声の符号化方式間を
変換する機能を実現する。動画符号化変換部453は、
動画の符号化方式間を変換する機能を実現する。装置資
源管理部451は、上記音声符号化変換部452、画像
符号化変換部453の利用状態を管理し、要求に応じて
装置資源を割り当て・解放を行う。
【0031】端末装置500は音声と動画、端末装置6
00はデータ、端末装置700は音声、端末装置800
はデータ、音声および動画、端末装置900はデータと
音声を扱うことができる。
【0032】通信部501〜901は、端末装置500
〜900が他の装置とネットワークを介して通信を行う
ために使用される。通信される情報は制御信号とユーザ
信号を含む。データ処理部664,864,964は、
キーボード、マウス、データ表示ウィンドウなど、デー
タ通信を実現するために必要な装置資源を総称する。音
声処理部563,763,863,963は、マイク、
スピーカ、音声信号の符号化・復号化機能など、音声通
信のための機能とその機能を実現するために必要な装置
資源を総称する。動画処理部562、862は、カメ
ラ、ディスプレイ動画信号の符号化・復号化機能など、
動画通信のための機能とその機能を実現するために必要
な装置資源を総称する。装置資源管理部561〜961
は、上記のデータ処理部、音声処理部、動画処理部の利
用状態を管理し、要求に応じて装置資源を割り当て・解
放を行う。
【0033】端末装置500および600はユーザA、
端末装置700および800はユーザB、端末装置90
0はユーザCが利用権限を持つ。会議装置300および
メディア変換装置400は、ユーザA、B、Cが利用権
限を持つ。これらの情報は、ユーザ装置資源データ11
2に記憶される。
【0034】上記のように構成されたマルチメディア通
信システムの動作の手順を、図2に従って以下に示す。
本システムにおいては、ユーザ間に通信が設定されるこ
とにより、図2の手順が開始される。以下、各ステップ
ごとに処理を説明する。
【0035】(S101)装置資源監視部105が、通
信に参加しているユーザが利用可能な装置資源の状態変
化を監視する。装置資源監視部105は、ユーザ構成記
憶部109を参照して通信に参加しているユーザを知
り、更にユーザ装置資源データ112および通信要求内
容記憶部108を参照して各ユーザの利用可能な装置資
源を決定する。あるユーザが装置資源を利用可能とは、
当該ユーザが当該装置資源の利用権限を持ち(ユーザ装
置資源データ112)、かつその通信において当該装置
資源を利用するように指定されている(通信要求内容記
憶部108)ことである。
【0036】次に、装置資源監視部105は、通信部1
01〜901を利用して前記装置資源を持つ他の装置の
装置資源管理部341,451,561〜961と通信
し、装置資源の状態変化の有無を問い合わせる。状態変
化は、使用されていた装置資源の使用の終了を含む。
【0037】(S102)装置資源の状態変化があった
場合はS107、なかった場合はS103に制御を移
す。
【0038】(S103)サービス制御部102はユー
ザによるサービス要求を受け付ける。サービス要求は、
ユーザが各端末装置500〜900のいずれかのユーザ
入出力部565〜965を利用して入力したものであ
り、通信部501〜901および通信部101により制
御サーバ装置100に転送されるものである。
【0039】(S104)ユーザ要求があった場合はS
105、なかった場合はS101に制御を移す。 (S105)サービス制御部102はサービス要求の内
容を分析し、通信に参加するユーザ各ユーザとユーザが
利用するメディア間の対応関係、および各メディア間の
接続関係、あるユーザが利用するように指定される端末
資源などを定める。なお、サービス要求によっては、全
ての項目が定まる必要は無い。更に、分析された通信要
求の内容を新規の通信要求として通信要求内容記憶部1
08に記憶する。またあるユーザが利用するように指定
される端末資源に関する情報を、ユーザ装置データに記
憶させる。
【0040】(S106)通信要求が通信に組み込まれ
る装置資源の構成または状態の変更を伴う可能性がある
か否かを判定する。S105で分析したサービス要求の
内容が、少なくとも新たなユーザの通信への参加、既に
通信に参加しているユーザの離脱、またはあるユーザが
利用するように指定される装置資源の追加、削除、変更
のいずれかに該当する場合は、装置資源の構成または状
態の変更を伴う可能性があると判定する。
【0041】(S107)装置資源構成候補決定部10
4が装置資源構成候補を決定する。新たなユーザが通信
に参加する場合は、ユーザ装置資源データ112および
通信要求記憶部108を参照して、当該ユーザの利用可
能な装置資源および既に通信に参加しているユーザの利
用可能な装置資源を装置資源構成候補として決定する。
既に通信に参加しているユーザが離脱する場合は、ユー
ザ装置資源データ112および通信要求記憶部108を
参照して、通信に参加しているユーザから当該ユーザを
除いたユーザの利用可能な装置資源を装置資源構成候補
として決定する。あるユーザが利用するように指定され
る装置資源の追加、削除、変更の場合は、ユーザ装置資
源データ112および通信要求記憶部108を参照し
て、通信に参加するユーザの利用可能な装置資源を装置
資源構成候補として決定する。
【0042】(S108)決定された装置資源構成候補
が与えられたメディア実現方法決定部103は、通信要
求内容記憶部108に記憶されているメディア通信要求
内容を参照する。なお、メディア通信内容は通信に参加
する各ユーザに提供されるメディアの種別・品質とす
る。通信に利用すべき装置の指定の変化は、メディア通
信要求を変化させない。通信に参加するユーザが増減し
ても、該通信において各ユーザのメディア通信内容が変
化しない場合は、メディア通信要求は変化しないものと
みなす。例えば、ユーザが追加される際に、該ユーザに
提供されるメディアの種別・品質要求が、その通信に参
加するユーザにデフォールトで割り当てられるものであ
れば、メディア通信要求はその前後で変化しないものと
する。また、ユーザを削除する際には、他のユーザのメ
ディア種別・品質要求が変化しなければ、メディア通信
要求はその前後で変化しないものとする。
【0043】(S109)メディア実現方法決定部10
3は装置資源構成候補とメディア通信要求内容から、メ
ディア組合せ候補と当該メディア組合せ候補を実現する
装置資源構成候補を決定する。メディア実現方法決定部
103は、通信部101〜901を介して装置資源構成
候補の含まれる各装置資源を管理する装置資源管理部3
41,451,561〜961に対し、各装置資源のメ
ディア能力と現在の利用状況を問い合わせる。問い合わ
せた結果とメディア通信要求内容から、メディア通信要
求内容の少なくとも一部を満たすメディア組合せ候補を
決定する。
【0044】(S110)メディア組合せ候補が存在し
た場合はS112、存在しなかった場合はS111に制
御を移す。後者は、ユーザが利用すべき装置資源が指定
されたが、当該指定装置資源ではメディア通信要求を満
たせなかった場合、および追加されたユーザの利用可能
な装置資源ではメディア通信要求を満たせなかった場合
に対応する。
【0045】(S111)メディア実現方法決定部10
3は、通信部101,501〜901によりユーザ入出
力部と通信を行い、ユーザに対して、メディア通信要求
を満足する適当なメディア組合せが存在しない旨を通知
する。その後、S101に制御を戻す。
【0046】(S112)メディア実現方法決定部10
3は、メディア要求満足度を判定するべきか否かを決定
する。少なくとも、装置資源の状態変化により自発的に
メディア実現方法決定部103が起動された場合は、判
定の必要ありと決定する。ユーザによるサービス要求に
よりメディア実現方法決定部103が起動された場合
は、更に細かい条件を考慮する規則により決定する。例
えば、ユーザが自らの利用すべき装置資源を指定した場
合は必要なしとするのが普通だが、ユーザBならば必要
ありとする。通信の開始時の指定に従うなど。これらの
条件は、判定基準記憶部113に記憶されている。
【0047】(S113)判定の必要がある場合はS1
14、無い場合はS116に制御を移す。 (S114)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従って、メ
ディア組合せ候補の各メディア組合せに対してメディア
要求満足度を判定する。例えば、現在実現されているメ
ディア組合せと比較して、メディア通信要求の範囲での
メディア種別の増加、メディア品質の向上などを伴う。
メディア組合せ候補に対しては、満足度が改善されたと
判定する。判定基準は、各ユーザ、各通信、他の要因、
およびそれらの組合せに依存してもよい。
【0048】(S115)満足度が改善されたメディア
組合せ候補がある場合にはS116、ない場合にはS1
01に制御を移す。
【0049】(S116)メディア実現方法決定部10
3は、メディア組合せ候補をユーザに通知してからメデ
ィア組合せを決定するか、通知せずに決定するかを判定
する。通知するか否かは、判定基準記憶部113に記憶
されている判定基準に従う。判定基準は、各ユーザ、各
通信、他の要因、およびそれらの組合せに依存してもよ
い。
【0050】(S117)ユーザへの通知が必要な場合
はS118、不要な場合はS121に制御を移す。
【0051】(S118)メディア実現方法決定部10
3は、通信部101,501〜901を介して、ユーザ
入出力部565〜965と通信を行い、ユーザに対して
メディア組合せ候補を通知する。同時に、各メディア組
合せ候補を実現する装置資源構成候補を通知しても良
い。
【0052】(S119)メディア実現方法決定部10
3は、通信部101,501〜901を介して、ユーザ
入出力部565〜965と通信を行い、ユーザからの応
答を受ける。ユーザの承認応答は、ユーザの選択したメ
ディア組合せ候補を含む。いずれも選択しない拒絶の応
答であっても良い。更に、当該メディア組合せ候補を実
現する装置資源構成候補の選択を含んでも良い。
【0053】(S120)受信したユーザからの応答が
承認応答である場合はS121、拒絶応答である場合は
S101に制御を移す。
【0054】(S121)メディア実現方法決定部10
3は、メディア組合せとそれを実現する装置資源構成を
決定する。ユーザの応答がある場合は、その内容を考慮
する。特に、メディア組合せと装置資源構成が一意に指
定された場合は、そのように決定する。一意にならない
場合は、判定基準記憶部113に記憶される判定基準に
従って、メディア組合せと装置資源構成を決定する。
【0055】(S122)決定された装置資源構成に従
って、装置資源制御部106とネットワーク制御部10
7が装置資源とネットワークを制御し、決定されたメデ
ィア組合せを実現する。装置資源制御部106は、通信
部101〜901を介して、決定された装置資源構成に
含まれる各装置300〜900内の各種装置資源を制御
する。更にネットワーク制御部107が、装置資源間に
必要な通信路を設定する。
【0056】(S123)設定された現況を反映するよ
うに、ユーザ構成記憶部109のユーザ構成、メディア
組合せ記憶部110のメディア組合せ、装置資源構成記
憶部111の装置資源構成に関する情報を更新する。
【0057】次に、いくつかの具体的なシナリオによ
り、更に第1の具体的な動作例を説明する。 [シナリオ1]ユーザが使用すべき装置資源を変更した
場合の図2の手順を、シナリオ1として説明する。
【0058】シナリオ1では、 (1)ユーザAが音声と動画を指定してユーザBに発言
要求 (2)ユーザBは端末装置700を使用すべき端末とし
て指定している (3)ユーザAはユーザBと音声のみで接続(端末50
0−端末700) (4)ユーザBは使用すべき端末を端末装置800へ変
更するよう要求する (5)ユーザAとユーザBを音声と動画で接続(端末5
00−端末800) という状況を考える。この通信活動を通信1と呼ぶ。
(1)〜(3)が通信1の設定に相当し、図2の手順は
(3)が終了した時に開始される。以下では(4)のユ
ーザ要求直後の図2の処理を説明する。
【0059】(S101)装置資源状態監視部105
が、ユーザAとユーザBが利用可能な装置資源の状態変
化を監視する。装置資源状態監視部105は、通信1に
参加しているユーザがユーザAとユーザBであることを
ユーザ構成記憶部109を参照することで認識する。図
3に内容を示すユーザ装置資源データ112によると通
信1では、ユーザAは端末装置500と600、ユーザ
Bは端末装置700が利用可能であり会議装置300と
メディア変換装置400が共用可能である。装置資源管
理部341,451,561,661および761が装
置資源状態監視部105に対しこれら端末装置に含まれ
る装置資源の状態変化が無いと報告したとする。
【0060】(S102)状態変化が無いので(S10
3)に制御を移す。 (S103)サービス制御部102は、ユーザBがユー
ザ入出力部765から入力した、通信1における利用す
べき端末の変更要求を受ける。
【0061】(S104)サービス要求があるので(S
105)に制御を移す。 (S105)サービス制御部102は、ユーザBからの
サービス要求を分析し、ユーザBが通信1において利用
すべき端末を端末装置700から端末装置800に変更
するよう要求していることを認識し、これを通信要求内
容記憶部108に記憶する。
【0062】(S106)ユーザBの要求は、ユーザが
利用するように指定される装置資源の変更に相当するの
で、装置資源の変更が必要と判断しS107に制御を移
す。
【0063】(S107)装置資源構成候補決定部10
4が装置資源構成候補を決定する。図3に内容を示すユ
ーザ装置資源データ112および図5に内容を示す更新
された通信要求記憶部108を参照して、ユーザAに対
して端末装置500内の動画処理部562、音声処理部
563、端末装置600内のデータ処理部664の全て
の組合せ、ユーザBに対して端末装置800内の動画処
理部862、音声処理部863、データ処理部864、
およびユーザAとユーザBが共用できる資源として音声
会議部342、動画会議部343、データ会議部34
4、音声符号化変換部452、動画符号化変換部453
の全ての組合せを装置資源構成候補と定める。
【0064】(S108)メディア実現方法決定部10
3は、図5に内容を示す通信要求記憶部108を参照し
て、ユーザAとユーザBに対して音声と動画のメディア
が要求されていることを認識する。以下では、要求され
たメディアの少なくとも1つを満たすことが最低限の要
求であると仮定する。
【0065】(S109)メディア実現方法決定部10
3は、定められた装置資源構成候補に含まれる装置資源
のメディア能力と現在の利用状況に関して、当該装置資
源を管理する装置資源管理部341,451,561,
661,861に問い合わせを行なう。メディア組合せ
候補とそれを実現する装置資源構成候補として、ユーザ
Aの音声を音声処理部563、動画を動画処理部56
2、ユーザBの音声を音声処理部863、動画を動画処
理部862と定める。更に、動画処理部562と動画処
理部862では、動画の符号化の方式が相違することを
認識し、動画符号化変換部453を追加する。
【0066】(S110)メディア組合せ候補が存在す
るので、S112に制御を移す。 (S112)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113を参照して、メディア要求満足度を判定
すべきか否かを決定する。ここではユーザBが利用すべ
き装置を指定した場合は判定するべきであると規定され
ていたと仮定する。
【0067】(S113)メディア要求満足度を判定す
べきなので、S114に制御を移す。 (S114)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従って、メ
ディア要求満足度を決定する。ユーザAとユーザBの音
声と動画のメディア組合せ候補に関しては、従来音声の
みだったメディアが音声と動画となり、元来のメディア
組合せ要求を完全に満足するようにメディア種別が増加
するので、満足度が改善すると判定する。
【0068】(S115)満足度が改善されたメディア
組合せ候補があるので、S116に制御を移す。 (S116)メディア実現方法決定部103が、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従い、ユー
ザへの通知の要否を決定する。ここでは、ユーザが利用
すべき端末の指定変更要求の場合は、通知不要という判
断基準が定められていたとする。
【0069】(S117)ユーザへの通知が不要なの
で、S121に制御を移す。 (S121)メディア実現方法決定部103は、メディ
ア組合せとそれを実現する装置資源構成を、ユーザAの
音声を音声処理部562、動画を動画処理部562、ユ
ーザBの音声を音声処理部863、動画を動画処理部8
62、および動画処理部562と動画処理部862間の
動画の符号化方式変換のために動画符号化変換部453
と定める。
【0070】(S122)装置資源制御部106とネッ
トワーク制御部107は、以下のように装置資源とネッ
トワークを制御し、決定されたメディア組合せを実現す
る。音声処理部563と音声処理部763間の既存の音
声用通信路と音声処理部763を解放する音声処理部8
63を確保し、音声処理部563と音声処理部863間
に新たに音声用通信路を設定する。動画処理部562、
動画処理部863および動画符号化変換部453を確保
し、動画処理部562と動画符号化変換部453間、お
よび動画処理部562と動画符号化変換部453間に新
たな動画用通信路を設定する。
【0071】(S123)設定された現況を反映するよ
うに、メディア組合せ記憶部110のメディア組合せを
ユーザA、ユーザB共に音声と動画、装置資源構成記憶
部111の装置資源構成をユーザAは動画処理部563
と音声処理部562、ユーザBは動画処理部862と音
声処理部863に更新する。
【0072】[シナリオ2]次に、ユーザの利用可能な
装置資源の利用状況の変化を監視し、利用可能な装置資
源の利用状況に変化があった場合の図2の手順を、シナ
リオ2として説明する。
【0073】シナリオ2は2つに大別される。 <シナリオ2−1(ユーザの承認後に接続)> (1)ユーザAが音声と動画を指定してユーザBに発言
要求 (2)動画符号化変換部453が塞がり (3)ユーザAはユーザBと音声のみで接続(端末50
0−端末800) (4)動画符号化変換部453の空き検出 (5)メディア要求満足度改善と判断 (6)ユーザA、ユーザBへの通知 (7)ユーザA、ユーザBの承認 (8)ユーザAとユーザBを音声と動画で接続(端末5
00−端末800) <シナリオ2−2(改善か否かを判断して自動的に接
続)> (1)ユーザAが音声と動画を指定してユーザBに発言
要求 (2)動画符号化変換部453が塞がり (3)ユーザAはユーザBと音声のみで接続(端末50
0−端末800) (4)動画符号化変換部453の空き検出 (5)メディア要求満足度改善と判断 (6)ユーザAとユーザBを音声と動画で接続(端末5
00−端末800) という状況を考える。この通信活動を通信2と呼ぶ。
(1)〜(3)が通信2の設定に相当し、図2の手順は
(3)が終了した時に開始される。以下では(4)の動
画符号化変換部453の空きを検出した時点からの図2
の処理を説明する。シナリオ2−1とシナリオ2−2で
は共通する部分が多いので、以下ではまとめて説明を行
なう。
【0074】(S101)装置資源状態監視部105
が、ユーザAとユーザBが利用可能な装置資源の状態変
化を監視する。装置資源状態監視部105は、通信2に
参加しているユーザがユーザAとユーザBであることを
ユーザ構成記憶部109を参照することで認識する。図
3に内容を示すユーザ装置資源データ112によると通
信2では、ユーザAは端末装置500と600、ユーザ
Bは端末装置700と800が利用可能であり、会議装
置300とメディア変換装置400が共用可能である。
装置資源管理部341,451,561,661および
761が装置資源状態監視部105に対し、これら端末
装置に含まれる装置資源の状態変化が無いと報告したが
装置資源管理部861は、動画符号化変換部453が塞
がり状態から空き状態に変化したことを報告したとす
る。
【0075】(S102)状態変化があるので(S10
7)に制御を移す。 (S107)装置資源構成候補決定部104が装置資源
構成候補を決定する。図3に内容を示すユーザ装置資源
データ112および図6に内容を示す通信要求記憶部1
08を参照して、ユーザAに対して端末装置500内の
動画処理部562、音声処理部563、端末装置600
内のデータ処理部664の全ての組合せ、ユーザBに対
して端末装置700内の音声処理部763、端末装置8
00内の動画処理部862、音声処理部863、データ
処理部864、およびユーザAとユーザBが共用できる
資源として音声会議部342、動画会議部343、デー
タ会議部344音声符号化変換部452、動画符号化変
換部453の全ての組合せを装置資源構成候補と定め
る。
【0076】(S108)メディア実現方法決定部10
3は、図6に内容を示す通信要求記憶部108を参照し
て、ユーザAとユーザBに対して音声と動画のメディア
が要求されていることを認識する。以下では、要求され
たメディアの少なくとも1つを満たすことが最低限の要
求であると仮定する。
【0077】(S109)メディア実現方法決定部10
3は、定められた装置資源構成候補に含まれる装置資源
のメディア能力と現在の利用状況に関して、当該装置資
源を管理する装置資源管理部341,451,561,
661,761,861に問い合わせを行なう。メディ
ア組合せ候補とそれを実現する装置資源構成候補とし
て、ユーザAの音声を音声処理部563、動画を動画処
理部562、ユーザBの音声を音声処理部763および
863、動画を動画処理部862と定める。更に、動画
処理部562と動画処理部862では、動画の符号化の
方式が相違することを認識し、動画符号化変換部453
を追加する。
【0078】(S110)メディア組合せ候補が存在す
るので、S112に制御を移す。 (S112)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113を参照して、メディア要求満足度を判定
すべきか否かを決定する。ここでは装置資源の状態変化
に起因する場合は判定するべきであると規定されていた
と仮定する。
【0079】(S113)メディア要求満足度を判定す
べきなので、S114に制御を移す。 (S114)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従って、メ
ディア要求満足度を決定する。ユーザAとユーザBの音
声と動画のメディア組合せ候補に関しては、従来音声の
みだったメディアが音声と動画となり、元来のメディア
組合せ要求を完全に満足するようにメディア種別が増加
するので、満足度が改善すると判定する。
【0080】(S115)満足度が改善されたメディア
組合せ候補があるので、S116に制御を移す。 (S116)メディア実現方法決定部103が、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従い、ユー
ザへの通知の要否を決定する。シナリオ2−1では、装
置資源の状態変化によって、メディア要求の満足度が改
善された場合はユーザへの通知が必要で、メディア要求
の満足度が改善されない場合は通知も行なわず処理を終
了する(S115でS101に制御を戻す)という判定
基準が定められていたとする。シナリオ2−2では、装
置資源の処理変化によってメディア要求の満足度が改善
された場合は自動的に装置資源構成を変更し、改善され
ない場合は処理を終了する(S115でS101に制御
を戻す)という判定基準が定められていたとする。
【0081】(S117)シナリオ2−1の場合にはS
118に制御を移し、シナリオ2−2の場合にはS12
1に制御を移す。 S118〜S121までは、シナリ
オ2−1とシナリオ2−2を分けて述べる。
【0082】<シナリオ2−1> (S118)メディア実現方法決定部103は、ユーザ
Aに対してユーザ入出力部565を介して、ユーザBに
対してユーザ入出力部865を介して、現在利用してい
るそれぞれの端末装置500、800により、音声に加
えて動画の通信が可能になった旨を通知する。
【0083】(S119)ユーザAがユーザ入出力部5
65を介して、ユーザBがユーザ入出力部865を介し
て、メディア実現方式決定部103に対して応答する。
ここでは双方から動画の通信を追加して、端末装置50
0と800による音声と動画による通信が承認されたこ
とを仮定する。
【0084】(S120)ユーザAとユーザBからの応
答は承認応答だったので、S121に制御を移す。
【0085】(S121)メディア実現方法決定部10
3は、ユーザからの承認応答の内容通りに、メディア組
合せとそれを実現する装置資源構成を、ユーザAの音声
を音声処理部562、動画を動画処理部562、ユーザ
Bの音声を音声処理部863、動画を動画処理部86
2、および動画処理部562と動画処理部862間の動
画の符号化方式変換のために動画符号化変換部453と
定める。
【0086】<シナリオ2−2> (S121)メディア実現方法決定部103は、メディ
ア組合せとそれを実現する装置資源構成を、メディア要
求満足度が改善される装置資源構成であると判定された
構成既ちユーザAの音声を音声処理部562、動画を動
画処理部562、ユーザBの音声を音声処理部863、
動画を動画処理部862、および動画処理部562と動
画処理部862間の動画の符号化方式変換のために動画
符号化変換部453と定める。
【0087】以下は、シナリオ2−1とシナリオ2−2
で共通である。 (S122)装置資源制御部106とネットワーク制御
部107は、以下のように装置資源とネットワークを制
御し、決定されたメディア組合せを実現する。音声処理
部563と音声処理部863、およびそれらの間の音声
用通信路は既に利用しているものの利用を継続する。動
画処理部562、動画処理部863および動画符号化変
換部453を確保し、動画処理部562と動画符号化変
換部453間、および動画処理部562と動画符号化変
換部453間に新たな動画用通信路を設定する。
【0088】(S123)設定された現況を反映するよ
うに、メディア組合せ記憶部110のメディア組合せを
ユーザA、ユーザB共に音声と動画、装置資源構成記憶
部111の装置資源構成をユーザAは動画処理部563
と音声処理部562、ユーザBは動画処理部862と音
声処理部863に更新する。
【0089】なお、シナリオ2はユーザによって共有さ
れる資源の状態変化に引き続く手順であったが、特定の
ユーザによって占有される資源の状態変化に引き続く手
順もシナリオ2の単純な応用により実現される。また、
シナリオ2はメディアの種別を改善する場合の手順に相
当するが、メディアの品質を改善する場合の手順もシナ
リオ2の単純な応用により実現可能なことも明らかであ
る。[シナリオ3]次に、既存の通信への新たなユーザ
の追加をメディア満足度を低下させて可能にする場合、
および既存の通信からのユーザの離脱に伴いメディア満
足度を向上させる場合の図2の手順を、シナリオ3とし
て説明する。
【0090】(1)ユーザAが音声、動画とデータを指
定してユーザBに発言要求 (2)ユーザAとユーザBを音声、動画とデータで接続
(接続形態1) (3)ユーザCを参加者として追加要求(ユーザAまた
はユーザCの要求による) (4)利用可能な資源から決まるメディア組合せ構成
(音声とデータのみ)をユーザに通知 (5)ユーザによるメディア組合せ構成の承認 (6)ユーザA、ユーザB、ユーザC間を音声、データ
で接続(接続形態2) (7)ユーザCの通信からの離脱(ユーザAまたはユー
ザCの要求による) (8)利用可能な資源から決まるメディア組合せ構成
(音声、動画およびデータ) (9)ユーザによるメディア組合せ構成の承認 (10)ユーザAとユーザBを音声、動画とデータで接
続(接続形態1)・接続形態 (1)ユーザA:端末装置500(音声+動画)、端末
装置600(データ) ユーザB:端末装置800(音声+動画+データ) メディア変換装置(動画) (2)ユーザA:端末装置500(音声)、端末装置6
00(データ) ユーザB:端末装置800(音声+データ) ユーザC:端末装置900(音声+データ) 会議装置300(音声+データ) という状況を考える。この通信活動を通信3と呼ぶ。
(1)〜(2)が通信3の設定に相当し、図2の手順は
(2)が終了した時に開始される。以下では(3)のユ
ーザCを通信3の参加者として追加する要求がなされた
時点から、(6)の3者接続が成立するまで図2の処理
をシナリオ3の前半として、および(7)のユーザCの
通信3からの離脱要求がなされた時点から、(10)の
2者間接続が成立するまでをシナリオ3の後半として説
明する。
【0091】<シナリオ3前半> (S101)装置資源状態監視部105が、ユーザAと
ユーザBが利用可能な装置資源の状態変化を監視する。
装置資源状態監視部105は、通信2に参加しているユ
ーザがユーザAとユーザBであることをユーザ構成記憶
部109を参照することで認識する。図3に内容を示す
ユーザ装置資源データ112によると通信3では、ユー
ザAは端末装置500と600、ユーザBは端末装置7
00と800が利用可能であり、会議装置300とメデ
ィア変換装置400が共用可能である。装置資源管理部
341,451,561,661,761および861
が装置資源状態監視部105に対し、これら端末装置に
含まれる装置資源の状態変化が無いと報告したとする。
【0092】(S102)状態変化が無いので(S10
3)に制御を移す。 (S103)サービス制御部102は、ユーザA(また
はユーザC)がユーザ入出力部565(またはユーザ入
出力部965)から入力した、通信3へのユーザCの参
加要求を受ける。
【0093】(S104)サービス要求があるので(S
105)に制御を移す。 (S105)サービス制御部102は、ユーザBからの
サービス要求を分析し、ユーザA〓(またはユーザC)
が通信3の参加者にユーザCを追加する要求しているこ
とを認識し、これを通信要求内容記憶部108に記憶す
る。
【0094】(S106)ユーザA(またはユーザC)
の要求は、新たなユーザの通信への参加に相当するの
で、装置資源の変更が必要と判断しS107に制御を移
す。
【0095】(S107)装置資源構成候補決定部10
4が装置資源構成候補を決定する。図3に内容を示すユ
ーザ装置資源データ112および図7に内容を示す更新
された通信要求記憶部108を参照して、ユーザAに対
して端末装置500内の動画処理部562音声処理部5
63、端末装置600内のデータ処理部664、ユーザ
Bに対して端末装置700内の音声処理部763、端末
装置800内の動画処理部862、音声処理部863、
データ処理部864、ユーザCに対して端末装置900
内の音声処理部963、データ処理部964、およびユ
ーザA、ユーザBおよびユーザCが共用できる資源とし
て音声会議部342、動画会議部343、データ会議部
344、音声符号化変換部452、動画符号化変換部4
53の全ての組合せを装置資源構成候補と定める。
【0096】(S108)メディア実現方法決定部10
3は、図7に内容を示す通信要求記憶部108を参照し
て、ユーザA、ユーザBおよびユーザCに対して音声、
動画およびデータのメディアが要求されていることを認
識する。以下では、要求されたメディアの少なくとも1
つを満たすことが最低限の要求であると仮定する。
【0097】(S109)メディア実現方法決定部10
3は、定められた装置資源構成候補に含まれる装置資源
のメディア能力と現在の利用状況に関して、当該装置資
源を管理する装置資源管理部341,451,561,
661,761,861,961に問い合わせを行な
う。メディア組合せ候補とそれを実現する装置資源構成
候補として、ユーザAの音声を音声処理部563、動画
を動画処理部562、データをデータ処理部664、ユ
ーザBの音声を音声処理部763および863、動画を
動画処理部862、データをデータ処理部964、ユー
ザCの音声を音声処理部963データ処理部964と定
める。更に、動画処理部562と動画処理部862では
動画の符号化の方式が相違することを認識し、動画符号
化変換部453を追加する。また、音声とデータに関し
ては3者接続が可能であることを認識して、音声会議部
342とデータ会議部344も追加する。これによって
実現されるメディア間の接続形態は、ユーザA、ユーザ
BおよびユーザC間の音声会議接続とデータ会議接続、
およびユーザAとユーザB間の動画2者間接続である。
【0098】(S110)メディア組合せ候補が存在す
るので、S112に制御を移す。 (S112)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113を参照して、メディア要求満足度を判定
すべきか否かを決定する。ここでは通信に参加するユー
ザの追加に起因する場合は判定する必要がないと規定さ
れていたと仮定する。
【0099】(S113)メディア要求満足度を判定す
る必要がないので、S116に制御を移す。 (S116)メディア実現方法決定部103が、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従い、ユー
ザへの通知の要否を決定する。通信に参加するユーザの
追加に起因する場合は通知すべきであるという判定基準
が定められていたとする。
【0100】(S117)ユーザへの通知が必要なの
で、S118に制御を移す。 (S118)メディア実現方法決定部103は、ユーザ
A、ユーザBおよびユーザCに対して、それぞれユーザ
入出力部565、865、965を介して、ユーザCを
追加した場合に実現できる接続形態としては、ユーザ
A、ユーザBおよびユーザC間の音声会議接続とデータ
会議接続、およびユーザAとユーザB間の動画2者間接
続があることを通知する。
【0101】(S119)ユーザA、ユーザBおよびユ
ーザCが、それぞれユーザ入出力部565、865、9
65を介して、メディア実現方式決定部103に対して
応答する。ここではユーザA、ユーザBおよびユーザC
間の音声会議接続とデータ会議接続通信が承認されたこ
とを仮定する。
【0102】(S120)ユーザA、ユーザBおよびユ
ーザCからの応答は承認応答だったので、S121に制
御を移す。
【0103】(S121)メディア実現方法決定部10
3は、ユーザからの承認応答の内容通りに、メディア組
合せとそれを実現する装置資源構成を、ユーザAの音声
を音声処理部562、データをデータ処理部664、ユ
ーザBの音声を音声処理部863、データをデータ処理
部864、ユーザCの音声を音声処理部963、データ
をデータ処理部964、これらを会議接続する音声会議
部342、データ会議部344と定める。
【0104】(S122)装置資源制御部106とネッ
トワーク制御部107は、以下のように装置資源とネッ
トワークを制御し、決定されたメディア組合せを実現す
る。音声処理部563と音声処理部863の間の音声用
通信路は解放する。音声処理部963と音声会議部34
2を確保し、3つの音声処理部を音声会議部342と音
声用通話路で接続する。データ処理部664とデータ処
理部864の間のデータ用通話路は解放する。データ処
理部964とデータ会議部344を確保し、3つのデー
タ処理部をデータ会議部とデータ用通話路で接続する。
動画処理部562、動画処理部863および動画符号化
変換部453を解放し、動画処理部562と動画符号化
変換部453間、および動画処理部562と動画符号化
変換部453間の動画用通信路を解放する。
【0105】(S123)設定された現況を反映するよ
うに、ユーザ構成記憶部109のユーザ構成をユーザ
A、ユーザBおよびユーザCに、メディア組合せ記憶部
110のメディア組合せをユーザA、ユーザB、ユーザ
Cともに音声とデータに、装置資源構成記憶部111の
装置資源構成をユーザAの音声処理部563、データ処
理部664、ユーザBの音声処理部863、データ処理
部864、ユーザCの音声処理部963、データ処理部
964、およびユーザ間で共用する音声会議342とデ
ータ会議部344に更新する。
【0106】以上でシナリオ3の前半の説明を終え、以
下では後半を説明する。<シナリオ3後半> (S101)装置資源状態監視部105が、ユーザA、
ユーザBおよびユーザCが利用可能な装置資源の状態変
化を監視する。装置資源状態監視部105は、通信2に
参加しているユーザがユーザA、ユーザBおよびユーザ
Cであることをユーザ構成記憶部109を参照すること
で認識する。図3に内容を示すユーザ装置資源データ1
12によると通信3では、ユーザAは端末装置500と
600、ユーザBは端末装置700と800、ユーザC
は端末装置900が利用可能であり、会議装置300と
メディア変換装置400が共用可能である。装置資源管
理部341,451,561,661,761,861
および961が装置資源状態監視部105に対し、これ
ら端末装置に含まれる装置資源の状態変化が無いと報告
したとする。
【0107】(S102)状態変化が無いのでS103
に制御を移す。 (S103)サービス制御部102は、ユーザA(また
はユーザC)がユーザ入出力部565(またはユーザ入
出力部965)から入力した、通信3からのユーザCの
離脱要求を受ける。 (S104)サービス要求がある
ので(S105)に制御を移す。
【0108】(S105)サービス制御部102は、ユ
ーザBからのサービス要求を分析し、ユーザA〓(また
はユーザC)が通信3の参加者からユーザCを削除する
要求していることを認識し、これを通信要求内容記憶部
108に記憶する。
【0109】(S106)ユーザA(またはユーザC)
の要求は、既に通信に参加しているユーザの離脱に相当
するので、装置資源の変更が必要と判断しS107に制
御を移す。
【0110】(S107)装置資源構成候補決定部10
4が装置資源構成候補を決定する。図3に内容を示すユ
ーザ装置資源データ112および図8に内容を示す更新
された通信要求記憶部108を参照して、ユーザAに対
して端末装置500内の動画処理部562音声処理部5
63、端末装置600内のデータ処理部664、ユーザ
Bに対して端末装置700内の音声処理部763、端末
装置800内の動画処理部862、音声処理部863、
データ処理部864、およびユーザAとユーザBが共用
できる資源として音声会議部342、動画会議部34
3、データ会議部344、音声符号化変換部452、動
画符号化変換部453の全ての組合せを装置資源構成候
補と定める。
【0111】(S108)メディア実現方法決定部10
3は、図7に内容を示す通信要求記憶部108を参照し
て、ユーザAとユーザBに対して音声、動画およびデー
タのメディアが要求されていることを認識する。以下で
は、要求されたメディアの少なくとも1つを満たすこと
が最低限の要求であると仮定する。
【0112】(S109)メディア実現方法決定部10
3は、定められた装置資源構成候補に含まれる装置資源
のメディア能力と現在の利用状況に関して、当該装置資
源を管理する装置資源管理部341,451,561,
661,761,861に問い合わせを行なう。メディ
ア組合せ候補とそれを実現する装置資源構成候補とし
て、ユーザAの音声を音声処理部562、動画を動画処
理部562、データをデータ処理部664、ユーザBの
音声を音声処理部763および863、動画を動画処理
部862、データをデータ処理部964と定める。更
に、動画処理部562と動画処理部862では、動画の
符号化の方式が相違することを認識し、動画符号化変換
部453を追加する。これによって実現されるメディア
間の接続形態は、ユーザAとユーザB間の音声接続とデ
ータ接続、および動画接続である。
【0113】(S110)メディア組合せ候補が存在す
るので、S112に制御を移す。 (S112)メディア実現方法決定部103は、判定基
準記憶部113を参照して、メディア要求満足度を判定
すべきか否かを決定する。ここでは通信に参加するユー
ザの追加に起因する場合は判定する必要がないと規定さ
れていたと仮定する。
【0114】(S113)メディア要求満足度を判定す
る必要がないので、S116に制御を移す。 (S116)メディア実現方法決定部103が、判定基
準記憶部113に記憶されている判定基準に従い、ユー
ザへの通知の要否を決定する。通信に参加するユーザの
削除に起因する場合は通知すべきであるという判定基準
が定められていたとする。
【0115】(S117)ユーザへの通知が必要なの
で、S118に制御を移す。 (S118)メディア実現方法決定部103は、ユーザ
AとユーザBに対して、それぞれユーザ入出力565と
865を介して、ユーザCを削除した場合に実現できる
接続形態としては、ユーザAとユーザB間の音声接続と
データ接続、動画接続があることを通知する。
【0116】(S119)ユーザAとユーザBが、それ
ぞれユーザ入出力部565と865を介して、メディア
実現方式決定部103に対して応答する。ここではユー
ザAとユーザB間の音声接続、データ接続通信、および
動画接続が承認されたことを仮定する。
【0117】(S120)ユーザAとユーザBからの応
答は承認応答だったので、S121に制御を移す。
【0118】(S121)メディア実現方法決定部10
3は、ユーザからの承認応答の内容通りに、メディア組
合せとそれを実現する装置資源構成を、ユーザAの音声
を音声処理部562、データをデータ処理部664、動
画を動画処理部562、ユーザBの音声を音声処理部8
63、データをデータ処理部864、動画を動画処理部
862、および動画処理部562と動画処理部862間
の動画の符号化方式変換のために動画符号化変換部45
3と定める。
【0119】(S122)装置資源制御部106とネッ
トワーク制御部107は、以下のように装置資源とネッ
トワークを制御し、決定されたメディア組合せを実現す
る。3つの音声処理部563,863および963を音
声会議部342と接続する音声用通話路を解放する。音
声処理部963と音声会議部342を解放する。音声処
理部563と音声処理部863の間の音声用通信路を設
定する。3つのデータ処理部664864および964
をデータ会議部344接続するデータ用通話路を解放す
る。データ処理部964とデータ会議部344を解放す
る。データ処理部664とデータ処理部864の間のデ
ータ用通話路を設定する。動画処理部562、動画処理
部863および動画符号化変換部453を確保し、動画
処理部562と動画符号化変換部453間、および動画
処理部562と動画符号化変換部453間の動画用通信
路を設定する。
【0120】(S123)設定された現況を反映するよ
うに、ユーザ構成記憶部109のユーザ構成をユーザA
とユーザBに、メディア組合せ記憶部110のメディア
組合せをユーザAとユーザB共に音声、動画およびデー
タに、装置資源構成記憶部111の装置資源構成をユー
ザAの音声処理部563、動画処理部562、データ処
理部664ユーザBの音声処理部863、動画処理部8
62、データ処理部864、およびユーザ間で共用する
動画符号化変換部に更新する。
【0121】以上で、図2に基づく本発明のマルチメデ
ィア通信システムの制御の手順の説明を終える。以下で
は、図9の流れ図に示すメディア組合せ判定基準の作
成、変更または削除の手順を説明する。この手順におい
て、ユーザ入出力部565〜965のいずれかと判定基
準登録部114が、通信部101,501〜901を介
して協調動作する。
【0122】(S201)ユーザは、ユーザ入出力部5
65〜965のいずれかから、メディア組合せ判定基準
登録手順の開始を要求することで、判定基準登録部11
4が実現するメディア組合せ判定基準を登録する機能を
起動する。
【0123】(S202)判定基準登録部114は、ユ
ーザ入出力部565〜965のいずれかにより、対話的
な方法でユーザにより入力される、メディア組合せ判定
基準の生成、変更ないしは削除の要求を受け付ける。
【0124】(S203)判定基準登録部114は、ユ
ーザの入力内容の正しさを検証し、正しい場合はステッ
プS205に、正しくない場合はS204に制御を移
す。
【0125】(S204)判定基準登録部114は、ユ
ーザ入出力部565〜965のいずれかによってユーザ
の入力内容の間違いに関する適切な指示(エラーの理
由、エラー修正の方向性など)を示し、S202に戻
る。
【0126】(S205)判定基準登録部114は、ユ
ーザの入力内容に応じて、判定基準記憶部113に記憶
された該ユーザのメディア組合せ判定基準を生成、変
更、削除する。
【0127】以上で、メディア組合せ判定基準登録の手
順の説明を終わる。なお、以上に例示した本発明の実施
形態においてはマルチメディア通信制御を行なう大部分
の機能を制御サーバ装置100に集中して配備したが、
例えば、これらの機能の特定の部分をユーザの端末装置
500〜900に置いて分散制御するようにしても、本
発明の範囲を逸脱しないことは明らかである。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、その時点での通信で用
いられている装置資源構成とは異なる装置資源構成によ
って実現可能なメディア組合せの集合から、予め記憶さ
れているメディアに関するユーザの通信要求内容に基づ
いて、メディアの組合せおよびそのメディア組合せを実
現する装置資源の構成を決定し、決定されたメディア組
合せを決定された装置資源構成により実現するように装
置資源とネットワークを制御するため、マルチメディア
通信中に通信で利用されている装置資源を変更する(例
えばユーザの端末変更の要求による)際に、装置資源の
変更に伴うメディア種別・品質の変更の内容をユーザの
通信要求に従うように決定して、その決定に基づいてマ
ルチメディア通信を制御することが出来るようになる。
従って、ユーザのマルチメディア通信要求をより良く満
足させることが可能になる。
【0129】また、本発明によれば、ユーザの利用可能
な装置資源に関する情報に基づいて装置資源構成の候補
を決定し、予め記憶されているメディアに関するユーザ
の通信要求内容に基づいて該装置資源構成候補の範囲内
で実現するべきメディアの組合せおよびそのメディア組
合せを実現する装置資源の構成を決定し、決定されたメ
ディア組合せを決定された装置資源構成により実現する
ように装置資源とネットワークを制御するため、新たに
通信に参加する特定ユーザの利用可能な端末資源、また
は当該ユーザの通信に参加させるために必要な装置資源
(会議装置、メディア変換装置など)の制約により、参
加以前に実現されていたメディア組合せを実現できなく
なる場合に、メディアに関する要求の範囲内で通信を継
続可能なメディア組合せを実現できるため、ユーザのマ
ルチメディア要求の範囲内で接続性を向上させることが
出来る。
【0130】更に、本発明によれば、ユーザの利用可能
な装置資源に関する情報に基づいて装置資源構成候補を
決定し、予め記憶されているメディアに関するユーザの
通信要求内容に基づいて、この装置資源候補が実現可能
なメディアの組合せがその時点の通信で実現されている
メディア組合せよりもユーザの通信要求内容をより良く
満たすか否かを判定することが出来る。従って第一に、
ユーザの利用可能な装置資源の利用状況の変化を監視す
ることで、マルチメディア通信中にユーザの利用できる
装置資源環境が変化してユーザの通信要求により近いメ
ディア組合せを実現できるようになった際に、その旨を
ユーザに通知する。または自動的により好ましいメディ
ア組合せを実現するように装置資源およびネットワーク
を制御することが出来るので、ユーザのマルチメディア
通信要求をより良く満足することが可能になる。また第
二に、通信に参加する特定ユーザの利用可能な端末資
源、または、該ユーザを通信に参加させるために必要な
装置資源(会議装置、メディア変換装置など)の制約に
より通信要求のメディア組合せの一部が満たせなかった
場合に、当該ユーザの通信からの脱退を契機として、よ
り好ましいメディア組合せを実現できるため、ユーザの
マルチメディア通信要求をより良く満足することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマルチメディア通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】マルチメディア通信システムの制御の流れ図で
ある。
【図3】ユーザ装置資源データの内容を示す図である。
【図4】通信1における通信要求内容記憶部の内容
(1)を示す図である。
【図5】通信1における通信要求内容記憶部の内容
(2)を示す図である。
【図6】通信2における通信要求内容記憶部の内容を示
す図である。
【図7】通信3(前半)における通信要求内容記憶部の
内容を示す図である。
【図8】通信3(後半)における通信要求内容記憶部の
内容を示す図である。
【図9】メディア組合せ判定基準の作成、変更または削
除処理の流れ図である。
【符号の説明】
100…制御サーバ装置、101…通信部、102…サ
ービス制御部、103…メディア組合せ決定部、104
…装置資源構成候補決定部、105…装置資源監視部、
106…装置資源制御部、107…ネットワーク資源制
御部、108…装置資源制御部、109…ユーザ構成記
憶部、110…メディア組合せ記憶部、111…装置資
源構成記憶部、112…ユーザ装置資源データ、113
…判定基準記憶部、114…判定基準登録部、300…
会議装置、301…通信部、341…装置資源管理部、
342…音声会議処理部、343…動画会議処理部、3
44…データ会議処理部、400…メディア変換装置、
401…通信部、451…装置資源管理部、452…音
声符号化変換部、453…動画符号化変換部、500…
端末装置、561…装置資源管理部、562…動画処理
部、563…音声処理部、565…ユーザ入出力部、6
00…端末装置、661…装置資源管理部、664…デ
ータ処理部、665…ユーザ入出力部、700…端末装
置、761…装置資源管理部、763…音声処理部、7
65…ユーザ入出力部、800…端末装置、861…装
置資源管理部、862…動画処理部、863…音声処理
部、864…データ処理部、865…ユーザ入出力部、
900…端末装置、961…装置資源管理部、963…
音声処理部、964…データ処理部、965…ユーザ入
出力部、1000…ネットワーク。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つまたは複数のメディア情報を扱える
    複数の装置資源と、この装置資源を収容するネットワー
    クとから構成され、通信要求された実現すべき全てまた
    は一部のメディア情報を送信または受信可能なように装
    置資源間に通信路を提供するマルチメディア通信システ
    ムにおいて、 メディア情報に関する要求を少なくとも含む通信要求内
    容が記憶された通信要求内容記憶手段と、 ある時点の通信で用いられている第一の装置資源構成と
    は異なる第二の装置資源構成の一つまたは複数の候補に
    よって実現可能なメディア組合せの集合から、前記通信
    要求内容記憶手段に記憶された少なくとも現在の通信要
    求内容の全てまたは一部を満たす一つのメディア組合せ
    と、この組合せを実現する第二の装置資源構成を決定す
    るメディア実現方法決定手段と、 このメディア実現方法決定手段によって決定されたメデ
    ィア組合せを、決定された第二の装置資源構成によって
    実現すべく、前記装置資源とネットワークとを制御する
    制御手段と、 を具備することを特徴とするマルチメディア通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 一つまたは複数のメディア情報を扱える
    複数の装置資源と、この装置資源を収容するネットワー
    クとから構成され、通信要求された実現すべき全てまた
    は一部のメディア情報を送信または受信可能なように装
    置資源間に通信路を提供するマルチメディア通信システ
    ムにおいて、 メディア情報に関する要求を少なくとも含む通信要求内
    容が記憶された通信要求内容記憶手段と、 ある時点の通信で用いられている第一の装置資源構成と
    は異なる第二の装置資源構成の一つまたは複数の候補に
    よって実現可能なメディア組合せの集合の中に、前記第
    一の装置資源構成によって実現されているメディア組合
    せよりも、前記通信要求内容記憶手段に記憶された現在
    の通信要求内容をより好ましく満たすメディア組合せが
    存在するか否かを判定するメディア組合せ判定手段と、 を具備することを特徴とするマルチメディア通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 少なくとも通信に参加するユーザが利用
    可能な装置資源に関する情報に基づいて、前記第二の装
    置資源構成の候補を決定する装置資源構成候補決定手段
    と、 候補となった前記第二の装置資源構成を与えて、前記メ
    ディア実現方法決定手段または前記メディア組合せ判定
    手段を起動する起動手段と、をさらに具備することを特
    徴とする請求項1または2記載のマルチメディア通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 少なくともユーザによる装置資源の指定
    に基づいて、前記第二の装置資源構成の候補を決定する
    装置資源構成候補決定手段と、 候補となった前記第二の装置資源構成を与えて、前記メ
    ディア実現方法決定手段または前記メディア組合せ判定
    手段を起動する起動手段と、をさらに具備することを特
    徴とする請求項1または2記載のマルチメディア通信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 ユーザが利用可能な装置資源の利用状況
    の変化を監視して、利用可能な装置資源の利用状況に変
    化があった際に前記装置資源構成候補決定手段を起動す
    る監視手段をさらに具備することを特徴とする請求項3
    記載のマルチメディア通信システム。
  6. 【請求項6】 通信に参加しているユーザの変化を監視
    して、変化があった際に前記装置資源構成候補決定手段
    を起動する監視手段をさらに具備することを特徴とする
    請求項3記載のマルチメディア通信システム。
  7. 【請求項7】 前記メディア組合せ判定手段による判定
    結果をユーザに通知するユーザ通知手段をさらに具備す
    ることを特徴とする請求項2記載のマルチメディア通信
    システム。
  8. 【請求項8】 各ユーザのメディア組合せ判定基準を記
    憶する判定基準記憶手段をさらに具備し、 前記メディア組合せ判定手段は、この判定基準記憶手段
    に記憶された各ユーザごとのメディア組合せ判定基準に
    基づいて、前記判定を行なうことを特徴とする請求項2
    記載のマルチメディア通信システム。
  9. 【請求項9】 前記メディア組合せ手段による判定結果
    の内容により前記ユーザ通知手段によるユーザへの通知
    の是非を制御する通知制御手段をさらに具備することを
    特徴とする請求項7記載のマルチメディア通信システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記判定基準記憶手段に記憶されてい
    る各ユーザごとの前記メディア組合せ判定基準を、各ユ
    ーザが作成、変更または削除するための判定基準登録手
    段をさらに具備することを特徴とする請求項8記載のマ
    ルチメディア通信システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012094194A (ja) * 2012-02-15 2012-05-17 Kyocera Corp 可視光通信システム、可視光通信送信装置、及び可視光通信受信装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012094194A (ja) * 2012-02-15 2012-05-17 Kyocera Corp 可視光通信システム、可視光通信送信装置、及び可視光通信受信装置

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