JPH10105666A - パーソナルコンピュータカード用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 本発明は、その導体プレートがプラスチ
ックフレームに挿入されて、その中に固定されている、
パーソナルコンピュータカード（ＰＣカード）、特にＰ
ＣＭＣＩＡカード用のケースに関する。導体プレートを
後からプラスチックフレーム内へ挿入して、正しい位置
に固定する簡単な方法を提供し、その場合に接着または
リベット止めまたはねじ止めを実施する必要がないよう
にするために、プラスチックフレーム（１）の一方側
が、好ましくはＰＣカード（５）の接触部端部（６）に
おいて、開放されており、かつフレキシブルなサイドア
ーム（２、３）を持ってほぼＵ字状に形成されて、プラ
スチックフレーム（１）に導体プレート（５）を案内す
るための内側へ向かって開放した挿入ガイドが設けられ
ており、その挿入ガイドが導体プレートをプラスチック
フレーム（１）への挿入後に位置決めして、上方および
下方へ向かって固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、その導体プレート
がプラスチックフレームに挿入されて固定される、パー
ソナルコンピュータカード（ＰＣカード）、特にＰＣＭ
ＣＩＡカード用のケースに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ公開公報ＤＥ−ＯＳ４４２８７１
７では、導体プレートが２つのシェル状の部分間に配置
され、そのシェル状の部分が互いに入り組んだ溝によっ
てスナップ結合の形式で互いに結合されるパーソナルコ
ンピュータカード用のケースが知られている。このケー
スは、ＰＣカードの組立て後は導体プレートを他の固定
手段、接着剤、溶接または他の時間のかかる、または複
雑な結合手続または結合システムなしで保持するパーソ
ナルコンピュータカード用のケースである。

【０００３】上記ケースは、電子的な構成部材用の導電
遮蔽する被覆としても必要な強度と剛性を提供するため
に、好ましくはステンレスから形成されている。欠点
は、この種のスチールケースだけでは、導体プレートを
ケース内に確実に固定できないことである。

【０００４】従って実際には、導体プレートをまずプラ
スチックフレームに挿入し、そのプラスチックフレーム
をさらに上述の金属アウターケースで包囲し、それによ
って寿命全体にわたって確実に固定して、導体プレート
をケース内に必要な強度および剛性で効果的に包みこむ
ことが保証している。

【０００５】その場合、プラスチックフレーム内の導体
プレートの固定取り付けは、通常接着によって行う。そ
のためにプラスチックフレームには導体プレートを収容
するための断面がＬ字状の収容部を設けており、その収
容部に製造工程の枠内で適当な接着剤が設ける。導体プ
レートが上方からＬ字状の収容部内へ挿入されるとすぐ
に、接着剤の硬化が予測され、その後プラスチックフレ
ームを有する導体プレートが上述の金属のアウターケー
スへ挿入される。

【０００６】その場合の欠点は、接着剤の配量が難し
く、ほこりと結び付くことにより汚れる傾向があり、接
着剤の使用が正確でない場合には電気的機能の障害が発
生する恐れがあることである。さらに、製造方法が技術
的に複雑であって、時間のかかることである。

【０００７】ノートブックなど携帯できるコンピュータ
の需要が高まっているので、ＰＣカードの形状の電子的
な拡張メモリの形成に対する要求が常に高まっており、
そのＰＣカードはスロットに挿入でき、差し込み接続に
よってコンピュータと接触可能であり、それぞれ電子的
なコンフィグレーションの仕様に応じて携帯可能なコン
ピュータ用の異なる拡張を提供する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】この従来技術を考慮
し、本発明の課題は、上述の欠点を除去し、導体プレー
トを後からプラスチックケースへ挿入して、正確な位置
に固定する簡単な方法を提供し、その場合に接着、リベ
ット止めまたはねじ止めなどを実施する必要のないよう
にすることである。

【０００９】その場合に導体プレートをたとえばプラス
チックフレームから再び取り外すことおよび交換するこ
とができ、それによってたとえば冷たくなった半田金属
によって導体プレートに損傷が発生した場合でも、さら
にカード全体の交換とその廃棄が不要とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば、プラスチックフレームの一方側が、好ましくはパー
ソナルコンピュータカードの接点部端部において、開放
されており、かつフレキシブルなサイドアームを持って
ほぼＵ字状に形成されており、プラスチックフレームに
導体プレートを案内する内側へ向かって開放した挿入ガ
イドが設けられており、その挿入ガイドが導体プレート
をプラスチックフレームへの挿入後に位置決めして、上
方および下方へ向かって固定することによって解決され
る。

【００１１】好ましくは導体プレートを案内するガイド
は、連続的にまたは中断されて巡らされたガイド溝を有
し、その場合に中断されたガイド溝は好ましくは互いに
変位した下方の載置部と上方の相手側ホルダを有する。
それによって、導体プレートを後からプラスチック射出
成形部品へ挿入する方法が得られ、接着する必要がな
い。というのは下方の載置部と上方の相手側ホルダは連
続的または中断されたガイド溝の形状を有し、また変位
した突出部の形状も有し、それらが導体プレートを確実
に位置決めして保持することを保証するからである。

【００１２】本発明の好ましい実施形態によれば、プラ
スチックフレームの各側に導体プレートを案内するため
の少なくとも１つの他の内側へ突出した載置部を設ける
ことができ、それによってガイドが改良されることによ
り導体プレートの挿入が容易になると共に、完成状態に
おける取付けも改良される。

【００１３】好ましくはそのために載置部がガイド、特
にガイド溝の下方のガイド面に、内側へ向かって同じ水
準で連続する。同様な意味でさらに、プラスチックフレ
ームの一方側または多数の側に内側へ突出する上方の保
持突出部を設けることができ、その場合に好ましくは保
持突出部がガイド、好ましくはガイド溝の上方のガイド
面に、内側へ向かって同じ水準で連続する。

【００１４】導体プレートの多数の実施形態において、
導体プレートに常に適合するプラスチックフレーム提供
することを保証するために、本発明の好ましい実施形態
によれば、プラスチックフレームと導体プレートの差し
込み端部におけるガイド溝の領域に、協働する突出部／
凹部配置を符号として設けることが提案される。

【００１５】さらになお、同種の符号をプラスチックフ
レームと導体プレートのサイドアームにも、協働する突
出部／凹部配置として設けることができる。

【００１６】パーソナルコンピュータカードの本来の接
触領域は、導体プレートの挿入端部に設けられた接点部
によって提供され、その場合に頻繁な抜き差しプロセス
のためには、プラスチックフレーム内の接点部の確実な
固定を保証しなければならない。そのために好ましく
は、プラスチックフレームのサイドアームを接点部を捕
捉するために延長して、両側にフォーク状ホルダを設け
ることが提案され、そのフォーク状フォルダが接点部を
固定するために接点部の各側に設けられた係合する保持
突出部と対応する。

【００１７】その場合にフォーク状ホルダの一方の内側
のアームが導体プレートの端縁と接触して、それによっ
てプラスチックフレーム内での導体プレートの軸方向の
ずれに対する固定が提供される。それ自体知られている
方法で、このように形成された本発明のケースを金属の
アウターケースへ挿入することができる。

【００１８】本発明の対象の他の詳細、特徴並びに利点
は、本発明によるＰＣＭＣＩＡカード用ケースの好まし
い実施形態が図示されている添付図面についての以下の
説明から明らかである。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１に上面で示すプラスチックフ
レーム１は、ほぼＵ字形状を有し、その場合に互いに距
離をもって平行に延びるサイドアーム２、３と、横方向
に延びて結合する差し込み端部４または操作端部とは、
プラスチック射出成形部品として一体的に互いに結合さ
れている。

【００２０】その場合にサイドアーム２、３は柔軟に形
成されており、組立てを容易にするためにすべての方
向、特にまた外側へも曲がることができる。プラスチッ
クフレーム１は、導体プレート５を収容して、接着結合
なしで正しい位置に、かつ上方と下方へのずれと抜け落
ちまたは固着に対して確実に保持するために、設けられ
ている。

【００２１】導体プレート５は図３に図示されている。
この導体プレートは従来のように、プリントされた回路
またはボードを有し、その上に多数の電子的な要素９
が、たとえば半田接続によって取り付けられており、そ
れについては公知であるため、ここでは詳しく説明しな
い。

【００２２】その場合に差し込み方向に見て導体プレー
トの前方の端部は電気的な接点部６を有し、その接点部
にパーソナルコンピュータへ接続するための６８のＰＣ
ＭＣＩＡ差し込み接点が設けられている。

【００２３】導体プレート５は、図２においてはプラス
チックフレーム１に挿入され、特に差し込まれた状態で
図示されており、その場合にプラスチックフレーム１は
導体プレート５の保護に用いられ、かつ導体プレート５
の堅固で確実な被覆を形成しており、その被覆がさら
に、図面には図示されていない金属アウターケースへ挿
入するのに極めて適している。

【００２４】導体プレート５をプラスチックフレーム１
内に接着なしで正確な位置に保持することができるよう
にするために、プラスチックフレームには導体フレーム
５を案内するための内側へ向かって開放したガイドが設
けられており、このガイドが導体プレートをプラスチッ
クフレーム１への挿入後に位置決めして、上方および下
方に向かって固定する。

【００２５】このガイドは連続的に巡らされたガイド溝
の形状を有することができる。この種の図示されていな
い実施形態においては、導体プレート５はＵ字状のプラ
スチックフレーム１の開放した側からガイド溝内へ、挿
入され、横方向に延びているガイド溝の内部で差し込み
端部４に当接するまで、挿入される。

【００２６】他の実施形態によれば、内側へ向かって開
放したガイドは、同様に図示されていない断続的に巡ら
されたガイド溝の形状で形成されている。その場合には
挿入すべき導体プレート５のための下方の載置部と上方
の相手側ホルダが同軸に重なる。

【００２７】図面に示されている好ましい実施形態にお
いては、中断して巡らされたガイドが設けられており、
このガイドにおいては互いに変位した下方の載置部７と
上方の支持部材８が、挿入された導体プレート５を固定
するために用いられる。これが図面の図２からよく理解
でき、図２はどのように導体プレート５が下方の載置部
７上に載置されているかを下から見た図で示している。

【００２８】図１からは上方の支持部材８が理解でき、
この支持部材は下方の載置部７に対して変位して配置さ
れており、その場合に載置部７と支持部材８は、導体プ
レート５の厚みよりもわずかに大きい距離で変位して、
互いに重なり合って配置されている。

【００２９】その場合に図からまた明らかなように、下
方の載置部７は内側へ比較的多く突出しており、それに
よってより良くガイドされることにより導体プレートの
挿入が容易になり、出来上がった状態において導体プレ
ートの取り付け、すなわち下からの支持が改良される。
そのために、図４のＡ−Ａ断面図から明らかなように、
載置部７はガイドの下方のガイド面に、内側へ向かって
同じ水準で連続している。

【００３０】同じようにしてさらに、プラスチックフレ
ーム１の１つまたは多数の側に内側へ突出する上方の保
持突出部を設けることができるが、図面に示す実施形態
においてはこの種の上方の保持突出部は示されていな
い。

【００３１】プラスチックフレーム１のガイドの領域の
ほぼ中央において、差し込み端部４に一体的なプラスチ
ック射出成形部品の形状の突出部１０が、そこの載置部
７のすぐ上に設けられており、この突出部が導体プレー
トの対応する切欠き１１と協働して、それによって突出
部／切欠き配置として符号を付することが出来、その符
号が組立ての際にそれぞれ適合するプラスチックフレー
ムが付属の導体プレートと組み合わせられることを保証
する。

【００３２】さらに、同様の符号をサイドアーム２、３
にも突出部と、導体プレートの対応する切欠きの形状で
設けることができる。差し込み方向に見て導体プレート
５の前方の端部にＰＣＭＣＩＡ接点部６が設けられてお
り、これが本来の接触領域であって、コンピュータ特に
ノートブックの該当するスロットへ挿入されて、差込み
接続を介して電気的に接続される。

【００３３】接点部６の両側にはそれぞれ段を付けるこ
とによって形成された突出部１２、１３が設けられてお
り、この突出部がプラスチックフレーム１内での位置決
めと固定のために用いられる。そのためにプラスチック
フレーム１のサイドアーム２、３が接点部６を完全に捕
捉するために領域１４だけ差し込み方向に延長されてお
り、その両側に内側へ向いたフォーク状ホルダ１５、１
６が設けられている。

【００３４】これらフォーク状ホルダはプラスチックか
らサイドアーム２、３と一体的に形成されている。フォ
ーク状ホルダ１５、１６は組み立てられた状態において
（図２を参照）導体プレート５の該当する保持突出部１
２、１３を捕捉し、その場合にさらにフォーク状ホルダ
１５ないし１６の後方のアーム１７、１８が導体プレー
ト５の隣接する端縁１９に接触し、それによってプラス
チックフレーム１内で導体プレート５の軸方向のずれに
対する固定がもたらされる。

【００３５】

【発明の効果】本発明のＰＣカード用ケースは、導体プ
レートを後からプラスチックケースへ挿入して、正確な
位置に固定する簡単なフレームを提供し、その場合に接
着、リベット止めまたはねじ止めなどを実施する必要の
ないという利点がある。

【００３６】更に、導体プレートをたとえばプラスチッ
クフレームから再び取り外すことおよび交換することが
でき、例えば導体プレートに損傷が発生した場合でも、
導体プレートを交換すれば足り、カード全体の交換する
必要はないという利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＰＣカードケースのプラスチックフレームの上
面図である。

【図２】導体プレートとプラスチックフレームの完全に
組立てた形状を下から見た図である。

【図３】ＰＣＭＣＩＡ接点部を有するＰＣカードの導体
プレートの上面図である。

【図４】図１のＡ−Ａ線に基づく断面図である。

【符号の説明】

１ プラスチックフレーム ２、３ サイドアーム ４ 差し込み端部 ５ 導体プレート ６ 接点部 ７ 下方の載置部 ８ 上方の支持部材 ９ 電子的要素 １０ 突出部 １１ 切欠き １２、１３ 突出部 １４ 領域 １５、１６ フォーク状ホルダ １７、１８ 後方のアーム １９ 端面

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 導体プレートがプラスチックフレームに
   挿入されて、その中に固定されている、パーソナルコン
   ピュータカード（ＰＣカード）であるＰＣＭＣＩＡカー
   ド用のケースであって、 プラスチックフレーム（１）の一方側が、好ましくはＰ
   Ｃカードの接触部端部（６）において、開放されてお
   り、かつフレキシブルなサイドアーム（２、３）を持っ
   てほぼＵ字状に形成されており、 プラスチックフレーム（１）に、導体プレート（５）を
   案内するための内側へ向かって開放したガイドが設けら
   れており、そのガイドが導体プレートをプラスチックフ
   レーム（１）への挿入後に位置決めして、上方および下
   方へ向けて固定することを特徴とするパーソナルコンピ
   ュータカード用ケース。
2. 【請求項２】 前記導体プレート（５）を案内するガイ
   ドが、連続的にまたは中断されて巡らされたガイド溝の
   形状を有し、その場合に中断されたガイド溝が好ましく
   は互いに変位した下方の載置部（７）と上方の支持部材
   （８）を有することを特徴とする請求項１に記載のケー
   ス。
3. 【請求項３】 前記プラスチックフレーム（１）の各側
   に導体プレート（５）を案内する内側へ突出した少なく
   とも１つの載置部（７）が設けられていることを特徴と
   する請求項１または２に記載のケース。
4. 【請求項４】 前記載置部（７）が、ガイド、特にガイ
   ド溝の下方のガイド面に、内側へ向かって同じ水準で連
   続することを特徴とする請求項３に記載のケース。
5. 【請求項５】 前記プラスチックフレームの一方の側ま
   たは多数の側に内側へ突出する上方の保持突出部が設け
   られていることを特徴とする請求項１から４までのいず
   れか１項に記載のケース。
6. 【請求項６】 前記保持突出部が、ガイド、特にガイド
   溝の上方のガイド面に、内側へ向かって同じ水準で連続
   することを特徴とする請求項５に記載のケース。
7. 【請求項７】 前記導体プレート（５）と前記プラスチ
   ックフレーム（１）の差し込み端部（４）におけるガイ
   ド溝の領域に、協働する突出部／凹部配置（１０、１
   １）が符号として設けられていることを特徴とする請求
   項１から６までのいずれか１項に記載のケース。
8. 【請求項８】 前記導体プレート（５）と前記プラスチ
   ックフレーム（１）のサイドアーム（２、３）に、突出
   部／凹部配置が符号として設けられていることを特徴と
   する請求項１から７までのいずれか１項に記載のケー
   ス。
9. 【請求項９】 前記プラスチックフレーム（１）の前記
   サイドアーム（２、３）が接点部（６）を捕捉するため
   に延長されており、かつ両側にフォーク状ホルダ（１
   ５、１６）を有し、そのフォーク状ホルダが接点部
   （６）を固定するために、接点部（６）の各端部に設け
   られた係合する保持突出部（１２、１３）と関連するこ
   とを特徴とする請求項１から８までのいずれか１項に記
   載のケース。
10. 【請求項１０】 挿入された前記導体プレート（５）を
    保持する前記プラスチックフレーム（１）を収容するた
    めの金属ケースを特徴とする請求項１から９までのいず
    れか１項に記載のケース。