JPH10105177A - 音響フィルタ及びこれを使用した音響計測装置 - Google Patents

音響フィルタ及びこれを使用した音響計測装置

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JPH10105177A
JPH10105177A JP8254421A JP25442196A JPH10105177A JP H10105177 A JPH10105177 A JP H10105177A JP 8254421 A JP8254421 A JP 8254421A JP 25442196 A JP25442196 A JP 25442196A JP H10105177 A JPH10105177 A JP H10105177A
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音と必要な音響信号との音圧が同時に音響
センサの振動板に作用して電気信号に変換されるため、
必要な音響信号を十分に増幅することができず、増幅器
の出力信号のS/N比が低くなってしまう。 【解決手段】 小径開口部10から大径開口部11にか
けてホーン形状に形成した曲面12からなる導音部13
を有し、小径開口部10を音入力端、大径開口部11を
音出力端とした音響フィルタ2を、音響センサ3の音入
力端に接続し、外界音を音響フィルタ2を介して音響セ
ンサ3に導き、音響センサ3の出力信号を信号処理装置
7で処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響フィルタ及び
これを使用した、例えば回転機械設備等の音信号を検出
して行う設備診断に適用する音響計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、音響信号を計測する場合には、直
接音響センサで音を検出し、音響センサの出力信号を増
幅器で増幅し、その後フィルタで雑音を除去して必要な
音響信号を取り出すようにしている。
【0003】このような方法で、例えば、機械設備の特
定部分が発する音響信号を計測して機械設備の故障診断
を行う場合には、機械設備の特定部分が発する音をマイ
クロホンで検出し、マイクロホンが出力する電気信号を
増幅器で増幅し、更に増幅器の出力信号のうち不要な帯
域をフィルタで遮断し、フィルタの出力信号を信号処理
装置で処理し、この処理した後の電気信号と、予め測定
しておいた正常時の電気信号とを比較し、異常がないか
どうかを調べることによって行われる。
【0004】上述の機械設備の特定部分が、例えば回転
軸受である場合で、軸受に傷が存在すると、音響信号の
うち、軸受の固有振動数を含む帯域の成分が設備診断の
対象となる。一般的に、軸受の固有振動数は、2kHz
〜10kHzであり、この帯域以外の音響信号を遮断す
るため上述のフィルタが使用され、この帯域の音信号の
みが設備診断の判断対象となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の装置に
おいては、雑音と必要な音響信号との音圧が同時に音響
センサの振動板に作用して電気信号に変換されるため、
この電気信号が増幅器で増幅されると、雑音も必要な音
響信号と同様に増幅される。従って、雑音のレベルが必
要な音響信号のレベルよりも大きい場合、音響センサに
必要な音響信号とそれ以外の音信号(雑音)とが同時に
入力されるため、増幅器の飽和を考慮して増幅器の増幅
度は雑音レベルに合わせて決定されねばならない。
【0006】すると、必要な音響信号を十分に増幅する
ことができず、増幅器の出力信号のS/N比は低くなっ
てしまう。また、S/N比の低い信号をA/D変換器で
量子化する場合、量子化誤差によりさらに必要な信号が
失われることが多かった。
【0007】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、十分にS/N比が高い状態で所望の周波数帯域
の音響成分を計測可能にする音響フィルタ及びこれを使
用した音響計測装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく請
求項1の発明は、小径開口部から大径開口部にかけてホ
ーン形状の導音部を有し、前記小径開口部を音入力端、
前記大径開口部を音出力端としたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の音響フ
ィルタにおいて、前記ホーン形状は、エクスポネンシャ
ル・ホーン形状であるとよい。
【0010】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
音響フィルタと、第1の音響細管、第1の空間、第2の
音響細管、第2の空間および第3の音響細管を順次接続
して構成される高域遮断型音響フィルタを音響的に接続
して所望の帯域のみを通過させるものである。
【0011】請求項4の発明は、音響センサの音入力端
に請求項1、2又は3記載の音響フィルタの音出力端を
接続し、外界音を前記音響フィルタを介して前記音響セ
ンサに導き、前記音響センサの出力信号を信号処理手段
で処理するものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項4記載の音響計
測装置において、前記音響センサの出力信号をフィルタ
でフィルタリングした後に、前記信号処理手段で処理す
るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は請求項1の発
明に係る音響フィルタを音響センサの音入力端に接続し
た音響計測装置の構成図、図2はホーン形状の説明図、
図3は数2でnをパラメータとしたホーン形状の説明
図、図4は遮断周波数fC=1kHzとした音響フィル
タの寸法図、図5は音響フィルタを使用した場合と使用
しない場合の音響センサの出力信号を比較する試験装置
の構成図、図6は音響フィルタを使用しない場合の音響
信号のスペクトルを示す図、図7は音響フィルタを使用
した場合の音響信号のスペクトルを示す図、図8はロー
パス・フィルタである音響フィルタを音響センサの音入
力端に接続した音響計測装置の構成図、図9と図10は
帯域通過型音響フィルタを音響センサの音入力端に接続
した音響計測装置の構成図である。
【0014】図1に示すように、請求項1の音響フィル
タを使用した音響計測装置1は、音響フィルタ2と、音
響センサ(マイクロホン)3を内部に設置した遮音装置
4と、音響センサ3の出力信号を増幅する増幅器5と、
所定の遮断特性を有するハイパスフィルタ6と、ハイパ
スフィルタ6の出力信号を処理する信号処理装置7から
なる。
【0015】音響フィルタ2は、小径開口部10から大
径開口部11にかけてホーン形状に形成された曲面12
で囲まれる導音部13を有し、小径開口部10を音入力
端、大径開口部11を音出力端としている。
【0016】遮音装置4は、ケース4a内に吸音材15
を充填し、振動板3aの前方のみ開口して音響センサ3
を吸音材15で包むようにして構成されている。なお、
吸音材15は不要な反射(乱反射)等を防止するために
設けられたものである。
【0017】音響計測装置1は、音響フィルタ2の音出
力端としての大径開口部11に音響センサ3の音入力端
を接続して、外界音を音響フィルタ2を通して音響セン
サ3に入力し、更に音響センサ3の出力信号を増幅器5
を介してハイパスフィルタ6に入力して、ハイパスフィ
ルタ6の出力信号を信号処理装置7に入力し処理してい
る。ここで、ハイパスフィルタ6の遮断周波数は、音響
フィルタ2の遮断周波数と同一である。
【0018】音響フィルタ2は、低域周波数成分を遮断
するハイパス・フィルタとして作用する。このハイパス
・フィルタを実現するための、小径開口部10から大径
開口部11にかけてホーン形状に形成される曲面12の
創成について説明する。図2に示すホーン形状におい
て、小径開口部10側に音源を置き、大径開口部11側
に音響センサ3を置くことによりハイパス・フィルタと
して作用する。先ず、図2に示すようなホーン形状にお
いて、xでの音波の波動方程式は、次のように書ける。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、S:xでのホーンの断面積、φ:
速度ポテンシャル(複素量)、k=ω/c、ω:角周波
数、c:音速、である。また、ホーンの断面積として、
次のように表す。
【0021】
【数2】
【0022】S1は、x=0での断面積、αとnは定数
である。n=0,1,3,∞のときの曲面12の形を、
図3に示す。数2を数1に代入すると、次のようにな
る。
【0023】
【数3】
【0024】また、x=lでの断面積をS2とすると、
特にn→∞のとき、エキスポネンシャル・ホーンとい
い、次のように表すことができる。
【0025】
【数4】
【0026】エキスポネンシャル・ホーンの場合、音圧
pと粒子速度vとの比は、次のようになる。
【0027】
【数5】
【0028】ここで、ρ0は音がないときの媒質の静止
密度であり、k=ω/cである。また、m/(2k)≧
1、即ち、周波数f≦mc/(4π)のとき、数5は純
虚数になるから、音波はホーンの中を伝送されなくな
る。ここで、遮断周波数fCは次式で定義される。
【0029】
【数6】
【0030】従って、除去したい低周波数の音響信号の
上限周波数をfCとするように、ホーンを形成すれば、
図1に示す音響フィルタ2をハイパス・フィルタとして
実現することができる。
【0031】このような音響フィルタ2を使用すること
により、外界音が低域周波数成分を多く含んだ場合であ
っても、音響フィルタ2でこの低域周波数成分が遮断さ
れるので、音響センサ2の出力信号にはほとんど低域周
波数成分が含まれない。音響センサ2の出力信号を増幅
器5で増幅した後、さらに音響フィルタ2と同一の遮断
周波数fCで低域を遮断する電気的ハイパスフィルタ6
によってフィルタリング(ろ波)することにより、電気
的ハイパスフィルタ6の出力信号は外界音を所定の遮断
周波数fCで二重にろ波されることになり、信号処理装
置7には所望の帯域成分以外の成分はほとんど入力され
ない。
【0032】図4は、数3〜数6に基づいて設計した遮
断周波数fC=1kHzのエキスポネンシャル・ホーン
形状の音響フィルタ20の寸法図である。
【0033】また、音響フィルタを使用した場合と使用
しない場合の音響センサの出力信号を比較するため、図
5に示すような試験装置21を構成した。試験装置21
は、信号発生器22によりスピーカ23にホワイトノイ
ズを供給し、音響センサとしての参照用マイクロホン2
4と信号計測用マイクロホン25の出力信号をアンプ2
6を介して周波数分析器27で記録するものである。な
お、参照用マイクロホン24と信号計測用マイクロホン
25は同じものである。
【0034】信号計測用マイクロホン25は、鋼管で形
成されたケース28内にグラスウール29を充填した遮
音装置30の内部に設置され、図4に示すエキスポネン
シャル・ホーン形状を有する音響フィルタ20(遮断周
波数fC=1kHz)を通してスピーカ23からの音響
信号を受けるようになっている。一方、参照用マイクロ
ホン24は、直接スピーカ23からの音響信号を受ける
ようになっている。
【0035】ここで、スピーカ23と音響フィルタ20
の音入力端までの距離は、30cmとし、スピーカ23
から参照用マイクロホン24と信号計測用マイクロホン
25までの距離は等しく、上記30cmに音響フィルタ
20の長さ10.5cmをプラスした40.5cmとし
た。
【0036】図6は音響フィルタ20を使用しない場合
で参照用マイクロホン24により測定した音響信号のス
ペクトルであり、図7は音響フィルタ20を使用した場
合で信号計測用マイクロホン25により測定した音響信
号のスペクトルである。図6においては、3000〜4
000Hz付近のレベルと数百Hz近傍のレベルとの差
は少ないが、図7においては、3000〜4000Hz
付近のレベルと数百Hz近傍のレベルの差が十分大きく
なっている。これは、音響フィルタ20の効果により低
周波数(1kHz以下)の音響パワーが大きく減少した
ためである。
【0037】以上説明したように、音響フィルタ20を
使用することにより、外界音のうち、低域周波数成分を
除去した音響信号をマイクロホン24に入射させること
ができ、この分所望する帯域の信号を高S/N比で計測
することができる。またマイクロホン24の出力信号を
電気的フィルタを用いて更にろ波した場合は、所望する
帯域の信号を一段と高S/N比で計測することができ
る。
【0038】次に、ローパス・フィルタである音響フィ
ルタを使用した音響計測装置31は、図8に示すよう
に、音響フィルタ32と、音響センサ(マイクロホン)
3を内部に設置した遮音装置34と、音響センサ3の出
力信号を増幅する増幅器35と、所定の遮断特性を有す
るローパスフィルタ36と、ローパスフィルタ36の出
力信号を処理する信号処理装置37からなる。
【0039】音響フィルタ32は、第1の音響細管32
aと、第1の空間32bと、第2の音響細管32cと、
第2の空間32dおよび第3の音響細管32eを順次接
続して構成されている。
【0040】遮音装置34は、ケース34a内に吸音材
15を充填し、貫通孔34bを形成したプレート34c
により振動板3aの前方のみ開口して音響センサ3を吸
音材15で包むようにして構成されている。なお、吸音
材15は不要な反射(乱反射)等を防止するために設け
られたものである。
【0041】音響計測装置31は、音響フィルタ32の
音出力端としての第3の音響細管32eをプレート34
cの貫通孔34bに嵌合することにより音響センサ3の
音入力端に接続して、外界音を音響フィルタ32を通し
て音響センサ3に入力し、更に音響センサ3の出力信号
を増幅器35を介してローパスフィルタ36に入力し
て、ローパスフィルタ36の出力信号を信号処理装置3
7に入力し処理している。ここで、ローパスフィルタ3
6の遮断周波数は、音響フィルタ32の遮断周波数と同
一である。
【0042】音響フィルタ32は、高域周波数成分を遮
断するローパス・フィルタとして作用する。このローパ
ス・フィルタを実現するための、音響フィルタ32の設
計について説明する。ここで、w:空胴(第1の空間3
2bと第2の空間32d)の体積、S:空胴の断面積、
l:短管(第2の音響細管32c)の長さ、ρ:媒体密
度、c:音速、P:音圧の実効値、U:体積速度の実効
値とすると、音響インピーダンスZは、次のように求め
られる。
【0043】
【数7】
【0044】ここで、M=ρl/S、C=w/(ρ
2)である。Zが虚数になる周波数fCは次のようにな
る。
【0045】
【数8】
【0046】fCは、遮断周波数である。即ち、周波数
C以上の音響パワーは、伝送されない。従って、除去
したい高周波数の音響信号の下限周波数をfCとするよ
うに、フィルタを設計すればローパス・フィルタとして
の音響フィルタ32を実現することができる。
【0047】このような音響フィルタ32を使用するこ
とにより、外界音が高域周波数成分を多く含んだ場合で
あっても、音響フィルタ32でこの高域周波数成分が遮
断される。従って、音響センサ3の出力信号も高域周波
数成分が遮断されたものとなり、これを増幅器35で増
幅した後、さらに音響フィルタ32の同一の遮断周波数
で高域周波数を遮断する電気的ローパスフィルタ36に
よってろ波される。これにより電気的フィルタ36の出
力信号は、外界音を所定の遮断周波数fCで二重にろ波
されることになり、信号処理装置37には所望の帯域成
分以外の成分はほとんど入力されない。
【0048】次に、ローパス・フィルタである音響フィ
ルタとハイパス・フィルタである音響フィルタを使用し
た音響計測装置41は、図9に示すように、図1に示す
音響フィルタ2の音入力端としての小径開口部10に、
図8に示す音響フィルタ32の音出力端としての第3の
音響細管32eを接続することによりバンドパス・フィ
ルタである音響フィルタ42を構成している。
【0049】そして、音響計測装置41は、外界音を音
響フィルタ42を通して音響センサ3に入力し、更に音
響センサ3の出力信号を増幅器5を介してバンドパスフ
ィルタ46に入力して、バンドパスフィルタ46の出力
信号を信号処理装置7に入力し処理している。
【0050】このような図8に示す音響フィルタ32と
図1に示す音響フィルタ2を接続した音響フィルタ42
は、帯域通過型音響フィルタ(バンドパス・フィルタ)
を構成するので、外界音の周波数成分のうち、所望の帯
域の音響成分のみが音響センサ3に入射する。
【0051】従って、音響センサ3の出力信号も低域お
よび高域周波数成分が遮断されたものとなり、これを増
幅器5で増幅した後、更に帯域通過型音響フィルタと同
一の遮断周波数で低域および高域を遮断する電気的バン
ドパスフィルタ46によってろ波される。これにより電
気的バンドパスフィルタ46の出力信号は、外界音を所
定の遮断周波数で二重にろ波されたものとなり、信号処
理装置7には所望の帯域成分以外の成分はほとんど入力
されない。
【0052】また、図10に示すように、図8に示す音
響フィルタ32と図1に示す音響フィルタ2を入替え
て、図8に示す音響フィルタ32の第1の音響細管32
aに音響フィルタ2の音出力端としての大径開口部11
をプレート51を介して接続して音響フィルタ52を構
成しても、図9に示す場合と同様の作用・効果を奏す
る。なお、プレート51には、第1の音響細管32aの
内径と同じ内径の貫通孔51aが形成されている。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、音出力端である大径開口部を閉塞することによ
り、外界音が一様な周波数分布の音であったとしても、
音出力端部内の音圧は低域周波数成分を減衰させたもの
となる。
【0054】請求項2の発明によれば、小径開口部から
大径開口部にかけてのホーン形状の曲面を容易に形成す
ることができる。
【0055】請求項3の発明によれば、音出力端である
大径開口部又は第3の音響細管を閉塞することにより、
外界音が一様な周波数分布の音であったとしても、音出
力端部内の音圧は所望の帯域以外の周波数成分を減衰さ
せたものとなる。
【0056】請求項4の発明によれば、音響信号の状態
で所望の帯域周波数成分のみを音響センサに対する入力
信号とすることができるので、S/N比を大きくでき
る。
【0057】請求項5の発明によれば、外界音を所定の
遮断周波数で二重にろ波することができるので、所望の
帯域以外の周波数成分がほとんど信号処理装置に入力し
ないため、所望の帯域周波数成分を高S/N比で計測す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る音響フィルタを音響セン
サの音入力端に接続した音響計測装置の構成図
【図2】ホーン形状の説明図
【図3】数2でnをパラメータとしたホーン形状の説明
【図4】遮断周波数fC=1kHzとした音響フィルタ
の寸法図
【図5】音響フィルタを使用した場合と使用しない場合
の音響センサの出力信号を比較する試験装置の構成図
【図6】音響フィルタを使用しない場合の音響信号のス
ペクトルを示す図
【図7】音響フィルタを使用した場合の音響信号のスペ
クトルを示す図
【図8】ローパス・フィルタである音響フィルタを音響
センサの音入力端に接続した音響計測装置の構成図
【図9】帯域通過型音響フィルタを音響センサの音入力
端に接続した音響計測装置の構成図
【図10】帯域通過型音響フィルタを音響センサの音入
力端に接続した音響計測装置の構成図
【符号の説明】
1,31,41…音響計測装置、2,20,32,42
…音響フィルタ、3…音響センサ、4,34…遮音装
置、5,35…増幅器、6…ハイパスフィルタ、7,3
7…信号処理装置、10…小径開口部、11…大径開口
部、12…曲面、13…導音部、15…吸音材、32a
…第1の音響細管、32b…第1の空間、32c…第2
の音響細管、32d…第2の空間、32e…第3の音響
細管、36…ローパスフィルタ、46…バンドパスフィ
ルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陳 鵬 福岡県飯塚市伊岐須1−4 九州工業大学 宿舎4−202 (72)発明者 豊田 利夫 福岡県北九州市若松区高須東3−11−1

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径開口部から大径開口部にかけてホー
    ン形状の導音部を有し、前記小径開口部を音入力端、前
    記大径開口部を音出力端としたことを特徴とする音響フ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】 前記ホーン形状は、エクスポネンシャル
    ・ホーン形状である請求項1記載の音響フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の音響フィルタと、
    第1の音響細管、第1の空間、第2の音響細管、第2の
    空間および第3の音響細管を順次接続して構成される高
    域遮断型音響フィルタを音響的に接続して所望の帯域の
    みを通過させることを特徴とする音響フィルタ。
  4. 【請求項4】 音響センサの音入力端に請求項1、2又
    は3記載の音響フィルタの音出力端を接続し、外界音を
    前記音響フィルタを介して前記音響センサに導き、前記
    音響センサの出力信号を信号処理手段で処理することを
    特徴とする音響計測装置。
  5. 【請求項5】 前記音響センサの出力信号をフィルタで
    フィルタリングした後に、前記信号処理手段で処理する
    請求項4記載の音響計測装置。
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