JPH10104400A - X線励起型蛍光顕微鏡 - Google Patents
X線励起型蛍光顕微鏡Info
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- JPH10104400A JPH10104400A JP25899796A JP25899796A JPH10104400A JP H10104400 A JPH10104400 A JP H10104400A JP 25899796 A JP25899796 A JP 25899796A JP 25899796 A JP25899796 A JP 25899796A JP H10104400 A JPH10104400 A JP H10104400A
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Abstract
料特定の化学基等の検出や微量な化学基等の検出を行う
ことのできる、高性能な、新しいX線励起型蛍光顕微鏡
を提供する。 【解決手段】X線を放射するX線光源と、X線光源から
のX線を観察試料上に集光するX線集光部と、X線集光
部によるX線の集光点から発光する燐光および蛍光を集
光する燐光・蛍光集光部と、燐光・蛍光集光部により集
光された燐光および蛍光を検出する光検出器とを備えた
X線励起型蛍光顕微鏡であって、光子エネルギー200
0eV以下で単色化されたX線を用いる。
Description
顕微鏡に関するものである。さらに詳しくは、この発明
は、コントラストを向上させるとともに、観察試料の特
定の化学基等の検出や微量な化学基等の検出を行うこと
のできる、高性能な、新しいX線励起型蛍光顕微鏡に関
するものである。
の技術進歩に伴い、その応用技術としてのX線顕微鏡が
盛んに開発されてきている。このX線顕微鏡は、その光
源であるX線が生体試料に与えるダメージが少なく、生
体試料を濡れた状態のままで高解像度かつ無染色で観察
できるという特徴を有している。特に、「水の窓」と呼
ばれる波長42.7A〜23.6Aの波長領域におい
て、X線は、炭素または窒素による吸収が最も多く、さ
らに酸素と水素から成る水分子に対して高い透過率を持
つため、主構成原子が炭素である蛋白質の透過像を、水
中においても良好なコントラストで観察することができ
る。「水の窓」の限界波長42.7Aおよび23.6A
は、それぞれ炭素のK吸収端および酸素のK吸収端に対
応するものであり、X線の吸収像の撮影原理は炭素およ
び窒素の1S電子の内殻電離過程に基づいている。
たX線顕微鏡としては、たとえば、ウォルタータイプに
代表される斜入射光学系、回折効果を用いたフレネルゾ
ーンプレート、2枚の球面鏡にX線多層膜鏡を蒸着した
直入射型のシュバルツシルド光学系などのような結像素
子を用いた顕微鏡システムや、結像素子を用いずにX線
フィルムやフォトレジストに試料像を直接記録する直接
密着撮影法による顕微鏡システムなどが知られている。
子の分子軌道への内殻励起過程を用いたX線顕微鏡も開
発されてきている。図1(a)(b)は、各々、内殻電
離過程と内殻励起過程の概念を例示した図である。この
図1(a)に示したように、内殻電離過程は、「水の
窓」の波長領域42.7A〜23.6AのX線により生
体試料の細胞内の炭素または窒素の1S電子を電離させ
るものである。
たように、「水の窓」の波長領域のX線により生体試料
の細胞内の炭素または窒素の1S電子を、電子に占有さ
れていない分子軌道に励起させるものである。この内殻
励起過程において重要な役割を果たす分子軌道は、π*
軌道と呼ばれる反結合性の分子軌道であり、通常は空軌
道である。このπ*軌道は、生体分子を構成する炭素の
2p軌道が他原子の軌道と二重結合する場合に多く見ら
れる。たとえば、ベンゼン環や窒素塩基ではX線の波長
が43.5A(光エネルギー285eV)前後で強い吸
収線を持つ。これらの吸収線のエネルギー位置は「水の
窓」領域の長波長側の限界である42.7Aよりもさら
に1A程度長波長側にある(光子エネルギーにして5e
V程度低エネルギー側)。このような内殻励起過程は、
一種の共鳴吸収過程であり、X線の強い吸収が期待でき
る。さらに、分子軌道は分子固有のエネルギー準位を持
つため、X線の共鳴波長を選択することにより、特定の
分子のみの吸収像を得ることができる。
起顕微鏡は、内殻電離過程を用いたX線顕微鏡に比べ、
感度が高く、生体試料の観察用X線顕微鏡として非常に
優れたものである。また、近年では、このような内殻励
起過程を用いたX線励起顕微鏡により得られる像のコン
トラストをさらに向上させるために、ラベラーによるラ
ベリングを用いた蛍光顕微鏡が開発されてきている。
る蛍光色素分子、つまりラベラーにより、生体細胞分子
の特定の化学基や元素を染色、つまりラベリングし、こ
のラベリングされた分子の特定の分子軌道に、内殻電子
をX線により共鳴吸収させ、生体細胞の構造や組成を解
析するものである。たとえば、N-Succinimidyl-4-nitro
phenylacetate や5-(4-Dimmethylaminophenyl)-2,4-pen
tadienalは、蛋白質のアミノ基(N端)と結合して、強
い紫外蛍光を発する。また、O-(4-Nitrobenzyl)-N,N'-d
iisopropylisourea は、蛋白質のカルボニル基(C端)
と結合し、強い紫外蛍光を発する。さらに、N,N,N',N'-
Tetrakis(2-pyridylemethyl)ethylenediamine は、細胞
内での重要な役割を果たす情報伝達物質Ca2+をラベ
リングする。また、4-Fluroro-7-sulfobenzofurazan,am
monium salt は、たとえばアミノ酸の一種であるシステ
インのSH基と結合し、385nm励起で強い515n
mの蛍光を発する。
ングするラベラーは、何れも強い蛍光を発するという特
徴を持っており、この特徴はラベラーの分子軌道の構造
に起因する。すなわち、ラベラーは二重結合を有する化
学基を持つため、π電子が通常π軌道と呼ばれる分子軌
道に存在する。このπ電子は紫外または可視光によって
高次の占有されていないπ軌道や反結合性のπ*軌道に
容易に励起され、この励起状態から基底状態に脱励起す
るときに、強い蛍光を発するのである。
ベリングを用いた蛍光顕微鏡は、上述のように発生され
た強い蛍光により吸収像のコントラストを向上させるこ
とができ、生体細胞の構造や組成の解析を、より高い精
度で行うことができる。ところで、π軌道やπ*軌道の
分子軌道は、分子を構成する原子の2p軌道の線型結合
で形成され、たとえば、
目の分子構成原子の2p軌道の波動関数、Ciは規格化定
数である。一般に、原子の2p軌道は、光励起により1
s軌道の電子と強い相互作用を持つ。すなわち、1s軌
道の電子は、光励起を行う場合において2p軌道へ高い
遷移確率を持つ。図2は、炭素原子において1s電子が
各p軌道へ遷移する場合、および1s電子が電離する場
合における光子エネルギーと吸収断面積との関係を示し
たものである。この図2から明らかなように、炭素原子
は、1s電子が2p軌道へ遷移する場合において約15
0Mb(150×10-18 cm2 )程度の収断面積を持
ち、「水の窓」の励起波長による1s電子の電離におけ
る吸収断面積と比較すると100倍以上の強い吸収を持
つことが分かる。
分子において1s電子がπ*軌道へ遷移する場合、およ
び1s電子が電離する場合における光子エネルギーと吸
収断面積との関係を示したものである。この図3から明
らかなように、6員環分子は、1s電子がπ*軌道へ遷
移する場合において、光子エネルギーが285eV前後
で約24Mb以上の吸収断面積を持ち、「水の窓」の励
起波長による1s電子の電離における吸収断面積と比
べ、6倍程度大きな吸収断面積を持ち、図2に示した炭
素原子の場合と同様に、非常に強い吸収を持つことが分
かる。
子も、上述の炭素原子や6員環分子と同様に、「水の
窓」よりも光子エネルギーが小さい領域、つまり「水の
窓」の波長領域よりも長い領域において、内殻励起過程
による非常に強い共鳴吸収を持つ。したがって、ラベリ
ングを行うラベラーは、豊富に二重結合が含まれるため
に内殻励起過程を起こす波長を持つ軟X線に対する吸収
ラベラーとしても機能する。すなわち、生体分子内のア
ミノ基などのような特定の化学基をラベリングして、内
殻励起過程を生じさせる共鳴する波長のX線を用いるこ
とにより生体試料の透過像を撮影すれば特定の化学基の
みの分布像を得ることができる。さらに共鳴による吸収
は非常に強いため、微量な量の化学基をも検出すること
ができる。
ングを用いたX線顕微鏡は、画質向上だけではなく、特
定の化学基のみの分布像を得ることができ、さらにま
た、非常に強い共鳴吸収のために微量な化学基をも検出
することができる。ところで、このラベリングを用いた
X線顕微鏡を実現するためには、以下に示す2つの必要
条件を満たす必要がある。
用いる。 2)ラベラーの持つ内殻励起過程を生じさせる共鳴ライ
ンよりも波長幅、もしくは光子エネルギー幅の狭いバン
ド幅のX線を用いる。また、生体試料を観察する場合で
は、その機能を向上させるための付帯条件として、 3)濡れた状態の生体試料の撮像を可能なものとするた
めに、X線が水分子に吸収されない、 ことも挙げられ
る。
干のS、Br、Pb等を含む有機分子である。したがっ
て、C、N、Oの1s電子がラベラーのπ軌道またはπ
*軌道に光励起される場合の吸収ラインを利用すること
が好ましい。この場合の共鳴吸収線の光子エネルギーお
よび波長は、たとえば、以下のようになる。
励起過程による吸収ピーク群が観測されている。
においても、1s→π*に限らず、2p、2s、3s、
3p、3p....などの様々な内殻軌道よりの吸収ピ
ークが2000eV以下で観測されている。したがっ
て、たとえば上述のような波長帯域のX線を用いれば、
高性能なX線顕微鏡を実現できる。
のライン幅を持っている。したがって、少なくとも光子
エネルギー幅1eV以下のバンド幅のX線を用いること
が必要条件となる。これ以上のバンド幅で透過像を撮像
すると、吸収に関与しない波長が混入するために著しく
コントラストが低下する。よって、上記のバンド幅以上
の分解能をもつ波長分散性のある光学素子や単色化した
光源を用いることが必要である。
子に吸収されないことが必要である。すなわち、水分子
中の酸素原子のK吸収端、つまり23.6Aよりも長い
波長の軟X線を用いる必要がある。このような条件を満
たすことにより、高性能なX線顕微鏡を実現させること
ができる。
l)hydroxylamineを用いたX線顕微鏡によるタバコモザ
イクウィルスの蛋白質の検出の一例を示し、説明する。
タバコモザイクウィルスの形状は、16×300nmの
棒状であり、その蛋白質は、158個のアミノ酸分子で
構成される2130個の小集団の蛋白質から成る。アミ
ノ酸分子1個に対して、ケトン基またはアルデヒド基を
有するペプチド結合は1個存在するため、タバコモザイ
クウィルスは158×2130のケトン基またはアルデ
ヒド基を持つ。
ゼン環を持ち、光子エネルギー285eV前後で炭素1
s→π*遷移に伴う強いX線の吸収ピークを持つ。この
O-(4-Nitrobenzyl)hydroxylamineによりタバコモザイク
ウィルスのケトン基またはアルデヒド基をラベリングし
た時の1s→π*遷移に伴う最も強いX線の吸収を算出
すると、ベンゼン分子1個あたりの吸収断面積σは、約
25Mb(25×10-18 cm2 )であり、染色された
タバコモザイクウィルスの共鳴波長における、吸収断面
積σと単位体積あたりのケトン基またはアルデヒド基の
密度との積により与えられる線吸収係数μは13/μm
となる。この値は、通常の蛋白質の「水の窓」領域の波
長の線吸収係数μの倍以上の値である。 また、顕微鏡
のコントラストCは、色々なコントラストの領域を持つ
試料の最大透過率Imax と、対象とする領域の透過率I
とを用いて次式で与えられる。
イクウィルスの透過率Iは、次式で与えられる。
イクウィルスのコントラストCは、0.1程度であり、
「水の窓」領域の波長を用いるX線顕微鏡と比べ、約2
倍以上の値となる。したがって、ラベラーによるラベリ
ングを用いたX線顕微鏡により、非常に高い感度で、た
とえばタバコモザイクウィルスの蛋白質を検出できるこ
とがわかる。
鏡は、透過型顕微鏡、すなわち明視野顕微鏡であり、観
察する試料の構成組織の吸収によって、吸収像のコント
ラストがつくため、式(3)からも明らかなように、観
察する組織のサイズが小さくなると、X線の吸収の程度
が小さくなり、必然的にコントラストが悪くなるといっ
た問題があった。
鑑みてなされたものであり、特定の化学基や元素などの
検出を行うことができ、また微小な量の化学基等の検出
をも行うことができるとともに、コントラストをより向
上させることのできる、高性能な、新しいX線顕微鏡を
提供することを目的としている。
を解決するものとして、X線を放射するX線光源と、X
線光源からのX線を観察試料上に集光するX線集光部
と、X線集光部によるX線の集光点から発光する燐光お
よび蛍光を集光する燐光・蛍光集光部と、燐光・蛍光集
光部により集光された燐光および蛍光を検出する光検出
器とを備えたX線励起型蛍光顕微鏡であって、光子エネ
ルギー2000eV以下で単色化されたX線が用いられ
ていることを特徴とするX線励起型蛍光顕微鏡(請求項
1)を提供する。
て、波長幅1eV以下で単色化されたX線が用いられて
いること(請求項2)や、X線の光子エネルギーが28
0eV〜550eVであり、かつ波長可変であること
(請求項3)や、X線光源が、シンクロトロン、レーザ
ープラズマ光源、プラズマ放電型X線光源、もしくは電
子線励起型X線管のいずれかであること(請求項4)
や、X線集光部にX線集光対物レンズが設けられてお
り、このX線集光対物レンズが、フレネルゾーンプレー
ト、ウォルタータイプ、もしくは直入射型シュバルツシ
ルド光学型のいずれかであること(請求項5)や、X線
集光部に、X線光源からのX線の発光点を制限するピン
ホールが設けられ、また光検出器の前であって燐光・蛍
光集光部に別のピンホールが設けられており、X線集光
部と燐光・蛍光集光部とが共焦点光学系を形成している
こと(請求項6)等をその好ましい態様としている。
用いる化学検出方法であって、二重結合を含む分子であ
るラベラーにより観察試料をラベリングすることを特徴
とする化学検出方法(請求項7)をも提供する。また、
この発明は、上記の方法において、ラベラーが5員環ま
たは6員環を含むこと(請求項8)や、ラベラーがベン
ゼン環を含むこと(請求項9)や、光子エネルギーが2
80〜290eVであること(請求項10)や、C、
N、Oを含む分子の1s→π*吸収を用いること(請求
項11)等をもその好ましい態様としている。
は、上述の通り、X線光源と、X線集光部と、燐光・蛍
光集光部と、光検出器とを備えており、X線光源から放
射されたX線は、X線集光部により観察試料上に集光さ
れる。そして、この集光されたX線により、観察試料の
電子構造に後述の内殻励起過程が起き、この内殻励起過
程後の脱励起過程において発光される燐光および蛍光
が、燐光・蛍光集光部により集光されて、光検出器によ
り検出される。
鏡は、暗視野顕微鏡の原理を利用している。暗視野顕微
鏡は、観察試料からの散乱光、蛍光、または回折光によ
り像を得るものであり、暗いバックグラウンドの中に、
散乱、蛍光、または回折を引き起こす部分が輝いて見え
る。したがって、試料から発光した光子を純粋に計測す
るため、たとえば微量光子検出技術を用いることにより
高いS/N比で観察試料の微小組織を検出することがで
きる。このように、暗視野顕微鏡は明視野顕微鏡に比べ
て格段に検出感度が優れている。
のX線励起型蛍光顕微鏡は、前述のように、X線を観察
試料に集光照射することにより、観察試料の電子構造に
内殻励起過程を起こし、この内殻励起過程後の脱励起過
程において発光される燐光および蛍光を検出するもので
ある。すなわち、まず、図4(a)(b)(c)は、各
々、内殻励起過程、オージェー過程、脱励起過程におけ
るベンゼン環の炭素分子の電子構造を例示したものであ
る。
波長λxのX線を吸収して、内殻励起過程が起こり、炭
素の軌道1sの電子Aが高位の空の分子軌道e2に励起
される。その後、図4(b)に示したように、励起した
ベンゼン分子は、エネルギー的に不安定であるためオー
ジェー過程を起こし、価電した電子Bが軌道1sの空孔
をうめる。この時、電子Aの近くの軌道e1の電子Cは
弾き飛ばされて電離してしまう。つまり、このオージェ
ー過程において、1価のベンゼンの励起状態が形成され
る。この際、最初に高位の空の分子軌道e2に励起され
た電子Aはそのままの状態で留まる。この電子Aは、通
常スペクテイターと呼ばれる。このスペクテイターは、
図4(c)に例示したように、一定時間、たとえば数n
sec、軌道e2に留まった後、波長λf、たとえば2
00nm〜500nmの光を放出して、低位の軌道e1
の空孔をうめる。つまり、この脱励起過程において1価
の基底状態に戻る。
子や分子の種類等または化学的環境等の影響を極めて敏
感に受ける。このため、波長λxおよび波長λfは、原
子や分子の種類等または化学的環境等に応じて異なった
ものとなる。したがって、この発明のX線励起型蛍光顕
微鏡では、観察する分子の1s→π*遷移に相当する波
長のX線を用いて、上述のような内殻励起過程後の脱励
起過程におけるスペクテイターによる蛍光を検出するこ
とにより、微妙に異なる化学的環境を反映した観察試料
の化学基を、優れた感度で検出することができる。
光顕微鏡を用いた化学検出方法では、ラベラーにより、
観察試料の特定の化学基や元素をラベリングすることに
より、Caイオンなどの微小検出を行うことができ、ま
た非常に高いコントラストの像を得ることができる。ま
た、プローブ光として、可視光の波長よりも僅かに短い
波長であるX線を用いるため、極めて高い空間分解能が
得られ、現存のX線光学素子を用いた場合、20〜30
nmの画素密度の映像を得ることができる。
ルス光源を用いると、時間分解能により、観察試料の過
渡応答をも観察することができる。また、走査型共焦点
型の蛍光顕微鏡と同じような構成とすると、深さ分解能
を有することも可能である。このように、この発明は、
高性能な暗視野顕微鏡であって、蛍光顕微鏡の特徴と、
高い空間分解能を有するX線顕微鏡の特徴とを併せるこ
とにより、高性能なX線励起型蛍光顕微鏡を実現させる
ことができる。
明の実施の形態について説明する。もちろんこの発明は
以下の例によって限定されるものではない。
起型蛍光顕微鏡を例示したものである。たとえばこの図
5に例示したように、この発明のX線励起型蛍光顕微鏡
では、X線光源としてシンクロトロン(1)が備えられ
ており、X線集光部は、回折格子(2)と、斜入射集光
レンズ(3)と、第1ピンホール(4)と、X線集光対
物レンズとしてのフレネルゾーンプレート(5)とによ
り構成され、また、燐光・蛍光集光部は、光学レンズと
しての可視・紫外光レンズ(7)と第2ピンホール
(8)とにより構成されており、光検出器としてはフォ
トマル(9)が備えられている。
は、回折格子(2)により分光された後、斜入射集光レ
ンズ(3)により第1ピンホール(4)上に集光され
る。この第1ピンホール(4)上の点像は、フレネルゾ
ーンプレート(5)により観察試料(6)内の1点に縮
小結像される。このようにして、数10nm程度のサイ
ズのX線マイクロビームが形成される。そして、このX
線マイクロビームにより観察試料(6)から発光した蛍
光は、紫外あるいは可視領域の可視・紫外光レンズ
(7)により第2ピンホール(8)上に集光された後、
フォトマル(9)上に集光される。
鏡により、特定の化学基の検出や微量な化学基の検出を
行うことができるとともに、得られる像のコントラスト
をより向上させることができる。また、図6(a)に例
示したように、X線集光部の第1ピンホール(4)およ
びフレネルゾーンプレート(5)と、燐光・蛍光集光部
の可視・紫外光レンズ(7)および第2ピンホール
(8)とは、共焦点光学系を構成しているため、観察試
料(6)を3次元操作することにより、X線により励起
された分子からの3次元蛍光像をも得ることができる。
(4)と燐光・蛍光集光部の第2ピンホール(8)とを
用いずに、X線集光部のフレネルゾーンプレート(5)
と燐光・蛍光集光部の可視・紫外光レンズ(7)とによ
り、図6(b)に例示したように、共焦点光学系が構成
されていてもよく、また、2次元蛍光像のみを得る場合
には、非共焦点光学系であってもよい。
なく、レーザープラズマ光源や、プラズマ放電型X線光
源、電子線励起型X線管等が設置されていてもよく、ま
た、X線集光対物レンズとして、フレネルゾーンプレー
ト(5)の代わりに、ウォルタータイプに代表される斜
入射光学系や、2枚の球面鏡にX線多層膜鏡が蒸着され
た構造を有する直入射型シュバルツシルド光学型等が設
置されていてもよい。
視・紫外光レンズ(7)だけではなく、十分な蛍光強度
を有する、フレネルゾーンプレート、ウォルタータイ
プ、直入射型シュバルツシルド光学型などのX線結像光
学系が備えられていてもよい。 (実施例2)図6は、この発明の一実施例であるX線励
起型蛍光顕微鏡を例示したものである。
蛍光顕微鏡では、レーザー光を放射するレーザーシステ
ム(10)が備えられており、このレーザーシステム
(10)からのレーザー光を観察試料(6)上に集光さ
せるためのミラー(11)とレーザー光集光レンズ(1
2)とが設けられている。その他の構成は、図5のX線
励起型蛍光顕微鏡と同じである。
レーザー光を、ミラー(11)により方向調整し、レー
ザー光集光レンズ(12)により観察試料(6)上に集
光させることにより、観察試料(6)における観察の対
象とする分子の価電子を励起させた後、X線光源(1)
からのX線により、同じ分子の内殻電子を共鳴波長で外
殻価電子軌道に励起させる。そして、オージェー過程後
の分子からの蛍光を検出する。
二重共鳴吸収を起こさせることにより、特定の微量な分
子を高感度で検出することができる。レーザーシステム
(10)は、波長可変のものが好ましく、たとえば、N
d:YAGレーザー+色素レーザーを用い、これと非線
型結晶とを併用することにより、赤外〜紫外領域の光を
放射することができる。また、オプティカルパラメトリ
クオシレーター(OPO)やチタンサファイヤレーザー
等を用いてもよい。
ステムでなくとも、二重共鳴を起こすことのできる光源
システムであればよい。また、任意に、フォトダイオー
ド、光電子増倍管、マイクロチャンネルプレート等の検
出器の受光面の入り口に、フィルター等の分光光学素子
を挿入することにより、検出感度をさらに向上させるこ
とができる。
微鏡を用いた化学検出方法により、生体試料をラベラー
によりラベリングし、生体試料の蛋白質分子中のケトン
基またはアルデヒド基の分布を撮像する。ラベラーとし
て、O-(4-Nitrobenzyl)hydroxylamineを用いる。このO-
(4-Nitrobenzyl)hydroxylamineは、高い蛍光収率のベン
ゼン環を有し、さらに光子エネルギー285eV前後で
炭素1s→π*遷移に伴う強いX線の吸収ピークを持
つ。
l)hydroxylamineにより、生体試料の蛋白質分子中のケ
トン基またはアルデヒド基をラベリングする。そして、
光子エネルギー285eV前後のX線により、ベンゼン
環の炭素1s電子を内殻励起させた後、脱励起過程にお
いて発光する蛍光を検出することにより、ケトン基また
はアルデヒド基の分布を高感度、且つ高コントラストで
撮像することができる。
において用いることのできる、様々な特定の化学基また
は分子に対するラベラーを例示する。 1)チオール基のラベラー(R−SH) ジスルフィードの交換反応を起こす分子やリアールハラ
イドなどがあり、SH基の特異的反応を利用するマレイ
ミド基を持つ分子。
quinoxaline-2-one 3)アミノ基のラベラー(R−NH、R−NH2) イソチオシアネート基、フェロセニルイソチオシアネー
ト基、ニトロアリールハライド、酸クロリド基を活性基
とする分子。
te ・4-Chloro-7-nitrobenzofurazan ・4-Fluroro-7-nitrobenzofurazan ・3-Chlorocarbonyle-6,7-dimethoxy-1-methyl-2(1H)-q
uinoxalinone ・N-Succinimidyl-4-nitrophenylacetate ・Sulforrhodamine 101 acid chloride 4)アルデヒド基のラベラー たとえば、 ・1,2-Diamino-4,5-dimethoxybenzen,dihydrochloride ・2,2'-Dithiobis(1-aminonaphthalene) 5)水酸基のラベラー 酸クロリドなど。
quinoxalinone 6)蛋白質の疎水ポケットのラベラー たとえば、 ・3,6-Bis(dimethylamino)-10-dodecylacridinium brom
ide ・4-Benzylamino-7-nitrobenzofurazan ・4-(4-Methoxybenzylamino)-7-nitrobenzofurazan 7)細胞内カルシウムイオンのラベラー たとえば、 ・O,O'-Bis(2-aminophenyl)ethyleneglycol-N,N,N',N',
-tetraacetic acide,tetrapotassiumu salt,hydrate ・N,N,N',N'-Tetrakis(2-pyridylmethyl)ethylenediami ・1-[2-Amido-5-(2,7-dichloro-6-hydroxy-3-oxy-9-xan
thenyl)phenoxy]-2-(2-amino-5-methylphenoxy)ethane-
N,N,N',N',-tetraacetic acid 8)細胞内のpHのラベラー たとえば、 ・2',7'-Bis(carboxyethyl)-4 or 5-carboxyfluorescei
n ・3'-O-Acetyl-2',7'-bis(carboxyethyl)-4 or 5-carbo
xyfluorescein,diacetoxymethyl ester 9)細胞膜のラベラー(リン脂質、生体膜) たとえば、 ・1,3-Bis(1-pyrenyl)propane ・1-(4-Trimethylammoniumphenyl)-6-phenyl-1,3,5-hex
atriene iodide 10)DNAなどの核酸のラベラー たとえば、 ・4',6-diamino-2-phenylindole(DAPI) また、官能基と少なくとも1つの二重結合とを持つ分子
であれば、この発明においてラベラーとして用いること
ができる。
ことにより、生体細胞の特定の化学基、分子、構造等を
ラベリングして、それらの分布像を高感度で検出するこ
とができる。もちろん、上記以外にも、蛍光性を有する
分子であれば、ラベラーとして用いることができ、たと
えば、表1に例示した様々な分子もラベラーとして用い
ることができる。
benzyl)hydroxylamineを用いて生体試料の蛋白質分子中
のケトン基またはアルデヒド基をラベリングし、蛍光像
を撮像する場合において、蛍光像のコントラストを制御
する。図3に示したように、ベンゼン環の1s→π*遷
移に伴う吸収断面積の吸収ピークは約1eVのバンド幅
を持つ。この共鳴ラインのバンド幅より一桁程度狭いバ
ンド幅で単色化され、且つ波長可変のX線を用いること
により、観察像のコントラストを容易に調整することが
できる。
フォトンファクトリーのビームラインPF−BL2は、
光子エネルギー285eV前後でバンド幅50meV程
度の分光されたX線を取り出すことができ、このような
X線を用いて、O-(4-Nitrobenzyl)hydroxylamineにより
ラベリングされた試料を、ベンゼン環の1s→π*遷移
の共鳴ラインピークの先頭値の光子エネルギーで照射す
ると、蛍光発光が最大になる。また、共鳴ラインピーク
の先頭値よりも250meV程度低い光子エネルギーで
撮影すると、ベンゼンのX線に対する吸収断面積が半減
するために蛍光発光量も半減する。
ルギーもしくは波長を選択することにより、蛍光発光量
を調整するとができ、よって得られる像のコントラスト
の制御を行うことができる。たとえば、サイズが大き
く、且つ蛋白質を多量に含む細胞は、必要以上に発光が
強すぎるために、そのままでは微細構造の観察ができな
い。
コントラストの調整は、試料の厚みを調整することによ
り行っていたために非常に困難であった。しかしなが
ら、この発明のX線励起型蛍光顕微鏡では、上述のよう
にX線の光子エネルギーもしくは波長を任意に選択する
だけで、蛍光発光量、すなわちコントラストを非常に容
易に調整することができ、高精度の観察を行うことがで
きる。
N、ラベラーのX線吸収断面積をσxとすると、線吸収
係数μは、
察対象の化学基の密度Nが小さくなると、従来のX線顕
微鏡では、X線の吸収が少なく、蛍光量が減少すること
がわかる。しかし、この発明の方法では、ラベラーの分
子設計により、微量な化学基の蛍光像を得るための蛍光
効果を増幅させることができる。
の吸収断面積は、ラベラーが持っている二重結合の数に
比例する。したがって、ラベラーに、二重結合を持つ側
鎖を必要な数だけ付加することにより、ラベラーのX線
の吸収断面積を、側鎖の付加数に比例して高めることが
できる。付加する側鎖の数をm、側鎖を付加する前のラ
ベラーのX線吸収断面積をσsとすると、側鎖付加後の
ラベラーのX線吸収断面積は、
yl)hydroxylamineは、二重結合を有するベンゼン環を一
つしか含んでいないが、これにm個のベンゼン環側鎖を
付加すると、発光する蛍光量がm倍となり、高感度で試
料の化学基の分布像を得ることができる。
って、コントラストを向上させるとともに、観察試料の
特定の化学基等の検出や微量な化学基等の検出を行うこ
とのできる、高性能な、新しいX線励起型蛍光顕微鏡が
提供される。
起過程を例示した概念図である。
る場合、および1s電子が電離する場合における光子エ
ネルギーと吸収断面積との関係を例示した図である。
する場合、および1s電子が電離する場合における光子
エネルギーと吸収断面積との関係を例示した図である。
オージェ過程、脱励起過程におけるベンゼン環の炭素分
子の電子構造を例示した概念図である。
鏡の構成を例示した概略図である。
励起型蛍光顕微鏡における共焦点光学系の構成を例示し
た概略図である。
鏡の構成を例示した概略図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 X線を放射するX線光源と、X線光源か
らのX線を観察試料上に集光するX線集光部と、X線集
光部によるX線の集光点から発光する燐光および蛍光を
集光する燐光・蛍光集光部と、燐光・蛍光集光部により
集光された燐光および蛍光を検出する光検出器とを備え
たX線励起型蛍光顕微鏡であって、光子エネルギー20
00eV以下で単色化されたX線が用いられることを特
徴とするX線励起型蛍光顕微鏡。 - 【請求項2】 波長幅1eV以下で単色化されたX線が
用いられることを特徴とする請求項1のX線励起型蛍光
顕微鏡。 - 【請求項3】 X線の光子エネルギーが280eV〜5
50eVであり、かつ波長可変であることを特徴とする
請求項1のX線励起型蛍光顕微鏡。 - 【請求項4】 X線光源が、シンクロトロン、レーザー
プラズマ光源、プラズマ放電型X線光源、もしくは電子
線励起型X線管のいずれかである請求項1ないし3のX
線励起型蛍光顕微鏡 - 【請求項5】 X線集光部にX線集光対物レンズが設け
られており、このX線集光対物レンズが、フレネルゾー
ンプレート、ウォルタータイプ、もしくは直入射型シュ
バルツシルド光学型のいずれかである請求項1ないし4
のX線励起型蛍光顕微鏡。 - 【請求項6】 X線集光部に、X線光源からのX線の発
光点を制限するピンホールが設けられ、また光検出器の
前であって燐光・蛍光集光部に別のピンホールが設けら
れており、X線集光部と燐光・蛍光集光部とが共焦点光
学系を形成していることを特徴とする請求項4または5
のX線励起型蛍光顕微鏡。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のX線励起型蛍光顕微
鏡を用いる化学検出方法であって、二重結合を含む分子
であるラベラーにより観察試料をラベリングすることを
特徴とする化学検出方法。 - 【請求項8】 ラベラーが5員環または6員環を含む請
求項7の化学検出方法。 - 【請求項9】 ラベラーがベンゼン環を含む請求項7の
化学検出方法。 - 【請求項10】 光子エネルギーが280〜290eV
であることを特徴とする請求項9の化学検出方法。 - 【請求項11】 C、N、Oを含む分子の1s→π*吸
収を用いることを特徴とする請求項7の化学検出方法。
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---|---|---|---|
JP8258997A JP3001817B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | X線励起型蛍光顕微鏡 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10104400A true JPH10104400A (ja) | 1998-04-24 |
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ID=17327930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8258997A Expired - Fee Related JP3001817B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | X線励起型蛍光顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3001817B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001272345A (ja) * | 2000-03-23 | 2001-10-05 | Olympus Optical Co Ltd | 二重共鳴吸収顕微鏡 |
WO2005017506A1 (ja) * | 2003-08-18 | 2005-02-24 | Rigaku Corporation | 特定高分子結晶の検出方法 |
JP2006029921A (ja) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Institute Of Physical & Chemical Research | フローサイトメーター |
JP2008052177A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Osaka Opto-Science & Technology Institute Co Ltd | 共焦点光学系 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP8258997A patent/JP3001817B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2005017506A1 (ja) * | 2003-08-18 | 2005-02-24 | Rigaku Corporation | 特定高分子結晶の検出方法 |
US8041086B2 (en) | 2003-08-18 | 2011-10-18 | Rigaku Corporation | Method of detecting specific polymer crystal |
JP2006029921A (ja) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Institute Of Physical & Chemical Research | フローサイトメーター |
JP2008052177A (ja) * | 2006-08-28 | 2008-03-06 | Osaka Opto-Science & Technology Institute Co Ltd | 共焦点光学系 |
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JP3001817B2 (ja) | 2000-01-24 |
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