JPH10104190A - 酸素センサを用いた酸素濃度検出方法,酸素センサの異常判定方法,酸素濃縮装置の異常判定方法および酸素濃縮装置 - Google Patents

酸素センサを用いた酸素濃度検出方法,酸素センサの異常判定方法,酸素濃縮装置の異常判定方法および酸素濃縮装置

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JPH10104190A
JPH10104190A JP8254983A JP25498396A JPH10104190A JP H10104190 A JPH10104190 A JP H10104190A JP 8254983 A JP8254983 A JP 8254983A JP 25498396 A JP25498396 A JP 25498396A JP H10104190 A JPH10104190 A JP H10104190A
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oxygen
sensor
air
oxygen sensor
oxygen concentration
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Tadao Ichida
忠男 一田
Tatsuo Hayashi
達男 林
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NIPPON RUFUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度・湿度・気圧等の環境条件や,使用時間
(経時劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の変化に
影響されることなく,常に高精度に酸素濃度を検出でき
るようにすること。 【解決手段】 酸素センサを検出対象となる雰囲気中に
曝露する前に,酸素濃度21%の大気中に曝露し,その
ときの出力電圧を用いて酸素センサの酸素濃度・出力電
圧特性を校正した後(S501,S502),酸素セン
サを検出対象となる雰囲気(酸素濃縮空気)中に曝露し
て出力電圧を検出し,前記校正した酸素濃度・出力電圧
特性に基づいて検出対象となる雰囲気中での出力電圧に
対応する酸素濃度を検出する(S504,S505)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,呼吸器疾患患者の
在宅酸素療法等で使用されている酸素濃縮装置に内蔵さ
れた酸素センサや,その酸素濃縮装置の酸素濃度検出精
度・利便性の向上を図った酸素センサを用いた酸素濃度
検出方法,酸素センサの異常判定方法,酸素濃縮装置の
異常判定方法および酸素濃縮装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,酸素センサは高精度・高寿命化が
進み,医療関係・バイオ関連技術・食品関係・ホームセ
キュリティー関係等の様々な分野に利用されている。酸
素センサの一つに,金電極からなる酸素極を正極とし,
鉛等を負極とし,正極と負極との間に電解液を充たした
ガルバニ電池式の酸素センサがある。
【0003】初期のガルバニ電池式の酸素センサは,電
解液に水酸化カリウム水溶液を用いていたため,寿命が
4〜6ヶ月と非常に短くかつ酸性ガスに対する耐性もな
く,非常に限られた用途に使用されていた。ところが,
近年のガルバニ電池式の酸素センサは,酸性電解液を用
いることにより,2.5年〜10年の長寿命を有すると
共に炭酸ガス等の酸性ガスに全く影響されず,広い用途
に用いることができるようになっている。このようなガ
ルバニ電池式の酸素センサとしては,具体的には,日本
電池株式会社製,商品名:GSガルバニ電池式酸素セン
サが提供されている。
【0004】一方,酸素センサが使用されている装置の
一つに酸素濃縮装置がある。酸素濃縮装置は,例えば,
コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮した圧縮空気を熱
交換器等の圧縮空気冷却器で冷却し,吸着器で該圧縮空
気から窒素を選択的に吸着することにより,酸素濃度を
高めた酸素濃縮空気を生成するものである。
【0005】ここで,従来の酸素センサを用いた酸素濃
度検出方法について説明する。酸素センサは,温度・湿
度・気圧等の環境条件や,使用時間(経時劣化)等に従
った酸素濃度・出力電圧特性を有する。したがって,あ
らかじめ基準となる一定の環境条件で,種々の酸素濃度
を用いて酸素センサの出力電圧を測定し,酸素センサの
酸素濃度・出力電圧特性を作成することにより,その
後,出力電圧から対応する酸素濃度を検出することがで
きる。すなわち,酸素センサが,雰囲気中の酸素濃度に
対応した電圧を出力するので,該酸素センサを,検出対
象となる雰囲気中に曝露してそのときの出力電圧を測定
し,酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性に基づいて,
測定した出力電圧に対応する酸素濃度を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来の酸素センサを用いた酸素濃度検出方法によれば,酸
素センサの酸素濃度・出力電圧特性が,温度・湿度・気
圧等の環境条件や,使用時間(経時劣化)等によって変
化し,安定性が悪いため,高精度で酸素濃度を検出する
必要がある場合には,必ずしも十分でないという問題点
があった。特に,酸素濃縮装置のように生命の維持に係
わる医療分野での使用の場合には,酸素濃度の検出精度
が安全性に直接関係するため,さらに高精度に酸素濃度
を検出することが望まれていた。
【0007】また,酸素センサの寿命(時間h)は,
(酸素濃度%)×(時間h)=(一定値)の関係にあ
る。したがって,酸素濃縮装置で用いる場合のように,
検出対象となる雰囲気が酸素濃度を高めた酸素濃縮空気
の場合には,上記式の(酸素濃度%)が大きくなって,
酸素センサの寿命(時間h)が短くなるため,経時劣化
による酸素濃度・出力電圧特性の変化が大きいという問
題点や,高酸素濃度という過酷な条件下で,必ずしも十
分な寿命を得られないという問題点があった。
【0008】また,従来の酸素濃縮装置においては,酸
素センサを用いて酸素濃度を検出し,圧力センサを用い
て圧力異常を検出し,流量計を用いて酸素流量を検出す
る等の種々の機器監視対策が施されているものの,酸素
センサの異常そのものを直接検出することができないた
め,酸素センサの故障や,寿命等による異常を知ること
ができないという問題点があった。
【0009】さらに,従来の酸素濃縮装置によれば,あ
らかじめ基準となる一定の環境条件で,種々の酸素濃度
を用いて酸素センサの出力電圧を測定し,酸素センサの
基準となる酸素濃度・出力電圧特性を作成しているもの
の,一旦,基準となる酸素濃度・出力電圧特性を作成し
た後は,無条件でその基準となる酸素濃度・出力電圧特
性を繰り返し使用しているため,温度・湿度・気圧等の
環境条件や,使用時間(経時劣化)等による酸素濃度・
出力電圧特性の変化に対応できないという問題点があっ
た。
【0010】また,酸素濃度・出力電圧特性を校正する
ためには,校正のための基準となるデータが必要となる
が,従来の酸素濃縮装置では,基準となるデータを得る
ことはできなかった。
【0011】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使用時間(経時
劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の変化に影響さ
れることなく,常に高精度に酸素濃度を検出できるよう
にすることを目的とする。
【0012】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,酸素センサの故障や,寿命等による異常を検
知できるようにすることを目的とする。
【0013】また,本発明は上記に鑑みてなされたもの
であって,装置内で校正のための基準となるデータを得
ることができ,そのデータを用いて,温度・湿度・気圧
等の環境条件や,使用時間(経時劣化)等による酸素濃
度・出力電圧特性の変化に対応させて,酸素濃度・出力
電圧特性を校正することができる酸素濃縮装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る酸素センサを用いた酸素濃度検出
方法は,雰囲気中の酸素濃度に対応して電圧を出力する
電池式の酸素センサを,検出対象となる雰囲気中に曝露
してそのときの出力電圧を測定し,前記酸素センサの酸
素濃度・出力電圧特性に基づいて前記出力電圧に対応す
る酸素濃度を検出する酸素センサを用いた酸素濃度検出
方法において,前記酸素センサを検出対象となる雰囲気
中に曝露する前に,酸素濃度21%の大気中に曝露し,
そのときの出力電圧を用いて前記酸素センサの酸素濃度
・出力電圧特性を校正した後,前記酸素センサを検出対
象となる雰囲気中に曝露して出力電圧を検出し,前記校
正した酸素濃度・出力電圧特性に基づいて前記検出対象
となる雰囲気中での出力電圧に対応する酸素濃度を検出
するものである。
【0015】また,請求項2に係る酸素センサを用いた
酸素濃度検出方法は,請求項1記載の酸素センサを用い
た酸素濃度検出方法において,前記検出対象となる雰囲
気中の酸素濃度を連続して検出する場合には,前記酸素
センサを所定の周期で酸素濃度21%の大気中に曝露
し,そのときの出力電圧を用いて前記酸素センサの酸素
濃度・出力電圧特性を所定の周期で校正するものであ
る。
【0016】また,請求項3に係る酸素センサの異常判
定方法は,コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮した圧
縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮空気を生
成する酸素濃縮装置に配設されている酸素センサの異常
を判定するための酸素センサの異常判定方法において,
前記コンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧力セ
ンサで検出し,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を前記酸素
センサで検出し,前記圧力センサで検出した圧力が所定
の圧力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所
定の濃度以下の場合に,前記酸素センサが異常であると
判定するものである。
【0017】また,請求項4に係る酸素濃縮装置の異常
判定方法は,コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮した
圧縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮空気を
生成する酸素濃縮装置の異常判定方法において,前記コ
ンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧力センサで
検出し,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を前記酸素センサ
で検出し,前記圧力センサで検出した圧力が所定の圧力
以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所定の濃
度以上の場合に,正常動作であると判定し,前記圧力セ
ンサで検出した圧力が所定の圧力以下の場合に,異常動
作であると判定し,前記圧力センサで検出した圧力が所
定の圧力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が
所定の濃度以下の場合に,前記酸素センサに起因する異
常であると判定するものである。
【0018】また,請求項5に係る酸素濃縮装置は,酸
素濃縮空気の流量調整および各種警告を表示するための
操作パネルと,空気取入口を介して室内から装置内部に
取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を送出するコンプレ
ッサーと,前記コンプレッサーで圧縮した圧縮空気を冷
却する圧縮空気冷却器と,前記圧縮空気冷却器で冷却し
た圧縮空気を取り込み,前記圧縮空気から窒素を選択的
に吸着して酸素濃縮空気を送出する吸着器と,を備えた
酸素濃縮装置において,雰囲気中の酸素濃度に対応した
電圧を出力する電池式の酸素センサと,大気と同じ酸素
濃度の空気を前記酸素センサに導入するための第1の空
気導入路と,前記吸着器から送出される酸素濃縮空気を
前記酸素センサに導入するための第2の空気導入路と,
前記酸素センサと前記第1の空気導入路および第2の空
気導入路との間に配設され,前記酸素センサと前記第1
の空気導入路および第2の空気導入路との間の接続を切
り換えて,前記第1の空気導入路の空気または前記第2
の空気導入路の酸素濃縮空気の何れか一方を前記酸素セ
ンサへ導入する切換手段と,前記酸素センサからの出力
電圧を入力して酸素濃度を検出すると共に,前記酸素セ
ンサの酸素濃度・出力電圧特性の校正および前記切換手
段の切換制御を行う制御手段と,を備え,前記制御手段
が,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を検出する場合に,前
記切換手段を介して前記第2の空気導入路を前記酸素セ
ンサに接続し,前記吸着器から送出される酸素濃縮空気
を前記酸素センサに送り込み,前記酸素センサの酸素濃
度・出力電圧特性の校正を行う場合に,前記切換手段を
介して前記第1の空気導入路を前記酸素センサに接続
し,前記大気と同じ酸素濃度の空気を前記酸素センサに
送り込み,そのときの出力電圧を用いて前記酸素センサ
の酸素濃度・出力電圧特性を校正するものである。
【0019】また,請求項6に係る酸素濃縮装置は,請
求項5記載の酸素濃縮装置において,前記制御手段は,
装置本体の電源が投入されると,前記酸素センサの酸素
濃度・出力電圧特性の校正を行うものである。
【0020】また,請求項7に係る酸素濃縮装置は,請
求項5または6記載の酸素濃縮装置において,前記制御
手段は,前記酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性の校
正を周期的に行うものである。
【0021】また,請求項8に係る酸素濃縮装置は,請
求項5,6または7記載の酸素濃縮装置において,前記
制御手段は,前記酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を周期
的に行い,かつ,前記酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を
行う場合にのみ,前記切換手段を介して前記第2の空気
導入路を前記酸素センサに接続し,前記酸素濃縮空気の
酸素濃度の検出を行わない場合には,前記切換手段を介
して前記第1の空気導入路を前記酸素センサに接続する
ものである。
【0022】また,請求項9に係る酸素濃縮装置は,請
求項5,6,7または8記載の酸素濃縮装置において,
前記切換手段が,3WAYバルブから成るものである。
【0023】また,請求項10に係る酸素濃縮装置は,
酸素濃縮空気の流量調整および各種警告を表示するため
の操作パネルと,空気取入口を介して室内から装置内部
に取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を送出するコンプ
レッサーと,前記コンプレッサーで圧縮した圧縮空気を
冷却する圧縮空気冷却器と,前記圧縮空気冷却器で冷却
した圧縮空気を取り込み,前記圧縮空気から窒素を選択
的に吸着して酸素濃縮空気を送出する吸着器と,を備え
た酸素濃縮装置において,前記コンプレッサーで圧縮し
た圧縮空気の圧力を検出する圧力センサと,前記吸着器
から送出される酸素濃縮空気の酸素濃度に対応した電圧
を出力する電池式の酸素センサと,前記酸素センサから
の出力電圧を入力して酸素濃度を検出する酸素濃度検出
手段と,前記圧力センサで検出した圧力および前記酸素
濃度検出手段で検出した酸素濃度に基づいて,装置本体
の動作の異常判定および前記酸素センサの異常判定を行
う判定手段と,を備え,前記判定手段が,前記圧力セン
サで検出した圧力が所定の圧力以上かつ前記酸素センサ
で検出した酸素濃度が所定の濃度以上の場合に,正常動
作であると判定し,前記圧力センサで検出した圧力が所
定の圧力以下の濃度以下の場合に,異常動作であると判
定し,前記圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上
かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以
下の場合に,前記酸素センサに起因する異常であると判
定するものである。
【0024】また,請求項11に係る酸素濃縮装置は,
請求項10記載の酸素濃縮装置において,前記操作パネ
ルが,前記判定手段の判定結果に基づいて,正常動作の
表示,異常動作でかつ前記酸素センサが正常の表示,異
常動作でかつ前記酸素センサが異常の表示の3種類の表
示を行うものである。
【0025】また,請求項12に係る酸素濃縮装置は,
請求項10記載の酸素濃縮装置において,さらに,前記
酸素センサの正常・異常の状態を表示するための表示手
段を装置内部に有し,前記操作パネルが,前記判定手段
の判定結果に基づいて正常動作の表示および異常動作の
表示を行い,前記表示手段が,前記判定手段の判定結果
に基づいて前記酸素センサの正常および異常の表示を行
うものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下,本発明の酸素センサを用い
た酸素濃度検出方法,酸素センサの異常判定方法,酸素
濃縮装置の異常判定方法および酸素濃縮装置について,
〔実施の形態1〕,〔実施の形態2〕,〔実施の形態
3〕,〔実施の形態4〕,〔実施の形態5〕の順で,図
面を参照して詳細に説明する。
【0027】〔実施の形態1〕図1(a),(b)は,
実施の形態1の酸素濃縮装置の外観図を示す。図示の如
く,酸素濃縮装置100は,取り外し可能な前部パネル
101と,取り外し可能な後部パネル102と,後述す
る装置各部を載置した本体底部ボックス103から成る
ボックス型の筐体で構成されている。
【0028】前部パネル101には,酸素濃縮装置10
0で生成した酸素濃縮空気を取り出すためのアウトレッ
ト104を有する窪み部105が設けられており,必要
に応じてこの窪み部105に湿潤器(図示せず)を配置
可能な構成である。また,106は酸素濃縮空気の流量
調整および各種警告を表示するための操作パネルを示
し,後述する本体底部ボックス103に固定された遮蔽
隔壁110(図2参照)に取り付けられている。
【0029】また,後部パネル102には,装置内部に
空気を取り入れるための空気取入口107が設けられて
いる。この空気取入口107には,空気中の汚れを除去
するための防塵フィルター(図示せず)が配設されてい
る。
【0030】図2(a),(b)は,酸素濃縮装置10
0の内部構造を示し,本体底部ボックス103上には,
空気取入口107を介して室内から装置内部に取り込ん
だ空気を圧縮して圧縮空気を送出するコンプレッサー1
08と,コンプレッサー108で圧縮した圧縮空気を冷
却する圧縮空気冷却器としての熱交換器(図示せず)
と,熱交換器で冷却した圧縮空気を取り込み,該圧縮空
気から窒素を選択的に吸着する吸着器109と,空気取
入口107および吸着器109を配置した領域とコンプ
レッサー108を配置した領域とを隔てる遮蔽隔壁11
0と,遮蔽隔壁110によって隔てられた空気取入口1
07および吸着器109を配置した領域からコンプレッ
サー108を配置した領域へ空気を送るための空気通路
111と,空気通路111を介してコンプレッサー10
8側へ効率的に空気を取り入れるためのシロッコファン
112と,コンプレッサー108を収納したコンプレッ
サーボックス108aと,吸着器109を支持固定する
ために吸着器109の下部に配置された支持固定台11
3と,から構成される。
【0031】次に,図3(a),(b)を参照して,操
作パネル106の構成およびその取り付け構造について
説明する。操作パネル106には,図示の如く,酸素濃
縮空気の流量調整を行うための流量調整スイッチや,設
定流量を表示するための表示部,各種警告を表示するた
めの表示ランプ,電源スイッチ等が配設されている。表
示ランプは,電源コードランプLEDa,正常(酸素濃
度)ランプLEDb,異常(酸素濃度)ランプLED
c,O2 センサ(酸素センサ)ランプLEDdとから構
成される。
【0032】なお,電源コードランプLEDaは,グリ
ーンのLEDからなり,電源スイッチのON/OFFと
連動して点灯・消灯する。
【0033】正常(酸素濃度)ランプLEDbは,グリ
ーンのLEDからなり,後述する制御回路207からの
正常・異常判定信号にしたがって,点灯・消灯する。こ
の正常(酸素濃度)ランプLEDbが点灯中は,酸素濃
度および圧力が正常であり,装置が正常動作しているこ
とを示している。
【0034】また,異常(酸素濃度)ランプLEDc
は,レッドのLEDからなり,後述する制御回路207
からの正常・異常判定信号にしたがって,点灯・消灯す
る。この異常(酸素濃度)ランプLEDcが点灯中は,
圧力が異常であり,装置が異常動作しているので,直ぐ
にサービスマン等を呼んで,装置の修理を行う必要があ
ることを示している。
【0035】また,O2 センサランプLEDdは,イエ
ローのLEDからなり,後述する制御回路207からの
酸素センサ警報信号にしたがって,点灯・消灯する。こ
のO 2 センサランプLEDdが点灯中は,圧力は正常で
あるが,酸素センサが異常であることを示している。た
だし,一般的には,圧力が正常である場合には,酸素濃
縮装置の構造上,酸素濃度は正常(一定濃度以上,通常
は85%以上)に出力されていることが多く,経験的に
継続して使用可能であることが判っているので,出来る
だけ早くサービスマン等を呼んで,装置の点検を行うよ
うに警告するものである。
【0036】また,操作パネル106の内部には,図示
を省略するが,操作表示制御および流量調整制御を行う
ためのMPU(マイクロ・プロセッシング・ユニット)
が搭載されている。
【0037】また,同図(a)の106aは,制御信号
および電源電圧線の接続を行うためのコネクターを示
し,操作パネル106と装置本体側とは,該コネクター
106aを装置本体側に設けられたコネクターに嵌合す
るだけで容易に接続できる構成である。
【0038】また,操作パネル106は,同図(b)に
示すように,つまみネジ106bおよびボルト106c
を用いて,本体底部ボックス103に固定された遮蔽隔
壁110に2箇所でネジ留めして,固定する構成であ
る。換言すれば,操作パネル106の取り付けは,遮蔽
隔壁110に操作パネル106をネジ留め固定し,コネ
クター106aを装置本体側のコネクターに嵌合させる
だけで容易に行うことができるものである。
【0039】図4は,実施の形態1の酸素濃縮装置10
0の管理制御ユニット200のブロック構成図を示し,
コンプレッサー108で圧縮した圧縮空気の圧力を検出
する圧力センサ201と,雰囲気中の酸素濃度に対応し
た電圧を出力する電池式の酸素センサ202と,大気と
同じ酸素濃度の空気を酸素センサ202に導入するため
の第1の空気導入路203と,吸着器109から送出さ
れる酸素濃縮空気を酸素センサ202に導入するための
第2の空気導入路204と,酸素センサ202と第1の
空気導入路203および第2の空気導入路204の間に
配設され,酸素センサ202と第1の空気導入路203
および第2の空気導入路204との間の接続を切り換え
て,第1の空気導入路203の空気または第2の空気導
入路204の酸素濃縮空気の何れか一方を酸素センサ2
02へ導入する切換手段としての切換弁205,206
と,圧力センサ201および酸素センサ202から信号
を入力して,切換弁205,206の切換制御,酸素濃
度の検出,酸素センサ202の酸素濃度・出力電圧特性
(以下,出力特性と記載する)の校正,装置本体の動作
の異常判定および酸素センサ202の異常判定等を行う
制御回路(本発明の制御手段および判定手段)207
と,から構成される。なお,図において,203aはコ
ンプレッサー108からの圧縮空気を減圧するための減
圧弁(オリフィス)を示す。
【0040】また,詳細な説明は後述するが,制御回路
207は,酸素濃縮空気の酸素濃度を検出する場合に,
切換弁205,206を介して第2の空気導入路204
を酸素センサ202に接続し,吸着器109から送出さ
れる酸素濃縮空気を酸素センサ202に送り込み,酸素
センサ202の出力特性の校正を行う場合に,切換弁2
05,206を介して第1の空気導入路203を酸素セ
ンサ202に接続し,大気と同じ酸素濃度の空気を酸素
センサ202に送り込み,そのときの出力電圧を用いて
酸素センサ202の出力特性を校正する。
【0041】また,圧力センサ201で検出した圧力が
所定の圧力以上かつ酸素センサ202で検出した酸素濃
度が所定の濃度以上の場合に,正常動作であると判定
し,圧力センサ201で検出した圧力が所定の圧力以下
の場合に,異常動作であると判定し,さらに圧力センサ
201で検出した圧力が所定の圧力以上かつ酸素センサ
202で検出した酸素濃度が所定の濃度以下の場合に,
酸素センサ202に起因する異常であると判定する。
【0042】以上の構成において,酸素濃度管理処
理,異常判定処理の順で,管理制御ユニット200の
制御動作を説明する。
【0043】酸素濃度管理処理 図5および図4を参照して,管理制御ユニット200の
酸素濃度管理処理について説明する。図5は酸素濃度管
理処理のフローチャートを示す。装置本体の電源が投入
されると,制御回路207は,バルブ切換処理(ここで
は切換弁205を開放し,切換弁206を閉じる)を行
って第1の空気導入路203を酸素センサ202に接続
する(S501)。
【0044】これによって,コンプレッサー108から
出力された空気(大気と同じ酸素濃度21%の空気)
が,減圧弁203aを介して減圧された後,酸素センサ
202へ供給される。すなわち,酸素センサ202が大
気と同じ酸素濃度21%の空気中に曝露される。酸素セ
ンサ202は,酸素濃度21%に対応した出力電圧を生
成し,制御回路207へ出力する。なお,このときの出
力電圧は,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使用時間
(経時劣化)等による出力特性の変化によって,出力値
が変動する(換言すれば,常に一定とは限らない)が,
検出対象となる大気の酸素濃度が常に21%と一定であ
るため,このときの出力電圧を酸素濃度21%の電圧値
として確定することができる。すなわち,基準データと
して使用することができる。
【0045】制御回路207は,酸素センサ202から
酸素濃度21%のときの出力電圧を入力すると,この値
を基準データとして酸素センサ202の出力特性を補正
(校正)し,現時点での酸素センサ202の出力特性を
作成する(S502:出力特性校正処理)。
【0046】次に,制御回路207は,出力特性校正処
理を行ってからの経過時間をカウントする内部カウンタ
1 に0を設定し(S503),バルブ切換処理(ここ
では切換弁205を閉じて,切換弁206を開放)を行
って第2の空気導入路204を酸素センサ202に接続
する(S504)。
【0047】これによって,吸着器109から出力され
た酸素圧縮空気が酸素センサ202へ供給される。すな
わち,酸素センサ202が酸素圧縮空気中に曝露され
る。酸素センサ202は,酸素圧縮空気に対応した出力
電圧を生成し,制御回路207へ出力する。
【0048】制御回路207は,酸素センサ202から
酸素圧縮空気に対応した出力電圧をを入力すると,ステ
ップS502で校正した出力特性を用いて,検出対象と
なる酸素圧縮空気(雰囲気)の出力電圧に対応する酸素
濃度を検出する(S505:酸素濃度検出処理)。
【0049】その後,内部カウンタt1 が所定値αを越
えたか否かを判定し(S506),t1 >αであれば,
ステップS501へ戻って再度バルブを切り換えた後,
ステップS502の出力特性校正処理を実行する。一
方,t1 >αでなければ,ステップS505の酸素濃度
検出処理を繰り返し実行する。
【0050】ここで,例えば,所定値αを60秒に設定
した場合,60秒毎に酸素センサ202の出力特性校正
処理が実行されることになる。この所定値αは任意に設
定可能であり,例えば,所定値αを30分に設定し,電
源投入後,30分毎に出力特性校正処理を実行するよう
にしても良い。
【0051】このように酸素センサ202の出力特性を
校正するので,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使用
時間(経時劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の変
化に影響されることなく,常に高精度に酸素濃度を検出
することができる。
【0052】異常判定処理 次に,図6の異常判定処理のフローチャートを参照し
て,管理制御ユニット200の異常判定処理について説
明する。制御回路207は,酸素濃度管理処理で検出し
た酸素濃度と,圧力センサ201から入力した圧力とを
用いて装置の異常判定処理を実行する。
【0053】先ず,酸素濃度が79%より小さいか否か
を判定し(S601),酸素濃度<79%であれば,ス
テップS602へ進み,酸素濃度≧79%であれば,ス
テップS605へ進む。
【0054】ステップS602では,圧力が7psiよ
り小さいか否かを判定し,圧力<7psiであれば,ス
テップS603へ進み,圧力≧7psiであれば,ステ
ップS604へ進む。
【0055】ステップS603では,酸素濃度が79%
より小さく,圧力が7psiより小さい場合であるの
で,圧力異常と判定し,操作パネル106へ正常・異常
判定信号を出力して,正常(酸素濃度)ランプLEDb
を消灯し,異常(酸素濃度)ランプLEDcを点灯させ
る。なお,現実的には,圧力異常と酸素センサ異常の両
方が考えられるが,酸素センサの異常(酸素濃度低下)
は圧力異常(圧力低下)に伴って発生する場合が多く,
混乱を避けるためにここでは圧力異常として判定するも
のとする。
【0056】ステップS604では,酸素濃度が79%
より小さく,圧力が7psi以上の場合であり,圧力は
正常であるので,酸素センサ202の異常と判定し,操
作パネル106へ正常・異常判定信号を出力して,正常
(酸素濃度)ランプLEDbおよび異常(酸素濃度)ラ
ンプLEDcを消灯し,酸素センサ警報信号を出力し
て,O2 センサランプLEDdを点灯させる。
【0057】ステップS605では,圧力が7psi以
上であるか否かを判定し,圧力<7psiであれば,ス
テップS606へ進み,圧力≧7psiであれば,ステ
ップS607へ進む。
【0058】ステップS606では,酸素濃度が79%
以上で,圧力が7psiより小さい場合であるので,圧
力異常と判定し,操作パネル106へ正常・異常判定信
号を出力して,正常(酸素濃度)ランプLEDbを消灯
し,異常(酸素濃度)ランプLEDcを点灯させる。
【0059】ステップS607では,酸素濃度が79%
以上でかつ圧力が7psi以上の場合であり,圧力も酸
素濃度も共に正常であるので,正常動作であると判定
し,操作パネル106へ正常・異常判定信号を出力し
て,正常(酸素濃度)ランプLEDbを点灯し,異常
(酸素濃度)ランプLEDcおよびO2 センサランプL
EDdを消灯させる。
【0060】このように実施の形態1では,圧力と酸素
濃度を用いて,装置の異常判定および酸素センサの異常
判定を行うので,酸素センサの故障や,寿命等による異
常を検知することができる。
【0061】また,圧力が低下した場合にのみ,異常
(酸素濃度)ランプLEDcを点灯させて,直ぐにサー
ビスマン等を呼んで,装置の修理を行う必要があること
を通知し,圧力が正常かつ酸素濃度が低い場合には,O
2 センサランプLEDdを点灯させて,継続して使用可
能であることの通知と共に,出来るだけ早くサービスマ
ン等を呼んで,装置の点検を行うように警告するため,
装置の異常のレベルの応じた適切な対応をとることがで
きる。換言すれば,使用者の使い勝手の向上および装置
の使用効率の向上,さらにはサービスマン等の作業効率
の向上を図ることができる。
【0062】〔実施の形態2〕実施の形態2の酸素濃縮
装置は,実施の形態1と同様の構成において,管理制御
ユニット200で,酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を周
期的に行い,かつ,酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を行
う場合にのみ,切換弁205,206を介して第2の空
気導入路204を酸素センサ202に接続して,酸素濃
縮空気を酸素センサ202に供給し,酸素濃縮空気の酸
素濃度の検出を行わない場合には,切換弁205,20
6を介して第1の空気導入路203酸素センサ202に
接続して,大気を供給するようにしたものである。な
お,基本的な動作は,実施の形態1と同様につき,ここ
では異なる部分のみを説明する。
【0063】図7は,実施の形態2の酸素濃度管理処理
のフローチャートを示す。装置本体の電源が投入される
と,制御回路207は,バルブ切換処理(ここでは切換
弁205を開放し,切換弁206を閉じる)を行って第
1の空気導入路203を酸素センサ202に接続する
(S501)。
【0064】これによって,コンプレッサー108から
出力された空気(大気と同じ酸素濃度21%の空気)
が,減圧弁203aを介してされた後,酸素センサ20
2へ供給される。酸素センサ202は,大気と同じ酸素
濃度21%の空気に対応した出力電圧を生成し,制御回
路207へ出力する。
【0065】制御回路207は,酸素センサ202から
酸素濃度21%のときの出力電圧を入力すると,この値
を基準データとして酸素センサ202の出力特性を補正
(校正)し,現時点での酸素センサ202の出力特性を
作成する(S502:出力特性校正処理)。
【0066】次に,制御回路207は,出力特性校正処
理を行ってからの経過時間をカウントする内部カウンタ
1 に0を設定し(S503),バルブ切換処理(ここ
では切換弁205を閉じて,切換弁206を開放)を行
って第2の空気導入路204を酸素センサ202に接続
する(S504)。
【0067】これによって,吸着器109から出力され
た酸素圧縮空気が酸素センサ202へ供給される。酸素
センサ202は,酸素圧縮空気に対応した出力電圧を生
成し,制御回路207へ出力する。
【0068】制御回路207は,酸素センサ202から
酸素圧縮空気に対応した出力電圧をを入力すると,ステ
ップS502で校正した出力特性を用いて,検出対象と
なる酸素圧縮空気(雰囲気)の出力電圧に対応する酸素
濃度を検出する(S505:酸素濃度検出処理)。
【0069】次に,制御回路207は,酸素濃度検出処
理の周期(タイミング)をカウントする内部カウンタt
2 に0を設定し(S701),バルブ切換処理(ここで
は切換弁205を開放し,切換弁206を閉じる)を行
って第1の空気導入路203を酸素センサ202に接続
する(S702)。これによって,酸素センサ202は
大気(酸素濃度21%の空気)が供給された状態とな
る。
【0070】その後,内部カウンタt1 が所定値αを越
えたか否かを判定し(S506),t1 >αであれば,
ステップS501へ戻って再度バルブを切り換えた後,
ステップS502の出力特性校正処理を実行する。
【0071】一方,t1 >αでなければ,ステップS7
03へ進み,内部カウンタt2 が所定値βを越えたか否
かを判定し(S703),t2 >βになるのを待って,
ステップS504へ戻って,バルブ切換処理を行って酸
素濃縮空気を酸素センサ202へ供給し,ステップS5
05の酸素濃度検出処理を実行する。
【0072】このように,所定値βを経過した時に,酸
素センサ202へ酸素濃縮空気を供給して,酸素濃度検
出処理を実行し,それ以外は酸素センサ202へ大気を
供給するので,常に酸素センサ202へ高酸素濃度の酸
素濃縮空気を供給する場合と比較して,酸素センサ20
2の寿命を数倍〜数十倍長くすることができる。
【0073】〔実施の形態3〕実施の形態3の酸素濃縮
装置は,実施の形態2と同様の構成および動作におい
て,図7に示した実施の形態2の酸素濃度管理処理のフ
ローチャートにさらにステップを追加したものである。
【0074】図8は,実施の形態3の酸素濃度管理処理
のフローチャートを示し,図7のフローチャートのステ
ップS702の後にステップS801を追加したもので
ある。すなわち,ステップS702で大気を供給して,
酸素センサ202の雰囲気を酸素濃縮空気から大気(酸
素濃度21%)へ低下させた後,ステップS801でバ
ルブ閉処理を行って切換弁205,206の両方を閉
じ,酸素センサ202に不要な酸素が供給されないよう
にしたものである。
【0075】これによって,さらに酸素センサ202の
寿命を長くすることができる。
【0076】〔実施の形態4〕実施の形態4の酸素濃縮
装置は,O2 センサランプLEDdを装置内部に配置し
たものである。なお,基本的な構成および動作は実施の
形態1と同様につき,ここでは異なる部分のみについて
説明する。
【0077】図9は,実施の形態4の操作パネル106
の構成およびO2 センサランプLEDdの配置を示した
説明図である。実施の形態4では,図示の如く,O2
ンサランプLEDdを操作パネル106上から装置内部
へ移動したものであり,これによって,O2 センサラン
プLEDdを装置外部から容易に見えない構成とする。
【0078】以上の構成において,図10の異常判定処
理のフローチャートを参照して,管理制御ユニット20
0の異常判定処理について説明する。なお,図10のフ
ローチャートは基本的に図6と同様であるため,共通の
ステップを同一符号で示し,説明を省略する。
【0079】実施の形態4では,ステップS1001に
おいて,操作パネル106へ正常・異常判定信号を出力
して,正常(酸素濃度)ランプLEDbを消灯し,異常
(酸素濃度)ランプLEDcを点灯すると共に,酸素セ
ンサ警報信号を出力して,O 2 センサランプLEDdを
点灯させる。ここでは,酸素濃度が79%より小さく,
圧力が7psi以上の場合であり,圧力は正常であるの
で,酸素センサ202の異常と判定するが,図9で示し
たように,O2 センサランプLEDdが装置内部に配設
されているため,O2 センサランプLEDdのみの点灯
では,装置外部から点灯を確認することができない。し
たがって,O2 センサランプLEDdと同時に異常(酸
素濃度)ランプLEDcを点灯させて,利用者に異常動
作として通知する。
【0080】この場合,利用者は,異常(酸素濃度)ラ
ンプLEDcの点灯にしたがって,装置が異常動作して
いるものと判断し,直ぐにサービスマンに連絡すること
になるが,このときサービスマンの指示で,装置内部の
2 センサランプLEDdを確認することができるた
め,O2 センサランプLEDdの点灯にしたがって,装
置を継続して利用することができる。
【0081】一方,サービスマンは,O2 センサランプ
LEDdの点灯を報告されると,酸素センサ202の点
検または交換を行う必要があると判断し,出来るだけ早
く装置の点検を行うようにできる。
【0082】このように実施の形態4では,O2 センサ
ランプLEDdを装置内部に配設し,O2 センサランプ
LEDdの点灯と共に異常(酸素濃度)ランプLEDc
の点灯も行うので,異常(酸素濃度)ランプLEDcの
点灯によって,利用者は異常発生と同時に速やかに,確
実にサービスマンに連絡をとる。したがって,実施の形
態1と比較して,継続利用が可能な酸素センサ202の
異常の場合でも,結果的に短時間で装置の修理を行うこ
とができるようになる。
【0083】また,連絡を受けたサービスマンは,異常
発生を認識すると共に,その時点で利用者にO2 センサ
ランプLEDdの点灯をチェックして貰うことにより,
緊急を要する異常であるか否かを判断することができ,
装置の異常のレベルの応じた適切な対応をとることがで
きる。換言すれば,使用者の使い勝手の向上および装置
の使用効率の向上,さらにはサービスマン等の作業効率
の向上を図ることができる。
【0084】〔実施の形態5〕図11は,実施の形態5
の酸素濃縮装置の管理制御ユニット200のブロック構
成図を示し,切換弁205,206に代えて,3WAY
バルブ1101を配置したものである。なお,基本的な
構成および動作は実施の形態1と同様につき,ここでは
異なる部分のみについて説明する。
【0085】図示の如く,3WAYバルブ1101を用
いることにより,簡単かつ安価な構成で,第1の空気導
入路203の空気または第2の空気導入路204の酸素
濃縮空気の切り換えを行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように,本発明の酸素セン
サを用いた酸素濃度検出方法(請求項1)は,雰囲気中
の酸素濃度に対応して電圧を出力する電池式の酸素セン
サを,検出対象となる雰囲気中に曝露してそのときの出
力電圧を測定し,酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性
に基づいて出力電圧に対応する酸素濃度を検出する酸素
センサを用いた酸素濃度検出方法において,酸素センサ
を検出対象となる雰囲気中に曝露する前に,酸素濃度2
1%の大気中に曝露し,そのときの出力電圧を用いて酸
素センサの酸素濃度・出力電圧特性を校正した後,酸素
センサを検出対象となる雰囲気中に曝露して出力電圧を
検出し,校正した酸素濃度・出力電圧特性に基づいて検
出対象となる雰囲気中での出力電圧に対応する酸素濃度
を検出するため,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使
用時間(経時劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の
変化に影響されることなく,常に高精度に酸素濃度を検
出できる。
【0087】また,本発明の酸素センサを用いた酸素濃
度検出方法(請求項2)は,請求項1記載の酸素センサ
を用いた酸素濃度検出方法において,検出対象となる雰
囲気中の酸素濃度を連続して検出する場合には,酸素セ
ンサを所定の周期で酸素濃度21%の大気中に曝露し,
そのときの出力電圧を用いて酸素センサの酸素濃度・出
力電圧特性を所定の周期で校正するため,温度・湿度・
気圧等の環境条件や,使用時間(経時劣化)等による酸
素濃度・出力電圧特性の変化に影響されることなく,常
に高精度に酸素濃度を検出できる。また,自動的に酸素
濃度・出力電圧特性の校正を行うため,利便性が向上す
る。
【0088】また,本発明の酸素センサの異常判定方法
(請求項3)は,コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮
した圧縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮空
気を生成する酸素濃縮装置に配設されている酸素センサ
の異常を判定するための酸素センサの異常判定方法にお
いて,コンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧力
センサで検出し,酸素濃縮空気の酸素濃度を酸素センサ
で検出し,圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上
かつ酸素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以下の
場合に,酸素センサが異常であると判定するため,酸素
センサの故障や,寿命等による異常を検知することがで
きる。換言すれば,酸素センサで検出した酸素濃度の信
頼性が向上する。
【0089】また,本発明の酸素濃縮装置の異常判定方
法(請求項4)は,コンプレッサーで空気を圧縮し,圧
縮した圧縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮
空気を生成する酸素濃縮装置の異常判定方法において,
コンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧力センサ
で検出し,酸素濃縮空気の酸素濃度を酸素センサで検出
し,圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上かつ酸
素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以上の場合
に,正常動作であると判定し,圧力センサで検出した圧
力が所定の圧力以下の場合に,異常動作であると判定
し,圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上かつ酸
素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以下の場合
に,酸素センサに起因する異常であると判定するため,
酸素センサの故障や,寿命等による異常を検知すること
ができる。換言すれば,酸素センサで検出した酸素濃度
の信頼性が向上する。
【0090】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項5)
は,酸素濃縮空気の流量調整および各種警告を表示する
ための操作パネルと,空気取入口を介して室内から装置
内部に取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を送出するコ
ンプレッサーと,コンプレッサーで圧縮した圧縮空気を
冷却する圧縮空気冷却器と,圧縮空気冷却器で冷却した
圧縮空気を取り込み,圧縮空気から窒素を選択的に吸着
して酸素濃縮空気を送出する吸着器と,を備えた酸素濃
縮装置において,雰囲気中の酸素濃度に対応した電圧を
出力する電池式の酸素センサと,大気と同じ酸素濃度の
空気を酸素センサに導入するための第1の空気導入路
と,吸着器から送出される酸素濃縮空気を酸素センサに
導入するための第2の空気導入路と,酸素センサと第1
の空気導入路および第2の空気導入路との間に配設さ
れ,酸素センサと第1の空気導入路および第2の空気導
入路との間の接続を切り換えて,第1の空気導入路の空
気または第2の空気導入路の酸素濃縮空気の何れか一方
を酸素センサへ導入する切換手段と,酸素センサからの
出力電圧を入力して酸素濃度を検出すると共に,酸素セ
ンサの酸素濃度・出力電圧特性の校正および切換手段の
切換制御を行う制御手段と,を備え,制御手段が,酸素
濃縮空気の酸素濃度を検出する場合に,切換手段を介し
て第2の空気導入路を酸素センサに接続し,吸着器から
送出される酸素濃縮空気を酸素センサに送り込み,酸素
センサの酸素濃度・出力電圧特性の校正を行う場合に,
切換手段を介して第1の空気導入路を酸素センサに接続
し,大気と同じ酸素濃度の空気を酸素センサに送り込
み,そのときの出力電圧を用いて酸素センサの酸素濃度
・出力電圧特性を校正するため,装置内で校正のための
基準となるデータを得ることができ,そのデータを用い
て,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使用時間(経時
劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の変化に対応さ
せて,酸素濃度・出力電圧特性を校正することができ
る。換言すれば,温度・湿度・気圧等の環境条件や,使
用時間(経時劣化)等による酸素濃度・出力電圧特性の
変化に影響されることなく,常に高精度に酸素濃度を検
出できる。
【0091】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項6)
は,請求項5記載の酸素濃縮装置において,制御手段
は,装置本体の電源が投入されると,酸素センサの酸素
濃度・出力電圧特性の校正を行うため,自動的に酸素濃
度・出力電圧特性の校正を行うことができ,利便性が向
上する。
【0092】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項7)
は,請求項5または6記載の酸素濃縮装置において,制
御手段は,酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性の校正
を周期的に行うため,自動的に酸素濃度・出力電圧特性
の校正を行うことができ,利便性が向上する。
【0093】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項8)
は,請求項5,6または7記載の酸素濃縮装置におい
て,制御手段は,酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を周期
的に行い,かつ,酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を行う
場合にのみ,切換手段を介して第2の空気導入路を酸素
センサに接続し,酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を行わ
ない場合には,切換手段を介して第1の空気導入路を酸
素センサに接続するため,酸素センサの寿命を長くする
ことができる。
【0094】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項9)
は,請求項5,6,7または8記載の酸素濃縮装置にお
いて,切換手段が,3WAYバルブから成るため,簡単
かつ安価な構成で,第1の空気導入路の空気または第2
の空気導入路の酸素濃縮空気の切り換えを行うことがで
きる。
【0095】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項1
0)は,酸素濃縮空気の流量調整および各種警告を表示
するための操作パネルと,空気取入口を介して室内から
装置内部に取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を送出す
るコンプレッサーと,コンプレッサーで圧縮した圧縮空
気を冷却する圧縮空気冷却器と,圧縮空気冷却器で冷却
した圧縮空気を取り込み,圧縮空気から窒素を選択的に
吸着して酸素濃縮空気を送出する吸着器と,を備えた酸
素濃縮装置において,コンプレッサーで圧縮した圧縮空
気の圧力を検出する圧力センサと,吸着器から送出され
る酸素濃縮空気の酸素濃度に対応した電圧を出力する電
池式の酸素センサと,酸素センサからの出力電圧を入力
して酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と,圧力セン
サで検出した圧力および酸素濃度検出手段で検出した酸
素濃度に基づいて,装置本体の動作の異常判定および酸
素センサの異常判定を行う判定手段と,を備え,判定手
段が,圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上かつ
酸素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以上の場合
に,正常動作であると判定し,圧力センサで検出した圧
力が所定の圧力以下の場合に,異常動作であると判定
し,圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上かつ酸
素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以下の場合
に,酸素センサに起因する異常であると判定するため,
装置の異常を判定できると共に,さらに異常の原因とし
て酸素センサの故障や,寿命等による異常を検知するこ
とができる。
【0096】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項1
1)は,請求項10記載の酸素濃縮装置において,操作
パネルが,判定手段の判定結果に基づいて,正常動作の
表示,異常動作でかつ酸素センサが正常の表示,異常動
作でかつ酸素センサが異常の表示の3種類の表示を行う
ため,異常動作の場合に,酸素センサの異常であるか否
かを容易に判断することができる。
【0097】また,本発明の酸素濃縮装置(請求項1
2)は,請求項10記載の酸素濃縮装置において,さら
に,酸素センサの正常・異常の状態を表示するための表
示手段を装置内部に有し,操作パネルが,判定手段の判
定結果に基づいて正常動作の表示および異常動作の表示
を行い,表示手段が,判定手段の判定結果に基づいて酸
素センサの正常および異常の表示を行うため,一般の利
用者は装置の正常動作・異常動作のみに注意を払えば良
く,不要な混乱を招来することがなくなる。
【0098】また,利用者は異常動作の表示と同時に速
やかに,確実にサービスマンに連絡をとるため,継続利
用が可能な酸素センサの異常の場合でも,結果的に短時
間で装置の修理を行うことができるようになる。一方,
メンテナンスを行うサービスマン等は装置内部の表示を
みて,酸素センサの異常または正常を判断することがで
き,利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の酸素濃縮装置の外観図である。
【図2】実施の形態1の酸素濃縮装置の内部構造を示す
説明図である。
【図3】実施の形態1の操作パネルの構成およびその取
り付け構造を示す説明図である。
【図4】実施の形態1の酸素濃縮装置の管理制御ユニッ
トのブロック構成図である。
【図5】実施の形態1の酸素濃度管理処理のフローチャ
ートである。
【図6】実施の形態1の異常判定処理のフローチャート
である。
【図7】実施の形態2の酸素濃度管理処理のフローチャ
ートである。
【図8】実施の形態3の酸素濃度管理処理のフローチャ
ートである。
【図9】実施の形態4の操作パネルの構成およびO2
ンサランプの配置を示す説明図である。
【図10】実施の形態4の異常判定処理のフローチャー
トである。
【図11】実施の形態5の酸素濃縮装置の管理制御ユニ
ットのブロック構成図である。
【符号の説明】
100 酸素濃縮装置 101 前部パネル 102 後部パネル 103 本体底部ボックス 104 アウトレット 105 窪み部 106 操作パネル 107 空気取入口 108 コンプレッサー 108a コンプレッサーボックス 109 吸着器 110 遮蔽隔壁 111 空気通路 112 シロッコファン 113 支持固定台 200 管理制御ユニット 201 圧力センサ 202 酸素センサ 203 第1の空気導入路 203a 減圧弁(オリフィス) 204 第2の空気導入路 205,206 切換弁 207 制御回路 1101 3WAYバルブ LEDa 電源コードランプ LEDb 正常(酸素濃度)ランプ LEDc 異常(酸素濃度)ランプ LEDd O2 センサ(酸素センサ)ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/02 B01D 53/02 Z C01B 13/02 C01B 13/02 A G01N 27/416 G01N 27/46 381

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気中の酸素濃度に対応して電圧を出
    力する電池式の酸素センサを,検出対象となる雰囲気中
    に曝露してそのときの出力電圧を測定し,前記酸素セン
    サの酸素濃度・出力電圧特性に基づいて前記出力電圧に
    対応する酸素濃度を検出する酸素センサを用いた酸素濃
    度検出方法において,前記酸素センサを検出対象となる
    雰囲気中に曝露する前に,酸素濃度21%の大気中に曝
    露し,そのときの出力電圧を用いて前記酸素センサの酸
    素濃度・出力電圧特性を校正した後,前記酸素センサを
    検出対象となる雰囲気中に曝露して出力電圧を検出し,
    前記校正した酸素濃度・出力電圧特性に基づいて前記検
    出対象となる雰囲気中での出力電圧に対応する酸素濃度
    を検出することを特徴とする酸素センサを用いた酸素濃
    度検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の酸素センサを用いた酸素
    濃度検出方法において,前記検出対象となる雰囲気中の
    酸素濃度を連続して検出する場合には,前記酸素センサ
    を所定の周期で酸素濃度21%の大気中に曝露し,その
    ときの出力電圧を用いて前記酸素センサの酸素濃度・出
    力電圧特性を所定の周期で校正することを特徴とする酸
    素センサを用いた酸素濃度検出方法。
  3. 【請求項3】 コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮し
    た圧縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮空気
    を生成する酸素濃縮装置に配設されている酸素センサの
    異常を判定するための酸素センサの異常判定方法におい
    て,前記コンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧
    力センサで検出し,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を前記
    酸素センサで検出し,前記圧力センサで検出した圧力が
    所定の圧力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度
    が所定の濃度以下の場合に,前記酸素センサが異常であ
    ると判定することを特徴とする酸素センサの異常判定方
    法。
  4. 【請求項4】 コンプレッサーで空気を圧縮し,圧縮し
    た圧縮空気から窒素を選択的に吸着して,酸素濃縮空気
    を生成する酸素濃縮装置の異常判定方法において,前記
    コンプレッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を圧力センサ
    で検出し,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を前記酸素セン
    サで検出し,前記圧力センサで検出した圧力が所定の圧
    力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所定の
    濃度以上の場合に,正常動作であると判定し,前記圧力
    センサで検出した圧力が所定の圧力以下の場合に,異常
    動作であると判定し,前記圧力センサで検出した圧力が
    所定の圧力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度
    が所定の濃度以下の場合に,前記酸素センサに起因する
    異常であると判定することを特徴とする酸素濃縮装置の
    異常判定方法。
  5. 【請求項5】 酸素濃縮空気の流量調整および各種警告
    を表示するための操作パネルと,空気取入口を介して室
    内から装置内部に取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気を
    送出するコンプレッサーと,前記コンプレッサーで圧縮
    した圧縮空気を冷却する圧縮空気冷却器と,前記圧縮空
    気冷却器で冷却した圧縮空気を取り込み,前記圧縮空気
    から窒素を選択的に吸着して酸素濃縮空気を送出する吸
    着器と,を備えた酸素濃縮装置において,雰囲気中の酸
    素濃度に対応した電圧を出力する電池式の酸素センサ
    と,大気と同じ酸素濃度の空気を前記酸素センサに導入
    するための第1の空気導入路と,前記吸着器から送出さ
    れる酸素濃縮空気を前記酸素センサに導入するための第
    2の空気導入路と,前記酸素センサと前記第1の空気導
    入路および第2の空気導入路との間に配設され,前記酸
    素センサと前記第1の空気導入路および第2の空気導入
    路との間の接続を切り換えて,前記第1の空気導入路の
    空気または前記第2の空気導入路の酸素濃縮空気の何れ
    か一方を前記酸素センサへ導入する切換手段と,前記酸
    素センサからの出力電圧を入力して酸素濃度を検出する
    と共に,前記酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性の校
    正および前記切換手段の切換制御を行う制御手段と,を
    備え,前記制御手段が,前記酸素濃縮空気の酸素濃度を
    検出する場合に,前記切換手段を介して前記第2の空気
    導入路を前記酸素センサに接続し,前記吸着器から送出
    される酸素濃縮空気を前記酸素センサに送り込み,前記
    酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性の校正を行う場合
    に,前記切換手段を介して前記第1の空気導入路を前記
    酸素センサに接続し,前記大気と同じ酸素濃度の空気を
    前記酸素センサに送り込み,そのときの出力電圧を用い
    て前記酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性を校正する
    ことを特徴とする酸素濃縮装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の酸素濃縮装置において,
    前記制御手段は,装置本体の電源が投入されると,前記
    酸素センサの酸素濃度・出力電圧特性の校正を行うこと
    を特徴とする酸素濃縮装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の酸素濃縮装置に
    おいて,前記制御手段は,前記酸素センサの酸素濃度・
    出力電圧特性の校正を周期的に行うことを特徴とする酸
    素濃縮装置。
  8. 【請求項8】 請求項5,6または7記載の酸素濃縮装
    置において,前記制御手段は,前記酸素濃縮空気の酸素
    濃度の検出を周期的に行い,かつ,前記酸素濃縮空気の
    酸素濃度の検出を行う場合にのみ,前記切換手段を介し
    て前記第2の空気導入路を前記酸素センサに接続し,前
    記酸素濃縮空気の酸素濃度の検出を行わない場合には,
    前記切換手段を介して前記第1の空気導入路を前記酸素
    センサに接続することを特徴とする酸素濃縮装置。
  9. 【請求項9】 請求項5,6,7または8記載の酸素濃
    縮装置において,前記切換手段が,3WAYバルブから
    成ることを特徴とする酸素濃縮装置。
  10. 【請求項10】 酸素濃縮空気の流量調整および各種警
    告を表示するための操作パネルと,空気取入口を介して
    室内から装置内部に取り込んだ空気を圧縮して圧縮空気
    を送出するコンプレッサーと,前記コンプレッサーで圧
    縮した圧縮空気を冷却する圧縮空気冷却器と,前記圧縮
    空気冷却器で冷却した圧縮空気を取り込み,前記圧縮空
    気から窒素を選択的に吸着して酸素濃縮空気を送出する
    吸着器と,を備えた酸素濃縮装置において,前記コンプ
    レッサーで圧縮した圧縮空気の圧力を検出する圧力セン
    サと,前記吸着器から送出される酸素濃縮空気の酸素濃
    度に対応した電圧を出力する電池式の酸素センサと,前
    記酸素センサからの出力電圧を入力して酸素濃度を検出
    する酸素濃度検出手段と,前記圧力センサで検出した圧
    力および前記酸素濃度検出手段で検出した酸素濃度に基
    づいて,装置本体の動作の異常判定および前記酸素セン
    サの異常判定を行う判定手段と,を備え,前記判定手段
    が,前記圧力センサで検出した圧力が所定の圧力以上か
    つ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所定の濃度以上
    の場合に,正常動作であると判定し,前記圧力センサで
    検出した圧力が所定の圧力以下の場合に,異常動作であ
    ると判定し,前記圧力センサで検出した圧力が所定の圧
    力以上かつ前記酸素センサで検出した酸素濃度が所定の
    濃度以下の場合に,前記酸素センサに起因する異常であ
    ると判定することを特徴とする酸素濃縮装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の酸素濃縮装置におい
    て,前記操作パネルが,前記判定手段の判定結果に基づ
    いて,正常動作の表示,異常動作でかつ前記酸素センサ
    が正常の表示,異常動作でかつ前記酸素センサが異常の
    表示の3種類の表示を行うことを特徴とする酸素濃縮装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の酸素濃縮装置におい
    て,さらに,前記酸素センサの正常・異常の状態を表示
    するための表示手段を装置内部に有し,前記操作パネル
    が,前記判定手段の判定結果に基づいて正常動作の表示
    および異常動作の表示を行い,前記表示手段が,前記判
    定手段の判定結果に基づいて前記酸素センサの正常およ
    び異常の表示を行うことを特徴とする酸素濃縮装置。
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