JPH10103530A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JPH10103530A
JPH10103530A JP8277395A JP27739596A JPH10103530A JP H10103530 A JPH10103530 A JP H10103530A JP 8277395 A JP8277395 A JP 8277395A JP 27739596 A JP27739596 A JP 27739596A JP H10103530 A JPH10103530 A JP H10103530A
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JP
Japan
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floating sheet
retainer
mechanical seal
floating
seal ring
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JP8277395A
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English (en)
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Taku Murata
卓 村田
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Nippon Engineer Service KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量が軽くメンテナンスが容易なメカニカル
シールの構造を提案するものである。 【解決手段】 フローティングシート8は半割れ形状の
2つのフローティングシート片12によって構成され、
フローティングシート押さえ10も半割れ形状の2つの
フローティングシート押さえ片18からなる。フローテ
ィングシート押さえ片18はネジによって分解及び結合
可能であり、フローティングシート押さえ片18によっ
てフローティングシート片12が保持されている。フロ
ーティングシート8とシールリング30は、シリコンカ
ーバイトによって作られ、リテーナは樹脂によって作ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプや送風機、
油圧モータ等の流体装置、或いは船舶等の水上輸送装置
に使用されるメカニカルシールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体装置の軸シールには、旧来グランド
パッキンが使用されてきた。しかしながら、グランドパ
ッキンはシールが不完全で漏れやすく、また軸に係る摩
擦抵抗も大きい。そこで近年では、軸シール用の機械要
素として、グランドパッキンに代わってメカニカルシー
ルが使用される場合が多い。
【0003】図4は、一般的なメカニカルシールの断面
図である。メカニカルシール100は、大きく分けて、
ポンプのハウジング(装置の固定部分)109に固定さ
れる固定側部材101と、ポンプの回転軸102に固定
されて回転軸102と一体的に回転する回転側部材10
3によって構成される。より詳細に説明すると、固定側
部材101は、フローティングシート105とフローテ
ィングシート押さえ106とから成る。ここでフローテ
ィングシート105は、中心に軸が挿通される開口を有
する円盤状の部材であり、一方の端面が摺動面として機
能する。フローティングシート押さえ106は、フラン
ジ状の部材であり、フローティングシート105をポン
プのハウジング109に押しつけて固定するものであ
る。またフローティングシート105とハウジング10
9間には、パッキン104が介在され、フローティング
シート105とハウジング109の隙間からの漏れは無
い。
【0004】また回転側部材103は、シールリング1
07と、リテーナ108、及び図示しないコイルスプリ
ングによって構成される。ここでシールリング107
は、中心に開口を持つ円筒形の部材であり、一方の端面
が摺動面として機能する。リテーナ108は、回転軸1
02に一体的に固定されている。そして前記したシール
リング107は、リテーナ108に対して軸方向にのみ
移動可能に固定されている。またシールリング107と
回転軸102の間には、オーリング110が介在され、
シールリング107と回転軸102の間からの流体の漏
れは無い。さらにシールリング107とリテーナ108
との間には、コイルスプリングが介在され、シールリン
グ107は、リテーナ108から離れる方向、すなわち
フローティングシート105に向かって押圧される。従
って、シールリング107とフローティングシート10
5は、端面同士が強く押しつけられた状態で摺動し、当
該部分からの流体の漏れを防ぐ。
【0005】メカニカルシール100の概略構成と、各
部の機能は上記した通りであるが、従来技術において
は、フローティングシート押さえ106は、一個のフラ
ンジ状の部材であった。またフローティングシートは、
一個の筒状部材であった。さらにメカニカルシールの各
構成要素は、多くの場合ステンレススチール等の金属で
作られていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来技術のメカニカル
シールは、旧来のグランドパッキンに比べて格段に漏れ
が少なく、また丈夫である。しかしながらメカニカルシ
ールでも、長期の使用や流体の性質等によっては、メン
テナンスが必要であることは否めない。ここで従来技術
のメカニカルシールは、重量が重く、取り付けや取り外
しが困難であり、メンテナンスが困難であるという問題
点がある。また構造上についても、少しでも分解・組み
立てが容易な構造が嘱望されている。本発明は、当業者
の上記した要望に応えることを目的とするものであり、
重量が軽いメカニカルシールの開発を課題とするもので
ある。また併せて本発明は、メンテナンスが容易なメカ
ニカルシールの構造を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解
決するための請求項1記載の発明は、フローティングシ
ート及びフローティングシート押さえから成る固定側部
材と、シールリングとリテーナ及び押圧部材から成る回
転側部材によって構成され、装置の固定部分に固定側部
材が取り付けられ、装置の回転軸に回転側部材が取り付
けられ、シールリングをフローティングシートに押圧し
て流体の漏出を阻止するメカニカルシールにおいて、フ
ローティングシートとシールリングは、シリコンカーバ
イト、セラミック、超硬合金から選ばれる1又は2以上
の素材によって構成され、リテーナは樹脂によって構成
されることを特徴とするメカニカルシールである。
【0008】本発明のメカニカルシールは、フローティ
ングシートとシールリングにシリコンカーバイト、セラ
ミック、超硬合金から選ばれる素材が選定されている。
これらの素材は、いずれも従来のステンレススチールよ
りも軽量である。また本発明のメカニカルシールは、リ
テーナが樹脂によって作られているので、すこぶる軽
い。さらに本発明のメカニカルシールでは、主要部品が
樹脂やシリコンカーバイトによって製造されるので、射
出成形や半製品の切削加工による成形が可能であり、製
造が容易である。
【0009】また上記した発明を具体化した請求項2記
載の発明は、リテーナを構成する樹脂は、引張強さが5
00kg/cm2以上であり、引張弾性率が30000kg/cm2
以上であり、アイゾット衝撃値が5kgcm/cm 以上であ
り、熱膨張係数が9×10-5/C°以下であることを特徴
とする請求項1に記載のメカニカルシールである。
【0010】また同様の目的を達成するための請求項3
記載の発明は、フローティングシート及びフローティン
グシート押さえから成る固定側部材と、シールリングと
リテーナ及び押圧部材から成る回転側部材によって構成
され、装置の固定部分に固定側部材が取り付けられ、装
置の回転軸に回転側部材が取り付けられ、シールリング
をフローティングシートに押圧して流体の漏出を阻止す
るメカニカルシールにおいて、フローティングシートは
2以上のフローティングシート片によって構成され、フ
ローティングシート押さえは2以上のフローティングシ
ート押さえ片からなり、フローティングシート押さえ片
は締結要素によって分解及び結合可能であり、フローテ
ィングシート押さえ片によってフローティングシート片
が保持されていることを特徴とするメカニカルシールで
ある。
【0011】本発明のメカニカルシールでは、フローテ
ィングシート押さえは2以上のフローティングシート押
さえ片からなり、フローティングシート押さえ片は締結
要素によって分解及び結合可能である。そのため本発明
のメカニカルシールでは回転軸を抜かなくてもフローテ
ィングシート押さえを分解し、フローティングシート押
さえを小片に分けて取り外すことができる。さらに本発
明では、フローティングシートは2以上のフローティン
グシート片によって構成されているので、回転軸を抜く
ことなく、回転軸からフローティングシートを取り外す
ことができ、これを取り替えることができる。
【0012】また上記した請求項3記載の発明の材質を
特定して軽量化を図った発明は、フローティングシート
とシールリングは、シリコンカーバイト、セラミック、
超硬合金から選ばれる1又は2以上の素材によって構成
され、リテーナは樹脂によって構成されることを特徴と
する請求項3に記載のメカニカルシールである。
【0013】さらにこれをより具体化した発明は、リテ
ーナを構成する樹脂は、引張強さが500kg/cm2以上で
あり、引張弾性率が30000kg/cm2以上であり、アイ
ゾット衝撃値が5kgcm/cm 以上であり、熱膨張係数が9
×10-5/C°以下であることを特徴とする請求項4に記
載のメカニカルシールである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態につ
いて説明する。図1は、本発明の実施形態のメカニカル
シールの斜視図である。図2は、図1のメカニカルシー
ルのフローティングシート及びフローティングシート押
さえの分解斜視図である。図3は、図1のメカニカルシ
ールの断面図である。
【0015】図において、1は、本発明の実施形態のメ
カニカルシールである。本発明のメカニカルシール1の
基本構成は、従来技術と同様であり、大きく分けて、ポ
ンプのハウジング(装置の固定部分)2(図3参照)に
固定される固定側部材3と、回転軸5(図3参照)に固
定されて回転軸5と一体的に回転する回転側部材6によ
って構成される。さらに固定側部材3は、フローティン
グシート8とフローティングシート押さえ10によって
構成される。
【0016】ここでフローティングシート8とフローテ
ィングシート押さえ10の形状等は、本実施形態の特徴
的な部分であり、詳細に説明する。まずフローティング
シート8は、シリコンカーバイト、セラミック、超硬合
金等を素材とするものであり、焼結工程等によって予備
成形された後、切削加工して成形されたものである。そ
してフローティングシート8の形状上の特徴は、半割り
形状をした二つのフローティングシート片12から成る
点である。本実施形態では、フローティングシート片1
2は、両者同一形状であり、中心に半円形状の切り欠き
13を有し端面同士を合わせると、一個の環状となる。
またフローティングシート片12の縦断面の形状は、図
3の様に、外周側15が尖った三角形をしている。中心
部分、すなわち軸が挿通される孔を形成する部位(ボス
状部位16)は、前記した外周側15の部位よりも幅が
広く作られている。さらにフローティングシート片12
の縦断面の形状は、図3の様に、中心軸A−Aに対して
対称形である。
【0017】一方、フローティングシート押さえ10
は、ステンレススチール等の錆びにくい金属で作られて
いる。そしてフローティングシート押さえ10について
も、半割り構造が採用されている。すなわちフローティ
ングシート押さえ10は、二つのフローティングシート
押さえ片18によって構成され、両者が合致されて一個
のフランジ形状を成す。フローティングシート押さえ片
18の構造は、図2、図3の通りであり、両者は同一形
状であって、半円状の板体である。そして各フローティ
ングシート押さえ片18には、裏表に貫通する取り付け
孔19が二つづつ設けられている。また各フローティン
グシート押さえ片18には裏表に貫通するネジ孔21が
一つづつ設けられている。ここで前者の孔19は、フロ
ーティングシート押さえ片18をポンプのハウジング
(装置の固定部分)2に固定する際の孔であり、後者の
ネジ孔21は、フローティングシート押さえ片18をボ
ンプ等から離脱させる際にボルトを挿通する為に設けら
れたものである。
【0018】そしてフローティングシート押さえ片18
は、中心部に半円形状の切り欠き20を有し、二つのフ
ローティングシート押さえ片18を合わせると、中心に
一個の開口が形成される。
【0019】また切り欠き20の内面の形状は、前記し
たフローティングシート8の外周部15の形状に合致す
る様に三角形をしている。さらにフローティングシート
押さえ片18についても縦断面の形状は、図3の様に、
中心軸A−Aに対して対称形である。フローティングシ
ート押さえ片18の外周側に眼を向けると、合わせ面2
3の近傍に切り込み25,26が設けられ、当該切り込
み25,26から合わせ面23に貫通する孔27,28
が設けられている。この孔27,28の内、一方の孔2
7はばか孔であり、他方の孔28はネジ孔である。
【0020】固定側部材3は、フローティングシート押
さえ片18が組み合わされて形成される中央の開口に、
二つのフローティングシート片12が環状に組み合わさ
れた状態で配されたものである。そして二つのフローテ
ィングシート押さえ片18は、外周部の切り込み25,
26の孔27,28にネジ(締結要素)29が挿通され
て一体に固定されている。本実施形態では、フローティ
ングシート片12は直接ネジ等によって接続されてはい
ないが、フローティングシート片12の周囲は、二つの
フローティングシート押さえ片18によって枠固めさ
れ、さらにフローティングシート片12の外周側15
は、フローティングシート押さえ片18の内周と合致す
る三角形状をしているので、二つのフローティングシー
ト片12は、一体の環状を構成した状態で安定して保持
される。
【0021】回転側部材6は、シールリング30と、リ
テーナ31、複数個のコイルスプリング(押圧部材)3
2によって構成されている。シールリング30は、円筒
形の部材であり、一方の端面34は平滑であり摺動面と
して機能する。またシールリング30の内側は、大径部
35と、小径部36とに別れている。小径部36の直径
は、回転軸5の外径に略等しく、大径部35の直径は、
後記するリテーナ31の小径部38に略等しい。またシ
ールリング30の外周面には、図1の様に軸方向に延び
る切り欠き40が4か所設けられている。シールリング
30の素材及び製造方法は、前記したフローティングシ
ート8と同一である。
【0022】リテーナ31は、樹脂の射出成形によって
成形されたものである。リテーナ31の素材となる樹脂
は、ポリアセタールおよびそのコポリマー、特にカーボ
ンブラックやガラス繊維を含有するものが望ましい。ま
た他にガラス繊維やカーボン繊維を含有するPET樹脂
やPBT樹脂等の飽和ポリエステル、ガラス繊維及びミ
ネラルを含有するポリフェニレンサルファイド樹脂、ガ
ラス繊維を含有するポリプロピレンおよびそのコポリマ
ーが推奨される。
【0023】またリテーナ31の素材となる樹脂の物理
・化学的性質を列挙すると、下記の通りである。 (1)引張強さ:500kg/cm2以上 (2)引張弾性率:30000kg/cm2以上 (3)強靱性:長時間実用環境に耐えること (4)アイゾット衝撃値:5kgcm/cm 以上 (5)対熱性:100°Cの使用に耐えること (6)対薬品性:対酸性、対アルカリ性、対溶剤性を備
えることが望ましい (7)対候性:屋外における使用に1年以上耐えること
が望ましい (8)熱膨張係数:9×10-5/C°以下 また望ましく
は3×10-5/C°以下 (9)寸法安定性:良好なこと。可塑剤含有や吸水性の
あるものは不適
【0024】またリテーナ31の形状は、半割り形状で
あり、両者を合致させた状態で大径部43と小径部38
を備えた円筒形をなす。また大径部43と小径部38と
の段部には、4本のガイドピン45が回転軸5に平行に
設けられている。さらに当該段部には、6つの穴46が
回転軸5に対して平行に設けられている。リテーナ31
は、外周部の切り欠き51内のネジ52によって一体化
されている。
【0025】回転側部材6の組み立て構造を説明する
と、上記したリテーナ31の小径部38にシールリング
30の大径部35が装着されている。またシールリング
30の切り欠き40にはリテーナ31のガイドピン45
が嵌合している。そのためシールリング30は、リテー
ナ31と一体的に回転し、軸方向にだけ自由度がある。
またリテーナ31の穴46にコイルスプリング32が挿
入され、当該コイルスプリング32はシールリング30
をリテーナ31と反対方向に押圧している。
【0026】次に実施形態のメカニカルシール1の使用
方法及び機能について説明する。本実施形態のメカニカ
ルシール1の取り付け方法は、従来技術のそれと大差な
く、固定側部材6が4本のネジ50によって、ポンプの
ハウジング(装置の固定部分)2に固定される。またハ
ウジング2と固定側部材6との間には、オーリング55
が介在され、水密性が確保される。尚、オーリング55
の材質については特定するものではないが、NBR,E
PDM,シリコンゴム、カルレッツ等の高性能エラスト
マーを選定することが推奨される。
【0027】一方回転側部材6は、リテーナ31が回転
軸5に一体的に固定される。リテーナ31の回転軸5に
対する固定は、外周部のネジ52を締め込むことによっ
て行われる。また回転側部材6の固定には必要に応じて
セットボルトが併用される。
【0028】さらに回転側部材6のシールリング30と
回転軸5の間には、図3の様にオーリング53が介在さ
れ、水密性が確保される
【0029】本実施形態のメカニカルシール1では、コ
イルスプリング(押圧部材)32によってシールリング
30がフローティングシート8に向かって押圧され、シ
ールリング30とフローティングシート8は、端面同士
が強く押しつけられた状態で摺動し、当該部分からの流
体の漏れを防ぐ。
【0030】次に本実施形態のメカニカルシール1をメ
ンテナンスの為に分解する際の手順、特にフローティン
グシートの点検、取り替えについて説明する。メカニカ
ルシール1を分解する場合には、ボルト50(図3)を
取り外し、固定側部材3を装置2のハウジングから外
す。この時点では、固定側部材3の中心の開口には回転
軸5が挿通されたままの状態である。そして次に固定側
部材3のフローティングシート押さえ10の外周側にあ
る合わせ用のネジ(締結要素)29(図2)を取り外
し、フローティングシート押さえ10を個々のフローテ
ィングシート押さえ片18に分割して取り外す。最後に
半割り形状のフローティングシート片12を個々に取り
外す。そしてフローティングシート片12の傷みを点検
し、必要であれは取り替える。
【0031】以上の実施形態では、フローティングシー
ト片12及びフローティングシート押さえ片18に縦断
面が対称形状であるものを例示した。この様にフローテ
ィングシート片12及びフローティングシート押さえ片
18の形状を対称とした場合には、固定側部材3を裏表
どちら向きにでも使用でき、組み立てが容易となるので
望ましい。
【0032】上記した実施形態では、二つのフローティ
ングシート片12が結合されて環状構造となるフローテ
ィングシート8を紹介したが、フローティングシート8
は、扇形をした3以上のフローティングシート片が結合
されたものであってもよい。またフローティングシート
押さえ10についても同様であり、3以上のフローティ
ングシート押さえ片によって構成されるものであっても
よい。
【0033】さらに上記した実施形態では、フローティ
ングシート8は、一個で円筒状である構造を例示した
が、フローティングシート8についても、何個かのフロ
ーティングシート片に分割可能なものであってもよい。
フローティングシート8を分割可能な構成とする場合に
は、摺動機能を発揮する部材を二つ以上に分割し、金属
等の帯やたがによって摺動機能を発揮する部材を締めつ
けて円筒形状を保持する構成とすることが望ましい。
【0034】また本発明の内、素材に特徴がある発明に
ついては、図1に示した構造のメカニカルシールのみな
らず、従来構造のメカニカルシールにも適用可能であ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明のメカニカルシールは、各部に樹
脂を素材とした部材が採用されているので軽量であり、
メンテナンスが容易であるという効果がある。また副次
的に本発明のメカニカルシールは、部品の一部を射出成
形等の方法によって成形できるため、量産に的する効果
がある。さらに本発明のメカニカルシールは、回転軸を
モータ等に結合したままの状態で固定側部材を分解し、
フローティングシートを取り外すことができるので、メ
ンテナンスが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のメカニカルシールの斜視図
である。
【図2】図1のメカニカルシールのフローティングシー
ト及びフローティングシート押さえの分解斜視図であ
る。
【図3】図1のメカニカルシールの断面図である。
【図4】一般的なメカニカルシールの断面図である。
【符号の説明】
1 メカニカルシール 2 装置 3 固定側部材 6 回転側部材 8 フローティングシート 10 フローティングシート押さえ 12 フローティングシート片 18 フローティングシート押さえ片 30 シールリング 31 リテーナ 32 コイルスプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングシート及びフローティン
    グシート押さえから成る固定側部材と、シールリングと
    リテーナ及び押圧部材から成る回転側部材によって構成
    され、装置の固定部分に固定側部材が取り付けられ、装
    置の回転軸に回転側部材が取り付けられ、シールリング
    をフローティングシートに押圧して流体の漏出を阻止す
    るメカニカルシールにおいて、フローティングシートと
    シールリングは、シリコンカーバイト、セラミック、超
    硬合金から選ばれる1又は2以上の素材によって構成さ
    れ、リテーナは樹脂によって構成されることを特徴とす
    るメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 リテーナを構成する樹脂は、引張強さが
    500kg/cm2以上であり、引張弾性率が30000kg/c
    m2以上であり、アイゾット衝撃値が5kgcm/cm以上であ
    り、熱膨張係数が9×10-5/C°以下であることを特徴
    とする請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 【請求項3】 フローティングシート及びフローティン
    グシート押さえから成る固定側部材と、シールリングと
    リテーナ及び押圧部材から成る回転側部材によって構成
    され、装置の固定部分に固定側部材が取り付けられ、装
    置の回転軸に回転側部材が取り付けられ、シールリング
    をフローティングシートに押圧して流体の漏出を阻止す
    るメカニカルシールにおいて、フローティングシートは
    2以上のフローティングシート片によって構成され、フ
    ローティングシート押さえは2以上のフローティングシ
    ート押さえ片からなり、フローティングシート押さえ片
    は締結要素によって分解及び結合可能であり、フローテ
    ィングシート押さえ片によってフローティングシート片
    が保持されていることを特徴とするメカニカルシール。
  4. 【請求項4】 フローティングシートとシールリング
    は、シリコンカーバイト、セラミック、超硬合金から選
    ばれる1又は2以上の素材によって構成され、リテーナ
    は樹脂によって構成されることを特徴とする請求項3に
    記載のメカニカルシール。
  5. 【請求項5】 リテーナを構成する樹脂は、引張強さが
    500kg/cm2以上であり、引張弾性率が30000kg/c
    m2以上であり、アイゾット衝撃値が5kgcm/cm以上であ
    り、熱膨張係数が9×10-5/C°以下であることを特徴
    とする請求項4に記載のメカニカルシール。
JP8277395A 1996-09-26 1996-09-26 メカニカルシール Pending JPH10103530A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016166631A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 日本ピラー工業株式会社 分割型メカニカルシール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016166631A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 日本ピラー工業株式会社 分割型メカニカルシール

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