JPH10102651A - カーテンウォール及びセメントパネル - Google Patents

カーテンウォール及びセメントパネル

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JPH10102651A
JPH10102651A JP28138096A JP28138096A JPH10102651A JP H10102651 A JPH10102651 A JP H10102651A JP 28138096 A JP28138096 A JP 28138096A JP 28138096 A JP28138096 A JP 28138096A JP H10102651 A JPH10102651 A JP H10102651A
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竜一 三浦
Shigeto Koizumi
重人 小泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接するパネルとの間において確実な水密を
図ることができるカーテンウォール及びセメントパネル
を提供する。 【解決手段】 本発明によるカーテンウォールは、隣接
するパネル間において、タイト部材31とシール部材3
3との間に外気と連通した等圧空間40を形成し、シー
ル部材33と気密材17、37との間に気密空間36を
形成している。従って、気密材17、37が劣化等によ
り損傷した場合であっても、シール部材33による気密
空間が形成されているので、等圧空間40内の水が気室
内側に吹き込むことを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面を構成するカ
ーテンウォール及びセメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5ー214780号公報には、カ
ーテンウォール(サッシ)の下枠に隣接するユニット
(パネル)との間において、室内側に気密材を配置する
とともに室外側にシール部材を配置して気密材とシール
部材との間に空間を設け、この空間に連通孔を介して外
気と連通させて、等圧空間とした構成が開示されてい
る。更に、この等圧空間では連通孔に対面する位置にバ
ッフル板を設け、連通孔から入り込んだ雨水等が気密材
に直接向かうのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、気密材が経時
変化等により劣化した場合には、外気と連通する等圧空
間の気圧の方が室内側の気圧より高くなり、等圧空間に
ある水が気密材を通って空気とともに室内に入り込む場
合があり、確実な水密が図れなくなるという問題点があ
る。
【0004】そこで、本発明の目的は、隣接する枠材と
パネルとの間において、確実な水密を図ることができる
カーテンウォール及びセメントパネルを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、枠材と、枠材が隣接する
パネルと、枠材とパネルとの間において室内側と室外側
とを気密にシールする気密材と、気密材よりも室外側に
設けられて枠材とパネルとの間を気密にシールするシー
ル部材とにより気密空間を形成し、枠材と、パネルと、
シール部材と、シール部材よりも室外側においてパネル
に当接するタイト部材とにより外気に連通した等圧空間
を形成したことを特徴とする。この請求項1に記載の発
明によれば、等圧空間と気密材との間には、シール部材
により等圧空間から遮断された気密空間が形成されてい
るので、気密材が劣化等により損傷した場合であって
も、等圧空間と室内とが直接連通されることがない。従
って、気密材が損傷した場合であっても等圧空間内の水
が気圧の差により気密材を介して室内に吹き込むことを
阻止する。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、等圧空間は、枠材に形成された連通孔
により外気と等圧にされていることを特徴とするもので
ある。この請求項2に記載の発明によれば、等圧空間に
連通する連通孔は加工が容易なカーテンウォールの枠材
に形成されているので、等圧空間の形成が容易である。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、パネルはその上部に室外側に
向けて突設された雨返し部を備えており、シール部材の
基端部が下枠に取り付けられており、シール部材の先端
部が、雨返し部に当接されていることを特徴とする。こ
の請求項3に記載の発明は、シール部材は取り付け加工
が容易なカーテンウォールの下枠に設け、しかも、シー
ル部材の先端をパネルに設けられた雨返し部に当接させ
るだけであるから、気密空間を容易に形成することがで
きる。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、シール部材はそのシール面を、室外側
から室内側に向けて雨返し部に当接されていることを特
徴とする。この請求項4に記載の発明は、気密材の破損
により気密空間が室内と連通して、室外よりも気圧が低
い状態になった場合に、シール部材が等圧空間内の外気
圧に押されて、パネルとの密着性が増す。更に、万が一
気密空間に水が浸入した場合にも、シール面を当接され
ているだけであるから、気密空間内の水をシール部材と
パネルとの間から排出することができる。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の発明において、等圧空間には、基端部が下枠に
調節可能に接続され、先端部がパネルに当接して下枠を
支持する自重受け部材が配置されていることを特徴とす
る。この請求項5に記載の発明は、タイト部材で仕切ら
れた等圧空間に自重受け部材を設けているので、タイト
部材を捲って自重受け部材の調節が容易にできる。この
自重受け部材はパネルに対して下枠を支えて下枠の垂れ
下がりを防止しており、垂れ下がりによりシール部材が
局部的な負担を受けて生じる損傷を防止できるので、確
実な水密を図ることができる。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
に記載の発明において、パネルは、セメントパネルであ
ることを特徴とする。この請求項6に記載の発明は、加
工し難いセメントパネルと隣接するカーテンウォールに
おいて、セメントパネルの加工は必要なく、カーテンウ
ォールのみを加工するだけで、容易に確実な水密構造が
得られる。
【0011】請求項7に記載の発明は、下枠が隣接する
パネルとの間において、下枠の室外側でパネルに当接す
るタイト部材を備え、タイト部材の室内側には、下枠に
調節可能に接続され、先端部がパネルに当接して下枠を
支持する自重受け部材が設けられていることを特徴とす
る。この請求項7に記載の発明は、タイト部材で仕切ら
れた等圧空間に自重受け部材を設けているので、タイト
部材を捲って自重受け部材の調節をすることができる。
この自重受け部材はパネルに対して下枠を支えて下枠の
垂れ下がりを防止しており、下枠に設けられたシール部
材を均等に作用させることができ、局部的なシール部材
の負担により生じる損傷が防止できるので、確実な水密
を図ることができる。
【0012】請求項8に記載の発明は、壁面を構成する
セメントパネルにおいて、その上部には、室外側の下方
から吹き上がる水を返すように室外側に向けて突設され
た雨返し部を備えることを特徴とする。この請求項8に
記載の発明は、室外側から室内側に吹き上がってくる水
を突設した雨返し部が確実に返し、室内側への水の浸入
を確実に防止する。
【0013】請求項9に記載の発明は、パネルの下部と
これに隣接するセメントパネルの上部との間に隙間を開
けてパネル及びセメントパネルが取り付けられていると
ともに、セメントパネルの上部には、室外側の下方から
吹き上がる水を返すように室外側に向けて突設された雨
返し部を備えることを特徴とする。この請求項9に記載
の発明は、パネルとその下に隣接するセメントパネルと
の間の間隙を、室外側から室内側に吹き上がってくる水
を突設した雨返し部が確実に返し、パネルとセメントパ
ネルとの間隙を通じて、室内側へ浸入しようとする水の
流れを阻止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図3
を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本
発明の実施の形態にかかるカーテンウォールは、図3に
示すように、押出し成型セメントパネル3を積層して構
成されるビル等の壁に取付けられるもので、セメントパ
ネル3により囲まれた開口5にサッシ(パネル)1の枠
材を四方に取り付けて構成されている。この開口5は、
複数のセメントパネル(パネル)3が横に並べられた横
長となっており、中間には方立て34が取り付けられて
いる。
【0015】サッシ1は、上枠7、下枠9、縦枠11、
13を開口5に沿って四方に組み付けて固定しており、
各枠7、9、11、13にはその外側にセメントパネル
3との間を気密に保持するタイト部材(気密材)が取付
けられている。即ち、上枠7には上枠タイト部材15、
下枠9には下枠タイト部材17、縦枠11、13には縦
枠タイト部材19、21が、各枠に沿って直線状に取付
けられている。また、サッシ1の各角部25、27、2
9、31には、それぞれコーナーブロック20が設けら
れており、各枠材7、9、11、13に固定された各タ
イト部材15、17、19、21の端部がコーナーブロ
ック20に突き合わせられて、サッシ1の全周囲におい
て、開口5を囲むセメントパネル3との間を隙間なく気
密に保持する構成となっている。また、各タイト部材1
5、17、19、21と各コーナーブロック20とは外
側周面が略同一の面を形成しており、隣接するセメント
パネル3に取付けられているパネル側タイト部材37及
びパネル側コーナーブロック38と密着して、サッシ1
を囲むセメントパネル3との間をサッシ1の全周囲に渡
って水密に保持している。図2には、開口5に取付けら
れたサッシ1に窓を取り付けた状態を示しているが、こ
の図2にも示すように、開口5を囲むセメントパネル3
のパネル枠35に取付けられたパネル側タイト部材37
に、縦枠11、13の縦枠タイト部材17、21がそれ
ぞれ圧接されてセメントパネル3との間を気密に保持し
ている。本実施の形態では、サッシ1には、3つの固定
窓39が並んで取付けられた連窓となっており、各窓に
はガラス41が嵌め込まれている。
【0016】次に、図1を参照して、下枠9とセメント
パネル3との間における水密構造について説明する。セ
メントパネル3の上部には、その室内側部23にパネル
側タイト部材37が取り付けられており、室外側部25
には水を室外側に落下させるように傾斜された斜面27
が形成されている。この斜面27と室内側部23との間
には、斜面27から立ち上がって室外側に突設した雨返
し部29が形成されており、斜面27に沿って吹き上げ
られた雨水を返すようになっている。
【0017】サッシの下枠9には、その室内側におい
て、上述した下枠タイト部材17がパネル側タイト部材
37に圧接して室内側と室外側とを気密に保持してい
る。下枠9の室外側には、タイト部材31の基端部が取
り付けられており、先端部は下方に向けて延出され、セ
メントパネル3の斜面27に当接して下枠9とセメント
パネル3との間を気密に保持する構成となっている。更
に、下枠9において、タイト部材31と下枠タイト部材
37との間にはシール部材33の基端部が取り付けられ
ており、シール部材33の先端部は下方に向けて延出さ
れ、その腹面(シール面)がセメントパネル3に形成さ
れた雨返し部29に当接されている。このシール部材3
3は、弾性材料から作られており、成形された形態に対
して略直角に室外側に押し曲げて配置し、シール部材3
3の室内側の腹が弾性復帰力により、雨返し部29に圧
接する構成となっている。
【0018】そして、下枠9とセメントパネル3との間
において、シール部材33とタイト部材17、37との
間に気密空間36を形成し、タイト部材31とシール部
材33との間に等圧空間40を形成する。この等圧空間
40は、室外大気圧と等圧に保持されており、タイト部
材31が取り付けられた保持部43と、室外側において
下方に延出する下枠の下縁45との間に形成された連通
孔47により、室外大気に連通されて室外と等圧に保持
されている。
【0019】等圧空間40には、下枠9の垂れ下がりを
防止する自重ボルト(自重受け部材)49が設けられて
おり、タイト部材31を捲って、自重ボルト49の調節
ができるようになっている。この自重ボルト49はその
上部を下枠9に螺合して下端をパネル3に当接させて下
枠を支えるもので、下枠の垂れ下がりを防止する。この
ように、自重ボルト49を等圧空間40に配置すること
によって、直接風雨に曝されることがなく劣化が防止さ
れるとともに寿命を延命できる。更に、調整が必要な時
には、タイト部材31を捲って調整できるのでメンテナ
ンス時等の調節が容易である。
【0020】次に、本実施の形態にかかるカーテンウォ
ールの作用について説明する。セメントパネル3により
形成された開口5には、まず、上枠7、下枠9を取り付
けて、図1に示すように、セメントパネル3にフランジ
54、56を介してボルト58で固定した後、上枠7と
下枠9との間に、それぞれ上部及び下部を突き合わせる
ようにして縦枠11及び縦枠13を嵌め込み、フランジ
60を介してボルト61で上枠7及び下枠9に固定す
る。下枠9をパネル3に固定することにより、下枠9に
予め工場で取り付けられたタイト部材31、シール部材
33、及び下枠タイト部材17が、それぞれ、パネル3
又はパネル側タイト部材37に圧接して、等圧空間40
及び気密空間36を形成する。
【0021】下枠9では、下縁45及びタイト部材33
により下枠9とこれに隣接するパネル3との間が水密に
保持されて、サッシにおける風雨等の水が、下枠9内に
入るのを防止する。等圧空間40では、外気と等圧とな
っているので、ここに浸入した水を止まらせることな
く、容易に排出することができる。また、等圧空間40
に吹き込んだ水は、斜面27により室外側に案内される
が、室外側から室内側に傾斜面を向けて吹き上がってく
る水は雨返し部29が戻し、室内側への水の浸入を防止
する。
【0022】一方、気密材としての下枠タイト部材17
や、パネル側タイト部材37が経年変化等により劣化
し、またはその他の理由により破損した場合には、気密
空間36の気圧が室内気圧と略等しくなる。しかし、等
圧空間40との間にはシール部材により気密に保持され
ているので、等圧空間40の気圧が外気圧と同様に高く
ても、等圧空間40内の水が室内に導入されることがな
い。即ち、本実施の形態では、等圧空間40と気密材
(タイト部材)17、37との間に、気密空間36を設
けているので、気密材17、37の損傷が生じても室外
側の水が室内へ浸入するのを確実に防止している。しか
も、シール部材33は、そのシール面を等圧空間40側
から等圧空間側に向けて突設された雨返し部29に押圧
しているから、等圧空間40内の外気圧に押されて、雨
返し部29との密着性が増し、気密空間36への水は浸
入しにくくなる。また、気密材17、37の破損により
気密空間36が室内圧と略等しくなった場合には、気圧
の高い外気圧にシール部材33が押圧されて気密性がま
すます高まる。更に、何らかの理由により、気密空間3
6に水が浸入した場合には、シール部材33はそのシー
ル面(腹)を当接させているので、水をシール部材と雨
返し部29との間を落下して等圧空間に排出させること
ができる。
【0023】下枠9の取り付け時や、取り付け後のメン
テナンス時等において、自重ボルト49が短かすぎた
り、長すぎたりした場合にはタイト部材31を捲って、
工具42により自重ボルト49の係合部44に係合させ
て工具42を左又は右に回して自重ボルト49の突出長
さを調整する。
【0024】本発明は、上述した実施の形態に限るもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可
能である。
【0025】例えば、上述した実施の形態では気密材1
7、37と、シール部材33との間に1つの気密空間を
形成したが、これに限らず、更にシール部材を配置し
て、複数の気密空間を形成しても同様な効果を得ること
ができる。
【0026】また、上述した実施の形態では、サッシの
下枠を例に用いて説明したが、上枠又は縦枠にタイト部
材とシール部材とを設ける構成であっても同様な効果を
得ることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、等圧空
間と気密材との間には、シール部材による気密に保持さ
れた気密空間が形成されているので、隣接するパネルと
の間に介在された気密材が劣化等により損傷した場合で
あっても、等圧空間内の水が室内に吹き込むことを阻止
でき、隣接するパネルとの間において水密を確実に保持
できる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、等圧空間
に連通する連通孔が枠材に形成されているので、連通孔
の加工が容易である。
【0029】請求項3に記載の発明は、シール部材は加
工が容易な下枠に取り付け、しかも、その先端をパネル
から突設された雨返し部に当接させているから、構成が
簡易である。
【0030】請求項4に記載の発明は、シール部材のシ
ール面を、等圧空間側から室内側に向けてパネルの雨返
し部に当接されているので、シール部材が等圧空間の気
圧に押され、気密空間の気密性が増すとともに、気密空
間への水の浸入を確実に阻止することができる。
【0031】請求項5に記載の発明は、タイト部材で仕
切られた等圧空間に自重受け部材を設けているので、タ
イト部材を捲って自重受け部材の調節が容易にできる。
しかも、枠材の局部的な垂れ下がりによる気密材や第1
及びシール部材の損傷を防止できるので、確実な水密を
図ることができる。
【0032】請求項6に記載の発明は、加工し難いセメ
ントパネルに対して加工が容易なカーテンウォールに加
工する構成であるから、加工が容易である。
【0033】請求項7に記載の発明は、タイト部材で仕
切られた等圧空間に下枠を支える自重受け部材を設けて
いるので、タイト部材を捲って自重受け部材の調節をす
ることができる。更に下枠の垂れ下がりを防止している
ので、局部的な負担により気密材やシール部材に損傷が
生じるのを防止し、確実な水密を図ることができる。
【0034】請求項8に記載の発明は、室外側から室内
側に吹き上がってくる水を雨返し部が確実に返し、室内
側への水の浸入を確実に防止する。
【0035】請求項9に記載の発明は、パネルとその下
に隣接するセメントパネルとの間の間隙を通じて、室外
側から室内側に吹き上がってくる水を雨返し部が確実に
返し、間隙を通じて室内側へ浸入しようとする水の流れ
を阻止する。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォールの縦断面図である。
【図2】カーテンウォールの横断面図である。
【図3】カーテンウォールの取付け状態を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
1 サッシ(パネル) 3 セメントパネル(パネル) 9 下枠 17 下枠タイト部材(気密材) 29 雨返し部 31 タイト部材 33 シール部材 36 気密空間 37 パネル側タイト部材(気密材) 40 等圧空間 49 自重ボルト(自重受け部材)
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カーテンウォール及びセメントパネル
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面を構成するカ
ーテンウォール及びセメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−214780号公報には、カ
ーテンウォール(サッシ)の下枠に隣接するユニット
(パネル)との間において、室内側に気密材を配置する
とともに室外側にシール部材を配置して気密材とシール
部材との間に空間を設け、この空間に連通孔を介して外
気と連通させて、等圧空間とした構成が開示されてい
る。更に、この等圧空間では連通孔に対面する位置にバ
ッフル板を設け、連通孔から入り込んだ雨水等が気密材
に直接向かうのを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、気密材が経時
変化等により劣化した場合には、外気と連通する等圧空
間の気圧の方が室内側の気圧より高くなり、等圧空間に
ある水が気密材を通って空気とともに室内に入り込む場
合があり、確実な水密が図れなくなるという問題点があ
る。
【0004】そこで、本発明の目的は、隣接する枠材と
パネルとの間において、確実な水密を図ることができる
カーテンウォール及びセメントパネルを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、一方のパネルの枠材と、
枠材が隣接する他方のパネルと、枠材と他方のパネルと
の間において室内側と室外側とを気密にシールする気密
材と、気密材よりも室外側に設けられて枠材と他方の
ネルとの間を気密にシールするシール部材とにより気密
空間を形成し、枠材と、他方のパネルと、シール部材
と、シール部材よりも室外側においてパネルに当接する
タイト部材とにより外気に連通した等圧空間を形成した
ことを特徴とする。この請求項1に記載の発明によれ
ば、等圧空間と気密材との間には、シール部材により等
圧空間から遮断された気密空間が形成されているので、
気密材が劣化等により損傷した場合であっても、等圧空
間と室内とか直接連通されることがない。従って、気密
材が損傷した場合であっても等圧空間内の水が気圧の差
により気密材を介して室内に吹き込むことを阻止する。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、等圧空間は、枠材に形成された連通孔
により外気と等圧にされていることを特徴とするもので
ある。この請求項2に記載の発明によれば、等圧空間に
連通する連通孔は加工が容易なカーテンウォールの枠材
に形成されているので、等圧空間の形成が容易である。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、他方のパネルはその上部に室
外側に向けて突設された雨返し部を備えており、シール
部材の基端部が下枠に取り付けられており、シール部材
の先端部が、雨返し部に当接されていることを特徴とす
る。この請求項3に記載の発明は、シール部材は取り付
け加工が容易なカーテンウォールの下枠に設け、しか
も、シール部材の先端をパネルに設けられた雨返し部に
当接させるだけであるから、気密空間を容易に形成する
ことができる。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、シール部材はそのシール面を、室外側
から室内側に向けて雨返し部に当接されていることを特
徴とする。この請求項4に記載の発明は、気密材の破損
により気密空間が室内と連通して、室外よりも気圧が低
い状態になった場合に、シール部材が等圧空間内の外気
圧に押されて、パネルとの密着性が増す。更に、万が一
気密空間に水が浸入した場合にも、シール面を当接され
ているだけであるから、気密空間内の水をシール部材と
パネルとの間から排出することができる。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3又は4
に記載の発明において、等圧空間には、基端部が下枠に
調節可能に接続され、先端部がパネルに当接して下枠を
支持する自重受け部材が配置されていることを特徴とす
る。この請求項5に記載の発明は、タイト部材で仕切ら
れた等圧空間に自重受け部材を設けているので、タイト
部材を捲って自重受け部材の調節が容易にできる。この
自重受け部材はパネルに対して下枠を支えて下枠の垂れ
下がりを防止しており、垂れ下がりによりシール部材が
局部的な負担を受けて生じる損傷を防止できるので、確
実な水密を図ることができる。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
に記載の発明において、他方のパネルは、セメントパネ
ルであることを特徴とする。この請求項6に記載の発明
は、加工し難いセメントパネルと隣接するカーテンウォ
ールにおいて、セメントパネルの加工は必要なく、カー
テンウォールのみを加工するだけで、容易に確実な水密
構造が得られる。
【0011】請求項7に記載の発明は、一方のパネルの
下枠が隣接する他方のパネルとの間において、下枠の室
外側で他方のパネルに当接するタイト部材を備え、タイ
ト部材の室内側には、下枠に調節可能に接続され、先端
部が他方のパネルに当接して下枠を支持する自重受け部
材が設けられていることを特徴とする。この請求項7に
記載の発明は、タイト部材で仕切られた等圧空間に自重
受け部材を設けているので、タイト部材を捲って自重受
け部材の調節をすることができる。この自重受け部材は
パネルに対して下枠を支えて下枠の垂れ下がりを防止し
ており、下枠に設けられたシール部材を均等に作用させ
ることができ、局部的なシール部材の負担により生じる
損傷が防止できるので、確実な水密を図ることができ
る。
【0012】請求項8に記載の発明は、壁面を構成する
セメントパネルにおいて、その上部には、室外側の下方
から吹き上がる水を返すように室外側に向けて突設され
た雨返し部を備えることを特徴とする。この請求項8に
記載の発明は、室外側から室内側に吹き上がってくる水
を突設した雨返し部が確実に返し、室内側への水の浸入
を確実に防止する。
【0013】請求項9に記載の発明は、パネルの下部と
これに隣接するセメントパネルの上部との間に気密空間
と等圧空間とを設けてパネル及びセメントパネルが取り
付けられているとともに、セメントパネルの上部
圧空間から気密区間へ向かう水を返すように室外側に向
けて突設された雨返し部を備えることを特徴とする。こ
の請求項9に記載の発明は、パネルとその下に隣接する
セメントパネルとの間の空間を、室外側から室内側に吹
き上がってくる水を突設した雨返し部が確実に返し、パ
ネルとセメントパネルとの空間を通じて、室内側へ浸入
しようとする水の流れを阻止する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付図面の図1乃至図3
を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。本
発明の実施の形態にかかるカーテンウォールは、図3に
示すように、押出し成型セメントパネル3を積層して構
成されるビル等の壁に取付けられるもので、セメントパ
ネル3により囲まれた開口5にサッシ(一方のパネル)
1の枠材を四方に取り付けて構成されている。この開口
5は、複数のセメントパネル(他方のパネル)3が横に
並べられた横長となっており、中間には方立て34が取
り付けられている。
【0015】サッシ1は、上枠7、下枠9、縦枠11、
13を開口5に沿って四方に組み付けて固定しており、
各枠7、9、11、13にはその外側にセメントパネル
3との間を気密に保持するタイト部材(気密材)が取付
けられている。即ち、上枠7には上枠タイト部材15、
下枠9には下枠タイト部材17、縦枠11、13には縦
枠タイト部材19、21が、各枠に沿って直線状に取付
けられている。また、サッシ1の各角部25、27、2
9、31には、それぞれコーナーブロック20が設けら
れており、各枠材7、9、11、13に固定された各タ
イト部材15、17、19、21の端部がコーナーブロ
ック20に突き合わせられて、サッシ1の全周囲におい
て、開口5を囲むセメントパネル3との間を隙間なく気
密に保持する構成となっている。また、各タイト部材1
5、17、19、21と各コーナーブロック20とは外
側周面が略同一の面を形成しており、隣接するセメント
パネル3に取付けられているパネル側タイト部材37及
びパネル側コーナーブロック38と密着して、サッシ1
を囲むセメントパネル3との間をサッシ1の全周囲に渡
って水密に保持している。図2には、開口5に取付けら
れたサッシ1に窓を取り付けた状態を示しているが、こ
の図2にも示すように、開口5を囲むセメントパネル3
のパネル枠35に取付けられたパネル側タイト部材37
に、縦枠11、13の縦枠タイト部材17、21がそれ
ぞれ圧接されてセメントパネル3との間を気密に保持し
ている。本実施の形態では、サッシ1には、3つの固定
窓39が並んで取付けられた連窓となっており、各窓に
はガラス41が嵌め込まれている。
【0016】次に、図1を参照して、下枠9とセメント
パネル3との間における水密構造について説明する。セ
メントパネル3の上部には、その室内側部23にパネル
側タイト部材37が取り付けられており、室外側部25
には水を室外側に落下させるように傾斜された斜面27
が形成されている。この斜面27と室内側部23との間
には、斜面27から立ち上がって室外側に突設した雨返
し部29が形成されており、斜面27に沿って吹き上げ
られた雨水を返すようになっている。
【0017】サッシの下枠9には、その室内側におい
て、上述した下枠タイト部材17がパネル側タイト部材
37に圧接して室内側と室外側とを気密に保持してい
る。下枠9の室外側には、タイト部材31の基端部が取
り付けられており、先端部は下方に向けて延出され、セ
メントパネル3の斜面27に当接して下枠9とセメント
パネル3との間を気密に保持する構成となっている。更
に、下枠9において、タイト部材31と下枠タイト部材
37との間にはシール部材33の基端部が取り付けられ
ており、シール部材33の先端部は下方に向けて延出さ
れ、その腹面(シール面)がセメントパネル3に形成さ
れた雨返し部29に当接されている。このシール部材3
3は、弾性材料から作られており、成形された形態に対
して略直角に室外側に押し曲げて配置し、シール部材3
3の室内側の腹が弾性復帰力により、雨返し部29に圧
接する構成となっている。
【0018】そして、下枠9とセメントパネル3との間
において、シール部材33とタイト部材17、37との
間に気密空間36を形成し、タイト部材31とシール部
材33との間に等圧空間40を形成する。この等圧空間
40は、室外大気圧と等圧に保持されており、タイト部
材31が取り付けられた保持部43と、室外側において
下方に延出する下枠の下縁45との間に形成された連通
孔47により、室外大気に連通されて室外と等圧に保持
されている。
【0019】等圧空間40には、下枠9の垂れ下がりを
防止する自重ボルト(自重受け部材)49が設けられて
おり、タイト部材31を捲って、自重ボルト49の調節
ができるようになっている。この自重ボルト49はその
上部を下枠9に螺合して下端をパネル3に当接させて下
枠を支えるもので、下枠の垂れ下がりを防止する。この
ように、自重ボルト49を等圧空間40に配置すること
によって、直接風雨に曝されることがなく劣化が防止さ
れるとともに寿命を延命できる。更に、調整が必要な時
には、タイト部材31を捲って調整できるのでメンテナ
ンス時等の調節が容易である。
【0020】次に、本実施の形態にかかるカーテンウォ
ールの作用について説明する。セメントパネル3により
形成された開口5には、まず、上枠7、下枠9を取り付
けて、図1に示すように、セメントパネル3にフランジ
54、56を介してボルト58で固定した後、上枠7と
下枠9との間に、それぞれ上部及び下部を突き合わせる
ようにして縦枠11及び縦枠13を嵌め込み、フランジ
60を介してボルト61で上枠7及び下枠9に固定す
る。下枠9をパネル3に固定することにより、下枠9に
予め工場で取り付けられたタイト部材31、シール部材
33、及び下枠タイト部材17が、それぞれ、パネル3
又はパネル側タイト部材37に圧接して、等圧空間40
及び気密空間36を形成する。
【0021】下枠9では、下縁45及びタイト部材33
により下枠9とこれに隣接するパネル3との間が水密に
保持されて、サッシにおける風雨等の水が、下枠9内に
入るのを防止する。等圧空間40では、外気と等圧とな
っているので、ここに浸入した水を止まらせることな
く、容易に排出することができる。また、等圧空間40
に吹き込んだ水は、斜面27により室外側に案内される
が、室外側から室内側に傾斜面を向けて吹き上がってく
る水は雨返し部29が戻し、室内側への水の浸入を防止
する。
【0022】一方、気密材としての下枠タイト部材17
や、パネル側タイト部材37が経年変化等により劣化
し、またはその他の理由により破損した場合には、気密
空間36の気圧が室内気圧と略等しくなる。しかし、等
圧空間40との間にはシール部材により気密に保持され
ているので、等圧空間40の気圧が外気圧と同様に高く
ても、等圧空間40内の水が室内に導入されることがな
い。即ち、本実施の形態では、等圧空間40と気密材
(タイト部材)17、37との間に、気密空間36を設
けているので、気密材17、37の損傷が生じても室外
側の水が室内へ浸入するのを確実に防止している。しか
も、シール部材33は、そのシール面を等圧空間40側
から等圧空間側に向けて突設された雨返し部29に押圧
しているから、等圧空間40内の外気圧に押されて、雨
返し部29との密着性が増し、気密空間36への水は浸
入しにくくなる。また、気密材17、37の破損により
気密空間36が室内圧と略等しくなった場合には、気圧
の高い外気圧にシール部材33が押圧されて気密性がま
すます高まる。更に、何らかの理由により、気密空間3
6に水が浸入した場合には、シール部材33はそのシー
ル面(腹)を当接させているので、水をシール部材と雨
返し部29との間を落下して等圧空間に排出させること
ができる。
【0023】下枠9の取り付け時や、取り付け後のメン
テナンス時等において、自重ボルト49が短かすぎた
り、長すぎたりした場合にはタイト部材31を捲って、
工具42により自重ボルト49の係合部44に係合させ
て工具42を左又は右に回して自重ボルト49の突出長
さを調整する。
【0024】本発明は、上述した実施の形態に限るもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可
能である。
【0025】例えば、上述した実施の形態では気密材1
7、37と、シール部材33との間に1つの気密空間を
形成したが、これに限らず、更にシール部材を配置し
て、複数の気密空間を形成しても同様な効果を得ること
ができる。
【0026】また、上述した実施の形態では、サッシの
下枠を例に用いて説明したが、上枠又は縦枠にタイト部
材とシール部材とを設ける構成であっても同様な効果を
得ることができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、等圧空
間と気密材との間には、シール部材による気密に保持さ
れた気密空間が形成されているので、隣接するパネルと
の間に介在された気密材が劣化等により損傷した場合で
あっても、等圧空間内の水が室内に吹き込むことを阻止
でき、隣接するパネルとの間において水密を確実に保持
できる。
【0028】請求項2に記載の発明によれば、等圧空間
に連通する連通孔が枠材に形成されているので、連通孔
の加工が容易である。
【0029】請求項3に記載の発明は、シール部材は加
工が容易な下枠に取り付け、しかも、その先端をパネル
から突設された雨返し部に当接させているから、構成が
簡易である。
【0030】請求項4に記載の発明は、シール部材のシ
ール面を、等圧空間側から室内側に向けてパネルの雨返
し部に当接されているので、シール部材が等圧空間の気
圧に押され、気密空間の気密性が増すとともに、気密空
間への水の浸入を確実に阻止することができる。
【0031】請求項5に記載の発明は、タイト部材で仕
切られた等圧空間に自重受け部材を設けているので、タ
イト部材を捲って自重受け部材の調節が容易にできる。
しかも、枠材の局部的な垂れ下がりによる気密材や第1
及びシール部材の損傷を防止できるので、確実な水密を
図ることができる。
【0032】請求項6に記載の発明は、加工し難いセメ
ントパネルに対して加工が容易な一方のパネル側を加工
する構成であるから、加工が容易である。
【0033】請求項7に記載の発明は、タイト部材で仕
切られた等圧空間に下枠を支える自重受け部材を設けて
いるので、タイト部材を捲って自重受け部材の調節をす
ることができる。更に下枠の垂れ下がりを防止している
ので、局部的な負担により気密材やシール部材に損傷が
生じるのを防止し、確実な水密を図ることができる。
【0034】請求項8に記載の発明は、室外側から室内
側に吹き上がってくる水を雨返し部が確実に返し、室内
側への水の浸入を確実に防止する。
【0035】請求項9に記載の発明は、パネルとその下
に隣接するセメントパネルとの間の等圧空間を通じて、
気密空間へ向けて吹き上がってくる水を雨返し部が確実
に返し、室内側へ浸入しようとする水の流れを阻止す
る。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】カーテンウォールの縦断面図である。
【図2】カーテンウォールの横断面図である。
【図3】カーテンウォールの取付け状態を概略的に示す
図である。
【符号の説明】 1 サッシ(一方のパネル) 3 セメントパネル(他方のパネル) 9 下枠 17 下枠タイト部材(気密材) 29 雨返し部 31 タイト部材 33 シール部材 36 気密空間(空間) 37 パネル側タイト部材(気密材) 40 等圧空間 49 自重ボルト(自重受け部材)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 重人 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内 (72)発明者 中松 正志 富山県高岡市早川70番地 三協アルミニウ ム工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠材と、枠材が隣接するパネルと、枠材
    とパネルとの間において室内側と室外側とを気密にシー
    ルする気密材と、気密材よりも室外側に設けられて枠材
    とパネルとの間を気密にシールするシール部材とにより
    気密空間を形成し、枠材と、パネルと、シール部材と、
    シール部材よりも室外側においてパネルに当接するタイ
    ト部材とにより外気に連通した等圧空間を形成したこと
    を特徴とするカーテンウォール。
  2. 【請求項2】 等圧空間は、枠材に形成された連通孔に
    より外気と等圧にされていることを特徴とする請求項1
    に記載のカーテンウォール。
  3. 【請求項3】 パネルはその上部に室外側に向けて突設
    された雨返し部を備えており、シール部材の基端部が下
    枠に取り付けられており、シール部材の先端部が、雨返
    し部に当接されていることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のカーテンウォール。
  4. 【請求項4】 シール部材はそのシール面を、室外側か
    ら室内側に向けて雨返し部に当接されていることを特徴
    とする請求項3に記載のカーテンウォール。
  5. 【請求項5】 等圧空間には、基端部が下枠に調節可能
    に接続され、先端部がパネルに当接して下枠を支持する
    自重受け部材が配置されていることを特徴とする請求項
    3又は4に記載のカーテンウォール。
  6. 【請求項6】 パネルは、セメントパネルであることを
    特徴とする請求項1乃至5に記載のカーテンウォール。
  7. 【請求項7】 下枠が隣接するパネルとの間において、
    下枠の室外側でパネルに当接するタイト部材を備え、タ
    イト部材の室内側には、下枠に調節可能に接続され、先
    端部がパネルに当接して下枠を支持する自重受け部材が
    設けられていることを特徴とするカーテンウォール。
  8. 【請求項8】 壁面を構成するセメントパネルにおい
    て、その上部には、室外側の下方から吹き上がる水を返
    すように室外側に向けて突設された雨返し部を備えるこ
    とを特徴とするセメントパネル。
  9. 【請求項9】 パネルの下部とこれに隣接するセメント
    パネルの上部との間に間隙を設けてパネル及びセメント
    パネルが取り付けられているとともに、セメントパネル
    の上部には、室外側の下方から吹き上がる水を返すよう
    に室外側に向けて突設された雨返し部を備えることを特
    徴とするカーテンウォール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7134247B2 (en) * 1997-07-03 2006-11-14 Advanced Building Systems, Inc. Enhanced curtain wall system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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