JPH10102400A - 複合繊維ボード材料 - Google Patents

複合繊維ボード材料

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JPH10102400A
JPH10102400A JP25625696A JP25625696A JPH10102400A JP H10102400 A JPH10102400 A JP H10102400A JP 25625696 A JP25625696 A JP 25625696A JP 25625696 A JP25625696 A JP 25625696A JP H10102400 A JPH10102400 A JP H10102400A
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fiber board
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランクトリム等に好適な複合繊維ボード材
料において、成形収縮を有効に抑えて、トリムの寸法安
定性を高め、安定した取り付けを確保するとともに、ク
リップの脱落やトリムの変形を防止することを課題とす
る。 【解決手段】 ベースとしてのポリエチレン繊維,パル
プ材料,耐熱性繊維の各組成に対して収縮抑制剤として
マイカを5〜30重量部添加し、湿式抄造法によりマッ
ト状に形成した複合繊維ボード材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トランクトリム
等の成形に好適な複合繊維ボード材料に関するもので、
特に、熱収縮に伴なう変形並びに取付不良を解消した複
合繊維ボード材料に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図5に示すように、トランクリ
ッドパネル1の内面には、複合繊維ボード材料を成形
後、トリム加工してなるトランクリッドトリム2が内装
されており、トランクリッドパネル1に対してクリップ
3により固着されている。
【0003】そして、このトランクリッドトリム2の幅
は、通常、1200mmであり、取付公差を考慮して、
図6に示すように、トランクリッドトリム2の取付孔2
aには1.5mmの取付公差aが設定されている。
【0004】このトランクリッドトリム2の成形材料と
しては、通常、廉価な複合繊維ボード材料が使用されて
おり、その組成としては、例えば、ポリエチレン繊維6
5重量部,ポリプロピレン繊維10重量部,ポリエステ
ル繊維4重量部,紙6重量部,メカニカルウッドファイ
バー15重量部を水分散原料内で均一に混合し、湿式抄
造法により原反マットを形成し、この原反マットを予熱
軟化後、所要形状にコールドプレス成形することにより
トランクリッドトリム2が成形されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の複
合繊維ボード材料は、ベースとしてのポリエチレン繊維
に耐熱性を付与するポリエステル繊維を少量混合して、
後は、パルプ(紙,メカニカルウッドファイバー)を所
定量混入するという構成であるため、成形収縮が起こり
やすく、通常、2/1000〜5/1000mmの成形
収縮が生じているのが実情であり、更に、熱サイクル試
験後の収縮が3/1000〜5/1000mm加味され
るため、トータルとして5/1000〜10/1000
mmの収縮が生じてしまう。
【0006】従って、図5に示すトランクリッドトリム
2の取り付けにおいては、両側の取付孔2a間隔(図中
dで示す)は1200mmであるため、少なくとも6m
m以上の収縮誤差が生じ、取付公差aが1.5mmでは
クリップ3が脱落したり、また、トランクリッド2が変
形を来たす原因となり、安定した取り付けが得られず、
変形による外観不良を招くという不具合が指摘されてい
た。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、ベースとしてのポリエチレン繊維にパルプ
を配合してなる複合繊維ボード材料において、熱収縮を
有効に抑制することにより、熱収縮に伴なう変形を抑
え、かつ、確実な取付構造を確保できる複合繊維ボード
材料を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る複合繊維ボード材料は、ポリエチレン
繊維ベース中にパルプ材料,耐熱性繊維を混入し、更に
全重量に対して5〜30重量部のマイカを添加した水分
散原料を湿式抄造法によりマット状に形成したことを特
徴とする。
【0009】ここで、ベースとしてのポリエチレン繊維
は、50〜70重量部,パルプ材料10〜20重量部,
ポリエステル繊維1〜5重量部,マイカ5〜30重量部
であり、好ましい一形態としては、ポリエチレン繊維6
5重量部,パルプ材料15重量部,ポリエステル繊維3
重量部,マイカ17重量部である。
【0010】特に、ボード材料におけるマイカの目付量
は、例えば、マイカペーパーを使用した場合1000g
/m2 とし、オフグレードマイカを使用した場合には、
目付量が1100〜1200g/m2 の範囲内に設定す
るのが良い。
【0011】上記オフグレードマイカを使用する場合、
目付量を1100g/m2 未満であると、満足のいく収
縮抑制機能が得られず、逆に1200g/m2 を越えた
場合には成形性が低下するためである。
【0012】次に、この複合繊維ボード材料の形成工程
については、適宜配合割合でポリエチレン繊維,パルプ
材料,耐熱性繊維,マイカを均一に水溶液中に混合し、
水濁液を網コンベア上に脱水しながらマット状に積層
し、プレス処理及び乾燥処理により、更に脱水処理を施
し、所定形状に裁断して原反マットを作成する湿式抄造
法により形成される。
【0013】以上の構成から明らかなように、複合繊維
ボード材料内には適量のマイカが分散しているため、樹
脂成分に熱収縮力が作用しても、マイカによりこの収縮
が有効に抑制でき、成形収縮は1/1000mm以内、
熱サイクル試験後の収縮も同様に1/1000mm以内
であり、最終製品にした場合の熱収縮は2/1000m
m以内にその熱収縮を有効に抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る複合繊維ボー
ド材料の実施形態について、添付図面を参照しながら詳
細に説明する。
【0015】図1は複合繊維ボード材料の製造工程を示
す全体図、図2は本発明に係る複合繊維ボード材料の表
面の模式図、図3は本発明に係る複合繊維ボード材料を
成形したトランクリッドトリムの外観図、図4は同トラ
ンクリッドトリムのパネルへの取付部分を示す部分断面
図である。
【0016】本発明に係る複合繊維ボード材料は、その
配合組成としては、以下の通りである。
【0017】すなわち、ポリエチレン繊維,パルプ材
料,ポリエステル繊維,マイカ(雲母であり、配合割合
としては、ポリエチレン繊維50〜70重量部,パルプ
材料10〜20重量部,ポリエステル繊維1〜5重量
部,マイカ5〜30重量部であり、好ましくは、ポリエ
チレン繊維65重量部,パルプ材料15重量部,ポリエ
ステル繊維3重量部,マイカ17重量部の配合割合が良
く、マイカとしてオフグレードマイカを使用した場合、
目付量は1100〜1200g/m2 となるように配合
割合が考慮されている。
【0018】そして、図1に示すように、タンク10内
に水分散原料として上記組成からなる水濁液を均一に混
合して、網コンベア11上に供給する。
【0019】そして、この網コンベア11上で脱水され
た材料がドラム12によりマットの目付量がカッター1
3により調整され、目付量が調整されたマットMはプレ
ス14により脱水処理され、更に、乾燥炉15により乾
燥されて、カット刃16により所定寸法に裁断されて本
発明に係る複合繊維ボード材料20が形成される。
【0020】そして、この複合繊維ボード材料20の表
面の模式図を図2に示すが、マイカ21が均一に分散し
ており、オフグレードマイカを使用した場合、この目付
量が1100〜1200g/m2 の割合で配合されてい
るため、樹脂成分の熱収縮を有効に抑えることができ
る。
【0021】次に、図3,図4にこの複合繊維ボード材
料20を使用してトランクリッドトリムに適用した実施
形態について説明する。
【0022】図3に示すように、トランクリッドパネル
30の内面に本発明に係る複合繊維ボード材料20を予
熱軟化後、所要形状にコールドプレス成形してなるトラ
ンクリッドトリム40が取り付けられるが、トランクリ
ッドトリム40の周縁適宜箇所に取付孔41が開設され
ており、トランクリッドパネル30の取付孔31に合わ
せて、クリップ50を装着することにより取り付けられ
る。
【0023】そして、このトランクリッドトリム40の
幅はほぼ1200mmであり、本発明に係る複合繊維ボ
ード材料20を使用した場合、成形収縮が1/1000
mm、熱サイクル試験後の収縮が1/1000mm、ト
ータル2/1000mm以内に収縮が抑えられているた
め、図4に示すように、トランクリッドトリム40の取
付公差aが1.5mmに設定されているが、本発明に係
る複合繊維ボード材料20を使用してトランクリッドト
リム40を形成した場合、幅方向には2.4mm、すな
わち、片側1.2mm以内の収縮にとどめることがで
き、通常の取付公差a1.5mmの範囲内で十分カバー
することができる。
【0024】従って、クリップ50の脱落やトランクリ
ッドトリム40の反り変形等を未然に防止することがで
き、安定した取り付けが確保できるとともに、反り変形
等の外観不良を防止できるという利点がある。
【0025】尚、上述したオフグレードマイカに替えて
マイカペーパーを使用した場合、水分散性が良くなり、
マイカの低目付化が可能となり、1000g/m2 程度
の目付が可能となる。
【0026】以上説明した実施形態は、トランクリッド
パネル30の内面に装着するトランクリッドトリム40
について説明したが、トランクサイドトリム,トランク
フロアトリム等に適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0028】(1)本発明に係る複合繊維ボード材料
は、湿式抄造される水濁液内にマイカを混入して、この
マイカによりボードの成形収縮を有効に抑制するという
ものであるから、成形されたボードの寸法安定性が向上
し、取付公差以内にボードの成形収縮を抑えることがで
き、安定した取り付けが確保できるという効果を有す
る。
【0029】(2)本発明に係る複合繊維ボード材料
は、充填剤としてマイカを混入することにより、複合繊
維ボードの成形収縮を有効に抑えることができ、クリッ
プの脱落やボードの変形を有効に抑えることができると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複合繊維ボード材料の製造工程を
示す全体図。
【図2】本発明に係る複合繊維ボードの表面状態の模式
図。
【図3】本発明に係る複合繊維ボード材料を使用して成
形したトランクリッドトリムの外観図。
【図4】図3に示すトランクリッドトリムの取付態様を
示す断面図。
【図5】トランクリッドパネルに内装される従来のトラ
ンクリッドトリムを示す外観図。
【図6】図5中VI−VI線断面図。
【符号の説明】
10 タンク 11 網コンベア 12 回転ドラム 14 プレス 15 乾燥炉 20 複合繊維ボード 30 トランクリッドパネル 40 トランクリッドトリム 50 クリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン繊維ベース中にパルプ材
    料,耐熱性繊維を混入し、更に全重量に対して5〜30
    重量部のマイカを添加した水分散原料を湿式抄造法によ
    りマット状に形成したことを特徴とする複合繊維ボード
    材料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015068573A1 (ja) * 2013-11-06 2015-05-14 本田技研工業株式会社 車両の荷室の内装構造
CN114182573A (zh) * 2021-12-17 2022-03-15 广东华凯科技股份有限公司 一种抗菌阻燃装饰纤维板材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015068573A1 (ja) * 2013-11-06 2015-05-14 本田技研工業株式会社 車両の荷室の内装構造
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