JPH10100503A - カートリッジ検出／保持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リボンカートリッジの外形寸法にばらつきが
ある場合にも、その規定位置への装着を正確かつ確実に
検出し、かつ、確実保持するとともに、カートリッジド
ア周囲の構成を簡素化する。 【解決手段】 リボンカートリッジ２４の挿入時に、そ
の端部が変位レバー４１のリボンカートリッジロック部
４１ｂに当接して上昇し、検出スイッチ４０がオンにな
る。さらに押し込むとリボンカートリッジ２４の先端部
が光検出部３０のセンサホルダ３５に当接し、弾性に抗
して垂直位置に移動する。光検出部３０内のフォトダイ
オードからの検出信号レベルが予め設定されたしきい値
を越えた際に、リボンカートリッジ２４が規定位置へ挿
入完了したことを制御部が検出する。同時に検出／保持
部の変位レバー４１のリボンカートリッジロック部４１
ｂの直角の内側部が弾性でリボンカートリッジ２４の後
端部に嵌まり込み、変位レバー４１が水平状態に移動
し、検出スイッチ４０がオフになり、かつ、リボンカー
トリッジ２４が機械的に規定位置で保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号をペーパ
ーにプリントするビデオプリンタなどにリボンカートリ
ッジを装着する際の挿入及び規定位置への装着完了を検
出し、かつ、規定位置で機械的に保持するカートリッジ
検出／保持装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ビデオカメラ、ビデオデッキ、カ
ラービデオスキャナー等からの映像信号をリボンカート
リッジを用いてペーパーにプリントするビデオプリンタ
には、プリントペーパー、例えば、官製はがきなどに映
像をプリントするためのリボンカートリッジが装着され
る。図８はリボンカートリッジが装着される従来のビデ
オプリンタの概略構成を示す上面図であり、図９は図８
の図における右側の側面構成を示す側面図である。図８
において、この上面には給紙口／排紙口１とともに、ト
リミングなどの指示を行うセレクトダイヤル、プリント
指示などの機能選択を行う複数のボタンからなる操作部
２が設けられている。

【０００３】また、図９に示す右側側面には図８に示す
リボンカートリッジ４を着脱するためのカートリッジド
ア５が設けられている。さらに、ビデオカメラ、ビデオ
デッキ、カラービデオスキャナー等からの映像信号を取
り込むためのピンジャック７、Ｓ映像端子８及びモニタ
テレビジョン受像機（モニタＴＶ）に取り込んだ映像信
号を出力するためのピンジャック９などが設けられてい
る。このビデオプリンタでは、給紙口／排紙口１から官
製ハガキなどを挿入して、取り込んだ映像をプリント
し、このプリントが完了した官製ハガキを給紙口／排紙
口１から排出している。また、専用のプリントペーパー
を用いたプリントも行われる。

【０００４】図１０はリボンカートリッジ４の検出部の
要部構成を示す側面図である。図１０において、この検
出部はリボンカートリッジ４が図９に示すカートリッジ
ドア５から挿入された際に、その最大挿入位置（規定位
置）で装置内部の部材に固定された検出スイッチ１０の
レバー１０ａを押しつけて変位させる。この結果、検出
スイッチ１０が、例えば、オンとなり、図示しない制御
部などで、このオン信号を取り込むことによって、リボ
ンカートリッジ４の装着が完了したことを検出してい
る。また、リボンカートリッジ４をカートリッジドア５
から取り出すと、検出スイッチ１０のレバー１０ａが元
の位置に復帰し、例えば、オフとなって、図示しない制
御部などでリボンカートリッジ４の未装着が検出され
る。

【０００５】図１１はリボンカートリッジ４を最後まで
押し込むための押圧機構を示す側面図である。図１１に
おいて、この例は、リボンカートリッジ４が図９に示す
カートリッジドア５から挿入された際に、その最大挿入
位置に押し込み、かつ、この規定位置でリボンカートリ
ッジ４を機械的に保持するものである。このため、カー
トリッジドア５を閉めた際に、カートリッジドア５の内
部側にリボンカートリッジ４が当接して押圧する押圧部
材５ａが設けられている。この押圧部材５ａは弾性部材
を用いると規定位置を常時保持し易い。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
カートリッジ検出／保持装置では、リボンカートリッジ
４の外形寸法のばらつきによって、この装着時に検出ス
イッチ１０がオンにならず、正確な検出が出来ないこと
が考えられる。また、この改善のため、図１１に示すよ
うにカートリッジドア５の内部側にリボンカートリッジ
４に当接して押圧するための押圧部材５ａを設けるとカ
ートリッジドア５周囲の構成が複雑化するという欠点が
ある。

【０００７】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、リボンカートリッジに外形
寸法のばらつきがある場合にも、その規定位置への装着
を正確に検出できるとともに、確実かつ正確に規定位置
でリボンカートリッジを保持し、かつ、カートリッジド
ア周囲の構成を簡素化できるカートリッジ検出／保持装
置の提供を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、カートリッジが装着のために挿入された
際の規定位置を光の放射及び反射に基づいて検出する光
検出部を備えるカートリッジ検出／保持装置において、
光検出部が、カートリッジの挿入方向の前端部に対向
し、かつ、最奥部に配置されるとともに、カートリッジ
の挿入方向に弾性をもって傾斜し、かつ、カートリッジ
が規定位置に挿入された際にカートリッジの前端部に当
接して傾斜位置から変位するとともに、光を放射し、こ
の反射レベルに基づいて規定位置に装着されたことを示
す検出信号を送出するものである。

【０００９】また、本発明はカートリッジの挿入及び規
定位置を検出するとともに、カートリッジを規定位置で
保持する検出／保持部を備えるカートリッジ検出／保持
装置において、検出／保持部に、カートリッジの挿入口
に配置され、カートリッジの側面方向に弾性で付勢され
るとともに、この側面へ挿入時に当接して変位し、か
つ、規定位置でカートリッジの前端部に嵌まり込みカー
トリッジを規定位置で保持するための変位部材と、この
変位部材の変位で動作してカートリッジの挿入及び規定
位置への装着完了を検出するための検出手段とを備える
ものである。

【００１０】このような構成の発明のカートリッジ検出
／保持装置は、弾性をもって傾斜して配置されている光
検出部がカートリッジが規定位置に挿入された際に、当
接して、例えば、直立位置に変位するとともに発光ダイ
オード及びフォトダイオードでの光の放射及び反射の検
出レベルに基づいて、規定位置への装着完了を検出して
いる。この結果、リボンカートリッジに外形寸法のばら
つきがある場合にも、リボンカートリッジに光検出部が
確実に密着（当接）する。また、リボンカートリッジに
外形寸法のばらつきを考慮したしきい値を設定し、この
しきい値を反射光の検出信号レベルが越える場合にリボ
ンカートリッジが規定の位置であると検出しているた
め、リボンカートリッジの規定位置への装着完了が正確
に検出できるようになる。

【００１１】また、検出／保持部は変位レバーにおける
リボンカートリッジロック部の表端部の傾斜部分に、リ
ボンカートリッジの挿入時の端部が当接し、さらにリボ
ンカートリッジが押し込まれることによってリボンカー
トリッジロック部が上昇し、リボンカートリッジの側面
を移動する。そして、規定位置でリボンカートリッジロ
ック部の内側がリボンカートリッジの端部に、例えば、
直角に嵌まり込んで規定位置を機械的に保持する。ま
た、変位レバーのレバー本体部の上下変位で検出スイッ
チがオン・オフし、カートリッジの挿入及び規定位置へ
の挿入完了を制御部などで検出する。したがって、確実
かつ正確に規定位置でリボンカートリッジが機械的に保
持される。さらに、従来例の図１１をもって説明したよ
うにカートリッジドアにリボンカートリッジを規定位置
に保持するための押圧部材などを設ける必要がなくな
る。換言すれば、カートリッジドア周囲の構成が簡素化
される。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、本発明のカートリッジ検出
／保持装置の実施形態を図面を参照して詳細に説明す
る。図１は本発明のカートリッジ検出／保持装置の実施
形態が適用されるビデオプリンタの外観構成を示す斜視
図である。図１において、このビデオプリンタは、外装
体１０の上部前面部に給紙口／排紙口１１が設けられる
とともに、この近くに機能選択を行うプリントボタン１
２、メモリボタン１３及び入力画／メモリ画選択ボタン
１４等が設けられている。また、図における左側に蓋１
５が設けられ、この蓋１５内の本体部に機能選択を行う
トリミングなどの指示を行うセレクトダイヤル１６、画
面位置指示ボタン１７、画面加工指示ボタン１８及び色
選択ボタン１９等が設けられている。図における左側側
面には、電源スイッチ２０、ビデオカメラ、ビデオデッ
キ、カラービデオスキャナー等からの映像信号を取り込
むためのピンジャック２１ｂ及びモニタテレビジョン受
像機（モニタＴＶ）へ取り込んだ映像信号を出力するた
めのピンジャック２１ａが設けられている。また、Ｓ映
像端子２２が設けられている。

【００１３】図２は図１に示すビデオプリンタの右側側
面の構成を示す側面図である。図２において、このビデ
オプリンタの側面には、リボンカートリッジ２４を着脱
する際に開閉するカートリッジドア２５が設けられてい
る。

【００１４】図３はリボンカートリッジ２４が規定位置
に装着されたか否かを検出するための光検出部の基本的
な構成を示す断面図である。図３において、この光検出
部は従来例の図１０に示す機械式スイッチに対応するも
のであり、ここでは光検出方式を採用している。

【００１５】この光検出部３０は図２に示すカートリッ
ジドア２５内のリボンカートリッジ２４が挿入されて、
その先端部が当接する最奥部のシャーシ部材３１の開口
部などに設けられている。この光検出部３０には、挿入
されるリボンカートリッジ２４に対して予め図示しない
弾性部材の弾性押圧で傾斜して配置されるセンサホルダ
３５を有している。かつ、リボンカートリッジ２４の当
接かつ移動によって図示しない弾性部材の弾性押圧に抗
して直角位置にセンサホルダ３５を変位させるための回
転支持機構３２を有している。なお、弾性部材は、この
回転支持機構３２に組み込んでも良い。

【００１６】また、光検出部３０には、カートリッジが
規定位置であると判断する判断手段としての制御部３４
を有しており、センサホルダ３５内には、制御部３４の
制御で発光し、この発光をリボンカートリッジ２４方向
に放射する発光ダイオード３０ａと、リボンカートリッ
ジ２４に取り付けた反射部材で反射した反射光を受光し
て光電変換した検出信号を制御部３４に送出するフォト
ダイオード３０ｂが設けられている。

【００１７】図４は図２に示すカートリッジドア２５か
らリボンカートリッジ２４を挿入した際に最奥部の規定
位置を機械的に保持し、かつ、この位置を検出する検出
／保持部３８の基本的な構成を示す側面図である。図４
（ａ）（ｂ）（ｃ）において、この検出／保持部３８は
従来例の図１１に示した押圧機構に対応するものであ
り。図２に示すカートリッジドア２５近傍の内部に設け
られている。

【００１８】この検出／保持部３８は、リボンカートリ
ッジ２４が規定位置に配置された際に、例えば、オン信
号を制御部３４が取り込むための検出手段である検出ス
イッチ４０が図示しないシャーシ部材などに取り付けら
れている。さらに、変位部材としての変位レバー４１が
シャーシ部材に設けた回転支持機構４２に図示される点
線の矢印方法に弾性で付勢され、かつ、この弾性に抗し
て持ち上がるように回転自在に取り付けられている。

【００１９】変位レバー４１はＬ字状に形成されてお
り、この変位レバー４１は回転支持機構４２から延在す
るレバー本体部４１ａと、この先端部が折れ曲がり、か
つ、リボンカートリッジ２４の挿入方向の端面に対向す
る面が傾斜したリボンカートリッジロック部４１ｂとが
形成されている。このリボンカートリッジとロック部４
１ｂの図における上部に、リボンカートリッジ２４の保
持の解除を人の指で行うために、外方向に突出した解除
用レバー部４１ｃが形成されている。レバー本体部４１
ａは検出スイッチ４０のスライドピンに常時当接してい
る。このスライドピンは、検出スイッチ４０の内部の接
点をオン・オフするためのものである。この検出スイッ
チ４０のオン・オフによって、以降の図５で説明するよ
うにカートリッジの挿入及び規定位置への挿入完了を制
御部３４が検出する。なお、検出スイッチ４０は、この
位置に限らず、レバー本体部４１ａの移動でオン・オフ
する位置であれば他の場所に取り付けても良い。また、
機械式スイッチに限らず光スイッチなどを用いても良
い。

【００２０】次に、この実施形態の動作及び機能につい
て説明する。図５は図３に示す光検出部３０及び図４に
示す検出／保持部３８の動作状態を説明するため図であ
る。図１から図５において、まず、図５（ａ）に示すよ
うにリボンカートリッジ２４が装着のために挿入開始と
なる。この状態では図３に示す光検出部３０のセンサホ
ルダ３５がリボンカートリッジ２４の挿入方向に弾性部
材で押圧されて傾斜している。同時に図３に示す発光ダ
イオード３０ａの発光が放射される。また、図４に示す
検出／保持部３８は、変位レバー４１のリボンカートリ
ッジロック部４１ｂが水平に位置している。

【００２１】次に、図５（ｂ）に示すようにリボンカー
トリッジ２４が挿入されて変位レバー４１のリボンカー
トリッジロック部４１ｂの傾斜部に先端部が当接する。
さらにリボンカートリッジ２４が押し込まれると、リボ
ンカートリッジロック部４１ｂの傾斜部をリボンカート
リッジ２４の端部が滑ってリボンカートリッジロック部
４１ｂが矢印方向に上昇する。この上昇によって、図４
（ｂ）に示すように、検出スイッチ４０がオンになる。
このオン信号を取り込んだ制御部３４がリボンカートリ
ッジ２４が挿入されたことを検出する。

【００２２】さらに、図５（ｃ）に示すようにリボンカ
ートリッジ２４が挿入されると、この先端部が光検出部
３０の検出範囲に入り込む。すなわち、図３に示す発光
ダイオード３０ａの発光がリボンカートリッジ２４に設
けた図示しない反射部材で反射する。この反射光が図３
に示すフォトダイオード３０ｂで受光される。ここで光
電変換した検出信号を制御部３４に送出する。制御部３
４は、この検出信号と予め設定されたしきい値とのレベ
ルを比較し、検出信号のレベルがしきい値以下の場合、
リボンカートリッジ２４が規定位置外であることを検出
する。この場合、検出／保持部３８は、変位レバー４１
のリボンカートリッジロック部４１ｂがリボンカートリ
ッジ２４の部材に当接して上昇しており、検出スイッチ
４０がオン状態のままである。

【００２３】次に、図５（ｄ）に示すようにリボンカー
トリッジ２４が、さらに挿入されると、この先端部が光
検出部３０のセンサホルダ３５の先端部に当接し、そし
て、センサホルダ３５が弾性に抗して垂直位置に移動す
る。ここで制御部３４は、フォトダイオード３０ｂから
の検出信号レベルが予め設定されたしきい値を越えるた
め、リボンカートリッジ２４が規定位置への挿入完了し
たことを検出する。

【００２４】このしきい値は、リボンカートリッジ２４
の外形寸法のばらつきを考慮して設定する。リボンカー
トリッジ２４の外形寸法が最小の場合、すなわち、挿入
した際に規定位置と許容される、光検出部３０とリボン
カートリッジ２４との間の間隔が最も離れる位置にしき
い値を設定する。ここでフォトダイオード３０ｂからの
検出信号レベルがしきい値を越えることによって、規定
位置にリボンカートリッジ２４が挿入完了したことを制
御部３４が検出する。

【００２５】同時に図４に示す検出／保持部３８の変位
レバー４１のリボンカートリッジロック部４１ｂの内側
の直角部が弾性でリボンカートリッジ２４の後端部に嵌
まり込む。ここて変位レバー４１が水平状態に移動する
と、図４（ｃ）に示すように検出スイッチ４０がオフに
なる。このオフ信号を取り込んだ制御部３４がリボンカ
ートリッジ２４の挿入完了を検出するとともに、リボン
カートリッジ２４が機械的に規定位置で保持される。

【００２６】なお、リボンカートリッジ２４を取り出す
場合は、カートリッジドア２５を開いてリボンカートリ
ッジロック部４１ｂに形成された解除用レバー部４１ｄ
を人の指で上昇させ、保持状態を解除する。この解除で
光検出部３０のセンサホルダ３５が弾性をもって傾斜
し、リボンカートリッジ２４をカートリッジドア２５方
向に押し出す。この後、リボンカートリッジ２４を取り
出す。また、他のレバーなどで解除用レバー部４１ｄを
機械的に上昇させる機構などを用いて、その取り出しを
行うようにしても良い。

【００２７】図６は図３に示す光検出部３０を図１、図
２に示すビデオプリンタに適用した際の詳細な構成を示
す側面図である。図１から図６において、この光検出部
５０は、メカデッキシャーシの一方の側板５１に開口部
５２が形成されており、この開口部５２中に配置したプ
リント基板５３に３組のフォトセンサ（発光ダイオード
及びフォトダイオード）５４ａ，５４ｂ，５４ｃが固定
されている。このプリント基板５３は取付板５５に固定
され、この取付板５５の図における右端部が板バネ５７
に固定されている。この板バネ５７の他端が側板５１に
取り付けられた取付部材５８に固定される。

【００２８】この構成によって、フォトセンサ５４ａ〜
５４ｃがプリント基板５３とともに開口部５２で変位自
在に配置されることになる。また、プリント基板５３及
びフォトセンサ５４ａ〜５４ｃが、図３で説明したよう
に板バネ５７でリボンカートリッジ２４の方向に傾斜し
て配置される。すなわち、弾性をもって傾斜する。な
お、フォトセンサ５４ａ〜５４ｃは図示しないフレキシ
ブル回路基板で接続され、その変位が自由に出来るよう
になっている。この構成の動作は図５の説明と同様であ
る。

【００２９】ここでは、三つのフォトセンサ５４ａ〜５
４ｃを用いているが、これはフォトダイオードが出力す
る検出信号を平均化などの処理を行うことによって、そ
の検出誤差を低減するためである。なお、フォトセンサ
は二組又は４組以上でも良く、リボンカートリッジ２４
の大きさや、その外形寸法のばらつきを考慮して、その
配置数を決定すれば良い。

【００３０】図７は図４に示す検出／保持部３８を図
１、図２に示すビデオプリンタに適用した際の詳細な構
成を示す側面図である。図１から図６において、この検
出／保持部６０は、メカデッキシャーシの他方の側板６
１にプリント基板６２が設けられており、このプリント
基板６２に検出スイッチ６３が取り付けられている。さ
らに、変位レバー６４の一端部が回転支持機構６５に回
転自在に取り付けられている。この変位レバー６４はＵ
字状バネ６６で図における下方向に付勢されている。

【００３１】変位レバー６４のレバー本体部６４ａの中
央部が検出スイッチ６３のスライドピンに常時当接し、
変位レバー６４の上下変位でオン・オフする。また、変
位レバー６４の他端部には、リボンカートリッジロック
部６４ｂが形成されている。このリボンカートリッジロ
ック部６４ｂは斜線部分が図４に示すようにリボンカー
トリッジ２４の挿入方向に対して傾斜している。また、
リボンカートリッジロック部６４ｂの図における上部に
は人の指で、リボンカートリッジ２４を取り出す際にリ
ボンカートリッジロック部６４ｂを上部に移動させてロ
ックを解除するための解除用レバー部６４ｃが設けられ
ている。この構成の動作は図５の説明と同様である。

【００３２】なお、この実施形態ではビデオプリンタに
おけるリボンカートリッジ２４の装着時の検出及び保持
について説明したが、カートリッジを着脱する多種多様
なの装置に適用できるものである。

【００３３】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカートリッジ検出／保持装置によれば、光検出部が、
弾性をもって傾斜して配置され、カートリッジが規定位
置に挿入された際に、当接して変位する。また、発光ダ
イオード及びフォトダイオードでの光の放射及び反射の
検出レベルをしきい値と比較して、規定位置への装着完
了を検出している。この結果、リボンカートリッジに外
形寸法のばらつきがある場合にも、リボンカートリッジ
に光検出部が確実に密着（当接）し、また、ばらつきを
考慮したしきい値が設定されるため、リボンカートリッ
ジが規定の位置に装着されたことを正確かつ確実に検出
できるようになる。

【００３４】また、検出／保持部のリボンカートリッジ
ロック部の内側がリボンカートリッジの端部に、例え
ば、直角に嵌まり込んで規定位置を機械的に保持する。
また、変位レバーのレバー本体部の上下変位で検出スイ
ッチがオン・オフし、カートリッジの挿入及び規定位置
への挿入完了を制御部などで検出している。この結果、
確実かつ正確に規定位置でリボンカートリッジが機械的
に保持される。さらに、カートリッジドア周囲の構成を
簡素化できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカートリッジ検出／保持装置の実施形
態が適用されるビデオプリンタの外観構成を示す斜視
図。

【図２】図１に示すビデオプリンタの右側側面の構成を
示す側面図。

【図３】実施形態にあって検出部の基本的な構成を示す
断面図。

【図４】実施形態にあって検出／保持部の基本的な構成
を示す側面図。

【図５】実施形態にあって光検出部及び検出／保持部の
動作状態を説明するため図。

【図６】実施形態にあって光検出部をビデオプリンタに
適用した際の詳細な構成を示す側面図。

【図７】実施形態にあって検出／保持部をビデオプリン
タに適用した際の詳細な構成を示す側面図。

【図８】従来例にあってリボンカートリッジが装着され
るビデオプリンタの要部構成を示す上面図。

【図９】図８中の右側の側面構成を示す側面図。

【図１０】従来例にあってリボンカートリッジの検出部
の要部構成を示す側面図。

【図１１】従来例にあってリボンカートリッジを最後ま
で押し込むための押圧機構を示す側面図。

【符号の説明】

１０……外装体、１１……給紙口／排紙口、２１ａ，２
１ｂ……ピンジャック、２４……リボンカートリッジ、
２５……カートリッジドア、３０……光検出部、３１…
…シャーシ部材、３５……センサホルダ、３２……回転
支持機構、３４……制御部、３０ａ……発光ダイオー
ド、３０ｂ……フォトダイオード、３８……検出／保持
部、４０……検出スイッチ、４１……変位レバー、４１
ａ……レバー本体部、４１ｂ……リボンカートリッジロ
ック部、４１ｃ，６４ｃ……解除用レバー部、４２……
回転支持機構、５０……光検出部、５４ａ〜５４ｃ……
フォトセンサ、６０……検出／保持部、６３……点検出
スイッチ。

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カートリッジが装着のために挿入された
   際の規定位置を光の放射及び反射に基づいて検出する光
   検出部を備えるカートリッジ検出／保持装置において、 前記光検出部は、カートリッジの挿入方向の前端部に対
   向し、かつ、最奥部に配置されるとともに、前記カート
   リッジの挿入方向に弾性をもって傾斜し、かつ、カート
   リッジが規定位置に挿入された際に前記カートリッジの
   前端部に当接して傾斜位置から変位するとともに、光を
   放射し、この反射レベルに基づいて規定位置に装着され
   たことを示す検出信号を送出することを特徴とするカー
   トリッジ検出／保持装置。
2. 【請求項２】 カートリッジの挿入及び規定位置を検出
   するとともに、カートリッジを規定位置で保持する検出
   ／保持部を備えるカートリッジ検出／保持装置におい
   て、 前記検出／保持部は、カートリッジの挿入口に配置さ
   れ、前記カートリッジの側面方向に弾性で付勢されると
   ともに、この側面へ挿入時に当接して変位し、かつ、規
   定位置でカートリッジの前端部に嵌まり込み前記カート
   リッジを規定位置で保持するための変位部と、この変位
   部材の変位で動作して前記カートリッジの挿入及び規定
   位置への装着完了を検出するための検出手段とを備える
   ことを特徴とするカートリッジ検出／保持装置。
3. 【請求項３】 前記請求項１記載のカートリッジ検出／
   保持装置において、光検出部として、 リボンカートリッジの挿入方向に発光する発光ダイオー
   ド及び反射光を受光して光電変換した検出信号を送出す
   るフォトダイオードが一方の端部側に設けられるセンサ
   ホルダと、 前記センサホルダをリボンカートリッジの挿入方向に弾
   性をもって傾斜して配置するための弾性部材と、 前記センサホルダの他方の端部側が回転自在に取り付け
   られ、前記リボンカートリッジが前記一方の端部側に当
   接した際に前記弾性部材の弾性押圧に抗して変位させる
   ための回転支持機構と、 を備えることを特徴とするカートリッジ検出／保持装
   置。
4. 【請求項４】 前記請求項３記載のカートリッジ検出／
   保持装置において、センサホルダとして、複数組の発光
   ダイオード及びフォトダイオードが取り付けられ、か
   つ、シャーシの開口部に移動自在に配置される取付部材
   と、 弾性部材及び回転支持機構として、前記取付部材に一端
   が固定され、かつ、他端が前記シャーシに固定されて、
   前記取付部材を開口部で自在に移動させるための板バネ
   部材と、 を備えることを特徴とするカートリッジ検出／保持装
   置。
5. 【請求項５】 前記請求項２記載のカートリッジ検出／
   保持装置において、変位部材として、レバー本体部及び
   先端部が折れ曲がり、かつ、その外側端部が傾斜したリ
   ボンカートリッジロック部とからなり、リボンカートリ
   ッジの挿入時の端部が前記リボンカートリッジロック部
   の傾斜部に当接し、かつ、弾性に抗して上昇するととも
   に前記リボンカートリッジの側面を移動し、かつ、前記
   リボンカートリッジの規定位置で前記リボンカートリッ
   ジロック部の内側が嵌まり込み、この規定位置を保持す
   るための変位レバーを有し、 かつ、前記レバー本体部の他端が取り付けられ、かつ、
   変位レバーを前記リボンカートリッジの挿入方向に直交
   して回転させるための回転支持機構と、 前記変位レバーをカートリッジの挿入時の側面方向に弾
   性をもって押圧するための弾性部材と、 検出手段としての、前記変位レバーの変位でオン・オフ
   して前記カートリッジの挿入及び規定位置への挿入完了
   を識別するための検出スイッチと、 を備えることを特徴とするカートリッジ検出／保持装
   置。
6. 【請求項６】 前記請求項５記載のカートリッジ検出／
   保持装置においてシャーシに検出スイッチが固定される
   とともに、 変位レバーとして、回転支持機構である回転支点部材に
   端部が回転自在に取り付けられ、レバー本体部が前記検
   出スイッチのスライドピンに当接し、かつ、他端に設け
   られた前記リボンカートリッジロック部に、リボンカー
   トリッジの端部が挿入時に当接し、かつ、滑って持ち上
   げるための傾斜及び規定位置で前記リボンカートリッジ
   の後ろ端部に嵌まり込む角度が内側に形成されるととも
   に、リボンカートリッジロック部を前記リボンカートリ
   ッジから人の指で解除するためのロック解除部材が設け
   られ、 かつ、弾性部材として、前記回転支点部材に中央部が位
   置し、かつ、一端部がシャーシに固定されるとともに、
   他端部が前記レバー本体部を押圧して変位レバーに弾性
   を与えるＵ字状バネを備えることを特徴とするカートリ
   ッジ検出／保持装置。
7. 【請求項７】 前記請求項１記載のカートリッジ検出／
   保持装置において、カートリッジが規定位置に装着され
   たことを判断するための判断手段を備え、この判断手段
   によって、光検出部が出力する検出信号のレベルを、予
   め設定したしきい値と比較し、検出信号レベルがしきい
   値を越えた際にカートリッジが規定位置に装着されたと
   判断することを特徴とするカートリッジ検出／保持装
   置。
8. 【請求項８】 前記請求項１及び２記載の光検出部及び
   検出／保持部を映像信号をプリントして出力するビデオ
   プリンタに適用することを特徴とするカートリッジ検出
   ／保持装置。