JPH0998955A - 活動部位検出装置 - Google Patents

活動部位検出装置

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JPH0998955A
JPH0998955A JP7286745A JP28674595A JPH0998955A JP H0998955 A JPH0998955 A JP H0998955A JP 7286745 A JP7286745 A JP 7286745A JP 28674595 A JP28674595 A JP 28674595A JP H0998955 A JPH0998955 A JP H0998955A
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Kenichi Kamijo
憲一 上條
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部刺激や被験者の反応等に応じて観測された
機能的MRIデータや脳波、脳磁波等の時系列データを
入力し計測回数が少なくても活動部位を検出する装置の
提供。 【解決手段】各部位や各チャネルにおける時系列データ
を入力し循環変動を計算する循環変動計算部と、外部刺
激や被験者の反応の時系列変化の情報を入力し期待活動
時系列データを出力する期待パターン生成部と、期待活
動時系列データの循環変動データを算出する期待循環変
動計算部と、循環変動計算部と期待循環変動計算部から
の循環変動データの相関係数を算出する相関係数計算部
と、相関係数から対応する部位やチャネルの活動の有無
を判定する活動部位判定部と、時系列データに所定のフ
ィルタ処理を施すノイズフィルタ部、時系列データの平
均及び/又は分散を算出して活動部位判定部に出力する
平均・分散計算部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活動部位検出装置に
関し、特に機能的MRIデータや脳波、脳磁波等の時系
列データを入力し、外部刺激や被験者の反応に応じて活
動している部位やチャネルを検出する活動部位検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、脳内の活動を非侵襲で観測する手
段として、機能的MRIデータや脳波、脳磁波等の時系
列データが注目されている。外部刺激や被験者の反応に
応じて脳内に神経活動が生じるが、その活動を、例え
ば、MRI(核磁気共鳴イメージング)装置によって機
能的MRIデータとして観測したり、電極を用いて脳波
データとして観測したり、超電導量子干渉素子を用いて
脳磁波データとして観測することができる。
【0003】機能的MRIデータは、神経活動に伴って
増加すると考えられる赤血球内ヘモグロビンの還元の量
に応じて変化する指標で、脳内の特定部位毎での時系列
データとなる。脳波や脳磁波データは、脳内の電気的な
活動が電極や素子で観測されたものである。これらは、
電極や素子に対応するアンプのチャネル毎の時系列デー
タとなる。このとき、ある外部刺激や被験者の反応に対
応した部位やチャネルを特定することは、脳内機能を解
析したり、脳機能診断を行う上で必要不可欠である。
【0004】一般に、脳内の活動は複雑であるため、特
定の刺激や反応に対する信号は非常に微弱であるため、
該信号を抽出することは非常に困難である。また、機能
的MRIデータには、脳内活動とは関係無い心拍等の信
号が含まれていたり、脳波や脳磁波には、外部から混入
するノイズが含まれている。
【0005】このため、与えられた時系列データから、
外部刺激や被験者の反応に対応した成分を強調する必要
がある。
【0006】従来、特定の刺激や反応に対する信号を強
調するために、次のような加算平均法と呼ばれる方法が
知られている。すなわち、ある外部刺激を複数回繰り返
し、それぞれの刺激に対して得られた時系列データを収
集する。これらのデータを刺激の時点でそろえて加算
し、その計測回数で除したものが、加算平均した時系列
データとなる。
【0007】被験者の反応に対する時系列データの場合
でも、同様な方法で計算することができる。例えば、あ
る外部刺激を与えた時刻や被験者の反応が生じた時刻を
0とし、i回目に観測された時刻tにおけるデータをd
i(t)とすると、加算平均データa(t)は、次式
(1)で与えられる。
【0008】
【数1】
【0009】加算平均した時系列データでは、ある外部
刺激や被験者の反応に対応した成分は、n回の加算で振
幅がn倍になるが、対応しない成分はn1/2倍しか大き
くならない。従って、nを大きくすることにより、目的
とする成分のS/N比(信号対雑音比)が増大する。
【0010】加算平均した時系列データの振幅の大きさ
等を調べることにより、ある外部刺激や被験者の反応に
対応した部位やチャネルを特定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、計測回数nが比較的小さな値の場
合、それほどS/N比が向上しないため、振幅の大きさ
等で部位やチャネルを特定するのは困難であるという問
題点を有する。
【0012】また、外部刺激や被験者の反応に対応した
部位やチャネルを特定する際、振幅を得るための信号波
形の定義は主観的であるため、判定者により違いが生じ
たり、部位やチャネルが特定される信頼度のような数値
を定義(規定)することができないという問題点があっ
た。
【0013】このため、計測回数が少ない場合でも部位
やチャネルが特定され、またその信頼度のような数値を
計算できるような手法が必要不可欠である。
【0014】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、ある外部刺激や被験者の反応に対する計測データ
の数が比較的少ない場合でも、外部刺激や被験者の反応
に応じて変化している成分をある部位やチャネルを検出
し、その信頼度のような数値を計算する活動部位検出装
置を提供することにある。また、本発明の目的は、ある
外部刺激や被験者の反応に対する観測データから、反応
に対応したデータのパターンが未知であっても、自動的
に簡便に活動部位やチャネルを検出する活動部位検出装
置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、機能的MRIデータ又は脳波、脳磁波な
どの時系列データを入力し、外部刺激や被験者の反応等
に応じて活動している部位及び/又は活動しているチャ
ネルを検出する活動部位検出装置において、各部位及び
/又は各チャネルにおける時系列データを入力し、循環
変動を計算する循環変動計算手段と、外部刺激や被験者
の反応の時系列変化の情報を入力し、期待される活動時
系列データを出力する期待パターン生成手段と、前記期
待パターン生成手段から出力された期待活動時系列デー
タを入力し、該期待活動時系列データの循環変動を算出
する期待循環変動計算手段と、前記循環変動計算手段か
ら出力される循環変動データと前記期待循環変動計算手
段から出力される循環変動データを入力し、これらの変
動データの相関係数を算出する相関係数計算手段と、前
記相関係数計算手段から出力された相関係数を入力し、
対応する部位及び/又はチャネルが活動しているか否か
を判定する活動部位判定手段と、を備えて成ることを特
徴とする活動部位検出装置を提供する。
【0016】本発明に係る活動部位検出装置は、好まし
くは、各部位や各チャネルにおける時系列データを入力
し、バンドパスフィルタなどを用いてノイズを軽減さ
せ、循環変動計算部に出力するノイズフィルタ部を備え
て成ることを特徴とする。
【0017】さらに、本発明に係る活動部位検出装置
は、好ましくは、各部位や各チャネルにおける時系列デ
ータを入力し、平均や分散などを計算し、活動部位判定
部に出力する平均・分散計算部を備えて成ることを特徴
とする。
【0018】
【作用】本発明に係る活動部位検出装置の原理・作用に
ついて以下に説明する。
【0019】まず、n回の外部刺激や被験者の反応に対
して得られた計測データを連結して一つのデータb
(i)とする。
【0020】そして、このデータの循環変動を算出す
る。例えば、循環変動として、コレログラムを用いるこ
とができる。
【0021】コレログラムc(i)は、例えば、基とな
るデータ列と、起点をi遅らせたデータ列との相関係数
を順次並べたもので、次式(2)のように定義される。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、mは上式(3)で与えられるよう
に、データb(i)の平均値を表わしている。また、N
はデータの大きさである。
【0024】b(k)の添え字(インデックス)kがN
を越えた場合は、例えば、kをNで割った余りを新たに
kとし循環的に参照する。
【0025】こうすることにより、b(i)に外部刺激
や被験者の反応に対応する成分が含まれていれば、c
(i)はnの数だけ谷ができることになる。
【0026】次に、外部刺激や被験者の反応の時系列変
化から、期待される活動時系列データを生成する。これ
は、実際の活動パターンと同じである必要は無く、外部
刺激や被験者の反応の時系列変化に応じて変化する時系
列であれば良い。
【0027】期待される活動時系列データu(i)か
ら、そのコレログラムv(i)を計算する。
【0028】時系列データが外部刺激や被験者の反応に
応じて変化する成分を持つならば、コレログラムc
(i)とコレログラムv(i)の相関係数rは高い値を
持つことになる。
【0029】従って、各部位やチャネルについて相関係
数rの値を計算して調べることより、外部刺激や被験者
の反応に応じて活動している部位やチャネルを効果的に
検出することが可能となる。しかも、外部刺激や被験者
の反応のタイミング情報のみでよいため、具体的な活動
パターンを知らなくても活動部位やチャネルを検出する
ことができる。
【0030】また、相関係数rという値を計算できるの
で、検出された部位やチャネルの信頼度のような値とし
て用いることもできる。
【0031】本発明は、第2の視点において、好ましく
は、時系列データb(i)にノイズフィルタを適用し、
その値を基にコレログラムを計算する。
【0032】ノイズフィルタとして、バンドパスフィル
タ等を用いることにより、目的とする外部刺激や被験者
の反応の時系列変化に応じて変化している成分とは異な
る周波数の影響を低減することが可能とされ、このため
効果的に活動部位や活動チャネルを検出することができ
る。
【0033】本発明は、第3の視点において、時系列デ
ータb(i)もしくは観測データから、平均値や分散等
の統計量を計算し、活動部位や活動チャネルの判定に用
いる。これにより、例えば、機能的MRIデータに混在
する血管部分を取り除き、活動部位でないにもかかわら
ず、活動部位であると判定することを避けることが可能
とされ、高精度に検出することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0035】
【実施形態1】図1は、本発明の第1の実施の形態の構
成を示す図である。以下で用いる記号等は上記「作用」
の欄で説明した記法に従う。
【0036】以下では、n回の外部刺激に対して得られ
た機能的MRIデータがあり、ある部位の時系列データ
を入力して判定結果を出力する場合を例に説明を行う。
被験者の反応などにより観測された機能的MRIデータ
や、脳波・脳磁波などのチャネル毎の時系列データに関
しても同様の手続きで行うことができる。
【0037】外部刺激として、例えば図5に示すような
格子模様で白と黒が毎秒3回程度反転するような視覚刺
激を用いることとする。また、被験者へは、視覚刺激が
例えば5秒間提示され、続く5秒間は何も提示されない
とする。また、機能的MRI像として、例えば、図6に
示すような視覚野が存在する被験者の後頭部を含むよう
な面で観測されるようにする。
【0038】図1を参照して、循環変動計算部1は、時
系列データ10を入力し、コレログラムを計算し、計算
結果を循環変動信号13として出力する。
【0039】例えば、n回の外部刺激に対して、図7に
示す部位で観測された機能的MRIデータの時系列デー
タの一例(1回目〜n回目)を図8(A)〜図8(C)
に示す。
【0040】このとき、循環変動計算部1は、まず、こ
れらのデータを連結し一つのデータb(i)とする。な
お、既に入力された時系列データ10が連結したもので
ある場合は、改めて連結する必要は無い。
【0041】連結したデータb(i)の一例を図9に示
す。すなわち、図9には、図8(A)〜図8(C)に示
す1回目からn回目のMRIデータを連結したデータ
(横軸は時間)を示している。
【0042】このデータのコレログラムc(i)は、例
えば、基となるデータ列と、起点をi遅らせたデータ列
との相関係数を順次並べたもので、c(i)は次式(4)
で与えられる。
【0043】
【数3】
【0044】ここで、mは上式(5)で与えられるように
c(i)の平均値、Nはデータの大きさ(サンプル数)
である。b(k)のkがNを越えた場合は、例えば、k
をNで割った余りを新たにkとし循環的に参照する。ま
た、越えない範囲のデータを用いるような有効なデータ
の大きさが順次減少するコレログラムを定義することも
できる。さらに、平均値mの代りにトレンド傾向などを
用いることもできる。
【0045】本実施形態においては、循環変動信号13
として、例えば、コレログラムc(i)のようなデータ
を用いることができる。
【0046】図10に、データ列c(i)の一例を示
す。なお、循環変動計算部1は、好ましくはパーソナル
コンピュータやワークステーション等の演算処理部で実
現される。
【0047】図1を参照して、期待パターン生成部2
は、外部刺激や被験者の反応の時系列変化の情報11を
入力し、期待パターン信号12を出力する。
【0048】例えば、図11(A)に示すような外部刺
激の時系列変化の情報が入力された場合、図11(B)
に示すように、外部刺激の変化の様子と同期をとるよう
な期待パターン(矩形波パターン列)を出力する。
【0049】期待パターン12信号は、外部刺激や被験
者の反応と同期が取られていれば良く、期待パターンの
波形の形は任意である。例えば、図11(C)に示すよ
うな波形(正弦波)でも良い。なお、期待パターン生成
部2として、パルスジェネレータや、正弦波ジェネレー
タ、パーソナルコンピュータなどを用いることができ
る。
【0050】図1を再び参照して、期待循環変動計算部
3は、期待パターン信号12を入力し、期待循環変動信
号14を出力する。変動信号は、例えば、循環変動計算
部1と同様の方式で計算することができる。例えば、図
11(B)に示す信号を期待パターン信号として用いた
場合、期待循環変動計算部3から出力される期待循環変
動信号14の例を図12に示す。期待循環変動計算部3
として、パーソナルコンピュータやワークステーション
などを用いることができる。
【0051】相関係数計算部4は、循環変動信号13と
期待循環変動信号14を入力して相関係数を求め、相関
係数信号15を出力する。例えば、循環変動信号をc
(i)、期待循環変動信号をv(i)とすると、相関係
数rは次式(6)で求めることができる。
【0052】
【数4】
【0053】ただし、Nはデータの大きさ、cm,v
mは、それぞれデータ列c(i),v(i)の平均であ
る。
【0054】ここでは相関係数信号15として、相関係
数を用いたが、2つのデータ列の相関度を表すものであ
ればよい。相関係数計算部4として、パーソナルコンピ
ュータやワークステーションなどを用いることができ
る。
【0055】活動部位判定部5は、相関係数信号15を
入力して、活動しているか否かの判定を行い、判定結果
情報16を出力する。例えば、相関係数が0.6以上で
あれば、活動していると判断し、その信頼度として相関
係数を出力することもできる。活動部位判定部5とし
て、パーソナルコンピュータやワークステーションなど
を用いることができる。
【0056】以上の処理を、観測された全ての部位で行
ない、例えば活動していると判断された部位に対応する
MRI画像での位置に赤いマーク等を付ければ、活動し
ている部分を視覚的に表現することもできる。
【0057】
【実施形態2】図2は、本発明の第2の実施の形態の構
成を示す図である。図2において、前記第1の実施形態
の説明で参照した図1と同一の機能を有する要素には同
一の参照符号が付されている。本実施形態の説明におい
て、前記第1の実施形態と共通の部分の説明は省略す
る。
【0058】図2を参照して、本実施形態においては、
前記第1の実施形態の構成に、ノイズフィルタ部6が新
たに追加されている。ノイズフィルタ部6は、時系列デ
ータ10を入力しフィルタリングされた時系列データ1
7を出力する。循環変動計算部1へは、フィルタリング
された時系列データ17が入力される。
【0059】ノイズフィルタ部6におけるフィルタリン
グ法として、周波数解析を用いたバンドパスフィルタ、
移動平均法、正規分布フィルタ等を用いることができ
る。例えば、移動平均法を用いた場合、時系列データb
(i)にノイズフィルタを適用した結果b’(i)は、
次式(7)で求めることができる。
【0060】
【数5】
【0061】ここで、Mは移動平均を行う幅である。ノ
イズフィルタ部6として、パーソナルコンピュータやワ
ークステーションなどを用いることができる。
【0062】
【実施形態3】図3は、本発明の第3の実施の形態の構
成を示す図である。図3において、前記第1の実施形態
の説明で参照した図1と同一の機能を有する要素には同
一の参照符号が付されている。本実施形態の説明におい
て、前記第1の実施形態と共通の部分の説明は省略す
る。
【0063】図3を参照して、本実施形態においては、
前記第1の実施形態の構成に、平均・分散計算部7が新
たに追加されている。平均・分散計算部7は、時系列デ
ータ10を入力し、その平均と分散もしくは標準偏差を
計算し、平均・分散信号18を活動部位判定部5に出力
する。平均・分散計算部7として、パーソナルコンピュ
ータやワークステーションなどを用いることができる。
【0064】活動部位判定部5は、相関係数信号15と
平均・分散信号18に基づいて活動しているか否かの判
定を行う。例えば、機能的MRIデータに関しては、反
応している部位は赤血球内のヘモグロビンの還元の量に
応じているため、その赤血球が集まって来る血管がある
場合、その血管が活動部位として判断されてしまう。
【0065】一般に、血管の場合には機能的MRIデー
タの値が非常に大きく、分散も大きくなる傾向がある。
このため、例えば、観測された部位全体の機能的MRI
データの平均や分散と平均・分散信号18を比較して、
平均・分散信号18が非常に大きい場合は、相関係数信
号15が高い値を示していても、反応部位と判定しない
ようにすることができる。
【0066】
【実施形態4】図4は、本発明の第4の実施の形態の構
成を示す図である。図4において、前記第2の実施形態
の説明で参照した図2と同一の機能を有する要素には同
一の参照符号が付されている。本実施形態の説明におい
て、前記第2の実施形態と共通の部分の説明は省略す
る。
【0067】図4を参照して、本実施形態においては、
前記第2の実施形態の構成に、平均・分散計算部7が新
たに追加されている。図4に示すように、平均・分散計
算部7には時系列データ10が入力され、その平均と分
散もしくは標準偏差を計算し、平均・分散信号18を活
動部位判定部5に出力する。平均・分散計算部7とし
て、パーソナルコンピュータやワークステーションなど
を用いることができる。活動部位判定部5は、相関係数
信号15と平均・分散信号18に基づいて活動している
か否かの判定を行う。なお、本実施形態においては、平
均・分散計算部7には時系列データ10が入力されてい
るが、ノイズフィルタ部6の出力値であるフィルタリン
グされた時系列データ17を入力するようにしてもよ
い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部刺激や被験者の反応などに応じて観測された機能的
MRIデータや脳波、脳磁波等の時系列データを入力
し、計測回数が少なくても活動している部位を検出する
ことが可能となる。また、本発明によれば、検出に対す
る信頼度のような数値を出力することが可能となり、活
動部位又はチャネルを高精度に検出することを可能とす
るという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る活動部位検出
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る活動部位検出
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る活動部位検出
装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係る活動部位検出
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】被験者に提示される視覚刺激の一例である。
【図6】機能的MRIデータを観測する部位の一例を模
式的に示す図である。
【図7】機能的MRIデータを観測する部位の一例を模
式的に示す図である。
【図8】外部刺激に対して観測された機能的MRIデー
タの一例である。
【図9】本発明の実施の形態を説明するための図であ
り、複数回のデータが連結されてなる時系列データの一
例である。
【図10】本発明の実施の形態を説明するための図であ
り、循環変動信号(コレログラムデータ)の一例であ
る。
【図11】本発明の実施の形態を説明するための図であ
り、外部刺激や被験者の反応の時系列変化の情報の一例
と期待パターン信号の一例である。
【図12】本発明の実施の形態を説明するための図であ
り、期待循環変動信号(コレログラムデータ)の一例で
ある。
【符合の説明】
1 循環変動計算部 2 期待パターン生成部 3 期待循環変動計算部 4 相関係数計算部 5 活動部位判定部 6 ノイズフィルタ部 7 平均・分散計算部 10 時系列データ 11 外部刺激や被験者の反応の時系列変化の情報 12 期待パターン信号 13 循環変動信号 14 期待循環変動信号 15 相関係数信号 16 判定結果情報 17 フィルタリングされた時系列データ 18 平均・分散信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機能的MRIデータ又は脳波、脳磁波など
    の時系列データを入力し、外部刺激や被験者の反応等に
    応じて活動している部位及び/又は活動しているチャネ
    ルを検出する活動部位検出装置において、 各部位及び/又は各チャネルにおける時系列データを入
    力し、循環変動を計算する循環変動計算手段と、 外部刺激や被験者の反応の時系列変化の情報を入力し、
    期待される活動時系列データを出力する期待パターン生
    成手段と、 前記期待パターン生成手段から出力された期待活動時系
    列データを入力し、該期待活動時系列データの循環変動
    を算出する期待循環変動計算手段と、 前記循環変動計算手段から出力される循環変動データと
    前記期待循環変動計算手段から出力される循環変動デー
    タを入力し、これらの変動データの相関係数を算出する
    相関係数計算手段と、 前記相関係数計算手段から出力された相関係数を入力
    し、対応する部位及び/又はチャネルが活動しているか
    否かを判定する活動部位判定手段と、 を備えて成ることを特徴とする活動部位検出装置。
  2. 【請求項2】前記各部位及び/又は各チャネルにおける
    時系列データを入力し、該時系列データに所定のフィル
    タリング処理を施して前記循環変動計算手段に出力する
    ノイズフィルタ手段を更に備えたことを特徴とする請求
    項1記載の活動部位検出装置。
  3. 【請求項3】前記各部位及び/又は各チャネルにおける
    時系列データを入力し、該時系列データの平均及び/又
    は分散を算出して前記活動部位判定手段に出力する平均
    ・分散計算手段を更に備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の活動部位検出装置。
  4. 【請求項4】前記循環変動計算手段が、複数回(=n
    回)の外部刺激及び/又は被験者の反応に対して得られ
    た計測データを連結して一のデータに加工し、該データ
    について循環変動を算出することを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一に記載の活動部位検出装置。
  5. 【請求項5】前記相関係数計算手段が、前記循環変動計
    算手段から出力された前記時系列データの循環変動とし
    てのコレログラムと、前記期待循環変動計算手段から出
    力された期待される活動時系列データの循環変動として
    のコレログラムと、の相関係数を算出することを特徴と
    する請求項1から4のいずれか一に記載の活動部位検出
    装置。
  6. 【請求項6】前記ノイズフィルタ手段が、前記時系列デ
    ータのノイズを軽減させる所定のフィルタリング処理を
    行うことを特徴とする請求項2記載の活動部位検出装
    置。
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