JPH0690934A - 注意力試験装置 - Google Patents

注意力試験装置

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JPH0690934A
JPH0690934A JP4213919A JP21391992A JPH0690934A JP H0690934 A JPH0690934 A JP H0690934A JP 4213919 A JP4213919 A JP 4213919A JP 21391992 A JP21391992 A JP 21391992A JP H0690934 A JPH0690934 A JP H0690934A
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stimulus
attention
signal
pulse signal
button
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JP4213919A
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Lothar Ludwich
ルートヴィッヒ ローター
Pigashu Robert
ピガシュ ロベール
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験の再現性に優れ、最小人数の人員で正確
な結果が得られる注意力試験装置を提供する。 【構成】 音声記録手段12から読み出された刺激を音
声発生手段14は聞き取り可能な音声としてヘッドホン
10を介して出力する。当該刺激は例えばランダムな数
字の連続であり、そのうちの任意の数字、例えば0を目
標刺激とする。前記ヘッドホン10を着用した被験者は
前記目標刺激が聞こえた時にボタン16を押す。この結
果、ボタン押圧パルス信号が制御ユニット2に出力され
る。制御ユニット2はこの信号を記録ユニット26に記
憶し、前記刺激および前記目標刺激と異なる刺激と前記
記録信号との相関関係を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人の注意力を試験する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人の注意力または集中力の試験に関して
様々な目的に応じた装置がある。このような試験装置と
しては、精神分裂病で苦しむ患者のためにR.M.Pi
gacheが提案した装置が知られている(知覚及び運
動技能(Perceptual and MotorSkills) 1976年、4
2、243ー253頁)。
【0003】この論文では、数字、文字、単語または音
を被験者に聞かせ、被験者は手または足に取り付けられ
たボタンを押して数字の0など特定の数字に対して反応
することになっている。この試験は、被験者の両耳に同
じ数字(刺激)が聞こえる第一段階と、各々の耳に異な
る順番で同じ刺激が聞こえてくる第二段階の二つのステ
ップで行われる。しかしながら、両耳または一方の情報
が単に撹乱信号である場合は他方の耳に聞こえてくる特
定の目標刺激(以下、例えば”0”とする)にのみ反応
しなくてはならない。連続した刺激を異なる速度で被験
者に出力することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
上述の試験を行うには非常に人件費がかかるという問題
がある。例えば、看護婦または医療技師が一連の刺激を
被験者に読み上げる場合、これら一連の刺激を一定の速
度で明瞭に読み上げ、また被験者が目標に正しく反応し
ているかあるいは目標が無い場合に間違って反応してい
るのかを注意深く観察するためにスタッフは多大な注意
を払わなくてはならないという問題がある。また、試験
を行っている被験者に適切な指導も行わなくてはならな
い。
【0005】このような状況では、試験全てを再現する
ことなどできず試験結果の信憑性が疑われてしまうとい
う問題がある。
【0006】本発明は上記従来技術の課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は各試験を正確に再現すること
ができ、最小限の人員で試験を行っても正確に測定可能
な結果が得られる注意力試験装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の注意力試験装置は一定間隔で刺激の読み出
しを行う音声記録手段と、被験者が聞き取れるよう前記
刺激を出力するラウドスピーカーまたはヘッドホン付き
聴覚刺激発生器と、特定の刺激タイプ(目標)を認識し
た場合前記被験者が操作し、この操作によりボタン押圧
パルス信号を発生させる操作手段と、前記ボタン押圧パ
ルス信号を記録し、前記目標刺激及び該目標と異なる刺
激を前記ボタン押圧パルス信号と相関させる記録装置と
から構成されていることを特徴とする。
【0008】
【作用および効果】本発明の注意力試験装置は上記のよ
うな構成をしており、前記音声記録手段は数字の0など
を目標刺激として一連の刺激を一定間隔で読み出す。音
声記録手段から読み出された刺激を被験者は前記聴覚刺
激発生器のラウドスピーカーまたはヘッドホンを通して
聞き取る。特定の刺激、すなわち目標を認識すると被験
者はキー、ボタン、トグルスイッチなどを押してボタン
押圧パルス信号(key-press impulse) を発生させる。前
記記録装置はこのパルス信号を記憶し、記憶されたパル
ス信号と前記目標刺激および異なる刺激との相関関係を
求める。
【0009】上記装置を用いることにより、異なる被験
者および/または異なる時間での試験条件を正確に再現
することが可能となる。このため音の予測結果(sound p
redictive results)が確実に得られる。前記刺激は擬似
ランダム順序(pseudo-randomorder) で前記音声記録手
段内に記憶されており、特定のサイクル周波数によって
所定間隔で読み出しおよび聞き取りができる。被験者
が”0”を認識する度にボタンを押すとボタンから前記
記録装置にキーパルス信号が出力される。前記記録装置
が受信するのはボタン押圧パルス信号だけではなく、刺
激及び目標に関する情報も受信する。このため各試験を
迅速にまた効果的に評価することができ、この結果、被
験者が目標刺激に正しく反応したかあるいは目標が聞こ
えない時にボタンを押したものであるかを試験実施者は
判断することができる。
【0010】試験条件の再現精度を向上させるため、試
験方法について被験者に指示を与えることができるよう
情報音声記録手段および/またはディスプレーを設ける
とよい。当然のことながら、被験者が一人の場合は例え
ば医療技師が被験者に情報を提供し続けても構わない
が、しかしながら場合に応じて異なるような指示は測定
結果に影響する場合もある。
【0011】以上のように、”0”が聞こえる度に被験
者が反応するよう被験者の両耳にヘッドホンから同一刺
激を出力する単純な試験である。音声記録手段からの一
連の数字の読み取りや、音声発生手段からの聴覚情報の
出力は所定の周波数で行われる。この周波数は変更する
ことができる。従って、音声記録手段の読み取り速度を
異なる二つの速度に変更したり、あるいは互いに異なる
刺激の速度を変更するのが好ましい。例えば、早い速度
の場合1秒に二つの刺激を聞き取らせ、一方、低速度で
は2秒毎に1つの刺激を聞き取らせる。上記のタイプの
試験は、「単一試験」(mono operation)と呼ばれるもの
であり、「両耳聴(diotic)刺激」が出力される。
【0012】予測測定結果を向上させるため、本発明で
はこの他さらにいわゆる両耳異音刺激(dichotic stimul
i)を使用する。すなわち、別々のチャンネルから被験者
の左右の耳に異なる一連の刺激を与えるものである。被
験者は一方の耳に撹乱音が送られている状態で他方の耳
から聞こえる目標にのみ反応する。この場合、目標刺激
音は両耳には同時に聞こえないということに注意しなく
てはならい。
【0013】本発明のその他の態様の試験装置では、音
声発生手段にヘッドホン用として2チャンネルを設け、
制御装置にはスイッチ構造を備える。このスイッチによ
り同じ刺激を同時に出力したり、あるいは異なる刺激を
異なるチャンネルに出力することが可能となる。
【0014】上記の特徴を備えた本発明の試験装置に速
度切り換え装置を組み合わせると、第一に両耳聴刺激を
低速度で、第二に両耳異聴刺激を低速度で、第三に両耳
聴刺激を高速度で、第四に両耳異聴刺激を高速度でとい
ったように種類の異なる基本試験タイプ毎に刺激の読み
取り速度を選択することが可能となる。
【0015】このような装置を用いて、各々約5分間の
サブテストを順次実施する。例えば、第一回目の5分テ
ストでは、両耳異聴刺激を早い速度で被験者に聞かせ
る。この5分(=300秒)の間、50個のゼロが含む
全体として600個の数字が同時に両耳に聞こえる。
【0016】従って、ゼロを聞き取る毎にボタンを押
し、残り550個の刺激の時にはボタンを押さない場合
に最も良い結果がでる。ゼロの時にボタンを押して反応
することができない場合その結果は看過エラー(omissio
n error)と呼び、一方、ゼロが聞こえないのにボタンを
押して誤って反応した場合はその結果は過誤エラー(com
mission error)と呼ぶ。ここで、被験者のボタン押圧操
作が聞き取ったゼロに対する反応なのか、エラーなのか
を判断する基準を定義する必要がある。このように、本
発明の装置は時間制御を行っており、このため各目標が
出力された後に所定期間のウィンドー信号が出力され、
ゲート回路が前記ウィンドー信号とボタン押圧パルスを
結合させる。前記数字列がゆっくりと読み出される場
合、例えば2秒毎に数字1個の速度の場合、前記ウィン
ドー信号の時間スパンは4秒となる。数字読み出し速度
が早い場合、前記ウィンドー信号の時間スパンはわずか
1.5秒となる。被験者がボタンを押すのに長い時間が
かかりウィンドー信号が消えてしまった場合、前記ボタ
ン押圧操作は過誤エラーと分析される。
【0017】本発明の最も単純な構成としては、マルチ
トラックテープレコーダーを用いた場合である。第一ト
ラックには周期信号を、第二トラックには例えば左チャ
ンネル用の数字列を、第三トラックには右チャンネル用
数字列を、第四トラックには”0”出力を認識する一連
のパルス信号が記録されている。前記記録手段に例えば
マルチチャンネルレコーダー、すなわちポリグラフなど
を使用し、当該手段で信号周波数や目標パルス信号を記
録し、他方その他のトラックにはボタン押圧パルス信号
が記録される。前記記録の分析は手作業で、あるいは適
当な読み取り装置で行う。まず初めに、一個のボタン押
圧パルス信号が目標パルス信号の最大間隔の範囲にある
か否かが判断される。次に、看過エラーと過誤エラーの
分析が行われ、その後、通常の計算機による分析が行わ
れる。
【0018】さらに、本発明の装置は、正しいボタン押
圧パルス信号を個々にカウントすることにより前記看過
エラーを確定することが可能なカウンターを備えてい
る。数字列中の目標すなわちゼロの個数は分かっている
ため、前記カウンターの全体値からゼロの個数を引いて
看過エラーの個数を確定することができる。
【0019】第二カウンターでは前記ウィンドー信号の
期間外にあるボタン押圧パルス信号をカウントする。所
定個数の刺激および目標毎に数の相違を算出して目標以
外の個数を示す。このように第二カウンターの内容は過
誤エラーを表す。
【0020】前記装置は完全にデジタルで動作するのが
好ましい。読出/書込メモリー(RAM)には0ー9ま
での各数字の音声信号がデジタルで記憶されている。ま
た、メモリーには音声記録手段用のアドレス信号が記憶
されており、また前記アドレスメモリーはアドレスレジ
スターによって連続アドレス指定されている。前記アド
レスメモリーには擬似ランダム順序ですでにコンパイル
された音声記録手段用アドレスが記憶されている。2チ
ャンネル装置の場合、二個のアドレスメモリーと、二個
の音声発生手段と、さらにもう1個の音声記録手段が必
要である。
【0021】演算プログラムを用いて分析を実行する。
すなわち、エラー指数(an error index)と記録されてい
るボタン押圧パルス信号から求めたその他の演算値を演
算するプログラムである。
【0022】前記エラー指数IE の式は、 (1)IE =om /n1 +2・Co/(S−n1 ) IE =エラー指数 om =看過エラー nt =目標数 Co =過誤エラー S=n1 を含む刺激の全体数 看過エラーと過誤エラーは以下のようにカウンターデー
タとの関連から算出される。
【0023】(2A) om =nt −<カウンター1> (2B) Co =<カウンター2> 50個の目標から成る600個の両耳異聴刺激を早い速
度で読み出すサブテストにおいて、看過エラーが15個
と過誤エラーが80個の場合エラー指数は次のように算
出することができる。
【0024】(3)IE (F2 )=(50−35)/5
0+2・80/(600−50) そして、全体結果、例えば上述のエラー指数に関する全
体の結果を算出するため各々5分間からなる4つのサブ
テスト(早い速度/遅い速度での両耳聴および両耳異聴
刺激)から求めた結果と結合することができる。
【0025】しかしながら、各サブテスト毎に個別に分
析し、各サブテスト毎に確定されたエラー指数IE とそ
の他のサブテストの結果を結合することによりもっと重
要な結果が得られる。
【0026】擬似ランダムベースで音声記録手段から読
み出された音声信号は、音声発生手段と称す制御ユニッ
トによってさらに処理され、またヘッドホンへ出力する
ために復調(デルタ変調し、記録した音声信号で)およ
び増幅される。
【0027】複数のサブテストから成る全体試験を、変
数(両耳聴/両耳異聴刺激;早い速度/遅い速度)が各
々異なる一連のサブテストを実行する時間カウントユニ
ットの制御を行う制御ユニットで自動的に制御する。
【0028】前記プログラムは各サブテスト中に登録さ
れたボタン押圧パルス信号を処理し、また次にこの処理
結果は互いに結合され、処理結果の関連づけが行われ
る。
【0029】本発明のデジタル仕様の装置には、音声信
号に相当する各刺激をアドレスまたはグループアドレス
に記憶するデジタルメモリー(例えば、RAM)の形を
した音声記録手段が備えられており、アドレスメモリー
の出力は音声記録手段のアドレス入力に接続され、また
アドレスレジスターによって順次アドレス指定されてい
るアドレスメモリー内に音声アドレスが擬似ランダムベ
ースで記憶される。
【0030】度数字列を低速から高速に変更するため、
切り換え可能なパルス信号周波数を有し、アドレスレジ
スターが接続されたパルス信号発生器を使用している。
【0031】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明に係る注意
力試験装置の好適な実施例を説明する。
【0032】図1のブロック図は制御ユニットを示して
おり、当該ユニットはマイクロプロセッサー、マイクロ
コンピューターまたは類似の装置から構成されている。
図1の左側にはバスを介して制御ユニット2に接続され
た読取/書込メモリー4、キーボード5、読取専用メモ
リー(ROM)6が示されている。メモリー4と6には
制御ユニット2作動用プログラムとデータ等が記憶され
ている。キーボード5からは制御ユニット2にコマンド
を送ることができる。ディスプレー8は試験結果を表示
するが、試験準備のために被験者への指示を表示する際
にも使用される。
【0033】さらに、前記制御ユニット2には数字列を
記憶する音声記録手段12が接続されている。音声発生
手段14では、ヘッドホン10の両端部から出力される
2チャンネル用低周波信号に変換するため、前記音声記
録手段12からの出力信号を処理する。
【0034】最も簡単な構成例としては、音声記録手段
12をマルチトラックテープレコーダーで構成する。
【0035】図2には、テープカセット20、マルチト
ラックオーディオフィルムヘッド22、当該ヘッドに沿
って再生される4トラックテープ24が概略的に示され
ている。トラックの上部には高周波信号バーストとして
周期信号(cycle signal)C1が記録されている。
【0036】第二トラックにはいわゆる目標パルス信号
が記録されており、当該パルス信号が第三または第四ト
ラックでの0の記録位置を特定する。極性は各目標パル
ス信号Tに対応している。
【0037】第三トラックには数字列0、7、1、・・
・が記録されており、一方第四トラックには数字列1、
3、0、9・・・が記録されている。
【0038】図1に示されている制御ユニット2はテー
プ動作、つまり音声記録手段12を制御する。前記数字
列は音声発生手段14(例えば、増幅器を含む)を介し
てヘッドホン10の両チャンネルに出力される。ヘッド
ホン10を着用した被験者の左耳には例えば第三トラッ
クからの数字列0、7、1・・・が聞こえ、また右耳に
は第四トラックからの数字列1、3、0、9・・・が聞
こえる。左耳に聞こえる数字列0、1、2、0・・・が
対象であり、他方右耳に聞こえる数字列は単なる撹乱音
であると予め指示されている。左耳に”0”が聞こえる
度に被験者はボタン16を押さなくてはならず、ボタン
を押すことにより制御ユニット2にボタン押圧パルス信
号が出力される。次に、制御ユニット2は記録ユニット
26に対応パルス信号を出力する。
【0039】図3に示しているように、前記記録ユニッ
ト26はポリグラフである。前記周期信号C1と目標パ
ルス信号Tは上部チャンネルに一緒に記録されており、
一方第二チャンネルにはボタン押圧パルス信号が登録さ
れている。自動または手動分析によって、所定時間間隔
内に当該チャンネルに関連のある目標パルス信号(極
性)の時にボタン押圧パルス信号が出力されたか否かが
判断される。このようにして、看過エラーと過誤エラー
の回数が確定される。
【0040】図1に概略的に示されている装置のより詳
細な構成が図4に示されている。この装置はデジタルで
機能する。
【0041】マイクロプロセッサ50はタイマー52と
協働して複数の異なる回路を制御する。当該回路を以下
に詳述する。これらの回路制御は、図1に示されている
(図4では省略)ROM6および/またはRAM4に記
憶されているオペレーティングシステムによって行われ
る。
【0042】図4では各ブロックへと向かう制御信号を
点線で示している。これらの信号はマイクロプロセッサ
ー50の制御信号出力部80から出力されたものであ
る。
【0043】高周波パルス信号と低周波パルス信号との
切り換えが可能なパルス信号発生器54がアドレスレジ
スター56に周期パルス信号C1を出力する。この出力
がマイクロコンピューター50を起点とする場合、アド
レスメモリー58の連続記憶領域がアドレス指定され
る。デジタル音声記録手段からのアドレスは、既に確定
されている擬似ランダムベースで前記アドレスメモリー
58に記憶される。前記アドレス(デジタル)はデルタ
変調で記憶されており、前記アドレスメモリー58の出
力信号からアドレスグループが作成されるよう各数字毎
に前記音声記録手段からフィールドまたはアドレスまた
はアドレスグループが読み出される。”0”が読み出さ
れた場合、このゼロは前記マイクロプロセッサ50に信
号として出力され、当該マイクロプロセッサは即座に前
記タイマー52を介してラインL1にウィンドー信号を
出力する。前記数字列の読み出し速度が高速かあるいは
低速であるかによって、ウィンドー信号の持続時間も4
秒間または1.5秒間となる。
【0044】例えば、復調回路と増幅器から成る音声発
生手段66には各数字毎に音声記録手段からの信号が出
力される。単一試験(mono operation)(両耳聴刺激)の
間、ヘッドホン10の両端には単一の数字が聞こえる。
被験者は数字列を聞き取り、0毎にボタン16を押すと
ボタン押圧パルス信号がラインL2を介してエラーロジ
ックと一体のウィンドー回路70に出力される。さらに
このウィンドー回路はラインL1を介してマイクロプロ
セッサ50から送られてくるウィンドー信号をも受信す
る。
【0045】図5はスイッチユニットとして機能する前
記ウィンドー回路70に使用できるハードウエア装置を
示している。前記ウィンドー信号はAND回路71でボ
タン押圧信号と結合される。さらに、ラインL2から送
出されてくるボタン押圧信号と同様に、ラインL1から
は反転ウィンドー信号が第二AND回路73に入力され
る。
【0046】図4では、第一カウンター74にAND回
路71が接続されており、一方第二カウンター75には
AND回路73が接続されている。
【0047】被験者の反応が早い場合、ウィンドー信号
が現れている間に0の聞き取りに対するボタン押圧パル
ス信号がラインL2を介してAND回路71に出力され
る。この出力によってAND回路71の出力端にパルス
信号が出力され、カウンター74(第一カウンター)が
1単位繰り上げられる。
【0048】一連の各試験当たりのゼロの個数が周知の
場合、目標パルス信号の数からカウンター74の現在値
を減算することにより看過エラーの数を求めることがで
きる。
【0049】カウンター75(第二カウンター)の内容
は、全ウィンドー信号の期間外に発生したボタン押圧パ
ルス信号の数を表している。従って、この数から過誤エ
ラーの数を求めることができる。
【0050】前記パルス信号発生器54からの周期信号
C1の周波数を切り換えることにより、数字(刺激)列
の速度を加速または減速することができる。
【0051】第二の態様としては、図2に示されている
ように、ヘッドホン10の両端部に異なる数字列の出力
を行う。この場合に必要な部品は図4の構成に追加する
ことができる。すなわち、第二のアドレスメモリー6
0、第二の音声記録手段64、第二の音声発生手段68
などである。
【0052】カウンター74、75のカウンター値と発
生した刺激及び目標パルス信号の全体数に関する記憶値
との分析は、特定の分析プログラムに従って前記マイク
ロプロセッサが実行する。このように、それぞれ5分間
の各サブテスト毎に、エラー指数IE (第1式)とそれ
に続く各サブテスト毎のエラー指数IE から演算が行わ
れ、また被験者の集中力を証明するための演算も行われ
る。
【0053】図6はパルス信号ダイヤグラムであり、エ
ラーの記録例を示している。
【0054】図6Aと図6Bには、チャンネル1とチャ
ンネル2で読み出された数字列が示されている。例え
ば、左耳に聞こえるチャンネル1からの数字列を聞き取
り、一方、右耳に聞こえるチャンネル2からの数字列は
無視する。これらの数字列は、交互に現れるゼロの数が
3つまでとなるように、また同時に両チャンネルから0
が出力されないように構成されている。
【0055】図6Aと図6Bには、両耳異聴刺激(両方
の耳の数字列が異なる刺激)の「低速度試験」用の数字
列が示されている。各数字は2秒毎に読み出される。ゼ
ロが読み出される度に前記マイクロプロセッサ50は持
続期間が4秒間のウィンドー信号(図6C参照)を出力
する。
【0056】ウィンドーパルス信号の持続期間中に被験
者がボタン16を押した場合、図6Dに示すボタン押圧
パルス信号が出力される。当該パルス信号と前記ウィン
ドーパルス信号が同時に発生すると、上述したようにカ
ウンター1の値を1単位繰り上げる信号が出力される。
【0057】図6Dの中程には、「対象である」チャン
ネル1でゼロが読み出されていないにもかかわらず被験
者がボタン16を押した例が示されている。図6Dの中
程に示されているようにこのボタン押圧パルス信号は過
誤エラーであり、恐らくこのエラーは「対象ではない」
チャンネル2で先ほど読み出されたゼロが原因と考えら
れる。
【0058】図6Aにおいて、12秒と14秒の時にゼ
ロの読出しが行われている。12秒の時点、すなわち第
一番目のゼロが読み出された時ウィンドーパルス信号が
出力される。しかしながら、14秒の時点でもさらにゼ
ロの読み出しがなされているため、前記ウィンドーパル
ス信号の継続期間はさらに4秒延長され、このため全体
としては結合ウィンドー信号は6秒間持続する。
【0059】図6Dでは、二つのゼロ読みだしに反応し
てボタンが二回押されており、第一回目のボタン操作は
ウィンドー信号の期間内の正しい時期に行われている
が、第二回目のボタン操作は遅れており、前記ウィンド
ーパルス信号の期間外に行われている。第一のボタン押
圧パルス信号でカウンター1は繰り上げられ、第二番目
のボタン押圧パルス信号の時に、つまり図6Dの前記中
程のボタン押圧パルス信号の時に繰り上げられている。
【0060】図6から、この時間区分で被験者は合計3
つの0を聞き取っており、そのうちの2個は正しいもの
であるためカウンター1は二回繰り上げられている。一
度だけチャンネル2のゼロを誤って「対象」チャンネル
のものと判断している。この誤りは、第二ウィンドー信
号に遅れたボタン押圧パルスのように過誤エラーとして
記録される。
【図面の簡単な説明】
【図1】人の注意力及び集中力を試験する装置のブロッ
ク図
【図2】読み出し数字列発生装置の概略図
【図3】ポリグラフの形をした記録装置の概略図
【図4】本発明のデジタル仕様の注意力試験装置のブロ
ック図
【図5】図4のエラーロジック回路ブロックの詳細図
【図6】異なるタイプのエラー記録と読み出された数字
列との関係を示す概略図
【符号の説明】
2 制御ユニット 4 RAM 5 キーボード 6 ROM 8 ディスプレー 10 ヘッドホン 12 音声記録手段 14 音声発生手段 16 ボタン 20 テープカセット 22 オーディオフィルムヘッド 24 テープ 50 マイクロプロセッサー 52 タイマー 54 パルス信号発生器 56 アドレスレジスター 58 アドレスメモリー 60 第二アドレスメモリー 62 音声記録手段 64 第二音声記録手段 66 音声発生手段 68 第二音声発生手段 70 ウィンドー回路 74 第一カウンター 75 第二カウンター

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同間隔で刺激の読み出しを行う音声記録
    手段(12、62、64)と、 被験者が聞き取れるよう前記読み出し刺激を音声出力す
    るラウドスピーカーまたはヘッドホン(10)付き聴覚
    刺激発生器(14、66、68)と、 特定の刺激タイプ(目標)を認識した場合に前記被験者
    が操作し、この操作によってボタン押圧パルス信号(key
    -press impulse) を発生させる操作手段(16)と、 前記ボタン押圧パルス信号を記録し、前記目標刺激及び
    該目標と異なる刺激を前記ボタン押圧パルス信号と相関
    させる記録装置(26、74、75、50、70)とか
    ら構成されていることを特徴とする注意力試験装置。
  2. 【請求項2】 前記刺激は数字であり、当該数字のうち
    例えば”0”を目標として使用していることを特徴とす
    る請求項1記載の注意力試験装置。
  3. 【請求項3】 前記刺激は、文字および/または単語お
    よび/または異なる周波数の音であることを特徴とする
    請求項1記載の注意力試験装置。
  4. 【請求項4】 前記被験者に試験を実施する上で必要な
    情報を与える手段として情報速度レコーダーおよび/ま
    たはディスプレー(8)を備えていることを特徴とする
    請求項1ー3のいずれか一項記載の注意力試験装置。
  5. 【請求項5】 前記操作手段は、キーとボタン(16)
    またはトグルスイッチまたはレバーで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1ー4のいずれか一項記載の注意
    力試験装置。
  6. 【請求項6】 前記聴覚刺激発生器(66、68)には
    独立した2チャンネルを有するヘッドホン(10)が装
    備されており、また制御ユニット(2、50)はスイッ
    チユニットを制御するものであり、前記スイッチユニッ
    トを介して同じ刺激を両チャンネルに出力したり、また
    は各々のチャンネルに異なる刺激を出力することができ
    ることを特徴とした請求項1ー5のいずれか一項記載の
    注意力試験装置。
  7. 【請求項7】 前記刺激の出力速度を変更することが可
    能な速度切換ユニット(2、52)を備えていることを
    特徴とする請求項1ー6のいずれか一項記載の注意力試
    験装置。
  8. 【請求項8】 各目標刺激が出力される毎に所定間隔
    (例えば、4秒、1.5秒)のウィンドー信号を発生す
    る時間制御ユニット(50、52)と、前記ボタン押圧
    パルス信号と前記ウィンドー信号を結合させるゲート回
    路(70、71、72)を備えていることを特徴とする
    請求項1ー7のいずれか一項記載の注意力試験装置。
  9. 【請求項9】 ウィンドー信号と一致するボタン押圧パ
    ルス信号を全てカウントする第一カウンター(74)を
    備えていることを特徴とする請求項6記載の注意力試験
    装置。
  10. 【請求項10】 ウィンドー信号から外れたボタン押圧
    パルス信号を個々カウントする第二カウンター(73)
    を備えていることを特徴とする請求項8記載の注意力試
    験装置。
  11. 【請求項11】 記録されているボタン押圧パルス信号
    からエラー指数(I4)を算出し、またさらにこの算出
    値の演算を行うプログラム(50)を備えていることを
    特徴とする請求項1ー10のいずれか一項記載の注意力
    試験装置。
  12. 【請求項12】 時間カウンター(50)を制御し、異
    なる変数で一連のサブテストを自動的に実行する制御ユ
    ニット(2、50)を備えていることを特徴とする請求
    項1ー11のいずれか一項記載の注意力試験装置。
  13. 【請求項13】 時間カウンター(50)を制御し、異
    なる変数で一連のサブテストを自動的に実行する制御ユ
    ニット(2、50)を備え、また前記プログラムは前記
    サブテストの各テスト毎に記録されているボタン押圧パ
    ルス信号を処理し、処理結果を互いに結合させることを
    特徴とする請求項11記載の注意力試験装置。
  14. 【請求項14】 前記音声または刺激記録手段はデジタ
    ルメモリー(62)であり、当該メモリー内では特定信
    号の各刺激がアドレスまたはグループアドレスのいずれ
    かに記憶されており、また前記音声または刺激記録手段
    のアドレス入力部にROMまたはRAMから成るアドレ
    スメモリー(58)の出力端が接続されており、また順
    次アドレス指定されたアドレスメモリー内に音声または
    刺激記録手段のアドレスがアドレスレジスター(56)
    を介して擬似ランダムベースで記憶されることを特徴と
    する請求項1ー13のいずれか一項記載の注意力試験装
    置。
  15. 【請求項15】 前記アドレスレジスター(56)が接
    続されており、サイクル周波数が切り換え可能なパルス
    信号発生手段(54)を備えていることを特徴とする請
    求項14記載の注意力試験装置。
  16. 【請求項16】 ウィンドー信号から外れたボタン押圧
    パルス信号を個々カウントする第二カウンター(73)
    を備えていることを特徴とする請求項9記載の注意力試
    験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013545523A (ja) * 2010-11-08 2013-12-26 オプタラート・オーストラリア・プロプライエタリー・リミテッド 作業テストへの適応性

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