JPH0751240A - 脳波の多次元相関分析方法 - Google Patents

脳波の多次元相関分析方法

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JPH0751240A
JPH0751240A JP31756892A JP31756892A JPH0751240A JP H0751240 A JPH0751240 A JP H0751240A JP 31756892 A JP31756892 A JP 31756892A JP 31756892 A JP31756892 A JP 31756892A JP H0751240 A JPH0751240 A JP H0751240A
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analyzing
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electroencephalogram
analysis
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JP31756892A
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Toshimitsu Musha
利光 武者
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脳波の相関分析を時間的、空間的に、且つ明
確に行える。 【構成】 脳内における活動ニューロンの電気的状態
と、人間の意識状態とを対応づける相関を分析する方法
であって、頭皮面において計測した電位の波形から、極
値を形成するスペクトルを抽出する段階を先ず設け、前
記のスペクトルが位置的に分布する相関を、時間的に分
析する段階を続けて設け構成しており、前記の相関を時
間的な分布図に表示し、前記の分布図を格納し得る様に
なっていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ME(メディカル・エ
レクトロニクス:医用電子機器)分野において、人間の
脳波を計測し脳内での活動の相関を分析する脳波の相関
分析方法、特に、この活動の部位及びその時間的、空間
的(即ち、多次元)な分布をディジタル信号処理により
分析する脳波の相関分析方法であり、更に、これらの相
関の在り方は思考・認識・記憶の想起・快不快及び・精
神的な疲労緊張などの内容と現象論的に対応づけられ
る。
【0002】
【従来の技術】頭皮面に現れる電位は、脳内にある多数
のニューロン(神経細胞)の電気的な活動を反映してお
り、思考過程、認識、記憶の想起、またある種の感情に
ともなって、これらニューロンの活動に連携が発生する
ことは医学者らにより既に広く知られていた。
【0003】図11は従来の脳波の相関分析方法を示す
図である。従来の脳波の相関分析方法は、図11に示す
様に脳波を頭皮面の測定器Sで電気信号に変換し単一の
チャネルを有する計測装置DET1を介して得られたデ
ータを表示装置1に導入する。表示装置1にはこのデー
タを準備1する段階2を先ず設け、そのまま画像に変換
し表示する段階3を続けて設けて、この画像を医学者が
観察して整理1する段階4を最後に設け構成しており、
医学者は自らの知識に従いこの画像から特徴を見出し自
らの経験により傾向を分類する様になっていた。
【0004】この様な方法により、頭皮面の電位は意識
状態及び心理的な状態に従い局所的に強まることが、研
究者らによりこの電気信号の波形において観測され学会
等に発表されていた。
【0005】しかし、従来の脳波の相関分析方法には次
の様な問題点があった。 (1)単一のチャネルを介して散発的に計測を繰り返す
ので、多数のグラフを人手により整理しなければならず
時間がかかる。
【0006】そこで、本発明人は既に前記の事実と問題
点に基づき、これらニューロンの活動による電位の波形
を頭皮面において計測する測定装置、及び脳内の活動部
位の位置・強度を推定する方法を開発していた。この測
定装置及び方法は頭皮面に複数個の電極を付け頭皮,頭
蓋,脳内の影響を除く処理を施して、直接またはテレメ
ータなどによって間接的に多チャンネルの増幅器を経由
してデータレコーダに時間的に変化する電位の波形を記
録するものである。
【0007】これらの特許出願済の装置及び方法の詳細
については、次のそれぞれの広報に記載されている。 (a)計測方法:特開平2−31739号公報 (b)計測装置:特開平2−31736号公報 (c)計測方法:特開平3−99630号公報
【0008】ここで、本発明人は次の仮定1を提起し
た。 仮定1:脳内にあるニューロン(神経細胞)の電気的な
活動を反映するいくつかの電気的な双極子がシナプスに
発生する。即ち、これらの装置及び方法を使用し、人間
の脳内にある多数の電気的な双極子から発生する脳波を
頭皮面から求めるのである。また、この脳波による電位
の変化は自発的なものEEGと外部の要因による誘発電
位とが有り、本発明人によるこれらの装置及び方法はこ
のいづれにも適用する様になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明人のこ
の測定装置及び方法をもってしても、前記した従来の脳
波の相関分析方法に使用したのでは依然として次の様な
問題点があった。 (2)個人個人の知識と経験により分析を行うので、医
学者同志で意見が異なり結論がまとまらない。 (3)また、分析した根拠や過程の保管を人間の記憶に
頼る事になるので、再現しにくく科学的とは言えない。
【0010】本発明は以上の問題点に鑑み、この分布を
多次元(即ち、時間及び空間)的にディジタル信号処理
し、時間的、空間的な相関の状態について多様性に富む
明確で再現性のある分析を行うことを目的とする。
【0011】
【課題を解決する手段】
(1) 脳内における活動ニューロンの電気的状態と、
人間の意識状態とを対応づける相関を分析する方法であ
って、頭皮面において計測した電位の波形から、特徴と
なる要素を抽出する段階を先ず設け、前記の要素が位置
的に分布する相関を、時間的に分析する段階を続けて設
け構成しており、前記の相関を時間的な分布図に表示
し、前記の分布図を格納し得る様になっていることを特
徴とする脳波の相関分析方法。 (2) 前記の特徴となる要素は極値を形成するスペク
トルである前項(1)に記載の脳波の相関分析方法。 (3) 前記の特徴となる要素は前記のスペクトルを有
する信号のポテンシャル及び位相である前項(1)及び
(2)に記載の脳波の相関分析方法。 (4) 前記の分析する段階は位置的に結合するコヒー
レンスの係数を時間を追って分析する手段である前項
(1)ないし(3)に記載の脳波の相関分析方法。 (5) 前記の分析する段階は前記のスペクトルを時間
を追ってバリアンス分析する手段である前項(1)ない
し(3)に記載の脳波の相関分析方法。
【0012】
【作用】頭皮面において計測した電位の波形から極値を
形成するスペクトルを有する信号をディジタル信号処理
により抽出し、この特徴的な信号が分布する相関を統計
学的な演算処理により時間を追い分析して、分析した相
関を画像処理により分布図に表示することができる。
【0013】図11は従来の脳波の相関分析方法を示す
図である。従来の脳波の相関分析方法は、図11に示す
様に脳波を頭皮面の測定器Sで電気信号に変換し単一の
チャネルを有する計測装置DET1を介して得られたデ
ータを表示装置1に導入する。表示装置1にはこのデー
タを準備1する段階2を先ず設け、そのまま画像に変換
し表示する段階3を続けて設けて、この画像を医学者が
観察して整理1する段階4を最後に設け構成しており、
医学者は自らの知識に従いこの画像から特徴を見出し自
らの経験により傾向を分類する様になっていた。
【0014】
【実施例】以下、本発明の方法の実施例を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の方法による実施例を示す原
理図で、この実施例におけるシステム5の主要部6は図
11の従来例における表示する段階3を削除し、代わり
に、分析に必要な要素をディジタル信号処理により抽出
する段階7を先ず設け、この要素を画像処理により分析
する段階8を続けて設け構成しており、本発明人が開発
した前記の測定装置DET2を介して導入したデータを
準備2する段階9をこの主要部6の前に有し、この要素
について分析した結果を整理2する段階10をこの主要
部6の後に続けて有する様になっている。
【0015】ここで、以降の説明における理解を容易に
する為に、一般的な信号の波形に含まれる成分を分類す
る手順について述べる。図2は脳波を測定して得られた
電位の波形Eが変化する図である。横軸は時間tの推移
を示し、縦軸は電位eの変化を示して、両軸の交点Oは
時間tと電位eとが共に零である原点を示しており、電
位の波形Eが時間tと共に変化する様子を現す様になっ
ている。
【0016】この電位の波形Eは、計測するそれぞれの
チャネルについて仮に次に示す数1で定義され、
【0017】
【数1】
【0018】即ち、時間と共に変化する関数である振幅
t と位相Φt と周波数fとのそれぞれの成分を情報の
源であるニューロンの活動が変調する様になっている。
【0019】この様な電位の波形Eは、脳の精神活動に
よる特異な変化の存在しない平穏なコントロール状態
と、この特異な変化が生ずる活性化された状態とではこ
れら振幅Et 位相Φt 周波数fの成分の値を大きく変動
し、それぞれの特有な分布に従って極値化する変化を構
成しており、脳の精神活動が変遷するに連れ、頭皮面の
いずれかの位置で時間と共にそれぞれの成分を極大化す
る様になっている。
【0020】従って、この変遷を把握する為には、電位
の波形Eを構成するこれらの成分を所定の時点において
スペクトルに解析し、このスペクトルを極大化する周波
数fを含む帯域の信号を選別し、この信号がそれぞれの
成分を頭皮面において変動する分布を求める必要があ
る。
【0021】図3はこの実施例の具体的なプログラムを
概略的に示す流れ図である。そこで、抽出する段階7は
導入した電位の波形Eを所定の時間においてそれぞれの
チャネルについて周波数fのスペクトルに解析する手段
11を前置して設け、周波数fの帯域を全てのチャネル
について限定する手段12を次に設けて構成しており、
それぞれのチャネルについてスペクトルを極大化する周
波数fの帯域を抽出する様になっている。
【0022】続いて、分析する段階8は、限定された帯
域においてそれぞれのチャネル相互間におけるポテンシ
ャルを求めるポテンシャル分析の手段13と、同様にし
て相関の大きさから相関を求めるコヒーレンス分析の手
段14と、同じくバリアンスを求めるバリアンス分析の
手段15と、同じくこの極大化する周波数fの近傍にお
ける周波数fの微小な変移の分布を求めると共に、更に
その位相Φt が変化する分布を求める位相分析の手段1
6とを並列に設けて構成しており、それぞれの手段を分
析者が指定して選択し得る様になっている。尚、17は
システムを起動する段階で、18はファイルを取り出す
段階で、19は分析者が診断する段階で、20はハード
・コピーをする段階で、21はファイルを格納する段階
で、22はシステムを終了する段階である。
【0023】次に、本発明を実施する為の装置について
詳しく説明する。図4は実施例の装置を概略的に示すブ
ロック図である。この実施例の装置は電位の波形Eを導
入する入力部INと、導入された電位の波形Eを所定の
手順に従って処理するシステム23と、処理して得られ
たデータをファイル化し格納するファイル・メモリFM
と、このメモリから画面データを随時に取り出して表示
する表示部24と、この画面データを印刷するプリンタ
25と、処理する手順を設定するパラメータを指示する
キーボード26とを設け、相互にバス接続して構成され
ている。
【0024】システム23は周波数fのスペクトルを解
析する手段11と、周波数fの帯域を限定する手段12
と、解析されたそれぞれの成分に従う分布を求めるそれ
ぞれの分析する手段13,14,15,16と、入力部
INと、表示部24とプリンタ25とキーボード26と
を制御する手段I/Oとをプログラム・モジュール化し
て設け構成しており、指示されるコマンドを複号化しシ
ステム全体を管理するシーケンサ27により所定の手順
に従ってそれぞれを制御する様になっている。
【0025】ファイル・メモリFMは数値データをそれ
ぞれのテーブルに分類して格納する数値ファイル28
と、イメージデータ29をそれぞれの画面に分類して格
納する処理データ・ファイルとに構成している。
【0026】この数値ファイルは所定の時間におけるそ
れぞれのチャネルについて解析された周波数のスペクト
ルと、限定された周波数の帯域について極大値を生ずる
周波数fとこの極大値に有するチャネル番号とを配列す
る極大値テーブルと、キーボードから指定するパラメー
タを配列するパラメータ・テーブルとを有して構成して
おり、処理部におけるそれぞれのプログラム・モジュー
ルによりアドレス制御してそれぞれのファイルをアクセ
スする様になっている。
【0027】処理データ・ファイルはコヒーレンス分析
により相関の強さを求めるコヒーレンス係数の分布と、
バリアンス分析により求めるバリアンスの分布と、周波
数分析により周波数fの微小な変位を求める分布と、位
相Φt 分析により位相Φt の変化を求める分布とを有し
て構成している。
【0028】続いて、この実施例の方法により相関を分
析するプログラムについて図1と3及び図5を参照して
詳しく説明する。このプログラムは図1における準備2
と抽出と分析と整理2とのそれぞれの段階9,7,8,
10をモジュールに細分化して構成しており、それぞれ
のモジュールは観察者が指定するコマンドを判定して実
行する様になっている。
【0029】先ず、図1における準備2の段階9は本発
明のシステムを起動する手段17を先ず設け、続いてこ
のシステム上にデータを準備するファイル・ロードの手
段18を次に設けて構成している。起動する手段17は
前記して述べた図4の装置を始動し、所定のメニュー画
面等を使用して本発明のシステムを起動する様になって
いる。
【0030】ファイル・ロードの手段18はファイル・
メモリをアクセスする処理と、電位の波形Eを数値化し
た新しいデータ・ファイルを本発明のシステムに導入す
る処理とにより構成しており、観察者は電位の波形Eを
期待する画面の様式で表示する為に、ファイルのデータ
を標本化する個数とチャネルの本数と画面上の拡大率と
をパラメータの数値に現して指定し、ファイルを導入す
るコマンドFLをキーボード等から指示し得る様になっ
ている。
【0031】図6は表示する画面を示す図であり、イメ
ージを表示する図形の領域41と、この画面で指示し得
るそれぞれのコマンドを表示するコマンド用の窓42
と、この画面で設定するパラメータの入力を促すメッセ
ージと入力されたパラメータの数値とを表示するパラメ
ータ用の窓43とを設けて表示するフォーマットを構成
しており、以下それぞれのモジュールの手段に使用する
画面においても同様のフォーマットを使用する様になっ
ている。
【0032】図7は電位の波形Eを表示する領域を示す
図であり、図6における図形の領域41に使用する様に
なっている。図7においてそれぞれのチャネルにおける
電位の波形Eは測定器で計測したチャネル番号Ch.を
縦方向に、計測した時間を横方向に配置して構成してお
り、新しいデータ・ファイルに数値化されている電位の
波形Eを、これらのチャネル番号Ch.に従ってそれぞ
れに配列し、変化する電位の値を波形化し時系列に表示
する様になっている。
【0033】続いて、本発明の主要部である抽出と分析
の段階について図1と4とを参照し詳しく説明する。図
5はこの実施例のモジュールにおけるプログラムを概略
的に示す流れ図である。
【0034】先ず、分析者が期待する分析の方式を指令
する処理31を始めに設け、次に指令を判定する処理3
2を続いて設け、更に指令された方式に従いデータを演
算する処理33を肯定側に続けて設け、否定側には次の
モジュールに分岐する処理34を設け、また演算した結
果を相互に連続して補間する処理35をこの演算する処
理に続いて設け、更に補間した数値を図形に階調する処
理36を続けて設け、最後に階調した図形を表示する画
面に展開する処理37を続いて設け構成している。
【0035】従って、分析者は指令する処理においてこ
の手段の前に続く前画面38を使用し、必要なパラメー
タを予め設定し指令するコマンドを予め指定する様にな
っており、この手段の後に続く後画面39を次の手段に
おける指令する処理に使用する様になっている。
【0036】図3において使用されるコマンド群を表1
により説明し、それぞれのコマンドを区別する分類と符
号とに従ってそれぞれに付された名称と指示する機能と
を説明している。
【0037】
【表1】
【0038】さて、 前記して述べた様に抽出する段階
7は解析する手段11と限定する手段12とで構成して
おり、以下、抽出と分析とのそれぞれの段階7,8にお
けるそれぞれの手段において相互に異なる処理について
のみ詳しく説明する。
【0039】先ず、解析する手段11は指令するコマン
ドをFTに指定し、演算する処理33をフーリエ変換F
Tに設定し、時間を追って表示するスペクトルに後画面
39を設定してこの解析する手段11を実行する。
【0040】このフーリエ変換FTは電位の波形Eを周
波数fの成分について解析し、スペクトルの数値を演算
して求め、スペクトルがそれぞれのチャネルにおいて分
布する画面を表示しており、それぞれのチャネルについ
て所定の時間における周波数fの成分が有するポテンシ
ャルPの強度を分析者が識別する様になっている。
【0041】ここで、j番目のチャネルから導入した電
位の波形Eを時間の関数Uj(t)とすると、ポテンシャル
Pの大きさは次の数2の様に定義される。
【0042】
【数2】
【0043】ポテンシャルPの強度の関数Pj(f)は電位
の波形Eの関数Uj(t)を所定の時間間隔Tについてフー
リエ変換FTし、次にこの結果の2乗平均値を求めてお
り、それぞれのチャネルにおけるポテンシャルPの強度
が正負の符号に拘らず周波数fの成分に従う変化をこの
時間間隔Tで分割するスペクトルになる様になってい
る。
【0044】図6におけるこのスペクトルを表示する図
形44は、全てのチャネルに対応するそれぞれのスペク
トルを重ねて合成し表示している。このスペクトルを表
示する図形44において、分析者が周波数fの上限と加
減とを指定して限定する帯域を設定し、フィルタリング
FLTのコマンドをキーボードから指示し得る様になっ
ている。
【0045】続いて、限定する手段は前記した図5にお
いてコマンドをFLTに指定し、演算する処理をフィル
タリング演算に設定し、周波数fの変化を分布する画面
を後画面に設定してこの手段を実行する様になってい
る。
【0046】このフィルタリング演算は合成する図形に
おいて設定した周波数fの帯域について極大値を形成す
る周波数fをそれぞれのチャネル毎に演算して求め、周
波数fを分布する図形を表示しており、周波数fが極大
値を有する任意の帯域を分析者がキーボード等から設定
し得る様になっている。
【0047】この際に、周波数fの変化を分布する図形
も選択して表示し得る様にしてあり、極大値を有する周
波数fが実際には頭皮面で微妙に変化する様子を、前記
した配置する図形を使用し分析者が識別する様になって
いる。
【0048】続いて、前記して述べた分析の段階はポテ
ンシャル分析する手段とコヒーレンス分析する手段とバ
リアンス分析する手段と位相分析する手段とを相互に並
列に設けて構成しており、分析者が指定するコマンドに
従っていずれかひとつの手段を選択しこの分析する段階
を実行する様になっている。ポテンシャル分析する手段
はコマンドにPSDを指定し、演算する処理をポテンシ
ャルPの強度演算に設定し、このポテンシャルPの強度
を変化する画面を後画面に設定してこの手段を実行する
様になっている。このポテンシャルPの強度演算は前記
した周波数fの帯域において極大値を有するそれぞれの
チャネルのポテンシャルPの強度を演算して求め、この
ポテンシャルPの強度の変化を分布する図を表示してい
る。図8はポテンシャルPの強度と、結合の係数と、バ
リアンスとのそれぞれの変化を分布するフォーマットを
共通に示す図である。
【0049】コヒーレンス分析する手段はコマンドにC
CDを指定し、演算する処理を結合の係数演算に設定
し、この結合の係数を変化する画面を後画面に設定して
この手段を実行する様になっている。この結合の係数演
算は前記した周波数fの帯域において極大値を有するそ
れぞれのチャネル相互における相関の強さをそれぞれの
チャネル毎に係数として演算して求め、この係数の変化
を分布する図を前記した図8のフォーマットで表示して
おり、設定された帯域で極大値を有する位置が頭皮面で
相互に相関する様子を、前記した配置する図形を使用し
分析者が識別する様になっている。
【0050】バリアンス分析する手段はコマンドにMV
Dを指定し、演算する処理をバリアンス演算に設定し、
バリアンスの変化を分布する画面を後画面に設定してこ
の手段を実行する様になっている。このバリアンス演算
は前記した周波数fの帯域において極大値を包含する波
形の面積をそれぞれのチャネル毎に演算して求め、結果
の値を分布する図を前記した図8のフォーマットで表示
しており、頭皮面で変化する様子を前記した配置する図
形を使用し分析者が識別する様になっている。
【0051】位相分析する手段はコマンドにPFDを指
定し、演算する処理を位相演算に設定し、位相Φt の変
化を分布する画面を後画面に設定してこの手段を実行す
る様になっている。この位相演算は前記した合成する図
形において極大値を形成する特定の周波数fを指定し、
フーリエ変換で派生した位相の成分をそれぞれのチャネ
ル毎に基準のチャネルの位相Φt からの差として演算し
て求め、位相Φt の変化を分布する図形を表示してい
る。
【0052】図9は位相Φt の変化を分布する図形であ
り、極大値を有する周波数fの位相Φt が頭皮面で変化
する様子を、前記した配置する図形を使用し分析者が識
別する様になっている。尚、図10はそれぞれのチャネ
ルが担当する頭皮面の位置を配置する図形に縮小したス
ペクトルを分散して表示する分布の図形である。
【0053】最後に、図1において述べた様に整理2の
段階10は前記した分析の段階8に続いて、分析した結
果を分析者が診断する手段19と、このシステム上のデ
ータをハード・コピーする手段20と、同じく保管する
ファイル・セーブの手段21とを次に設け、このシステ
ムを停止する終了の手段22を最後に設け構成してい
る。終了の手段は所定のメニュー画面等を使用してこの
システムを終了し前記した図4の装置を停止する様にな
っている。
【0054】ファイル・セーブの手段はファイル・メモ
リをアクセスする処理と、分析して作成したデータ・フ
ァイルをこのメモリに格納する処理とにより構成してお
り、観察者は作成したデータ・ファイルを期待するファ
イルの様式で格納する為に、ファイルの名称と格納先の
番地等をパラメータの数値に現して指定し、ファイルを
格納するコマンドSVをキーボード等から指示し得る様
になっている。
【0055】尚、本発明の方法は前述にのみ限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変更を加えうることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】頭皮面における計測した電位の波形から
極値を形成する周波数を有する信号をディジタル信号処
理により抽出するので、多数のチャネルを介して連続的
に収集する多量のデータを処理することができる。ま
た、抽出したこの特徴的な信号が分析する相関を統計学
的な演算処理により時間を追って分析するので、脳波が
変遷する傾向を精確に把握し時間的に識別することがで
きる。更に、相関分析した結果を画像処理により分布図
に表示するので、視覚により総合的に診断することがで
き、再現性もあり信頼することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による実施例を示す図である。
【図2】脳波による電位の波形を示す図である。
【図3】図1における具体的なプログラムを概略的に示
す流れ図である。
【図4】図1における具体的な装置を概略的に示すブロ
ック図である。
【図5】図3におけるそれぞれの分析の手段を概略的に
示す共通の流れ図である。
【図6】図5における前及び後画面の表示する様式を示
す説明図である。
【図7】図6におけるイメージの領域に脳波による電位
の波形を多チャネルで表示する説明図である。
【図8】図6におけるイメージの領域にスペクトルの相
関を表示する図形を展開する分布図である。
【図9】図6における頭皮面の配置図に図5において位
相を表示する図形を展開する分布図である。
【図10】図6における頭皮面の配置図に図5において
スペクトルを表示する図形を展開する分布図である。
【図11】従来の脳波の分析方法を説明する図である。
【符号の説明】
S1 測定器 DET2 計測装置 9 準備2する段階 7 抽出する段階 8 分析する段階 10 整理2する段階 13 ポテンシャル分析する手段 14 コヒーレンス分析する手段 15 バリアンス分析する手段 16 位相分析する手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脳内における活動ニューロンの電気的状
    態と、人間の意識状態とを対応づける相関を分析する方
    法であって、 頭皮面において計測した電位の波形から、特徴となる要
    素を抽出する段階を先ず設け、 前記の要素が位置的に分布する相関を、時間的に分析す
    る段階を続けて設け構成しており、 前記の相関を時間的な分布図に表示し、前記の分布図を
    格納し得る様になっていることを特徴とする脳波の相関
    分析方法。
  2. 【請求項2】 前記の特徴となる要素はスペクトルにお
    いて極値を形成する周波数の近傍である請求項1に記載
    の脳波の相関分析方法。
  3. 【請求項3】 前記の特徴となる要素は前記のスペクト
    ルを有する信号のポテンシャル及び位相である請求項1
    及び2に記載の脳波の相関分析方法。
  4. 【請求項4】 前記の分析する段階は位置的に結合する
    コヒーレンスの係数を時間を追って分析する手段である
    請求項1ないし3に記載の脳波の相関分析方法。
  5. 【請求項5】 前記の分析する段階は前記のスペクトル
    を時間を追ってバリアンス分析する手段である請求項1
    ないし3に記載の脳波の相関分析方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0998955A (ja) * 1995-10-06 1997-04-15 Nec Corp 活動部位検出装置
JP2009273539A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Research Organization Of Information & Systems イメージングデータからの状態変化抽出方法、状態変化の可視化システム、および、コンピュータプログラム
JP2017119109A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 小林 洋平 ストレス判定装置及び方法

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