JPH0997301A - バ−コ−ド検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のバ−コ−ド読み取り検査装置でペン型
スキャナの検査を行なうためには、多くの規格があるバ
−コ−ドを回転ドラムにそれぞれ貼り付けて読み取り検
査を行なわなければならなく、非常に手間がかかってい
た。 【解決手段】 移動テ−ブルの直進方向と任意の角度に
設定された白色と黒色のパレットを使用し、速度制御モ
−タで前記白色と黒色のパレットの移動速度を制御する
ことにより、多種類あるバ−コ−ド規格（例えばＪＡ
Ｎ、ＥＡＮ等）を疑似的に作るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は在庫管理、交通機関
の発券システム、ス−パ−、コンビニエンス・ストアな
どの流通業界で商品の値札として使われるバ−コ−ドを
読み取るために使用するペン型スキャナの検査過程で、
バ−コ−ドの読み取り検査を行なうために使用するバ−
コ−ド検査装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、バ−コ−ドの読み取り検査は、ス
キャナユニット単体での検査を行ない、正常にバ−コ−
ド信号が出力されているかを判断し、ペン型スキャナに
ユニットを組み込んだ後に、図３に示す検査装置を使用
して、ペン型スキャナの検査を行なっていた。この検査
装置は、モ−タ−５１に連動して回転する回転支柱５２
に軸支された回転体ドラム５３の周面にバ−コ−ド５４
を貼り、モ−タ−５１を一定の速度で回転させて、バ−
コ−ド５４が貼ってある回転ドラム５３を回転させ、ペ
ン型スキャナの置き台５５上の凹溝（図示せず）にペン
型スキャナ５６を載置し、ペン型スキャナ５６が読み取
ったバ−コ−ド５４のデ−タを、ペン型スキャナ５６か
ら接続ケ−ブル（図示せず）を介して図示しない検査装
置に、前記バ−コ−ドデ−タを送信し、バ−コ−ド読み
取り検査を行なっていた。

【０００３】

【課題が解決しようとする課題】しかし、従来のバ−コ
−ド読み取り検査装置でペン型スキャナの検査を行なう
ためには、多くの規格があるバ−コ−ドを回転ドラム５
３にそれぞれ貼り付けて読み取り検査を行なわなければ
ならなく、非常に手間がかかっていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は従来の問題点に
鑑みなされたもので、可変速モ−タ−と、該可変速モ−
タ−の回転を円盤に伝達するベルトと、前記円盤に偏心
して回転自在に軸支されている第１のクランク棒と、該
第１のクランク棒に揺動可能に接続されている第２のク
ランク棒と、該第２のクランク棒に接続されている移動
テ−ブルと、該移動テ−ブルが直進摺動するためのＬ字
型部材と、前記移動テ−ブルに対し垂直に設けられたペ
ン型スキャナ支え台であって、前記モ−タ−の回転を円
盤に伝達し、第１と第２のクランク棒を介して移動テ−
ブルを直進摺動させ、該移動テ−ブル上に貼付した白色
と黒色のパレットにより疑似的なバ−コ−トを作成する
バ−コ−ド検査装置を提案するものである。

【０００５】

【発明の実施と形態】本発明のバ−コ−ド検査装置は、
移動テ−ブルの直進方向と任意の角度に設定された白色
と黒色のパレットを使用し、速度制御モ−タで前記白色
と黒色のパレットの移動速度を制御することにより、多
種類あるバ−コ−ド規格（例えばＪＡＮ、ＥＡＮ等）を
疑似的に作るものである。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の詳細を添付図面を参照して説
明する。図１は本発明の第１の実施例で、参照符号１は
装置全体を稼働させるための動力源となる可変速モ−タ
で、図示しないケ−ブルにより速度可変抵抗器（図示せ
ず）を内蔵したモ−タ制御装置に接続されている。参照
符号２は、前記可変速モ−タ１を取り付けているモ−タ
支柱で、４本の足３によって基板４に固定されている。
参照符号５は、可変速モ−タ１の回転を、後述する円盤
に伝達するベルト６に伝える軸で、円盤７は基板４に回
転自在に円盤固定軸８により軸支されている。

【０００７】参照符号９は第１のクランク棒で、この第
１のクランク棒９の一端は円盤７にピン１０を介して偏
心し回動自在に軸支されている。１１は第２のクランク
棒でピン１２によって、前記第１のクランク棒９と第２
のクランク棒１１を回動自在に軸支している。１３は、
第２のクランク棒１１を摺動自在に保持する保持具であ
る。１４は移動テ−ブルで、移動テ−ブル１４上に白色
と黒色のパタ−ンに一定方向の角度を付けて印刷したパ
レット１５を貼付け、前記可変速モ−タ１の回転速度に
より、移動テ−ブル１４が直進運動を行ない疑似的なバ
−コ−ドを作る。移動テ−ブル１４と第２のクランク棒
１１は一体に固定されている。

【０００８】参照符号１６は、移動テ−ブル１４が直進
運動するときにスム−ズに摺動するための移動テ−ブル
用レ−ルで、断面がＬ字型をしており、Ｌ字型部材１６
の内側を向かい合わせる格好で配置されている。参照符
号１７は、ペン型スキャナ支え台で、ペン型スキャナ１
８を支えるために孔１９を設けている。この孔１９はペ
ン型スキャナ１８と略同じ直径で設けられており、ペン
型スキャナ１８のペン先を前記パレット１５に接触した
状態で保持される。Ｌ字型部材１６とペン型スキャナ支
え台１７は、接着や溶接、ネジ止め等により一体化され
ている。第１の実施例ではペン型スキャナ支え台１７
は、左側のＬ字型部材１６に固定されているが、右側の
Ｌ字型部材１６に固定しても良い。

【０００９】次に、実際の動作について説明する。可変
速モ−タ１の回転力を軸５を介して、ベルト６に回転力
を伝達し、円盤７を時計回りに回転させる。円盤７と第
１のクランク棒９は、ピン１０を介して回動自在に軸支
されているので、円盤７の回転を偏心して第１のクラン
ク棒９に伝達する。次に第２のクランク棒１１と第１の
クランク棒９は、ピン１２で回動自在に軸支されている
ので、円盤７の円運動は前記第１のクランク棒９と第２
クランク棒１１を介して、移動テ−ブル１４に伝達さ
れ、この移動テ−ブル１４を直進運動させることによ
り、移動テ−ブル１４上に貼付している白色、黒色のパ
レット１５も直進運動し、速度制御モ−タの回転速度を
調節することに白色、黒色の角度により疑似的なバ−コ
−ドパタ−ンを作成する。白色と黒色の帯を移動テ−ブ
ル１４の直進方向と交差するように印刷、貼付等により
配置する。これにより、移動テ−ブル１４の移動速度、
また交差する角度により各種のデ−タに変換できるもの
である。

【００１０】図２は第２の実施例で実施例１と同様に、
速度制御モ−タ１の回転力をベルト６と、円盤７を基板
４に軸支している円盤固定軸（図示せず）に装着して、
円盤７に回転を伝達している。この円盤７の表面上に
は、等角度で白色と黒色の印刷が施されたシ−トが貼付
されている。１７はペン型スキャナ支台で、第１の実施
例と同様に孔１９は、ペン型スキャナ１８の軸径と略同
一の径で、ペン型スキャナ１８のペン先を、印刷シ−ト
２０に接触させた状態で係止する。

【００１１】実際の動作について説明すると、速度可変
抵抗器（図示せず）を内蔵したモ−タ制御装置（図示せ
ず）からの指令により、可変速モ−タ１を制御し、この
速度制御モ−タ１に設けた軸５からベルト６にモ−タ１
の駆動力を伝達し、円盤７に貼付した白色と黒色を等角
度で印刷した印刷シ−ト２０を回転させることができ
る。速度制御モ−タ１の回転速度を速く回転させた場合
には、バ−コ−ドの細線を疑似的に作成することがで
き、また、速度制御モ−タ１を遅く回転させたり速度制
御モ−タ１の回転を止めることにより、バ−コ−ドの太
線を疑似的に作成することができる。またペン型スキャ
ナ１８を円盤７の中心方向へ、或いは円周方向へ移動す
ることによっても、デ−タが採取できるものである。

【００１２】

【発明の効果】本発明は以上のような構成であるので、
モ−タの回転速度を変えることにより、バ−コ−ドにお
ける太線と細線を疑似的に作成することができるので、
数種類のバ−コ−ドを使用してペン型スキャナの検査を
行う場合にも、バ−コ−ドの種類別ごとにバ−コ−ドを
用意する手間が省け、スム−ズにペン型スキャナの検査
を行なえるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】 第１の実施例

【図２】 第２の実施例

【図３】 従来例

【符号の説明】

１ 可変速モ−タ ２ モ−タ支柱 ３ 足 ４ 基板 ５ モ−タの軸 ６ ベルト ７ 円盤 ８ 円盤固定軸 ９ 第１のクランク棒 １０ ピン １１ 第２のクランク棒 １２ ピン １３ 保持具 １４ 移動テ−ブル １５ 白色、黒色パレット １６ Ｌ字型部材 １７ ペン型スキャナ支台 １８ ペン型スキャナ １９ 孔 ２０ 白色、黒色を印刷したシ−ト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 可変速モ−タ−と、該可変速モ−タ−の
   回転を円盤に伝達するベルトと、前記円盤に偏心して回
   転自在に軸支されている第１のクランク棒と、該第１の
   クランク棒に揺動可能に接続されている第２のクランク
   棒と、該第２のクランク棒に接続されている移動テ−ブ
   ルと、該移動テ−ブルが直進摺動するためのＬ字型部材
   と、前記移動テ−ブルに対し垂直に設けられたペン型ス
   キャナ支え台と、前記モ−タ−の回転を円盤に伝達し、
   第１と第２のクランク棒を介して移動テ−ブルを直進摺
   動させ、該移動テ−ブル上に貼付した白色と黒色のパレ
   ットにより疑似的なバ−コ−トを作成することを特徴と
   するバ−コ−ト検査装置。
2. 【請求項２】 可変速モ−タ−と、該可変速モ−タ−の
   回転を円盤に伝達するためのベルトと、前記円盤上に貼
   付した白色と黒色を等角度で印刷を行なったシ−トと、
   前記円盤に対し垂直に設けられたペン型スキャナ支え台
   と、モ−タ−の回転を円盤に伝達し、該円盤上に貼付し
   た白色と黒色を等角度で印刷したシ−トにより、疑似的
   なバ−コ−ドを作成することを特徴とするバ−コ−ド検
   査装置。