JPH0996398A - 潤滑油管理システム - Google Patents

潤滑油管理システム

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JPH0996398A
JPH0996398A JP25379095A JP25379095A JPH0996398A JP H0996398 A JPH0996398 A JP H0996398A JP 25379095 A JP25379095 A JP 25379095A JP 25379095 A JP25379095 A JP 25379095A JP H0996398 A JPH0996398 A JP H0996398A
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JP
Japan
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lubricating oil
infrared
oil
spectrum data
measuring
Prior art date
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Pending
Application number
JP25379095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Igari
武史 井狩
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油管理システムにおいて、潤滑油使用機
器からその都度潤滑油の採取・測定する労力をなくし、
新潤滑油交換・追加の時期等を適正に管理することがで
きるようにする。 【解決手段】 潤滑油使用機器8で使用されている潤
滑油は潤滑油ライン3を通って測定用セル2に導かれ、
ここで赤外線が照射されて潤滑油を透過した赤外光が赤
外分光光度計1で測定された後、潤滑油ライン3を通っ
て潤滑油使用機器8に戻る。赤外分光光度計1ではこの
測定データを波長成分ごとに検出し、赤外スペクトルデ
ータをコンピュータ制御部4へ出力する。コンピュータ
制御部4はこの赤外スペクトルデータに基づいて添加剤
投入装置5、水分除去装置6、潤滑油交換装置7の潤滑
油の劣化防止装置を駆動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑油を使用する
あらゆる機器の潤滑油を適正な状態に保つ管理システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タービンや自動車エンジン等に
用いられる潤滑油が劣化してくると、潤滑油中の添加剤
(酸化防止剤)が消耗し、酸化が急速に進みカルボン酸
ができる。また、使用時間に応じて空気中の水分の混入
等により油中水分も増加する。これらは機器の潤滑部の
金属を腐食するので、機械の故障の原因となる。潤滑油
の酸化度や水分濃度等の劣化度を知るために、回転ボン
ベ式酸化安定度試験(RBOT)や蒸溜法等種々の測定
が定期的に行われている。この結果、基準値からはずれ
ている場合は手動で添加剤を投入し、混入している水分
を除去し、必要なら潤滑油を交換・追加している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の潤滑油
が劣化したかどうかを測定する方法では、潤滑油のサン
プルを採取して分析センター等に運んで分析を行うため
に、採取測定に労力を要するばかりでなく、連続的にモ
ニターを行っていないので潤滑油交換の目安がおおまか
になり、新潤滑油交換・追加の時期が早くなって、無駄
が生じていた。
【0004】本発明は、上記課題を解決するために創案
されたもので、その都度潤滑油の採取・測定する労力を
なくし、新潤滑油交換・追加の時期等を適正に管理する
ことができる潤滑油管理システムを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の潤滑油管理システムは、潤滑油使用機器と
の間で潤滑油を循環させてリアルタイムに潤滑油のスペ
クトルデータを測定する赤外分光測定装置と、前記スペ
クトルデータに基づいて潤滑油の劣化防止装置を駆動さ
せる制御部とを備えたことを特徴としている。
【0006】潤滑油を使用している機器と赤外分光測定
装置との間で潤滑油を循環させ、リアルタイムに潤滑油
のスペクトルデータを測定すれば、スペクトルデータの
変化によって潤滑油の劣化の種類や程度が判別できるの
で、制御部でその判断を行い、潤滑油の劣化防止装置、
例えば、添加剤投入装置、水分除去装置、潤滑油交換装
置等を駆動させることで、潤滑油のサンプルを採取測定
する労力がなくなるとともに、新潤滑油交換・追加の時
期等を適正に管理することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を、以下、図
面に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明による潤滑油管理システムの
構成を示している。
【0009】1は赤外分光光度計、2は測定用セル、3
は潤滑油ライン、4はコンピュータ制御部、5は酸化防
止剤等の添加剤を供給する添加剤投入装置、6は水分除
去装置、7は潤滑油交換装置、8は潤滑油を使用する蒸
気タービン、自動車エンジン、その他の潤滑油使用機器
である。
【0010】潤滑油使用機器8で使用されている潤滑油
は潤滑油ライン3を通って測定用セル2に導かれ、ここ
で赤外線が照射されて潤滑油を透過した赤外光が赤外分
光光度計1で測定された後、潤滑油ライン3を通って潤
滑油使用機器8に戻る。
【0011】このように赤外分光光度計1と測定用セル
2で構成された赤外分光測定装置と潤滑油使用機器8と
の間では潤滑油が常時循環されてその赤外吸収スペクト
ルデータがリアルタイムに測定されるようになってい
る。
【0012】赤外分光光度計1ではこの測定データを波
長成分ごとに検出し、赤外スペクトルデータをコンピュ
ータ制御部4へ出力する。コンピュータ制御部4はこの
赤外スペクトルデータに基づいて添加剤投入装置5、水
分除去装置6、潤滑油交換装置7の潤滑油の劣化防止装
置を駆動させる。
【0013】例えば、潤滑油の中に含まれる酸化防止剤
が十分あるときには、この酸化防止剤の吸収ピークが赤
外スペクトルデータの特定波長に現れるが、酸化防止剤
が減少してくると、吸収ピークの高さが低くなってくる
ので、あらかじめ吸収ピークの一定の閾値をコンピュー
タ制御部4に設定しておき、これを下回ったときに添加
剤投入装置5により酸化防止剤を供給ライン5aを通し
て潤滑油使用機器8に注入すれば、一定の酸化防止剤の
量を保つことができる。
【0014】また、潤滑油中の水分濃度が増加してくる
と、3650cm-1付近に幅の広いO−Hの吸収ピーク
が現れるので、これも一定の閾値を設けて判断し、コン
ピュータ制御部4によって水分除去装置6を駆動させ、
潤滑油ライン6aから潤滑油使用機器8の潤滑油を取り
込み水分を除去した後、潤滑油ライン6aで潤滑油使用
機器8に潤滑油を戻すようにする。
【0015】そして、酸化防止剤がなくなると、潤滑油
は急速に酸化され、1715cm-1付近にカルボン酸の
C=Oの吸収ピークが現れるので、この吸収ピークがわ
ずかでも増加した場合には、コンピュータ制御部4によ
って潤滑油交換装置7を駆動させ、劣化した潤滑油を回
収ライン7aを用いて回収し、新しい潤滑油を供給ライ
ン7bを用いて潤滑油使用機器8に供給するようにす
る。さらに、潤滑油の汚染が進めば、赤外分光光度計1
で測定される赤外光の透過率が低下してくるので、この
透過率が基準値以下になったときにコンピュータ制御部
4の指令によって潤滑油交換装置7を作動させて潤滑油
を入れ換える。
【0016】なお、カルボン酸、水の吸収波長はどの潤
滑油でも上記波長付近になるが、添加剤(酸化防止剤
等)は潤滑油の種類によって異なるのであらかじめ新潤
滑油における添加剤の吸収波長をコンピュータ制御部4
に設定しておく必要がある。
【0017】図2、3、4に蒸気タービン油の劣化の例
を示す。図2、3、4はRBOT(回転ボンベ式酸化安
定度試験)値がそれぞれ188min、136min、
86minのものであり、フェノール系酸化防止剤のO
−Hの吸収ピークが3650cm-1付近に現れている。
そして、RBOT値が小さくなるにしたがって、O−H
の吸収ピークが小さくなっている。
【0018】また、水の吸収ピークも3650cm-1
近に現れるが(図示はされていない)、その吸収ピーク
の幅はかなり広いものとなるので、その幅を分析するこ
とによって識別できる。
【0019】図5は自動車エンジン油の劣化状態を示
す。フェノール系酸化防止剤のO−Hの吸収ピークが3
640cm-1付近に現れており、潤滑油の酸化によるカ
ルボン酸のC=Oの吸収ピークが1715cm-1付近に
現れている。
【0020】したがって、これらの吸収ピークの度合い
により上述した添加剤投入装置5、水分除去装置6、潤
滑油交換装置7を作動させることによって無駄なく潤滑
油を適性に管理できる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潤滑油管
理システムによれば、オンラインで潤滑油の状態をリア
ルタイムに分析するので、サンプル採取測定の労力を必
要とせず、適正に管理することができるので潤滑油の消
費量が低減され、さらに潤滑油使用機器のトラブルも減
少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の潤滑油管理システムを示
す図である。
【図2】蒸気タービン油の劣化状態を示す図である。
【図3】蒸気タービン油の劣化状態を示す図である。
【図4】蒸気タービン油の劣化状態を示す図である。
【図5】自動車エンジン油の劣化状態を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油使用機器との間で潤滑油を循環さ
    せてリアルタイムに潤滑油のスペクトルデータを測定す
    る赤外分光測定装置と、前記スペクトルデータに基づい
    て潤滑油の劣化防止装置を駆動させる制御部とを備えた
    ことを特徴とする潤滑油管理システム。
JP25379095A 1995-09-29 1995-09-29 潤滑油管理システム Pending JPH0996398A (ja)

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JP25379095A JPH0996398A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 潤滑油管理システム

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