JPH099613A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

Dc−dcコンバータ

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JPH099613A
JPH099613A JP7147695A JP14769595A JPH099613A JP H099613 A JPH099613 A JP H099613A JP 7147695 A JP7147695 A JP 7147695A JP 14769595 A JP14769595 A JP 14769595A JP H099613 A JPH099613 A JP H099613A
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JP
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voltage
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switching element
converter
control
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JP7147695A
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Inventor
Mitsuo Saeki
充雄 佐伯
Hidetoshi Yano
秀俊 矢野
Hidekiyo Ozawa
秀清 小澤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/02Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac
    • H02M3/04Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/10Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M3/145Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/155Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/156Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators
    • H02M3/158Conversion of dc power input into dc power output without intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only with automatic control of output voltage or current, e.g. switching regulators including plural semiconductor devices as final control devices for a single load
    • H02M3/1582Buck-boost converters

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  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はDC−DCコンバータに係り、特に
変換効率の向上が図れるチョークコイルを用いた昇降圧
型のDC−DCコンバータの提供を目的とする。 【構成】 昇圧動作基準電圧及び降圧動作基準電圧と外
部から入力する制御電圧との大小関係からその制御電圧
の範囲を監視する制御電圧監視回路5と、制御電圧監視
回路5の出力を受けて、制御電圧が昇圧動作基準電圧を
下回るときは第1スイッチング素子2を導通状態に設定
し、第2スイッチング素子3に制御部4の出力を与える
こと、制御電圧が降圧動作基準電圧を上回るときは第2
スイッチング素子3を非導通状態に設定し、第1スイッ
チング素子2に制御部4の出力を与えること、及び、制
御電圧が昇圧動作基準電圧と降圧動作基準電圧との間に
あるときは第1スイッチング素子2と第2スイッチング
素子3とに制御部4の出力を与えることを行う動作モー
ド切替回路6とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DC−DCコンバータ
に係り、特にチョークコイルを用いた昇降圧型のDC−
DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、携帯型パーソナルコンピ
ュータ等の携帯型電子機器では、外部から電源を供給で
きるACアダプタ等を備えると共に、電源として電池を
搭載するが、電池電圧は放電が進むにつれて低下してい
くので、電池電源の場合に電子機器内部で使用する電圧
の一定化を図るためDC−DCコンバータを備える。
【0003】この電池出力の安定化を図る方式には、降
圧方式と、昇圧方式と、本発明が対象とする昇降圧方式
との3種類が知られている。なお、何れの方式を採用す
るかは、当該電子機器の消費電力、電池電源による運用
時間、装置サイズ、装置重量等を考慮として決定される
ものである。降圧方式は、装置で使用する電圧よりも高
い電圧の電池を使用し、その電池電圧をDC−DCコン
バータによって電子機器内部で使用する電圧まで下げて
供給する方式である。この降圧動作をするDC−DCコ
ンバータを以下「降圧型」と称するが、降圧方式では、
出力電力も大きく取れ、効率も非常に良く、85%〜9
5%の効率も実現できている。
【0004】昇圧方式は、装置で使用する電圧よりも低
い電圧の電池を使用し、その電池電圧をDC−DCコン
バータによって電子機器内部で使用する電圧まで上げて
供給する方式である。この昇圧動作をするDC−DCコ
ンバータを以下「昇圧型」と称するが、昇圧方式では、
昇圧の比率が大きい場合には、大きな出力を要する用途
には向かないが、75%〜85%程度の効率を実現でき
る。
【0005】昇降圧方式は、電池電圧が装置が必要とす
る電圧よりも低かったり高かったりする場合に対処すべ
く、電池電圧が装置で使用する電圧よりも低い場合また
は高い場合に、それを例えば図3、図4に示すようなD
C−DCコンバータによって電子機器内部で使用する電
圧まで上下させて供給する方式である。この昇降圧動作
をするDC−DCコンバータを以下「昇降圧型」と称す
る。
【0006】以下、従来の昇降圧型DC−DCコンバー
タの概要を図3、図4を参照して説明する。図3は、ト
ランスを用いた従来の昇降圧型DC−DCコンバータの
構成例である。図4は、チョークコイルを用いた従来の
昇降圧型DC−DCコンバータの構成例である。図3に
おいて、スイッチング素子たるトランジスタTr1は、
入力端に入力電圧Viが印加され、出力端にトランスT
の1次巻線の一端が接続され、制御端に制御部10の出
力端が接続される。
【0007】トランスTの2次巻線の一端は整流ダイオ
ードD1のアノードに接続され、整流ダイオードのカソ
ードは当該DC−DCコンバータの出力端に接続される
が、この整流ダイオードD1のカソードとアースとの間
に、平滑コンデンサC1が設けられると共に、抵抗器R
1と抵抗器R2の直列回路が設けられる。抵抗器R1と
抵抗器R2の直列回路は、出力電圧Voを測定する回路
で、抵抗器R2の両端に現れる分圧電圧が制御部10に
測定値として与えられる。制御部10には、入力電圧V
iが動作電源として印加されると共に、外部から出力電
圧制御指令であるon/off信号が与えられる。
【0008】制御部10は、on/off信号が“1”
である期間において、出力電圧の大きさに応じたパルス
幅及びパルス間隔のスイッチング信号、即ちパルス幅変
調信号(以下「PWM信号」と言う)を生成し、トラン
ジスタTr1の制御端に与えトランジスタTr1にスイ
ッチング動作を行わせ、“0”である期間ではPWM信
号の生成を停止する。
【0009】図3に示す回路は、トランスを用いた昇降
型DC−DCコンバータの一般的な構成を示し、その動
作は良く知られているので、回路動作の説明は省略する
が、トランス用いるので、重量増加の原因となり、図4
に示すチョークコイルを用いる方式のものよりも効率が
悪く、また高価である。次に、図4において、第1スイ
ッチング素子たるトランジスタTr1は、入力端に入力
電圧Viが印加され、出力端にチョークコイルL1の一
端が接続され、制御端に制御部10の出力端が接続され
る。
【0010】チョークコイルL1の他端は整流ダイオー
ドD1のアノードに接続され、整流ダイオードD1のカ
ソードは当該DC−DCコンバータの出力端に接続され
るが、この整流ダイオードD1のカソードとアースとの
間に、平滑コンデンサC1が設けられると共に、抵抗器
R1と抵抗器R2の直列回路が設けられる。抵抗器R2
の両端に現れる分圧電圧が制御部10に測定値として与
えられる。チョークコイルL1と整流ダイオードD1と
平滑コンデンサC1との全体が平滑回路を構成してい
る。
【0011】また、チョークコイルL1の一端とアース
との間にフライホィールダイオードD2が設けられ、チ
ョークコイルL1の他端とアースとの間に第2スイッチ
ング素子たるトランジスタTr2が設けられる。トラン
ジスタTr2の制御端にはインバータ11を介して制御
部10の出力が印加される。制御部10には、入力電圧
Viが印加されると共に、外部から出力電圧制御指令で
あるon/off信号が与えられる。制御部10の基本
動作に関しては前述したが、トランジスタTr1とトラ
ンジスタTr2は逆極性であり、制御部10の出力は、
トランジスタTr1には直接与えられ、トランジスタT
r2にはインバータ11を介して与えられる。
【0012】従って、トランジスタTr1とトランジス
タTr2は、同期して共に導通状態(以下「on状態」
と言う)、非導通状態(以下「off状態」と言う)と
なるように制御される。
【0013】以上の構成において、まず理解を容易にす
るためトランジスタTr1とトランジスタTr2は別個
独立にon/off制御されるとする。トランジスタT
r1がon状態を継続し、トランジスタTr2がoff
状態にある場合、入力電圧ViはチョークコイルL1の
一端に印加される。フライホイールダイオードD2は逆
バイアス状態となり導通しない。
【0014】この状態でトランジスタTr2がon状態
となると、チョークコイルL1の他端はアース電位とな
るので、入力電圧Viは全てチョークコイルL1に印加
され、チョークコイルL1に流れる電流が増加して行
く。つまり、チョークコイルL1にエネルギーの蓄積が
なされる。次いでトランジスタTr2がoff状態とな
ると、チョークコイルL1の他端である整流ダイオード
D1は、そのアノードに入力電圧Viとチョークコイル
L1に蓄積されたエネルギーによる電圧とを加えた電圧
が印加され、順バイアス状態となり、平滑用コンデンサ
C1への放電が行われる。
【0015】その結果、平滑用コンデンサC1の端子電
圧、即ち、出力電圧Voは、入力電圧Viにチョークコ
イルL1に蓄積されたエネルギーによる電圧を加えた電
圧となる。従って、出力電圧Voは、入力電圧Viより
も必ず高くなる。要するに、入力電圧Viから、入力電
圧ViにチョークコイルL1に蓄積されたエネルギーに
よる電圧を加えた電圧までの範囲で、出力電圧を昇降圧
できるのである。
【0016】ところで、以上の回路動作で得られる出力
電圧は、入力電圧に依存したものであるが、入力電圧に
依存しない任意の値の出力電圧を得たい場合がある。か
かる目的を達成するには、チョークコイルL1に蓄積さ
れたエネルギーによる電圧のみを整流ダイオードD1に
印加するようにし、入力電圧Viが加算されないように
する必要がある。
【0017】即ち、図4に示す回路は、入力電圧Viに
依存せず任意の出力電圧Voを得る構成となっている。
以下、概略説明する。図4において、トランジスタTr
1とトランジスタTr2とが共にon状態となると、入
力電圧Viは全てチョークコイルL1の一端に印加され
ると共に、チョークコイルL1に流れる電流が増加して
行く。つまり、チョークコイルL1にエネルギーの蓄積
がなされる。
【0018】次いでトランジスタTr1とトランジスタ
Tr2とが共にoff状態となると、チョークコイルL
1の一端への入力電圧Viの印加がなくなると共に、D
1→C1→アース→D2→L1→D1の閉ループが形成
され、チョークコイルL1に蓄積されたエネルギーが平
滑用コンデンサC1に放電される。その結果、平滑用コ
ンデンサC1にはチョークコイルL1に蓄積されたエネ
ルギーに相当する電圧まで充電される。フライホイール
ダイオードD2のアノード側はアース電位であるので、
チョークコイルL1に蓄積されたエネルギーによる電圧
はアース電位からのものとなり、得られた出力電圧Vo
は入力電圧Viに依存しないものとなる。
【0019】なお、図3と図4に示す回路において電圧
値の具体例を示せば、入力電圧Viは、例えば3.0V
〜18.0Vの範囲のもので、これに対し+12.0V
の出力電圧を得ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
チョークコイルを用いた昇降型DC−DCコンバータ
は、トランスを用いたそれに比して効率面や物量の大き
さの面で優れていると言える。
【0021】しかし、常にアース電位から昇圧する昇圧
動作によって降圧を実現するので、その降圧動作時の変
換効率が純粋な降圧型DC−DCコンバータのそれより
も劣るものとなっている。従って、従来の構成では、前
述した数値例で言えば、3.0V〜18.0Vの範囲の
入力電圧から+12.0Vの出力電圧を得る全体の変換
効率として、純粋な降圧型DC−DCコンバータの変換
効率(一般には85%〜90%程度と言われている)に
近いものを得ることは困難である。
【0022】本発明は、このような従来の問題を解決す
べく創作されたもので、その目的は、変換効率の向上を
図るようにしたチョークコイルを用いた昇降型のDC−
DCコンバータを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のDC−DCコンバータは図1に示す構成を有
する。
【0024】請求項1に記載の発明は、図1に示すよう
に、チョークコイル1aを備える平滑回路1と、導通状
態にあるとき入力電圧をチョークコイル1aの一端に印
加する第1スイッチング素子2と、導通状態にあるとき
チョークコイル1aの他端をアース電位に設定する第2
スイッチング素子3と、平滑回路1から送出される出力
電圧の大きさに応じたパルス幅及びパルス間隔のスイッ
チング信号を外部から入力する出力電圧制御指令に従い
出力する制御部4とを備えるDC−DCコンバータにお
いて、昇圧動作基準電圧及び降圧動作基準電圧と外部か
ら入力する制御電圧との大小関係からその制御電圧の範
囲を監視する制御電圧監視回路5と、制御電圧監視回路
5の出力を受けて、制御電圧が昇圧動作基準電圧を下回
るときは第1スイッチング素子2を導通状態に設定し、
第2スイッチング素子3に制御部4の出力を与えるこ
と、制御電圧が降圧動作基準電圧を上回るときは第2ス
イッチング素子3を非導通状態に設定し、第1スイッチ
ング素子2に制御部4の出力を与えること、及び、制御
電圧が昇圧動作基準電圧と降圧動作基準電圧との間にあ
るときは第1スイッチング素子2と第2スイッチング素
子3とに制御部4の出力を与えることを行う動作モード
切替回路6とを備えたことを特徴とする。
【0025】請求項2に記載の発明は、図1に示すよう
に、請求項1に記載のDC−DCコンバータにおいて、
チョークコイル1aの一端とアース間にフライホイール
ダイオード7が設けられることを特徴とする。
【0026】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のDC−DCコンバータにおいて、外部
から入力する制御電圧は、当該DC−DCコンバータの
入力電圧であることを特徴とする
【0027】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明のDC−D
Cコンバータの作用を図1を参照して説明する。
【0028】請求項1に記載の発明では、図1におい
て、動作モード切替回路6が、制御電圧監視回路5の監
視結果と昇圧動作基準電圧及び降圧動作基準電圧との関
係から第1スイッチング素子2と第2スイッチング素子
3の双方にスイッチング動作をさせ入力電圧を昇降圧す
る従来の昇降圧動作のモードの他、第1スイッチング素
子2のみスイッチング動作をさせる降圧動作のモードと
第2スイッチング素子3のみスイッチング動作をさせる
昇圧動作のモードに切り替える。
【0029】即ち、本発明のDC−DCコンバータは、
チョークコイルを用いるものであるが、ある入力電圧範
囲に対しそれを制御電圧によって3つの動作範囲に区分
し、変換効率が良くない昇降圧動作の範囲を狭く設定
し、この範囲以外では効率の良い降圧動作と昇圧動作を
行うようにしてある。従って、本発明によれば、全体と
しての変換効率を大幅に改善でき、入力電圧あるいは入
出力電圧の差分に適応して変換効率を高い値に保つこと
ができる。
【0030】なお、外部からの制御電圧は、請求項3に
記載の発明のように入力電圧であっても良いが、例えば
当該DC−DCコンバータの負荷状態(負荷の軽重変
化、停電回復時等)に基づき生成されるものでも良い。
電力消費の低減等が図れる利点がある。請求項2に記載
の発明では、図1において、降圧動作範囲及び昇降圧動
作範囲においてフライホイールダイオード7を経由する
ループが形成されるので、入力電圧に依存しない出力電
圧が効率良く得られる。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、請求項1乃至請求項3に記載の発明の実
施例を示す図である。なお、従来例(図4)と同一構成
部分には同一名称符号を付してる。本発明に係る部分の
構成を説明する。
【0032】図1において、制御部10の出力(PWM
信号)は、インバータ11に与えられると共に、AND
ゲート12の一方の入力となる。インバータ11の出力
は、従来(図4)とは異なり、ORゲート13の一方の
入力となり、ORゲート13の出力がトランジスタTr
1の制御入力となっている。またトランジスタTr2の
制御入力はANDゲート12の出力である。
【0033】そして、入力電圧ViがトランジスタTr
1に印加されるラインに抵抗器R3の一端を接続し、抵
抗器R3の他端に抵抗器R4の一端を接続し、抵抗器R
4の他端をアースしてある。即ち、抵抗器R3と抵抗器
R4の直列回路は、入力電圧を測定する回路であって、
抵抗器R4の両端に現れる分圧電圧は入力測定電圧を与
える。
【0034】抵抗器R4の両端に現れる分圧電圧は、比
較器14の逆相入力端と比較器15の正相入力端とに与
えられる。比較器14の正相入力端とアース間には昇圧
基準電圧を与える電池e1が設けられる。また、比較器
15の逆相入力端とアース間には降圧基準電圧を与える
電池e2が設けられる。比較器14の出力はANDゲー
ト16の一方の入力となり、ANDゲート16の他方の
入力は外部から制御部10に入力するon/off信号
である。ANDゲート16の出力はORゲート13の他
方の入力となる。また、比較器15の出力はANDゲー
ト12の他方の入力となる。
【0035】即ち、トランジスタTr1は比較器14の
出力レベルに応じてon状態に設定され、またスイッチ
ング動作を行う。一方、トランジスタTr2は比較器1
5の出力レベルに応じてoff状態に設定され、またス
イッチング動作を行うようになっている。以上の構成に
おいて、請求項1乃至請求項3に記載の発明との対応関
係は次のようになっている。チョークコイルL1と整流
ダイオードD1と平滑コンデンサC1との全体がチョー
クコイル1aを備える平滑回路1に対応し、トランジス
タTr1が第1スイッチング素子2に対応し、トランジ
スタTr2が第2スイッチング素子3に対応し、制御部
10が同名の制御部4に対応する。
【0036】また、抵抗器R3と抵抗器R4と比較器1
4と比較器15との全体が電圧監視回路5に対応し、電
池e1は昇圧基準電圧に対応し、電池e2は降圧基準電
圧に対応し、インバータ11とANDゲート12と16
とORゲートとの全体が動作モード切替回路6に対応
し、フライホイールダイオードD2が同名のフライホイ
ールダイオード7に対応する。
【0037】以下、図2を参照して請求項1乃至請求項
3に記載の発明の実施例の動作を説明する。本実施例の
回路は、入力電圧Viを常時監視し、入力電圧Viが出
力電圧Voよりも一定値以上高いときには、トランジス
タTr2を常時非導通状態(off状態)に設定してト
ランジスタTr1にスイッチング動作を行わせ、降圧し
て出力電圧Voを得、入力電圧Viが出力電圧Voより
も一定値以上低いときには、トランジスタTr1を常時
導通状態(on状態)に設定してトランジスタTr2に
スイッチング動作を行わせ、昇圧して出力電圧Voを得
る。
【0038】そして、入力電圧Viが出力電圧Voより
も一定値の範囲で高いか低い場合にのみ従来(図4)と
同様の昇降圧動作により出力電圧Voを得るように構成
してある。以下、動作を説明する。図2において、抵抗
器R4の両端に現れる入力電圧の測定値をVr4とし、昇
圧基準電圧をVe1とし、降圧基準電圧をVe2とすれば、
比較器14では、入力電圧測定値Vr4と昇圧基準電圧V
e1との大小関係を比較し、Vr4<Ve1のときは出力レベ
ルを“1”に、Vr4>Ve1のときは出力レベルを“0”
にする。
【0039】ANDゲート16は、on/off信号が
on(“1”)である期間において比較器14の出力レ
ベルが“1”であれば、出力を“1”にし、比較器14
の出力レベルが“0”であれば、出力を“0”にする。
ANDゲート16の出力が“1”であれば、ORゲート
13の出力はインバータ11の出力状態とは無関係に常
に“0”になるので、トランジスタTr1は制御端に
“0”が印加され常時on状態となる。
【0040】逆に、ANDゲート16の出力が“0”で
あれば、ORゲート13の出力はインバータ11の出力
をそのままトランジスタTr1の制御端に与えるので、
トランジスタTr1は、制御部10が出力するPWM信
号に従ってスイッチング動作をする。一方、比較器15
では、入力電圧測定値Vr4と昇圧基準電圧Ve2との大小
関係を比較し、Vr4<Ve2のときは出力レベルを“0”
に、Vr4>Ve2のときは出力レベルを“1”にする。
【0041】比較器14の出力レベルが“1”であれ
ば、ANDゲート12は、制御部10の出力とは無関係
に出力を“0”にするので、トランジスタTr2は、制
御端に“0”が印加され、常時off状態となる。逆
に、比較器14の出力レベルが“0”であれば、AND
ゲート12は、制御部10の出力をそのままトランジス
タTr2の制御端に与えるので、トランジスタTr2
は、制御部10が出力するPWM信号に従ってスイッチ
ング動作をする。 そこで、出力電圧の測定値をVooと
すれば、昇圧基準電圧Ve1をVooよりも規定値だけ低く
設定し、即ちVoo>Ve1の関係に設定し、降圧基準電圧
Ve2をVooよりも規定値だけ高く設定し、即ちVoo<V
e2の関係に設定する。従って、Ve1<Ve2である。
【0042】まず、Vr4>Ve2のときは当然にVr4>V
e1であるので、トランジスタTr2はoff状態に設定
され、トランジスタTr1が制御部10からのPWM信
号に従ってスイッチング動作をする。制御部10はパル
ス間隔の広いのPWM信号を出力するので、降圧動作が
行われる。トランジスタTr1がoffであるタイミン
グでは、フライホイールダイオードD2が作動する。こ
の場合の変換効率は前述したように85%以上である。
【0043】また、Vr4<Ve1のときは当然にVr4<V
e2であるので、トランジスタTr1はon状態に設定さ
れ、トランジスタTr2が制御部10からのPWM信号
に従ってスイッチング動作をする。制御部10はパルス
間隔の狭いのPWM信号を出力するので、昇圧動作が行
われる。この場合の変換効率は前述したように75%以
上である。
【0044】そして、Ve2>Vr4>Ve1のときはトラン
ジスタTr1とトランジスタTr2が共に制御部10か
らのPWM信号に従って同期してスイッチング動作をす
る。この場合の動作は従来と同様に昇圧動作を基本とす
る昇降圧動作であり、また前述したようにフライホイー
ルダイオードD2も作動する。従って、昇降圧動作での
変換効率は従来と同様であるが、昇降圧動作の範囲を従
来よりも狭いVe2>Vr4>Ve1の範囲に限定し、その範
囲以外では変換効率の良い純粋降圧動作と純粋昇圧動作
とを行うので、全体としての変換効率は従来の昇降圧動
作のみのものよりも大幅に向上することになり、入力電
圧あるいは入出力電圧の差分に適応して変換効率を高い
値に保つことができることになる。
【0045】昇圧基準電圧Ve1と降圧基準電圧Ve2は、
入力電圧Viの範囲や目的とする出力電圧値、使用する
電池電源の性格等で適宜定められる。なお、本実施例で
は、入力電圧を監視して所望の出力電圧を得る場合を示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、入力
電圧とは無関係な、例えば当該DC−DCコンバータの
負荷状態(負荷の軽重変化、停電回復時等)に基づき生
成される制御電圧を監視する等にも同様に適用てきる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明では、降圧動作と昇降圧動作と昇圧動作との3つの
動作の切り替えを制御電圧の監視結果に応じて行い、目
的とする出力電圧を得る、即ち、変換効率が良くない昇
降圧動作の範囲を狭く設定し、この範囲以外では効率の
良い降圧動作と昇圧動作を行うので、全体としての変換
効率を大幅に改善でき、入力電圧あるいは入出力電圧の
差分に応じて変換効率を高い値に保つことができる。
【0047】なお、外部からの制御電圧は、請求項3に
記載の発明のように入力電圧であっても良いが、例えば
当該DC−DCコンバータの負荷状態(負荷の軽重変
化、停電回復時等)に基づき生成されるものでも良い。
電力消費の低減等が図れる利点がある。請求項2に記載
の発明では、図1において、降圧動作範囲及び昇降圧動
作範囲においてフライホイールダイオード7を経由する
ループが形成されるので、入力電圧に依存しない出力電
圧が効率良く得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項3に記載の発明の原理ブロ
ック図である。
【図2】請求項1乃至請求項3に記載の発明の実施例を
示す図である。
【図3】従来のトランスを用いた昇降圧型DC−DCコ
ンバータの構成例である。
【図4】従来のチョークコイルを用いた昇降圧型DC−
DCコンバータの構成例である。
【符号の説明】
1 平滑回路 1a チョークコイル 2 第1スイッチング素子 3 第2スイッチング素子 4 制御部 5 制御電圧監視回路 6 動作モード切替回路 7 フライホイールダイオード 10 制御部 11 インバータ 12、16 ANDゲート 13 ORゲート 14、15 比較器 Tr1、Tr2 トランジスタ L1 チョークコイル D1 整流ダイオード D2 フライホイールダイオード C1 平滑コンデンサ R1、R2、R3、R4 抵抗器 Vi 入力電圧 Vo 出力電圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョークコイルを備える平滑回路と、 導通状態にあるとき入力電圧を前記チョークコイルの一
    端に印加する第1スイッチング素子と、 導通状態にあるとき前記チョークコイルの他端をアース
    電位に設定する第2スイッチング素子と、 前記平滑回路から送出される出力電圧の大きさに応じた
    パルス幅及びパルス間隔のスイッチング信号を外部から
    入力する出力電圧制御指令に従い出力する制御部とを備
    えるDC−DCコンバータにおいて、 昇圧動作基準電圧及び降圧動作基準電圧と外部から入力
    する制御電圧との大小関係からその制御電圧の範囲を監
    視する制御電圧監視回路と、 前記制御電圧監視回路の出力を受けて、制御電圧が昇圧
    動作基準電圧を下回るときは前記第1スイッチング素子
    を導通状態に設定し、前記第2スイッチング素子に前記
    制御部の出力を与えること、前記制御電圧が降圧動作基
    準電圧を上回るときは前記第2スイッチング素子を非導
    通状態に設定し、前記第1スイッチング素子に制御部の
    出力を与えること、及び、前記制御電圧が前記昇圧動作
    基準電圧と前記降圧動作基準電圧との間にあるときは前
    記第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とに前
    記制御部の出力を与えることを行う動作モード切替回路
    とを備えたことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のDC−DCコンバータ
    において、 前記のチョークコイルの一端とアース間にはフライホイ
    ールダイオードが設けられることを特徴とするDC−D
    Cコンバータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のDC−
    DCコンバータにおいて、 前記外部から入力する制御電圧は、当該DC−DCコン
    バータの入力電圧であることを特徴とするDC−DCコ
    ンバータ。
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