JPH0995884A - 蒸解釜内部スクリーンの閉塞防止装置 - Google Patents

蒸解釜内部スクリーンの閉塞防止装置

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JPH0995884A
JPH0995884A JP7290241A JP29024195A JPH0995884A JP H0995884 A JPH0995884 A JP H0995884A JP 7290241 A JP7290241 A JP 7290241A JP 29024195 A JP29024195 A JP 29024195A JP H0995884 A JPH0995884 A JP H0995884A
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digester
screen
piston
liquid
piston cylinder
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JP7290241A
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Kuniaki Saito
邦昭 斎藤
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KUBUANA PARUPINGU KK
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KUBUANA PARUPINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸解釜内部スクリーンの開口穴に進入してく
る原料チップ、パルプそしてスケールがスクリーンに固
着してスクリーンの開口穴を閉塞し蒸解に必要な薬液循
環や蒸解廃液の蒸解釜からの排出が疎外されることを防
止する。 【解決手段】 蒸解釜内部スクリーン1の開口穴2の位
置に掻き板3を取付け、この掻き板3を圧力流体により
運動する蒸解釜内部に設置したピストンシリンダー7で
動かしてスクリーンの開口穴2が閉塞しないようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材チップに代表
される植物繊維原料、以下原料チップと記載、に薬品を
添加し、高温高圧下で蒸解してパルプを製造するための
蒸解釜に使用する内部スクリーンに関する。
【0002】蒸解釜内部の温度並に薬品濃度を正しく制
御することは、原料チップを均一に蒸解して品質の良い
パルプを製造し、歩留りを向上させる上での基本操作で
ある。このため、原料チップと薬液を蒸解釜に投入した
後ただちに、あるいは一定時間経過した時点で蒸解釜内
の液を蒸解釜から抜き出して熱交換器を通すことで温度
を調整すると共に、同液の薬品濃度を調整して再び蒸解
釜に戻す薬液循環が行なわれる。また、必要な蒸解反応
時間が経過した時点で原料チップが薬品と反応すること
により発生する蒸解廃液を蒸解釜から抜き出し、熱及び
薬品を回収する操作が行なわれる。
【0003】薬液循環並に蒸解廃液排出のために蒸解釜
から液を抜き出すところには、原料チップや製品のパル
プが液に混じって蒸解釜から流出しないように、蒸解釜
の内部にスクリーンが取付けられる。
【0004】
【従来の技術】従来の蒸解釜内部スクリーンにあって
は、このスクリーンに原料チップやパルプ、そして炭酸
カルシウム等のスケールが固く付着してスクリーンの開
口穴を閉塞させ、必要な薬液循環のための液の抜き出し
や蒸解廃液の排出ができなくなるという問題があった。
【0005】スクリーンの閉塞を防止するための従来の
技術としては、スクリーンの裏側にスクリーン閉塞防止
用の掻き板を配し、この掻き板を回転させるための軸を
蒸解釜の缶壁を貫通させて蒸解釜の外側に伸ばし、これ
を駆動モーターで回転させる方式がある。しかしこの方
式の場合、回転軸を高温高圧の蒸解釜の缶壁を貫通させ
た部分の液封部から液洩れするという問題があり、一般
に広く採用されていない。
【0006】このため、現在産業上広く使用されている
ほとんどの蒸解釜のスクリーンには閉塞を防止する設備
が取付けられておらず、スクリーンの閉塞がひどくなっ
た時点で蒸解釜を空にし、高圧水を使用して手作業で清
掃するか、あるいは、蒸解釜全体に酸を満たしてスケー
ル成分を溶解させるかのいずれかの方法で閉塞物を除去
しているのが実情である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スクリーンの開口部を
閉塞させる原料チップやパルプそれ自体はスクリーンの
開口穴に進入して挟まった時点ではやわらかであるにも
かかわらず時間が経過するにつれて脱水濃縮してスクリ
ーンに固着してしまう。また、スケールについても、ス
クリーンの表面に薄く付着した時点では軽くこする程度
で取れてしまうものが日時が経過するにつれてどんどん
成長して厚みを増し、石の様になってスクリーンに固着
する。
【0008】本発明は、上記のように放置しておくとス
クリーンに固着する物質をスクリーンに固着してしまう
前に除去することを目的としており、更に、高温高圧の
蒸解釜内部の限られたスペースに容易に設置可能でしか
も蒸解釜の缶壁から液洩れが発生することのない装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のスクリーン目詰り防止装置はスクリーンの
開口穴の位置に掻き板を取り付け、比較的短い時間周
期、例えば1分乃至10分毎にこの掻き板を機械的に動
かし、スクリーンの開口穴の閉塞を防止するものであ
る。
【0010】上記掻き板を動かすための駆動装置として
ピストンシリンダーを使用し、これを蒸解釜内部スクリ
ーンの裏側のスクリーン本体、または、スクリーンを固
定しているサポート金具に取付ける。このスクリーン裏
側の位置はスクリーンを通過した液で満たされており、
蒸解釜内に高密度で入っている原料チップから抵抗を受
けることも、原料チップの動きに影響をおよぼすことも
ないところである。
【0011】上記ピストンシリンダーのピストンを動か
す圧力流体としては、蒸解釜内部から抜き出した液ある
いはパルプ洗浄装置で発生する通常黒液と呼ばれる液、
又は清水をポンプで加圧した液を使用する。また、高圧
の蒸解釜内部の液で満たされているピストンシリンダー
内のピストン上部の液とピストン下部の液を交互に圧力
の低い蒸解釜の外部に排出することで発生するピストン
上下の圧力差を利用してピストンを動かすことも出来
る。
【0012】
【発明の実施形態】上記のように構成された目詰り防止
装置を蒸解釜のスクリーンに取付けることにより、スク
リーンの開口穴に進入した原料チップやパルプは、そこ
で脱水濃縮して固着し、スクリーンを閉塞させる状態に
なる前に掻き板により除去される。
【0013】また、化学反応により生成析出する炭酸カ
ルシウム等のスケールも、掻き板でこすり落とされるこ
とにより、スクリーン開口穴のところで成長固化してス
クリーンを閉塞させるのが防止される。
【0014】また、駆動装置のピストンシリンダーが蒸
解釜の内部に取り付けられるため、蒸解釜の缶壁の外に
液洩れする問題は発生しない。
【0015】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、スクリーン1に設けられている開口穴2
それぞれに金属製の掻き板3を配置し、各掻き板3を金
属製の掻き板取付枠4に溶接し、更にこの掻き板取付枠
4に駆動板5を溶接して全体を一体の構造物6に組立て
る。スクリーン1の裏面にはピストンシリンダー7を取
付けるための台座8を溶接し、この台座8にピストンシ
リンダー7をネジ9によって固着し、ピストンシリンダ
ーのピストン棒10を駆動板5にネジ11によって固着
する。ピストンシリンダー7の側面の上端と下端にはピ
ストンシリンダー7の内部のピストン12を動かすため
に液を出入りさせる配管接続口13、14を設け、母配
管15、16と配管接続口13、14をそれぞれ小配管
17、18によって接続する。母配管15、16は蒸解
釜の缶壁19を貫通して取り付けられる管台20、21
を介して蒸解釜の外側に設置する液ポンプ22に外部配
管23、24で接続し、この配管中にポンプ22の吸込
み側と吐出側を切換えるための弁25、26、27、2
8を取付ける。弁25、26、27、28はタイマーで
開閉を切換える。弁25と27が開、弁26と28が閉
の時はピストンシリンダー7の上端配管接続口13から
ピストンシリンダー7内のピストン12より上に入って
いる液が小配管18、母配管16、管台21、外部配管
23と流れてポンプ22に吸い込まれ、ポンプ22で加
圧された後、外部配管24、管台20、母配管15、小
配管17を通ってピストンシリンダー7の下端配管接続
口14に流れ、ピストン12の上下に圧力差が発生して
ピストン12を上方に押し上げる。これによって掻き板
3はスクリーン開口穴2の上方に移動する。弁25、2
6、27、28の開閉が反対に切り換わると液の流れが
逆になり、ピストン12は押し下げられる力を受けて掻
き板3は下方に移動する。ピストンシリンダー7は図2
に示すようにピストンシリンダー7内部の空気が自然に
抜けて蒸解釜内部の液がピストンシリンダー7の内部に
入るように、ピストン棒10がピストンシリンダー7の
本体を貫通する部分に小さな間隙29を設ける。
【0016】図3は、ピストンシリンダー7のピストン
12を動かす圧力流体としてパルプ洗浄装置から発生す
る通常黒液と呼ばれる液、あるいは清水など、蒸解釜外
部からの液を使用した場合の配管そして弁の配置を示す
実施例である。
【0017】図4は、ピストンシリンダー7のピストン
12を動かす手段としてポンプを使用しないで蒸解釜の
内部の高圧の液を圧力流体として使用する場合の配管そ
して弁の配置を示す実施例である。ピストンの上部とピ
ストンの下部の液を交互に圧力の低い蒸解釜の外に排出
することでピストン12の上下に圧力差が発生し、ピス
トン12は往復運動を行う。この方式の場合は、蒸解釜
内部の液がピストンシリンダー7内にピストン12の下
側からも入るように、ピストンシリンダーの下部に小さ
な液入口孔30を設ける。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】蒸解釜内部スクリーンに閉塞防止装置を取
付けることにより、スクリーンの開口穴に進入して挟ま
る原料チップやパルプ、そして、化学反応により生成析
出するスケールがスクリーンに固着してスクリーンが閉
塞する問題が解消する。
【0020】これによって、蒸解のための薬液循環並に
蒸解廃液排出のために必要とされる流量を蒸解釜から抜
き出すことが容易となり、製造するパルプの品質そして
歩留が向上する経済的な効果が生じる。
【0021】さらに、従来ひんぱんに蒸解釜を空にして
行なわれている高圧水によるスクリーンの清掃や酸によ
るスケール溶解作業の頻度が大巾に削減されることにな
ることから、蒸解釜の稼動率が上昇すると共に清掃や酸
によるスケール溶解作業の経費が節減される経済的な効
果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蒸解釜内部スクリーンの閉塞防止装置を蒸解釜
内部スクリーンに取付けた実施例を示す正面図とそのA
−A矢視縦断面図である。
【図2】ピストンシリンダーの実施例を示す縦断面図で
ある。
【図3】ピストンを動かす流体として蒸解釜外部からの
液を使用した実施例の配管そして弁の配置系統図であ
る。
【図4】ピストンを動かす手段として、ピストンシリン
ダー内のピストンより上の液とピストンより下の液を交
互に蒸解釜の外に排出する実施例の配管そして弁の配置
系統図である。
【符号の説明】
1 スクリーン 2 スクリーンの開口穴 3 掻き板 4 掻き板取付枠 5 駆動板 6 上記、3、4、5を組合せた構造物 7 ピストンシリンダー 10 ピストン捧 12 ピストン 19 蒸解釜の缶壁 22 ポンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸解釜内部スクリーン(1)の開口穴
    (2)の位置に掻き板(3)を配置して掻き板取付枠
    (4)に取り付けた構造物(6)を、圧力流体によりピ
    ストンの上下に圧力差を発生させることでピストンが運
    動するピストンシリンダー(7)のピストン棒(10)
    に固着した蒸解釜内部スクリーンの閉塞防止装置。
JP7290241A 1995-10-02 1995-10-02 蒸解釜内部スクリーンの閉塞防止装置 Expired - Fee Related JP2835825B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021232132A1 (en) * 2020-05-22 2021-11-25 Suzano S.A. Method for unplugging or cleaning a screen in a continuous process kraft cooking digester

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS519401A (ja) * 1974-07-15 1976-01-26 Oodeio Enjiniaringu Kk Denchikuyotoonaamuno jogehokokaitenjukushijisochi

Patent Citations (1)

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