JPH0995483A - (11E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体およびその製造中間体 - Google Patents
(11E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体およびその製造中間体Info
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- JPH0995483A JPH0995483A JP2931596A JP2931596A JPH0995483A JP H0995483 A JPH0995483 A JP H0995483A JP 2931596 A JP2931596 A JP 2931596A JP 2931596 A JP2931596 A JP 2931596A JP H0995483 A JPH0995483 A JP H0995483A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルツハイマ−病の治療薬として体内動態に
優れた効果が期待される新規化合物およびその製造中間
体を提供する。 【解決手段】 下記一般式[I]で表される(11E)
−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−
テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体及びその製
造中間体である下記一般式[II]〜[IV]で表され
る化合物。 【化1】 (式中、R、R’はその両方がトリフルオロメチル基を
表すか、その片方がトリフルオロメチル基で、残る一方
がメチル基を表す。R1はアルキル基またはシリル基、
R2は水素原子もしくはシリル基を表す。Xはヒドロキ
シメチル基;ホルミル基;カルボキシル基;アミノ基;
アルキル、アルケニルもしくはアラルキルオキシメチル
基;アルキル、アルケニルもしくはアラルキルオキシカ
ルボニル基;アルキル、アルケニルもしくはアラルキル
オキシカルボニルアミノ基を表す。)
優れた効果が期待される新規化合物およびその製造中間
体を提供する。 【解決手段】 下記一般式[I]で表される(11E)
−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−
テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体及びその製
造中間体である下記一般式[II]〜[IV]で表され
る化合物。 【化1】 (式中、R、R’はその両方がトリフルオロメチル基を
表すか、その片方がトリフルオロメチル基で、残る一方
がメチル基を表す。R1はアルキル基またはシリル基、
R2は水素原子もしくはシリル基を表す。Xはヒドロキ
シメチル基;ホルミル基;カルボキシル基;アミノ基;
アルキル、アルケニルもしくはアラルキルオキシメチル
基;アルキル、アルケニルもしくはアラルキルオキシカ
ルボニル基;アルキル、アルケニルもしくはアラルキル
オキシカルボニルアミノ基を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強力なアセチルコ
リンエステラーゼ阻害活性を有し、アルツハイマー病の
治療薬としての用途が期待される、分子内にトリフルオ
ロメチル基を有する(11E)−5−アミノ−11−エ
チリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチ
ル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2
(1H)−オン誘導体およびその製造中間体に関するも
のである。
リンエステラーゼ阻害活性を有し、アルツハイマー病の
治療薬としての用途が期待される、分子内にトリフルオ
ロメチル基を有する(11E)−5−アミノ−11−エ
チリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチ
ル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2
(1H)−オン誘導体およびその製造中間体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年大きな社会問題となりつつある老人
性痴呆症の原因の一つであるアルツハイマー病において
は、脳内で情報伝達の働きをしている神経伝達物質の生
合成に異常をきたして痴呆症状が進行すると言われてい
る。この観点から神経伝達物質、特に、アセチルコリン
に注目して、アセチルコリンエステラーゼを阻害する物
質、アセチルコリン合成酵素の働きを高める物質などを
アルツハイマー病の治療薬として開発する試みが盛んに
行われている(窪田実、ファルマシア、28、354
(1992)および朝長正徳、化学と生物、27、14
(1989))。
性痴呆症の原因の一つであるアルツハイマー病において
は、脳内で情報伝達の働きをしている神経伝達物質の生
合成に異常をきたして痴呆症状が進行すると言われてい
る。この観点から神経伝達物質、特に、アセチルコリン
に注目して、アセチルコリンエステラーゼを阻害する物
質、アセチルコリン合成酵素の働きを高める物質などを
アルツハイマー病の治療薬として開発する試みが盛んに
行われている(窪田実、ファルマシア、28、354
(1992)および朝長正徳、化学と生物、27、14
(1989))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ツハイマ−病の治療薬として体内動態に優れた効果が期
待される新規化合物として、分子内にトリフルオロメチ
ル基を有する(11E)−5−アミノ−11−エチリデ
ン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1
H)−オン誘導体およびその製造中間体を提供すること
にある。
ツハイマ−病の治療薬として体内動態に優れた効果が期
待される新規化合物として、分子内にトリフルオロメチ
ル基を有する(11E)−5−アミノ−11−エチリデ
ン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1
H)−オン誘導体およびその製造中間体を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、下記一般式[I]で表される化合物が強いア
セチルコリンエステラーゼ阻害活性を示すと共に、下記
一般式[II]〜[IV]で表される化合物がその製造
中間体として有用であることを見い出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、下記一般式
した結果、下記一般式[I]で表される化合物が強いア
セチルコリンエステラーゼ阻害活性を示すと共に、下記
一般式[II]〜[IV]で表される化合物がその製造
中間体として有用であることを見い出し、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明は、下記一般式
【化5】 (式中、RおよびR’は、その両方がトリフルオロメチ
ル基を表すか、あるいは、その片方がトリフルオロメチ
ル基で、残る一方がメチル基を表す。)で表される(1
1E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,
10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体を提
供する。
ル基を表すか、あるいは、その片方がトリフルオロメチ
ル基で、残る一方がメチル基を表す。)で表される(1
1E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,
10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体を提
供する。
【0005】上記一般式[I]で表される化合物は、具
体的には、下記の式[Ia]、[Ib]、[Ic]
体的には、下記の式[Ia]、[Ib]、[Ic]
【0006】
【化6】
【0007】で表される。
【0008】また本発明は、その製造中間体として、一
般式[II]
般式[II]
【0009】
【化7】
【0010】(式中、RおよびR’は、その両方がトリ
フルオロメチル基を表すか、あるいは、その片方がトリ
フルオロメチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1
は、置換基を有してもよいアルキル基またはシリル基を
表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル基;カルボ
キシル基;アミノ基;または、置換基を有してもよいア
ルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメチル基、も
しくはアラルキルオキシメチル基;置換基を有してもよ
いアルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボニル基;置
換基を有してもよいアルキルオキシカルボニルアミノ
基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、もしくはア
ラルキルオキシカルボニルアミノ基を表す。)で表され
る(11E)−11−エチリデン−5,6,9,10−
テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体、一般式[III]
フルオロメチル基を表すか、あるいは、その片方がトリ
フルオロメチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1
は、置換基を有してもよいアルキル基またはシリル基を
表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル基;カルボ
キシル基;アミノ基;または、置換基を有してもよいア
ルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメチル基、も
しくはアラルキルオキシメチル基;置換基を有してもよ
いアルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカル
ボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボニル基;置
換基を有してもよいアルキルオキシカルボニルアミノ
基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、もしくはア
ラルキルオキシカルボニルアミノ基を表す。)で表され
る(11E)−11−エチリデン−5,6,9,10−
テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体、一般式[III]
【0011】
【化8】
【0012】(式中、RおよびR’は、その両方がトリ
フルオロメチル基を表すか、あるいは、その片方がトリ
フルオロメチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1
は、置換基を有してもよいアルキル基またはシリル基を
表す。R2は、水素原子または置換基を有してもよいシ
リル基を表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル
基;カルボキシル基;アミノ基;または、置換基を有し
てもよいアルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメ
チル基、もしくはアラルキルオキシメチル基;置換基を
有してもよいアルキルオキシカルボニル基、アルケニル
オキシカルボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボ
ニル基;置換基を有してもよいアルキルオキシカルボニ
ルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、も
しくはアラルキルオキシカルボニルアミノ基を表す。)
で表される(11E)−11−エチリデン−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体、および一
般式[IV]
フルオロメチル基を表すか、あるいは、その片方がトリ
フルオロメチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1
は、置換基を有してもよいアルキル基またはシリル基を
表す。R2は、水素原子または置換基を有してもよいシ
リル基を表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル
基;カルボキシル基;アミノ基;または、置換基を有し
てもよいアルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメ
チル基、もしくはアラルキルオキシメチル基;置換基を
有してもよいアルキルオキシカルボニル基、アルケニル
オキシカルボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボ
ニル基;置換基を有してもよいアルキルオキシカルボニ
ルアミノ基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、も
しくはアラルキルオキシカルボニルアミノ基を表す。)
で表される(11E)−11−エチリデン−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体、および一
般式[IV]
【0013】
【化9】
【0014】(式中、Rは、トリフルオロメチル基また
はメチル基を表す。R1は、置換基を有してもよいアル
キル基またはシリル基を表す。Xは、ヒドロキシメチル
基;ホルミル基;カルボキシル基;アミノ基;または、
置換基を有してもよいアルキルオキシメチル基、アルケ
ニルオキシメチル基、もしくはアラルキルオキシメチル
基;置換基を有してもよいアルキルオキシカルボニル
基、アルケニルオキシカルボニル基、もしくはアラルキ
ルオキシカルボニル基を表す。)で表される(11E)
−11−エチリデン−5,6,7,8,9,10−ヘキ
サヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体を提供する。
はメチル基を表す。R1は、置換基を有してもよいアル
キル基またはシリル基を表す。Xは、ヒドロキシメチル
基;ホルミル基;カルボキシル基;アミノ基;または、
置換基を有してもよいアルキルオキシメチル基、アルケ
ニルオキシメチル基、もしくはアラルキルオキシメチル
基;置換基を有してもよいアルキルオキシカルボニル
基、アルケニルオキシカルボニル基、もしくはアラルキ
ルオキシカルボニル基を表す。)で表される(11E)
−11−エチリデン−5,6,7,8,9,10−ヘキ
サヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一般式[I]で表される
化合物は、一般式[II−1]で表される(11E)−
11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸誘導体を製造中間体として、一般式
[II−2]を経る下記の合成工程によって製造するこ
とができる。
化合物は、一般式[II−1]で表される(11E)−
11−エチリデン−9,10−ジヒドロ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸誘導体を製造中間体として、一般式
[II−2]を経る下記の合成工程によって製造するこ
とができる。
【0016】
【化10】
【0017】(式中、RおよびR’は、その両方がトリ
フルオロメチル基、あるいは、その片方がトリフルオロ
メチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1は、置換
基を有してもよいアルキル基またはシリル基を表す。R
3 は、置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル
基、もしくはアラルキル基を表す。)
フルオロメチル基、あるいは、その片方がトリフルオロ
メチル基で、残る一方がメチル基を表す。R1は、置換
基を有してもよいアルキル基またはシリル基を表す。R
3 は、置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル
基、もしくはアラルキル基を表す。)
【0018】本発明のうち、式[Ia]で表される化合
物の製造中間体である一般式[IIa−1]
物の製造中間体である一般式[IIa−1]
【0019】
【化11】
【0020】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。)は、文献記載の方法
[A. P. Kozikowski et al., J. Org. Chem., 58, 7660
(1993).]に従って製造される一般式[V]
ルキル基またはシリル基を表す。)は、文献記載の方法
[A. P. Kozikowski et al., J. Org. Chem., 58, 7660
(1993).]に従って製造される一般式[V]
【0021】
【化12】
【0022】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。R4は、置換基を有し
てもよいアルキル基、アルケニル基、もしくはアラルキ
ル基を表す。)で表される(11E)−7−エチレンジ
オキシ−11−エチリデン−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−
5(6H)−カルボン酸エステル誘導体から、一般式
[IVa]、[IIIa]及び[IIa−3]で表され
る製造中間体を経る下記の合成工程によって製造するこ
とができる。
ルキル基またはシリル基を表す。R4は、置換基を有し
てもよいアルキル基、アルケニル基、もしくはアラルキ
ル基を表す。)で表される(11E)−7−エチレンジ
オキシ−11−エチリデン−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−
5(6H)−カルボン酸エステル誘導体から、一般式
[IVa]、[IIIa]及び[IIa−3]で表され
る製造中間体を経る下記の合成工程によって製造するこ
とができる。
【0023】
【化13】
【0024】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。R2は、水素原子また
は置換基を有してもよいシリル基を表す。R4は、置換
基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、もしくは
アラルキル基を表す。)
ルキル基またはシリル基を表す。R2は、水素原子また
は置換基を有してもよいシリル基を表す。R4は、置換
基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、もしくは
アラルキル基を表す。)
【0025】本発明のうち、式[Ib]で表される化合
物の製造中間体である一般式[IIb−1]
物の製造中間体である一般式[IIb−1]
【0026】
【化14】
【0027】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。)は、文献記載の方法
[A. P. Kozikowski et al., J. Org. Chem., 58, 7660
(1993).]に従って製造される一般式[VI]
ルキル基またはシリル基を表す。)は、文献記載の方法
[A. P. Kozikowski et al., J. Org. Chem., 58, 7660
(1993).]に従って製造される一般式[VI]
【0028】
【化15】
【0029】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。R4は、置換基を有し
てもよいアルキル基、アルケニル基、もしくはアラルキ
ル基を表す。)で表される7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エ
ステル誘導体から、一般式[VII]、[VIII]、
[IX]、[X]、[XI]、[IVb]、[III
b]、[IIb−3]及び[IIb−4]で表される製
造中間体を経る下記の合成工程によって製造することが
できる。
ルキル基またはシリル基を表す。R4は、置換基を有し
てもよいアルキル基、アルケニル基、もしくはアラルキ
ル基を表す。)で表される7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エ
ステル誘導体から、一般式[VII]、[VIII]、
[IX]、[X]、[XI]、[IVb]、[III
b]、[IIb−3]及び[IIb−4]で表される製
造中間体を経る下記の合成工程によって製造することが
できる。
【0030】
【化16】
【0031】
【化17】
【0032】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。R2、R5およびR
7は、同一または異なり、水素原子または置換基を有し
てもよいシリル基を表す。R4およびR6は、同一または
異なり、置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル
基、もしくはアラルキル基を表す。)
ルキル基またはシリル基を表す。R2、R5およびR
7は、同一または異なり、水素原子または置換基を有し
てもよいシリル基を表す。R4およびR6は、同一または
異なり、置換基を有してもよいアルキル基、アルケニル
基、もしくはアラルキル基を表す。)
【0033】本発明のうち、式[Ic]で表される化合
物の製造中間体である一般式[IIc−1]
物の製造中間体である一般式[IIc−1]
【0034】
【化18】
【0035】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。)は、上記の方法に従
って製造した一般式[IVb]から、一般式[IVc−
1]、[IVc−2]、[IVc−3]、[IVc−
4]、[IIIc]及び[IIc−3]で表される製造
中間体を経る下記の合成工程によって製造することがで
きる。
ルキル基またはシリル基を表す。)は、上記の方法に従
って製造した一般式[IVb]から、一般式[IVc−
1]、[IVc−2]、[IVc−3]、[IVc−
4]、[IIIc]及び[IIc−3]で表される製造
中間体を経る下記の合成工程によって製造することがで
きる。
【0036】
【化19】
【0037】
【化20】
【0038】(式中、R1は、置換基を有してもよいア
ルキル基またはシリル基を表す。R2は、水素原子また
は置換基を有してもよいシリル基を表す。R4は、置換
基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、もしくは
アラルキル基を表す。)
ルキル基またはシリル基を表す。R2は、水素原子また
は置換基を有してもよいシリル基を表す。R4は、置換
基を有してもよいアルキル基、アルケニル基、もしくは
アラルキル基を表す。)
【0039】前記一般式[II]〜[XI]における置
換基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、t−ブチル基などの炭素数1〜6
の直鎖状または分岐状の低級アルキル基;メトキシメチ
ル基、メチルチオメチル基、2−メトキシエトキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル基、2−
(トリメチルシリル)エトキシメチル基、テトラヒドロ
ピラニル基、シクロヘキシルメチル基、1−エトキシエ
チル基、1−メチル−1−メトキシエチル基、ベンジル
オキシメチル基などの、低級アルコキシ基、低級アルキ
ルチオ基、低級アルコキシアルコキシ基、ハロゲン置換
低級アルコキシ基、シリル基、シクロアルキル基、アラ
ルキルオキシ基等の置換基を有するアルキル基;置換基
を有してもよいアルケニル基としては、アリル基、クロ
チル基、シンナミル基、4−ニトロシンナミル基;置換
基を有してもよいアラルキル基としては、ベンジル基、
p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−
ブロモベンジル基、トリチル基、2,4−ジメトキシフ
ェニルメチル基、2,4,6−トリメチルフェニルメチ
ル基、テトラフルオロフェニルメチル基、2−フラニル
メチル基、2−チオフェニルメチル基、1−ナフチルメ
チル基、2−ナフチルメチル基、2−フェニルエチル基
などが例示され、シリル基としてはトリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリイソプロピル
シリル基等が例示される。置換基としては、上で例示し
たものを含み、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、低級アルキル基、アリール基、シリ
ル基等を挙げることができる。
換基を有してもよいアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、t−ブチル基などの炭素数1〜6
の直鎖状または分岐状の低級アルキル基;メトキシメチ
ル基、メチルチオメチル基、2−メトキシエトキシメチ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル基、2−
(トリメチルシリル)エトキシメチル基、テトラヒドロ
ピラニル基、シクロヘキシルメチル基、1−エトキシエ
チル基、1−メチル−1−メトキシエチル基、ベンジル
オキシメチル基などの、低級アルコキシ基、低級アルキ
ルチオ基、低級アルコキシアルコキシ基、ハロゲン置換
低級アルコキシ基、シリル基、シクロアルキル基、アラ
ルキルオキシ基等の置換基を有するアルキル基;置換基
を有してもよいアルケニル基としては、アリル基、クロ
チル基、シンナミル基、4−ニトロシンナミル基;置換
基を有してもよいアラルキル基としては、ベンジル基、
p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−
ブロモベンジル基、トリチル基、2,4−ジメトキシフ
ェニルメチル基、2,4,6−トリメチルフェニルメチ
ル基、テトラフルオロフェニルメチル基、2−フラニル
メチル基、2−チオフェニルメチル基、1−ナフチルメ
チル基、2−ナフチルメチル基、2−フェニルエチル基
などが例示され、シリル基としてはトリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル
基、t−ブチルジフェニルシリル基、トリイソプロピル
シリル基等が例示される。置換基としては、上で例示し
たものを含み、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシ
基、ハロゲン原子、低級アルキル基、アリール基、シリ
ル基等を挙げることができる。
【0040】上記のように、一般式[II]〜[XI]
におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7としては
多くのものが例示されるが、好適にはR1、R3およびR
4は、メチル基が用いられ、R2、R5およびR7は、トリ
メチルシリル基が用いられる。また、R6は、メトキシ
メチル基が用いられる。
におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7としては
多くのものが例示されるが、好適にはR1、R3およびR
4は、メチル基が用いられ、R2、R5およびR7は、トリ
メチルシリル基が用いられる。また、R6は、メトキシ
メチル基が用いられる。
【0041】[第一工程]本工程は、一般式[II−
1]で表される(11E)−11−エチリデン−9,1
0−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘導体の5
位カルボキシル基を変換して、一般式[II−2]で表
される(11E)−[11−エチリデン−9,10−ジ
ヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−イル]−カルバミド酸エ
ステル誘導体を製造するものである。
1]で表される(11E)−11−エチリデン−9,1
0−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘導体の5
位カルボキシル基を変換して、一般式[II−2]で表
される(11E)−[11−エチリデン−9,10−ジ
ヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−イル]−カルバミド酸エ
ステル誘導体を製造するものである。
【0042】カルボン酸のカルバミド酸エステルへの変
換は、公知の方法(S. R. Sandlerand W. Karo, "Organ
ic Functional Group", Academic Press, New York, 19
83,pp414-420)によって行われる。例えば、カルボン酸
存在下にアジ化ナトリウムと硫酸からアジ化水素酸を発
生させアシルアジドとし、熱転位によりイソシアナート
へと変換した後、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、t−ブタノール等のアルコールを付加させる方法;
カルボン酸を塩化チオニル、塩化オキザリル等により酸
ハロゲン化物へと変換後アジ化ナトリウムと反応させア
シルアジドとするか、あるいは、ヒドラジンと反応させ
アシルヒドラゾンへと変換した後、硝酸を作用させアシ
ルアジドとし、上記と同様に処理する方法;カルボン酸
をジフェニルリン酸アジド、トリエチルアミンの混合物
と加熱し、上記と同様に処理する方法等が例示される
が、好適には、トリエチルアミン存在下、カルボン酸と
ジフェニルリン酸アジドを加熱した後、メタノールで処
理する方法が用いられる。反応に用いられる溶媒として
は、反応に関与しないものであれば如何なるものも使用
できるが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒が用いられる。反応は、30℃
から150℃で円滑に進行する。
換は、公知の方法(S. R. Sandlerand W. Karo, "Organ
ic Functional Group", Academic Press, New York, 19
83,pp414-420)によって行われる。例えば、カルボン酸
存在下にアジ化ナトリウムと硫酸からアジ化水素酸を発
生させアシルアジドとし、熱転位によりイソシアナート
へと変換した後、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、t−ブタノール等のアルコールを付加させる方法;
カルボン酸を塩化チオニル、塩化オキザリル等により酸
ハロゲン化物へと変換後アジ化ナトリウムと反応させア
シルアジドとするか、あるいは、ヒドラジンと反応させ
アシルヒドラゾンへと変換した後、硝酸を作用させアシ
ルアジドとし、上記と同様に処理する方法;カルボン酸
をジフェニルリン酸アジド、トリエチルアミンの混合物
と加熱し、上記と同様に処理する方法等が例示される
が、好適には、トリエチルアミン存在下、カルボン酸と
ジフェニルリン酸アジドを加熱した後、メタノールで処
理する方法が用いられる。反応に用いられる溶媒として
は、反応に関与しないものであれば如何なるものも使用
できるが、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレン等
の芳香族炭化水素系溶媒が用いられる。反応は、30℃
から150℃で円滑に進行する。
【0043】[第二工程]本工程は、一般式[II−
2]で表される(11E)−[11−エチリデン−9,
10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−イル]−カルバミド
酸エステル誘導体の2位水酸基および5位カルバミド酸
の脱保護を行い一般式[I]で表される本発明の化合物
である(11E)−5−アミノ−11−エチリデン−
5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オ
ン誘導体を製造するものである。
2]で表される(11E)−[11−エチリデン−9,
10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−イル]−カルバミド
酸エステル誘導体の2位水酸基および5位カルバミド酸
の脱保護を行い一般式[I]で表される本発明の化合物
である(11E)−5−アミノ−11−エチリデン−
5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オ
ン誘導体を製造するものである。
【0044】水酸基の脱保護は、用いられる保護基の種
類に応じて公知の方法(T. W. Green, "Protective Gro
ups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, N
ew York, 1991, pp14-86)により行われる。
類に応じて公知の方法(T. W. Green, "Protective Gro
ups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, N
ew York, 1991, pp14-86)により行われる。
【0045】カルバミド酸エステルの脱保護は用いられ
るエステル基の種類に応じて公知の方法(T. W. Green,
"Protective Groups in Organic Synthesis", A Wiley
-Interscience, New York, 1991, pp315-348)により行
われる。2位がメトキシ基で5位がカルバミド酸メチル
の場合には、ハロゲン化トリメチルシランで処理する方
法が例示され、反応に用いられる溶媒としては、反応に
関与しないものであれば如何なるものも使用できるが、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。好適に
は、クロロホルム中ヨウ化トリメチルシランを用いる方
法が用いられる。反応は、0℃から80℃で円滑に進行
する。
るエステル基の種類に応じて公知の方法(T. W. Green,
"Protective Groups in Organic Synthesis", A Wiley
-Interscience, New York, 1991, pp315-348)により行
われる。2位がメトキシ基で5位がカルバミド酸メチル
の場合には、ハロゲン化トリメチルシランで処理する方
法が例示され、反応に用いられる溶媒としては、反応に
関与しないものであれば如何なるものも使用できるが、
ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。好適に
は、クロロホルム中ヨウ化トリメチルシランを用いる方
法が用いられる。反応は、0℃から80℃で円滑に進行
する。
【0046】[第三工程]本工程は、一般式[V]で表
される(11E)−7−エチレンジオキシ−11−エチ
リデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボ
ン酸エステル誘導体の7位エチレンジオキシ基を脱保護
し、一般式[IVa]で表される(11E)−11−エ
チリデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−オキ
ソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するもので
ある。一般式[V]において、R1とR4が共にメチル基
である(11E)−11−エチリデン−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチルは、文献記載の方法[A. P. Kozikowski
et al., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って
製造できる。R1と R4にメチル基以外のものを有する
誘導体は、この製造法に準じて製造できる。
される(11E)−7−エチレンジオキシ−11−エチ
リデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボ
ン酸エステル誘導体の7位エチレンジオキシ基を脱保護
し、一般式[IVa]で表される(11E)−11−エ
チリデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−オキ
ソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するもので
ある。一般式[V]において、R1とR4が共にメチル基
である(11E)−11−エチリデン−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチルは、文献記載の方法[A. P. Kozikowski
et al., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って
製造できる。R1と R4にメチル基以外のものを有する
誘導体は、この製造法に準じて製造できる。
【0047】エチレンジオキシ基の脱保護は公知の方法
(T. W. Green, "Protective Groups in Organic Synth
esis", A Wiley-Interscience, New York, 1991, pp185
-198)により行われる。反応に用いられる溶媒として
は、反応に関与しないものであれば如何なるものも使用
できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒や、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、2−プロパノール等の
アルコール系溶媒が用いられ、酸性水溶液と処理する方
法が例示されるが、好適には、2−プロパノール中塩酸
水溶液を用いる方法が用いられる。反応は、0℃から1
00℃で円滑に進行する。
(T. W. Green, "Protective Groups in Organic Synth
esis", A Wiley-Interscience, New York, 1991, pp185
-198)により行われる。反応に用いられる溶媒として
は、反応に関与しないものであれば如何なるものも使用
できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン等のエーテル系溶媒や、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、2−プロパノール等の
アルコール系溶媒が用いられ、酸性水溶液と処理する方
法が例示されるが、好適には、2−プロパノール中塩酸
水溶液を用いる方法が用いられる。反応は、0℃から1
00℃で円滑に進行する。
【0048】[第四工程]本工程は、一般式[IVa]
で表される(11E)−11−エチリデン−7,8,
9,10−テトラヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸
エステル誘導体の7位カルボニル基にトリフルオロメチ
ル基を導入し、さらに必要に応じて水酸基の脱保護を行
い一般式[IIIa]で表される(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10
−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エス
テル誘導体を製造するものである。
で表される(11E)−11−エチリデン−7,8,
9,10−テトラヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸
エステル誘導体の7位カルボニル基にトリフルオロメチ
ル基を導入し、さらに必要に応じて水酸基の脱保護を行
い一般式[IIIa]で表される(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10
−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エス
テル誘導体を製造するものである。
【0049】トリフルオロメチル基の導入方法として
は、トリフルオロメチル亜鉛、トリフルオロメチルマン
ガン、トリフルオロメチル銅、トリフルオロメチル銀等
のトリフルオロメチル金属試薬を用いて行う方法、また
はトリフルオロメチルトリメチルシラン、トリフルオロ
メチルトリエチルシランなどのトリフルオロメチルシラ
ン類をフッ素アニオンを触媒として反応させた後、水酸
基の脱シリル化を行う方法等が例示されるが、好適に
は、フッ化テトラブチルアンモニウム触媒下、トリフル
オロメチルトリメチルシランを反応させた後、水酸基の
脱トリメチルシリル化を行う方法が用いられる。反応に
用いられる溶媒としては、反応に関与しないものであれ
ば如何なるものも使用できるが、N,N’−ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン等が用いら
れ、トリフルオロメチルトリメチルシランを溶媒と兼用
して用いることもできる。反応は、−78℃から50℃
で円滑に進行する。
は、トリフルオロメチル亜鉛、トリフルオロメチルマン
ガン、トリフルオロメチル銅、トリフルオロメチル銀等
のトリフルオロメチル金属試薬を用いて行う方法、また
はトリフルオロメチルトリメチルシラン、トリフルオロ
メチルトリエチルシランなどのトリフルオロメチルシラ
ン類をフッ素アニオンを触媒として反応させた後、水酸
基の脱シリル化を行う方法等が例示されるが、好適に
は、フッ化テトラブチルアンモニウム触媒下、トリフル
オロメチルトリメチルシランを反応させた後、水酸基の
脱トリメチルシリル化を行う方法が用いられる。反応に
用いられる溶媒としては、反応に関与しないものであれ
ば如何なるものも使用できるが、N,N’−ジメチルホ
ルムアミド、テトラヒドロフラン、トルエン等が用いら
れ、トリフルオロメチルトリメチルシランを溶媒と兼用
して用いることもできる。反応は、−78℃から50℃
で円滑に進行する。
【0050】水酸基の脱シリル化は公知の方法(T. W.
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp68-86)によ
り行われ、これによりR2が水素原子である化合物が得
られる。酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸等の酸性条件
下、加水分解することにより行われるが、好適には、フ
ッ化テトラブチルアンモニウムで処理することによって
も行われる。反応に用いられる溶媒としては反応に関与
しないものであれば如何なるものも使用できるが、好適
には、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−2
0℃から70℃で円滑に進行する。
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp68-86)によ
り行われ、これによりR2が水素原子である化合物が得
られる。酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸等の酸性条件
下、加水分解することにより行われるが、好適には、フ
ッ化テトラブチルアンモニウムで処理することによって
も行われる。反応に用いられる溶媒としては反応に関与
しないものであれば如何なるものも使用できるが、好適
には、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−2
0℃から70℃で円滑に進行する。
【0051】[第五工程]本工程は、一般式[III
a]で表される(11E)−11−エチリデン−7−ト
リフルオロメチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−
7−ヒドロキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の7位
水酸基を脱水して一般式[IIa−3]で表される(1
1E)−11−エチリデン−7−トリフルオロメチル−
9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体を製造するものである。
a]で表される(11E)−11−エチリデン−7−ト
リフルオロメチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−
7−ヒドロキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の7位
水酸基を脱水して一般式[IIa−3]で表される(1
1E)−11−エチリデン−7−トリフルオロメチル−
9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体を製造するものである。
【0052】三級水酸基の脱水反応は、一般に、三級ア
ミン存在下、水酸基の活性化剤を用いて行われる。三級
アミンとしては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,
5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−
エン等が例示されるが、好適にはピリジンが用いられ
る。水酸基の活性化剤としては、塩化メタンスルホニ
ル、臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、塩
化プロパンスルホニル、塩化t−ブチルスルホニル基、
塩化トリフルオロメタンスルホニル等の炭素数1〜6の
直鎖状または分岐状のハロゲン化アルカンスルホニル;
塩化ベンゼンスルホニル、臭化ベンゼンスルホニル、塩
化p−トルエンスルホニル、塩化p−メトキシベンゼン
スルホニル、塩化p−ブロモベンゼンスルホニル等のハ
ロゲン化アレーンスルホニル;メタンスルホン酸無水
物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、ベンゼンス
ルホン酸無水物等のスルホン酸無水物、塩化チオニル、
臭化チオニル、塩化スルフィニル等のハロゲン化イオウ
化合物、三塩化リン、三臭化リン、オキシ塩化リン等の
ハロゲン化リン化合物、塩化オキザリル等が例示される
が、好適には塩化チオニルが用いられる。反応に用いら
れる溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何
なるものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられ
る。三級アミンを溶媒として兼用することもできる。反
応は−20℃から110℃で円滑に進行する。
ミン存在下、水酸基の活性化剤を用いて行われる。三級
アミンとしては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、
N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、
1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1,
5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノン−5−エン、
1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−
エン等が例示されるが、好適にはピリジンが用いられ
る。水酸基の活性化剤としては、塩化メタンスルホニ
ル、臭化メタンスルホニル、塩化エタンスルホニル、塩
化プロパンスルホニル、塩化t−ブチルスルホニル基、
塩化トリフルオロメタンスルホニル等の炭素数1〜6の
直鎖状または分岐状のハロゲン化アルカンスルホニル;
塩化ベンゼンスルホニル、臭化ベンゼンスルホニル、塩
化p−トルエンスルホニル、塩化p−メトキシベンゼン
スルホニル、塩化p−ブロモベンゼンスルホニル等のハ
ロゲン化アレーンスルホニル;メタンスルホン酸無水
物、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、ベンゼンス
ルホン酸無水物等のスルホン酸無水物、塩化チオニル、
臭化チオニル、塩化スルフィニル等のハロゲン化イオウ
化合物、三塩化リン、三臭化リン、オキシ塩化リン等の
ハロゲン化リン化合物、塩化オキザリル等が例示される
が、好適には塩化チオニルが用いられる。反応に用いら
れる溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何
なるものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられ
る。三級アミンを溶媒として兼用することもできる。反
応は−20℃から110℃で円滑に進行する。
【0053】[第六工程]本工程は、一般式[IIa−
3]で表される(11E)−11−エチリデン−7−ト
リフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン
酸エステル誘導体の5位カルボン酸エステルをカルボン
酸に変換して一般式[IIa]で表される(11E)−
11−エチリデン−7−トリフルオロメチル−9,10
−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸誘導体を製造するものであ
る。
3]で表される(11E)−11−エチリデン−7−ト
リフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン
酸エステル誘導体の5位カルボン酸エステルをカルボン
酸に変換して一般式[IIa]で表される(11E)−
11−エチリデン−7−トリフルオロメチル−9,10
−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸誘導体を製造するものであ
る。
【0054】カルボン酸エステルのカルボン酸への変換
は、用いられるカルボン酸エステルの種類に応じて公知
の方法(T. W. Green, "Protective Groups in Organic
Synthesis", Wiley-Interscience, New York, 1991, p
p224-276)によって行われる。例えば、カルボン酸エス
テルが、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエ
ステル等の場合には、メタノール、エタノール、テトラ
ヒドロフラン等の含水溶媒中、塩基として水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等を用いることによって行われ
る。カルボン酸エステルがt−ブチルエステルである場
合には、テトラヒドロフラン中、ギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、あるいは塩酸、臭化水素酸等を用いることに
よって行われる。またカルボン酸エステルが、ベンジル
エステル、p−メトキシベンジルエステル、p−ニトロ
ベンジルエステル等である場合には、メタノール、エタ
ノール、酢酸エチル等の有機溶媒中、パラジウムカーボ
ン、ラネーニッケル、水酸化パラジウム、ロジウム−ア
ルミナ等の触媒を用いて、接触水添によって行われる。
反応は0℃から100℃で円滑に進行する。
は、用いられるカルボン酸エステルの種類に応じて公知
の方法(T. W. Green, "Protective Groups in Organic
Synthesis", Wiley-Interscience, New York, 1991, p
p224-276)によって行われる。例えば、カルボン酸エス
テルが、メチルエステル、エチルエステル、プロピルエ
ステル等の場合には、メタノール、エタノール、テトラ
ヒドロフラン等の含水溶媒中、塩基として水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等を用いることによって行われ
る。カルボン酸エステルがt−ブチルエステルである場
合には、テトラヒドロフラン中、ギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、あるいは塩酸、臭化水素酸等を用いることに
よって行われる。またカルボン酸エステルが、ベンジル
エステル、p−メトキシベンジルエステル、p−ニトロ
ベンジルエステル等である場合には、メタノール、エタ
ノール、酢酸エチル等の有機溶媒中、パラジウムカーボ
ン、ラネーニッケル、水酸化パラジウム、ロジウム−ア
ルミナ等の触媒を用いて、接触水添によって行われる。
反応は0℃から100℃で円滑に進行する。
【0055】[第七工程]本工程は、一般式[VI]で
表される7,8,9,10−テトラヒドロ−7−メチレ
ン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の1
1位カルボニル基にビニル基を付加し、生じた三級アル
コールを保護して、一般式[VII]で表される11−
エテニル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−メチ
レン−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するもので
ある。一般式[VI]において、R1とR4が共にメチル
基である、7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メト
キシ−7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メ
チルは、文献記載の方法[A. P. Kozikowski et al.,
J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造でき
る。R1と R4にメチル基以外のものを有する誘導体
は、この製造法に準じて製造できる。
表される7,8,9,10−テトラヒドロ−7−メチレ
ン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の1
1位カルボニル基にビニル基を付加し、生じた三級アル
コールを保護して、一般式[VII]で表される11−
エテニル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−メチ
レン−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するもので
ある。一般式[VI]において、R1とR4が共にメチル
基である、7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メト
キシ−7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メ
チルは、文献記載の方法[A. P. Kozikowski et al.,
J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造でき
る。R1と R4にメチル基以外のものを有する誘導体
は、この製造法に準じて製造できる。
【0056】カルボニル基に対するビニル基の導入方法
としては、ビニルリチウム、ビニルマグネシウムブロミ
ド、ビニルマグネシウムクロリド等の有機金属試薬を用
いて行う方法が例示されるが、好適には、ビニルマグネ
シウムブロミドが用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、トルエン等が用いられるが、好適
には、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−7
8℃から0℃で円滑に進行する。
としては、ビニルリチウム、ビニルマグネシウムブロミ
ド、ビニルマグネシウムクロリド等の有機金属試薬を用
いて行う方法が例示されるが、好適には、ビニルマグネ
シウムブロミドが用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、トルエン等が用いられるが、好適
には、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−7
8℃から0℃で円滑に進行する。
【0057】三級水酸基の保護基としては、第八工程か
ら第十工程において安定に存在し、第十一工程におい
て、分子の他の部位を損なうことなく速やかに除去され
るものが選択される。本要件を満たす保護基としては、
トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプ
ロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブ
チルジフェニルシリル基等のシリル基が例示されるが好
適には、トリメチルシリル基が用いられる。
ら第十工程において安定に存在し、第十一工程におい
て、分子の他の部位を損なうことなく速やかに除去され
るものが選択される。本要件を満たす保護基としては、
トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプ
ロピルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブ
チルジフェニルシリル基等のシリル基が例示されるが好
適には、トリメチルシリル基が用いられる。
【0058】これらのシリル基による、三級水酸基の保
護は公知の方法(T. W. Green, "Protective Groups in
Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, New Yor
k, 1991, pp14-118)により行われる。一般に、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン、2,
6−ジ−t−ブチルピリジン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアミン等の三級アミン存在下、塩
化トリメチルシラン、塩化トリエチルシラン、塩化t−
ブチルジメチルシラン、塩化t−ブチルジフェニルシラ
ン、塩化トリイソプロピルシラン等のシリル塩化物や、
トリメチルシリルトリフラート、トリエチルシリルトリ
フラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート、t
−ブチルジフェニルシリルトリフラート、トリイソプロ
ピルシリルトリフラート等のシリルトリフラートによっ
て処理する方法が例示されるが、好適には、2,6−ジ
−t−ブチルピリジン存在下、トリメチルシリルトリフ
ラートで処理する方法が用いられる。反応に用いられる
溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。
反応は−20℃から50℃で円滑に進行する。
護は公知の方法(T. W. Green, "Protective Groups in
Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, New Yor
k, 1991, pp14-118)により行われる。一般に、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン、2,
6−ジ−t−ブチルピリジン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアミン等の三級アミン存在下、塩
化トリメチルシラン、塩化トリエチルシラン、塩化t−
ブチルジメチルシラン、塩化t−ブチルジフェニルシラ
ン、塩化トリイソプロピルシラン等のシリル塩化物や、
トリメチルシリルトリフラート、トリエチルシリルトリ
フラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート、t
−ブチルジフェニルシリルトリフラート、トリイソプロ
ピルシリルトリフラート等のシリルトリフラートによっ
て処理する方法が例示されるが、好適には、2,6−ジ
−t−ブチルピリジン存在下、トリメチルシリルトリフ
ラートで処理する方法が用いられる。反応に用いられる
溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。
反応は−20℃から50℃で円滑に進行する。
【0059】[第八工程]本工程は、一般式[VII]
で表される11−エテニル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−メチレン−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の5位カルボン酸エステルを還元し、生じた一級アル
コールを保護して、一般式[VIII]で表される11
−エテニル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−7−メチレン−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン誘導体を製造するものである。
で表される11−エテニル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−メチレン−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の5位カルボン酸エステルを還元し、生じた一級アル
コールを保護して、一般式[VIII]で表される11
−エテニル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−7−メチレン−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン誘導体を製造するものである。
【0060】カルボン酸エステルの還元は、公知の方法
(J. March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-I
nterscience, New York, 1991, p1214)により行われ
る。例えば、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、水素化トリエチルリチウムホウ
素、水素化リチウムホウ素等の水素化金属試薬を用いて
行う方法が例示されるが、好適には、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムが用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、トルエン等が用いられる。好適に
は、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−78
℃から0℃で円滑に進行する。
(J. March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-I
nterscience, New York, 1991, p1214)により行われ
る。例えば、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウム、水素化トリエチルリチウムホウ
素、水素化リチウムホウ素等の水素化金属試薬を用いて
行う方法が例示されるが、好適には、水素化ジイソブチ
ルアルミニウムが用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジクロロメタン、トルエン等が用いられる。好適に
は、テトラヒドロフランが用いられる。反応は、−78
℃から0℃で円滑に進行する。
【0061】一級水酸基の保護基としては、第九工程か
ら第十三工程において安定に存在し、第十四工程におい
て分子の他の部位を損なうことなく速やかに除去される
ものが選択される。本要件を満たす保護基としては、メ
トキシメチル基、メトキシチオメチル基、ベンジルオキ
シメチル基、2−メトキシエトキシメチル基、2,2,
2−トリクロロエトキシメチル基、テトラピラニル基、
1−エトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル
基、ベンジル基、p−メトキベンジル基、ジフェニルメ
チル基、トリフェニルメチル基等が例示されるが、好適
には、メトキシメチル基が用いられる。
ら第十三工程において安定に存在し、第十四工程におい
て分子の他の部位を損なうことなく速やかに除去される
ものが選択される。本要件を満たす保護基としては、メ
トキシメチル基、メトキシチオメチル基、ベンジルオキ
シメチル基、2−メトキシエトキシメチル基、2,2,
2−トリクロロエトキシメチル基、テトラピラニル基、
1−エトキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル
基、ベンジル基、p−メトキベンジル基、ジフェニルメ
チル基、トリフェニルメチル基等が例示されるが、好適
には、メトキシメチル基が用いられる。
【0062】これら保護基の導入は公知の方法(T. W.
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp14-68)によ
り行われる。保護基がメトキシメチル基の場合は、一般
に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン
存在下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法と
酸性触媒下、ジメトキシメタンで処理する方法が例示さ
れるが、好適には、ジイソプロピルエチルアミン存在
下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法が用い
られる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与し
ないものであれば如何なるものも使用できるが、好適に
は、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒が用いられる。反応は−20℃から50℃で
円滑に進行する。
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp14-68)によ
り行われる。保護基がメトキシメチル基の場合は、一般
に、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン
存在下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法と
酸性触媒下、ジメトキシメタンで処理する方法が例示さ
れるが、好適には、ジイソプロピルエチルアミン存在
下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法が用い
られる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与し
ないものであれば如何なるものも使用できるが、好適に
は、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒が用いられる。反応は−20℃から50℃で
円滑に進行する。
【0063】[第九工程]本工程は、一般式[VII
I]で表される11−エテニル−5,6,7,8,9,
10−ヘキサヒドロ−7−メチレン−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン誘導体の7位メチレン基およ
び11位エテニル基の二重結合を酸化的に開裂して、一
般式[IX]で表される11−ホルミル−5,6,7,
8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造するもの
である。
I]で表される11−エテニル−5,6,7,8,9,
10−ヘキサヒドロ−7−メチレン−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン誘導体の7位メチレン基およ
び11位エテニル基の二重結合を酸化的に開裂して、一
般式[IX]で表される11−ホルミル−5,6,7,
8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造するもの
である。
【0064】二重結合の酸化的開裂は、四酸化オスミウ
ムと過ヨウ素酸ナトリウムで処理する方法(Lemieux-Jo
hnson酸化)や、希薄オゾン気流で処理する方法(オゾ
ン酸化)等を用いて行う方法が例示されるが、好適に
は、オゾン酸化が用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、メタノール、ジクロロメタン等が用いら
れる。反応は、−78℃から0℃で円滑に進行する。
ムと過ヨウ素酸ナトリウムで処理する方法(Lemieux-Jo
hnson酸化)や、希薄オゾン気流で処理する方法(オゾ
ン酸化)等を用いて行う方法が例示されるが、好適に
は、オゾン酸化が用いられる。反応に用いられる溶媒と
しては、反応に関与しないものであれば如何なるものも
使用できるが、メタノール、ジクロロメタン等が用いら
れる。反応は、−78℃から0℃で円滑に進行する。
【0065】[第十工程]本工程は、一般式[IX]で
表される11−ホルミル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体の11位ホルミル基にトリフル
オロメチル基を導入し、さらに必要に応じて水酸基の脱
保護を行い一般式[X](R5,R7=H)で表される1
1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造する
ものである。
表される11−ホルミル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体の11位ホルミル基にトリフル
オロメチル基を導入し、さらに必要に応じて水酸基の脱
保護を行い一般式[X](R5,R7=H)で表される1
1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造する
ものである。
【0066】トリフルオロメチル基の導入および水酸基
の脱保護は、第四工程に準じて行うことができる。
の脱保護は、第四工程に準じて行うことができる。
【0067】[第十一工程]本工程は、一般式[X]で
表される11−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の
11位水酸基と11位側鎖の水酸基の間で、チオカルボ
ナートを形成し、一般式[XI]で表される5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−11−スピロ−
5’−(4’−トリフルオロメチル−1’,3’−ジオ
キソラン−2’−チオン)誘導体を製造するものであ
る。
表される11−(2,2,2−トリフルオロエチル)−
5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の
11位水酸基と11位側鎖の水酸基の間で、チオカルボ
ナートを形成し、一般式[XI]で表される5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−11−スピロ−
5’−(4’−トリフルオロメチル−1’,3’−ジオ
キソラン−2’−チオン)誘導体を製造するものであ
る。
【0068】1,2−ジオールのチオカルボナートへの
変換は、一般に、二硫化炭素、チオカルボジイミダゾー
ル等のチオカルボニル試薬を直接作用させるか、また
は、一旦、カルボナートを形成した後、ローソン試薬等
によりカルボニル基をチオカルボニル基に変換すること
によって行うことができるが、好適には、溶媒中チオカ
ルボニルジイミダゾールを作用させることによって行わ
れる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与しな
いものであれば如何なるものも使用できるが、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等ハロゲン化
炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素系溶媒が用いられ、好適に
は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒が用いられる。反応は80℃から130℃で円滑
に進行する。
変換は、一般に、二硫化炭素、チオカルボジイミダゾー
ル等のチオカルボニル試薬を直接作用させるか、また
は、一旦、カルボナートを形成した後、ローソン試薬等
によりカルボニル基をチオカルボニル基に変換すること
によって行うことができるが、好適には、溶媒中チオカ
ルボニルジイミダゾールを作用させることによって行わ
れる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与しな
いものであれば如何なるものも使用できるが、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル系溶媒;ジクロロメタン、クロロホルム等ハロゲン化
炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の炭化水素系溶媒が用いられ、好適に
は、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
系溶媒が用いられる。反応は80℃から130℃で円滑
に進行する。
【0069】[第十二工程]本工程は、一般式[XI]
で表される5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−
7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメチル
−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)誘導体の
チオカルボナート基を脱離し、一般式[IVb]で表さ
れる(11E)−11−(2,2,2−トリフルオロエ
チリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン誘導体を製造するものである。
で表される5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−
7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメチル
−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)誘導体の
チオカルボナート基を脱離し、一般式[IVb]で表さ
れる(11E)−11−(2,2,2−トリフルオロエ
チリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン誘導体を製造するものである。
【0070】チオカルボナート誘導体から、チオ炭酸を
脱離するには、一般に、トリアルキルあるいはトリアリ
ールホスファイト等の存在下、熱分解することにより行
われる。用いられるホスファイトとしては、トリメチル
ホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピル
ホスファイト、トリイソプロピルホスファイト、トリブ
チルホスファイト、トリフェニルホスファイト等が例示
されるが、好適には、トリメチルホスファイトを用いて
行われる。これらホスファイトの使用量としては、1〜
1000当量、好ましくは、1〜100当量が用いられ
る。反応は溶媒中で行われ、反応に用いられる溶媒とし
ては、反応に関与しないものであれば如何なるものも使
用できるが、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水
素系溶媒が用いられる。トリアルキルホスファイトを溶
媒と兼用することもできる。反応は80℃から150℃
で円滑に進行する。
脱離するには、一般に、トリアルキルあるいはトリアリ
ールホスファイト等の存在下、熱分解することにより行
われる。用いられるホスファイトとしては、トリメチル
ホスファイト、トリエチルホスファイト、トリプロピル
ホスファイト、トリイソプロピルホスファイト、トリブ
チルホスファイト、トリフェニルホスファイト等が例示
されるが、好適には、トリメチルホスファイトを用いて
行われる。これらホスファイトの使用量としては、1〜
1000当量、好ましくは、1〜100当量が用いられ
る。反応は溶媒中で行われ、反応に用いられる溶媒とし
ては、反応に関与しないものであれば如何なるものも使
用できるが、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水
素系溶媒が用いられる。トリアルキルホスファイトを溶
媒と兼用することもできる。反応は80℃から150℃
で円滑に進行する。
【0071】[第十三工程]本工程は、一般式[IV
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の7位カルボニル基にメチル基を
導入し、一般式[IIIb]で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−ヒドロキシ
−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン誘導体を製造するものである。
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の7位カルボニル基にメチル基を
導入し、一般式[IIIb]で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−ヒドロキシ
−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン誘導体を製造するものである。
【0072】カルボニル基に対するメチル基の導入方法
としては、メチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、メチルマグネシウムクロリド等の有機金属試薬を用
いて行う方法が例示させるが、好適には、メチルリチウ
ムが用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応
に関与しないものであればいかなるものも使用できる
が、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタン、トルエン等が用いられるが、好適には、ジエチ
ルエーテルと、テトラヒドロフランの混合溶媒が用いら
れる。反応は−78℃から0℃で円滑に進行する。
としては、メチルリチウム、メチルマグネシウムブロミ
ド、メチルマグネシウムクロリド等の有機金属試薬を用
いて行う方法が例示させるが、好適には、メチルリチウ
ムが用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応
に関与しないものであればいかなるものも使用できる
が、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロロ
メタン、トルエン等が用いられるが、好適には、ジエチ
ルエーテルと、テトラヒドロフランの混合溶媒が用いら
れる。反応は−78℃から0℃で円滑に進行する。
【0073】[第十四工程]本工程は、一般式[III
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−ヒドロキシ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の7位水酸基を
脱水し、5位側鎖にある保護基を脱保護して、一般式
[IIb−3](R6=H)で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造するもの
である。
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−ヒドロキシ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体の7位水酸基を
脱水し、5位側鎖にある保護基を脱保護して、一般式
[IIb−3](R6=H)で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造するもの
である。
【0074】三級水酸基の脱水反応は、第五工程に準じ
て行うことができる。
て行うことができる。
【0075】一級水酸基の脱保護は用いられた保護基の
種類に応じて、公知の方法(T. W.Green, "Protective
Groups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscienc
e, New York, 1991, pp14-68)により行われる。保護基
がメトキシメチル基の場合は、一般に、酸性条件で溶媒
中加熱する方法が用いられるが、好適には、トリフルオ
ロメタンスルホン酸存在下、加熱する方法が用いられ
る。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与しない
ものであれば如何なるものも使用できるが、好適には、
ジオキサン等のエーテル系溶媒が用いられる。反応は5
0℃から100℃で円滑に進行する。
種類に応じて、公知の方法(T. W.Green, "Protective
Groups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscienc
e, New York, 1991, pp14-68)により行われる。保護基
がメトキシメチル基の場合は、一般に、酸性条件で溶媒
中加熱する方法が用いられるが、好適には、トリフルオ
ロメタンスルホン酸存在下、加熱する方法が用いられ
る。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与しない
ものであれば如何なるものも使用できるが、好適には、
ジオキサン等のエーテル系溶媒が用いられる。反応は5
0℃から100℃で円滑に進行する。
【0076】[第十五工程]本工程は、一般式[IIb
−3](R6=H)で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン誘導体の5位ヒドロキシメ
チル基を酸化し、一般式[IIb−4]で表される(1
1E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボア
ルデヒド誘導体を製造するものである。
−3](R6=H)で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン誘導体の5位ヒドロキシメ
チル基を酸化し、一般式[IIb−4]で表される(1
1E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボア
ルデヒド誘導体を製造するものである。
【0077】一級水酸基の酸化反応は、公知の方法(J.
March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-Inter
science, New York, 1991, pp1167-1171)により行われ
る。好適には、塩化オキザリルとジメチルスルホキシド
を用いて、一級アルコールを活性化した後、トリエチル
アミンで処理する方法(Swern酸化)が用いられる。反
応に用いられる溶媒としては、反応に関与しないもので
あれば如何なるものも使用できるが、好適には、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒
が用いられる。反応は−78℃から0℃で円滑に進行す
る。
March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-Inter
science, New York, 1991, pp1167-1171)により行われ
る。好適には、塩化オキザリルとジメチルスルホキシド
を用いて、一級アルコールを活性化した後、トリエチル
アミンで処理する方法(Swern酸化)が用いられる。反
応に用いられる溶媒としては、反応に関与しないもので
あれば如何なるものも使用できるが、好適には、ジクロ
ロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒
が用いられる。反応は−78℃から0℃で円滑に進行す
る。
【0078】[第十六工程]本工程は、一般式[IIb
−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−7−メ
チル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボアルデヒド誘導体の5位アルデヒドを
さらに酸化し、一般式[IIb−1]で表される(11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−9,10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘
導体を製造するものである。
−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−7−メ
チル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボアルデヒド誘導体の5位アルデヒドを
さらに酸化し、一般式[IIb−1]で表される(11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−9,10−ジヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘
導体を製造するものである。
【0079】アルデヒドの酸化反応は、公知の方法(J.
March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-Inter
science, New York, 1991, pp1167-1171)により行われ
る。好適には、リン酸二水素ナトリウムを緩衝剤とし、
2−メチル−2−ブテンをラジカルスカベンジャーとし
て共存させた亜塩素酸ナトリウムを用いる酸化による方
法が用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応
に関与しないものであれば如何なるものも使用できる
が、好適には、t−ブタノールと水の混合溶媒が用いら
れる。反応は0℃から50℃で円滑に進行する。
March, "Advanced Organic Chemistry",A Wiley-Inter
science, New York, 1991, pp1167-1171)により行われ
る。好適には、リン酸二水素ナトリウムを緩衝剤とし、
2−メチル−2−ブテンをラジカルスカベンジャーとし
て共存させた亜塩素酸ナトリウムを用いる酸化による方
法が用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応
に関与しないものであれば如何なるものも使用できる
が、好適には、t−ブタノールと水の混合溶媒が用いら
れる。反応は0℃から50℃で円滑に進行する。
【0080】[第十七工程]本工程は、一般式[IV
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の5位側鎖にある保護基を脱保護
し、一般式[IVc−1]で表される(11E)−11
−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造する
ものである。
b]で表される(11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン誘導体の5位側鎖にある保護基を脱保護
し、一般式[IVc−1]で表される(11E)−11
−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘導体を製造する
ものである。
【0081】一級水酸基の脱保護は用いられた保護基の
種類に応じて公知の方法(T. W. Green, "Protective G
roups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscience,
NewYork, 1991, pp14-68)により行われる。保護基が
メトキシメチル基の場合は、一般に酸性条件で溶媒中加
熱する方法が用いられるが、好適には、モレキュラーシ
ーブの共存下、臭化トリメチルシランで処理する方法が
用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関
与しないものであれば如何なるものも使用できるが、好
適には、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素系溶媒が用いられる。反応は−30℃から50
℃で円滑に進行する。
種類に応じて公知の方法(T. W. Green, "Protective G
roups in Organic Synthesis", A Wiley-Interscience,
NewYork, 1991, pp14-68)により行われる。保護基が
メトキシメチル基の場合は、一般に酸性条件で溶媒中加
熱する方法が用いられるが、好適には、モレキュラーシ
ーブの共存下、臭化トリメチルシランで処理する方法が
用いられる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関
与しないものであれば如何なるものも使用できるが、好
適には、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化
炭化水素系溶媒が用いられる。反応は−30℃から50
℃で円滑に進行する。
【0082】[第十八工程]本工程は、一般式[IVc
−1]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体の5位ヒドロキシメチル基を酸
化し、一般式[IVc−2]で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7,
8,9,10−テトラヒドロ−7−オキソ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボ
アルデヒド誘導体を製造するものである。
−1]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオク
タ[b]ピリジン誘導体の5位ヒドロキシメチル基を酸
化し、一般式[IVc−2]で表される(11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7,
8,9,10−テトラヒドロ−7−オキソ−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボ
アルデヒド誘導体を製造するものである。
【0083】一級水酸基の酸化反応は、第十五工程に準
じて行うことができる。
じて行うことができる。
【0084】[第十九工程]本工程は、一般式[IVc
−2]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド誘導体の5位
アルデヒドをさらに酸化し、一般式[IVc−3]で表
される(11E)−11−(2,2,2−トリフルオロ
エチリデン)−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−
オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−
5(6H)−カルボン酸誘導体を製造するものである。
−2]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド誘導体の5位
アルデヒドをさらに酸化し、一般式[IVc−3]で表
される(11E)−11−(2,2,2−トリフルオロ
エチリデン)−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−
オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−
5(6H)−カルボン酸誘導体を製造するものである。
【0085】アルデヒドの酸化反応は、第十六工程に準
じて行うことができる。
じて行うことができる。
【0086】[第二十工程]本工程は、一般式[IVc
−3]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘導体の5位カルボ
キシル基をカルボン酸エステルに変換し、一般式[IV
c−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体を製造するものである。
−3]で表される(11E)−11−(2,2,2−ト
リフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘導体の5位カルボ
キシル基をカルボン酸エステルに変換し、一般式[IV
c−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体を製造するものである。
【0087】カルボン酸のカルボン酸エステルへの変換
は、エステル基の種類に応じて公知の方法(T. W. Gree
n, "Protective Groups in Organic Synthesis", A Wil
ey-Interscience, New York, 1991, pp227-276)により
行われる。メチルエステルの場合、酸性触媒存在下、メ
タノール、あるいは2,2−ジメトキシプロパンで処理
する方法、ジアゾメタンにより処理する方法、一旦酸塩
化物や酸無水物を生成した後、メタノールで処理する方
法等が例示されるが、好適には、トリメチルシリルジア
ゾメタンで処理する方法が用いられる。反応に用いられ
る溶媒としては反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適にはメタノールとジエチルエ
ーテルの混合溶媒が用いられる。反応は、0℃から50
℃で円滑に進行する。
は、エステル基の種類に応じて公知の方法(T. W. Gree
n, "Protective Groups in Organic Synthesis", A Wil
ey-Interscience, New York, 1991, pp227-276)により
行われる。メチルエステルの場合、酸性触媒存在下、メ
タノール、あるいは2,2−ジメトキシプロパンで処理
する方法、ジアゾメタンにより処理する方法、一旦酸塩
化物や酸無水物を生成した後、メタノールで処理する方
法等が例示されるが、好適には、トリメチルシリルジア
ゾメタンで処理する方法が用いられる。反応に用いられ
る溶媒としては反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適にはメタノールとジエチルエ
ーテルの混合溶媒が用いられる。反応は、0℃から50
℃で円滑に進行する。
【0088】[第二十一工程]本工程は、一般式[IV
c−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の7位カルボニル基にトリフルオロメチル基を導入
し、さらに必要に応じて水酸基の脱保護を行い一般式
[IIIc]で表される(11E)−11−(2,2,
2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチ
ル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するものであ
る。
c−4]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の7位カルボニル基にトリフルオロメチル基を導入
し、さらに必要に応じて水酸基の脱保護を行い一般式
[IIIc]で表される(11E)−11−(2,2,
2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチ
ル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸エステル誘導体を製造するものであ
る。
【0089】トリフルオロメチル基の導入は、第四工程
に準じて行うことができる。
に準じて行うことができる。
【0090】[第二十二工程]本工程は、一般式[II
Ic](R2=H)で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−
ヒドロキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の7位水酸
基を脱水し、一般式[IIc−3]で表される(11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,
9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−
カルボン酸エステル誘導体を製造するものである。
Ic](R2=H)で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−7,8,9,10−テトラヒドロ−7−
ヒドロキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導体の7位水酸
基を脱水し、一般式[IIc−3]で表される(11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,
9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−
カルボン酸エステル誘導体を製造するものである。
【0091】脱水反応は、第五工程に準じて行うことが
できる。
できる。
【0092】[第二十三工程]本工程は、一般式[II
c−3]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチル−
9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の5位カルボン酸エステルをカルボン酸に変換して、
一般式[IIc−1]で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘
導体を製造するものである。
c−3]で表される(11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチル−
9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸エステル誘導
体の5位カルボン酸エステルをカルボン酸に変換して、
一般式[IIc−1]で表される(11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−9,10−ジヒドロ−5,9−メタノシ
クロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸誘
導体を製造するものである。
【0093】カルボン酸エステルのカルボン酸への変換
は、第六工程に準じて行うことができる。
は、第六工程に準じて行うことができる。
【0094】
【発明の効果】本発明により提供される、分子内にトリ
フルオロメチル基を有する(11E)−5−アミノ−1
1−エチリデン−7−メチル−5,6,9,10−テト
ラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−2(1H)−オン誘導体は、アセチルコリンエステラ
ーゼ阻害活性試験において、強力なアセチルコリンエス
テラーゼ阻害活性を示す。従って、アルツハイマー病治
療薬としての用途を有する。
フルオロメチル基を有する(11E)−5−アミノ−1
1−エチリデン−7−メチル−5,6,9,10−テト
ラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−2(1H)−オン誘導体は、アセチルコリンエステラ
ーゼ阻害活性試験において、強力なアセチルコリンエス
テラーゼ阻害活性を示す。従って、アルツハイマー病治
療薬としての用途を有する。
【0095】以下、実施例で本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものでないことは言う
までもない。
が、本発明はこれらに限定されるものでないことは言う
までもない。
【0096】
実施例1
【0097】
【化21】
【0098】文献記載の方法[A. P. Kozikowski et a
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した(11E)− 7 −エチレンジオキシ−11−エチ
リデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキ
シ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸メチル(72mg,0.21mm
ol)の2−プロパノール溶液(2ml)に、アルゴン
雰囲気下、室温にて5%塩酸水溶液(0.5ml)を加
え、70℃で2時間攪拌した。反応液を減圧下、濃縮
し、酢酸エチル(20ml)と飽和食塩水(20ml)
を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で二度抽
出した。有機層を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を用いて精
製し、(11E)−11−エチリデン−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチル(56mg、収率90%)を無色油状物
として得た。
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した(11E)− 7 −エチレンジオキシ−11−エチ
リデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキ
シ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)−カルボン酸メチル(72mg,0.21mm
ol)の2−プロパノール溶液(2ml)に、アルゴン
雰囲気下、室温にて5%塩酸水溶液(0.5ml)を加
え、70℃で2時間攪拌した。反応液を減圧下、濃縮
し、酢酸エチル(20ml)と飽和食塩水(20ml)
を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で二度抽
出した。有機層を合わせて飽和食塩水(30ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を用いて精
製し、(11E)−11−エチリデン−7,8,9,1
0−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチル(56mg、収率90%)を無色油状物
として得た。
【0099】IR (neat): 2965 (m), 1740 (s), 1720
(s), 1610 (m), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1330
(m), 1260 (s), 1120 (m), 1070 (m), 1040 (m), 1015
(m), 805(m), 740 (m), 650 (m) cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.01 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.55 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.37 (1H,
q, J = 6.8 Hz, C12-H), 3.86 (3H, s, OCH3 ),3.80
(3H, s, CO2CH3 ), 3.73 (1H, dddd, J = 7.1, 6.0, 1.
2, 0.9 Hz, C9-H), 3.21 (1H, dd, J = 17.7, 6.0 Hz,
C10-H), 3.13 (1H, d, J = 14.5 Hz, C6-H), 2.88 (1H,
dd, J = 17.7, 0.9 Hz, C10-H), 2.69 (1H, dd, J = 1
4.5, 2.2 Hz, C6-H), 2.65 (1H, dd, J = 16.0, 7.1 H
z, C8-H), 2.47 (1H, dt, J = 16.0,2.2 Hz, C8-H), 1.
82 (3H, d, J = 6.7 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ207.8 (C7 ), 173.8 (CO
2CH3 ), 162.8 (C2 ), 150.4 (C10a ), 137.8 (C4 ), 1
36.5 (C11 ), 125.4 (C4a ), 116.3 (C3 ), 109.6 (C
12 ), 55.6 (C5 ), 54.2 (C6 ), 53.3 (OCH3 ), 52.4
(CO2CH3 ), 48.3 (C8 ), 40.1 (C10 ), 31.6 (C9 ), 12.
9 (C13 ). EIMS (m/z): 302 (M++1, 19), 301 (M+, 100), 286 (1
2), 269 (7), 258 (7), 244 (38), 242 (23), 231 (6
5), 212 (28), 200 (27), 184 (22), 172 (38), 154
(9), 141 (5), 128 (8), 115 (8). HREIMS (m/z): calcd for C17H19NO4 (M+): 301.1312.
found: 301.1293.
(s), 1610 (m), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1330
(m), 1260 (s), 1120 (m), 1070 (m), 1040 (m), 1015
(m), 805(m), 740 (m), 650 (m) cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.01 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.55 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.37 (1H,
q, J = 6.8 Hz, C12-H), 3.86 (3H, s, OCH3 ),3.80
(3H, s, CO2CH3 ), 3.73 (1H, dddd, J = 7.1, 6.0, 1.
2, 0.9 Hz, C9-H), 3.21 (1H, dd, J = 17.7, 6.0 Hz,
C10-H), 3.13 (1H, d, J = 14.5 Hz, C6-H), 2.88 (1H,
dd, J = 17.7, 0.9 Hz, C10-H), 2.69 (1H, dd, J = 1
4.5, 2.2 Hz, C6-H), 2.65 (1H, dd, J = 16.0, 7.1 H
z, C8-H), 2.47 (1H, dt, J = 16.0,2.2 Hz, C8-H), 1.
82 (3H, d, J = 6.7 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ207.8 (C7 ), 173.8 (CO
2CH3 ), 162.8 (C2 ), 150.4 (C10a ), 137.8 (C4 ), 1
36.5 (C11 ), 125.4 (C4a ), 116.3 (C3 ), 109.6 (C
12 ), 55.6 (C5 ), 54.2 (C6 ), 53.3 (OCH3 ), 52.4
(CO2CH3 ), 48.3 (C8 ), 40.1 (C10 ), 31.6 (C9 ), 12.
9 (C13 ). EIMS (m/z): 302 (M++1, 19), 301 (M+, 100), 286 (1
2), 269 (7), 258 (7), 244 (38), 242 (23), 231 (6
5), 212 (28), 200 (27), 184 (22), 172 (38), 154
(9), 141 (5), 128 (8), 115 (8). HREIMS (m/z): calcd for C17H19NO4 (M+): 301.1312.
found: 301.1293.
【0100】実施例2
【0101】
【化22】
【0102】アルゴン雰囲気下、(11E)−11−エ
チリデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メト
キシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル(193m
g,641μmol)とトリフルオロメチルトリメチル
シラン(204μl,1.28mmol)のトルエン溶
液(0.5ml)に、室温にてフッ化テトラブチルアン
モニウム(64μl,0.128mmol)を加え、3
0分攪拌した。原料の消失を確認した後、さらに室温に
てフッ化テトラブチルアンモニウム(204μl,1.
28mmol)を加え、15分攪拌した。反応液にエー
テル(15ml)、および飽和食塩水(15ml)を加
え分液し、水層をエーテル(20ml)で二度抽出し
た。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)を用いて精製し、(11E)−11−エチリ
デン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10 −
テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチル(120mg、収率50%)を無色油状
物として得た。
チリデン−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メト
キシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル(193m
g,641μmol)とトリフルオロメチルトリメチル
シラン(204μl,1.28mmol)のトルエン溶
液(0.5ml)に、室温にてフッ化テトラブチルアン
モニウム(64μl,0.128mmol)を加え、3
0分攪拌した。原料の消失を確認した後、さらに室温に
てフッ化テトラブチルアンモニウム(204μl,1.
28mmol)を加え、15分攪拌した。反応液にエー
テル(15ml)、および飽和食塩水(15ml)を加
え分液し、水層をエーテル(20ml)で二度抽出し
た。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル
=3:1)を用いて精製し、(11E)−11−エチリ
デン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10 −
テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カ
ルボン酸メチル(120mg、収率50%)を無色油状
物として得た。
【0103】IR (neat): 3480 (m), 2960 (m), 1740
(s), 1605 (m), 1585 (m), 1480 (s),1435 (m), 1380
(w), 1320 (m), 1250 (s), 1160 (s), 1125 (m), 1035
(m), 955 (w), 920 (w), 825 (w), 740 (w), 660 (w)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (1H, d, J = 8.5 H
z, C4-H), 6.53 (1H, d,J = 8.5, C3-H), 5.20 (1H, q,
J = 6.7 Hz, C13-H), 3.87 (3H, s, OCH3 ), 3.80 (3
H, s, CO2CH3 ), 3.60-3.50 (1H, m, C9-H), 3.26 (1H,
dd, J = 18.1, 7.4 Hz, C10-H), 3.02 (1H, d, J = 1
8.1 Hz, C10-H), 2.63 (1H, d, J = 14.3 Hz, C6-H),
2.15-2.06 (3H, m, C6-H, C8-Hx2), 1.73 (3H, d, J =
6.7 Hz, CH3 ), 1.13 (1H, s, OH).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ -85.6 (s). EIMS (m/z): 372 (M++1, 21), 371 (M+, 100), 370 (1
5), 356 (11), 339 (79),312 (25), 294 (31), 258 (1
2), 244 (46), 230 (36), 212 (27), 200 (24), 184 (2
5), 172 (22), 154 (12), 141 (7), 128 (12), 115 (1
4), 84 (17).
(s), 1605 (m), 1585 (m), 1480 (s),1435 (m), 1380
(w), 1320 (m), 1250 (s), 1160 (s), 1125 (m), 1035
(m), 955 (w), 920 (w), 825 (w), 740 (w), 660 (w)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.02 (1H, d, J = 8.5 H
z, C4-H), 6.53 (1H, d,J = 8.5, C3-H), 5.20 (1H, q,
J = 6.7 Hz, C13-H), 3.87 (3H, s, OCH3 ), 3.80 (3
H, s, CO2CH3 ), 3.60-3.50 (1H, m, C9-H), 3.26 (1H,
dd, J = 18.1, 7.4 Hz, C10-H), 3.02 (1H, d, J = 1
8.1 Hz, C10-H), 2.63 (1H, d, J = 14.3 Hz, C6-H),
2.15-2.06 (3H, m, C6-H, C8-Hx2), 1.73 (3H, d, J =
6.7 Hz, CH3 ), 1.13 (1H, s, OH).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ -85.6 (s). EIMS (m/z): 372 (M++1, 21), 371 (M+, 100), 370 (1
5), 356 (11), 339 (79),312 (25), 294 (31), 258 (1
2), 244 (46), 230 (36), 212 (27), 200 (24), 184 (2
5), 172 (22), 154 (12), 141 (7), 128 (12), 115 (1
4), 84 (17).
【0104】実施例3
【0105】
【化23】
【0106】アルゴン雰囲気下、(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10
−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(120mg,323μmo
l)のピリジン(0.5ml)溶液に、室温にて塩化チ
オニル(47μl,650μmol)を加え、2時間攪
拌した。減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣に
エーテル(15ml)と飽和食塩水(15ml)を加え
分液し、水層をエーテル(30ml)で二度抽出した。
有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
5:1)を用いて精製し、(11E)−11−エチリデ
ン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2
−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸メチル(65mg、収率6
1%)を無色油状物として得た。
チリデン−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10
−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(120mg,323μmo
l)のピリジン(0.5ml)溶液に、室温にて塩化チ
オニル(47μl,650μmol)を加え、2時間攪
拌した。減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣に
エーテル(15ml)と飽和食塩水(15ml)を加え
分液し、水層をエーテル(30ml)で二度抽出した。
有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
5:1)を用いて精製し、(11E)−11−エチリデ
ン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2
−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸メチル(65mg、収率6
1%)を無色油状物として得た。
【0107】IR (neat): 2950 (m), 2860 (m), 1735
(s), 1680 (m), 1600 (s), 1580 (m), 1470 (s), 1425
(s), 1380 (m), 1325 (s), 1250 (s), 1160 (s), 1115
(s), 1080 (m), 1030 (s), 890 (m), 830 (m), 740
(m), 645 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.11 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.37-6.32
(1H, m, C8-H), 5.17 (1H, q, J = 6.7 Hz, C13-H),
3.99 (3H, s, OCH3 ), 3.82-3.76 (1H, m, C9-H), 3.77
(3H, s, CO2CH3 ), 3.17 (1H, d, J = 17.2 Hz, C6-
H), 3.16 (1H, dd, J = 17.0, 7.3 Hz, C10-H), 2.92
(1H, dd, J = 17.1, 1.7 Hz, C10-H), 2.46 (1H, dd, J
= 17.1, 2.5Hz, C6-H), 1.73 (3H, d, J = 6.6 Hz, CH
3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ174.4 (CO2CH3 ), 162.8
(C2 ), 151.6 (C10a ),137.6 (C4 ), 134.8 (C11 ), 1
32.7 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C8 ), 127.3 (q, J C-CF =
31Hz, C7 ), 126.6 (C4a ), 123.2 (q, JC-F = 272 Hz,
CF3 ), 116.5 (C3 ), 109.2 (C13 ), 53.5 (C5 ), 5
3.3 (OCH3 ), 52.3 (CO2CH3 ), 38.4 (q,JC-CCF = 1.0
Hz, C6 ), 37.7 (C10 ), 32.5 (C9 ), 12.7 (C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.6 (s). EIMS (m/z): 354 (M++1, 8), 353 (M+, 49), 338 (9),
294 (100), 278 (11), 264 (7), 244 (9), 224 (5), 21
0 (8), 196 (4), 184 (5), 167 (4), 59 (10). HREIMS (m/z): calcd for C18H18F3NO3 (M+): 353.123
7. found: 353.1214.
(s), 1680 (m), 1600 (s), 1580 (m), 1470 (s), 1425
(s), 1380 (m), 1325 (s), 1250 (s), 1160 (s), 1115
(s), 1080 (m), 1030 (s), 890 (m), 830 (m), 740
(m), 645 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.11 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.37-6.32
(1H, m, C8-H), 5.17 (1H, q, J = 6.7 Hz, C13-H),
3.99 (3H, s, OCH3 ), 3.82-3.76 (1H, m, C9-H), 3.77
(3H, s, CO2CH3 ), 3.17 (1H, d, J = 17.2 Hz, C6-
H), 3.16 (1H, dd, J = 17.0, 7.3 Hz, C10-H), 2.92
(1H, dd, J = 17.1, 1.7 Hz, C10-H), 2.46 (1H, dd, J
= 17.1, 2.5Hz, C6-H), 1.73 (3H, d, J = 6.6 Hz, CH
3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ174.4 (CO2CH3 ), 162.8
(C2 ), 151.6 (C10a ),137.6 (C4 ), 134.8 (C11 ), 1
32.7 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C8 ), 127.3 (q, J C-CF =
31Hz, C7 ), 126.6 (C4a ), 123.2 (q, JC-F = 272 Hz,
CF3 ), 116.5 (C3 ), 109.2 (C13 ), 53.5 (C5 ), 5
3.3 (OCH3 ), 52.3 (CO2CH3 ), 38.4 (q,JC-CCF = 1.0
Hz, C6 ), 37.7 (C10 ), 32.5 (C9 ), 12.7 (C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.6 (s). EIMS (m/z): 354 (M++1, 8), 353 (M+, 49), 338 (9),
294 (100), 278 (11), 264 (7), 244 (9), 224 (5), 21
0 (8), 196 (4), 184 (5), 167 (4), 59 (10). HREIMS (m/z): calcd for C18H18F3NO3 (M+): 353.123
7. found: 353.1214.
【0108】実施例4
【0109】
【化24】
【0110】(11E)−11−エチリデン−7−トリ
フルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(65mg,184μmol)
のテトラヒドロフラン溶液(0.2ml)にメタノール
(0.35ml)および20%水酸化ナトリウム水溶液
(0.15ml)を加え、20.5時間加熱還流させ
た。反応液に1N塩酸水溶液を加えpHを5〜6にした
後、減圧下、有機溶媒を留去して残った水層を酢酸エチ
ル(10ml)で三度抽出した。有機層を合わせて飽和
食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)により精製し、(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸(55.4mg、収
率89%)を無色油状物として得た。
フルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(65mg,184μmol)
のテトラヒドロフラン溶液(0.2ml)にメタノール
(0.35ml)および20%水酸化ナトリウム水溶液
(0.15ml)を加え、20.5時間加熱還流させ
た。反応液に1N塩酸水溶液を加えpHを5〜6にした
後、減圧下、有機溶媒を留去して残った水層を酢酸エチ
ル(10ml)で三度抽出した。有機層を合わせて飽和
食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸
エチル=1:1)により精製し、(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸(55.4mg、収
率89%)を無色油状物として得た。
【0111】IR (neat): 3450 (w), 2940 (m), 1730
(s), 1605 (s), 1580 (m), 1480 (s), 1430 (m), 1380
(m), 1330 (s), 1285 (s), 1255 (s), 1170 (s), 1115
(s), 1030 (m), 900 (m), 830 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.28 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.60 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.36-6.31
(1H, m, C8-H), 5.42 (1H, q, J = 6.8 Hz, C13-H),
3.89 (3H, s, OCH3 ), 3.84-3.79 (1H, m, C9-H), 3.18
(1H, dd, J = 17.1, 5.6 Hz, C10-H), 3.14 (1H, dd,
J = 17.1, 1.0 Hz, C6-H), 2.95 (1H, dd,J = 17.1, 1.
4 Hz, C10-H), 2.49 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-H), 1.7
6 (3H, d,J = 6.8 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ178.4 (CO2H), 163.0 (C
2 ), 151.9 (C10a ), 137.9 (C4 ), 134.1 (C11 ), 13
2.7 (q, JC=CCF = 5.5Hz, C8 ), 127.3 (q, JC-CF= 31H
z, C7 ), 126.1 (C4a ), 123.1 (q, JC-F = 272 Hz, CF
3 ), 116.9 (C3 ), 109.1 (C13 ), 60.5 (C5 ), 53.5
(OCH3 ), 38.3 (C6 ), 37.5 (C10 ), 32.3(C9 ), 12.8
(C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.6 (s). EIMS (m/z): 340 (M++1, 14), 339 (M+, 70), 338 (1
5), 324 (8), 310 (6), 294 (100), 278 (9), 266 (1
1), 250 (4), 230 (9), 216 (4), 202 (11), 186 (10),
167 (5), 154 (6), 140 (4), 128 (5), 115 (8), 86
(6), 69 (6), 57 (31). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO3 (M+): 339.108
0. found: 339.1074.
(s), 1605 (s), 1580 (m), 1480 (s), 1430 (m), 1380
(m), 1330 (s), 1285 (s), 1255 (s), 1170 (s), 1115
(s), 1030 (m), 900 (m), 830 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.28 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.60 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.36-6.31
(1H, m, C8-H), 5.42 (1H, q, J = 6.8 Hz, C13-H),
3.89 (3H, s, OCH3 ), 3.84-3.79 (1H, m, C9-H), 3.18
(1H, dd, J = 17.1, 5.6 Hz, C10-H), 3.14 (1H, dd,
J = 17.1, 1.0 Hz, C6-H), 2.95 (1H, dd,J = 17.1, 1.
4 Hz, C10-H), 2.49 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-H), 1.7
6 (3H, d,J = 6.8 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ178.4 (CO2H), 163.0 (C
2 ), 151.9 (C10a ), 137.9 (C4 ), 134.1 (C11 ), 13
2.7 (q, JC=CCF = 5.5Hz, C8 ), 127.3 (q, JC-CF= 31H
z, C7 ), 126.1 (C4a ), 123.1 (q, JC-F = 272 Hz, CF
3 ), 116.9 (C3 ), 109.1 (C13 ), 60.5 (C5 ), 53.5
(OCH3 ), 38.3 (C6 ), 37.5 (C10 ), 32.3(C9 ), 12.8
(C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.6 (s). EIMS (m/z): 340 (M++1, 14), 339 (M+, 70), 338 (1
5), 324 (8), 310 (6), 294 (100), 278 (9), 266 (1
1), 250 (4), 230 (9), 216 (4), 202 (11), 186 (10),
167 (5), 154 (6), 140 (4), 128 (5), 115 (8), 86
(6), 69 (6), 57 (31). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO3 (M+): 339.108
0. found: 339.1074.
【0112】実施例5
【0113】
【化25】
【0114】アルゴン雰囲気下、(11E)−11−エ
チリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸(55mg,162
μmol)のトルエン溶液(0.7ml)に、室温にて
トリエチルアミン(21.0μl,151μmol)お
よびジフェニルリン酸アジド(33μl,149μmo
l)を加え、85℃で3時間攪拌した。反応液を減圧
下、濃縮した後、メタノール(0.7ml)を加え、7
5℃にて17時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留
去し残渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
を用いて精製し、(11E)−[11−エチリデン−7
−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メト
キシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)イル]−カルバミド酸メチル(32mg、収率
58%)を無色プリズム晶として得た。
チリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボン酸(55mg,162
μmol)のトルエン溶液(0.7ml)に、室温にて
トリエチルアミン(21.0μl,151μmol)お
よびジフェニルリン酸アジド(33μl,149μmo
l)を加え、85℃で3時間攪拌した。反応液を減圧
下、濃縮した後、メタノール(0.7ml)を加え、7
5℃にて17時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留
去し残渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)
を用いて精製し、(11E)−[11−エチリデン−7
−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メト
キシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5
(6H)イル]−カルバミド酸メチル(32mg、収率
58%)を無色プリズム晶として得た。
【0115】mp 197.5-198.5 ℃ (n-hexane-AcOEt). IR (KBr): 3300 (m), 2950 (m), 1710 (s), 1600 (m),
1550 (s), 1480 (s), 1425 (m), 1330 (s), 1285 (m),
1260 (s), 1175 (s), 1120 (s), 1020 (m), 900(m), 83
5 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.58 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.58 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.39-6.34
(1H, m, C8-H), 5.47 (1H, q, J = 6.8 Hz, C13-H),
5.07 (1H, br s, NH), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.90-3.8
3 (1H, m, C9-H),3.63 (3H, br s, NHCO2CH3 ), 3.17
(1H, dd, J = 17.1, 4.9 Hz, C10-H), 2.92(1H, dd, J
= 17.1, 1.8 Hz, C10-H), 2.80 (1H, d, J = 15.8 Hz,
C6-H), 2.51 (1H, d, J = 15.8 Hz, C6-H), 1.74 (3H,
d, J = 6.8 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.8 (C2 ), 154.7 (NH
CO2CH3 ), 152.0 (C10a), 135.5 (C4 ), 134.3 (C11 ),
133.8 (C8 ), 128.8 (C4a ), 126.5 (q, JC-CF= 31Hz,
C7 ), 122.9 (q, JC-F = 272 Hz, CF3 ), 114.1
(C3 ), 109.3 (C13 ), 57.8 (C5 ), 53.4 (OCH3 ), 5
2.1 (NHCO2CH3 ), 40.8 (C6 ), 38.3 (C10 ),33.4
(C9 ), 12.5 (C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s). EIMS (m/z): 369 (M++1, 18), 368 (M+, 84), 367 (7),
353 (29), 336 (15), 321 (21), 309 (25), 293 (89),
278 (100), 259 (14), 246 (19), 224 (44), 199 (1
2), 184 (11), 167 (7), 123 (9), 109 (6), 91 (12),
76 (20), 59 (70). HREIMS (m/z): calcd for C18H19F3N2O3 (M+): 368.134
6. found: 368.1337. Anal. calcd for C18H19F3N2O3 : C, 58.69: H, 5.20:
N, 7.60: found: C, 58.44: H, 5.13: N, 7.50.
1550 (s), 1480 (s), 1425 (m), 1330 (s), 1285 (m),
1260 (s), 1175 (s), 1120 (s), 1020 (m), 900(m), 83
5 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.58 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.58 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.39-6.34
(1H, m, C8-H), 5.47 (1H, q, J = 6.8 Hz, C13-H),
5.07 (1H, br s, NH), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.90-3.8
3 (1H, m, C9-H),3.63 (3H, br s, NHCO2CH3 ), 3.17
(1H, dd, J = 17.1, 4.9 Hz, C10-H), 2.92(1H, dd, J
= 17.1, 1.8 Hz, C10-H), 2.80 (1H, d, J = 15.8 Hz,
C6-H), 2.51 (1H, d, J = 15.8 Hz, C6-H), 1.74 (3H,
d, J = 6.8 Hz, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.8 (C2 ), 154.7 (NH
CO2CH3 ), 152.0 (C10a), 135.5 (C4 ), 134.3 (C11 ),
133.8 (C8 ), 128.8 (C4a ), 126.5 (q, JC-CF= 31Hz,
C7 ), 122.9 (q, JC-F = 272 Hz, CF3 ), 114.1
(C3 ), 109.3 (C13 ), 57.8 (C5 ), 53.4 (OCH3 ), 5
2.1 (NHCO2CH3 ), 40.8 (C6 ), 38.3 (C10 ),33.4
(C9 ), 12.5 (C14 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s). EIMS (m/z): 369 (M++1, 18), 368 (M+, 84), 367 (7),
353 (29), 336 (15), 321 (21), 309 (25), 293 (89),
278 (100), 259 (14), 246 (19), 224 (44), 199 (1
2), 184 (11), 167 (7), 123 (9), 109 (6), 91 (12),
76 (20), 59 (70). HREIMS (m/z): calcd for C18H19F3N2O3 (M+): 368.134
6. found: 368.1337. Anal. calcd for C18H19F3N2O3 : C, 58.69: H, 5.20:
N, 7.60: found: C, 58.44: H, 5.13: N, 7.50.
【0116】実施例6
【0117】
【化26】
【0118】アルゴン雰囲気下、(11E)−[11−
エチリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒ
ドロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)イル]−カルバミド酸メチ
ル(25mg,68μmol)のクロロホルム溶液
(2.5ml)に、室温にてヨウ化トリメチルシラン
(136μl,0.952mmol)を加え、5.5時
間加熱還流した。溶媒を留去した後、反応液にメタノー
ル(2.5ml)を加え、さらに4.5時間加熱還流し
た。室温にて12時間攪拌後、溶媒を留去し、得られた
残渣に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)を
加え、酢酸エチル(10ml)で洗浄した。水層に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加えた後、塩
化メチレン(10ml)で二度抽出した。有機層を合わ
せて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:
1)を用いて精製し、(11E)−5−アミノ−11−
エチリデン−7−トリフルオロメチル−5,6,9,1
0−テトラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−2(1H)−オン(18.6mg、収率93
%)を無色プリズム晶として得た。
エチリデン−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒ
ドロ−2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−5(6H)イル]−カルバミド酸メチ
ル(25mg,68μmol)のクロロホルム溶液
(2.5ml)に、室温にてヨウ化トリメチルシラン
(136μl,0.952mmol)を加え、5.5時
間加熱還流した。溶媒を留去した後、反応液にメタノー
ル(2.5ml)を加え、さらに4.5時間加熱還流し
た。室温にて12時間攪拌後、溶媒を留去し、得られた
残渣に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)を
加え、酢酸エチル(10ml)で洗浄した。水層に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加えた後、塩
化メチレン(10ml)で二度抽出した。有機層を合わ
せて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。得られた残渣を分取用シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:
1)を用いて精製し、(11E)−5−アミノ−11−
エチリデン−7−トリフルオロメチル−5,6,9,1
0−テトラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−2(1H)−オン(18.6mg、収率93
%)を無色プリズム晶として得た。
【0119】mp 264.5-266.0 ℃ (n-hexane-AcOEt). IR (KBr): 3450 (m), 2930 (w), 1665 (s), 1620 (m),
1550 (w), 1470 (w), 1380 (w), 1325 (m), 1280 (m),
1155 (m), 1115 (s), 1080 (w), 975 (w), 930 (w), 83
5 (w), 660 (w), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 13.01(1H, br s, NH), 7.
92 (1H, d, J = 9.5 Hz,C4-H), 6.45 (1H, d, J = 9.5
Hz, C3-H), 6.36-6.30 (1H, m, C8-H), 5.61 (1H, q, J
= 6.7 Hz, C13-H), 3.84-3.78 (1H, m, C9-H), 3.01
(1H, dd, J = 17.2, 5.4 Hz, C10-H), 2.81 (1H, dd, J
= 17.1, 1.0 Hz, C10-H), 2.44 (1H, d,J = 16.9 Hz,
C6-H), 2.24 (1H, d, J = 16.9 Hz, C6-H), 1.71 (3H,
d, J = 6.7 Hz, CH3 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s). EIMS (m/z): 297 (M++1, 17), 296 (M+, 100), 295 (1
1), 281 (82), 267 (12),241 (5), 227 (24), 211 (1
0), 199 (9), 187 (62), 174 (18), 160 (12), 147(1
5), 130 (6), 106 (9), 91 (9). HREIMS (m/z): calcd for C15H15F3N2O (M+): 296.113
3. found: 296.1124. Anal. calcd for C15H15F3N2O・1/3H2O : C, 59.60: H,
5.23: N, 9.27: found:C, 59.45: H, 5.08: N, 9.14.
1550 (w), 1470 (w), 1380 (w), 1325 (m), 1280 (m),
1155 (m), 1115 (s), 1080 (w), 975 (w), 930 (w), 83
5 (w), 660 (w), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 13.01(1H, br s, NH), 7.
92 (1H, d, J = 9.5 Hz,C4-H), 6.45 (1H, d, J = 9.5
Hz, C3-H), 6.36-6.30 (1H, m, C8-H), 5.61 (1H, q, J
= 6.7 Hz, C13-H), 3.84-3.78 (1H, m, C9-H), 3.01
(1H, dd, J = 17.2, 5.4 Hz, C10-H), 2.81 (1H, dd, J
= 17.1, 1.0 Hz, C10-H), 2.44 (1H, d,J = 16.9 Hz,
C6-H), 2.24 (1H, d, J = 16.9 Hz, C6-H), 1.71 (3H,
d, J = 6.7 Hz, CH3 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s). EIMS (m/z): 297 (M++1, 17), 296 (M+, 100), 295 (1
1), 281 (82), 267 (12),241 (5), 227 (24), 211 (1
0), 199 (9), 187 (62), 174 (18), 160 (12), 147(1
5), 130 (6), 106 (9), 91 (9). HREIMS (m/z): calcd for C15H15F3N2O (M+): 296.113
3. found: 296.1124. Anal. calcd for C15H15F3N2O・1/3H2O : C, 59.60: H,
5.23: N, 9.27: found:C, 59.45: H, 5.08: N, 9.14.
【0120】参考例1
【0121】
【化27】
【0122】文献記載の方法[A. P. Kozikowski et a
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−
7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル
(6.45g,22.5mol)のテトラヒドロフラン
(150ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃に
てビニルマグネシウムブロミド(1.06Mのテトラヒ
ドロフラン溶液)(25.4ml,27.0mmol)
を10分間で加え、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(100mL)を加えて反応を停止した後、
反応液を酢酸エチル(100ml)で二度抽出した。有
機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100
ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、
溶媒を留去し残渣(7.38g)を得た。その残渣をジ
クロロメタン(150mL)に溶解し、0℃にて2,6
−ジーt−ブチルピリジン(11.6ml,51.8m
mol)とトリメチルシリルトリフラート(9.35m
l,51.8mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を濃縮した後、水にあけ、酢酸エチル(10
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(100
ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、 (5
R*,9R*,11R*)−11−エテニル−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−メチレン
−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチ
ル(4.47g、収率51%)を無色プリズム晶として
得た。
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−
7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル
(6.45g,22.5mol)のテトラヒドロフラン
(150ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃に
てビニルマグネシウムブロミド(1.06Mのテトラヒ
ドロフラン溶液)(25.4ml,27.0mmol)
を10分間で加え、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(100mL)を加えて反応を停止した後、
反応液を酢酸エチル(100ml)で二度抽出した。有
機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100
ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、
溶媒を留去し残渣(7.38g)を得た。その残渣をジ
クロロメタン(150mL)に溶解し、0℃にて2,6
−ジーt−ブチルピリジン(11.6ml,51.8m
mol)とトリメチルシリルトリフラート(9.35m
l,51.8mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を濃縮した後、水にあけ、酢酸エチル(10
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(100
ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、 (5
R*,9R*,11R*)−11−エテニル−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−メチレン
−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチ
ル(4.47g、収率51%)を無色プリズム晶として
得た。
【0123】mp 88-89 ℃ (n-hexane). IR (neat): 3080 (w), 2970 (m), 2900 (w), 1740 (s),
1610 (s), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1320 (s),
1280 (s), 1255 (s), 1110 (s), 1050 (m), 1015 (m),
910 (m), 850 (s), 760 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.48 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.38 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.43 (1H, dd, J =
17.6, 1.0 Hz, C14-H), 5.20 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.59(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 4.24
(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 3.85 (3H,s, OCH3 ), 3.
76 (3H, s, CO2CH3 ), 3.39 (1H, dd, J = 13.6, 2.0 H
z, C6-H),3.18 (1H, dd, J = 18.5, 7.1 Hz, C10-H),
2.88 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J
= 18.5 Hz, C10-H), 2.50 (1H, br s, C9-H), 2.05 (1
H,dt, J = 13.3, 2.0 Hz, C8-H), 2.03 (1H, dd, J = 1
3.6, 2.0 Hz, C6-H), 0.15(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.8 (CO2CH3 ), 162.2
(C2 ), 153.0 (C10a ),142.2 (C4a ), 140.0 (C4 ), 1
39.5 (C3 ), 125.4 (C7 ), 115.4 (C12 or C14), 111.7
(C12 or C14), 108.0 (C13 ), 76.9 (C11), 58.3
(C5 ), 53.3 (OCH3), 51.7 (CO2CH3 ), 42.0 (C10 ),
39.5 (C9 ), 38.3 (C6 or C8 ), 38.1 (C6or C8 ),
2.5 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 388 (M++1, 7), 387 (M+, 23), 372 (17),
328 (19), 312 (2), 297 (7), 286 (4), 272 (3), 258
(2), 238 (3), 212 (5), 200 (8), 184 (5), 167 (4),
155 (5), 129 (6), 115 (5), 89 (16), 73 (100), 59
(15). HREIMS (m/z): calcd for C21H29NO4Si (M+): 387.186
7. found: 387.1874. Anal. calcd for C21H29NO4Si: C, 65.08: H, 7.54: N,
3.61: found: C, 65.05: H, 7.56: N, 3.50
1610 (s), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1320 (s),
1280 (s), 1255 (s), 1110 (s), 1050 (m), 1015 (m),
910 (m), 850 (s), 760 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.48 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.38 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.43 (1H, dd, J =
17.6, 1.0 Hz, C14-H), 5.20 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.59(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 4.24
(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 3.85 (3H,s, OCH3 ), 3.
76 (3H, s, CO2CH3 ), 3.39 (1H, dd, J = 13.6, 2.0 H
z, C6-H),3.18 (1H, dd, J = 18.5, 7.1 Hz, C10-H),
2.88 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J
= 18.5 Hz, C10-H), 2.50 (1H, br s, C9-H), 2.05 (1
H,dt, J = 13.3, 2.0 Hz, C8-H), 2.03 (1H, dd, J = 1
3.6, 2.0 Hz, C6-H), 0.15(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.8 (CO2CH3 ), 162.2
(C2 ), 153.0 (C10a ),142.2 (C4a ), 140.0 (C4 ), 1
39.5 (C3 ), 125.4 (C7 ), 115.4 (C12 or C14), 111.7
(C12 or C14), 108.0 (C13 ), 76.9 (C11), 58.3
(C5 ), 53.3 (OCH3), 51.7 (CO2CH3 ), 42.0 (C10 ),
39.5 (C9 ), 38.3 (C6 or C8 ), 38.1 (C6or C8 ),
2.5 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 388 (M++1, 7), 387 (M+, 23), 372 (17),
328 (19), 312 (2), 297 (7), 286 (4), 272 (3), 258
(2), 238 (3), 212 (5), 200 (8), 184 (5), 167 (4),
155 (5), 129 (6), 115 (5), 89 (16), 73 (100), 59
(15). HREIMS (m/z): calcd for C21H29NO4Si (M+): 387.186
7. found: 387.1874. Anal. calcd for C21H29NO4Si: C, 65.08: H, 7.54: N,
3.61: found: C, 65.05: H, 7.56: N, 3.50
【0124】参考例2
【0125】
【化28】
【0126】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
R*)−11−エテニル−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−2−メトキシ−7−メチレン−11−トリメチル
シリルオキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボン酸メチル(4.47g,1
1.6mmol)のジクロロメタン(70ml)溶液
に、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム
(0.93Mのヘキサン溶液)(26.1ml,24.
3mmol)を加え、30分間攪拌した。酢酸エチル
(10ml)を加えて反応を停止した後、水(4.5m
l)を加え、セライト濾過し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1)を用いて精製し、(5R*,9S*,11
S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−
7−メチレン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(2.80g、収
率68%)を無色油状物として得た。
R*)−11−エテニル−7,8,9,10−テトラヒ
ドロ−2−メトキシ−7−メチレン−11−トリメチル
シリルオキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボン酸メチル(4.47g,1
1.6mmol)のジクロロメタン(70ml)溶液
に、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム
(0.93Mのヘキサン溶液)(26.1ml,24.
3mmol)を加え、30分間攪拌した。酢酸エチル
(10ml)を加えて反応を停止した後、水(4.5m
l)を加え、セライト濾過し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=10:1)を用いて精製し、(5R*,9S*,11
S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−
7−メチレン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(2.80g、収
率68%)を無色油状物として得た。
【0127】IR (neat): 3450 (w), 3080 (w), 2950
(m), 1650 (w), 1600 (m), 1585 (w), 1480 (s), 1430
(m), 1320 (m), 1260 (s), 1175 (w), 1080 (m), 1050
(m), 910(m), 895 (m), 850 (s), 760 (m), 740 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.37 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.53 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 6.13 (1H,
dd, J = 17.4, 10.1 Hz, C13-H), 5.50 (1H, dd, J =
17.4, 1.2 Hz, C14-H), 5.21 (1H, dd, J = 10.1, 1.2
Hz, C14-H), 4.62(1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H), 4.32
(1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H), 4.11 (1H,dd, J = 11.5,
6.8 Hz, CH2OH), 3.97 (1H, dd, J = 11.5, 3.9 Hz, C
H2OH), 3.86 (3H, s, OCH3 ), 3.18 (1H, dd, J = 1
8.8, 7.3 Hz, C10-H), 3.00 (1H, br t, J = 5.9 Hz, O
H), 2.95 (1H, dd, J = 13.0, 1.4 Hz, C6-H), 2.83 (1
H, br d, J = 13.5 Hz, C8-H), 2.79 (1H, d, J = 11.2
Hz, C10-H), 2.40 (1H, brs, C9-H), 2.10 (1H, dt, J
= 13.5, 1.9 Hz, C8-H), 1.74 (1H, dd, J = 13.0,1.5
Hz, C6-H), 0.27 (9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ161.8 (C2 ), 153.4 (C
10a ), 142.4 (C4a ), 140.2 (C4 ), 136.0 (C3 ), 12
6.9 (C7 ), 115.7 (C12 or C14), 111.8 (C12 or C 14),
107.8 (C13 ), 80.4 (C11), 66.2 (CH2OH), 53.2 (OCH
3 ), 47.1 (C5 ), 41.7 (C10 ), 38.6 (C9 ), 38.5 (C6
and C8 ), 2.8 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 359 (M+, 68), 344 (49), 328 (100), 314
(3), 300 (7), 286 (6), 269 (30), 251 (9), 224
(9), 210 (9), 198 (8), 186 (13), 174 (12), 160(3),
148 (5), 129 (10), 115 (7), 103 (4), 91 (5), 75
(40), 73 (73), 59 (9). HREIMS (m/z): calcd for C20H29NO3Si (M+): 359.191
4. found: 359.1901.
(m), 1650 (w), 1600 (m), 1585 (w), 1480 (s), 1430
(m), 1320 (m), 1260 (s), 1175 (w), 1080 (m), 1050
(m), 910(m), 895 (m), 850 (s), 760 (m), 740 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.37 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.53 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 6.13 (1H,
dd, J = 17.4, 10.1 Hz, C13-H), 5.50 (1H, dd, J =
17.4, 1.2 Hz, C14-H), 5.21 (1H, dd, J = 10.1, 1.2
Hz, C14-H), 4.62(1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H), 4.32
(1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H), 4.11 (1H,dd, J = 11.5,
6.8 Hz, CH2OH), 3.97 (1H, dd, J = 11.5, 3.9 Hz, C
H2OH), 3.86 (3H, s, OCH3 ), 3.18 (1H, dd, J = 1
8.8, 7.3 Hz, C10-H), 3.00 (1H, br t, J = 5.9 Hz, O
H), 2.95 (1H, dd, J = 13.0, 1.4 Hz, C6-H), 2.83 (1
H, br d, J = 13.5 Hz, C8-H), 2.79 (1H, d, J = 11.2
Hz, C10-H), 2.40 (1H, brs, C9-H), 2.10 (1H, dt, J
= 13.5, 1.9 Hz, C8-H), 1.74 (1H, dd, J = 13.0,1.5
Hz, C6-H), 0.27 (9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ161.8 (C2 ), 153.4 (C
10a ), 142.4 (C4a ), 140.2 (C4 ), 136.0 (C3 ), 12
6.9 (C7 ), 115.7 (C12 or C14), 111.8 (C12 or C 14),
107.8 (C13 ), 80.4 (C11), 66.2 (CH2OH), 53.2 (OCH
3 ), 47.1 (C5 ), 41.7 (C10 ), 38.6 (C9 ), 38.5 (C6
and C8 ), 2.8 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 359 (M+, 68), 344 (49), 328 (100), 314
(3), 300 (7), 286 (6), 269 (30), 251 (9), 224
(9), 210 (9), 198 (8), 186 (13), 174 (12), 160(3),
148 (5), 129 (10), 115 (7), 103 (4), 91 (5), 75
(40), 73 (73), 59 (9). HREIMS (m/z): calcd for C20H29NO3Si (M+): 359.191
4. found: 359.1901.
【0128】参考例3
【0129】
【化29】
【0130】アルゴン雰囲気下、(5R*,9S*,11
S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−
7−メチレン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(30.3mg,
84.4μmol)のジクロロメタン溶液(0.5m
l)に、0℃にてエチルジイソプロピルアミン(75μ
l,0.43mmol)とクロロメチルメチルエーテル
(32μl,0.42mmol)を加え、室温にて一晩
攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチル(10ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(10ml)、飽
和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=15:1)を用いて精製し、(5R*,9S*,1
1S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10
−ヘキサヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキ
シ)メチル−7−メチレン−11−トリメチルシリルオ
キシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(2
7.6mg、収率81%)を無色油状物として得た。
S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−
7−メチレン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(30.3mg,
84.4μmol)のジクロロメタン溶液(0.5m
l)に、0℃にてエチルジイソプロピルアミン(75μ
l,0.43mmol)とクロロメチルメチルエーテル
(32μl,0.42mmol)を加え、室温にて一晩
攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチル(10ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(10ml)、飽
和食塩水(10ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=15:1)を用いて精製し、(5R*,9S*,1
1S*)−11−エテニル−5,6,7,8,9,10
−ヘキサヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキ
シ)メチル−7−メチレン−11−トリメチルシリルオ
キシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(2
7.6mg、収率81%)を無色油状物として得た。
【0131】IR (neat): 2950 (m), 1605 (m), 1580
(w), 1480 (s), 1430 (m), 1320 (m),1260 (s), 1135
(m), 1115 (s), 1050 (s), 1030 (s), 910 (m), 845
(s), 760(w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.62 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.49 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.12 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.37 (1H, dd, J =
17.6, 1.1 Hz, C14-H), 5.10 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.71(1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.
66 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.60 (1H, q, J
= 2.0 Hz, C12-H), 4.27 (1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H),
4.01 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.85 (3H, s,
OCH3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.42
(3H, s, OCH2OCH3 ), 3.18 (1H, dd, J = 18.6, 7.4 H
z, C 10-H), 2.84 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.7
3 (1H, d, J = 18.6 Hz, C10-H), 2.61 (1H, dd, J = 1
2.9, 1.3 Hz, C6-H), 2.49 (1H, br s, C9-H), 2.07(1
H, d, J = 13.3 Hz, C8-H), 1.91 (1H, dd, J = 12.9,
1.4 Hz, C6-H), 0.21(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ161.8 (C2 ), 153.2 (C
10a ), 142.9 (C4a ), 139.5 (C4 ), 137.5 (C3 ), 12
8.2 (C7 ), 115.1 (C12 or C14), 111.6 (C12 or C 14),
107.5 (C13 ), 97.2 (OCH2OCH3 ), 77.2 (C11), 70.8
(CH2OMOM), 55.6 (OCH2OCH3 ), 53.1 (OCH3 ), 47.4 (C
5 ), 41.3 (C10 ), 38.5 (C6 or C8 ), 38.4 (C6 or
C8 ), 37.9 (C9 ), 2.6 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 403 (M+, 67), 388 (34), 372 (8), 358
(54), 342 (100), 328 (62), 313 (21), 300 (8), 286
(9), 268 (13), 251 (18), 238 (61), 226 (5), 214
(8), 198 (7), 186 (13), 172 (9), 160 (5), 148 (3),
129 (7), 103 (4),89 (6), 73 (86), 59 (4), 45 (8
9). HREIMS (m/z): calcd for C22H33NO4Si (M+): 403.217
7. found: 403.2165.
(w), 1480 (s), 1430 (m), 1320 (m),1260 (s), 1135
(m), 1115 (s), 1050 (s), 1030 (s), 910 (m), 845
(s), 760(w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.62 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.49 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.12 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.37 (1H, dd, J =
17.6, 1.1 Hz, C14-H), 5.10 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.71(1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.
66 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.60 (1H, q, J
= 2.0 Hz, C12-H), 4.27 (1H, q, J = 2.0 Hz, C12-H),
4.01 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.85 (3H, s,
OCH3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.42
(3H, s, OCH2OCH3 ), 3.18 (1H, dd, J = 18.6, 7.4 H
z, C 10-H), 2.84 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.7
3 (1H, d, J = 18.6 Hz, C10-H), 2.61 (1H, dd, J = 1
2.9, 1.3 Hz, C6-H), 2.49 (1H, br s, C9-H), 2.07(1
H, d, J = 13.3 Hz, C8-H), 1.91 (1H, dd, J = 12.9,
1.4 Hz, C6-H), 0.21(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ161.8 (C2 ), 153.2 (C
10a ), 142.9 (C4a ), 139.5 (C4 ), 137.5 (C3 ), 12
8.2 (C7 ), 115.1 (C12 or C14), 111.6 (C12 or C 14),
107.5 (C13 ), 97.2 (OCH2OCH3 ), 77.2 (C11), 70.8
(CH2OMOM), 55.6 (OCH2OCH3 ), 53.1 (OCH3 ), 47.4 (C
5 ), 41.3 (C10 ), 38.5 (C6 or C8 ), 38.4 (C6 or
C8 ), 37.9 (C9 ), 2.6 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 403 (M+, 67), 388 (34), 372 (8), 358
(54), 342 (100), 328 (62), 313 (21), 300 (8), 286
(9), 268 (13), 251 (18), 238 (61), 226 (5), 214
(8), 198 (7), 186 (13), 172 (9), 160 (5), 148 (3),
129 (7), 103 (4),89 (6), 73 (86), 59 (4), 45 (8
9). HREIMS (m/z): calcd for C22H33NO4Si (M+): 403.217
7. found: 403.2165.
【0132】参考例4
【0133】
【化30】
【0134】(5R*,9S*,11S*)−11−エテ
ニル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−
メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−メチ
レン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン(23.3mg,57.8
μmol)のジクロロメタンとメタノールの混合溶液
(ジクロロメタン:メタノール=9:1)(2ml)
に、−78℃にてオゾンを20分間通じ、さらに10分
攪拌した。ジメチルスルフィド(15滴)を加え、徐々
に室温まで昇温し一晩攪拌し、減圧下、溶媒を留去し残
渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を用いて精製
し、 (5R*,9R*,11S*)−11−ホルミル−
5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メトキ
シ−5−(メトキシメトキシ)メチル−11−トリメチ
ルシリルオキシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン(16.7mg、収率71%)を無
色油状物として得た。
ニル−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−
メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−メチ
レン−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン(23.3mg,57.8
μmol)のジクロロメタンとメタノールの混合溶液
(ジクロロメタン:メタノール=9:1)(2ml)
に、−78℃にてオゾンを20分間通じ、さらに10分
攪拌した。ジメチルスルフィド(15滴)を加え、徐々
に室温まで昇温し一晩攪拌し、減圧下、溶媒を留去し残
渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を用いて精製
し、 (5R*,9R*,11S*)−11−ホルミル−
5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メトキ
シ−5−(メトキシメトキシ)メチル−11−トリメチ
ルシリルオキシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン(16.7mg、収率71%)を無
色油状物として得た。
【0135】IR (neat): 2960 (m), 2900 (m), 1725
(s), 1580 (m), 1485 (s), 1430 (m),1330 (m), 1260
(m), 1215 (m), 1160 (m), 1120 (m), 1040 (s), 940
(m), 920(m), 850 (s), 765 (m), 740 (m), 700 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.72 (1H, s, CHO), 7.45
(1H, d, J = 8.8 Hz, C 4-H), 6.64 (1H, d, J = 8.8 H
z, C3-H), 4.47 (1H, d, J = 6.6 Hz, OCH2OCH3), 4.44
(1H, d, J = 6.6 Hz, OCH2OCH3 ), 3.88 (3H, s, OCH
3 ), 3.87 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.78 (1
H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.27 (3H,s, OCH2OCH
3 ), 3.27 (1H, dd, J = 19.0, 6.8 Hz, C10-H), 2.98
(1H, d, J =19.0 Hz, C10-H), 2.95 (1H, ddd, J = 1
5.3, 6.5, 1.1 Hz, C8-H), 2.76 (1H,d, J = 14.1 Hz,
C6-H), 2.72 (1H, br t, J = 6.6 Hz, C9-H), 2.28 (1
H, dt, J = 15.3, 1.8 Hz, C8-H), 1.96 (1H, dd, J =
14.1, 1.9 Hz, C6-H), 0.28 (9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ207.6 (C7 ), 201.2 (CH
O), 162.8 (C2 ), 149.7(C10a ), 136.6 (C4 ), 124.7
(C4a ), 110.2 (C3 ), 96.8 (OCH2OCH3 ), 80.8(C11),
67.4 (CH2OMOM), 56.1 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH3 ), 4
9.2 (C5 ), 48.1(C6 or C8 ), 45.6 (C6 or C8 ),
39.7 (C9 ), 37.4 (C10 ), 2.6 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 407 (M+, 8), 392 (9), 378(42), 362
(3), 350 (8), 334 (23), 318 (21), 302 (3), 288
(3), 274 (6), 260 (8), 244 (17), 228 (8), 214 (8),
200 (7), 186 (11), 172 (6), 160 (9), 143 (3), 123
(14), 103 (7), 89 (6), 73 (46), 59 (4), 45 (100). HREIMS (m/z): calcd for C20H29NO6Si (M+): 407.176
3. found: 407.1779.
(s), 1580 (m), 1485 (s), 1430 (m),1330 (m), 1260
(m), 1215 (m), 1160 (m), 1120 (m), 1040 (s), 940
(m), 920(m), 850 (s), 765 (m), 740 (m), 700 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.72 (1H, s, CHO), 7.45
(1H, d, J = 8.8 Hz, C 4-H), 6.64 (1H, d, J = 8.8 H
z, C3-H), 4.47 (1H, d, J = 6.6 Hz, OCH2OCH3), 4.44
(1H, d, J = 6.6 Hz, OCH2OCH3 ), 3.88 (3H, s, OCH
3 ), 3.87 (1H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.78 (1
H, d, J = 10.1 Hz, CH2OMOM), 3.27 (3H,s, OCH2OCH
3 ), 3.27 (1H, dd, J = 19.0, 6.8 Hz, C10-H), 2.98
(1H, d, J =19.0 Hz, C10-H), 2.95 (1H, ddd, J = 1
5.3, 6.5, 1.1 Hz, C8-H), 2.76 (1H,d, J = 14.1 Hz,
C6-H), 2.72 (1H, br t, J = 6.6 Hz, C9-H), 2.28 (1
H, dt, J = 15.3, 1.8 Hz, C8-H), 1.96 (1H, dd, J =
14.1, 1.9 Hz, C6-H), 0.28 (9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ207.6 (C7 ), 201.2 (CH
O), 162.8 (C2 ), 149.7(C10a ), 136.6 (C4 ), 124.7
(C4a ), 110.2 (C3 ), 96.8 (OCH2OCH3 ), 80.8(C11),
67.4 (CH2OMOM), 56.1 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH3 ), 4
9.2 (C5 ), 48.1(C6 or C8 ), 45.6 (C6 or C8 ),
39.7 (C9 ), 37.4 (C10 ), 2.6 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 407 (M+, 8), 392 (9), 378(42), 362
(3), 350 (8), 334 (23), 318 (21), 302 (3), 288
(3), 274 (6), 260 (8), 244 (17), 228 (8), 214 (8),
200 (7), 186 (11), 172 (6), 160 (9), 143 (3), 123
(14), 103 (7), 89 (6), 73 (46), 59 (4), 45 (100). HREIMS (m/z): calcd for C20H29NO6Si (M+): 407.176
3. found: 407.1779.
【0136】参考例5
【0137】
【化31】
【0138】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
S*)−11−ホルミル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキ
シ)メチル−11−トリメチルシリルオキシ−7−オキ
ソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(1.
63g,4.0mmol)とトリフルオロメチルトリメ
チルシラン(1.27ml,8.0mmol)のテトラ
ヒドロフラン溶液(10ml)に、0℃にてフッ化テト
ラブチルアンモニウム(1.0Mのテトラヒドロフラン
溶液)(40μl,40μmol)を加え、室温にて5
0分攪拌した。原料の消失を確認した後、さらに室温に
てフッ化テトラブチルアンモニウム(8.0ml,8.
0mmol)を加え15分攪拌した。反応液を水にあ
け、酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。有機層を
合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)を用い
て精製し、(5R*,9R*,11S*,1’S*)−11
−(2’,2’,2’−トリフルオロ−1’−ヒドロキ
シエチル)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−11−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−(メトキシメ
トキシ)メチル−7−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン(1.31g、収率81%)を無色
プリズム晶として得た。
S*)−11−ホルミル−5,6,7,8,9,10−
ヘキサヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキ
シ)メチル−11−トリメチルシリルオキシ−7−オキ
ソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(1.
63g,4.0mmol)とトリフルオロメチルトリメ
チルシラン(1.27ml,8.0mmol)のテトラ
ヒドロフラン溶液(10ml)に、0℃にてフッ化テト
ラブチルアンモニウム(1.0Mのテトラヒドロフラン
溶液)(40μl,40μmol)を加え、室温にて5
0分攪拌した。原料の消失を確認した後、さらに室温に
てフッ化テトラブチルアンモニウム(8.0ml,8.
0mmol)を加え15分攪拌した。反応液を水にあ
け、酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。有機層を
合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)を用い
て精製し、(5R*,9R*,11S*,1’S*)−11
−(2’,2’,2’−トリフルオロ−1’−ヒドロキ
シエチル)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ
−11−ヒドロキシ−2−メトキシ−5−(メトキシメ
トキシ)メチル−7−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン(1.31g、収率81%)を無色
プリズム晶として得た。
【0139】mp 153.5-154.0 ℃ (n-hexane-AcOEt). IR (neat): 3470 (m), 2960 (m), 1720 (s), 1605
(s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1325 (m), 1310
(m), 1265 (s), 1160 (s), 1130 (s), 1110 (s), 1040
(s), 1020 (s), 920 (m), 835 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.20 (1H,
br s, CF3CHOH), 4.75 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3
), 4.71 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.40 (1H,
s, OH), 4.19 (1H, quint, J = 6.7 Hz, CF3CHOH), 4.
17 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OC
H3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.43 (3
H, s, OCH2OCH3 ), 3.36 (1H, dd, J = 19.6, 6.8 Hz,
C10-H), 3.23 (1H, dd, J = 15.2,6.0 Hz, C8-H), 3.0
7 (1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.88 (1H, br t, J =
6.0Hz, C9-H), 2.85 (1H, d, J = 19.6 Hz, C10-H),
2.27 (1H, dt, J = 15.2, 2.2 Hz, C8-H), 1.87 (1H, d
d, J = 14.1, 2.3 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ208.5 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 150.6 (C10a ), 139.7 (C4 ), 124.7 (q, JC-F =
283 Hz, CF3 ), 123.5 (C4a ), 109.7 (C3 ), 97.4 (OC
H2OCH3 ), 73.4 (C11), 70.5 (q, JC-CF = 29 Hz, CF3C
H), 69.6 (CH2OMOM), 56.9 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH
3 ), 49.7 (C6 or C8 ), 49.2 (C5 ), 45.9(C6 or C
8 ), 36.9 (C10 ), 36.7 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-71.4 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 405 (M+, 21), 360 (4), 343 (81), 330
(14), 306 (5), 274 (12), 244 (33), 231 (9), 216 (3
9), 202 (8), 188 (21), 174 (35), 160 (20), 148
(7), 130 (6), 84 (14). HREIMS (m/z): calcd for C18H22F3NO6 (M+): 405.139
7. found: 405.1387. Anal. calcd for C18H22F3NO6: C, 53.33: H, 5.47: N,
3.45: found: C, 53.35: H, 5.51: N, 3.32
(s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1325 (m), 1310
(m), 1265 (s), 1160 (s), 1130 (s), 1110 (s), 1040
(s), 1020 (s), 920 (m), 835 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.20 (1H,
br s, CF3CHOH), 4.75 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3
), 4.71 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.40 (1H,
s, OH), 4.19 (1H, quint, J = 6.7 Hz, CF3CHOH), 4.
17 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OC
H3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.43 (3
H, s, OCH2OCH3 ), 3.36 (1H, dd, J = 19.6, 6.8 Hz,
C10-H), 3.23 (1H, dd, J = 15.2,6.0 Hz, C8-H), 3.0
7 (1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.88 (1H, br t, J =
6.0Hz, C9-H), 2.85 (1H, d, J = 19.6 Hz, C10-H),
2.27 (1H, dt, J = 15.2, 2.2 Hz, C8-H), 1.87 (1H, d
d, J = 14.1, 2.3 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ208.5 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 150.6 (C10a ), 139.7 (C4 ), 124.7 (q, JC-F =
283 Hz, CF3 ), 123.5 (C4a ), 109.7 (C3 ), 97.4 (OC
H2OCH3 ), 73.4 (C11), 70.5 (q, JC-CF = 29 Hz, CF3C
H), 69.6 (CH2OMOM), 56.9 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH
3 ), 49.7 (C6 or C8 ), 49.2 (C5 ), 45.9(C6 or C
8 ), 36.9 (C10 ), 36.7 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-71.4 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 405 (M+, 21), 360 (4), 343 (81), 330
(14), 306 (5), 274 (12), 244 (33), 231 (9), 216 (3
9), 202 (8), 188 (21), 174 (35), 160 (20), 148
(7), 130 (6), 84 (14). HREIMS (m/z): calcd for C18H22F3NO6 (M+): 405.139
7. found: 405.1387. Anal. calcd for C18H22F3NO6: C, 53.33: H, 5.47: N,
3.45: found: C, 53.35: H, 5.51: N, 3.32
【0140】参考例6
【0141】
【化32】
【0142】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
S*,1’S*)−11−(2’,2’,2’−トリフル
オロ−1’−ヒドロキシエチル)−5,6,7,8,
9,10−ヘキサヒドロ−11−ヒドロキシ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(1.31
g,3.23mmol)のトルエン溶液(25ml)
に、N,N’−チオカルボニルジイミダゾール(1.4
4g,8.08mmol)を加え、110℃にて5時間
攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチル(50ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(30ml)、飽
和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)を用いて精製し、 (5R*,9R*,1
1S*,4’S*)−5,6,7,8,9,10−ヘキサ
ヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチ
ル−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメ
チル−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)
(1.14g、収率79%)を無色アモルファスとして
得た。
S*,1’S*)−11−(2’,2’,2’−トリフル
オロ−1’−ヒドロキシエチル)−5,6,7,8,
9,10−ヘキサヒドロ−11−ヒドロキシ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(1.31
g,3.23mmol)のトルエン溶液(25ml)
に、N,N’−チオカルボニルジイミダゾール(1.4
4g,8.08mmol)を加え、110℃にて5時間
攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチル(50ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(30ml)、飽
和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)を用いて精製し、 (5R*,9R*,1
1S*,4’S*)−5,6,7,8,9,10−ヘキサ
ヒドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチ
ル−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメ
チル−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)
(1.14g、収率79%)を無色アモルファスとして
得た。
【0143】IR (neat): 2950 (m), 2900 (w), 1730
(s), 1605 (s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1380
(m), 1335 (s), 1280 (s), 1205 (s), 1185 (m), 1130
(s), 1040 (s), 1020 (s), 980 (m), 920 (m), 840
(m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.8 H
z, C4-H), 6.65 (1H, d,J = 8.8 Hz, C3-H), 5.53 (1H,
q, J = 6.7 Hz, CF3CH), 4.69 (1H, d, J = 6.8Hz, OC
H2OCH3 ), 4.63 (1H, d, J = 6.8 Hz, OCH2OCH3 ), 3.8
8 (3H, s, OCH3), 3.88 (1H, d, J = 12.0 Hz, CH2OMO
M), 3.85 (1H, d, J = 12.0 Hz, CH2OMOM), 3.51 (1H,
dd, J = 19.7, 9.5 Hz, C10-H), 3.44 (3H, s, OCH2OC
H3 ), 3.23 (1H, br t, J = 6.0 Hz, C9-H), 3.21 (1
H, ddd, J = 15.0, 5.6, 1.6 Hz, C 8-H), 2.93 (1H, d,
J = 19.7 Hz, C10-H), 2.83 (1H, d, J = 14.7 Hz, C
6-H), 2.51 (1H, ddd, J = 16.9, 4.0, 2.4 Hz, C8-H),
2.11 (1H, dd, J = 14.7, 2.4 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ204.5 (C7 ), 187.6 (C=
S), 163.4 (C2 ), 149.8(C10a ), 137.3 (C4 ), 122.1
(q, JC-F = 282 Hz, CF3 ), 121.2 (C4a ), 110.5
(C3 ), 97.5 (OCH2OCH3 ), 91.0 (C11), 80.6 (q, J
C-CF = 33 Hz, CF3CH),67.7 (CH2OMOM), 56.7 (OCH2OCH
3 ), 53.5 (OCH3 ), 49.1 (C5 ), 48.6 (C6 orC8 ),
47.0 (C6 or C8 ), 36.7 (C10 ), 34.0 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-72.8 (d, J = 6.0 Hz). EIMS (m/z): 447 (M+, 14), 386 (11), 358 (2), 342
(16), 326 (3), 310 (3),289 (12), 260 (52), 244 (1
5), 228 (24), 216 (6), 200 (8), 186 (7), 172(10),
160 (12), 115 (4), 77 (3), 45 (100). HREIMS (m/z): calcd for C19H20F3NO6S (M+): 447.096
1. found: 447.0942.
(s), 1605 (s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1380
(m), 1335 (s), 1280 (s), 1205 (s), 1185 (m), 1130
(s), 1040 (s), 1020 (s), 980 (m), 920 (m), 840
(m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.8 H
z, C4-H), 6.65 (1H, d,J = 8.8 Hz, C3-H), 5.53 (1H,
q, J = 6.7 Hz, CF3CH), 4.69 (1H, d, J = 6.8Hz, OC
H2OCH3 ), 4.63 (1H, d, J = 6.8 Hz, OCH2OCH3 ), 3.8
8 (3H, s, OCH3), 3.88 (1H, d, J = 12.0 Hz, CH2OMO
M), 3.85 (1H, d, J = 12.0 Hz, CH2OMOM), 3.51 (1H,
dd, J = 19.7, 9.5 Hz, C10-H), 3.44 (3H, s, OCH2OC
H3 ), 3.23 (1H, br t, J = 6.0 Hz, C9-H), 3.21 (1
H, ddd, J = 15.0, 5.6, 1.6 Hz, C 8-H), 2.93 (1H, d,
J = 19.7 Hz, C10-H), 2.83 (1H, d, J = 14.7 Hz, C
6-H), 2.51 (1H, ddd, J = 16.9, 4.0, 2.4 Hz, C8-H),
2.11 (1H, dd, J = 14.7, 2.4 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ204.5 (C7 ), 187.6 (C=
S), 163.4 (C2 ), 149.8(C10a ), 137.3 (C4 ), 122.1
(q, JC-F = 282 Hz, CF3 ), 121.2 (C4a ), 110.5
(C3 ), 97.5 (OCH2OCH3 ), 91.0 (C11), 80.6 (q, J
C-CF = 33 Hz, CF3CH),67.7 (CH2OMOM), 56.7 (OCH2OCH
3 ), 53.5 (OCH3 ), 49.1 (C5 ), 48.6 (C6 orC8 ),
47.0 (C6 or C8 ), 36.7 (C10 ), 34.0 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-72.8 (d, J = 6.0 Hz). EIMS (m/z): 447 (M+, 14), 386 (11), 358 (2), 342
(16), 326 (3), 310 (3),289 (12), 260 (52), 244 (1
5), 228 (24), 216 (6), 200 (8), 186 (7), 172(10),
160 (12), 115 (4), 77 (3), 45 (100). HREIMS (m/z): calcd for C19H20F3NO6S (M+): 447.096
1. found: 447.0942.
【0144】実施例7
【0145】
【化33】
【0146】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
S*,4’S*)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒ
ドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチル
−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメチ
ル−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)(1.
14g,2.55mmol)をトリメチルホスファイト
(1ml)に溶解し、130℃にて15時間攪拌した。
反応液を濃縮し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)を用いて精製し、 (5R*,9R*,11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メトキシ−
5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(669mg、収
率92%)を無色プリズム晶として得た。
S*,4’S*)−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒ
ドロ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチル
−7−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−11−スピロ−5’−(4’−トリフルオロメチ
ル−1’,3’−ジオキソラン−2’−チオン)(1.
14g,2.55mmol)をトリメチルホスファイト
(1ml)に溶解し、130℃にて15時間攪拌した。
反応液を濃縮し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)を用いて精製し、 (5R*,9R*,11E)−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メトキシ−
5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(669mg、収
率92%)を無色プリズム晶として得た。
【0147】mp 103.0-104.0 ℃ (n-hexane-ether). IR (neat): 2950 (m), 2900 (m), 1725 (s), 1680
(m), 1600 (s), 1580 (m),1480 (s), 1430 (m), 1380
(m), 1345 (m), 1325 (m), 1280 (s), 1120 (s), 1050
(s), 960 (w), 920 (w), 875 (w), 830 (w), 740 (w)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.44 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.85 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.05 (1H,
q, J = 8.2 Hz, C12-H ), 4.69 (1H, d, J = 6.9 Hz,
OCH2OCH3 ), 4.67 (1H, d, J = 6.9 Hz, OCH2OCH3 ),
4.05 (1H, d, J =10.7 Hz, CH2OMOM), 3.98 (1H, d, J
= 10.7 Hz, CH2OMOM), 3.89 (1H, br t,J = 6.4 Hz, C
9-H), 3.86 (3H, s, OCH3 ), 3.38 (3H, s, OCH2OCH
3 ), 3.32 (1H, dd, J = 18.0, 6.3 Hz, C10-H), 2.95
(1H, d, J = 17.3 Hz, C10-H), 2.76(1H, dd, J = 16.
1, 7.0 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J = 14.2 Hz, C6-H),
2.55(1H, dt, J = 16.0, 2.1 Hz, C8-H), 2.42 (1H,
dd, J = 14.2, 2.4 Hz, C6-H) .13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ206.1 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 152.7 (q, JC=CCF =5.4 Hz, C11 ), 151.0
(C10a ), 135.7 (C4 ), 124.8 (C4a ), 123.6 (q, JC-F
= 270 Hz, CF3 ), 113.7 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 10
9.9 (C3 ), 97.0 (OCH2OCH3 ), 69.2 (CH2OMOM), 56.3
(OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH3 ), 53.0 (C6 ), 48.0
(C8 ), 46.0 (C5 ), 41.3 (C10 ), 34.0 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 7.2 Hz). EIMS (m/z): 371 (M+, 52), 340 (4), 326 (6), 311 (1
8), 296 (17), 282 (8),268 (30), 254 (14), 240 (1
1), 198 (6), 186 (9), 172 (7), 160 (4), 123 (9), 4
5 (100). HREIMS (m/z): calcd for C18H20F3NO4 (M+): 371.134
3. found: 371.1324. Anal. calcd for C18H20F3NO4 : C, 58.22: H, 5.43:
N, 3.77: found: C, 58.10: H, 5.46: N, 3.71
(m), 1600 (s), 1580 (m),1480 (s), 1430 (m), 1380
(m), 1345 (m), 1325 (m), 1280 (s), 1120 (s), 1050
(s), 960 (w), 920 (w), 875 (w), 830 (w), 740 (w)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.44 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.85 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.05 (1H,
q, J = 8.2 Hz, C12-H ), 4.69 (1H, d, J = 6.9 Hz,
OCH2OCH3 ), 4.67 (1H, d, J = 6.9 Hz, OCH2OCH3 ),
4.05 (1H, d, J =10.7 Hz, CH2OMOM), 3.98 (1H, d, J
= 10.7 Hz, CH2OMOM), 3.89 (1H, br t,J = 6.4 Hz, C
9-H), 3.86 (3H, s, OCH3 ), 3.38 (3H, s, OCH2OCH
3 ), 3.32 (1H, dd, J = 18.0, 6.3 Hz, C10-H), 2.95
(1H, d, J = 17.3 Hz, C10-H), 2.76(1H, dd, J = 16.
1, 7.0 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J = 14.2 Hz, C6-H),
2.55(1H, dt, J = 16.0, 2.1 Hz, C8-H), 2.42 (1H,
dd, J = 14.2, 2.4 Hz, C6-H) .13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ206.1 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 152.7 (q, JC=CCF =5.4 Hz, C11 ), 151.0
(C10a ), 135.7 (C4 ), 124.8 (C4a ), 123.6 (q, JC-F
= 270 Hz, CF3 ), 113.7 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 10
9.9 (C3 ), 97.0 (OCH2OCH3 ), 69.2 (CH2OMOM), 56.3
(OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH3 ), 53.0 (C6 ), 48.0
(C8 ), 46.0 (C5 ), 41.3 (C10 ), 34.0 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 7.2 Hz). EIMS (m/z): 371 (M+, 52), 340 (4), 326 (6), 311 (1
8), 296 (17), 282 (8),268 (30), 254 (14), 240 (1
1), 198 (6), 186 (9), 172 (7), 160 (4), 123 (9), 4
5 (100). HREIMS (m/z): calcd for C18H20F3NO4 (M+): 371.134
3. found: 371.1324. Anal. calcd for C18H20F3NO4 : C, 58.22: H, 5.43:
N, 3.77: found: C, 58.10: H, 5.46: N, 3.71
【0148】実施例8
【0149】
【化34】
【0150】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(415m
g,1.12mmol)のテトラヒドロフラン溶液(8
ml)に、−78℃にてメチルリチウム(1.16Mの
ジエチルエーテル溶液)(4.8ml,5.6mmo
l)を加え、1時間40分攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止した後、反
応液を酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。有機層
を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を用いて
精製し、(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,
2−トリフルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,
10−ヘキサヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−
5−(メトキシメトキシ)メチル−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(219mg、収
率51%)を無色プリズム晶として得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(415m
g,1.12mmol)のテトラヒドロフラン溶液(8
ml)に、−78℃にてメチルリチウム(1.16Mの
ジエチルエーテル溶液)(4.8ml,5.6mmo
l)を加え、1時間40分攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(10mL)を加えて反応を停止した後、反
応液を酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。有機層
を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留
去し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を用いて
精製し、(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,
2−トリフルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,
10−ヘキサヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−
5−(メトキシメトキシ)メチル−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(219mg、収
率51%)を無色プリズム晶として得た。
【0151】mp 113.0-114.0 ℃ (n-hexane). IR (neat): 3480 (m), 2950 (s), 2850 (m), 1680
(s), 1600 (s), 1480 (s),1430 (s), 1380 (s), 1320
(s), 1280 (s), 1220 (m), 1120 (s), 1040 (s), 980
(m), 920 (s), 865 (m), 825 (m), 740 (s)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.47 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.56 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.80 (1H,
q, J = 8.3 Hz, C13-H ), 4.69 (1H, d, J = 6.8 Hz,
OCH2OCH3 ), 4.67 (1H, d, J = 6.8 Hz, OCH2OCH3 ),
3.96 (1H, d, J =10.5 Hz, CH2OMOM), 3.90 (1H, d, J
= 10.5 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OCH 3 ), 3.57 (1
H, br t, J = 5.5 Hz, C9-H), 3.40 (3H, s, OCH2OCH
3 ), 3.30 (1H, dd, J = 18.2, 7.7 Hz, C10-H), 3.14
(1H, d, J = 18.2 Hz, C10-H), 2.09(1H, d, J = 14.5
Hz, C6-H), 1.97 (1H, dd, J = 14.5, 5.2 Hz, C6-
H), 1.78 (2H, s, C8-Hx2), 1.14 (3H, s, CH3 ), 0.89
(1H, br s, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.3 (C2 ), 156.2 (q,
JC=CCF = 5.4 Hz, C11), 154.7 (C10a ), 135.4
(C4 ), 126.5 (C4a ), 123.9 (q, JC-F = 270 Hz, CF
3 ), 111.2 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 108.3 (C3 ), 9
7.1 (OCH2OCH3 ), 70.6(CH2OMOM), 69.5 (C7 ), 56.3
(OCH2OCH3 ), 53.3 (OCH3 ), 50.9 (C6 or C8), 46.7
(C6 or C8 ), 43.4 (C5 ), 40.4 (C10 ), 32.6
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.1 (d, J = 10.0 Hz). EIMS (m/z): 387 (M+, 18), 339 (31), 324 (11), 307
(10), 294 (60), 282 (4), 270 (12), 254 (43), 240
(7), 224 (5), 211 (4), 186 (7), 172 (5), 160(3), 4
5 (100). HREIMS (m/z): calcd for C19H24F3NO4 (M+): 387.165
6. found: 387.1664. Anal. calcd for C19H24F3NO4 : C, 58.91: H, 6.24:
N, 3.62: found: C, 58.76: H, 6.21: N, 3.57.
(s), 1600 (s), 1480 (s),1430 (s), 1380 (s), 1320
(s), 1280 (s), 1220 (m), 1120 (s), 1040 (s), 980
(m), 920 (s), 865 (m), 825 (m), 740 (s)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.47 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.56 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.80 (1H,
q, J = 8.3 Hz, C13-H ), 4.69 (1H, d, J = 6.8 Hz,
OCH2OCH3 ), 4.67 (1H, d, J = 6.8 Hz, OCH2OCH3 ),
3.96 (1H, d, J =10.5 Hz, CH2OMOM), 3.90 (1H, d, J
= 10.5 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OCH 3 ), 3.57 (1
H, br t, J = 5.5 Hz, C9-H), 3.40 (3H, s, OCH2OCH
3 ), 3.30 (1H, dd, J = 18.2, 7.7 Hz, C10-H), 3.14
(1H, d, J = 18.2 Hz, C10-H), 2.09(1H, d, J = 14.5
Hz, C6-H), 1.97 (1H, dd, J = 14.5, 5.2 Hz, C6-
H), 1.78 (2H, s, C8-Hx2), 1.14 (3H, s, CH3 ), 0.89
(1H, br s, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.3 (C2 ), 156.2 (q,
JC=CCF = 5.4 Hz, C11), 154.7 (C10a ), 135.4
(C4 ), 126.5 (C4a ), 123.9 (q, JC-F = 270 Hz, CF
3 ), 111.2 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 108.3 (C3 ), 9
7.1 (OCH2OCH3 ), 70.6(CH2OMOM), 69.5 (C7 ), 56.3
(OCH2OCH3 ), 53.3 (OCH3 ), 50.9 (C6 or C8), 46.7
(C6 or C8 ), 43.4 (C5 ), 40.4 (C10 ), 32.6
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.1 (d, J = 10.0 Hz). EIMS (m/z): 387 (M+, 18), 339 (31), 324 (11), 307
(10), 294 (60), 282 (4), 270 (12), 254 (43), 240
(7), 224 (5), 211 (4), 186 (7), 172 (5), 160(3), 4
5 (100). HREIMS (m/z): calcd for C19H24F3NO4 (M+): 387.165
6. found: 387.1664. Anal. calcd for C19H24F3NO4 : C, 58.91: H, 6.24:
N, 3.62: found: C, 58.76: H, 6.21: N, 3.57.
【0152】実施例9
【0153】
【化35】
【0154】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−ヒド
ロキシ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチ
ル−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン(341mg,0.88mmol)のピリジン溶
液(2ml)に、0℃にて塩化チオニル(0.32m
l,4.4mmol)を加え、2時間攪拌した。反応液
を水にあけ、中和した後、酢酸エチル(30ml)で二
度抽出した。有機層を合わせて水(20ml)、飽和食
塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣(313mg)を得た。
その残渣を1,4−ジオキサン(6.5ml)に溶解
し、トリフルオロメタンスルホン酸(82μl,0.9
4mmol)を加え、95℃にて5時間攪拌した。反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチル
(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(2
0ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)を用いて精製し、(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−5,6,9,10−テトラヒドロ−
5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(157m
g、収率57%)を無色プリズム晶として得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−ヒド
ロキシ−2−メトキシ−5−(メトキシメトキシ)メチ
ル−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピ
リジン(341mg,0.88mmol)のピリジン溶
液(2ml)に、0℃にて塩化チオニル(0.32m
l,4.4mmol)を加え、2時間攪拌した。反応液
を水にあけ、中和した後、酢酸エチル(30ml)で二
度抽出した。有機層を合わせて水(20ml)、飽和食
塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下、溶媒を留去し残渣(313mg)を得た。
その残渣を1,4−ジオキサン(6.5ml)に溶解
し、トリフルオロメタンスルホン酸(82μl,0.9
4mmol)を加え、95℃にて5時間攪拌した。反応
液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にあけ、酢酸エチル
(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(2
0ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=4:1)を用いて精製し、(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−5,6,9,10−テトラヒドロ−
5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(157m
g、収率57%)を無色プリズム晶として得た。
【0155】mp 145.0-147.0 ℃ (n-hexane-ether). IR (neat): 3380 (m), 2950 (m), 2900 (m), 1680
(m), 1600 (s), 1580 (m),1480 (s), 1425 (m), 1385
(m), 1315 (m), 1275 (s), 1175 (m), 1120 (s), 1070
(m), 1040 (m), 915 (w), 875 (w), 830 (m), 740 (m),
705 (w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.53 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.82 (1H,
q, J = 8.3 Hz, C13-H ), 5.42 (1H, br d, J =5.2 H
z, C8-H ), 4.15-4.05 (3H, m, CH2OH), 3.89 (3H, s,
OCH3 ), 3.81 (1H, br s, C9-H), 3.16 (1H, dd, J = 1
7.3, 5.3 Hz, C10-H), 2.95 (1H, dd, J =17.3, 1.8 H
z, C10-H), 2.26 (1H, dd, J = 16.7, 1.0 Hz, C6-H),
1.92 (1H,d, J = 16.7 Hz, C6-H), 1.54 (3H, s, CH
3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.7 (C2 ), 154.5 (C
10a ), 153.9 (q, JC=CCF= 5.4 Hz, C11 ), 135.4
(C4 ), 132.0 (C7 ), 126.5 (C4a ), 124.2 (C8 ), 12
3.8 (q, JC-F = 270 Hz, CF3 ), 110.0 (q, JC-CF = 34
Hz, C13 ), 109.1 (C3 ), 64.4 (CH2OH), 53.4 (OCH
3 ), 45.6 (C5 ), 45.4 (C6 ), 40.9 (C10 ), 34.9 (C
9 ), 22.4 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 9.8 Hz). EIMS (m/z): 325 (M+, 79), 306 (14), 294 (100), 280
(13), 268 (4), 256 (11), 242 (10), 222 (8), 210
(12), 196 (5), 172 (6), 160 (6), 148 (8), 128(4),
115 (5), 84 (43). HREIMS (m/z): calcd for C17H18F3NO2 (M+): 325.128
7. found: 325.1268. Anal. calcd for C17H18F3NO2 : C, 62.76: H, 5.58:
N, 4.31: found: C, 62.84: H, 5.45: N, 4.26.
(m), 1600 (s), 1580 (m),1480 (s), 1425 (m), 1385
(m), 1315 (m), 1275 (s), 1175 (m), 1120 (s), 1070
(m), 1040 (m), 915 (w), 875 (w), 830 (m), 740 (m),
705 (w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.53 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.82 (1H,
q, J = 8.3 Hz, C13-H ), 5.42 (1H, br d, J =5.2 H
z, C8-H ), 4.15-4.05 (3H, m, CH2OH), 3.89 (3H, s,
OCH3 ), 3.81 (1H, br s, C9-H), 3.16 (1H, dd, J = 1
7.3, 5.3 Hz, C10-H), 2.95 (1H, dd, J =17.3, 1.8 H
z, C10-H), 2.26 (1H, dd, J = 16.7, 1.0 Hz, C6-H),
1.92 (1H,d, J = 16.7 Hz, C6-H), 1.54 (3H, s, CH
3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.7 (C2 ), 154.5 (C
10a ), 153.9 (q, JC=CCF= 5.4 Hz, C11 ), 135.4
(C4 ), 132.0 (C7 ), 126.5 (C4a ), 124.2 (C8 ), 12
3.8 (q, JC-F = 270 Hz, CF3 ), 110.0 (q, JC-CF = 34
Hz, C13 ), 109.1 (C3 ), 64.4 (CH2OH), 53.4 (OCH
3 ), 45.6 (C5 ), 45.4 (C6 ), 40.9 (C10 ), 34.9 (C
9 ), 22.4 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 9.8 Hz). EIMS (m/z): 325 (M+, 79), 306 (14), 294 (100), 280
(13), 268 (4), 256 (11), 242 (10), 222 (8), 210
(12), 196 (5), 172 (6), 160 (6), 148 (8), 128(4),
115 (5), 84 (43). HREIMS (m/z): calcd for C17H18F3NO2 (M+): 325.128
7. found: 325.1268. Anal. calcd for C17H18F3NO2 : C, 62.76: H, 5.58:
N, 4.31: found: C, 62.84: H, 5.45: N, 4.26.
【0156】実施例10
【0157】
【化36】
【0158】アルゴン雰囲気下、−78℃にて塩化オキ
ザリル(100μl,1.14mmol)のジクロロメ
タン溶液(1ml)にジメチルスルホキシド(105μ
l,1.48mmol)を加え、10分攪拌した。(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−5,6,9,10−テトラヒドロ−
5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(124m
g,0.38mmol)のジクロロメタン溶液(2m
l)を加え、さらに、1時間10分攪拌した。トリエチ
ルアミン(0.53ml,3.8mmol)を加えた
後、0℃にて20分攪拌し反応液を水にあけ、酢酸エチ
ル(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、
(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−2−メト
キシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド(94.2m
g、収率77%)を無色プリズム晶として得た。
ザリル(100μl,1.14mmol)のジクロロメ
タン溶液(1ml)にジメチルスルホキシド(105μ
l,1.48mmol)を加え、10分攪拌した。(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−5,6,9,10−テトラヒドロ−
5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(124m
g,0.38mmol)のジクロロメタン溶液(2m
l)を加え、さらに、1時間10分攪拌した。トリエチ
ルアミン(0.53ml,3.8mmol)を加えた
後、0℃にて20分攪拌し反応液を水にあけ、酢酸エチ
ル(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、
(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−2−メト
キシ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]
ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド(94.2m
g、収率77%)を無色プリズム晶として得た。
【0159】mp 133.0-134.0 ℃ (n-hexane). IR (neat): 2950 (m), 2930 (m), 2840 (m), 2730
(w), 1730 (s), 1680 (s),1600 (s), 1580 (m), 1480
(s), 1430 (s), 1385 (s), 1330 (s), 1320 (s), 1275
(s), 1170 (s), 1120 (s), 1035 (s), 875 (m), 835
(m), 700 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.66 (1H, s, CHO), 7.02
(1H, d, J = 8.5 Hz, C 4-H), 6.62 (1H, d, J = 8.5 H
z, C3-H), 5.41 (1H, br d, J = 5.2 Hz, C8-H),5.31
(1H, q, J = 7.7 Hz, C13-H ), 3.91 (3H, s, OCH3 ),
3.84 (1H, br s,C9-H), 3.21 (1H, dd, J = 17.6, 5.2
Hz, C10-H), 3.02 (1H, dd, J = 17.6, 1.7 Hz, C10-
H), 2.94 (1H, dd, J = 17.3, 1.0 Hz, C6-H), 2.10 (1
H, d, J = 17.3 Hz, C6-H), 1.59 (3H, s, CH3 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.9 (d, J = 9.5 Hz). EIMS (m/z): 323 (M+,100), 308 (8), 294(73), 280 (2
0), 268 (14), 254 (10), 240 (16), 210 (14), 190 (1
1), 167 (6), 152 (5), 140 (4), 115 (5). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO2 (M+): 323.113
1. found: 323.1120.
(w), 1730 (s), 1680 (s),1600 (s), 1580 (m), 1480
(s), 1430 (s), 1385 (s), 1330 (s), 1320 (s), 1275
(s), 1170 (s), 1120 (s), 1035 (s), 875 (m), 835
(m), 700 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.66 (1H, s, CHO), 7.02
(1H, d, J = 8.5 Hz, C 4-H), 6.62 (1H, d, J = 8.5 H
z, C3-H), 5.41 (1H, br d, J = 5.2 Hz, C8-H),5.31
(1H, q, J = 7.7 Hz, C13-H ), 3.91 (3H, s, OCH3 ),
3.84 (1H, br s,C9-H), 3.21 (1H, dd, J = 17.6, 5.2
Hz, C10-H), 3.02 (1H, dd, J = 17.6, 1.7 Hz, C10-
H), 2.94 (1H, dd, J = 17.3, 1.0 Hz, C6-H), 2.10 (1
H, d, J = 17.3 Hz, C6-H), 1.59 (3H, s, CH3 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.9 (d, J = 9.5 Hz). EIMS (m/z): 323 (M+,100), 308 (8), 294(73), 280 (2
0), 268 (14), 254 (10), 240 (16), 210 (14), 190 (1
1), 167 (6), 152 (5), 140 (4), 115 (5). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO2 (M+): 323.113
1. found: 323.1120.
【0160】実施例11
【0161】
【化37】
【0162】(5R*,9R*,11E)−11−(2,
2,2−トリフルオロエチリデン)−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロ
オクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド
(91.3mg,283μmol)と2−メチル−2−
ブテン(996mg,14.2mmol)、無水リン酸
二水素ナトリウム(679mg,5.66mmol)を
t−ブタノール(15ml)と水(2ml)の混合溶液
に溶解し、亜塩素酸ナトリウム(純度85%)(60m
g,0.57mmol)を加え、1時間30分攪拌し
た。反応液を濃縮し水にあけ、酢酸エチル(30ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(20ml)、飽
和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し粗結晶を得た。その粗結晶
をヘキサン−ジエチルエーテルから再結晶し、(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ
−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボン酸(48.6mg、収率5
1%)を無色プリズム晶として得た。
2,2−トリフルオロエチリデン)−9,10−ジヒド
ロ−2−メトキシ−7−メチル−5,9−メタノシクロ
オクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボアルデヒド
(91.3mg,283μmol)と2−メチル−2−
ブテン(996mg,14.2mmol)、無水リン酸
二水素ナトリウム(679mg,5.66mmol)を
t−ブタノール(15ml)と水(2ml)の混合溶液
に溶解し、亜塩素酸ナトリウム(純度85%)(60m
g,0.57mmol)を加え、1時間30分攪拌し
た。反応液を濃縮し水にあけ、酢酸エチル(30ml)
で二度抽出した。有機層を合わせて水(20ml)、飽
和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧下、溶媒を留去し粗結晶を得た。その粗結晶
をヘキサン−ジエチルエーテルから再結晶し、(5
R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリフル
オロエチリデン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ
−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−カルボン酸(48.6mg、収率5
1%)を無色プリズム晶として得た。
【0163】mp 194.0-195.0 ℃ (n-hexane-ether). IR (KBr): 3440 (w), 2930 (m), 1720 (s), 1685 (m),
1615 (m), 1580 (m), 1495 (s), 1440 (m), 1430 (m),
1360 (s), 1280 (s), 1240 (s), 1180 (m), 1130 (s),
1030 (m), 840 (m), 720 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.27 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.62 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.54 (1H,
q, J = 7.9 Hz, C13-H ), 5.39 (1H, br d, J =5.1 H
z, C8-H), 3.90 (3H, s, OCH3 ), 3.63 (1H, br s, C9-
H), 3.19 (1H, dd, J = 17.3, 5.0 Hz, C10-H), 3.09
(1H, d, J = 17.1 Hz, C6-H), 2.98 (1H, dd, J = 17.
3, 1.8 Hz, C10-H), 2.32 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-
H), 1.57 (3H,s, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ177.0 (CO2H), 163.1 (C
2 ), 151.9 (C10a ), 151.7 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C11
), 137.6 (C4 ), 132.7 (C7 ), 127.3 (C4a ),123.8
(q, JC-F = 270 Hz, CF3 ), 123.2 (C8 ), 110.9 (q, J
C-CF = 35 Hz, C1 3), 109.0 (C3 ), 54.2 (C5 ), 53.6
(OCH3 ), 45.5 (C6 ), 39.7 (C10 ), 34.9 (C9 ), 22.
4 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.7 (d, J = 9.9 Hz). EIMS (m/z): 339 (M+, 100), 324 (5), 310 (6), 294
(100), 284 (19), 270 (14), 256 (7), 240 (9), 224
(7), 210 (14), 196 (7), 182 (6), 167 (8), 151(5),
128 (4), 115 (4). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO3 (M+): 339.108
0. found: 339.1058. Anal. calcd for C17H16F3NO3 : C, 60.18: H, 4.75:
N, 4.13: found: C, 60.03: H, 4.80: N, 4.00.
1615 (m), 1580 (m), 1495 (s), 1440 (m), 1430 (m),
1360 (s), 1280 (s), 1240 (s), 1180 (m), 1130 (s),
1030 (m), 840 (m), 720 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.27 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.62 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.54 (1H,
q, J = 7.9 Hz, C13-H ), 5.39 (1H, br d, J =5.1 H
z, C8-H), 3.90 (3H, s, OCH3 ), 3.63 (1H, br s, C9-
H), 3.19 (1H, dd, J = 17.3, 5.0 Hz, C10-H), 3.09
(1H, d, J = 17.1 Hz, C6-H), 2.98 (1H, dd, J = 17.
3, 1.8 Hz, C10-H), 2.32 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-
H), 1.57 (3H,s, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ177.0 (CO2H), 163.1 (C
2 ), 151.9 (C10a ), 151.7 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C11
), 137.6 (C4 ), 132.7 (C7 ), 127.3 (C4a ),123.8
(q, JC-F = 270 Hz, CF3 ), 123.2 (C8 ), 110.9 (q, J
C-CF = 35 Hz, C1 3), 109.0 (C3 ), 54.2 (C5 ), 53.6
(OCH3 ), 45.5 (C6 ), 39.7 (C10 ), 34.9 (C9 ), 22.
4 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.7 (d, J = 9.9 Hz). EIMS (m/z): 339 (M+, 100), 324 (5), 310 (6), 294
(100), 284 (19), 270 (14), 256 (7), 240 (9), 224
(7), 210 (14), 196 (7), 182 (6), 167 (8), 151(5),
128 (4), 115 (4). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO3 (M+): 339.108
0. found: 339.1058. Anal. calcd for C17H16F3NO3 : C, 60.18: H, 4.75:
N, 4.13: found: C, 60.03: H, 4.80: N, 4.00.
【0164】実施例12
【0165】
【化38】
【0166】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸(81.7mg,241μmol)と
トリエチルアミン(50.4μl,362μmol)の
トルエン溶液(2ml)に、ジフェニルリン酸アジド
(57.1μl,265μmol)を加え、85℃にて
4時間攪拌した。メタノール(1ml)を加え、さらに
4時間加熱還流した。反応液を濃縮し、その残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)を用いて精製し、(5R*,9R*,11
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(25.8mg、収率
44%)を無色プリズム晶として得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸(81.7mg,241μmol)と
トリエチルアミン(50.4μl,362μmol)の
トルエン溶液(2ml)に、ジフェニルリン酸アジド
(57.1μl,265μmol)を加え、85℃にて
4時間攪拌した。メタノール(1ml)を加え、さらに
4時間加熱還流した。反応液を濃縮し、その残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)を用いて精製し、(5R*,9R*,11
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(25.8mg、収率
44%)を無色プリズム晶として得た。
【0167】mp 184.0-185.0 ℃ (n-hexane-ether). IR (neat): 3330 (m), 2960 (m), 2920 (m), 1715
(s), 1600 (s), 1585 (m),1540 (m), 1480 (s), 1430
(m), 1375 (m), 1315 (m), 1265 (s), 1120 (s), 1070
(m), 1050 (m), 1030 (m), 920 (m), 840 (m), 740 (m)
cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.51 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.59 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.61 (1H,
q, J = 8.0 Hz, C13-H ), 5.44 (1H, br d, J =5.0 H
z, C8-H), 5.09 (1H, br s, NH), 3.91 (1H, br s, C9-
H), 3.89 (3H, s,OCH3 ), 3.64 (3H, br s, CO2CH3 ),
3.20 (1H, dd, J = 17.0, 2.5 Hz, C10-H), 2.92 (1H,
dd, J = 17.0, 2.0 Hz, C10-H), 2.66 (1H, br s, C6-
H), 2.28 (1H, d, J = 15.8 Hz, C6-H), 1.54 (3H, s,
CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.9 (C2 ), 154.5 (NH
CO2CH3 ), 152.3 (C10a), 152.3 (C11 ), 135.0 (C4 ),
131.7 (C7 ), 129.8 (C4a ), 124.5 (C8 ), 123.9 (q,
JC-F = 270 Hz, CF3 ), 109.3 (C3 ), 108.7 (q, J
C-CF = 34 Hz, C13), 58.5 (C5 ), 53.4 (OCH3 ), 52.3
(NHCO2CH3 ), 49.3 (C6 ), 39.5 (C10 ),35.7 (C9 ),
22.3 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 7.1 Hz). EIMS (m/z): 368 (M+, 100), 353 (26), 336 (6), 321
(15), 309 (16), 293 (35), 278 (16), 264 (5), 253
(6), 239 (8), 224 (29), 210 (8), 174 (5), 147(8),
131 (3), 119 (5). HREIMS (m/z): calcd for C18H19F3N2O3 (M+): 368.134
7. found: 368.1359. Anal. calcd for C18H19F3N2O3 : C, 58.69: H, 5.20:
N, 7.61: found: C, 58.59: H, 5.12: N, 7.34.
(s), 1600 (s), 1585 (m),1540 (m), 1480 (s), 1430
(m), 1375 (m), 1315 (m), 1265 (s), 1120 (s), 1070
(m), 1050 (m), 1030 (m), 920 (m), 840 (m), 740 (m)
cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.51 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.59 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.61 (1H,
q, J = 8.0 Hz, C13-H ), 5.44 (1H, br d, J =5.0 H
z, C8-H), 5.09 (1H, br s, NH), 3.91 (1H, br s, C9-
H), 3.89 (3H, s,OCH3 ), 3.64 (3H, br s, CO2CH3 ),
3.20 (1H, dd, J = 17.0, 2.5 Hz, C10-H), 2.92 (1H,
dd, J = 17.0, 2.0 Hz, C10-H), 2.66 (1H, br s, C6-
H), 2.28 (1H, d, J = 15.8 Hz, C6-H), 1.54 (3H, s,
CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ162.9 (C2 ), 154.5 (NH
CO2CH3 ), 152.3 (C10a), 152.3 (C11 ), 135.0 (C4 ),
131.7 (C7 ), 129.8 (C4a ), 124.5 (C8 ), 123.9 (q,
JC-F = 270 Hz, CF3 ), 109.3 (C3 ), 108.7 (q, J
C-CF = 34 Hz, C13), 58.5 (C5 ), 53.4 (OCH3 ), 52.3
(NHCO2CH3 ), 49.3 (C6 ), 39.5 (C10 ),35.7 (C9 ),
22.3 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 7.1 Hz). EIMS (m/z): 368 (M+, 100), 353 (26), 336 (6), 321
(15), 309 (16), 293 (35), 278 (16), 264 (5), 253
(6), 239 (8), 224 (29), 210 (8), 174 (5), 147(8),
131 (3), 119 (5). HREIMS (m/z): calcd for C18H19F3N2O3 (M+): 368.134
7. found: 368.1359. Anal. calcd for C18H19F3N2O3 : C, 58.69: H, 5.20:
N, 7.61: found: C, 58.59: H, 5.12: N, 7.34.
【0168】実施例13
【0169】
【化39】
【0170】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(20.9mg,5
6.8μmol)のクロロホルム溶液(1ml)に、ヨ
ウ化トリメチルシラン(0.12ml,844μmo
l)を加え、10時間加熱還流した。メタノール(0.
5ml)を加え、さらに6時間加熱還流した。反応液を
濃縮した後、酢酸エチル(20ml)に溶解し、10%
チオ硫酸ナトリウム水溶液(5ml)、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(5ml)、飽和食塩水(5ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。その残渣を分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−5−アミノ
−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−
5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オ
ン(12.5mg、収率74%)を無色プリズム晶とし
て得た。
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−7−メチル
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(20.9mg,5
6.8μmol)のクロロホルム溶液(1ml)に、ヨ
ウ化トリメチルシラン(0.12ml,844μmo
l)を加え、10時間加熱還流した。メタノール(0.
5ml)を加え、さらに6時間加熱還流した。反応液を
濃縮した後、酢酸エチル(20ml)に溶解し、10%
チオ硫酸ナトリウム水溶液(5ml)、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(5ml)、飽和食塩水(5ml)で洗
浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し残渣を得た。その残渣を分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−5−アミノ
−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−
5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9
−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オ
ン(12.5mg、収率74%)を無色プリズム晶とし
て得た。
【0171】mp 234.0-235.0 ℃ (n-hexane-AcOEt). IR (neat): 3380 (w), 3300 (w), 3130 (w), 3100
(w), 2920 (m), 2240 (m),1660 (s), 1620 (s), 1560
(m), 1460 (m), 1430 (w), 1410 (w), 1385 (w), 1360
(m), 1305 (m), 1270 (s), 1175 (m), 1120 (s), 910
(m), 840 (m), 740 (m), 700 (w), 670 (w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 12.76 (1H, br s, CONH),
7.85 (1H, d, J = 9.5Hz, C4-H), 6.47 (1H, d, J =
9.5 Hz, C3-H), 5.85 (1H, q, J = 8.3 Hz, C13-H ),
5.39 (1H, br d, J = 5.0 Hz, C8-H ), 3.87 (1H, br
s, C9-H), 3.04 (1H, dd, J = 17.1, 5.1 Hz, C10-H),
2.80 (1H, dd, J = 17.1, 1.7 Hz, C10-H),2.27 (1H,
d, J = 17.6 Hz, C6-H), 2.22 (1H, d, J = 17.6 Hz, C
6-H), 1.58 (3H, s, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ165.4 (C2 ), 157.8 (q,
JC=CCF = 5.0 Hz, C11), 142.3 (C10a ), 140.0
(C4 ), 134.1 (C7 ), 124.0 (q, JC-F = 270 Hz, CF3),
123.1 (C8 ), 121.3 (C4a ), 117.9 (C3 ), 108.7 (q,
JC-CF = 34 Hz, C13), 54.8 (C5 ), 49.0 (C6 ), 35.
6 (C10 ), 34.6 (C9 ), 22.3 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.6 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 296 (M+, 100), 281 (62), 261 (5), 241
(5), 227 (41), 213 (30), 197 (11), 185 (6), 173
(8), 160 (6), 147 (15), 130 (4), 119 (5), 106(7),
91 (8). HREIMS (m/z): calcd for C15H15F3N2O (M+): 296.113
5. found: 296.1135. Anal. calcd for C15H15F3N2O : C, 60.81: H, 5.10:
N, 9.45: found: C, 60.66: H, 5.27: N, 9.25.
(w), 2920 (m), 2240 (m),1660 (s), 1620 (s), 1560
(m), 1460 (m), 1430 (w), 1410 (w), 1385 (w), 1360
(m), 1305 (m), 1270 (s), 1175 (m), 1120 (s), 910
(m), 840 (m), 740 (m), 700 (w), 670 (w)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 12.76 (1H, br s, CONH),
7.85 (1H, d, J = 9.5Hz, C4-H), 6.47 (1H, d, J =
9.5 Hz, C3-H), 5.85 (1H, q, J = 8.3 Hz, C13-H ),
5.39 (1H, br d, J = 5.0 Hz, C8-H ), 3.87 (1H, br
s, C9-H), 3.04 (1H, dd, J = 17.1, 5.1 Hz, C10-H),
2.80 (1H, dd, J = 17.1, 1.7 Hz, C10-H),2.27 (1H,
d, J = 17.6 Hz, C6-H), 2.22 (1H, d, J = 17.6 Hz, C
6-H), 1.58 (3H, s, CH3 ).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ165.4 (C2 ), 157.8 (q,
JC=CCF = 5.0 Hz, C11), 142.3 (C10a ), 140.0
(C4 ), 134.1 (C7 ), 124.0 (q, JC-F = 270 Hz, CF3),
123.1 (C8 ), 121.3 (C4a ), 117.9 (C3 ), 108.7 (q,
JC-CF = 34 Hz, C13), 54.8 (C5 ), 49.0 (C6 ), 35.
6 (C10 ), 34.6 (C9 ), 22.3 (C12 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.6 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 296 (M+, 100), 281 (62), 261 (5), 241
(5), 227 (41), 213 (30), 197 (11), 185 (6), 173
(8), 160 (6), 147 (15), 130 (4), 119 (5), 106(7),
91 (8). HREIMS (m/z): calcd for C15H15F3N2O (M+): 296.113
5. found: 296.1135. Anal. calcd for C15H15F3N2O : C, 60.81: H, 5.10:
N, 9.45: found: C, 60.66: H, 5.27: N, 9.25.
【0172】実施例14
【0173】
【化40】
【0174】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(380m
g,1.02mmol)のジクロロメタン溶液(6m
l)に、モレキュラーシーブ4A(380mg)を懸濁
し、−30℃にて臭化トリメチルシラン(0.54m
l,4.08mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30m
L)にあけ、酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。
有機層を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30m
l)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶
媒を留去し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチ
ル−2−メトキシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロ
オクタ[b]ピリジン(312mg、収率93%)を無
色アモルファスとして得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−2−メト
キシ−5−(メトキシメトキシ)メチル−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン(380m
g,1.02mmol)のジクロロメタン溶液(6m
l)に、モレキュラーシーブ4A(380mg)を懸濁
し、−30℃にて臭化トリメチルシラン(0.54m
l,4.08mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30m
L)にあけ、酢酸エチル(50ml)で二度抽出した。
有機層を合わせて水(30ml)、飽和食塩水(30m
l)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶
媒を留去し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,6,
7,8,9,10−ヘキサヒドロ−5−ヒドロキシメチ
ル−2−メトキシ−7−オキソ−5,9−メタノシクロ
オクタ[b]ピリジン(312mg、収率93%)を無
色アモルファスとして得た。
【0175】IR (neat): 3450 (m), 2950 (m), 2900
(m), 1720 (s), 1680 (m), 1600 (s),1580 (m), 1480
(s), 1430 (m), 1380 (m), 1350 (m), 1320 (m), 1280
(s), 1175 (m), 1120 (s), 1080 (m), 1050 (m), 875
(m), 830 (m), 740 (m), 715 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.43 (1H, d, J = 8.9 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.9 Hz, C3-H), 6.15 (1H,
q, J = 8.1 Hz, C12-H ), 4.17 (1H, dd, J = 12.0,
6.7 Hz, CH2OH), 4.10 (1H, dd, J = 12.0, 3.4 Hz, C
H2OH), 3.90 (1H,br t, J = 6.6 Hz, C9-H), 3.87 (3H,
s, OCH3 ), 3.31 (1H, dd, J = 18.1, 5.2 Hz, C10-
H), 2.97 (1H, d, J = 18.1 Hz, C10-H), 2.77 (1H, d
d, J = 16.0,7.0 Hz, C8-H), 2.60 (1H, d, J = 14.1 H
z, C6-H), 2.55 (1H, dt, J = 16.0,1.9 Hz, C8-H), 2.
34 (1H, dd, J = 14.1, 2.4 Hz, C6-H) 1.65 (1H, dd,
J =6.7, 3.4 Hz, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ206.1 (C7 ), 163.0 (C
2 ), 152.4 (q, JC=CCF =5.4 Hz, C11 ), 152.0
(C10a ), 135.3 (C4 ), 123.9 (C4a ), 123.6 (q, JC-F
= 271 Hz, CF3 ), 113.9 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 11
0.3 (C3 ), 64.1 (CH2OH), 53.5 (OCH3 ), 52.9 (C6 ),
48.1 (C5 ), 47.3 (C8 ), 41.3 (C10 ), 34.0
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 327 (M+, 100), 308 (26), 296 (42), 280
(13), 268 (26), 256 (13), 240 (20), 222 (9), 210
(8), 198 (10), 186 (14), 172 (19), 160 (8),142
(5), 128 (5), 115 (6), 84 (7). HREIMS (m/z): calcd for C16H16F3NO3 (M+): 327.108
1. found: 327.1062.
(m), 1720 (s), 1680 (m), 1600 (s),1580 (m), 1480
(s), 1430 (m), 1380 (m), 1350 (m), 1320 (m), 1280
(s), 1175 (m), 1120 (s), 1080 (m), 1050 (m), 875
(m), 830 (m), 740 (m), 715 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.43 (1H, d, J = 8.9 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.9 Hz, C3-H), 6.15 (1H,
q, J = 8.1 Hz, C12-H ), 4.17 (1H, dd, J = 12.0,
6.7 Hz, CH2OH), 4.10 (1H, dd, J = 12.0, 3.4 Hz, C
H2OH), 3.90 (1H,br t, J = 6.6 Hz, C9-H), 3.87 (3H,
s, OCH3 ), 3.31 (1H, dd, J = 18.1, 5.2 Hz, C10-
H), 2.97 (1H, d, J = 18.1 Hz, C10-H), 2.77 (1H, d
d, J = 16.0,7.0 Hz, C8-H), 2.60 (1H, d, J = 14.1 H
z, C6-H), 2.55 (1H, dt, J = 16.0,1.9 Hz, C8-H), 2.
34 (1H, dd, J = 14.1, 2.4 Hz, C6-H) 1.65 (1H, dd,
J =6.7, 3.4 Hz, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ206.1 (C7 ), 163.0 (C
2 ), 152.4 (q, JC=CCF =5.4 Hz, C11 ), 152.0
(C10a ), 135.3 (C4 ), 123.9 (C4a ), 123.6 (q, JC-F
= 271 Hz, CF3 ), 113.9 (q, JC-CF = 34 Hz, C12), 11
0.3 (C3 ), 64.1 (CH2OH), 53.5 (OCH3 ), 52.9 (C6 ),
48.1 (C5 ), 47.3 (C8 ), 41.3 (C10 ), 34.0
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.3 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 327 (M+, 100), 308 (26), 296 (42), 280
(13), 268 (26), 256 (13), 240 (20), 222 (9), 210
(8), 198 (10), 186 (14), 172 (19), 160 (8),142
(5), 128 (5), 115 (6), 84 (7). HREIMS (m/z): calcd for C16H16F3NO3 (M+): 327.108
1. found: 327.1062.
【0176】実施例15
【0177】
【化41】
【0178】アルゴン雰囲気下、−78℃にて塩化オキ
ザリル(0.40ml,4.6mmol)のジクロロメ
タン溶液(2ml)にジメチルスルホキシド(0.46
ml,6.44mmol)を加え、10分攪拌した。
(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7
−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
(300mg,0.92mmol)のジクロロメタン溶
液(4ml)を加え、さらに、1時間攪拌した。トリエ
チルアミン(1.28ml,9.2mmol)を加えた
後、0℃にて20分攪拌し反応液を水にあけ、酢酸エチ
ル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。その残渣と2−メチル−2−ブテン(3.22g,
46mmol)、無水リン酸二水素ナトリウム(2.2
1g,18.4mmol)をt−ブタノール(9ml)
と水(3ml)の混合溶液に溶かし、亜塩素酸ナトリウ
ム(純度85%)(195mg,1.84mmol)を
加え、1時間攪拌した。反応液を濃縮し水にあけ、酢酸
エチル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて
水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し粗結晶
を得た。その粗結晶をメタノール(2ml)とジエチル
エーテル(2ml)の混合溶媒に溶解し、0℃にてトリ
メチルシリルジアゾメタン(10%ヘキサン溶液)
(0.5ml)を加え、室温にて30分攪拌した。反応
液を濃縮し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(273mg、収率84%)を
無色アモルファスとして得た。
ザリル(0.40ml,4.6mmol)のジクロロメ
タン溶液(2ml)にジメチルスルホキシド(0.46
ml,6.44mmol)を加え、10分攪拌した。
(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−トリ
フルオロエチリデン)−5,6,7,8,9,10−ヘ
キサヒドロ−5−ヒドロキシメチル−2−メトキシ−7
−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
(300mg,0.92mmol)のジクロロメタン溶
液(4ml)を加え、さらに、1時間攪拌した。トリエ
チルアミン(1.28ml,9.2mmol)を加えた
後、0℃にて20分攪拌し反応液を水にあけ、酢酸エチ
ル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。その残渣と2−メチル−2−ブテン(3.22g,
46mmol)、無水リン酸二水素ナトリウム(2.2
1g,18.4mmol)をt−ブタノール(9ml)
と水(3ml)の混合溶液に溶かし、亜塩素酸ナトリウ
ム(純度85%)(195mg,1.84mmol)を
加え、1時間攪拌した。反応液を濃縮し水にあけ、酢酸
エチル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて
水(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し粗結晶
を得た。その粗結晶をメタノール(2ml)とジエチル
エーテル(2ml)の混合溶媒に溶解し、0℃にてトリ
メチルシリルジアゾメタン(10%ヘキサン溶液)
(0.5ml)を加え、室温にて30分攪拌した。反応
液を濃縮し残渣を得た。その残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)を
用いて精製し、(5R*,9R*,11E)−11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−オキソ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−カルボン酸メチル(273mg、収率84%)を
無色アモルファスとして得た。
【0179】IR (neat): 2960 (m), 2920 (m), 1740
(s), 1680 (m), 1605 (s), 1580 (m),1480 (s), 1430
(m), 1380 (m), 1340 (m), 1325 (m), 1275 (s), 1170
(m), 1120 (s), 1080 (m), 1040 (m), 1020 (m), 900
(m), 830 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.01 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.60 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.57 (1H,
q, J = 7.7 Hz, C12-H ), 3.91 (1H, br t, J =6.9 H
z, C9-H), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.85 (1H, s, CO2CH
3 ), 3.32 (1H, dd, J = 18.0, 5.9 Hz, C10-H), 3.20
(1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.97 (1H, dd, J = 18.
0, 1.2 Hz, C10-H), 2.81 (1H, dd, J = 15.2, 2.3 Hz,
C6-H), 2.78(1H, dd, J = 16.3, 7.1 Hz, C8-H), 2.56
(1H, dt, J = 16.1, 1.8 Hz, C8-H) .13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ205.1 (C7 ), 172.3 (CO
2CH3 ), 163.3 (C2 ), 151.4 (q, JC=CCF = 5.2 Hz, C
11 ), 149.3 (C10a ), 137.5 (C4 ), 123.7 (C4a), 12
2.9 (q, JC-F = 271 Hz, CF3 ), 114.3 (q, JC-CF = 35
Hz, C12), 110.7(C3 ), 55.4 (C5 ), 53.7 (C6 ), 53.
6 (OCH3 ), 53.0 (CO2CH3 ), 47.1 (C8 ),40.3 (C10 ),
33.6 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.7 (d, J = 8.1 Hz). EIMS (m/z): 355 (M+, 100), 336 (4), 323 (15), 298
(35), 286 (7), 268 (16), 254 (10), 231 (12), 214
(6), 199 (16), 184 (7), 172 (17), 154 (4), 140
(3), 128 (3), 115 (4). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO4 (M+): 355.103
0. found: 355.1010.
(s), 1680 (m), 1605 (s), 1580 (m),1480 (s), 1430
(m), 1380 (m), 1340 (m), 1325 (m), 1275 (s), 1170
(m), 1120 (s), 1080 (m), 1040 (m), 1020 (m), 900
(m), 830 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.01 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.60 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.57 (1H,
q, J = 7.7 Hz, C12-H ), 3.91 (1H, br t, J =6.9 H
z, C9-H), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.85 (1H, s, CO2CH
3 ), 3.32 (1H, dd, J = 18.0, 5.9 Hz, C10-H), 3.20
(1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.97 (1H, dd, J = 18.
0, 1.2 Hz, C10-H), 2.81 (1H, dd, J = 15.2, 2.3 Hz,
C6-H), 2.78(1H, dd, J = 16.3, 7.1 Hz, C8-H), 2.56
(1H, dt, J = 16.1, 1.8 Hz, C8-H) .13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ205.1 (C7 ), 172.3 (CO
2CH3 ), 163.3 (C2 ), 151.4 (q, JC=CCF = 5.2 Hz, C
11 ), 149.3 (C10a ), 137.5 (C4 ), 123.7 (C4a), 12
2.9 (q, JC-F = 271 Hz, CF3 ), 114.3 (q, JC-CF = 35
Hz, C12), 110.7(C3 ), 55.4 (C5 ), 53.7 (C6 ), 53.
6 (OCH3 ), 53.0 (CO2CH3 ), 47.1 (C8 ),40.3 (C10 ),
33.6 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-56.7 (d, J = 8.1 Hz). EIMS (m/z): 355 (M+, 100), 336 (4), 323 (15), 298
(35), 286 (7), 268 (16), 254 (10), 231 (12), 214
(6), 199 (16), 184 (7), 172 (17), 154 (4), 140
(3), 128 (3), 115 (4). HREIMS (m/z): calcd for C17H16F3NO4 (M+): 355.103
0. found: 355.1010.
【0180】実施例16
【0181】
【化42】
【0182】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7
−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−5(6H)−カルボン酸メチル(180mg,507
μmol)とトリフルオロメチルトリメチルシラン
(0.4ml,2.54mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液(0.5ml)に、0℃にてフッ化テトラブチル
アンモニウム(1.0Mのテトラヒドロフラン溶液)
(1μl,1μmol)を加え、室温にて3時間攪拌し
た。原料の消失を確認した後、さらに室温にてフッ化テ
トラブチルアンモニウム(0.5ml,0.5mmo
l)を加え15分攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エ
チル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ベンゼン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製
し、(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチル−
7,8,9,10−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2
−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸メチル(93.3mg、収
率43%)を無色プリズム晶として得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7
−オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン
−5(6H)−カルボン酸メチル(180mg,507
μmol)とトリフルオロメチルトリメチルシラン
(0.4ml,2.54mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液(0.5ml)に、0℃にてフッ化テトラブチル
アンモニウム(1.0Mのテトラヒドロフラン溶液)
(1μl,1μmol)を加え、室温にて3時間攪拌し
た。原料の消失を確認した後、さらに室温にてフッ化テ
トラブチルアンモニウム(0.5ml,0.5mmo
l)を加え15分攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エ
チル(50ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水
(30ml)、飽和食塩水(30ml)で洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ベンゼン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製
し、(5R*,9R*,11E)−11−(2,2,2−
トリフルオロエチリデン)−7−トリフルオロメチル−
7,8,9,10−テトラヒドロ−7−ヒドロキシ−2
−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン−5(6H)−カルボン酸メチル(93.3mg、収
率43%)を無色プリズム晶として得た。
【0183】mp 166.0-168.0 ℃ (n-hexane-ether) IR (neat): 3480 (m), 2960 (m), 1740 (s), 1680
(m), 1605 (m), 1480 (s),1440 (m), 1320 (m), 1275
(s), 1255 (s), 1180 (m), 1125 (s), 1030 (m), 915
(m), 890 (m), 825 (m), 740 (m), 660 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.56 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.43 (1H,
q, J = 7.7 Hz, C13-H ), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.85
(1H, s, CO2CH3 ), 3.73 (1H, br t, J = 5.6 Hz, C9-
H), 3.35 (1H, dd, J = 18.3, 7.5 Hz, C10-H), 3.10
(1H, d, J = 18.3 Hz, C10-H), 2.67 (1H,d, J = 14.7
Hz, C6-H), 2.23 (1H, dd, J = 14.7, 2.2 Hz, C6-H),
2.21 (1H,dd, J = 14.7, 5.0 Hz, C8-H), 2.14 (1H, d
t, J = 14.7, 2.3Hz, C8-H), 1.27(1H, br s, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.0 (CO2CH3 ), 162.9
(C2 ), 153.0 (C10a ),152.1 (q, JC=CCF = 5.2 Hz, C
11 ), 136.8 (C4 ), 125.2 (q, JC-F = 284 Hz,C12 ),
124.7 (C4a ), 123.0 (q, JC-F = 271 Hz, C14 ), 113.
3 (q, JC-CF =34 Hz, C13 ), 109.0 (C3 ), 72.7 (q, J
C-CF = 28 Hz, C7 ), 53.5 (OCH3 ), 52.9 (CO2CH3 and
C5 ), 42.9 (C6 ,C8 or C10 ), 39.3 (C6 ,C8 or
C10 ), 38.2 (C6 ,C8 or C10 ), 31.5 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-85.5 (s), -56.8 (d, J
= 6.5 Hz). EIMS (m/z): 425 (M+, 100), 406 (5), 396 (12), 366
(20), 348 (10), 328 (4), 313 (4), 298 (21), 278
(4), 254 (9), 230 (4), 218 (8), 184 (5), 170 (3). HREIMS (m/z): calcd for C18H17F6NO4 (M+): 425.106
0. found: 425.1053. Anal. calcd for C18H17F6NO4 : C, 50.83: H, 4.03:
N, 3.29: found: C, 50.70: H, 4.05: N, 3.12.
(m), 1605 (m), 1480 (s),1440 (m), 1320 (m), 1275
(s), 1255 (s), 1180 (m), 1125 (s), 1030 (m), 915
(m), 890 (m), 825 (m), 740 (m), 660 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.56 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 5.43 (1H,
q, J = 7.7 Hz, C13-H ), 3.88 (3H, s, OCH3 ), 3.85
(1H, s, CO2CH3 ), 3.73 (1H, br t, J = 5.6 Hz, C9-
H), 3.35 (1H, dd, J = 18.3, 7.5 Hz, C10-H), 3.10
(1H, d, J = 18.3 Hz, C10-H), 2.67 (1H,d, J = 14.7
Hz, C6-H), 2.23 (1H, dd, J = 14.7, 2.2 Hz, C6-H),
2.21 (1H,dd, J = 14.7, 5.0 Hz, C8-H), 2.14 (1H, d
t, J = 14.7, 2.3Hz, C8-H), 1.27(1H, br s, OH).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.0 (CO2CH3 ), 162.9
(C2 ), 153.0 (C10a ),152.1 (q, JC=CCF = 5.2 Hz, C
11 ), 136.8 (C4 ), 125.2 (q, JC-F = 284 Hz,C12 ),
124.7 (C4a ), 123.0 (q, JC-F = 271 Hz, C14 ), 113.
3 (q, JC-CF =34 Hz, C13 ), 109.0 (C3 ), 72.7 (q, J
C-CF = 28 Hz, C7 ), 53.5 (OCH3 ), 52.9 (CO2CH3 and
C5 ), 42.9 (C6 ,C8 or C10 ), 39.3 (C6 ,C8 or
C10 ), 38.2 (C6 ,C8 or C10 ), 31.5 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-85.5 (s), -56.8 (d, J
= 6.5 Hz). EIMS (m/z): 425 (M+, 100), 406 (5), 396 (12), 366
(20), 348 (10), 328 (4), 313 (4), 298 (21), 278
(4), 254 (9), 230 (4), 218 (8), 184 (5), 170 (3). HREIMS (m/z): calcd for C18H17F6NO4 (M+): 425.106
0. found: 425.1053. Anal. calcd for C18H17F6NO4 : C, 50.83: H, 4.03:
N, 3.29: found: C, 50.70: H, 4.05: N, 3.12.
【0184】実施例17
【0185】
【化43】
【0186】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン
酸メチル(109mg,257μmol)のピリジン溶
液(0.5ml)に、室温にて塩化チオニル(56μ
l,0.77mmol)を加え、40℃にて5時間攪拌
した。反応液を水にあけ、中和した後、酢酸エチル(3
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(20m
l)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、6位−オ
レフィン体と7位−オレフィン体を混合比1:3の無色
油状物(88mg、収率84%)として得た。その混合
物をテトラヒドロフラン(0.2ml)とメタノール
(0.4ml)と3N水酸化ナトリウム水溶液(0.4
ml)の混合液に溶解し、100℃にて5時間攪拌し
た。反応液を水にあけ、希塩酸水溶液でpH4とし、酢
酸エチル(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせ
て水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し、6
位−オレフィン体カルボン酸と7位−オレフィン体カル
ボン酸を混合比1:3の無色アモルファス(92mg、
収率100%)として得た。その混合物とトリエチルア
ミン(48.6μl,350μmol)のトルエン溶液
(2ml)に、ジフェニルリン酸アジド(50.2μ
l,233μmol)を加え、85℃にて4時間攪拌し
た。メタノール(1ml)を加え、さらに4時間加熱還
流した。反応液を濃縮し、その残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
を用いて精製した後、ヘキサン−ジメチルエーテルから
再結晶して、(5R*,9R*,11E)−[11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(63.3mg、収率
64%)を無色プリズム晶として得た。
E)−11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)
−7−トリフルオロメチル−7,8,9,10−テトラ
ヒドロ−7−ヒドロキシ−2−メトキシ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン
酸メチル(109mg,257μmol)のピリジン溶
液(0.5ml)に、室温にて塩化チオニル(56μ
l,0.77mmol)を加え、40℃にて5時間攪拌
した。反応液を水にあけ、中和した後、酢酸エチル(3
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(20m
l)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、6位−オ
レフィン体と7位−オレフィン体を混合比1:3の無色
油状物(88mg、収率84%)として得た。その混合
物をテトラヒドロフラン(0.2ml)とメタノール
(0.4ml)と3N水酸化ナトリウム水溶液(0.4
ml)の混合液に溶解し、100℃にて5時間攪拌し
た。反応液を水にあけ、希塩酸水溶液でpH4とし、酢
酸エチル(30ml)で二度抽出した。有機層を合わせ
て水(20ml)、飽和食塩水(20ml)で洗浄し無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し、6
位−オレフィン体カルボン酸と7位−オレフィン体カル
ボン酸を混合比1:3の無色アモルファス(92mg、
収率100%)として得た。その混合物とトリエチルア
ミン(48.6μl,350μmol)のトルエン溶液
(2ml)に、ジフェニルリン酸アジド(50.2μ
l,233μmol)を加え、85℃にて4時間攪拌し
た。メタノール(1ml)を加え、さらに4時間加熱還
流した。反応液を濃縮し、その残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)
を用いて精製した後、ヘキサン−ジメチルエーテルから
再結晶して、(5R*,9R*,11E)−[11−
(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−トリフ
ルオロメチル−9,10−ジヒドロ−2−メトキシ−
5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−5(6
H)−イル]カルバミド酸メチル(63.3mg、収率
64%)を無色プリズム晶として得た。
【0187】mp 174.0-176.0 ℃ (n-hexane-ether) IR (neat): 3330 (m), 2960 (m), 2920 (w), 2850
(w), 2270 (w), 1720 (s),1600 (s), 1580 (m), 1540
(s), 1480 (s), 1430 (s), 1375 (s), 1295 (s), 1270
(s), 1180 (s), 1120 (s), 1080 (s), 1030 (m), 915
(m), 835 (m), 740 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.54 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 6.36 (1H,
br d, J = 3.7 Hz, C8-H ), 5.73 (1H, q, J =8.0 Hz,
C13-H ), 5.19 (1H, br s, NH), 4.13 (1H, br s, C9-
H), 3.89 (3H, s, OCH3 ), 3.66 (1H, br s, NHCO2C
H3 ), 3.31 (1H, dd, J = 17.4, 2.4 Hz, C1 0-H), 3.00
(1H, dd, J = 17.4, 1.8 Hz, C10-H), 2.90-2.86 (1H,
br s, C6-H), 2.58 (1H, dd, J = 15.8 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ163.2 (C2 ), 154.1 (NH
CO2CH3 ), 151.2 (C10a), 149.4 (C11 ), 135.0 (C4 ),
132.6 (C8 ), 129.9 (C4a ), 126.5 (q, JC-CF= 29 H
z, C7 ), 123.5 (q, JC-F = 270 Hz, C14 ), 122.4 (q,
JC-F = 271 Hz,C12 ), 110.9 (q, JC-CF = 35 Hz, C
13 ), 110.1 (C3 ), 57.7 (C5 ), 53.5 (OCH3 ), 52.4
(NHCO2CH3 ), 40.9 (C6 ), 38.5 (C10 ), 35.1 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s), -56.6 (d, J
= 7.9 Hz). EIMS (m/z): 422 (M+, 100), 402 (16), 389 (9), 363
(18), 353 (27), 347 (36), 321 (16), 307 (4), 293
(7), 278 (29), 264 (6), 219 (8), 122 (7), 83(23). HREIMS (m/z): calcd for C18H16F6N2O3 (M+): 422.106
4. found: 422.1082. Anal. calcd for C18H16F6N2O3 : C, 51.19: H, 3.82:
N, 6.63: found: C, 51.15: H, 3.68: N, 6.56.
(w), 2270 (w), 1720 (s),1600 (s), 1580 (m), 1540
(s), 1480 (s), 1430 (s), 1375 (s), 1295 (s), 1270
(s), 1180 (s), 1120 (s), 1080 (s), 1030 (m), 915
(m), 835 (m), 740 (m), 650 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.54 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.63 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 6.36 (1H,
br d, J = 3.7 Hz, C8-H ), 5.73 (1H, q, J =8.0 Hz,
C13-H ), 5.19 (1H, br s, NH), 4.13 (1H, br s, C9-
H), 3.89 (3H, s, OCH3 ), 3.66 (1H, br s, NHCO2C
H3 ), 3.31 (1H, dd, J = 17.4, 2.4 Hz, C1 0-H), 3.00
(1H, dd, J = 17.4, 1.8 Hz, C10-H), 2.90-2.86 (1H,
br s, C6-H), 2.58 (1H, dd, J = 15.8 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ163.2 (C2 ), 154.1 (NH
CO2CH3 ), 151.2 (C10a), 149.4 (C11 ), 135.0 (C4 ),
132.6 (C8 ), 129.9 (C4a ), 126.5 (q, JC-CF= 29 H
z, C7 ), 123.5 (q, JC-F = 270 Hz, C14 ), 122.4 (q,
JC-F = 271 Hz,C12 ), 110.9 (q, JC-CF = 35 Hz, C
13 ), 110.1 (C3 ), 57.7 (C5 ), 53.5 (OCH3 ), 52.4
(NHCO2CH3 ), 40.9 (C6 ), 38.5 (C10 ), 35.1 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s), -56.6 (d, J
= 7.9 Hz). EIMS (m/z): 422 (M+, 100), 402 (16), 389 (9), 363
(18), 353 (27), 347 (36), 321 (16), 307 (4), 293
(7), 278 (29), 264 (6), 219 (8), 122 (7), 83(23). HREIMS (m/z): calcd for C18H16F6N2O3 (M+): 422.106
4. found: 422.1082. Anal. calcd for C18H16F6N2O3 : C, 51.19: H, 3.82:
N, 6.63: found: C, 51.15: H, 3.68: N, 6.56.
【0188】実施例18
【0189】
【化44】
【0190】アルゴン雰囲気下、(5R*,9R*,11
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−
2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−イル]カルバミド酸メチル(31.
9mg,75.6μmol)のクロロホルム溶液(1m
l)に、ヨウ化トリメチルシラン(0.11ml,75
6μmol)を加え、10時間加熱還流した。メタノー
ル(0.5ml)を加え、さらに6時間加熱還流した。
反応液を濃縮した後、酢酸エチル(20ml)に溶解
し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(1ml)、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、飽和食塩水
(10ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣を分取用シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノー
ル=10:1)を用いて精製し、(5R*,9R*,11
E)−5−アミノ−11−(2,2,2−トリフルオロ
エチリデン)−7−トリフルオロメチル−5,6,9,
10−テトラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−2(1H)−オン(21.0mg、収
率80%)を無色プリズム晶として得た。
E)−[11−(2,2,2−トリフルオロエチリデ
ン)−7−トリフルオロメチル−9,10−ジヒドロ−
2−メトキシ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリ
ジン−5(6H)−イル]カルバミド酸メチル(31.
9mg,75.6μmol)のクロロホルム溶液(1m
l)に、ヨウ化トリメチルシラン(0.11ml,75
6μmol)を加え、10時間加熱還流した。メタノー
ル(0.5ml)を加え、さらに6時間加熱還流した。
反応液を濃縮した後、酢酸エチル(20ml)に溶解
し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(1ml)、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)、飽和食塩水
(10ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減
圧下、溶媒を留去し残渣を得た。その残渣を分取用シリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノー
ル=10:1)を用いて精製し、(5R*,9R*,11
E)−5−アミノ−11−(2,2,2−トリフルオロ
エチリデン)−7−トリフルオロメチル−5,6,9,
10−テトラヒドロ−5,9−メタノシクロオクタ
[b]ピリジン−2(1H)−オン(21.0mg、収
率80%)を無色プリズム晶として得た。
【0191】mp 249.0-250.0 ℃ (n-hexane-AcOEt) IR (neat): 3400 (m), 3380 (m), 3300 (m), 3130
(m), 2950 (m), 1670 (s),1625 (m), 1560 (m), 1460
(m), 1430 (m), 1415 (m), 1385 (m), 1365 (m), 1340
(m), 1285 (s), 1275 (s), 1180 (s), 1120 (s), 1040
(m), 940 (m), 915 (m), 835 (m), 780 (m), 720 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 13.42 (1H, br s, NH),
7.87 (1H, d, J = 9.6 Hz, C4-H), 6.50 (1H, d, J =
9.5 Hz, C3-H), 6.32 (1H, br d, J = 5.0 Hz, C8-H ),
5.99 (1H, q, J = 8.1 Hz, C13-H ), 4.08 (1H, br s,
C9-H), 3.18 (1H,dd, J = 17.5, 5.4 Hz, C10-H), 2.9
3 (1H, dd, J = 17.5, 1.5 Hz, C10-H), 2.53 (1H, d,
J = 17.1 Hz, C6-H), 2.40 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-
H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ165.4 (C2 ), 154.7 (q,
JC=CCF = 5.0 Hz, C11), 141.3 (C10a ), 139.7
(C4 ), 131.3 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C8 ), 128.5 (q,
JC-CF = 31 Hz, C7 ), 123.6 (q, JC-F = 270 Hz,
C14 ), 122.6 (q, JC-F =271 Hz, C12 ), 120.2
(C4a ), 118.8 (C3 ), 110.8 (q, JC-CF = 35 Hz,
C13 ), 54.1 (C5 ), 40.8 (C6 ), 34.4 (C10 ), 33.9
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s), -56.8 (d, J
= 6.5 Hz). EIMS (m/z): 350 (M+, 100), 331 (12), 281 (82), 267
(16), 241 (8), 211 (6), 197 (5), 185 (4), 173
(4), 160 (5), 147 (13), 106 (4), 84 (17). HREIMS (m/z): calcd for C15H12F6N2O (M+): 350.085
2. found: 350.0850. Anal. calcd for C15H12F6N2O : C, 51.44: H,3.45: N,
8.00: found: C, 51.46: H, 3.43: N, 7.71.
(m), 2950 (m), 1670 (s),1625 (m), 1560 (m), 1460
(m), 1430 (m), 1415 (m), 1385 (m), 1365 (m), 1340
(m), 1285 (s), 1275 (s), 1180 (s), 1120 (s), 1040
(m), 940 (m), 915 (m), 835 (m), 780 (m), 720 (m)cm
-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 13.42 (1H, br s, NH),
7.87 (1H, d, J = 9.6 Hz, C4-H), 6.50 (1H, d, J =
9.5 Hz, C3-H), 6.32 (1H, br d, J = 5.0 Hz, C8-H ),
5.99 (1H, q, J = 8.1 Hz, C13-H ), 4.08 (1H, br s,
C9-H), 3.18 (1H,dd, J = 17.5, 5.4 Hz, C10-H), 2.9
3 (1H, dd, J = 17.5, 1.5 Hz, C10-H), 2.53 (1H, d,
J = 17.1 Hz, C6-H), 2.40 (1H, d, J = 17.1 Hz, C6-
H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ165.4 (C2 ), 154.7 (q,
JC=CCF = 5.0 Hz, C11), 141.3 (C10a ), 139.7
(C4 ), 131.3 (q, JC=CCF = 5.5 Hz, C8 ), 128.5 (q,
JC-CF = 31 Hz, C7 ), 123.6 (q, JC-F = 270 Hz,
C14 ), 122.6 (q, JC-F =271 Hz, C12 ), 120.2
(C4a ), 118.8 (C3 ), 110.8 (q, JC-CF = 35 Hz,
C13 ), 54.1 (C5 ), 40.8 (C6 ), 34.4 (C10 ), 33.9
(C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-69.5 (s), -56.8 (d, J
= 6.5 Hz). EIMS (m/z): 350 (M+, 100), 331 (12), 281 (82), 267
(16), 241 (8), 211 (6), 197 (5), 185 (4), 173
(4), 160 (5), 147 (13), 106 (4), 84 (17). HREIMS (m/z): calcd for C15H12F6N2O (M+): 350.085
2. found: 350.0850. Anal. calcd for C15H12F6N2O : C, 51.44: H,3.45: N,
8.00: found: C, 51.46: H, 3.43: N, 7.71.
【0192】試験例1(アセチルコリンエステラーゼ阻
害活性の測定)
害活性の測定)
【0193】SDラット(9週齢、雄)より摘出した脳
を、1gあたり10mlの10mM/0.5% トリト
ン X−100/80mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)中でホモジナイズし、10,000xgで1時間遠
心した上清をアセチルコリンエステラーゼ源として用い
た。アセチルコリンエステラーゼ活性は、Ellman
らの方法(Ellman, G. L., Courtney, K. SD., Andres,
V. and Featherstone,R. M., Biochem. Pharmacol.,
7, 88-95, 1961)を若干変更して測定した。すなわちラ
ット脳ホモジネ−ト上清、被検物質、1.1mM ジチ
オビスニトロ安息香酸(DTNB)を含む10mM エ
チレンジアミン四酢酸/0.5% トリトンX−100
/80mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)0.5ml
を37℃にて30分間インキュベーションした後、基質
として1mMのアセチルチオコリンを加えて反応を開始
した。アセチルコリンエステラーゼにより産生したチオ
コリンがジチオビスニトロ安息香酸と反応して生じる黄
色の5−チオ−2−ニトロ安息香酸を412nmの吸光
度により定量し、活性を求めた。その結果、(11E)
−5−アミノ−11−エチリデン−7−トリフルオロメ
チル−5,6,9,10−テトラヒドロ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オンのI
C50値は、4x10-7M、(11E)−5−アミノ−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オンの
IC50値は、2x10-6M、(11E)−5−アミノ−
11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−
トリフルオロメチル−5,6,9,10−テトラヒドロ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1
H)−オンのIC50値は、3x10-6Mであった。ま
た、各検体とも、ブチリルコリンエステラーゼに対して
は、5x10-5Mの濃度においても阻害作用は認められ
ず、アセチルコリンエステラーゼに特異的な阻害作用を
示した。
を、1gあたり10mlの10mM/0.5% トリト
ン X−100/80mMトリス塩酸緩衝液(pH8.
0)中でホモジナイズし、10,000xgで1時間遠
心した上清をアセチルコリンエステラーゼ源として用い
た。アセチルコリンエステラーゼ活性は、Ellman
らの方法(Ellman, G. L., Courtney, K. SD., Andres,
V. and Featherstone,R. M., Biochem. Pharmacol.,
7, 88-95, 1961)を若干変更して測定した。すなわちラ
ット脳ホモジネ−ト上清、被検物質、1.1mM ジチ
オビスニトロ安息香酸(DTNB)を含む10mM エ
チレンジアミン四酢酸/0.5% トリトンX−100
/80mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)0.5ml
を37℃にて30分間インキュベーションした後、基質
として1mMのアセチルチオコリンを加えて反応を開始
した。アセチルコリンエステラーゼにより産生したチオ
コリンがジチオビスニトロ安息香酸と反応して生じる黄
色の5−チオ−2−ニトロ安息香酸を412nmの吸光
度により定量し、活性を求めた。その結果、(11E)
−5−アミノ−11−エチリデン−7−トリフルオロメ
チル−5,6,9,10−テトラヒドロ−5,9−メタ
ノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オンのI
C50値は、4x10-7M、(11E)−5−アミノ−1
1−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−5,
6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メ
タノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オンの
IC50値は、2x10-6M、(11E)−5−アミノ−
11−(2,2,2−トリフルオロエチリデン)−7−
トリフルオロメチル−5,6,9,10−テトラヒドロ
−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1
H)−オンのIC50値は、3x10-6Mであった。ま
た、各検体とも、ブチリルコリンエステラーゼに対して
は、5x10-5Mの濃度においても阻害作用は認められ
ず、アセチルコリンエステラーゼに特異的な阻害作用を
示した。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】これらのシリル基による、三級水酸基の保
護は公知の方法(T. W. Green, "Protective Groups in
Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, New Yor
k, 1991, pp14-118)により行われる。一般に、トリエ
チルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン、2,
6−ジ−t−ブチルピリジン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアミン等の三級アミン存在下、塩
化トリメチルシラン、塩化トリエチルシラン、塩化t−
ブチルジメチルシラン、塩化t−ブチルジフェニルシラ
ン、塩化トリイソプロピルシラン等のシリル塩化物や、
トリメチルシリルトリフラート、トリエチルシリルトリ
フラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート、t
−ブチルジフェニルシリルトリフラート、トリイソプロ
ピルシリルトリフラート等のシリルトリフラートによっ
て処理する方法が例示されるが、好適には、2,6−ジ
−t−ブチルピリジン存在下、トリメチルシリルトリフ
ラートで処理する方法が用いられる。反応に用いられる
溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。
反応は−20℃から50℃で円滑に進行する。
護は公知の方法(T. W. Green, "Protective Groups in
Organic Synthesis", A Wiley-Interscience, New Yor
k, 1991, pp14-118)により行われる。一般に、トリエ
チルアミン、エチルジイソプロピルアミン、ピリジン、
4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ルチジン、2,
6−ジ−t−ブチルピリジン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルエチレンジアミン等の三級アミン存在下、塩
化トリメチルシラン、塩化トリエチルシラン、塩化t−
ブチルジメチルシラン、塩化t−ブチルジフェニルシラ
ン、塩化トリイソプロピルシラン等のシリル塩化物や、
トリメチルシリルトリフラート、トリエチルシリルトリ
フラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート、t
−ブチルジフェニルシリルトリフラート、トリイソプロ
ピルシリルトリフラート等のシリルトリフラートによっ
て処理する方法が例示されるが、好適には、2,6−ジ
−t−ブチルピリジン存在下、トリメチルシリルトリフ
ラートで処理する方法が用いられる。反応に用いられる
溶媒としては、反応に関与しないものであれば如何なる
ものも使用できるが、好適には、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素系溶媒が用いられる。
反応は−20℃から50℃で円滑に進行する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】これら保護基の導入は公知の方法(T. W.
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp14-68)によ
り行われる。保護基がメトキシメチル基の場合は、一般
に、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン
存在下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法と
酸性触媒下、ジメトキシメタンで処理する方法が例示さ
れるが、好適には、エチルジイソプロピルアミン存在
下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法が用い
られる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与し
ないものであれば如何なるものも使用できるが、好適に
は、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒が用いられる。反応は−20℃から50℃で
円滑に進行する。
Green, "Protective Groups in Organic Synthesis", A
Wiley-Interscience, New York, 1991, pp14-68)によ
り行われる。保護基がメトキシメチル基の場合は、一般
に、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、
ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の三級アミン
存在下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法と
酸性触媒下、ジメトキシメタンで処理する方法が例示さ
れるが、好適には、エチルジイソプロピルアミン存在
下、クロロメチルメチルエーテルで処理する方法が用い
られる。反応に用いられる溶媒としては、反応に関与し
ないものであれば如何なるものも使用できるが、好適に
は、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒が用いられる。反応は−20℃から50℃で
円滑に進行する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0122
【補正方法】変更
【補正内容】
【0122】文献記載の方法[A. P. Kozikowski et a
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−
7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル
(6.45g,22.5mol)のテトラヒドロフラン
(150ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃に
てビニルマグネシウムブロミド(1.06Mのテトラヒ
ドロフラン溶液)(25.4ml,27.0mmol)
を10分間で加え、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(100mL)を加えて反応を停止した後、
反応液を酢酸エチル(100ml)で二度抽出した。有
機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100
ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、
溶媒を留去し残渣(7.38g)を得た。その残渣をジ
クロロメタン(150mL)に溶解し、0℃にて2,6
−ジ−t−ブチルピリジン(11.6ml,51.8m
mol)とトリメチルシリルトリフラート(9.35m
l,51.8mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を濃縮した後、水にあけ、酢酸エチル(10
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(100
ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、 (5
R*,9R*,11R*)−11−エテニル−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−メチレン
−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチ
ル(4.47g、収率51%)を無色プリズム晶として
得た。
l., J. Org. Chem., 58, 7660 (1993).]に従って製造
した7,8,9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−
7−メチレン−11−オキソ−5,9−メタノシクロオ
クタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチル
(6.45g,22.5mol)のテトラヒドロフラン
(150ml)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃に
てビニルマグネシウムブロミド(1.06Mのテトラヒ
ドロフラン溶液)(25.4ml,27.0mmol)
を10分間で加え、1時間攪拌した。飽和塩化アンモニ
ウム水溶液(100mL)を加えて反応を停止した後、
反応液を酢酸エチル(100ml)で二度抽出した。有
機層を合わせて水(100ml)、飽和食塩水(100
ml)で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、
溶媒を留去し残渣(7.38g)を得た。その残渣をジ
クロロメタン(150mL)に溶解し、0℃にて2,6
−ジ−t−ブチルピリジン(11.6ml,51.8m
mol)とトリメチルシリルトリフラート(9.35m
l,51.8mmol)を加え、室温にて一晩攪拌し
た。反応液を濃縮した後、水にあけ、酢酸エチル(10
0ml)で二度抽出した。有機層を合わせて水(100
ml)、飽和食塩水(100ml)で洗浄し無水硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去し残渣を得た。
その残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン:酢酸エチル=20:1)を用いて精製し、 (5
R*,9R*,11R*)−11−エテニル−7,8,
9,10−テトラヒドロ−2−メトキシ−7−メチレン
−11−トリメチルシリルオキシ−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−5(6H)−カルボン酸メチ
ル(4.47g、収率51%)を無色プリズム晶として
得た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正内容】
【0123】mp 88-89 ℃ (n-hexane). IR (neat): 3080 (w), 2970 (m), 2900 (w), 1740 (s),
1610 (s), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1320 (s),
1280 (s), 1255 (s), 1110 (s), 1050 (m), 1015 (m),
910 (m), 850 (s), 760 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.48 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.38 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.43 (1H, dd, J =
17.6, 1.0 Hz, C14-H), 5.20 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.59(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 4.24
(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 3.85 (3H,s, OCH3 ), 3.
76 (3H, s, CO2CH3 ), 3.39 (1H, dd, J = 13.6, 2.0 H
z, C6-H),3.18 (1H, dd, J = 18.5, 7.1 Hz, C10-H),
2.88 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J
= 18.5 Hz, C10-H), 2.50 (1H, br s, C9-H), 2.05 (1
H,dt, J = 13.3, 2.0 Hz, C8-H), 2.03 (1H, dd, J = 1
3.6, 2.0 Hz, C6-H), 0.15(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.8 (CO2CH3 ), 162.2
(C2 ), 153.0 (C10a ),142.2 (C4a ), 140.0 (C4 ), 1
39.5 (C3 ), 125.4 (C7 ), 115.4 (C12 or C14), 111.7
(C12 or C14), 108.0 (C13 ), 76.9 (C11), 58.3
(C5 ), 53.3 (OCH3), 51.7 (CO2CH3 ), 42.0 (C10 ),
39.5 (C9 ), 38.3 (C6 or C8 ), 38.1 (C6or C8 ),
2.5 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 388 (M++1, 7), 387 (M+, 23), 372 (17),
328 (19), 312 (2), 297 (7), 286 (4), 272 (3), 258
(2), 238 (3), 212 (5), 200 (8), 184 (5), 167 (4),
155 (5), 129 (6), 115 (5), 89 (16), 73 (100), 59
(15). HREIMS (m/z): calcd for C21H29NO4Si (M+): 387.186
7. found: 387.1874. Anal. calcd for C21H29NO4Si: C, 65.08: H, 7.54: N,
3.61: found: C, 65.05: H, 7.56: N, 3.50.
1610 (s), 1585 (m), 1485 (s), 1435 (m), 1320 (s),
1280 (s), 1255 (s), 1110 (s), 1050 (m), 1015 (m),
910 (m), 850 (s), 760 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.00 (1H, d, J = 8.6 H
z, C4-H), 6.48 (1H, d,J = 8.6 Hz, C3-H), 6.38 (1H,
dd, J = 17.6, 11.2 Hz, C13-H), 5.43 (1H, dd, J =
17.6, 1.0 Hz, C14-H), 5.20 (1H, dd, J = 11.2, 1.0
Hz, C14-H), 4.59(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 4.24
(1H, q, J = 1.9 Hz, C12-H), 3.85 (3H,s, OCH3 ), 3.
76 (3H, s, CO2CH3 ), 3.39 (1H, dd, J = 13.6, 2.0 H
z, C6-H),3.18 (1H, dd, J = 18.5, 7.1 Hz, C10-H),
2.88 (1H, br d, J = 13.3 Hz, C8-H), 2.69 (1H, d, J
= 18.5 Hz, C10-H), 2.50 (1H, br s, C9-H), 2.05 (1
H,dt, J = 13.3, 2.0 Hz, C8-H), 2.03 (1H, dd, J = 1
3.6, 2.0 Hz, C6-H), 0.15(9H, s, (CH3 )3Si).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ173.8 (CO2CH3 ), 162.2
(C2 ), 153.0 (C10a ),142.2 (C4a ), 140.0 (C4 ), 1
39.5 (C3 ), 125.4 (C7 ), 115.4 (C12 or C14), 111.7
(C12 or C14), 108.0 (C13 ), 76.9 (C11), 58.3
(C5 ), 53.3 (OCH3), 51.7 (CO2CH3 ), 42.0 (C10 ),
39.5 (C9 ), 38.3 (C6 or C8 ), 38.1 (C6or C8 ),
2.5 ((CH3)3 Si). EIMS (m/z): 388 (M++1, 7), 387 (M+, 23), 372 (17),
328 (19), 312 (2), 297 (7), 286 (4), 272 (3), 258
(2), 238 (3), 212 (5), 200 (8), 184 (5), 167 (4),
155 (5), 129 (6), 115 (5), 89 (16), 73 (100), 59
(15). HREIMS (m/z): calcd for C21H29NO4Si (M+): 387.186
7. found: 387.1874. Anal. calcd for C21H29NO4Si: C, 65.08: H, 7.54: N,
3.61: found: C, 65.05: H, 7.56: N, 3.50.
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0139
【補正方法】変更
【補正内容】
【0139】mp 153.5-154.0 ℃ (n-hexane-AcOEt). IR (neat): 3470 (m), 2960 (m), 1720 (s), 1605
(s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1325 (m), 1310
(m), 1265 (s), 1160 (s), 1130 (s), 1110 (s), 1040
(s), 1020 (s), 920 (m), 835 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.20 (1H,
br s, CF3CHOH), 4.75 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3
), 4.71 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.40 (1H,
s, OH), 4.19 (1H, quint, J = 6.7 Hz, CF3CHOH), 4.
17 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OC
H3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.43 (3
H, s, OCH2OCH3 ), 3.36 (1H, dd, J = 19.6, 6.8 Hz,
C10-H), 3.23 (1H, dd, J = 15.2,6.0 Hz, C8-H), 3.0
7 (1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.88 (1H, br t, J =
6.0Hz, C9-H), 2.85 (1H, d, J = 19.6 Hz, C10-H),
2.27 (1H, dt, J = 15.2, 2.2 Hz, C8-H), 1.87 (1H, d
d, J = 14.1, 2.3 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ208.5 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 150.6 (C10a ), 139.7 (C4 ), 124.7 (q, JC-F =
283 Hz, CF3 ), 123.5 (C4a ), 109.7 (C3 ), 97.4 (OC
H2OCH3 ), 73.4 (C11), 70.5 (q, JC-CF = 29 Hz, CF3C
H), 69.6 (CH2OMOM), 56.9 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH
3 ), 49.7 (C6 or C8 ), 49.2 (C5 ), 45.9(C6 or C
8 ), 36.9 (C10 ), 36.7 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-71.4 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 405 (M+, 21), 360 (4), 343 (81), 330
(14), 306 (5), 274 (12), 244 (33), 231 (9), 216 (3
9), 202 (8), 188 (21), 174 (35), 160 (20), 148
(7), 130 (6), 84 (14). HREIMS (m/z): calcd for C18H22F3NO6 (M+): 405.139
7. found: 405.1387. Anal. calcd for C18H22F3NO6: C, 53.33: H, 5.47: N,
3.45: found: C, 53.35: H, 5.51: N, 3.32.
(s), 1580 (m), 1485 (s),1435 (m), 1325 (m), 1310
(m), 1265 (s), 1160 (s), 1130 (s), 1110 (s), 1040
(s), 1020 (s), 920 (m), 835 (m), 740 (m)cm-1.1 H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, d, J = 8.7 H
z, C4-H), 6.57 (1H, d,J = 8.7 Hz, C3-H), 5.20 (1H,
br s, CF3CHOH), 4.75 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3
), 4.71 (1H, d, J = 6.5 Hz, OCH2OCH3 ), 4.40 (1H,
s, OH), 4.19 (1H, quint, J = 6.7 Hz, CF3CHOH), 4.
17 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.87 (3H, s, OC
H3 ), 3.84 (1H, d, J = 10.9 Hz, CH2OMOM), 3.43 (3
H, s, OCH2OCH3 ), 3.36 (1H, dd, J = 19.6, 6.8 Hz,
C10-H), 3.23 (1H, dd, J = 15.2,6.0 Hz, C8-H), 3.0
7 (1H, d, J = 14.1 Hz, C6-H), 2.88 (1H, br t, J =
6.0Hz, C9-H), 2.85 (1H, d, J = 19.6 Hz, C10-H),
2.27 (1H, dt, J = 15.2, 2.2 Hz, C8-H), 1.87 (1H, d
d, J = 14.1, 2.3 Hz, C6-H).13 C-NMR (100MHz, CDCl3 ): δ208.5 (C7 ), 162.8 (C
2 ), 150.6 (C10a ), 139.7 (C4 ), 124.7 (q, JC-F =
283 Hz, CF3 ), 123.5 (C4a ), 109.7 (C3 ), 97.4 (OC
H2OCH3 ), 73.4 (C11), 70.5 (q, JC-CF = 29 Hz, CF3C
H), 69.6 (CH2OMOM), 56.9 (OCH2OCH3 ), 53.4 (OCH
3 ), 49.7 (C6 or C8 ), 49.2 (C5 ), 45.9(C6 or C
8 ), 36.9 (C10 ), 36.7 (C9 ).19 F-NMR (188MHz, CDCl3): δ-71.4 (d, J = 6.5 Hz). EIMS (m/z): 405 (M+, 21), 360 (4), 343 (81), 330
(14), 306 (5), 274 (12), 244 (33), 231 (9), 216 (3
9), 202 (8), 188 (21), 174 (35), 160 (20), 148
(7), 130 (6), 84 (14). HREIMS (m/z): calcd for C18H22F3NO6 (M+): 405.139
7. found: 405.1387. Anal. calcd for C18H22F3NO6: C, 53.33: H, 5.47: N,
3.45: found: C, 53.35: H, 5.51: N, 3.32.
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、RおよびR’は、その両方がトリフルオロメチ
ル基を表すか、あるいは、その片方がトリフルオロメチ
ル基で、残る一方がメチル基を表す。)で表される(1
1E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,
10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシク
ロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体。 - 【請求項2】 一般式 【化2】 (式中、RおよびR’は、その両方がトリフルオロメチ
ル基を表すか、あるいは、その片方がトリフルオロメチ
ル基で、残る一方がメチル基を表す。R1は、置換基を
有してもよいアルキル基またはシリル基を表す。Xは、
ヒドロキシメチル基;ホルミル基;カルボキシル基;ア
ミノ基;または、置換基を有してもよいアルキルオキシ
メチル基、アルケニルオキシメチル基、もしくはアラル
キルオキシメチル基;置換基を有してもよいアルキルオ
キシカルボニル基、アルケニルオキシカルボニル基、も
しくはアラルキルオキシカルボニル基;置換基を有して
もよいアルキルオキシカルボニルアミノ基、アルケニル
オキシカルボニルアミノ基、もしくはアラルキルオキシ
カルボニルアミノ基を表す。)で表される(11E)−
11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−
7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジ
ン誘導体。 - 【請求項3】 一般式 【化3】 (式中、RおよびR’は、その両方がトリフルオロメチ
ル基を表すか、あるいは、その片方がトリフルオロメチ
ル基で、残る一方がメチル基を表す。R1は、置換基を
有してもよいアルキル基またはシリル基を表す。R
2は、水素原子もしくは置換基を有してもよいシリル基
を表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル基;カル
ボキシル基;アミノ基;または、置換基を有してもよい
アルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメチル基、
もしくはアラルキルオキシメチル基;置換基を有しても
よいアルキルオキシカルボニル基、アルケニルオキシカ
ルボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボニル基;
置換基を有してもよいアルキルオキシカルボニルアミノ
基、アルケニルオキシカルボニルアミノ基、もしくはア
ラルキルオキシカルボニルアミノ基を表す。)で表され
る(11E)−11−エチリデン−5,6,7,8,
9,10−ヘキサヒドロ−7−メチル−5,9−メタノ
シクロオクタ[b]ピリジン誘導体。 - 【請求項4】 一般式 【化4】 (式中、Rは、トリフルオロメチル基またはメチル基を
表す。R1は、置換基を有してもよいアルキル基または
シリル基を表す。Xは、ヒドロキシメチル基;ホルミル
基;カルボキシル基;アミノ基;または、置換基を有し
てもよいアルキルオキシメチル基、アルケニルオキシメ
チル基、もしくはアラルキルオキシメチル基;置換基を
有してもよいアルキルオキシカルボニル基、アルケニル
オキシカルボニル基、もしくはアラルキルオキシカルボ
ニル基を表す。)で表される(11E)−11−エチリ
デン−5,6,7,8,9,10−ヘキサヒドロ−7−
オキソ−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン誘
導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2931596A JPH0995483A (ja) | 1995-07-27 | 1996-02-16 | (11E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体およびその製造中間体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19218395 | 1995-07-27 | ||
JP7-192183 | 1995-07-27 | ||
JP2931596A JPH0995483A (ja) | 1995-07-27 | 1996-02-16 | (11E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体およびその製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0995483A true JPH0995483A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=26367501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2931596A Pending JPH0995483A (ja) | 1995-07-27 | 1996-02-16 | (11E)−5−アミノ−11−エチリデン−5,6,9,10−テトラヒドロ−7−メチル−5,9−メタノシクロオクタ[b]ピリジン−2(1H)−オン誘導体およびその製造中間体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JPH0995483A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016185949A (ja) * | 2011-03-04 | 2016-10-27 | エール ユニヴァーシティ | (−)−フペルジンaの関連組成物 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP2931596A patent/JPH0995483A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016185949A (ja) * | 2011-03-04 | 2016-10-27 | エール ユニヴァーシティ | (−)−フペルジンaの関連組成物 |
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