JPH0995347A - 漏れ防止嵌合容器 - Google Patents

漏れ防止嵌合容器

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JPH0995347A
JPH0995347A JP7252666A JP25266695A JPH0995347A JP H0995347 A JPH0995347 A JP H0995347A JP 7252666 A JP7252666 A JP 7252666A JP 25266695 A JP25266695 A JP 25266695A JP H0995347 A JPH0995347 A JP H0995347A
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正則 平田
Hidehiko Kinoshita
秀彦 木下
Isatake Mizukoshi
功武 水越
Kazusuke Ono
一左 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気体を逃出せしめるが、液体は漏出しない容
器をうることを目的とする。 【解決手段】 蓋体表面全周に設けた凹溝で蓋体に突出
リブを形成し、該リブ外周に設けた凸状リングからなる
密封リブと容器本体上部内面に設けた凸状リングからな
る密封リブとが上下入れ違い状態に重なって嵌合する合
成樹脂製容器であって、容器本体内面に喰い込み状態に
圧接して液漏れのない嵌合強度で容器本体に嵌合する蓋
体の密封リブと、前記嵌合強度より強い嵌合強度で容器
本体に圧接する気体排出リブとを設け、気体排出リブ近
傍に通常は液漏れ防止するものでありながら容器内にガ
スが発生して内圧が高まった時、ガス抜き部分を形成す
る容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は気体を発生する発酵
食品、例えばカッテージチーズ等のナチュラルチーズ、
味噌、発酵バター、発酵マーガリン、コーヒー豆を包装
するものに用いられる漏れ防止嵌合容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、カッテージチーズ用容器としては
図13に示す材質がポリスチレン製の真空成形容器が用
いられている。そして、密封包装するために次のような
構成をとっている。すなわち、容器本体の(1)の上部
に断面波形の複数のリブ(2)を形成し、これに嵌合す
る蓋体は該リブに嵌合するリブ(3)を形成すると共
に、該リブ(3)の上方に容器本体上部の端縁に圧接す
るリブ(4)を形成し、蓋体の折曲縁(5)を容器本体
のカール部(6)に嵌合している。なお、本体容器はオ
フセット印刷が施され、蓋体の上面に面子ラベル(7)
が載置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来のも
のによると、真空成形しているため肉厚が一定に形成さ
れず、寸法精度が落ちるので密封が完全でない。又、発
酵食品としてカッテージチーズを包装する場合、カッテ
ージチーズを容器本体に充填し、キャッパーで蓋体をキ
ャッピングするものであるが、充填した後、消費される
まで(1カ月位)はチルド条件で流通される。その流通
の間、カッテージチーズはナチュラルチーズであるから
未だ乳酸菌が生きていて発酵し、気体としての炭酸ガス
を発生する。一方ホエーが分離する。したがって密封が
完全なものでは発生する気体によって容器が膨張した
り、又容器から液体が漏れるということが起きる。この
現象は望ましいものではない。特に陳列効果を高めるた
めに容器を縦形におく場合、天面部の表示デザインがよ
く見えるが、漏れた液体で容器の外側部分を濡らすので
好ましくない。又気体が発生して容器が膨張すると外観
上好ましくない。そこで、本発明は気体を逃出せしめる
が、液体は漏出しない容器を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上のような目
的を達成するために次のような漏れ防止嵌合容器を提供
するものである。すなわち、平面的には蓋体も容器本体
も同心円状の合成樹脂製容器であって、蓋体表面全周に
設けた凹溝で、蓋体面に突出リブを形成し、該リブ外周
に設けた凸状リングからなる密封リブと、容器本体上部
内面に設けた凸状リングからなる密封リブとが上下入れ
違い状態に重なって嵌合し、蓋体の密封リブが容器本体
内面に対して喰い込み状態で圧接して、液漏れのない全
周均一な嵌合強度で容器本体に嵌合する内嵌合方式の漏
れ防止嵌合容器である。又、蓋体の突出リブに設けた密
封リブより嵌合強度の強い気体排出リブを突出リブの一
部に設け、該気体排出リブによってその近傍の蓋体と容
器本体との間に通常は液漏れが防止できる嵌合強度をも
ち、かつ容器内に発生した気体による内圧の上昇によっ
て気体が逃出できる程度の嵌合強度が得られる部分を構
成した漏れ防止嵌合容器である。以上のものに加えて、
蓋体に近接して設けた2個の開封用タブの反対側の蓋体
に気体排出リブを設け、更に2個の開封用タブと反対側
の蓋体の凹溝位置に2個の位置決めリブを設け、これに
対応する蓋体の裏面の下向きリブに前記位置決めリブ間
の凹溝に嵌合する1個の嵌合リブを設け、これらリブを
嵌合することにより開封用タブを一定方向に重ね合わせ
ることができるようにした漏れ防止嵌合容器である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明はガスは逃出させるが液漏
れは防止できる漏れ防止嵌合容器であって、請求項1、
2に記載された第1、2発明を最大の特徴とするもので
ある。以上のような発明を構成している基本は、弾性を
有する合成樹脂と、この弾性を発生させる蓋体の構造
と、容器本体及び蓋体の密封リブの構造にある。すなわ
ち、本発明の容器は少なくとも、(1) 平面的には蓋体も
容器本体も同心円状の合成樹脂製容器であること、(2)
蓋体全周に設けた凹溝で蓋体に突出リブを形成し、該凹
溝によって弾性を附与するものであること、(3) 突出リ
ブ外周に設けた凸状リングからなる密封リブと容器本体
上部内面に設けた凸状リングからなる密封リングが上下
入れ違い状態に重なって嵌合し、容器本体の径よりも大
きい蓋径によって蓋体の密封リブが容器本体内面に対し
て喰い込み状態に圧接すること、(4) 密封リブよりも圧
接強度の強い気体排出リブを内容物がガスを生成する容
器の蓋体に設けること、上記の構成により蓋体の密封リ
ブは放射状に外方に向かって均等な弾性応力で容器本体
に接触している状態を形成する。そして弾性を有する合
成樹脂及び蓋体全周に設けたリング状の凹溝によって、
容器に弾性が附与されて、全周均一な液漏れ防止ができ
る嵌合強度が得られるものでありながら、ガス漏れを許
容する容器が得られる。
【0006】請求項3、4の発明は第1、2発明の補助
的な発明であって、開封用タブと位置決めリブはガスの
生成の有無にかかわらず設ける。又蓋体の凹溝は蓋体の
下方に向けて形成するものの他、上方に向けて形成して
もよいが、下方に向けて形成するのが好ましい。
【0007】本発明の弾性を有する合成樹脂とは、ポリ
プロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ塩化
ビニール(PVC)、ポリスチレン(PS)、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(P
C)などで、これらの一種以上の樹脂を単独、または複
合、混合して用いる。本発明で用いる樹脂はこれらに限
定されず、成形可能で弾性を有する合成樹脂であればよ
い。合成樹脂の厚さとしては、概ね0.2〜1.5mm
であるが、極端に大きな容器であるときは1.5mmよ
り厚くなるが、目的とする容器の大きさなどによって適
宜設定する。また、容器の成形方法としては、射出成
形、真空成形、圧空成形、真空・圧空成形、インジェク
ションブロー成形などから適宜、目的により選択する。
しかしながら、本発明の好ましい成形方法は、射出成形
である。本発明の気体排出リブ、すなわちガス抜きリブ
は、常態(容器内圧がある一定レベル以下)では、密封
を保っている。すなわち容器におけるガス抜き部を導入
する役目を果たすようにガス抜きリブが形成されていて
も、このガス抜きリブの形成によって、ある一定の圧力
以下では間隙(空隙)は形成されないようにしてある。
このガス抜きリブは、容器のガス抜き部を導入する役目
を果たすもので、ガス抜きリブを形成してもある一定の
圧力以下においては、容器本体と蓋体はガス抜きリブ部
においても接触し密封状態が保たれている。容器内部に
ガスが生成し、このガス圧がある一定の圧力以上になる
とガス圧によりこのガス抜きリブ部に部分的に間隙を生
じ、それ以下になると再び密封を保つように接触して、
間隙がなくなるようになっている。つまりバルブの役目
をなしている。ある一定の圧力とは、容器が膨張を示さ
ない程度の圧力を意味する。したがって、容器の剛性や
肉厚によってこの圧力は相違する。つまり膨張を生じる
ような圧力になると、ガス抜きリブ部付近からガスを排
出する。したがってこのガス抜きリブは、極めて小さな
もので、大きさで示すと平面距離でせいぜい、50μ前
後〜8μである。このリブは、1本でもよいが、2本が
望ましい。2本の場合は、その間隙が平面距離で、おお
よそ1〜2mmの間がよい。蓋体の密封リブは、容器に
おいて放射状に常に外方に向かって均等な弾性応力を主
とする力で容器本体に圧接接触(密封)している状態を
形成する。この蓋体の弾性応力とガス抜きリブの関係
は、容器の密封嵌合状態において容器本体内面を蓋体が
外方に押しやる弾性応力は、少なくとも、ガス抜きリブ
を形成してもなお、密封を保つ応力である。これを保つ
ためのこのガス抜きリブの容器平面方向の凸部の距離
は、前記したようにおおむね50μ前後〜8μである。
この距離があまり大きすぎると弾性応力に抗して常時間
隙ができるようになる。このようになるのは望ましくな
い。このようにならないように、本発明の第1発明の容
器は圧接接触密封している状態を確保することを特徴と
する。
【0008】図1〜4に示すものは材質がPP(ポリプ
ロピレン)製の射出成形容器であって、印刷済ラベルが
同時成形されるインモールドラベル容器である。インモ
ールドラベル容器とは通常の如く原紙に印刷を施してか
ら、その表面にラミネートを施し、しかる後容器形状に
合わせてブランクを打ち抜き、これを射出成形金型へ供
給して雄型と雌型とで挟み、ブランクと金型とで構成さ
れる型孔内へ合成樹脂を注入して成形し、次いで型開き
にして製品を取出す方式である。本発明容器の1例は図
2に示すように蓋体(8)の表面に凹溝(9)を設けて
蓋体(8)表面に下向きリブ(10)を形成し、該リブ
(10)の外周に凸状リングからなる密封リブ(11)
を設けると共に、容器本体(12)の上部内面に凸状リ
ングからなる密封リブ(13)を設け、これら密封リブ
(11)(13)を図8に示す如く上下入れ違い状態に
重なって嵌合する射出成形容器であって、蓋体(8)の
密封リブ(11)が容器本体(12)の内面に対し、図
10に示す如く喰い込み状態に圧接し、液漏れのない嵌
合強度で嵌合する容器である。図10はその嵌合強度を
図解して示す概念図であって、密封リブ(13)部の内
径をR1 とし、密封リブ(11)部の外径をR2 とする
とR2 >R1 であるから、(R2 −R1 )÷2=Sで、
密封リブ(11)の容器本体(12)に対する喰い込み
量h2 は、密封リブ(13)の高さをh1 とするとS−
1 =h2 となる。すなわち、密封リブ(11)の容器
本体に対する嵌合強度σ1 はh2 となって液漏れ防止の
嵌合強度で密着することになる。なお、嵌合時、密封リ
ブ(13)はガス圧や衝撃等による密封リブ(11)の
上方への抜け出し防止の役目をもする。この密封リブ
(11)(13)は弧状に図示してあるが、凸状であれ
ばよいのでこの形状に限定されるものではない。
【0009】次に図11に示す如く蓋体(8)の下向き
リブ(10)に設けた密封リブ(11)に更に高さ(h
3 )を上載せして形成した2条の突条を形成する気体排
出リブ(14)(14)を蓋体(8)の下向きリブ(1
0)の一部に設けて容器本体(12)に嵌合すると前述
した密封リブ(11)の嵌合強度σ1 よりも強い嵌合強
度σ2 で容器本体に嵌合することになる。そして図12
の概念図に示す如く気体排出リブ(14)(14)によ
り気体排出リブ(14)(14)間の円周の長さが変わ
り、気体排出リブ(14)(14)間の蓋体(8)と容
器本体(12)との容器全体としての嵌合強度はσ1
り大きく、σ2 より小さい嵌合強度が形成され、液体の
漏出を防止するものでありながら、容器に気体が発生し
て内圧が高まるとガス抜き間隙が形成され、気体が(1
5)部分から逃出するようになる。すなわち、通常時は
液漏れを防止する機能をもち、内圧の高まりに応じてガ
ス逃出機能が発生する構造のものとなる。図12は以上
のような状態を誇大に図示した概念図である。
【0010】以上のような容器には、さらに必要に応じ
て図1の如く又蓋体(8)外周の一部に近接した2個の
開封用タブ(16)(17)を設ける。この開封用タブ
(16)(17)は前記したガス抜き部分(15)と反
対側に設ける。その理由を次に述べる。すなわち、容器
の蓋の一部にガス抜き部分を設けた容器嵌合状態によっ
て図6で示すような水平な状態に容器を置いた場合、容
器内の気体の発生で内圧が上がるとそのガス抜き部分か
ら気体が逃出する。陳列効果を上げるために図7の如く
容器開封タブ(16)(17)を利用して天面を縦状に
置いた場合、容器は左右に転がらずに安定した状態に容
器を保つことができる。その場合、蓋天面部の表示デザ
インの天地が正常の位置にあって、表示デザインが見易
い。そして開封タブ(16)(17)の反対側にガス抜
き部分を設けておけば、気体の発生で内圧が上がっても
上方のガス抜き部分から気体が逃出し、容器を膨張せし
めることなく、したがって外観を損なうことなく容器を
展示できる。しかしながらガス抜き部分を下面にして容
器を置くと、気体と液体とが同時に発生した場合、気体
の内圧が液体を押し出す状態となって容器の外側部分を
濡らして不具合な状態となる。したがって容器を図7の
如く一定方向に置くことによって液体を濡らさずに気体
を内圧によって排出させることができるので、開封タブ
の反対側にガス抜き部分を設けたのである。
【0011】又、以上のような容器において、図5、図
6の如く2個の開封用タブ(16)(17)と反対側の
蓋体(8)の凹溝(9)に2個の位置決めリブ(18)
(19)を設け、これに対応する蓋体(8)の裏面の下
向きリブ(10)に図5の(イ)に示す如く、前記位置
決めリブ(18)(19)間に嵌合する嵌合リブ(2
0)を設け、これらリブを嵌合することにより蓋体をス
タックする場合、図5のロに示す如く開封タブ(16)
(17)が一定位置に設定され、充填包装機への容器蓋
の供給をよくすることができる。又、嵌合リブ(20)
は図4の如く下向きリブ(10)に数個設けることによ
って蓋体(8)は水平に積み重ねることができる。以上
のことから開封タブは容器のスタンドとしての機能をも
ち、又蓋方向規制の機能をも有することになる。なお、
ガス抜き部分は開封用タブの反対側になくともよい。す
なわち、気体排出リブは、チーズ等の食品が分離した液
体の面よりも上部に設ければよい。しかしながら、この
ように反対側にある方が確実に液漏れを防止できるの
で、好ましい。以上何れにしても本発明の精神の範囲内
で任意に設計変更しうるものである。
【0012】
【実施例】蓋体(8)の密封リブ(11)部の外径(R
2 )を、110.8620mmとし、容器本体(12)
の密封リブ(13)部の内径(R1 )を109.911
5mmとし、更に密封リブ(13)の高さ(h1 )を
0.3mmとして密封リブ(11)の容器本体(12)
内面に対する嵌合強度をみると、密封リブ(11)部の
外径(R2 )と密封リブ(13)部の内径(R1 )との
差、110.8620mm−109.9115mmは
0.9505mmとなり、これを0.9505mm÷2
とすると片側におけるリブ間の間隔(S)0.4752
5mmがえられる。そこで、これから密封リブ(13)
の高さ(h1 )0.3mmを引くと0.17525mm
が容器本体に喰い込む嵌合強度となり、これで液漏れを
防止することができた。次に密封リブ(11)の高さに
0.05mm上載せして幅0.3〜0.5mmの気体逃
出リブ(14)(14)を形成し、リブ(14)(1
4)間の距離(15)を1.5〜2.0mmとしたとこ
ろ、リブの喰い込み量は0.17525mmを約0.1
8mmとし、これに上載せ分0.05mmを加えること
により、023mmに相当する嵌合強度が得られた。し
たがってこのリブ(14)(14)のある以外の部分は
0.18mmの嵌合強度で液漏れが防止されリブ(1
4)(14)は0.23mmの嵌合強度で容器本体に圧
接することにより、リブ間に円周率のひずみから容器全
体として0.23〜0.18mm内の嵌合強度のある容
器が得られ、液漏れは防止するが、ガスを逃出させるこ
とのできる強さの嵌合強度をもって接することになる。
以上のものの実施例の実験結果を実験例により示すと次
のようになる。
【0013】実験例1(液漏れおよびガス膨脹試験) 常法により製造したカッテージチーズ200gを従来の
容器(真空成形、嵌合蓋方式のポリスチレン(PS)樹
脂、口径110mm、深さ35mm、肉厚0.8mm)
および本発明2の容器(ガス抜きリブ形成と密封性を附
与した容器;射出成形、嵌合蓋方式のポリプロピレン
製、口径110mm、深さ35mm、肉厚0.6mm)
に、それぞれ48個充填して、施蓋した後、シュリンク
フィルム(ポリプロピレン樹脂、厚さ25μm)で全面
をシュリンク包装し、それぞれの容器の側面を下にして
(本発明2は、スタンドを下にして)置いた状態で5℃
及び15℃に15日間保管し、ガス膨張の有無および液
漏れの有無を評価した。これらの評価結果を表1に示し
た。表中の数字は評価した結果、不適となった検体数
(不良品数)である。 評価方法;ガス膨張の有無は、容器内部のガス発生によ
る容器の膨らみをガス膨張とみなし、その膨張の程度を
測定し、底面(容器底面)または天面(容器蓋体上面)
が3mm未満の膨らみを適(良)とし、3mm以上のも
のを不適(不良)とした。底面と天面の両方とも膨張し
たものは、その両方を測定して加算した。また、液漏れ
は、容器の内部で分離した水分が漏れて容器の外面とシ
ュリンク包装したフィルムの間に溜まった水分の有無を
目視で判定し、水分が認められないものを適(良)と
し、水分が認められたものを不適(不良)とした。な
お、参考までにその液漏れ量を測定した。
【表1】 表1の如く、本発明2の容器は、液漏れもガス膨張も全
く認められず、すべて良好であった。ガス膨張が認めら
れなかった本発明2の容器は、ガス抜きリブが形成され
ていても、このガス抜きリブの形成によって、空隙は形
成されていないので、このガス抜きリブは、容器のガス
抜き部を導入する役目を果していると考えられる。これ
により、本発明2の容器は液漏れ防止および、ガス膨張
の防止機能が完全であった。これに対して従来品は、液
漏れが全てに発生した。従来品にガス膨張がみられない
のは、密封が完全でない(ガスが抜ける)ためである。
不良品の液漏れ量は、5℃保管品で、平均3.1g、1
5℃保管品で、平均10.4gであった。
【0014】実験例2(密封性試験) 常法により製造したモツアレラチーズ150gおよび
0.5重量%食塩水50gを従来の容器(真空成形、嵌
合蓋方式のポリスチレン(PS)樹脂、口径110m
m、深さ35mm、肉厚0.8mm)および本発明1の
容器(ガス抜きリブを形成しない密封性を附与した本発
明の容器;射出成形、嵌合蓋方式、ポリ塩化ビニール樹
脂、口径110mm、深さ35mm、肉厚0.6mm)
に、それぞれ48個充填して、施蓋した後、シュリンク
フィルム(ポリプロピレン製、厚さ25μm)で全面を
シュリンク包装し、それぞれの容器の側面を下にして
(本発明1は、スタンドを下にして)置いた状態で5℃
および15℃に15日間保管し、液漏れの有無を評価し
た。これらの評価を表2に示した。表中の数字は、評価
した結果、不適となった検体数(不良品数)である。液
漏れの評価は、前記実験例1と同様にして行った。
【表2】 表2の如く、本発明1の容器は、液漏れもガス膨張も全
く認められず、すべて良好であった。これに対して従来
品は、液漏れが全てに発生した。いずれもガス膨張がみ
られないのは、本実施例の内容物であるモツアレラチー
ズはガスを生成しないためである。不良品の液漏れ量
は、5℃保管品で、平均41.1g、15℃保管品で、
平均44.6gであった。このことにより、本発明1の
容器は、保管温度にかかわらず内容物がガスを生成しな
い限り密封が完全に確保されていることが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明請求項1の発明によれば、液漏れ
防止の容器が得られ、請求項2の発明によれば液漏れが
防止でき、ガスの発生による容器内圧の高まりに応じて
ガスは容器外に逃出し、容器の膨張を防ぎ、外観を損な
うことがない。請求項3の発明によれば2個の開封用タ
ブを用いて開封し易く、かつ蓋天面を縦状にして置いた
場合、容器は左右に回転することなく開封用タブはスタ
ンドの役目を果たし、天面部の表示デザインの天地を正
常な位置にして展示することができ、展示効果を上げる
ことができる。その際、ガス抜き部分が上方となるため
液漏れすることなく、ガス抜きが円滑に行われる。気体
と液体が発生した状態の容器のガス抜き部分を下面にし
た状態にすると、気体の内圧が液体を押し出す状態とな
り、容器の外側部分を濡らして不具合な状態となるが、
本発明ではこれを防止し得る。請求項4の発明によれば
容器蓋の表面に有する凹溝は2個の開封用タブを一定方
向に重ねるための位置決めリブを近接して2個設け、更
に凹溝によって形成される下向きリブに前記したリブに
対応した位置に位置決めリブを別に1個設けることによ
りこれらのリブを互いに合わせることができて、2個の
開封用タブを一定方向に重ねることができ、充填包装機
への容器蓋の供給を順調にし、かつ容易にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓋体と容器本体を分解して示す本発明容器の外
観図
【図2】本発明容器の施蓋した状態の断面図
【図3】本発明容器の蓋体の表面図
【図4】同上の裏面図
【図5】位置決めリブの拡大図と開封用タブの位置決め
スタック状態説明図
【図6】本発明容器の正常な置き方の説明図
【図7】蓋天面の縦状の置き方説明図
【図8】本発明容器の密封リブの嵌合状態断面図
【図9】蓋体の密封リブの拡大図
【図10】液漏れ防止部分の嵌合状態説明図
【図11】ガス抜き部分の嵌合状態説明図
【図12】ガス抜き部分の平面的にみた説明図
【図13】従来容器の断面図
【符号の説明】
1 容器本体 2 リブ 3 リブ 4 リブ 5 折曲縁 6 カール部 7 面子ラベル 8 蓋体 9 凹溝 10 下向きリブ 11 密封リブ 12 容器本体 13 密封リブ 14 気体排出リブ 15 ガス抜き部分 16 開封用タブ 17 開封用タブ 18 位置決めリブ 19 位置決めリブ 20 嵌合リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水越 功武 東京都清瀬市野塩5−236−7 (72)発明者 小野 一左 埼玉県三郷市早稲田7−2−1−403

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面的には蓋体も容器本体も同心円状の
    合成樹脂製容器であって、蓋体表面全周に設けた凹溝
    で、蓋体面に突出リブを形成し、該リブ外周に設けた凸
    状リングからなる密封リブと容器本体上部内面に設けた
    凸状リングからなる密封リブとが上下入れ違い状態に重
    なって嵌合し、蓋体の密封リブが容器本体内面に対して
    喰い込み状態に圧接して、液漏れのない全周均一な嵌合
    強度で容器本体に嵌合する内嵌合方式の漏れ防止嵌合容
    器。
  2. 【請求項2】 蓋体の突出リブに設けた密封リブより嵌
    合強度の強い気体排出リブを突出リブの一部に設け、該
    気体排出リブによってその近傍の蓋体と容器本体との間
    に通常は液漏れが防止できる嵌合強度をもち、かつ容器
    内に発生した気体による内圧によって気体が逃出する程
    度の嵌合強度が得られる部分を構成した請求項1記載の
    漏れ防止嵌合容器。
  3. 【請求項3】 蓋体に近接して設けた2個の開封用タブ
    の反対側の蓋体に気体排出リブを設けた請求項1又は2
    記載の漏れ防止嵌合容器。
  4. 【請求項4】 2個の開封用タブと反対側の蓋体の凹溝
    位置に2個の位置決めリブを設け、これに対応する蓋体
    の裏面の下向きリブに前記位置決めリブ間の凹溝に嵌合
    する1個の嵌合リブを設け、これらリブを嵌合すること
    により開封用タブを一定方向に重ね合わせることができ
    るようにした請求項1〜3の何れかに記載の漏れ防止嵌
    合容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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