JPH0993584A - 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 - Google Patents
動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法Info
- Publication number
- JPH0993584A JPH0993584A JP24496095A JP24496095A JPH0993584A JP H0993584 A JPH0993584 A JP H0993584A JP 24496095 A JP24496095 A JP 24496095A JP 24496095 A JP24496095 A JP 24496095A JP H0993584 A JPH0993584 A JP H0993584A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motion vector
- edge
- pixel
- area
- segment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エッジ領域が複数の動きの異なる領域にまた
がっている場合にも、正確な動きベクトルを求めること
ができる。 【解決手段】 エッジ領域検出部3で検出したエッジ領
域を、上記エッジ領域分割部4で個々のエッジ領域に分
割し、さらに、エッジ画素分割部5で上記個々のエッジ
領域をエッジ画素毎に分割し、動きベクトル検出部10
で上記エッジ画素毎の動きベクトルを検出し、動きベク
トルマップ作成部6で上記画素毎の動きベクトルから上
記個々のエッジ領域毎の動きベクトルを求め、動きベク
トル調整部7で上記エッジ画素をセグメント毎に分割し
て上記セグメント毎の代表動きベクトルを求め、動きベ
クトルマップ作成部8で上記物体又は領域全体の動きベ
クトルを求める。
がっている場合にも、正確な動きベクトルを求めること
ができる。 【解決手段】 エッジ領域検出部3で検出したエッジ領
域を、上記エッジ領域分割部4で個々のエッジ領域に分
割し、さらに、エッジ画素分割部5で上記個々のエッジ
領域をエッジ画素毎に分割し、動きベクトル検出部10
で上記エッジ画素毎の動きベクトルを検出し、動きベク
トルマップ作成部6で上記画素毎の動きベクトルから上
記個々のエッジ領域毎の動きベクトルを求め、動きベク
トル調整部7で上記エッジ画素をセグメント毎に分割し
て上記セグメント毎の代表動きベクトルを求め、動きベ
クトルマップ作成部8で上記物体又は領域全体の動きベ
クトルを求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体又は領域の動
きベクトルを検出する動きベクトル検出装置及び動きベ
クトル検出方法に関する。
きベクトルを検出する動きベクトル検出装置及び動きベ
クトル検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号の高能率符号化は、画像
信号の持つ相関の高さを利用して冗長性を削減する方法
であり、画像信号の伝送や記録の際に必要不可欠なもの
である。この画像信号の高能率符号化方法として、予測
符号化のような画像を画素単位に扱う符号化方法や、離
散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:以下、
DCTという)に代表される直交変換符号化やウェーブ
レット変換のようなサブバンド符号化等が存在する。
信号の持つ相関の高さを利用して冗長性を削減する方法
であり、画像信号の伝送や記録の際に必要不可欠なもの
である。この画像信号の高能率符号化方法として、予測
符号化のような画像を画素単位に扱う符号化方法や、離
散コサイン変換(Discrete Cosine Transform:以下、
DCTという)に代表される直交変換符号化やウェーブ
レット変換のようなサブバンド符号化等が存在する。
【0003】予測符号化の代表的な手法としては、フレ
ーム内DPCM(Differential Pulse Code Modulatio
n)等がある。このフレーム内DPCMは、原画素と復
号化した近傍画素の差分を量子化して符号化する方法で
ある。
ーム内DPCM(Differential Pulse Code Modulatio
n)等がある。このフレーム内DPCMは、原画素と復
号化した近傍画素の差分を量子化して符号化する方法で
ある。
【0004】このような予測符号化方法は、必要な圧縮
率が1/2〜1/4程度と、それほど高くない場合には
有効であるが、それ以上の高圧縮率の場合には適さな
い。一方、直交変換符号化やサブバンド符号化は、圧縮
率が1/10以上と高い場合に用いられており、現在は
DCTを用いた手法が一般的に多く用いられている。こ
れは、DCTが高速アルゴリズムを有し、ハード化が容
易である等の理由によるものであり、JPEGやMPE
G等の画像符号化方式の国際標準にも採用されている。
率が1/2〜1/4程度と、それほど高くない場合には
有効であるが、それ以上の高圧縮率の場合には適さな
い。一方、直交変換符号化やサブバンド符号化は、圧縮
率が1/10以上と高い場合に用いられており、現在は
DCTを用いた手法が一般的に多く用いられている。こ
れは、DCTが高速アルゴリズムを有し、ハード化が容
易である等の理由によるものであり、JPEGやMPE
G等の画像符号化方式の国際標準にも採用されている。
【0005】DCTを用いた画像符号化方式は、画像信
号の低周波成分の電力がきわめて大きいという特徴を利
用し、DCTによって求められた画像信号の周波数成分
を量子化する際に低周波成分の量子化ステップサイズは
小さく、高周波成分のステップサイズは大きくすること
によって、全体として情報量を圧縮する手法である。
号の低周波成分の電力がきわめて大きいという特徴を利
用し、DCTによって求められた画像信号の周波数成分
を量子化する際に低周波成分の量子化ステップサイズは
小さく、高周波成分のステップサイズは大きくすること
によって、全体として情報量を圧縮する手法である。
【0006】しかし、量子化を行うことによってブロッ
ク歪み及びモスキート雑音が生じてしまうという問題点
があり、特にマクロブロックを単位とした処理であるこ
とに起因するブロック歪みは、符号化速度が低い場合に
顕著になる。このため、超低ビットレートの画像符号化
を行うためには新たな高能率符号化方法が必要である。
ク歪み及びモスキート雑音が生じてしまうという問題点
があり、特にマクロブロックを単位とした処理であるこ
とに起因するブロック歪みは、符号化速度が低い場合に
顕著になる。このため、超低ビットレートの画像符号化
を行うためには新たな高能率符号化方法が必要である。
【0007】そこで、超低ビットレートでの伝送や記録
を目的とした画像符号化方式として、人間の視覚特性が
物体の輪郭線に特に敏感であるということを考慮し、原
画像中の輪郭線部分を重点的に保存することにより低ビ
ットレートでも視覚的に優れた復元性を実現しようとす
る手法が提案されている。
を目的とした画像符号化方式として、人間の視覚特性が
物体の輪郭線に特に敏感であるということを考慮し、原
画像中の輪郭線部分を重点的に保存することにより低ビ
ットレートでも視覚的に優れた復元性を実現しようとす
る手法が提案されている。
【0008】このような原画像中の輪郭線部分を重点的
に保存する画像符号化方法においては、静止画像中の物
体の輪郭線いわゆるエッジ領域をいかに効率良く抽出
し、符号化するかが重要となる。さらに、動画像符号化
処理において符号化効率を上げるための手段として、静
止画像から抽出されたエッジ領域の動き補償処理が必要
となる。このエッジ領域の動き補償とは、隣接するフレ
ーム内のエッジ領域間の対応関係を調べ、対応付けがな
されたエッジに関しては前フレームのエッジ領域に対す
る動きベクトルと変形パラメータとを送り、対応が付か
なかったエッジに関してのみ新たに位置情報などの符号
化を行うものである。従って、隣接するフレーム間でエ
ッジの対応付けを行うことが必要となるが、このとき、
各エッジ領域の動きベクトルが必要となる。
に保存する画像符号化方法においては、静止画像中の物
体の輪郭線いわゆるエッジ領域をいかに効率良く抽出
し、符号化するかが重要となる。さらに、動画像符号化
処理において符号化効率を上げるための手段として、静
止画像から抽出されたエッジ領域の動き補償処理が必要
となる。このエッジ領域の動き補償とは、隣接するフレ
ーム内のエッジ領域間の対応関係を調べ、対応付けがな
されたエッジに関しては前フレームのエッジ領域に対す
る動きベクトルと変形パラメータとを送り、対応が付か
なかったエッジに関してのみ新たに位置情報などの符号
化を行うものである。従って、隣接するフレーム間でエ
ッジの対応付けを行うことが必要となるが、このとき、
各エッジ領域の動きベクトルが必要となる。
【0009】ここで、従来の各フレームの輪郭線を対応
付けるための各エッジ領域の動きベクトルを求める方法
について説明する。
付けるための各エッジ領域の動きベクトルを求める方法
について説明する。
【0010】図6には、従来のエッジ領域の動きベクト
ル検出装置の概略的な構成を示す。
ル検出装置の概略的な構成を示す。
【0011】図6に示す動きベクトル検出装置におい
て、現フレームバッファ41及び次フレームバッファ4
2に格納される、入力信号として連続する2つのフレー
ム画像信号BD0、BD1を用いる。
て、現フレームバッファ41及び次フレームバッファ4
2に格納される、入力信号として連続する2つのフレー
ム画像信号BD0、BD1を用いる。
【0012】まず、処理対象である現フレーム信号BD
0を現フレームバッファ41からエッジ領域検出部43
に送る。このエッジ領域検出部43の概略的な構成を図
7に示し、現フレーム画像からエッジ領域を抽出する処
理手順を説明する。
0を現フレームバッファ41からエッジ領域検出部43
に送る。このエッジ領域検出部43の概略的な構成を図
7に示し、現フレーム画像からエッジ領域を抽出する処
理手順を説明する。
【0013】図7において、現フレーム信号BD0から
成る原画像の画素信号CD0は、差分フィルタであるソ
ーベル(Sobel)フィルタを用いたエッジ強度算出部6
1、62に入力される。このとき、エッジ強度算出部6
1では、図8Bに示すタップ係数のソーベルフィルタが
用いられ、エッジ強度算出62では、図8Aに示すタッ
プ係数のソーベルフィルタが用いられる。これにより、
エッジ強度算出部61では水平方向のエッジ強度を示す
エッジ強度信号CD1が得られ、エッジ強度算出部62
では垂直方向のエッジ強度を示すエッジ強度信号CD2
が得られる。
成る原画像の画素信号CD0は、差分フィルタであるソ
ーベル(Sobel)フィルタを用いたエッジ強度算出部6
1、62に入力される。このとき、エッジ強度算出部6
1では、図8Bに示すタップ係数のソーベルフィルタが
用いられ、エッジ強度算出62では、図8Aに示すタッ
プ係数のソーベルフィルタが用いられる。これにより、
エッジ強度算出部61では水平方向のエッジ強度を示す
エッジ強度信号CD1が得られ、エッジ強度算出部62
では垂直方向のエッジ強度を示すエッジ強度信号CD2
が得られる。
【0014】このエッジ強度信号CD1は乗算器63で
自乗されて水平方向のエッジ強度信号電力CD4が出力
され、また、エッジ強度信号CD2は乗算器64で自乗
されて垂直方向のエッジ強度信号電力CD5が出力され
る。
自乗されて水平方向のエッジ強度信号電力CD4が出力
され、また、エッジ強度信号CD2は乗算器64で自乗
されて垂直方向のエッジ強度信号電力CD5が出力され
る。
【0015】この水平方向のエッジ強度信号電力CD4
と垂直方向のエッジ強度信号電力CD5とは加算器65
で加算され、注目画素のエッジ強度を示す信号CD7を
得る。
と垂直方向のエッジ強度信号電力CD5とは加算器65
で加算され、注目画素のエッジ強度を示す信号CD7を
得る。
【0016】ここで、物体の輪郭や物体間の境界線等の
エッジ領域と、テクスチャ領域内のエッジ領域との特性
の違いを考慮に入れた場合には、エッジ領域とテクスチ
ャ領域とを分離するための特徴量として、画素値(階調
値)の局所的な変化特性と大局的な変化特性とを示す指
標値を用いる手法が有効である。この画素値の局所的な
変化特性を表す特徴量としては、エッジ領域か否かを判
定する際に重要な特徴量である注目画素のエッジ強度が
ある。また、画素値の大局的な変化特性を表す特徴量と
しては、注目画素周辺の空間周波数分布をあげることが
できる。このエッジ領域検出部43では、画素値の大局
的な変化特性を示す特徴量として空間周波数を示す特徴
量を用いる。
エッジ領域と、テクスチャ領域内のエッジ領域との特性
の違いを考慮に入れた場合には、エッジ領域とテクスチ
ャ領域とを分離するための特徴量として、画素値(階調
値)の局所的な変化特性と大局的な変化特性とを示す指
標値を用いる手法が有効である。この画素値の局所的な
変化特性を表す特徴量としては、エッジ領域か否かを判
定する際に重要な特徴量である注目画素のエッジ強度が
ある。また、画素値の大局的な変化特性を表す特徴量と
しては、注目画素周辺の空間周波数分布をあげることが
できる。このエッジ領域検出部43では、画素値の大局
的な変化特性を示す特徴量として空間周波数を示す特徴
量を用いる。
【0017】このため、フィルタリング処理部66にお
いて、原画像の画素信号CD0の、ハイパスフィルタ
(HPF:High Pass Filter)、ローパスフィルタ(L
PF:Low Pass Filter)、又はバンドパスフィルタ
(BPF:Band Pass Filter)を介した出力値をそれぞ
れ算出する。フィルタリング処理部66において用いる
HPFの例としては、例えば図10に示す3×3のタッ
プ数のソーベルフィルタ等があるが、この他に、5×
5、7×7等のタップ数のHPFや、タップ係数が異な
るフィルタも適用することができる。
いて、原画像の画素信号CD0の、ハイパスフィルタ
(HPF:High Pass Filter)、ローパスフィルタ(L
PF:Low Pass Filter)、又はバンドパスフィルタ
(BPF:Band Pass Filter)を介した出力値をそれぞ
れ算出する。フィルタリング処理部66において用いる
HPFの例としては、例えば図10に示す3×3のタッ
プ数のソーベルフィルタ等があるが、この他に、5×
5、7×7等のタップ数のHPFや、タップ係数が異な
るフィルタも適用することができる。
【0018】また、大局的な変化特性を表す特徴量とし
て、局所的な変化特性を表す特徴量である空間周波数の
特徴量の一定領域内における平均値などを用いる。そこ
で、このような大局的な変化特性を示す特徴量を求める
際に必要な局所的特徴量を得るためのマスク領域を、注
目領域周辺に設定する。このマスク領域の種類として、
図9に示す窓領域WA3、WA4が考えられる。
て、局所的な変化特性を表す特徴量である空間周波数の
特徴量の一定領域内における平均値などを用いる。そこ
で、このような大局的な変化特性を示す特徴量を求める
際に必要な局所的特徴量を得るためのマスク領域を、注
目領域周辺に設定する。このマスク領域の種類として、
図9に示す窓領域WA3、WA4が考えられる。
【0019】図9に示すマスク領域である窓領域W
A3、WA4は、注目画素CPが持つエッジ強度の法線方
向にあり、注目画素CPを境界とする注目画素CPの両
側の1次元の領域であり、一方の1次元のマスク領域を
窓領域WA3、他方の1次元のマスク領域を窓領域WA4
とする。これは、エッジ領域EA3を境界として大きく
変わる画素値の変化を、エッジ領域EA3の両側の特徴
量の関係から得ようとするものである。
A3、WA4は、注目画素CPが持つエッジ強度の法線方
向にあり、注目画素CPを境界とする注目画素CPの両
側の1次元の領域であり、一方の1次元のマスク領域を
窓領域WA3、他方の1次元のマスク領域を窓領域WA4
とする。これは、エッジ領域EA3を境界として大きく
変わる画素値の変化を、エッジ領域EA3の両側の特徴
量の関係から得ようとするものである。
【0020】以上のような各種の特徴量を用いたエッジ
領域抽出のための閾値決定の処理は、図7のフィルタリ
ング処理部66、マスク領域設定回路67、及び閾値決
定回路68を用いる。
領域抽出のための閾値決定の処理は、図7のフィルタリ
ング処理部66、マスク領域設定回路67、及び閾値決
定回路68を用いる。
【0021】まず、原画像の画素信号CD0がフィルタ
リング処理部66に入力されて得られる出力信号CD3
を、マスク領域設定回路67に入力する。このマスク領
域設定回路67ではマスク領域を設定し、この設定され
たマスク領域内から求められる特徴量CD6を算出す
る。そして、閾値決定回路68において、特徴量CD6
及び加算器65からのエッジ強度を示す信号CD7をパ
ラメータとする閾値関数Fに応じて閾値信号CD8を求
める。
リング処理部66に入力されて得られる出力信号CD3
を、マスク領域設定回路67に入力する。このマスク領
域設定回路67ではマスク領域を設定し、この設定され
たマスク領域内から求められる特徴量CD6を算出す
る。そして、閾値決定回路68において、特徴量CD6
及び加算器65からのエッジ強度を示す信号CD7をパ
ラメータとする閾値関数Fに応じて閾値信号CD8を求
める。
【0022】尚、閾値関数Fは、テクスチャ領域とエッ
ジ領域とを分離するために最適と思われる閾値を取れる
ようにシミュレーションによって決定されるものであ
る。
ジ領域とを分離するために最適と思われる閾値を取れる
ようにシミュレーションによって決定されるものであ
る。
【0023】閾値決定回路68において用いられる閾値
関数としては、例えば図10に示すように、注目画素の
エッジ強度Eと、2つのマスク領域内の平均値M1、M2
との関係を示す閾値関数F1が用いられる。この閾値関
数F1は、以下の(1)式で示される。
関数としては、例えば図10に示すように、注目画素の
エッジ強度Eと、2つのマスク領域内の平均値M1、M2
との関係を示す閾値関数F1が用いられる。この閾値関
数F1は、以下の(1)式で示される。
【0024】 {M1−(aE−b)}{M2−(aE−b)}=c ・・・(1) (a、b、cは定数) この(1)式に示すマスク領域内の平均値M1、M2の値
により、以下の(2)式に示す閾値Tとなるエッジ強度
Eが得られる。
により、以下の(2)式に示す閾値Tとなるエッジ強度
Eが得られる。
【0025】T=F1(M1・M2) ・・・(2) 閾値が決定された後、エッジ強度を示す信号CD7と閾
値決定回路68から出力される閾値信号CD8とを比較
器69に入力する。例えば、比較器69からの出力信号
CD9は、注目領域がテクスチャ領域であるときには
0、エッジ領域であるときには1として出力される。こ
れにより、注目画素がテクスチャ領域であるのか、ある
いはエッジ領域であるのかを判断する。
値決定回路68から出力される閾値信号CD8とを比較
器69に入力する。例えば、比較器69からの出力信号
CD9は、注目領域がテクスチャ領域であるときには
0、エッジ領域であるときには1として出力される。こ
れにより、注目画素がテクスチャ領域であるのか、ある
いはエッジ領域であるのかを判断する。
【0026】従って、比較器69からの出力信号CD9
を各画素の画素値として得られる画像は、エッジ領域抽
出によって抽出されたエッジ領域であり、このエッジ領
域から成る画像をエッジ画像と呼ぶこととする。
を各画素の画素値として得られる画像は、エッジ領域抽
出によって抽出されたエッジ領域であり、このエッジ領
域から成る画像をエッジ画像と呼ぶこととする。
【0027】尚、図7のエッジ領域信号CD9は、図6
に示されるエッジ領域検出部43から出力されるエッジ
領域信号BD2に相当する。
に示されるエッジ領域検出部43から出力されるエッジ
領域信号BD2に相当する。
【0028】このエッジ領域信号BD2はエッジ画素分
割部44に入力されて、個々のエッジ画素毎に分割さ
れ、個々のエッジ画素信号BD3となる。個々のエッジ
画素信号BD3は、各エッジ画素毎の動きベクトルを求
める動きベクトル検出部50に入力される。
割部44に入力されて、個々のエッジ画素毎に分割さ
れ、個々のエッジ画素信号BD3となる。個々のエッジ
画素信号BD3は、各エッジ画素毎の動きベクトルを求
める動きベクトル検出部50に入力される。
【0029】ここで、動きベクトル検出部50の動作説
明に用いるための個々のエッジ画素信号BD3の具体的
な例を図11に示す。
明に用いるための個々のエッジ画素信号BD3の具体的
な例を図11に示す。
【0030】図11では、2次元の画像信号中に含まれ
る1つのエッジ領域信号BD2を黒い画素で示し、これ
ら複数の黒い画素で示す領域をエッジ領域EA2とす
る。尚、個々のエッジ画素信号BD3は、個々の画素D1
〜D24で示される。このエッジ領域EA2の中央の画素
Dを中心にして探索領域SA2が設けられ、また、この
エッジ領域EA2の周辺にはエッジ近傍窓領域WA2が設
定される。この探索領域SA2とは、ブロックマッチン
グの際に、予測エッジ領域の中心画素が移動する範囲を
示すものである。また、エッジ近傍窓領域WA2とは、
ブロックマッチングの際の誤差評価に用いられる領域で
あり、エッジ画素信号BD3を図6の窓領域設定回路5
1に入力して求める。
る1つのエッジ領域信号BD2を黒い画素で示し、これ
ら複数の黒い画素で示す領域をエッジ領域EA2とす
る。尚、個々のエッジ画素信号BD3は、個々の画素D1
〜D24で示される。このエッジ領域EA2の中央の画素
Dを中心にして探索領域SA2が設けられ、また、この
エッジ領域EA2の周辺にはエッジ近傍窓領域WA2が設
定される。この探索領域SA2とは、ブロックマッチン
グの際に、予測エッジ領域の中心画素が移動する範囲を
示すものである。また、エッジ近傍窓領域WA2とは、
ブロックマッチングの際の誤差評価に用いられる領域で
あり、エッジ画素信号BD3を図6の窓領域設定回路5
1に入力して求める。
【0031】窓領域設定回路51においては、エッジ近
傍窓領域の設定処理を行う。具体的には、窓領域設定回
路51に入力されたエッジ領域内の任意のエッジ画素か
ら一定の距離内に存在する画素をエッジ近傍窓領域の画
素とする。
傍窓領域の設定処理を行う。具体的には、窓領域設定回
路51に入力されたエッジ領域内の任意のエッジ画素か
ら一定の距離内に存在する画素をエッジ近傍窓領域の画
素とする。
【0032】このようにして設定されたエッジ近傍窓領
域信号BD4と、現フレーム信号BD0及び次フレーム信
号BD1とを差分値算出回路52に入力する。
域信号BD4と、現フレーム信号BD0及び次フレーム信
号BD1とを差分値算出回路52に入力する。
【0033】この差分値算出回路52では、エッジ近傍
窓領域信号BD4に示されるエッジ近傍窓領域の各画素
において、現フレームの画素値と、この現フレームの画
素に対応する次フレームの画素値との差分の自乗値を求
め、エッジ近傍窓領域全体の合計を誤差信号BD5とし
て出力する。このエッジ近傍窓領域内の誤差信号BD5
は、探索領域内の各画素に対して求められる。このよう
にして求められた誤差信号BD5は、最小誤差検出回路
53に入力され、最小誤差を持つ画素位置を検出する。
窓領域信号BD4に示されるエッジ近傍窓領域の各画素
において、現フレームの画素値と、この現フレームの画
素に対応する次フレームの画素値との差分の自乗値を求
め、エッジ近傍窓領域全体の合計を誤差信号BD5とし
て出力する。このエッジ近傍窓領域内の誤差信号BD5
は、探索領域内の各画素に対して求められる。このよう
にして求められた誤差信号BD5は、最小誤差検出回路
53に入力され、最小誤差を持つ画素位置を検出する。
【0034】例えば、図12において、最小誤差を持つ
窓領域である窓領域WA2´が現フレームのエッジ近傍
窓領域WA2の下方に見つかった場合には、現フレーム
のエッジ領域EA2の任意の画素Dと、この画素Dに対
応する予測エッジ領域EA2´内の画素D´との位置関
係を比較する。この比較により、画素Dから画素D´へ
の移動量として、(水平方向,垂直方向)=(2,1
0)が求められる。この移動量がエッジ領域EA2の動
きベクトル信号BD6として、最小誤差検出回路53か
ら出力される。
窓領域である窓領域WA2´が現フレームのエッジ近傍
窓領域WA2の下方に見つかった場合には、現フレーム
のエッジ領域EA2の任意の画素Dと、この画素Dに対
応する予測エッジ領域EA2´内の画素D´との位置関
係を比較する。この比較により、画素Dから画素D´へ
の移動量として、(水平方向,垂直方向)=(2,1
0)が求められる。この移動量がエッジ領域EA2の動
きベクトル信号BD6として、最小誤差検出回路53か
ら出力される。
【0035】このように、個々のエッジ領域毎に求めら
れた動きベクトル信号BD6は、エッジ画素信号BD3と
共に動きベクトルマップ作成部45に入力される。この
動きベクトルマップ作成部45では、個々の画素が持つ
動きベクトルを集計し、フレーム中に存在する全エッジ
領域の動きベクトル信号BD7を作成する。
れた動きベクトル信号BD6は、エッジ画素信号BD3と
共に動きベクトルマップ作成部45に入力される。この
動きベクトルマップ作成部45では、個々の画素が持つ
動きベクトルを集計し、フレーム中に存在する全エッジ
領域の動きベクトル信号BD7を作成する。
【0036】このように、超低ビットレートにおける画
像信号符号化を行う際に、原画像の輪郭線を重点的に保
存する符号化方法を用い、この符号化方法を動画像符号
化に適用する場合には、各静止画像中に含まれる輪郭
線、即ちエッジ領域を全てチェーンコーディング等で符
号化すると、情報量が膨大となり、符号化効率が低下し
てしまうので、連続するフレーム内の輪郭線を対応付け
る。対応が付いた輪郭線に対しては、初期値となるフレ
ーム内の輪郭線位置情報のみを送り、以後のフレームで
は移動・変形パラメータ等の形状の差分情報のみを符号
化する。これにより、情報量を削減することができる。
像信号符号化を行う際に、原画像の輪郭線を重点的に保
存する符号化方法を用い、この符号化方法を動画像符号
化に適用する場合には、各静止画像中に含まれる輪郭
線、即ちエッジ領域を全てチェーンコーディング等で符
号化すると、情報量が膨大となり、符号化効率が低下し
てしまうので、連続するフレーム内の輪郭線を対応付け
る。対応が付いた輪郭線に対しては、初期値となるフレ
ーム内の輪郭線位置情報のみを送り、以後のフレームで
は移動・変形パラメータ等の形状の差分情報のみを符号
化する。これにより、情報量を削減することができる。
【0037】この場合には、各フレーム中の輪郭線の対
応付けを行う際に、各輪郭線の動きベクトルを求める必
要がある。
応付けを行う際に、各輪郭線の動きベクトルを求める必
要がある。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なエッジ領域毎の動きベクトル検出方法においては、エ
ッジ領域の形状に沿ったエッジ近傍領域を窓領域とする
ブロックマッチングを行うときに、対象とするエッジ領
域に拡大・縮小・回転・融合・切断等の変形が生じた場
合には、正確な動きベクトルを求めることができないと
いう問題が存在する。
なエッジ領域毎の動きベクトル検出方法においては、エ
ッジ領域の形状に沿ったエッジ近傍領域を窓領域とする
ブロックマッチングを行うときに、対象とするエッジ領
域に拡大・縮小・回転・融合・切断等の変形が生じた場
合には、正確な動きベクトルを求めることができないと
いう問題が存在する。
【0039】例えば、図11に示すエッジ領域EA
1が、図13に示すように、太い点線で分割される左右
2つの領域AR11及び領域AR12にまたがる輪郭線であ
るときに、領域AR11に表される物体は右下方向に移動
し、領域AR12に表される物体は上方向に移動する場合
には、次フレームでは、図14に示すように、エッジ領
域EA1´の内の、右側の領域AR21の隣接するエッジ
画素列を示すエッジリストL1のエッジ画素と左側の領
域AR22の隣接するエッジ画素列を示すエッジリストL
2のエッジ画素とは異なった方向に移動する。
1が、図13に示すように、太い点線で分割される左右
2つの領域AR11及び領域AR12にまたがる輪郭線であ
るときに、領域AR11に表される物体は右下方向に移動
し、領域AR12に表される物体は上方向に移動する場合
には、次フレームでは、図14に示すように、エッジ領
域EA1´の内の、右側の領域AR21の隣接するエッジ
画素列を示すエッジリストL1のエッジ画素と左側の領
域AR22の隣接するエッジ画素列を示すエッジリストL
2のエッジ画素とは異なった方向に移動する。
【0040】しかし、上述したようなエッジ領域毎の動
きベクトル検出方法を用いた場合には、エッジリストL
1とエッジリストL2とを分割することができないため、
求められる動きベクトルは2つの領域の影響を互いに受
けたものになってしまい、正確な動きベクトルを求める
ことができない。
きベクトル検出方法を用いた場合には、エッジリストL
1とエッジリストL2とを分割することができないため、
求められる動きベクトルは2つの領域の影響を互いに受
けたものになってしまい、正確な動きベクトルを求める
ことができない。
【0041】即ち、静止画像中のエッジ領域に、動きの
異なる物体間にまたがるエッジが存在する場合には、個
々のエッジ領域毎にブロックマッチングを行う動きベク
トル検出方法では正確な動きベクトルを得ることができ
ない。
異なる物体間にまたがるエッジが存在する場合には、個
々のエッジ領域毎にブロックマッチングを行う動きベク
トル検出方法では正確な動きベクトルを得ることができ
ない。
【0042】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、エッ
ジ領域が複数の動きの異なる領域にまたがっている場合
にも、正確な動きベクトルを求めることができる動きベ
クトル検出装置を提供するものである。
ジ領域が複数の動きの異なる領域にまたがっている場合
にも、正確な動きベクトルを求めることができる動きベ
クトル検出装置を提供するものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動きベクト
ル検出装置及び動きベクトル検出方法は、フレーム画像
を物体又は領域毎に分割した後に上記物体又は領域を画
素毎に分割し、この画素毎の動きベクトルを検出し、上
記画素毎の動きベクトルを用いて、上記物体又は領域全
体の動きベクトルを求める。
ル検出装置及び動きベクトル検出方法は、フレーム画像
を物体又は領域毎に分割した後に上記物体又は領域を画
素毎に分割し、この画素毎の動きベクトルを検出し、上
記画素毎の動きベクトルを用いて、上記物体又は領域全
体の動きベクトルを求める。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
て、図面を参照しながら説明する。
【0045】図1には、本発明に係る動きベクトル検出
方法を用いる動きベクトル検出装置の実施の形態の概略
的な構成を示す。
方法を用いる動きベクトル検出装置の実施の形態の概略
的な構成を示す。
【0046】この動きベクトル検出装置は、フレーム画
像を物体又は領域毎に分割する領域分割手段であるエッ
ジ領域検出部3及びエッジ領域分割部4と、上記エッジ
領域分割部4からの物体又は領域を画素毎に分割し、こ
の画素毎の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
段であるエッジ画素分割部5及び動きベクトル検出部1
0と、上記動きベクトル検出部10からの画素毎の動き
ベクトルを用いて、上記物体又は領域全体の動きベクト
ルを求める動きベクトルマップ作成手段である動きベク
トルマップ作成部6、動きベクトル調整部7、及び動き
ベクトルマップ作成部8とを有して成る。
像を物体又は領域毎に分割する領域分割手段であるエッ
ジ領域検出部3及びエッジ領域分割部4と、上記エッジ
領域分割部4からの物体又は領域を画素毎に分割し、こ
の画素毎の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手
段であるエッジ画素分割部5及び動きベクトル検出部1
0と、上記動きベクトル検出部10からの画素毎の動き
ベクトルを用いて、上記物体又は領域全体の動きベクト
ルを求める動きベクトルマップ作成手段である動きベク
トルマップ作成部6、動きベクトル調整部7、及び動き
ベクトルマップ作成部8とを有して成る。
【0047】具体的には、上記エッジ領域検出部3で
は、物体の輪郭線を表すエッジ領域を検出し、さらに、
上記エッジ領域分割部4では上記エッジ領域を個々のエ
ッジ領域に分割して、上記エッジ画素分割部5では上記
個々のエッジ領域をエッジ画素毎に分割し、上記動きベ
クトル検出部10では上記エッジ画素毎の動きベクトル
を検出し、上記動きベクトルマップ作成手段では、上記
エッジ画素毎の動きベクトルを用いて上記物体又は領域
全体の動きベクトルを求める。
は、物体の輪郭線を表すエッジ領域を検出し、さらに、
上記エッジ領域分割部4では上記エッジ領域を個々のエ
ッジ領域に分割して、上記エッジ画素分割部5では上記
個々のエッジ領域をエッジ画素毎に分割し、上記動きベ
クトル検出部10では上記エッジ画素毎の動きベクトル
を検出し、上記動きベクトルマップ作成手段では、上記
エッジ画素毎の動きベクトルを用いて上記物体又は領域
全体の動きベクトルを求める。
【0048】このとき、上記動きベクトルマップ作成手
段の動きベクトル調整部7では、上記動きベクトル検出
部10からの画素毎の動きベクトルを用いて、上記物体
又は領域を構成する複数の画素を類似の動きベクトルを
持つ画素から成るセグメント毎に分割し、上記セグメン
ト毎の代表動きベクトルを求める。
段の動きベクトル調整部7では、上記動きベクトル検出
部10からの画素毎の動きベクトルを用いて、上記物体
又は領域を構成する複数の画素を類似の動きベクトルを
持つ画素から成るセグメント毎に分割し、上記セグメン
ト毎の代表動きベクトルを求める。
【0049】また、上記動きベクトル調整部7では、上
記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際に、上記
画素毎の動きベクトルにメディアンフィルタをかける。
また、上記動きベクトル調整部7では、上記複数の画
素を上記セグメント毎に分割する際に、上記画素毎の動
きベクトルにハイパスフィルタをかけた後の出力値の内
の大きい出力値を上記セグメントの境界点とする。
記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際に、上記
画素毎の動きベクトルにメディアンフィルタをかける。
また、上記動きベクトル調整部7では、上記複数の画
素を上記セグメント毎に分割する際に、上記画素毎の動
きベクトルにハイパスフィルタをかけた後の出力値の内
の大きい出力値を上記セグメントの境界点とする。
【0050】次に、この動きベクトル検出装置の動作に
ついて、以下に詳細に説明する。
ついて、以下に詳細に説明する。
【0051】尚、この実施の形態においては、動きベク
トル検出装置が超低ビットレートにおける画像信号符号
化のための動き補償処理部に用いられるものとし、2つ
の物体間にまたがる輪郭線をエッジ領域とし、このエッ
ジ領域における動きベクトルの抽出を行う場合の動作に
ついて述べる。
トル検出装置が超低ビットレートにおける画像信号符号
化のための動き補償処理部に用いられるものとし、2つ
の物体間にまたがる輪郭線をエッジ領域とし、このエッ
ジ領域における動きベクトルの抽出を行う場合の動作に
ついて述べる。
【0052】まず、物体の輪郭線の保存に重点を置いた
超低ビットレート画像符号化の代表的な手法として、3
CC(3 Component Coding)がある。この3CCとは、
原画像をエッジ部分、輝度情報、及びテクスチャ画像情
報に分離し符号化を行うものである。
超低ビットレート画像符号化の代表的な手法として、3
CC(3 Component Coding)がある。この3CCとは、
原画像をエッジ部分、輝度情報、及びテクスチャ画像情
報に分離し符号化を行うものである。
【0053】ここで、3CCによるエンコード処理回路
の概略的な構成を図2に示し、また、3CCによるデコ
ード処理回路の概略的な構成を図3に示す。
の概略的な構成を図2に示し、また、3CCによるデコ
ード処理回路の概略的な構成を図3に示す。
【0054】図2の3CCによるエンコード処理回路で
は、入力画像信号DD0をローカル光生成/符号化部2
1及びエッジ情報検出/符号化部22に入力する。この
ローカル光生成/符号化部21では、入力画像信号DD
0から画像の大局的な輝度情報を示すローカル光(Local
Luminance)成分を求めて符号化し、出力信号DD1を
得る。また、エッジ情報検出/符号化部22では、画像
の輪郭線部分を抽出して符号化し、出力信号DD2を得
る。この出力信号DD1はローカル光信号であり、出力
信号DD2はエッジ情報信号である。
は、入力画像信号DD0をローカル光生成/符号化部2
1及びエッジ情報検出/符号化部22に入力する。この
ローカル光生成/符号化部21では、入力画像信号DD
0から画像の大局的な輝度情報を示すローカル光(Local
Luminance)成分を求めて符号化し、出力信号DD1を
得る。また、エッジ情報検出/符号化部22では、画像
の輪郭線部分を抽出して符号化し、出力信号DD2を得
る。この出力信号DD1はローカル光信号であり、出力
信号DD2はエッジ情報信号である。
【0055】上記出力信号DD1及び出力信号DD2は、
エッジ情報デコード部23に送られてエッジ画像を再構
成する処理によりエッジ画像信号DD3を得る。このエ
ッジ画像信号DD3と上記入力画像信号DD0との差分を
差分回路24で求め、テクスチャ画像信号DD4を得
る。
エッジ情報デコード部23に送られてエッジ画像を再構
成する処理によりエッジ画像信号DD3を得る。このエ
ッジ画像信号DD3と上記入力画像信号DD0との差分を
差分回路24で求め、テクスチャ画像信号DD4を得
る。
【0056】このテクスチャ画像信号DD4は、テクス
チャ画像情報符号化部25に送られて、エントロピー符
号化処理によって符号化され、テクスチャ画像情報信号
DD 5が出力される。
チャ画像情報符号化部25に送られて、エントロピー符
号化処理によって符号化され、テクスチャ画像情報信号
DD 5が出力される。
【0057】このように、入力画像信号DD0は、最終
的には、符号化されたローカル光信号、符号化されたエ
ッジ情報信号、及び符号化されたテクスチャ画像情報信
号に変換される。
的には、符号化されたローカル光信号、符号化されたエ
ッジ情報信号、及び符号化されたテクスチャ画像情報信
号に変換される。
【0058】一方、図3の3CCによるデコード処理回
路では、符号化されたローカル光信号ED1は、デコー
ド処理部31に入力されてデコード処理され、信号ED
4が出力される。
路では、符号化されたローカル光信号ED1は、デコー
ド処理部31に入力されてデコード処理され、信号ED
4が出力される。
【0059】また、符号化されたエッジ情報信号ED2
は、エッジ情報デコード部32に入力される。このエッ
ジ情報デコード部32には、上記信号ED4も入力され
ている。このエッジ情報デコード部32では、信号ED
4とエッジ情報信号ED2とを用いてデコード処理を行う
ことにより、エッジ再構成画像信号ED5を得る。
は、エッジ情報デコード部32に入力される。このエッ
ジ情報デコード部32には、上記信号ED4も入力され
ている。このエッジ情報デコード部32では、信号ED
4とエッジ情報信号ED2とを用いてデコード処理を行う
ことにより、エッジ再構成画像信号ED5を得る。
【0060】また、符号化されたテクスチャ画像情報信
号ED3は、テクスチャ画像情報デコード部33に入力
されてデコード処理され、テクスチャ画像信号ED6を
得る。
号ED3は、テクスチャ画像情報デコード部33に入力
されてデコード処理され、テクスチャ画像信号ED6を
得る。
【0061】上記得られたエッジ再構成画像信号ED5
及びテクスチャ画像信号ED6を加算回路34において
加算することにより、再構成された画像信号ED7を得
る。
及びテクスチャ画像信号ED6を加算回路34において
加算することにより、再構成された画像信号ED7を得
る。
【0062】上述のような3CCによるエンコード処理
及びデコード処理では、物体の輪郭線の保存に重点をお
いて画像の符号化を行っており、同一の情報量でより多
くの輪郭線情報を保存することが再構成された画像の画
質向上となる。このように、3CCを動画像に適用した
場合には、連続するフレームにおいて同一の物体(領
域)に属する輪郭線が、多少の変形や移動を伴いながら
存在することとなる。
及びデコード処理では、物体の輪郭線の保存に重点をお
いて画像の符号化を行っており、同一の情報量でより多
くの輪郭線情報を保存することが再構成された画像の画
質向上となる。このように、3CCを動画像に適用した
場合には、連続するフレームにおいて同一の物体(領
域)に属する輪郭線が、多少の変形や移動を伴いながら
存在することとなる。
【0063】そこで、連続する各フレーム内のエッジの
内、同一の物体上の同一の箇所に存在する輪郭線を対応
付けることにより、対応付けができた輪郭線の情報は、
第1フレームにおける位置情報のみを符号化し、以後の
連続するフレーム内でのエッジ情報は、前フレームの対
応するエッジからの移動量や変形パラメータで表すこと
により、情報量の削減が見込まれる。このときの移動量
や変形パラメータは、エッジ領域中の動きベクトルから
求められる。
内、同一の物体上の同一の箇所に存在する輪郭線を対応
付けることにより、対応付けができた輪郭線の情報は、
第1フレームにおける位置情報のみを符号化し、以後の
連続するフレーム内でのエッジ情報は、前フレームの対
応するエッジからの移動量や変形パラメータで表すこと
により、情報量の削減が見込まれる。このときの移動量
や変形パラメータは、エッジ領域中の動きベクトルから
求められる。
【0064】そこで、エッジ領域内の動きベクトルを検
出する手法が必要になる。このとき、対象のフレーム画
像のエッジ領域内の各エッジ画素について一定の範囲の
窓領域を設定し、ブロックマッチングを行うことにより
得られる各画素における動きベクトルを基に、同一の動
きベクトルを持つ領域毎に分類し、各々の領域毎の代表
の動きベクトルを求める。
出する手法が必要になる。このとき、対象のフレーム画
像のエッジ領域内の各エッジ画素について一定の範囲の
窓領域を設定し、ブロックマッチングを行うことにより
得られる各画素における動きベクトルを基に、同一の動
きベクトルを持つ領域毎に分類し、各々の領域毎の代表
の動きベクトルを求める。
【0065】また、エッジ領域内の画素に対してのみで
はなく、画像中の全ての画素に対して動きベクトル検出
を行い、類似する領域毎に分割する場合もある。
はなく、画像中の全ての画素に対して動きベクトル検出
を行い、類似する領域毎に分割する場合もある。
【0066】図1の動きベクトル検出装置において、現
フレームバッファ1及び次フレームバッファ2に格納さ
れる、入力信号として連続する2つのフレーム画像信号
AD0、AD1を用いる。
フレームバッファ1及び次フレームバッファ2に格納さ
れる、入力信号として連続する2つのフレーム画像信号
AD0、AD1を用いる。
【0067】まず、処理対象フレーム画像の現フレーム
信号AD0を現フレームバッファ1からエッジ領域検出
部3に送る。
信号AD0を現フレームバッファ1からエッジ領域検出
部3に送る。
【0068】このエッジ領域検出部3でエッジ抽出処理
により得られたエッジ領域信号AD2は、エッジ領域分
割部4に入力され、個々のエッジ領域毎に分割されて個
々のエッジ領域信号AD3となる。この個々のエッジ領
域信号AD3は、エッジ画素分割部5に入力され、個々
のエッジ画素毎に分割されて個々のエッジ画素信号AD
4となる。個々のエッジ画素信号AD4は、各エッジ画素
毎の動きベクトルを求める動きベクトル検出回路10に
入力される。
により得られたエッジ領域信号AD2は、エッジ領域分
割部4に入力され、個々のエッジ領域毎に分割されて個
々のエッジ領域信号AD3となる。この個々のエッジ領
域信号AD3は、エッジ画素分割部5に入力され、個々
のエッジ画素毎に分割されて個々のエッジ画素信号AD
4となる。個々のエッジ画素信号AD4は、各エッジ画素
毎の動きベクトルを求める動きベクトル検出回路10に
入力される。
【0069】ここで、動きベクトル検出回路10におけ
る処理動作を、図4に示すエッジ領域EA1を用いて具
体的に説明する。
る処理動作を、図4に示すエッジ領域EA1を用いて具
体的に説明する。
【0070】図4では、2次元の画像信号中に含まれる
1つのエッジ領域信号AD3を複数の黒い画素で示し、
各エッジ画素を画素D1〜D24とする。
1つのエッジ領域信号AD3を複数の黒い画素で示し、
各エッジ画素を画素D1〜D24とする。
【0071】各エッジ画素毎の動きベクトルを求める際
には、注目画素を中心として一定の範囲の探索領域を設
定し、各探索画素毎に探索画素を中心とした矩形の窓領
域を設定してブロックマッチングを行う。図4において
は、探索画素を画素D6とする場合に、画素D6を中心に
設定される、縦7画素、横7画素の太い点線内の7×7
の矩形領域が探索領域SA1とされ、エッジ領域EA1の
周辺に設定される、縦5画素、横5画素の太い点線内の
5×5の矩形領域が窓領域WA1とされる。
には、注目画素を中心として一定の範囲の探索領域を設
定し、各探索画素毎に探索画素を中心とした矩形の窓領
域を設定してブロックマッチングを行う。図4において
は、探索画素を画素D6とする場合に、画素D6を中心に
設定される、縦7画素、横7画素の太い点線内の7×7
の矩形領域が探索領域SA1とされ、エッジ領域EA1の
周辺に設定される、縦5画素、横5画素の太い点線内の
5×5の矩形領域が窓領域WA1とされる。
【0072】エッジ画素周辺の窓領域は、エッジ画素信
号AD4に対する動きベクトルを求める際に用いられる
ものであり、エッジ画素信号AD4を窓領域設定回路1
1に入力することにより、窓領域信号AD5として出力
される。
号AD4に対する動きベクトルを求める際に用いられる
ものであり、エッジ画素信号AD4を窓領域設定回路1
1に入力することにより、窓領域信号AD5として出力
される。
【0073】このようにして設定された窓領域信号AD
5と、現フレーム信号AD0及び次フレーム信号AD1と
を差分値算出回路12に入力する。
5と、現フレーム信号AD0及び次フレーム信号AD1と
を差分値算出回路12に入力する。
【0074】この差分値算出回路12では、窓領域信号
AD5に示される窓領域の各画素において、現フレーム
の画素値と次フレームの画素値との差分の自乗値を求
め、エッジ近傍窓領域全体の合計を誤差信号AD6とし
て出力する。この誤差信号AD6は、最小誤差検出回路
13に入力され、最小誤差を持つ画素位置を検出する。
最小誤差を持つ探索画素であるエッジ画素の位置と注目
画素との移動量が、そのエッジ画素の動きベクトル信号
AD7となる。
AD5に示される窓領域の各画素において、現フレーム
の画素値と次フレームの画素値との差分の自乗値を求
め、エッジ近傍窓領域全体の合計を誤差信号AD6とし
て出力する。この誤差信号AD6は、最小誤差検出回路
13に入力され、最小誤差を持つ画素位置を検出する。
最小誤差を持つ探索画素であるエッジ画素の位置と注目
画素との移動量が、そのエッジ画素の動きベクトル信号
AD7となる。
【0075】具体的には、図4に示すエッジ領域EA1
のエッジリストが、次フレームにおいて、図14に示す
エッジ領域EA1´のエッジリストに変化したときに
は、動きベクトル信号AD7として、図5に示す水平方
向の動きベクトル(H)の値及び垂直方向の動きベクト
ル(V)の値が求められる。
のエッジリストが、次フレームにおいて、図14に示す
エッジ領域EA1´のエッジリストに変化したときに
は、動きベクトル信号AD7として、図5に示す水平方
向の動きベクトル(H)の値及び垂直方向の動きベクト
ル(V)の値が求められる。
【0076】この後、動きベクトル信号AD7は、エッ
ジ画素信号AD4と共に動きベクトルマップ作成部6に
入力され、エッジ領域EA1中の全ての画素毎の動きベ
クトル信号AD8が求められる。この動きベクトル信号
AD8は、動きベクトル調整部7に入力される。
ジ画素信号AD4と共に動きベクトルマップ作成部6に
入力され、エッジ領域EA1中の全ての画素毎の動きベ
クトル信号AD8が求められる。この動きベクトル信号
AD8は、動きベクトル調整部7に入力される。
【0077】この動きベクトル調整部7では、各画素毎
の動きベクトルは個々のエッジリスト毎にまとめられ
る。これにより、類似する動きベクトルを持つ画素が隣
接する場合には、それらの画素は同一の物体上の領域、
即ちセグメントであるとみなされる。このように、各画
素がセグメント毎に分割された後、各々のセグメント毎
の代表動きベクトル信号AD9が求められる。
の動きベクトルは個々のエッジリスト毎にまとめられ
る。これにより、類似する動きベクトルを持つ画素が隣
接する場合には、それらの画素は同一の物体上の領域、
即ちセグメントであるとみなされる。このように、各画
素がセグメント毎に分割された後、各々のセグメント毎
の代表動きベクトル信号AD9が求められる。
【0078】ここで、動きベクトル調整処理部7につい
て具体的に説明する。
て具体的に説明する。
【0079】各エッジ画素毎に求められた動きベクトル
の中には、局所的な画素変化の影響により、周囲の動き
ベクトルとは関連の無い誤りベクトルが得られる場合が
ある。このような誤りベクトルが存在する場合には、エ
ッジリストをセグメントに分割する際に誤った箇所で分
割してしまう原因となる。そこで、動きベクトル調整処
理部7では、このようなノイズの影響を避けるため、セ
グメント分割処理の前処理として、メディアンフィルタ
によるノイズ除去処理を行う。即ち、誤りベクトルを削
除する。
の中には、局所的な画素変化の影響により、周囲の動き
ベクトルとは関連の無い誤りベクトルが得られる場合が
ある。このような誤りベクトルが存在する場合には、エ
ッジリストをセグメントに分割する際に誤った箇所で分
割してしまう原因となる。そこで、動きベクトル調整処
理部7では、このようなノイズの影響を避けるため、セ
グメント分割処理の前処理として、メディアンフィルタ
によるノイズ除去処理を行う。即ち、誤りベクトルを削
除する。
【0080】図5に示すノイズを除去後の水平方向及び
垂直方向の動きベクトルの値は、3タップのメディアン
フィルタを水平方向及び垂直方向に別々に用いた場合の
処理結果である。この場合、画素D15の水平方向の動き
ベクトルの値−1が変更され、前後の画素D14、画素D
17の動きベクトルの値0と同じ値となっている。
垂直方向の動きベクトルの値は、3タップのメディアン
フィルタを水平方向及び垂直方向に別々に用いた場合の
処理結果である。この場合、画素D15の水平方向の動き
ベクトルの値−1が変更され、前後の画素D14、画素D
17の動きベクトルの値0と同じ値となっている。
【0081】このノイズ除去後の動きベクトル信号を、
類似する動きベクトルのセグメントに分類するため、
(1,−1)のHPFを用いてフィルタリングした出力
値の自乗値を、隣接した動きベクトルの差分信号として
求める。この差分信号の値が大きくなる箇所は、動きベ
クトルが大きく変化する境界であると考えられる。そこ
で、閾値以上の値を示す箇所をセグメントの境界とみな
す。図5では、画素D13と画素D14との間をセグメント
の境界とみなし、画素D1〜画素D13をエッジリスト
L1、画素D14〜画素D24をエッジリストL2とする。
類似する動きベクトルのセグメントに分類するため、
(1,−1)のHPFを用いてフィルタリングした出力
値の自乗値を、隣接した動きベクトルの差分信号として
求める。この差分信号の値が大きくなる箇所は、動きベ
クトルが大きく変化する境界であると考えられる。そこ
で、閾値以上の値を示す箇所をセグメントの境界とみな
す。図5では、画素D13と画素D14との間をセグメント
の境界とみなし、画素D1〜画素D13をエッジリスト
L1、画素D14〜画素D24をエッジリストL2とする。
【0082】この求められた各セグメント毎に、セグメ
ント内に含まれる全画素の動きベクトルの平均値を求め
る。このセグメントの全画素の動きベクトルの平均値を
代表動きベクトルとする。図5の各セグメントの代表動
きベクトルに示されるように、右側のエッジリストL1
は右下方向に、左側のエッジリストL2は上方向に移動
していることが分かる。
ント内に含まれる全画素の動きベクトルの平均値を求め
る。このセグメントの全画素の動きベクトルの平均値を
代表動きベクトルとする。図5の各セグメントの代表動
きベクトルに示されるように、右側のエッジリストL1
は右下方向に、左側のエッジリストL2は上方向に移動
していることが分かる。
【0083】尚、代表動きベクトルとして、セグメント
内の各画素の動きベクトルの平均値を用いる代わりに、
モードやNランクの動きベクトル等の特定の特徴を示す
動きベクトルを用いることもできる。ここで、モードと
はセグメント内の各画素の動きベクトルの出力値をソー
トした後に得られる最多頻度の動きベクトルであり、N
ランクとは、セグメント内の各画素の動きベクトルの出
力値をソートした後に得られるN番目の値である。
内の各画素の動きベクトルの平均値を用いる代わりに、
モードやNランクの動きベクトル等の特定の特徴を示す
動きベクトルを用いることもできる。ここで、モードと
はセグメント内の各画素の動きベクトルの出力値をソー
トした後に得られる最多頻度の動きベクトルであり、N
ランクとは、セグメント内の各画素の動きベクトルの出
力値をソートした後に得られるN番目の値である。
【0084】代表動きベクトル信号AD9は、個々のエ
ッジ領域信号AD3と共に動きベクトルマップ作成部8
に入力される。この動きベクトルマップ作成部8では、
個々のセグメントが持つ動きベクトルを集計し、フレー
ム中に存在するエッジ領域全体の動きベクトル信号AD
10を出力する。
ッジ領域信号AD3と共に動きベクトルマップ作成部8
に入力される。この動きベクトルマップ作成部8では、
個々のセグメントが持つ動きベクトルを集計し、フレー
ム中に存在するエッジ領域全体の動きベクトル信号AD
10を出力する。
【0085】尚、各セグメントの代表動きベクトルを用
いて、アフィン変換により、エッジ領域の拡大又は縮小
係数や回転係数等のパラメータを求めることもできる。
いて、アフィン変換により、エッジ領域の拡大又は縮小
係数や回転係数等のパラメータを求めることもできる。
【0086】上述のような動きベクトル検出装置におい
て、動きの異なる物体の領域にまたがるエッジ領域にお
いても、動きベクトルを各画素毎に求め、類似する動き
ベクトルをもつ領域毎に分割し、各領域の代表動きベク
トルを求めることにより、より正確な動きベクトルを求
めることができる。
て、動きの異なる物体の領域にまたがるエッジ領域にお
いても、動きベクトルを各画素毎に求め、類似する動き
ベクトルをもつ領域毎に分割し、各領域の代表動きベク
トルを求めることにより、より正確な動きベクトルを求
めることができる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明からも明かなように、本発明
に係る動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法
は、フレーム画像を物体又は領域毎に分割した後に上記
物体又は領域を画素毎に分割し、この画素毎の動きベク
トルを検出し、上記画素毎の動きベクトルを用いて、上
記物体又は領域全体の動きベクトルを求めることによ
り、動きの異なる物体の領域にまたがるエッジ領域にお
いても、正確な動きベクトルを求めることができるの
で、連続するフレーム内のエッジ領域の対応付けを行う
際に、対応付けが成功するエッジ領域の割合が増し、符
号化効率を高めることができる。
に係る動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法
は、フレーム画像を物体又は領域毎に分割した後に上記
物体又は領域を画素毎に分割し、この画素毎の動きベク
トルを検出し、上記画素毎の動きベクトルを用いて、上
記物体又は領域全体の動きベクトルを求めることによ
り、動きの異なる物体の領域にまたがるエッジ領域にお
いても、正確な動きベクトルを求めることができるの
で、連続するフレーム内のエッジ領域の対応付けを行う
際に、対応付けが成功するエッジ領域の割合が増し、符
号化効率を高めることができる。
【図1】本発明に係る動きベクトル検出装置の実施の形
態の概略的な構成図である。
態の概略的な構成図である。
【図2】3CCのエンコード処理回路の概略的な構成図
である。
である。
【図3】3CCのデコード処理回路の概略的な構成図で
ある。
ある。
【図4】図1の動きベクトル検出装置におけるエッジ領
域、窓領域、及び検索領域を示す図である。
域、窓領域、及び検索領域を示す図である。
【図5】各画素の動きベクトルの値及び動きベクトルの
平均値を示す図である。
平均値を示す図である。
【図6】従来の動きベクトル検出装置の実施の形態の概
略的な構成図である。
略的な構成図である。
【図7】エッジ領域検出部の概略的な構成図である。
【図8】ソーベルフィルタのタップ係数を示す図であ
る。
る。
【図9】1次元のマスク領域を示す図である。
【図10】閾値関数を示す図である。
【図11】エッジ領域、窓領域、及び探索領域を示す図
である。
である。
【図12】現フレーム及び次フレームの各窓領域を示す
図である。
図である。
【図13】次フレームにおけるエッジ領域の周辺領域の
移動方向を示す図である。
移動方向を示す図である。
【図14】現フレーム及び次フレームの各エッジ領域の
位置を示す図である。
位置を示す図である。
1 現フレームバッファ 2 次フレームバッファ 3 エッジ領域検出部 4 エッジ領域分割部 5 エッジ画素分割部 6 動きベクトルマップ作成部 7 動きベクトル調整部 8 動きベクトルマップ作成部 10 動きベクトル検出部 11 窓領域設定回路 12 差分値算出回路 13 最小誤差検出回路
Claims (14)
- 【請求項1】 フレーム画像を物体又は領域毎に分割す
る領域分割手段と、 上記領域分割手段からの物体又は領域を画素毎に分割
し、この画素毎の動きベクトルを検出する動きベクトル
検出手段と、 上記動きベクトル検出手段からの画素毎の動きベクトル
を用いて、上記物体又は領域全体の動きベクトルを求め
る動きベクトルマップ作成手段とを有して成ることを特
徴とする動きベクトル検出装置。 - 【請求項2】 上記領域分割手段では、物体の輪郭線を
表すエッジ領域を検出して個々のエッジ領域に分割し、
上記動きベクトル検出手段では、上記個々のエッジ領域
をエッジ画素毎に分割して上記エッジ画素毎の動きベク
トルを検出し、上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記エッジ画素毎の動きベクトルを用いて上記物体又は
領域全体の動きベクトルを求めることを特徴とする請求
項1記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項3】 上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記動きベクトル検出手段からの画素毎の動きベクトル
を用いて、上記物体又は領域を構成する複数の画素を類
似の動きベクトルを持つ画素から成るセグメント毎に分
割し、上記セグメント毎の代表動きベクトルを求めるこ
とを特徴とする請求項2記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項4】 上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際に、上
記画素毎の動きベクトルにメディアンフィルタをかける
ことを特徴とする請求項3記載の動きベクトル検出装
置。 - 【請求項5】 上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際に、上
記画素毎の動きベクトルにハイパスフィルタをかけた後
の出力値の内の大きい出力値を上記セグメントの境界点
とすることを特徴とする請求項3記載の動きベクトル検
出装置。 - 【請求項6】 上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記セグメントを構成する画素毎の動きベクトルの平均
値、上記画素毎の動きベクトル内の最多頻度の動きベク
トル、又は上記画素毎の動きベクトルをソートした後の
所定の動きベクトルを上記セグメント毎の代表動きベク
トルとすることを特徴とする請求項5記載の動きベクト
ル検出装置。 - 【請求項7】 上記動きベクトルマップ作成手段では、
上記セグメント毎の代表動きベクトルを用いて、エッジ
領域全体の拡大、縮小、又は回転係数を求めることを特
徴とする請求項6記載の動きベクトル検出装置。 - 【請求項8】 フレーム画像を物体又は領域毎に分割す
る領域分割工程と、 上記物体又は領域を画素毎に分割し、この画素毎の動き
ベクトルを検出する動きベクトル検出工程と、 上記画素毎の動きベクトルを用いて、上記物体又は領域
全体の動きベクトルを求める動きベクトルマップ作成工
程とから成ることを特徴とする動きベクトル検出方法。 - 【請求項9】 上記領域分割工程では、物体の輪郭線を
表すエッジ領域を検出して個々のエッジ領域に分割し、
上記動きベクトル検出工程では、上記個々のエッジ領域
をエッジ画素毎に分割して上記エッジ画素毎の動きベク
トルを検出し、上記動きベクトルマップ作成工程では、
上記エッジ画素毎の動きベクトルを用いて上記物体又は
領域全体の動きベクトルを求めることを特徴とする請求
項8記載の動きベクトル検出方法。 - 【請求項10】 上記動きベクトルマップ作成工程で
は、上記動きベクトル検出手段からの画素毎の動きベク
トルを用いて、上記物体又は領域を構成する複数の画素
を類似の動きベクトルを持つ画素から成るセグメント毎
に分割し、上記セグメント毎の代表動きベクトルを求め
ることを特徴とする請求項9記載の動きベクトル検出方
法。 - 【請求項11】 上記動きベクトルマップ作成工程で
は、上記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際
に、上記画素毎の動きベクトルにメディアンフィルタを
かけることを特徴とする請求項10記載の動きベクトル
検出方法。 - 【請求項12】 上記動きベクトルマップ作成工程で
は、上記複数の画素を上記セグメント毎に分割する際
に、上記画素毎の動きベクトルにハイパスフィルタをか
けた後の出力値の内の大きい出力値を上記セグメントの
境界点とすることを特徴とする請求項10記載の動きベ
クトル検出方法。 - 【請求項13】 上記動きベクトルマップ作成工程で
は、上記セグメントを構成する画素毎の動きベクトルの
平均値、上記画素毎の動きベクトル内の最多頻度の動き
ベクトル、又は上記画素毎の動きベクトルをソートした
後の所定の動きベクトルを上記セグメント毎の代表動き
ベクトルとすることを特徴とする請求項12記載の動き
ベクトル検出方法。 - 【請求項14】 上記動きベクトルマップ作成工程で
は、上記セグメント毎の代表動きベクトルを用いて、エ
ッジ領域全体の拡大、縮小、又は回転係数を求めること
を特徴とする請求項13記載の動きベクトル検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24496095A JPH0993584A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24496095A JPH0993584A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993584A true JPH0993584A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17126519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24496095A Pending JPH0993584A (ja) | 1995-09-22 | 1995-09-22 | 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0993584A (ja) |
-
1995
- 1995-09-22 JP JP24496095A patent/JPH0993584A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5835237A (en) | Video signal coding method and apparatus thereof, and video signal decoding apparatus | |
US6226050B1 (en) | Signal adaptive filtering method for reducing ringing noise and signal adaptive filter | |
KR100578682B1 (ko) | 가변 블록 크기를 이용한 계층적 움직임 추정 장치 및방법 | |
US6983079B2 (en) | Reducing blocking and ringing artifacts in low-bit-rate coding | |
JP5124562B2 (ja) | テクスチャレベルに基づく量子化調整 | |
US6668097B1 (en) | Method and apparatus for the reduction of artifact in decompressed images using morphological post-filtering | |
JP5039777B2 (ja) | Dcシフトアーチファクトに対する量子化調整 | |
KR20010033797A (ko) | 스케일 가능한 계층적 움직임 추정을 실행하는 장치 및방법 | |
EP0659019A2 (en) | Method of and system for enhancing distorted graphical information | |
KR100308016B1 (ko) | 압축 부호화된 영상에 나타나는 블럭현상 및 링현상 제거방법및 영상 복호화기 | |
JPH08186714A (ja) | 画像データのノイズ除去方法及びその装置 | |
JP4045913B2 (ja) | 画像符号化装置、画像符号化方法、および画像処理装置 | |
CN104754357A (zh) | 基于卷积神经网络的帧内编码优化方法及装置 | |
Fracastoro et al. | Predictive graph construction for image compression | |
CN110324617A (zh) | 图像处理方法及装置 | |
KR20180079314A (ko) | 그래프 기반 리프팅 변환을 이용하여 비디오 신호를 인코딩, 디코딩하는 방법 및 장치 | |
JP2005318614A (ja) | 入力画像中のアーチファクトを低減する方法 | |
Niu et al. | Edge-based perceptual image coding | |
JPH0638189A (ja) | 画像符号化方法 | |
JP3736291B2 (ja) | 画像信号復号化装置および方法 | |
JPH0993585A (ja) | 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 | |
JPH0993584A (ja) | 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法 | |
KR100505510B1 (ko) | 영역 적응성 대역 분할 영상압축방법 | |
JP4070846B2 (ja) | 画像符号化装置、画像復号化装置、画像符号化方法、及び画像復号化方法 | |
JPH0448310B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040309 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |