JPH0991428A - 線状材の線径判定装置 - Google Patents

線状材の線径判定装置

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JPH0991428A
JPH0991428A JP7244369A JP24436995A JPH0991428A JP H0991428 A JPH0991428 A JP H0991428A JP 7244369 A JP7244369 A JP 7244369A JP 24436995 A JP24436995 A JP 24436995A JP H0991428 A JPH0991428 A JP H0991428A
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JP
Japan
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color
data
wire
line
reference line
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Withdrawn
Application number
JP7244369A
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English (en)
Inventor
Naoto Watanabe
直人 渡邉
Naoyuki Ishimaru
直之 石丸
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダミー線Aの線径,線色を判定して、ダミー線
Aの種類を自動的に判別する。 【解決手段】角度付き反射ミラー11に全反射平面ミラ
ー11a,11bが形成するとともに白色地に黒色の基
準線12aを印した基準板12を配設する。検査部1に
ダミー線Aをセットする。照明部2により検査部1を照
明する。CCDのカメラヘッド3で、基準板12、全反
射平面ミラー11a,11bおよびダミー線Aを撮像す
る。パーソナルコンピュータ5により、撮像画像上でダ
ミー線Aの両側について、基準線12aを検出する。基
準線12aを含む検出幅の画素の平均輝度データの変化
を検出する。平均輝度データの変化点から基準線12a
とダミー線Aとの交点を求める。ダミー線Aの両側につ
いての交点位置から線径を求める。R,G,Bデータ
を、Y(輝度)データ、S(彩度)データ、H(色相)
データからなる色データに変換し、色データを線色の基
本色の色データの画素分布画素分布と照合し、線色を判
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電線のよう
な線状材の線径の違いにより種類を判別するのに適し
た、線状材の線径判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤーハーネス製造工程では、
自動切断圧着機を使用して、規格に応じた所定の線色と
線径の電線に所定の端子を圧着する加工処理が行われて
いる。この自動切断圧着機では多種規格製品の製造が行
われており、製造製品の種類の切替え時には、規格どお
りの製品が自動切断圧着機で製造されているか検査を行
う必要がある。このとき、長さ140mm程度のダミー
線(試打線)を自動切断圧着機で試作し、このダミー線
の検査をすることで、自動切断圧着機の切替え作業をス
ムーズに行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このダミー
線の線色、線径、端子が規格どおり製造されているかの
検査は人手により目視で行われていた。この作業は、特
に線径が小さい場合には、時間を要し、労力もかかると
いう問題があった。例えば、線径は1mm程度のものが
あり、目視では線径の判定が困難であった。
【0004】本発明は、電線のような線状材を対象とし
て、その線径を自動的に判定できる線状材の線径判定装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになした本発明の線状材の線径判定装置は、予め決め
られた複数種類の線径を有する線状材について、該線状
材の線径を判定する線状材の線径判定装置であって、前
記線状材と直交するように該線状材の背景に配された基
準線と、前記基準線と前記線状材の表面を撮像して該撮
像した画像における画素の輝度データを得る撮像手段
と、前記撮像手段で撮像した画像における前記線状材の
前記基準線に沿う方向の両側について、該画像における
前記基準線と交差する方向に画素を検索して該画素の輝
度データから該基準線を検出し、該検出した基準線に沿
って画素を検索して該画素の輝度データから該基準線と
前記線状材との交点を求め、該線状材の両側の交点の位
置に基づいて該線状材の線径を判定する線径判定手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の線状材の線径判定装置によれば、撮像
手段で撮像した画像における線状材の両側で、先ず、基
準線と交差する方向に画素を検索してその輝度データか
ら基準線を検出し、この基準線に沿って画素を検索して
その輝度データから基準線と線状材との交点が求めら
れ、この線状材の基準線に沿う方向の両側の交点の位置
に基づいて線状材の線径が判定される。
【0007】
【発明の実施の形態】図14は本発明実施例の判定装置
が対象とするダミー線の一例を示す図である。ダミー線
は、導線10aに絶縁材10bを被覆した電線10を用
いその両端に端子20a,20bを圧着したものであ
る。このダミー線は、次表1に示したような線色、線径
および端子の種類の各組み合わせに応じて多種類存在す
る。なお、ダミー線の線色は10数色の基本色を用い
て、1色のベースに他の色の細線(ストライプ)を入れ
た2色組み合わせのものや単一色で無地のものなどがあ
り、線径が細い場合には、特にこの線色パターンの判定
も目視では困難になる。そこで、この実施例では、線色
の判定および端子の種類の判定も行う場合について説明
する。
【0008】
【表1】
【0009】なお、「線色」とは電線10の単色である
パターンおよび2色であるパターンの種類を指してお
り、この線色を構成する表1の13色の色自体を指すと
きは以後「基本色」という。また、表1において、線径
については導線10aの断面積で示してあるが、実際の
線径は表1の値をSとすると2×√(S/π)である。
【0010】図1は本発明を適用したダミー線の判別装
置の要部を示す図である。この判別装置は、ダミー線A
をセットする検査部1、検査部1に照明光を照射する照
明部2、ダミー線Aを撮像するカメラヘッド3、カメラ
ヘッド3の出力信号を処理するカメラ本体4、ダミー線
Aの種類の判別処理等を行うパーソナルコンピュータ5
およびカメラヘッド3への電源供給等を行うカメラアダ
プター6から構成されている。なお、検査部1、照明部
2およびカメラヘッド3は図示しない部材に固定されて
いる。
【0011】図2は検査部1の斜視図であり、検査部1
は、アルミ蒸着により2面の全反射平面ミラー11a,
11bが形成された角度付き反射ミラー11、白色地に
黒色の基準線12aが印された基準板12、および、ダ
ミー線Aの両端の端子部のそれぞれ背景となる黒色系の
背景板13を備えている。角度付き反射ミラー11の全
反射平面ミラー11a,11bは120度の角度を成し
て谷線Vで会合しており、角度付き反射ミラー11は、
谷線Vが前記カメラヘッド3の光軸Zに対して直角とな
るように配設されている。また、基準板12はその基準
線12aが谷線Vおよび光軸Zにそれぞれ直角に交差す
るように配設されている。
【0012】以上の構成において、ダミー線Aを光軸Z
に直交させ、かつ、全反射平面ミラー11a,11bの
谷線Vに平行となるように配置し、カメラヘッド3でこ
のダミー線Aを撮像する。このとき、ダミー線Aの背後
に基準板12とその基準線12aが位置し、全反射平面
ミラー11a,11bによりダミー線Aの裏側が2方向
のアングルで映し出される。
【0013】図3は照明部2を示す斜視図であり、照明
部2は、乳白色アクリル板で断面形状半円型のドーム型
拡散板21と、2本の円形の高周波蛍光灯22a,22
bを同心円状に配設したリング照明22とを備えてい
る。リング照明22はドーム型拡散板21に対して検査
部1と反対側から接近して配設されており、この照明部
2は、リング照明22の白色光をドーム型拡散板21で
拡散して検査部1を均一に照らし出す。ドーム型拡散板
21の中央には円形の撮像用窓21aが形成されてお
り、前記カメラヘッド3により、リング照明22の中央
空間および撮像用窓21aを介して検査部1側の像が撮
像される。
【0014】カメラヘッド3は単板式RGBカラーCC
Dカメラであり、512×512画素の解像度で各画素
のR,G,B輝度信号をカメラ本体4に出力する。ま
た、カメラヘッド3は、画素の垂直の配列方向が検査部
1における基準線12aと光学的に平行になるように設
定されている。カメラ本体4は、各画素のR,G,B輝
度信号をA/D変換して各々0〜255レベルの数値デ
ータであるR,G,Bデータ(デジタルデータ)を出力
する。すなわち、このR,G,Bデータは各画素におけ
るR,G,Bの各々の輝度を256階調で表したデータ
となる。そして、パーソナルコンピュータ5は、この各
画素に対応するR,G,Bデータを読み取り、後述説明
するように、ダミー線の線径、線色および端子を判定し
てダミー線の種類を判別する。
【0015】図4は実施例におけるダミー線の撮像画像
の一例を示す図である。なお、同図はダミー線の太さを
誇張して示してある。また、同図および以下の説明にお
いて、混同のおそれがないかぎり、各部材の画像を指す
ときも対応する部材と同名で表記し、対象が画像である
ことを示す符号として、対応する部材の符号に「′」記
号をつけた符号を用いる。
【0016】図4(A) ,(C) は左右の端子20a,20
bの部分に対応する抽出画像、図4(B) は電線10の中
央部分に対応する抽出画像であり、これらの抽出画像は
カメラヘッド3の画角に対応する512×512画素の
画像から抽出したものである。なお、このような部分的
な抽出画像は、検査部1とカメラヘッド3との位置関係
が固定されているので、予め画素位置を決めておくこと
により容易に抽出することができる。
【0017】図4(B) に示した抽出画像において、電線
10′の背景の片側には基準板12′とその基準線12
a′が存在し、その横には全反射平面ミラー11a′,
11b′とこれに映る電線10′(裏面)が上下両側に
存在する。そして、前記照明部2からの照明光は白色光
であるとともに、基準板12は白地で、全反射平面ミラ
ー11a,11bは鏡面であるので、基準線12′と電
線10′の周囲は白色となる。また、図4(A) ,(C) に
示した抽出画像においては、左右の端子20a′,20
b′の周囲に黒色系の背景板13′が存在する。
【0018】パーソナルコンピュータ5は、以上のよう
な画像におけるR,G,Bデータを1フレーム分読み取
って画像メモリに記憶し、このR,G,Bデータと対応
する画素の座標(位置情報)に基づいて、線径の判定、
線色の判定および端子の判定を行う。
【0019】(線径の判定)図5は線径の判定を行う検
査フローを説明する図である。先ず、図5(A) の矢印
のように、予め決められた画素から基準線12a′に向
かって水平方向に順次画素を検索し、各画素のR,G,
Bデータを読み出してこのR,G,Bデータから得られ
る画素の輝度データ(明るさ)が予め設定されたしきい
値TH1以下になったか否かを判定して基準線12a′
の位置(画素の水平座標)を検出する。すなわち、水平
方向の画素の輝度データを求めると、この輝度データは
例えば図5(B) のように基準線12a′に対応する画素
で輝度データがしきい値TH1より低くなるので、この
輝度データから基準線12a′の位置を検出する。
【0020】基準線12a′の位置を検出すると、図5
(A) の矢印のように、基準線12a′を下方に辿りな
がら画素の輝度データを検索して電線10′の上端位置
(垂直座標)を検出してその垂直座標の値を記憶する。
すなわち、図5(C) のよう電線10′に対応する画素の
輝度データは基準板12′の背景部分の輝度データ(図
5(B) )より低くなるので(暗い電線色の場合)、後述
説明するようにこの輝度データの違いから電線10′の
上端位置を検出する。
【0021】次に、図5(A) の矢印のように、予め決
められた画素から基準線12a′の方向に画素の輝度デ
ータを検索して基準線12a′の位置を検出し、さら
に、矢印のように基準線12a′を上方に辿りながら
画素の輝度データを検索して電線10′の下端位置を検
出してその垂直座標の値を記憶する。
【0022】図6は電線10′の上端位置を検出するロ
ジックを説明する図である。なお、以下の説明では、画
像の水平方向の画素の並びを「ライン」という。図6
(A) のように基準線12a′から左右水平に一定画素数
の検出幅を設け、基準線12a′に沿って、各ライン毎
に検出幅に含まれる画素の輝度データを検索していき、
このとき1ラインおきの2ラインの輝度データの差分
(絶対値)を順次求める。そして、この差分が予め設定
したしきい値TH2以上になると、その2ラインの間の
ラインの垂直座標を電線10′の上端位置として決定す
る。
【0023】すなわち、図6(A) に示した(i−2),(i−
1),(i) ,(i+1)の各ラインにおける輝度データは図6
(B) ,(C) ,(D) ,(E) のようになり、電線10′部分
での輝度データが背景部分の輝度データより低くなる。
そこで、電線10′の無い状態で基準線12a′のみが
含まれている検査幅について各ラインの輝度データの差
分を算出し、その最大値×αをしきい値TH2として採
用する。なお、αは、+2以上の整数でしきい値TH2
が例えば図6(E) における輝度データと図6(B) ,(C)
,(D) における輝度データとの差を越えないような値
とする。このようにしきい値TH2を設定しておき、2
ライン(i−1),(i+1)の輝度データの差分がしきい値T
H2以上になると、電線10′が検出されたと判定し、
その2ライン(i−1),(i+1)の間のライン(i) の垂直座
標を電線10′の上端位置として決定する。なお、電線
10′の下端位置も同様のロジックで検出する。
【0024】そして、電線10′の上端位置の垂直座標
と下端位置の垂直座標の差分(絶対値)から線径を求め
る。すなわち、検査部1とカメラヘッド3との位置関係
は固定されているので、この位置関係に基づいて設定し
た換算係数等により画像における座標系の距離を実際の
空間距離に換算して線径を求める。そして、前表1のど
の種類であるかを判定する。なお、画像における電線1
0′の線径は20〜30画素程度である。
【0025】(線色の判定)図7は線色の判定を行う検
査フローを説明する図である。線色の判定では画像中の
3本の電線10′についてR,G,Bデータをサンプリ
ングする。しかし、電線10にはベース色とストライプ
色の線色の他に、例えば図7に示したようにバンドマー
クと呼ばれる銀色のマークが印刷されているものがあ
り、この部分のサンプリングデータでは線色の判定が不
可能となる。そこで、図7の矢印およびのように、
バンドマークの間隔より広い間隔のデータサンプリング
ラインを設定し、この2か所でサンプリングを行う。
【0026】先ず、図7の、の順にR,G,Bデー
タを垂直に2本分サンプリングし、サンプリングした各
画素に対応するR,G,Bデータを各々の画素に対応す
る色データに変換する。この色データは、輝度を示すY
データ、彩度を示すSデータおよび色相を示すHデータ
であり、次式(1)に基づいてR,G,Bデータから算
出する。なお、R,G,B,Y,Sは0〜255のレベ
ルであり、Hは0〜360のレベルである。
【0027】
【数1】
【0028】以上のようにしてデータサンプリングライ
ン上の各画素のR,G,BデータをY,S,Hの色デー
タに変換すると、次に、電線10′の部分のみの色デー
タを抽出する。すなわち、電線10′以外の部分のデー
タは白色に対応してYが255に近く、Sが0に近い値
となるので、これらの値に基づいて全体のデータ群から
電線10′以外の部分のデータを削除して電線10′の
部分のみの色データを抽出する。次に、線色の判定が可
能な1方のデータサンプリングラインの色データ、すな
わちバンドマーク部分でない方の色データを選択する。
そして、後述説明するように、選択した色データを予め
記憶している各基本色についての画素分布と照合して線
色の判定を行う。
【0029】一つのデータサンプリングライン中で電線
10′部分の画素は複数点あるのでサンプリングした
R,G,Bデータはデータ群を成しており、各画素毎に
変換したY,S,Hデータもデータ群を成す。そして、
このY,S,Hの各々のデータ群において同じデータ値
の画素同志を集計すると、図8(A) ,(B) ,(C) に示し
たようにそれぞれY,S,Hに対応する正規分布状の画
素分布となる。なお、このようにY,S,Hが分散する
のは線色が単色の場合であっても照明の加減や電線10
の表面の反射角度の差などにより、画素によってY,
S,Hデータの値が異なるためである。また、線色が2
色の場合は当然に分散する。
【0030】このような3つ一組の画素分布は、線色が
基本色の単色である電線10毎に得ることができ、これ
らの画素分布は、少なくともY,S,Hの3つを一組と
してみると基本色毎に異なったものとなる。各画素分布
における最小点と最大点との間を色領域、最多データ点
を色重心とすると、この色領域を示す最小点データと最
大点データおよび色重心データは各画素分布の特徴を表
している。
【0031】そこで、各基本色についてY,S,Hの画
素分布を予め求め、各基本色に対応する最小点データ、
最大点データおよび色重心データを予めメモリに登録し
ておく。例えば図9に画素分布の一例として基本色の内
の赤,緑,青の各色についてのY,S,Hの各画素分布
を示す。実際には、Y,S,Hの各々について基本色の
13色分の画素分布があり、これらのデータを登録す
る。そして、線色の判定時に撮像画像から得たY,S,
Hデータすなわち未知データと登録してある基本色のデ
ータとを比較して線色を判定する。
【0032】図10はパーソナルコンピュータ5におけ
る線色の判定ロジックを示すフローチャートであり、同
図に基づいて線色の判定ロジックについて説明する。な
お、すでに、判別対象のダミー線についてのY,S,H
データが未知データとして得られているものとする。先
ず、ステップS1で次のように白データの補正を行う。
線色には白色があるが、白色は線色部分以外のデータと
なってしまい、色としての検出が不可能となる。このた
め、電線10′の部分のみの色データを抽出した際に、
線径検査で得た線径に対応する画素数の約3倍(反射ミ
ラーによる2本の電線10′と直接画像の電線10′)
のデータ数に満たない線色の未知データ数を得た場合
は、不足分を白色と判断して白色の色データを補充す
る。
【0033】ところで、一つの画素のY,S,Hデータ
はY,S,Hの3次元色空間内の1点に対応し、基本色
13色の各色重心(Y,S,Hデータ)は3次元色空間
内の13個の点にそれぞれ対応する。また、未知データ
全体は、その未知データの画素分布に対応してその色重
心データに対応する点の周りに分布する。そこで、この
3次元色空間における未知データと基本色13色の各色
重心との位置関係に基づいて、ステップS2以降で色重
心距離比較方法および色領域マッピング方法により、線
色を判定する。
【0034】(色重心距離比較方法)先ず、ステップS
2で、この3次元色空間における未知データに対応する
点と基本色13色の各色重心に対応する13個の点との
距離(以下、「色重心距離」という。)をそれぞれ求め
て、各未知データ毎に色重心距離が最小値となる基本色
を求め、基本色毎に、その基本色に対して色重心距離が
最小値となる未知データ(以後、「基本色に属する未知
データ」という。)の個数(画素数)を計数する。
【0035】例えば、未知データがa組(1画素でY,
S,Hの1組)ある場合、i番目のY,S,Hの未知デ
ータをDYi,DSi,DHi、j番目の基本色のY,S,H
の色重心をGYj,GSj,GHj、j番目の基本色との色重
心距離をGLj 、j番目の基本色に属する未知データの
個数の計数値をCj とし、次式(2)を計算する。
【0036】
【数2】
【0037】次に、GLj が最小値となるjに対して次
式(3)の代入式を実行する。なお、式(3)は、Cj
を1増加させた値をCj に記憶することを意味する。
【0038】
【数3】
【0039】そして、以上の計算と計数をi=1〜aま
で繰り返す。
【0040】次に、ステップS3で、未知データ全体に
対して距離的に最も近い基本色を求め、その基本色に属
する未知データが未知データ全体に対して占める割合を
求める。例えば、Cj の大きい方から順にCOUT1,C
OUT2,COUT3に代入して上位3色を決定し、次式(4)
を計算する。
【0041】
【数4】
【0042】次に、ステップS4で、最も近い基本色の
割合が90%以上であるか否かを判定し、90%以上で
あれば、ステップS5でダミー線の線色はその最も近い
基本色の単色であると判定して処理を終了する。また、
90%以上でなければ、ステップS6以降で色領域マッ
ピング方法により、線色を判定する。
【0043】(色領域マッピング方法)先ず、ステップ
S6で、割合の高いものから上位3色を選択し、この上
位3色に対応する基本色に属する未知データのみを抽出
し、ステップS7で、この上位3色に対応する基本色に
属する未知データと上位3色の基本色の色領域とのマッ
ピングを行う。例えば、COUT1,COUT2,COUT3で選択
した上位3色の登録色領域の最小値および最大値を、C
Y-MIN,k 、CY-MAX,k 、CS-MIN,k 、CS-MAX,k、C
H-MIN,k 、CH-MAX,k (k=1,2,3)、上位3色に
対応する基本色に属する未知データ(b組)の全てをD
Ym,DSm,DHm(m=1,2,…,b)、上位3色の基
本色のうちのk番目の基本色の色領域に含まれる未知デ
ータの個数の計数値をCk とし、次式(5)の条件式を
実行する。
【0044】
【数5】
【0045】そして、以上の計算と計数をk=1,2,
3についてm=1〜bまで繰り返し、基本色の色領域に
含まれる未知データの個数を求める。
【0046】次に、ステップS8で、基本色の色領域に
含まれる未知データの個数の多い順序を決定し、その割
合を求める。例えば、Ck の大きい方から順にCOUT1
OU T2,COUT3に代入して、次式(6)を計算する。
【0047】
【数6】
【0048】次に、ステップS9で、最も割合の高い基
本色の割合が90%以上であるか否かを判定し、90%
以上であれば、ステップS10でダミー線の線色はその
割合の最も高い基本色の単色であると判定して処理を終
了する。また、90%以上でなければ、ステップS11
で、ダミー線の線色は、割合の最も高い基本色がベース
で割合が二番目に高い基本色がストライプ色であると判
定し、処理を終了する。
【0049】以上の線色の判定では色重心距離比較方法
の後に色領域マッピング方法により線色を判定するよう
にしているが、次の例のように色重心距離比較方法の後
に色領域ファジーマッピング方法により線色を判定する
ようにしてもよい。
【0050】図11は色領域ファジーマッピング方法を
適用した線色の判定ロジックを示すフローチャートであ
る。先ず、ステップS1′で前記同様に白データの補正
を行い、ステップS2′で、前記同様に未知データと基
本色13色の各色重心との色重心距離をそれぞれ求め
て、各未知データ毎に色重心距離が最小値となる基本色
を求め、基本色毎に、その基本色に属する未知データの
個数(画素数)を計数する。例えば、前記同様に式
(2),(3)を計算して基本色に属する未知データの
個数(画素数)Cj を計数する。
【0051】次に、ステップS3′で、未知データ全体
に対して距離的に最も近い基本色を求め、その基本色に
属する未知データが未知データ全体に対して占める割合
を求める。例えば、Cj の大きい方から順にCOUT1,C
OUT2,COUT3,COUT4に代入して上位4色を決定し、次
式(7)を計算する。
【0052】
【数7】
【0053】次に、ステップS4′で、最も近い基本色
の割合が90%以上であるか否かを判定し、90%以上
であれば、ステップS5′でダミー線の線色はその最も
近い基本色の単色であると判定して処理を終了する。ま
た、90%以上でなければ、ステップS6′以降で色領
域ファジーマッピング方法により、線色を判定する。
【0054】(色領域ファジーマッピング方法)この色
領域ファジーマッピング方法では、例えば図12に示し
たように、基本色の画素分布の色領域に対応させてメン
バーシップ関数を設定する。このメンバーシップ関数
は、画素分布の重心のグレードが“1”で色領域の両端
の最小点と最大点のグレードが“0”となるように設定
したものであり、未知データが属するメンバーシップ関
数からその未知データのその基本色のY,S,Hの各色
領域に属するグレード FUZZYY , FUZZYS , FUZZYH
求める。そして、このグレードの積を基本色について累
算し、その累算値に基づいて線色を判定する。
【0055】先ず、ステップS6′で、未知データ全体
に対して距離的に近い基本色の内C j の割合の高いもの
から上位4色を選択し、この上位4色に対応する基本色
に属する未知データのみを抽出し、ステップS7′で、
この上位4色に対応する基本色に属する未知データと上
位4色の基本色の色領域とのファジーマッピングを行
う。例えば、COUT1,COUT2,COUT3,COUT4で選択し
た上位4色の登録色領域の最小値および最大値を、C
Y-MIN,k 、CY-MAX,k 、CS-MIN,k 、CS-MAX,k 、C
H-MIN,k 、CH-MAX,k (k=1,2,3,4)、色重心
をGY,k 、GS,k 、G H,k 、上位4色に対応する基本色
に属する未知データ(b組)の全てをDYm,D Sm,DHm
(m=1,2,…,b)、上位4色の基本色のうちのk
番目の基本色の色領域に含まれる未知データのグレード
の累積値をCFUZZ,kとし、次式(8),(9),(1
0)の条件式および計算式を実行する。
【0056】
【数8】
【0057】
【数9】
【0058】
【数10】
【0059】そして、以上の計算とグレードの累積をk
=1,2,3,4についてm=1〜bまで繰り返し、4
つの基本色の色領域に対する未知データのグレードの累
算値CFUZZ,kを求める。
【0060】次に、ステップS8′で、基本色の色領域
に対する未知データのグレードの累算値の大きい順序を
決定し、その割合を求める。例えば、CFUZZ,kの大きい
方から順にCOUT1,COUT2,COUT3,COUT4に代入し
て、次式(11)を計算する。
【0061】
【数11】
【0062】次に、ステップS9′で、最も割合の高い
基本色の割合が90%以上であるか否かを判定し、90
%以上であれば、ステップS10′でダミー線の線色は
その割合の最も高い基本色の単色であると判定して処理
を終了する。また、90%以上でなければ、ステップS
11′で、ダミー線の線色は、割合の最も高い基本色が
ベースで割合が二番目に高い基本色がストライプ色であ
ると判定し、処理を終了する。
【0063】以上のように線色の判定の仕方について2
種類説明したが、この線色の判定が終了すると、図4
(A) ,(C) に示した抽出画像に基づいて端子種類の判定
を行う。この端子種類の判定は、例えば図13(A) ,
(B) に示したように、背景板13′の予め決められた画
素から矢印のように垂直に複数本スキャンして最高輝度
データを検索し、この最高輝度データからしきい値を求
めて、各画素の輝度データをこのしきい値で二値化す
る。そして、この画素の二値化データに基づいて、図1
3(C) ,(D) のように端子20a′,20b′の周囲を
トレースし、このときの変化点の位置は距離情報から端
子20a′,20b′の種類を判定する。
【0064】以上のようにして得られた線径、線色およ
び端子の種類の各判定結果は、CRTあるいはプリンタ
ー等により出力する。
【0065】なお、この実施例によれば、線色を判定す
るとき、各画素に対応する色データを基本色の色データ
についての画素分布と照合して線色を判定するので、ベ
ース色とストライプ色からなる線色でも各々の色を判定
することができる。
【0066】また、ストライプを有するダミー線では、
周囲180度の位置に2本のストライプがあるので、カ
メラヘッドで片側だけを撮像しても良いが、上記の実施
例では、全反射平面ミラー11a,11bによってダミ
ー線Aの裏側が2方向のアングルで映し、ダミー線Aの
全週の画像に基づいて線色を判定するようにしているの
で、ストライプの位置に関わりなくより正確な判定が可
能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の線状材の線
径判定装置によれば、線状材と直交するように該線状材
の背景に基準線を配するとともに、撮像手段でこの基準
線と線状材の表面を撮像し、撮像した画像における線状
材の両側について、画像における基準線と交差する方向
に画素を検索して画素の輝度データから基準線を検出
し、検出した基準線に沿って画素を検索して画素の輝度
データから基準線と線状材との交点を求め、この線状材
の基準線に沿う方向の両側の交点の位置に基づいて、線
状材の線径を判定するようにしたので、電線のような線
状材を対象として、その線径を自動的に判定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したダミー線の判別装置の要部を
示す図である。
【図2】実施例における検査部の斜視図である。
【図3】実施例における照明部の斜視図である。
【図4】実施例におけるダミー線の撮像画像の一例を示
す図である。
【図5】実施例における線径の判定を行う検査フローを
説明する図である。
【図6】実施例における電線の画像の上端位置を検出す
るロジックを説明する図である。
【図7】実施例における線色の判定を行う検査フローを
説明する図である。
【図8】実施例における色データの画素分布を説明する
図である。
【図9】実施例における基本色の色データの画素分布の
一例を示す図である。
【図10】実施例におけるパーソナルコンピュータの色
領域マッピング方法を適用した線色の判定ロジックを示
すフローチャートである。
【図11】実施例におけるパーソナルコンピュータの色
領域ファジーマッピング方法を適用した線色の判定ロジ
ックを示すフローチャートである。
【図12】実施例における色領域ファジーマッピング方
法を説明する図である。
【図13】実施例における端子種類の判定処理を説明す
る図である。
【図14】本発明実施例の判定装置が対象とするダミー
線の一例を示す図である。
【符号の説明】
1…検査部、2…照明部、3…カメラヘッド、4…カメ
ラ本体、5…パーソナルコンピュータ、11…角度付き
反射ミラー、11a,11b…全反射平面ミラー、12
…基準板、12a…基準線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め決められた複数種類の線径を有する
    線状材について、該線状材の線径を判定する線状材の線
    径判定装置であって、 前記線状材と直交するように該線状材の背景に配された
    基準線と、 前記基準線と前記線状材の表面を撮像して該撮像した画
    像における画素の輝度データを得る撮像手段と、 前記撮像手段で撮像した画像における前記線状材の前記
    基準線に沿う方向の両側について、該画像における前記
    基準線と交差する方向に画素を検索して該画素の輝度デ
    ータから該基準線を検出し、該検出した基準線に沿って
    画素を検索して該画素の輝度データから該基準線と前記
    線状材との交点を求め、該線状材の両側の交点の位置に
    基づいて該線状材の線径を判定する線径判定手段と、を
    備えたことを特徴とする線状材の線径判定装置。
JP7244369A 1995-09-22 1995-09-22 線状材の線径判定装置 Withdrawn JPH0991428A (ja)

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Cited By (5)

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