JPH0989864A - 呼気分析装置 - Google Patents

呼気分析装置

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JPH0989864A
JPH0989864A JP7270534A JP27053495A JPH0989864A JP H0989864 A JPH0989864 A JP H0989864A JP 7270534 A JP7270534 A JP 7270534A JP 27053495 A JP27053495 A JP 27053495A JP H0989864 A JPH0989864 A JP H0989864A
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JP
Japan
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carrier gas
breath sample
sample
tube
exhaled breath
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JP7270534A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 呼気中にわずかしか含まれていないペンタン
等の低濃度成分でも分析可能とする。 【解決手段】 呼気分析装置10は、呼気試料Aを通過
させて呼気試料Aに含まれる成分を分離する分離カラム
12と、呼気試料Aを内部に吸着させた捕集管14と、
捕集管14内に吸着している呼気試料Aを脱離させる濃
縮試料導入部16と、濃縮試料導入部16で脱離した呼
気試料AをキャリアガスCによって分離カラム12に通
過させるキャリアガス制御部18と、分離カラム12に
よって分離された成分を検出する検出器20とを備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野、健康産
業、飲酒運転取締り、麻薬捜査等において、ガスクロマ
トグラフィーを用いて呼気中に含まれる成分を分析する
呼気分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平6−58919号公
報に記載されている如く、被検者の呼気を採取して分析
を行う呼気分析装置が開発されている。呼気分析装置
は、例えば、医療分野における臨床検査用の呼気分析や
患者の病態の監視、産業分野における作業環境の測定や
室内環境の測定、警察分野における飲酒運転取締まりや
麻薬取締まり、消防分野における火災原因調査、健康産
業分野における健康管理等、広範な分野にて使用される
ものである。
【0003】この呼気分析装置は、ガスクロマトグラフ
ィーを用いたものであり、装置本体に付設され外周部が
ヒータで被覆された長さ1.5m程度の呼気採取管と、呼気
採取管の端部に四方電磁バルブを介して各々接続された
2本のキャリアガス流路と、この四方電磁バルブに接続
された空気ボンベと、各キャリアガス流路の一部を区画
して設けられたサンプル計量部とを備えている。
【0004】この各サンプル計量部の下流側には三方電
磁バルブおよび排気管を介して接続された呼気導入用ポ
ンプ(吸引ポンプ)が装備されている。また、前述した
各三方電磁バルブに各々並列に且つ相互に独立して接続
された2つの分離カラム等を備えている。
【0005】そして、被検者から呼気を採取して分析を
行う場合には、被検者が呼気採取管の内部へ呼気を吐出
すると、呼気採取管へ吐出された呼気が呼気導入用ポン
プにより装置外部へ排出される一方、呼気の一部が呼気
試料として各サンプル計量部に充満される。次いで、各
サンプル計量部に空気ボンベからキャリアガスを送り込
むと、各計量部に充満されている呼気試料が各分離カラ
ムへ送り込まれた後、各呼気試料は、各成分ガスの保持
時間の違いにより分離される。この後、所定の演算処理
により呼気分析が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】例えば、糖尿病では脂
質過酸化によりペンタンの呼気中濃度が増加するが、そ
の濃度値は高々pg/mL オーダである。しかしながら、従
来の呼気分析装置では、例えば、分析できる成分の限界
が例えばng/mL オーダであるので、ペンタン等のpg/mL
オーダの低濃度成分は分析することができないという不
都合があった。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、かかる従来例
の有する不都合を改善し、呼気中にわずかしか含まれて
いないペンタン等の低濃度成分でも分析できる、呼気分
析装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の呼気分析
装置は、呼気試料を通過させて当該呼気試料に含まれる
成分を分離する分離カラムと、呼気試料を内部に吸着さ
せた捕集管と、この捕集管内に吸着している呼気試料を
脱離させる濃縮試料導入部と、この濃縮試料導入部で脱
離した呼気試料をキャリアガスによって前記分離カラム
に通過させるキャリアガス制御部と、前記分離カラムに
よって分離された成分を検出する検出器とを備えたもの
である。
【0009】捕集管内に濃縮捕集された呼気試料は、濃
縮試料導入部で脱離し、キャリアガスとともに分離カラ
ムを通過する。この呼気試料のキャリアガスに対する濃
度は、濃縮されていない呼気試料をキャリアガスととも
に流す場合に比べて、はるかに高くなっている。つま
り、検出器では、ピークの高い検出値が得られる。した
がって、呼気中にわずかしか含まれていない低濃度成分
でも、十分に分析可能となる。
【0010】請求項2記載の呼気分析装置は、請求項1
記載の呼気分析装置おいて、前記濃縮試料導入部には、
前記捕集管を加熱して当該捕集管内に吸着している呼気
試料を脱離させる第一の加熱手段と、呼気試料を内部に
吸着させる二次濃縮管と、前記捕集管を脱離した呼気試
料を前記二次濃縮管内に吸着させる冷却手段と、この二
次濃縮管を加熱して当該二次濃縮管内に吸着している呼
気試料を脱離させる第二の加熱手段とが設けられている
ものである。
【0011】捕集管内に濃縮捕集された呼気試料は、さ
らに濃縮されて、二次濃縮管に吸着する。したがって、
この呼気試料をキャリアガスによって分離カラムに通過
させることにより、より低濃度の成分の分析が可能とな
る。
【0012】請求項3記載の呼気分析装置は、請求項1
記載の呼気分析装置おいて、前記キャリアガス制御部に
は、前記キャリアガスによって前記呼気試料を前記分離
カラムに通過させる第一のキャリアガス流路と、前記キ
ャリアガスによって前記分離カラム等をパージする第二
のキャリアガス流路と、前記第一又は第二のキャリアガ
ス流路のどちらか一方に切り換え可能なサンプリングバ
ルブとが設けられたものである。
【0013】分析用のキャリアガス流路とパージ用のキ
ャリアガス流路とは、サンプリングバルブにより容易に
切り換えられる。
【0014】請求項4記載の呼気分析装置は、請求項3
記載の呼気分析装置おいて、前記分離カラムはプレカラ
ムとメインカラムとから構成され、前記第一のキャリア
ガス流路は前記呼気試料を前記プレカラムに通過させた
後に前記メインカラムに通過させるものであり、前記第
二のキャリアガス流路は前記プレカラム及び前記メイン
カラムをそれぞれ別個にパージするものである。
【0015】この場合のパージは、「バックフラッシ
ュ」とも呼ばれ、プレカラム内に残留している高沸点成
分等の分析対象外成分を系外に排出するために行うもの
である。パージはプレカラムとメインカラムとでそれぞ
れ別個に行われるので、プレカラムとメインカラムとを
連通したまま分析対象外成分を系外に排出する場合に比
べて、次の分析にとりかかる時間が短縮される。
【0016】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係る呼気
分析装置の一実施形態を示す構成図であり、図1は第一
のキャリアガス流路に切り換えた状態を示し、図2は第
二のキャリアガス流路に切り換えた状態を示している。
以下、これらの図面を中心に説明する。
【0017】本発明に係る呼気分析装置10は、呼気試
料Aを通過させて呼気試料Aに含まれる成分を分離する
分離カラム12と、呼気試料Aを内部に吸着させた捕集
管14と、捕集管14内に吸着している呼気試料Aを脱
離させる濃縮試料導入部16と、濃縮試料導入部16で
脱離した呼気試料AをキャリアガスCによって分離カラ
ム12に通過させるキャリアガス制御部18と、分離カ
ラム12によって分離された成分を検出する検出器20
とを備えている。
【0018】分離カラム12は、プレカラム121とメ
インカラム122とから構成されている。プレカラム1
21は、不要成分を除去するためのものであり、例えば
ヘキサン等の高沸点成分を保持しやすい性質を備えてい
る。
【0019】濃縮試料導入部16は、捕集管14を支持
する捕集管支持体161と、呼気試料Aを内部に吸着さ
せる二次濃縮管162と、二次濃縮管162を支持する
二次濃縮管支持体163とから構成されている。捕集管
支持体161には、捕集管14内に吸着している呼気試
料Aを脱離させる第一の加熱手段(図示せず)が内蔵さ
れている。二次濃縮管支持体163には、捕集管14を
脱離した呼気試料Aを二次濃縮管内162に吸着させる
冷却手段(図示せず)と、二次濃縮管162を加熱して
二次濃縮管162内に吸着している呼気試料Aを脱離さ
せる第二の加熱手段(図示せず)とが内蔵されている。
例示すれば、第一及び第二の加熱手段は電熱ヒータであ
り、冷却手段は液体窒素を収容した容器である。
【0020】二次濃縮管162は、内径0.5 〜1.0mm の
キャピラリィ管を使用するが、メインカラム122と同
材質かつ同特性のものが望ましい。また、二次濃縮管1
62は、吸着剤の液相をコーティングしたものを用いて
いるので、コーティング等のなされていない素管に比べ
て、二次濃縮の効率が良い。なお、捕集管14の濃縮率
が高い場合等は、二次濃縮管162及び二次濃縮管支持
体163を省略してもよい。
【0021】キャリアガス制御部18には、キャリアガ
スCによって呼気試料Aを分離カラム12に通過させる
第一のキャリアガス流路181(図1)と、キャリアガ
スCによって分離カラム12等をパージする第二のキャ
リアガス流路182(図2)と、キャリアガス流路18
1,182のどちらか一方に切り換え可能なサンプリン
グバルブ183とが設けられている。キャリアガス流路
181は呼気試料Aをプレカラム121に通過させた後
にメインカラム122に通過させるものであり、キャリ
アガス流路182はプレカラム121及びメインカラム
122をそれぞれ別個にパージするものである。
【0022】サンプリングバルブ183は、八個のポー
ト1〜8を有する、例えばロータリバルブである。図3
は、サンプリングバルブ183の一例を示す概略断面図
である。図3において、サンプリングバルブ183は、
ポート1〜8を有する固定体183Aと、連通管a〜d
を有する回転体183Bと、回転体183Bを回転させ
るソレノイド等のアクチュエータ(図示せず)とから構
成されている。図3〔1〕がキャリアガス流路181に
切り換えた状態を示し、図3〔2〕がキャリアガス流路
182に切り換えた状態を示している。
【0023】また、キャリアガス制御部18には、キャ
リアガスCを充填したガスボンベ221が減圧弁222
及び手動弁223を介して接続されている。キャリアガ
スCとしては、空気、水素、窒素、ヘリウム、アルゴン
等が一般的に用いられる。ポート1には、濃縮試料導入
部16を通過したキャリアガスCをフィルタ164を介
して導入する配管241が接続されている。ポート2に
は、濃縮試料導入部16を通過したキャリアガスCを排
出する配管242が接続されている。ポート3には、キ
ャリアガスCを電磁弁184を介して導入する配管24
3が接続されている。ポート4には、プレカラム121
の一端に接続された配管244が接続されている。ポー
ト5には、メインカラム122の一端に接続された配管
245が接続されている。ポート6には、キャリアガス
Cを電磁弁185を介して導入する配管246が接続さ
れている。ポート7には、キャリアガスCを排出する配
管247が接続されている。ポート8には、プレカラム
121の他端に接続された配管248が接続されてい
る。さらに、キャリアガス制御部18には、サンプリン
グバルブ183及び電磁弁184,185のソレノイド
等を通電制御する、制御手段186が設けられている。
制御手段186は、手動スイッチからなるもの、リレー
及びタイマーからなるもの、マイクロコンピュータ及び
そのプログラムからなるもの等、どのようなものでもよ
い。なお、分離カラム12、サンプリングバルブ183
及びこれらの周囲の配管241,…等は、例えば100 ℃
一定に保った恒温槽(図示せず)に収容されている。
【0024】検出器20は、質量、熱伝導、イオン電流
等、いずれを検出するものでもよい。
【0025】次に、呼気分析装置10の動作を説明す
る。
【0026】まず、図4に示す呼気濃縮捕集装置80を
用いて、捕集管14に呼気試料Aを吸着させておく。呼
気濃縮捕集装置80は、呼気A’が満たされたテドラー
バッグ82と、テドラーバッグ82内に連通する捕集管
14と、テドラーバッグ82内の呼気A’を捕集管14
を通して吸引するポンプ84と、捕集管14を通過する
呼気A’の積算流量fを測定する積算流量計86と、テ
ドラーバッグ82内の呼気A’の圧力pを測定する圧力
計88と、圧力計88で測定された呼気A’の圧力pが
一定値pF 以下となった場合にポンプ84を停止させる
主制御部90と、捕集管14の温度Tを一定にする恒温
器92と、捕集管14とポンプ84との間の呼気A’の
流路に設けられた水分吸収フィルタ94とを備えてい
る。テドラーバッグ82、圧力計88のT字管881、
捕集管14、水分吸収フィルタ94、ポンプ84及び積
算流量計86は、可撓性チューブ95a〜95eによっ
て、それぞれ連結されている。
【0027】捕集管14内には、呼気試料Aを吸着する
吸着剤141が充填されている。テドラーバッグ82
は、呼気吐出口821及び呼気吹込口822を有してい
る。呼気吐出口821及び呼気吹込口822には、特に
図示しないが、手動により開閉自在のストップバルブが
設けられている。予め被検者は、呼気吹込口822に使
い捨てマウスピース823を取付け、マウスピース82
3に口を当てて、呼気A’をテドラーバッグ82内に吹
き込んでおく。積算流量計86は、マスフローメータ等
の一般的な気体用流量計である。圧力計88は、例え
ば、圧電素子に圧力を加えると電圧が生じる圧電効果を
利用したものであり、呼気A’の圧力pに対応する電気
信号を主制御部90へ出力する。主制御部90は、例え
ば、CPU,ROM,RAM,入出力インタフェース等
からなるマイクロコンピュータと、ROM等に格納され
たコンピュータプログラムとから構成される。主制御部
90の動作は、圧力計88から出力された呼気A’の圧
力pが一定値pF 以下となった場合にポンプ84を停止
させるとともに、図示しない報知用のブザー、ランプ等
を駆動するように、プログラムされている。実験によれ
ば、吸引中の圧力pは、例えば−0.05kgf/cm2 であり、
吸引終了時の圧力p(すなわち一定値pF )は、例えば
−0.3 〜−0.4kgf/cm2である。恒温器92は、加熱冷却
部96と、温度制御部97とから構成されている。加熱
冷却部96は、上側98と下側99とに分割でき、上側
98と下側99とで捕集管14を挟持するようになって
いる。したがって、加熱冷却部96に対して捕集管14
を容易に着脱できる。上側98は、断熱材981、伝熱
材982等から構成されている。下側99は、断熱材9
91、伝熱材992、ペルチェ素子993、放熱フィン
994等から構成されている。伝熱材982,992及
び放熱フィン994は、アルミニウム製である。伝熱材
992の内部には、熱電対971が埋設されている。熱
電対971は、伝熱材992すなわち捕集管14の温度
Tに対応する電圧を温度制御部97へ出力する。温度制
御部97は、例えば、CPU,ROM,RAM,入出力
インタフェース等からなるマイクロコンピュータと、R
OM等に格納された温度制御用コンピュータプログラム
と、直流電圧電源とから構成される。温度制御部97の
動作は、熱電対971から出力された捕集管14の温度
Tが一定値TC になるように、ペルチェ素子993を通
電制御するものである。また、一定値TC が室温以上で
ある場合は、ペルチェ素子993の代わりに、単なる電
熱ヒータ等を用いてもよい。水分吸収フィルタ94の内
部には、シリカゲル、炭酸カルシウム等の吸湿材941
が充填されている。
【0028】ポンプ86が作動すると、呼気A’がテド
ラーバック82から捕集管14を通って吸引される。こ
れにより、呼気成分Aが、捕集管14の吸着剤141に
濃縮捕集される。このとき、圧力計88では吸引時の圧
力pが測定され、積算流量計86では積算流量fが測定
されている。テドラーバック82内が空になれば、圧力
pが一定値pF に達するため、主制御部90がポンプ8
4を停止させる。吸引終了時の積算流量fは、積算流量
計86から主制御部90へ出力されるので、捕集管14
に濃縮した呼気A’の量もわかる。
【0029】続いて、捕集管14を濃縮試料導入部16
に装着し、捕集管14を例えば250℃に加熱するととも
に、二次濃縮管162を例えば-130〜-180℃に冷却し、
かつ、キャリアガス流路181(図1)を選択してキャ
リアガスCを捕集管14から二次濃縮管162へ通過さ
せる。すると、呼気試料Aは、捕集管14を脱離して、
さらに濃縮されて二次濃縮管162に吸着する。
【0030】二次濃縮管162への呼気試料Aの吸着が
完了すると、二次濃縮管162を例えば190 ℃に加熱す
る。このとき、キャリアガスCの節約のため電磁弁18
4,185は閉となっているので、キャリアガスCは、
濃縮試料導入部16→フィルタ164→ポート1→ポー
ト8→プレカラム121→ポート4→ポート5→メイン
カラム122→検出器20→排出と流れる。呼気試料A
もキャリアガスCとともに流れ、プレカラム121、メ
インカラム122及び検出器20を通過する。呼気試料
Aに含まれる各成分は、プレカラム121及びメインカ
ラム122で分離されることにより、時間的な差をもっ
て検出器20で検出される。検出器20では、呼気試料
Aを注入してから各成分の分別帯が出るまでのキャリア
ガスCの容積(保持容量)又はその時間(保持時間)に
より定性分析が行なわれ、ピーク面積又はピーク高さか
ら定量分析が行われる。
【0031】呼気分析装置10によれば、濃縮試料導入
部16によって濃縮された呼気試料Aを用いているの
で、呼気中にpg/mL オーダしか含まれていないペンタン
等の低濃度成分でも十分に分析することができる。
【0032】呼気分析装置10では、例えば、ペンタン
は約6分で検出され、ヘキサンは約30分で検出される。
したがって、ペンタンを分析する場合には、ペンタンを
検出した後の分析は不要である。所望の成分の分析が終
了すると、制御手段186によってキャリアガス流路1
81(図1)からキャリアガス流路182(図2)に切
り換える。このとき、電磁弁184,185は開となる
ので、キャリアガスCは、濃縮試料導入部16→フィ
ルタ164→ポート1→ポート2→排出、電磁弁18
4→ポート3→ポート4→プレカラム121→ポート8
→ポート7→排出、電磁弁185→ポート6→ポート
5→メインカラム122→検出器20→排出、と三方に
分岐して流れる。これにより、濃縮試料導入部16、プ
レカラム121、メインカラム122、検出器20等が
パージされる。
【0033】このとき、プレカラム121及びメインカ
ラム122をそれぞれ別個にパージするので、プレカラ
ム121及びメインカラム122を連通させたままパー
ジする方式に比べて、短時間でパージが終了する。した
がって、分析時間を短縮できるという効果がある。
【0034】なお、上記実施形態は、いうまでもなく一
例にすぎず、本発明を限定するものではない。例えば、
サンプリングバルブ183は、電磁弁の切り換えにより
流路を切り換えるものとしてもよい。濃縮試料導入部1
6及び検出器20を制御する機能を制御手段186に付
与することにより、呼気分析装置10の完全自動化を図
るようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】請求項1乃至4記載の呼気分析装置によ
れば、捕集管内に濃縮捕集された呼気試料を濃縮試料導
入部で脱離させ、この呼気試料をキャリアガスによって
分離カラムに通過させるようにしたので、呼気中にわず
かしか含まれていないペンタン等の低濃度成分でも十分
に分析することができる。
【0036】請求項2記載の呼気分析装置によれば、捕
集管内に濃縮捕集された呼気試料をさらに濃縮して二次
濃縮管に吸着させ、この呼気試料をキャリアガスによっ
て分離カラムに通過させるようにしたので、より低濃度
の成分でも十分に分析することができる。
【0037】請求項3及び4記載の呼気分析装置によれ
ば、キャリアガスによって呼気試料を分離カラムに通過
させるキャリアガス流路と、キャリアガスによって分離
カラム等をパージするキャリアガス流路とをサンプリン
グバルブによって切り換え可能としたことにより、分析
用のキャリアガス流路とパージ用のキャリアガス流路と
を容易に切り換えることができ、作業性の向上及び作業
時間の短縮を図ることができる。
【0038】請求項4記載の呼気分析装置によれば、プ
レカラムとメインカラムとをそれぞれ別個にパージする
ことにより、パージに要する時間を短縮できるので、分
析時間も短縮でき、これにより作業性の向上及び作業時
間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る呼気分析装置の一実施形態を示す
構成図であり、第一のキャリアガス流路に切り換えた状
態を示している。
【図2】本発明に係る呼気分析装置の一実施形態を示す
構成図であり、第二のキャリアガス流路に切り換えた状
態を示している。
【図3】図1及び図2の呼気分析装置におけるサンプリ
ングバルブの一例を示す概略断面図であり、図3〔1〕
が第一のキャリアガス流路に切り換えた状態を示し、図
3〔2〕が第二のキャリアガス流路に切り換えた状態を
示している。
【図4】呼気濃縮捕集装置の一例を示す断面構成図であ
る。
【符号の説明】
10 呼気分析装置 12 分離カラム 121 プレカラム 122 メインカラム 14 捕集管 16 濃縮試料導入部 162 二次濃縮管 18 キャリアガス制御部 181 第一のキャリアガス流路 182 第二のキャリアガス流路 20 検出器 A 呼気試料 C キャリアガス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 33/497 G01N 33/497 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼気試料を通過させて当該呼気試料に含
    まれる成分を分離する分離カラムと、呼気試料を内部に
    吸着させた捕集管と、この捕集管内に吸着している呼気
    試料を脱離させる濃縮試料導入部と、この濃縮試料導入
    部で脱離した呼気試料をキャリアガスによって前記分離
    カラムに通過させるキャリアガス制御部と、前記分離カ
    ラムによって分離された成分を検出する検出器とを備え
    た呼気分析装置。
  2. 【請求項2】 前記濃縮試料導入部には、前記捕集管を
    加熱して当該捕集管内に吸着している呼気試料を脱離さ
    せる第一の加熱手段と、呼気試料を内部に吸着させる二
    次濃縮管と、前記捕集管を脱離した呼気試料を前記二次
    濃縮管内に吸着させる冷却手段と、この二次濃縮管を加
    熱して当該二次濃縮管内に吸着している呼気試料を脱離
    させる第二の加熱手段とが設けられた、請求項1記載の
    呼気分析装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリアガス制御部には、前記キャ
    リアガスによって前記呼気試料を前記分離カラムに通過
    させる第一のキャリアガス流路と、前記キャリアガスに
    よって前記分離カラム等をパージする第二のキャリアガ
    ス流路と、前記第一又は第二のキャリアガス流路のどち
    らか一方に切り換え可能なサンプリングバルブとが設け
    られた、請求項1記載の呼気分析装置。
  4. 【請求項4】 前記分離カラムはプレカラムとメインカ
    ラムとから構成され、前記第一のキャリアガス流路は前
    記呼気試料を前記プレカラムに通過させた後に前記メイ
    ンカラムに通過させるものであり、前記第二のキャリア
    ガス流路は前記プレカラム及び前記メインカラムをそれ
    ぞれ別個にパージするものである、請求項3記載の呼気
    分析装置。
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