JPH0989535A - 面形状計測方法 - Google Patents

面形状計測方法

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JPH0989535A
JPH0989535A JP26630895A JP26630895A JPH0989535A JP H0989535 A JPH0989535 A JP H0989535A JP 26630895 A JP26630895 A JP 26630895A JP 26630895 A JP26630895 A JP 26630895A JP H0989535 A JPH0989535 A JP H0989535A
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JP
Japan
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light
light beam
flat plate
lens
hologram
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JP26630895A
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English (en)
Inventor
Yoshio Sugiyama
美穂 杉山
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 計算機ホログラムを形成した平板を用いて面
形状を計測する際、該平板の表面で正反射してCCD へ向
かう光束を含めて該CCD の受光面上の最大光量をその飽
和光量以下とし、高精度で計測できる面形状計測方法を
得ること。 【解決手段】 干渉計からの球面波光束を計算機ホログ
ラムを有する平板に入射し、発生する所定の透過回折光
束を被検査面に入射させ、反射した光束が該ホログラム
を透過する際に発生する所定の回折光束より成る測定光
束と参照面によって形成される参照光束とを合成し、そ
の合成光の干渉縞をCCD で検出することにより該被検査
面の形状を計測する際、該平板を設ける位置は該平板の
表面で該球面波光束を反射して形成される正反射光束が
該CCD の受光面の位置において該受光面と同じ若しくは
該受光面より大きい直径を形成する位置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は面形状計測方法に関
し、特に計算機ホログラムを設けた平板を用いて被検物
体の形状、特に非球面の形状測定を光学的に行う場合に
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、光学系に新しい機能が求められる
のに伴い光学系への非球面の適用が盛んになってきてい
る。コンパクトビデオカメラ、走査光学系など新しく開
発された分野では非球面が積極的に活用されている。
【0003】非球面を用いる場合の問題点の一つに、で
き上がった非球面の形状検査がある。特に非球面量が大
きくなると、通常のフィゾー型の干渉計では発生する干
渉縞の数が多くなりすぎ、実質的に測定が困難になると
いう問題がある。
【0004】このため一般的に非球面の測定では、通常
の干渉計による球面測定とは異なる手法が用いられてい
る。例えば接触プローブを用いて機械的に非球面を測定
する方法や、計算機ホログラムを用いて被測定面(非球
面)に対する等価波面を発生させて計測する方法などが
一般的に知られている。
【0005】特に計算機ホログラムを用いる計測方法は
任意の波面を発生させることができ、又、干渉縞の形で
被測定面(被検査面)を計測できるため、高精度、高速
で被測定面全体を2次元測定できるということで注目さ
れている。
【0006】この時、計測装置は被検査面への入射光、
被検査面による反射光の光路を考慮して構成される。
【0007】又、測定を行う際には、フリンジスキャン
(位相シフト)を行い、この干渉縞の濃淡の変化により
各位相毎に形状を求め、位相をつなぎ合わせて全体の面
形状を得る。よって面形状を求めるためにはCCD 等の光
電変換手段により干渉縞の濃淡の変化を検出する必要が
ある。
【0008】図5は従来の計算機ホログラムを用いた計
測装置の要部概略図である。図中1は被検査レンズ(被
検物)であり、1aは被検物1の被検査面としての非球
面(被検査面)である。2は透明な平板、例えばガラス
基板である。3はガラス基板2上に描画している非球面
測定用の測定用計算機ホログラム(以後「測定用ホログ
ラム」と略称する)である。ガラス基板2及び測定用ホ
ログラム3は計算機ホログラムを設けた平板101の一
要素を構成している。5は集光レンズである。集光レン
ズ5の被検査面側の面5aは参照面である。参照面5a
は入射光を数%反射して、参照光束を形成する。6はビ
ームスプリッタ、7は結像レンズ、8はCCD カメラ、9
はレーザー光源、13は光量調整フィルター、10はコ
リメーターレンズである。
【0009】以上の各要素の内、レーザー光源9、光量
調整フィルター13、コリメーターレンズ10、ビーム
スプリッター6、集光レンズ5、結像レンズ7、CCD カ
メラ8等は干渉計100の一要素を構成している。
【0010】図5の従来の計測装置による非球面形状の
測定方法について説明する。
【0011】まず計算機ホログラムを設けた平板2を測
定光学系(干渉計100)に対して所定の位置に位置合
わせする。次いで被検物1の被検査面1aを所定の位置
にセットする。
【0012】以上の動作を行った後、干渉計100を動
作させれば、レーザー光源9から射出した光はコリメー
ターレンズ10を通って広がった平行光束となり、ビー
ムスプリッタ6をそのまま透過して集光レンズ5に入射
する。集光レンズ5では大部分の光が透過して収束球面
波光束となる。一方、集光レンズ5の中の参照面5aで
反射した数%の光は集光レンズ5を出ると平行光束とな
りビームスプリッター6で反射して結像レンズ7を通り
CCD カメラ8に入射する。この光束は常に参照光束とな
る。
【0013】集光レンズ5から射出した収束球面波光束
は測定用ホログラム3に入射して透過回折光を発生す
る。その内の特定の次数の回折光束は被検査面である非
球面の設計形状に対して等価な波面を形成し、もし被検
査面1aに製作誤差が無ければ被検査面1aに垂直に入
射する光束である。
【0014】そしてこの光束は被検査面1aに入射し、
反射された光束はそのまま測定用ホログラム3に再び戻
り、再び透過回折光を発生し、その内の特定の次数の回
折光束が集光レンズ5、ビームスプリッター6、結像レ
ンズ7を介してCCD カメラ8に達する。この光束は測定
光束である。
【0015】この測定光束の波面と集光レンズ5の参照
面5aで反射した来た参照光束の波面とが合成されて干
渉し、CCD カメラ8上で干渉縞が観察される。またこの
時、CCD カメラ8が受ける測定光束及び参照光束の光量
が適当な強度になるように光量調整フィルター13によ
って調整を行う。
【0016】被検査面1aに製作誤差がなければ、この
面から測定用ホログラム3に戻ってくる光束は被検査面
1aの入射光束の位相共役波となっており、更に測定用
ホログラム3で再回折した所定の次数の回折光が先の収
束球面波光束の位相共役波となっており、この測定光束
と参照光束とが干渉してCCD カメラ8上ではヌルの干渉
縞が形成される。
【0017】もし、被検査面1aに製作誤差があればそ
れが測定光束の波面の乱れとなってCCD カメラ8上で干
渉縞として観察される。そしてこの干渉縞をフリンジス
キャンして被検査面1aの誤差を計測する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
計測装置において”被検査面の面精度測定”のみに着目
して計測装置の構成を行うと、集光レンズ5から射出し
た収束球面波光束が計算機ホログラムを設けた平板10
1の表面、裏面及び計算機ホログラムのパターン(これ
らをまとめて表面と呼ぶことにする)により正反射した
光(例えば図5の点線で示す光)がCCD カメラ8の受光
面上、もしくはその近傍で集光する可能性がある。その
場合、その集光した光がノイズとなる。しかも被検査面
1aで反射して帰ってくる測定光束は測定用ホログラム
3で2回の回折を受けた光束を使用している為、観察さ
れる干渉縞の明部と暗部との光量差、即ちコントラスト
は非常に弱いものである。
【0019】これに対して、このノイズ光は0次反射回
折光つまり正反射光であり、たとえガラス基板2の表面
に反射防止のコーティング等を施したり、ホログラムの
表面反射率を落としたとしても、ノイズ光がCCD カメラ
8の受光面付近で集光する場合はその単位面積当たりの
光量は無視できないレベルとなる。
【0020】図6はその時CCD カメラ8上で得られる画
像であって、干渉縞パターンの中にスポット状のノイズ
光12を観察できる。そして場合によっては図4に示す
ように干渉縞パターン上にノイズ部分が乗り、この部分
の光量(最大値)がCCD (光電変換素子)の飽和レベル
UPを越える場合が生じる。
【0021】図4のように光量がCCD の飽和レベルIUP
を越える場合には、被検査面1aの形状を計測する為に
フリンジスキャンを行うと、画像の一部がCCD の飽和レ
ベルIUPを越えている為、その部分では干渉縞の明部と
暗部の変動(位相の変動)を正確に認識出来ず、その部
分のみ画像の情報が欠落してしまう。
【0022】以上の問題点は大きい面の面形状を分割計
測によって計測する際に特に障害となる。即ち、計測時
の面情報に欠落点があると、分割して測定した結果を繋
いで1つの面形状を得る際に、繋ぐことが出来ない、又
は繋ぐ精度が悪くなる、結果に大きい誤差が入る等の障
害が発生する。
【0023】本発明は、計算機ホログラムを形成した平
板を用いて面形状を計測する際、該平板の表面で正反射
して光電変換手段へ向かう正反射光束を含めて該光電変
換手段の受光面上の最大光量をCCD の飽和する光量レベ
ル以下とし、フリンジスキャンを行った際に、欠落点の
無い画像情報を得て高精度で面形状を計測できる面形状
計測方法の提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の面形状計測方法
は、 (1−1) 干渉計から射出する収束球面波光束を計算
機ホログラムを有する平板に入射し、該計算機ホログラ
ムで発生する所定の次数の透過回折光束を被検査面に入
射させ、該被検査面で反射した光束が該計算機ホログラ
ムを透過する際に発生する透過回折光束の内の所定次数
の回折光束より成る測定光束を該干渉計に入射させ、該
測定光束と該干渉計内の参照面によって形成される参照
光束とを合成し、該参照光束の位相を変化させて、その
合成光の干渉縞を光電変換手段で検出することにより該
被検査面の形状を計測する際、該平板を設ける位置は該
平板の表面で該収束球面波光束を反射して形成される正
反射光束が該光電変換手段の受光面の位置において該受
光面と同じ若しくは該受光面より大きい直径を形成する
位置であること等を特徴としている。
【0025】更に、本発明の面形状計測方法は、 (1−2) 光源より射出する光束をコリメータレンズ
を介して平行光束として集光レンズに入射させ、該集光
レンズより射出する収束球面波光束を面形状測定用の計
算機ホログラムを有する平板に入射し、該計算機ホログ
ラムで発生する所定の次数の透過回折光束を被検査面に
入射させ、該被検査面で反射した光束が該計算機ホログ
ラムを透過する際に発生する透過回折光束の内の所定次
数の回折光束より成る測定光束を該集光レンズに入射さ
せ、該集光レンズ内の参照面によって形成される参照光
束と合成して結像レンズを介して光電変換手段の受光面
上に干渉縞を形成し、該参照光束の位相を変化させて該
干渉縞を該光電変換手段で検出することにより該被検査
面の形状を計測する際、 d≦D ただし、dは光電変換手段の受光面の最大径であり、D
は該平板の表面又は裏面で正反射して形成される正反射
光束が受光面位置において示す最大直径であり、 hCGH : 計算機ホログラムを有する平板の表面もしく
は裏面における測定光束端の高さ aTS: 正反射した光線が集光レンズに向かう際の物点
と集光レンズの距離 bTS: 正反射した光線が集光レンズを屈折した後の像
点距離 fTS: 集光レンズの焦点距離 hTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズに入
射する入射高 uTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズに入
射する入射角度の正切 aC : 正反射光線が結像レンズに入射する際の物点距
離 bC : 正反射光線が結像レンズを屈折した際の像点距
離 fC : 結像レンズの焦点距離 hC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズに入
射する入射高 uC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズに入
射する入射角度の正切 eCCD : 結像レンズと受光面との間隔 eCGH : 計算機ホログラムを有する平板と集光レンズ
との間隔 e : 集光レンズと結像レンズとの光学的間隔 として、以下の関係式より得られる値:
【0026】
【数2】 を満足する位置に該平板を設けること等を特徴としてい
る。
【0027】特に、 (1−2−1) 前記平板は前記面形状測定用の計算機
ホログラムと同一面上に位置出し用の計算機ホログラム
を有し、所定の収束球面波光束を該位置出し用の計算機
ホログラムに入射させたとき、所定次数の反射回折光束
は該収束球面波に対する位相共役波面を発生する。 (1−2−2) 前記位置出し用の計算機ホログラムに
より前記平板の位置を決定した後に、該平板を計算機ホ
ログラムを形成している平面に平行に所定量移動させて
前記被検査面の形状の計測を行う。こと等を特徴として
いる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態1の要部
概略図である。又、図2は実施形態1の説明図である。
図1中、1は被検レンズ(被検物)であり、1aは被検
物1の被検査面としての非球面である。2は透明な平
板、例えばガラス基板である。3はガラス基板2上に描
画している被検査面測定用の計算機ホログラム(以後
「測定用ホログラム」と略称する)である。30 はその
中心である。4はガラス基板2上に描画しているガラス
基板の位置出し用の計算機ホログラム(以後位置出しホ
ログラムと略称する)であり、所定の入射光が入射した
とき、特定の次数の反射回折光は入射光と全く同じ経路
をたどって逆行する光束(位相共役波面)となる。40
はその中心である。ガラス基板2、測定用ホログラム3
及び位置出しホログラム4は計算機ホログラムを有する
平板(以後ホログラム平板と略称する)101の一要素
を構成している。
【0029】5は集光レンズである。集光レンズ5の被
検物側の面5aは参照面である。参照面5aは入射光を
数%反射して、参照光束を形成する。
【0030】20はレンズ駆動手段であり、集光レンズ
5を光軸に沿って前後に微小量移動させて測定の際のフ
リンジスキャン(位相シフト)を行う。6はビームスプ
リッタ、7は結像レンズ、8はCCD (光電変換手段)を
備えたCCD カメラ、9はレーザー光源、10はコリメー
ター、13は光量調整フィルターである。
【0031】以上の各要素の内、レーザー光源9、光量
調整フィルター13、コリメーターレンズ10、ビーム
スプリッター6、集光レンズ5、結像レンズ7、CCD カ
メラ8等は干渉計100の一要素を構成している。
【0032】本実施形態による非球面形状の測定方法に
ついて説明する。
【0033】まずホログラム平板101上の位置出しホ
ログラム4を干渉計100に対して所定の位置になるよ
うに大体の位置合わせを行う。位置出しホログラム4は
所定の入射光に対してのみ、入射光と全く同じ経路を辿
って逆行する特定次数の反射回折光束を発生するため、
基板2の位置が正しくないとそのずれがCCD カメラ8に
よって観察される。よって観察される干渉縞がヌルの状
態になるように基板2の位置を移動すれば、基板2の位
置出しが完了する。
【0034】次に基板2をホログラム面に平行に測定用
ホログラム3と位置出しホログラム4の中心間距離だけ
移動させ、干渉計100に対して測定用ホログラム3を
正しい位置に位置決めする。これはホログラム平板10
1上で各中心の位置が判っているので容易に位置決めで
きる。
【0035】次に被検査面1aを正しい位置にセットす
る。
【0036】以上の動作を行った後、干渉計100を動
作させれば、レーザー光源9から射出した光は光量調整
フィルター13を透過し、コリメーターレンズ10を通
って広がった平行光束となり、ビームスプリッタ6を透
過して集光レンズ5に入射する。集光レンズ5では大部
分の光が透過して収束球面波光束となる。一方、集光レ
ンズ5の中の参照面5aで反射した数%の光は集光レン
ズ5を出ると平行光束となりビームスプリッター6で反
射して結像レンズ7を通りCCD カメラ8に入射する。こ
の光束は常に参照光束となる。
【0037】集光レンズ5から射出した収束球面波光束
は測定用ホログラム3に入射して透過回折光を発生す
る。その内の特定の次数の回折光束は被検査面である非
球面の設計値に対して等価の波面を形成し、もし被検査
面1aに製作誤差が無ければ被検査面1aに垂直に入射
する。
【0038】被検査面1aに入射した光束は、該面で反
射されてそのまま測定用ホログラム3に再び戻り、再び
透過回折光を発生し、その内の特定の次数の回折光束が
集光レンズ5、ビームスプリッター6、結像レンズ7を
介してCCD カメラ8に達する。この光束は測定光束であ
る。
【0039】この測定光束の波面と集光レンズ5の参照
面5aで反射した来た参照光束の波面とが合成されて干
渉し、CCD カメラ8上で干渉縞が観察される。
【0040】被検査面1aに製作誤差がなければ、この
面から測定用ホログラム3に戻ってくる光束は被検査面
1aの入射光束の位相共役波となっており、更に測定用
ホログラム3で再回折した所定次数の回折光が先の収束
球面波光束の位相共役波となっており、この測定光束と
参照光束とが干渉してCCD カメラ8上ではヌルの干渉縞
が形成される。
【0041】もし、被検査面1aに製作誤差があればそ
れが測定光束の波面の乱れとなってCCD カメラ8上で干
渉縞として観察される。そしてこの干渉縞をフリンジス
キャンして被検査面1aの誤差を計測する。これが本実
施形態の基本的な機能である。本実施形態では従来の装
置において課題となっているホログラム平板101の表
面、裏面もしくはホログラムパターン面(これらをまと
めて表面と呼ぶこととする)で正反射した光束によるノ
イズ光が観察される干渉縞にのり、部分的にCCD の飽和
レベルを越えたりすることが無いようにする特別の計測
方法を行っている。
【0042】図2は実施形態1におけるホログラム平板
101による正反射光線の光路図である。図中、8’は
CCD (光電変換手段)の受光面である。なお、集光レン
ズ5及び結像レンズ7は夫々薄肉レンズとして表してい
る。
【0043】又、図中の他の記号は夫々以下のものを表
している。
【0044】hCGH : 計算機ホログラム基板の表面も
しくは裏面における測定光束端の高さ aTS: 正反射光線が集光レンズ5に向かう際の物点と
集光レンズ5の距離(集光レンズ5に対する物点距離) bTS: 正反射光線が集光レンズ5を屈折した後の像点
距離 fTS: 集光レンズ5の焦点距離 hTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズ5に
入射する入射高 uTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズ5に
入射する入射角度 aC : 正反射光線が結像レンズ7に入射する際の物点
距離 bC : 正反射光線が結像レンズ7を屈折した後の像点
距離 fC : 結像レンズ7の焦点距離 hC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズ7に
入射する入射高 uC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズ7に
入射する入射角度 d : 受光面8’の最大径 D : 正反射光束の最も周辺の光線が受光面8’の位
置において示す最大直径 eCCD : 受光面8’と結像レンズ7との間隔 eCGH : ホログラム平板101の表面もしくは裏面と
集光レンズ5との間隔 e : 集光レンズ5と結像レンズ7との光学的間隔
(集光レンズ5と結像レンズ7との間の主点間隔) 図2の配置においてd≦Dを実現し得る配置を考える。
この時、
【0045】
【数3】 ここで集光レンズ5及び結像レンズ7は既知のものを使
用するのでfTS,fCは既知であり、固定される。又、
これらのレンズ間の間隔e及び結像レンズ7と受光面
8’との間隔eCCD も他の要素により決まるものなので
既知として固定する。
【0046】従って前記のd≦Dの条件を実現するため
に本実施形態では集光レンズ5とホログラム平板101
との間隔(ホログラム平板101の位置は表面もしくは
裏面とする、この平板の厚さは全体の寸法に比べて非常
に小さいのでどちらを選んでも略同じ結論に達する)e
CGH を調整することにより条件d≦Dを実現させる。
【0047】上記の関係により決定された位置に基づい
て、ガラス基板2上に位置決めホログラム4及び測定用
ホログラム3のホログラムパターンを形成する。
【0048】実施形態1の具体的な配置としては例え
ば、 fTS=330mm,fC =100mm,d=5mm,e
CCD =120mm e=200mm,eCGH =50mm,hCGH =42.4
2mmの場合は、以下の値が導かれる: aTS=−230mm,bTS=135.54mm,aC
64.46mm,bC =−181.41mm,hTS=−
34.85mm,uC =−0.2571 ,hC =1
6.57mm。ここで結像レンズ7の有効径は40mm
であるため、この光線はけられない。よってD/2=2
7.54mm,D=55.08mmとなり、d≦Dは満
たされる。
【0049】本実施形態では以上の構成によって測定用
ホログラム3を使用して非球面の面精度を計測する際、
ホログラム平板101の表面、裏面及びホログラムパタ
ーン面による正反射光のノイズ光があっても常にCCD の
画素の飽和レベル以下の画像を得て画像情報の欠落を防
ぎ、面形状の計測の精度を上げている。
【0050】なお、実施形態1の干渉計を使用してCCD
面(受光面)上にスポット状の有害ノイズが形成される
場合の例を示す。実施形態1の干渉計は、 fTS=330mm,fC =100mm,d=5mm,e
CCD =120mm e=200mm であった。この干渉計の集光レンズ5の後,eCGH =2
55mmのところにホログラム平板101を設けること
とする。この時hCGH =11.36mmとして以下の値
が導かれる: aTS=180mm,bTS=−396.00mm,aC
596.00mm,bC =120.16mm, hTS
27.27mm,uC =−0.0689,hC =41.
05mm。ここで結像レンズ7の有効径は40mmであ
るため、hC >20の光線はけられ、有効径一杯で光束
は透過する。従って透過する光線のみについて考えれば
C =20mmとなる。これよりD/2=0.027m
m,D=0.054mmとなり、d≦Dは満たされず、
正反射光束は受光面内にスポット状に集光し、計測精度
を損なう。
【0051】以下は実施形態2の配置データである。
【0052】fTS=330mm,fC =100mm,d
=5mm,eCCD =120mm e=200mm,eCGH =210mm,hCGH =18.
18mm。
【0053】この時、以下の値が導かれる: aTS=90mm,bTS=−123.75mm,aC =3
23.75mm,bC =144.69mm,hTS=1
3.64mm,uC =−0.1102,hC =35.6
7mm。
【0054】ここで実施形態1と同様に結像レンズ7の
有効径は40mmであるため、hC>20となり、光線
は一部けられ、有効径一杯で光束は透過する。従って透
過する光線のみについて考えればhC =20mmとな
る。これよりD/2=3.41mm,D=6.83mm
となり、d≦Dは満たされる。
【0055】本実施形態では、結像レンズ7の有効径が
小さいためにノイズ成分の光がけられてしまう場合でも
実施形態1と同様な効果を上げている。
【0056】図3は本発明の実施形態3の要部概略図で
ある。本実施形態が実施形態1と異なる点は集光レンズ
5が異なるのみである。即ち、本実施形態の干渉計10
0においては集光レンズ5が着脱可能であり、いろいろ
な焦点距離fTSの集光レンズを選択できる。又、当然の
ことながら、実施形態1と同様にガラス基盤2の位置も
自由に設定できる。つまりeCGH を自由に設定できる。
この実施形態でもガラス基板2の適切な配置位置を決定
した後に測定用ホログラム3のパターンを決定する。
【0057】本実施形態の具体的な配置データは以下の
通りである。
【0058】fTS=1100mm,fC =100mm,
d=5mm,eCCD =120mm e=200mm,eCGH =500mm,hCGH =27.
27mm。
【0059】この時、以下の値が導かれる: aTS=−100mm,bTS=91.67mm,aC =1
08.33mm,bC =1300mm,hTS=−4.5
5mm,uC =−0.0496、hC =5.37mm。
【0060】ここで実施形態1、2と同様に結像レンズ
7の有効径は40mmであるため、この光線はけられず
に透過する。従ってD/2=4.88mm,D=9.7
5mmとなり、d≦Dは満たされる。
【0061】本実施形態の如く、実施形態1よりもさら
に自由度の高い状態(実施形態1とは集光レンズ5を変
えている場合)でも同様の効果が得られる。
【0062】なお、実施形態3の干渉計を使用してCCD
面(受光面)上にスポット状の有害ノイズが形成される
場合の例を示す。実施形態3の干渉計は、 fTS=1100mm,fC =100mm,d=5mm,
CCD =120mm e=200mm であった。この干渉計の集光レンズ5の後,eCGH =7
00mmのところにホログラム平板101を設けること
とする。この時hCGH =18.18mmとして以下の値
が導かれる: aTS=300mm,bTS=−412.5mm,aC =6
12.5mm,bC =119.51mm,hTS=13.
64mm,uC =−0.0331, hC =20.25
mm。
【0063】ここで結像レンズ7の有効径は40mmで
あるため、hC >20の光線はけられ、有効径一杯で光
束は透過する。従って透過する光線のみについて考えれ
ばhC =20mmとなる。これよりD/2=0.082
mm,D=0.163mmとなり、d≦Dは満たされ
ず、正反射光束は受光面内にスポット状に集光し、計測
精度を損なう。
【0064】以下は実施形態4の配置データである。
【0065】fTS=1100mm,fC =100mm,
d=5mm,eCCD =120mm e=200mm,eCGH =900mm,hCGH =9.0
9mm。
【0066】この時、以下の値が導かれる: aTS=700mm,bTS=−1925.00mm,aC
=2121.0mm,bC =104.94mm,hTS
31.82mm,uC =−0.0165、hC =35.
12mm。
【0067】ここで実施形態1、2、3と同様に結像レ
ンズ7の有効径は40mmであるためhC >20の光線
はけられ、有効径一杯で光束は透過する。従って透過す
る光線のみについて考えればhC =20mmとなる。こ
れよりD/2=2.87mm,D=5.74mmとな
り、d≦Dは満たされる。
【0068】本実施形態では、結像レンズ7の有効径が
小さいためにノイズ成分の光がけられてしまう場合でも
実施形態3と同様な効果を上げている。
【0069】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、計算機ホロ
グラムを形成した平板を用いて面形状を計測する際、該
平板の表面で正反射して光電変換手段へ向かう正反射光
束を含めて該光電変換手段の受光面上の最大光量をCCD
の飽和する光量レベル以下とし、フリンジスキャンを行
った際に、欠落点の無い画像情報を得て高精度で面形状
を計測できる面形状計測方法を達成する。
【0070】その他、 (2−1) 測定点に欠落点があると大きな面を分割し
て測定し、後に繋ぎ合わせて1つの面の精度を構成する
際に大きな支障が生じ、1つの面に繋ぐことができな
い、又は繋ぎ方が悪くなる、又は繋いだ後の面の精度が
悪くなるが、本発明によれば欠落点が生じないので分割
測定の際にも高精度で面形状を計測できる。 (2−2) 位置出しホログラムを利用すればホログラ
ム平板の位置設定を高精度に行え、測定誤差を除去でき
る。 (2−3) 位置出しホログラムを利用してホログラム
平板の位置出しを行い、次いで該平板を所定距離移動し
て測定用ホログラムを設定して被検査面を計測できるの
で面形状の計測が極めて容易に行える。等の少なくとも
1つの効果を有する面形状計測方法を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の要部概略図
【図2】 本発明の実施形態1の説明図
【図3】 本発明の実施形態3の要部概略図
【図4】 ノイズ光の影響の説明図
【図5】 従来の計算機ホログラムを用いた計測装置の
要部概略図
【図6】 従来例により得られる計測画像例
【符号の説明】
1 被検レンズ(被検物) 1a 被検査面(被検査非球面) 2 ガラス基板 3 測定用の計算機ホログラム(測定用ホログラム) 30 測定用の計算機ホログラムの中心 4 位置出し用の計算機ホログラム(位置出しホログラ
ム) 40 位置出し用の計算機ホログラムの中心 5 集光レンズ 5a 参照面 6 ビームスプリッタ 7 結像レンズ 8 CCD カメラ 8’受光面 9 レーザ光源 10 コリメータレンズ 12 計測画像のノイズ 13 光量調整フィルタ 100 干渉計 101 計算機ホログラムを有する平板(ホログラム平
板)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 干渉計から射出する収束球面波光束を計
    算機ホログラムを有する平板に入射し、該計算機ホログ
    ラムで発生する所定の次数の透過回折光束を被検査面に
    入射させ、該被検査面で反射した光束が該計算機ホログ
    ラムを透過する際に発生する透過回折光束の内の所定次
    数の回折光束より成る測定光束を該干渉計に入射させ、
    該測定光束と該干渉計内の参照面によって形成される参
    照光束とを合成し、該参照光束の位相を変化させて、そ
    の合成光の干渉縞を光電変換手段で検出することにより
    該被検査面の形状を計測する際、 該平板を設ける位置は該平板の表面で該収束球面波光束
    を反射して形成される正反射光束が該光電変換手段の受
    光面の位置において該受光面と同じ若しくは該受光面よ
    り大きい直径を形成する位置であることを特徴とする面
    形状計測方法。
  2. 【請求項2】 光源より射出する光束をコリメータレン
    ズを介して平行光束として集光レンズに入射させ、該集
    光レンズより射出する収束球面波光束を面形状測定用の
    計算機ホログラムを有する平板に入射し、該計算機ホロ
    グラムで発生する所定の次数の透過回折光束を被検査面
    に入射させ、該被検査面で反射した光束が該計算機ホロ
    グラムを透過する際に発生する透過回折光束の内の所定
    次数の回折光束より成る測定光束を該集光レンズに入射
    させ、該集光レンズ内の参照面によって形成される参照
    光束と合成して結像レンズを介して光電変換手段の受光
    面上に干渉縞を形成し、該参照光束の位相を変化させて
    該干渉縞を該光電変換手段で検出することにより該被検
    査面の形状を計測する際、 d≦D ただし、dは光電変換手段の受光面の最大径であり、D
    は該平板の表面又は裏面で正反射して形成される正反射
    光束が受光面位置において示す最大直径であり、 hCGH : 計算機ホログラムを有する平板の表面もしく
    は裏面における測定光束端の高さ aTS: 正反射した光線が集光レンズに向かう際の物点
    と集光レンズの距離 bTS: 正反射した光線が集光レンズを屈折した後の像
    点距離 fTS: 集光レンズの焦点距離 hTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズに入
    射する入射高 uTS: 正反射光束の最も周辺の光線が集光レンズに入
    射する入射角度の正切 aC : 正反射光線が結像レンズに入射する際の物点距
    離 bC : 正反射光線が結像レンズを屈折した際の像点距
    離 fC : 結像レンズの焦点距離 hC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズに入
    射する入射高 uC : 正反射光束の最も周辺の光線が結像レンズに入
    射する入射角度の正切 eCCD : 結像レンズと受光面との間隔 eCGH : 計算機ホログラムを有する平板と集光レンズ
    との間隔 e : 集光レンズと結像レンズとの光学的間隔 として、以下の関係式より得られる値: 【数1】 を満足する位置に該平板を設けることを特徴とする面形
    状測定方法。
  3. 【請求項3】 前記平板は前記面形状測定用の計算機ホ
    ログラムと同一面上,.に位置出し用の計算機ホログラ
    ムを有し、所定の収束球面波光束を該位置出し用の計算
    機ホログラムに入射させたとき、所定次数の反射回折光
    束は該収束球面波に対する位相共役波面を発生すること
    を特徴とする請求項2の面形状計測方法。
  4. 【請求項4】 前記位置出し用の計算機ホログラムによ
    り前記平板の位置を決定した後に、該平板を計算機ホロ
    グラムを形成している平面に平行に所定量移動させて前
    記被検査面の形状の計測を行うことを特徴とする請求項
    3の面形状計測方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104075667A (zh) * 2014-06-25 2014-10-01 中国科学院光电技术研究所 一种基于环形扫描斜率提取非球面面形测量系统及方法
CN114502914A (zh) * 2019-08-21 2022-05-13 卡尔蔡司Smt有限责任公司 测试干涉仪的衍射光学元件

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