JPH0988792A - 多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置 - Google Patents

多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置

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JPH0988792A
JPH0988792A JP23852395A JP23852395A JPH0988792A JP H0988792 A JPH0988792 A JP H0988792A JP 23852395 A JP23852395 A JP 23852395A JP 23852395 A JP23852395 A JP 23852395A JP H0988792 A JPH0988792 A JP H0988792A
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ignition
voltage
high voltage
internal combustion
combustion engine
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Application number
JP23852395A
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Inventor
Hiroshi Inagaki
浩 稲垣
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P2017/006Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines using a capacitive sensor

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディストリビュータ型の点火装置を備えた内
燃機関の燃焼状態を、内燃機関の回転速度に影響される
ことなく常に正確に検出し得る装置を提供する。 【解決手段】 点火コイル4とは別にイオン電流検出用
の高電圧を発生する昇圧コイル12を設け、点火コイル
4が点火用高電圧を発生した直後の所定時期に、昇圧コ
イル12から高電圧を発生させ、この高電圧を、ディス
トリビュータ6を介して、点火用高電圧印加後の点火プ
ラグ2に印加させる。ディストリビュータ6と各気筒の
点火プラグ2とを接続するハイテンションコード14に
は、容量結合型の電圧検出素子16を装着し、これに容
量分圧回路を構成するコンデンサC1を接続して、ハイ
テンションコード14の電圧を容量分圧し、検出回路2
0にて、分圧電圧の減衰特性から内燃機関の失火を判定
する。この結果、内燃機関が高速回転しても、内燃機関
各気筒の燃焼状態を正確に判定できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点火プラグの火花
放電後に流れるイオン電流に基づき内燃機関の燃焼状態
を検出する燃焼状態検出装置に関し、特に、点火コイル
が発生した点火用高電圧をディストリビュータを介して
内燃機関各気筒の点火プラグに分配するディストリビュ
ータ型の点火装置を備えた内燃機関において各気筒の燃
焼状態を検出するのに好適な燃焼状態検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディストリビュータ型の点火
装置を備えた多気筒内燃機関の燃焼状態を検出する装置
として、特開平5一18343号公報に開示された装置
が知られている。
【0003】この装置は、点火コイルから点火用高電圧
を発生させた後(つまり点火プラグの火花放電開始
後)、点火コイルの一次巻線の通電中に所定時間一次電
流のレベルを下げて、点火コイルの二次巻線にイオン電
流検出用の高電圧を発生させ、この高電圧により点火装
置の二次電圧系に充電された電荷が点火プラグの放電電
極周囲に発生したイオンによって放電されたか否かを判
定することにより、各気筒の燃焼状態を検出するもので
ある。
【0004】つまり、この装置は、点火プラグの火花放
電によって燃料混合気が正常燃焼した際には、点火プラ
グの放電電極周囲にイオンが発生し、この発生したイオ
ンによってイオン電流が流れることに着目してなされた
ものであり、ディストリビュータと各気筒の点火プラグ
とを接続するハイテンションコードに、容量結合型の電
圧検出素子(容量センサ)を設けると共に、この容量セ
ンサに分圧用の容量素子(コンデンサ)を接続して、各
ハイテンションコードの電圧を容量分圧により検出し、
その分圧電圧が検出用高電圧印加後に速やかに減衰した
か否かを判定することにより、内燃機関の燃焼状態(失
火)を判定するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この装置では、点火プ
ラグの火花放電後に流れるイオン電流から内燃機関の失
火判定を行うため、内燃機関の失火を正確に検出するこ
とができるようになるのであるが、イオン電流検出用の
高電圧を発生するのに、点火用高電圧を発生する点火コ
イルを共用しているため、内燃機関が比較的低速で運転
されている場合には問題はないものの、内燃機関の回転
速度が高くなると、イオン電流検出用の高電圧を良好に
発生することができなくなり、内燃機関の燃焼状態(失
火)を良好に判定することができなくなるといった問題
があった。
【0006】つまり、点火コイルの二次巻線から所望の
高電圧を出力させるには、点火コイルの一次巻線を所定
時間通電して、点火コイルに所定のエネルギを蓄積する
必要があるが、点火プラグの火花放電に必要なエネルギ
は、内燃機関の回転速度にはあまり依存せず負荷に大き
く依存するため、回転速度が上昇しても、負荷が変化し
なければ火花放電に必要なエネルギはあまり変化せず、
一次巻線の通電時間もあまり変えられない。また火花放
電の持続時間も回転数によらず一定の大きさを持ってい
る。そして、ディストリビュータ型の点火装置において
は、一つの点火コイルで全気筒の点火プラグに対する点
火用高電圧を生成するため、内燃機関の回転速度が上昇
するにつれて、点火コイルで生成する点火用高電圧の生
成間隔が除々に短くなり、やがて二次巻線がまだ放電を
持続している時期から一次巻線に通電を開始しなければ
ならなくなる。つまり、点火コイルの通電時間と放電持
続時間が重複することになる。
【0007】その場合、点火コイルの性質から、放電の
持続は、点火コイルの通電開始とともに中段することに
なるが、燃焼状態検出装置を備えていない通常の点火装
置であれば、点火コイルでの点火用高電圧の生成間隔が
詰まって、放電の持続が途中で中段されたとしても、点
火プラグにおいて放電が生じていれば、燃料に着火し燃
焼が生じるから、問題はない。しかし、上記従来の燃焼
状態検出装置においては、同じ点火コイルでイオン電流
検出のための2回目の高電圧印加を行っているので、放
電の持続時間と点火コイルの通電時間が連続するような
状態では、2回目の高電圧印加を行なうことができず、
内燃機関の燃焼状態を検出することができなくなってし
まうのである。
【0008】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、ディストリビュータ型の点火装置を備えた多気筒
内燃機関において、内燃機関の回転速度に影響されるこ
となく、各気筒の燃焼状態を正確に検出し得る燃焼状態
検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の発明は、点火コイルの一
次巻線に流す一次電流の断続により二次巻線に正極性の
点火用高電圧を発生させ、該点火用高電圧を、ディスト
リビュータを介して、内燃機関各気筒の点火プラグに順
次印加するディストリビュータ型点火装置に設けられ、
上記各気筒の点火プラグの火花放電後に流れるイオン電
流に基づき内燃機関各気筒の燃焼状態を検出する多気筒
内燃機関の燃焼状態検出装置であって、前記点火コイル
の点火用高電圧出力端と前記ディストリビュータとの間
の電圧印加経路に設けられた前記ディストリビュータ側
から点火コイル側に電流が逆流するのを防止する逆流防
止ダイオードと、前記点火コイルとは別に設けられた高
電圧発生用の昇圧コイルと、前記点火コイルが点火用高
電圧を発生した直後の所定時期に、前記昇圧コイルから
前記イオン電流検出用の正極性の高電圧を発生させ、該
検出用高電圧を、前記ディストリビュータを介して、前
記点火用高電圧印加後の点火プラグに順次印加させる検
出用高電圧制御手段と、前記ディストリビュータと各気
筒の点火プラグとを接続するハイテンションコードに夫
々装着され、該ハイテンションコードの電圧を検出する
容量結合型の電圧検出素子と、該電圧検出素子にて検出
された電圧を容量分圧する分圧用の容量素子と、該容量
素子により得られた分圧電圧の、前記検出用高電圧印加
後の減衰特性に基づき、内燃機関各気筒の燃焼状態を検
出する燃焼状態検出手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置において、
前記昇圧コイルの検出用高電圧出力端を、前記逆流防止
ダイオードのカソード側に接続すると共に、該接続線
に、該昇圧コイル側に電流が流れ込むのを防止する第2
の逆流防止ダイオードを設けたことを特徴とする。
【0011】一方、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置において、
前記昇圧コイルの検出用高電圧出力端を、前記点火コイ
ルの二次巻線の負極側端子に接続し、前記検出用高電圧
を前記点火コイルの二次巻線を介して各気筒の点火プラ
グに印加するよう構成してなることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の燃焼状態検出装
置においては、点火コイルとは別に、イオン電流検出用
の高電圧を発生する昇圧コイルが設けられており、検出
用高電圧制御手段が、点火コイルが点火用高電圧を発生
した直後の所定時期に、昇圧コイルからイオン電流検出
用の正極性の高電圧を発生させ、この検出用高電圧を、
ディストリビュータを介して、点火用高電圧印加後の点
火プラグに順次印加させる。そして、ディストリビュー
タと各気筒の点火プラグとを接続するハイテンションコ
ードには、その電圧を検出する容量結合型の電圧検出素
子が装着されており、容量素子が、この電圧検出素子に
より検出された電圧を容量分圧し、燃焼状態検出手段
が、その分圧電圧の、検出用高電圧印加後の減衰特性に
基づき、内燃機関各気筒の燃焼状態を検出する。
【0013】従って、請求項1に記載の燃焼状態検出装
置によれば、内燃機関の回転速度の上昇に伴い、点火コ
イルの一次巻線を通電可能な時間間隔が短くなっても、
イオン電流検出用の高電圧を、点火用高電圧印加後の点
火プラグに確実に印加して、その二次電圧系(つまりハ
イテンションコード)を充電することができ、電圧検出
素子及び容量素子にて得られた二次電圧系の電圧の減衰
特性から、内燃機関各気筒の燃焼状態を正確に判定する
ことができるようになる。
【0014】また、本発明では、点火コイルの点火用高
電圧出力端(つまり二次巻線の正極側端子)とディスト
リビュータとの間の電圧印加経路には、ディストリビュ
ータ側から点火コイル側に電流が逆流するのを防止する
逆流防止ダイオードが設けられているため、点火用高電
圧印加後に、検出用高電圧の印加によって二次電圧系に
充電された電荷が点火コイル側に流れるようなことはな
く、燃焼状態の検出を問題なく実行できる。
【0015】次に、請求項2に記載の燃焼状態検出装置
においては、昇圧コイルの検出用高電圧出力端が、逆流
防止ダイオードのカソード側に接続され、しかもその接
続線には、昇圧コイル側に電流が流れ込むのを防止する
第2の逆流防止ダイオードが設けられている。つまり、
この燃焼状態検出装置では、昇圧コイルにて発生された
検出用高電圧が、第2の逆流防止ダイオード及びディス
トリビュータを介して、点火用高電圧印加後の点火プラ
グ側に印加される。このため、点火コイルから逆流防止
ダイオードを介してディストリビュータ側に出力される
点火用高電圧によって、昇圧コイル側に電流が流れ込ん
だり、或は昇圧コイルからディストリビュータ側に出力
される検出用高電圧によって二次電圧系に充電された電
荷が昇圧コイル側に戻るようなことはなく、点火用高電
圧及び検出用高電圧を内燃機関各気筒の点火プラグ側
(二次電圧系)に確実に印加することができる。
【0016】一方、請求項3に記載の燃焼状態検出装置
においては、昇圧コイルの検出用高電圧出力端が、点火
コイルの二次巻線の負極側端子に接続され、検出用高電
圧を点火コイルの二次巻線を介して各気筒の点火プラグ
に印加するようにされている。このため、この燃焼状態
検出装置では、請求項2に記載の燃焼状態検出装置のよ
うに、二次電圧系から昇圧コイル側に流れ込む電流を阻
止するために、第2の逆流防止ダイオードを設ける必要
はなく、請求項2に記載の装置に比べて、構成をより簡
素化することができる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面と共に説明す
る。図1は、4気筒内燃機関の各気筒に設けられた点火
プラグ2-1,2-2,2-3,2-4(-1〜-4は、点火順に付
した気筒番号を表わす)に対して、点火コイル4にて発
生した点火用高電圧を順次分配するディストリビュータ
6を備えた点火装置、及びこの点火装置に設けられた燃
焼状態検出装置の構成を表わす概略構成図である。
【0018】図1に示す如く、本実施例の点火装置にお
いては、点火コイル4の一次巻線L1の一端が、直流電
源(バッテリ)BTの正極側に接続されると共に、一次
巻線L1の他端が、パワートランジスタTR1を介し
て、直流電源BTの負極側電位と同電位のグランドライ
ンに接地されており、点火時期制御のためのエンジン制
御装置(ECU)10が、内燃機関の回転に同期した所
定の点火タイミングでパワートランジスタTR1をON
・OFFさせて、点火コイル4の一次巻線L1を通電・
遮断することにより、パワートランジスタTR1のター
ンオフ時に、一端が一次巻線L1と共にパワートランジ
スタTR1に接続された二次巻線L2の他端に、正極性
の点火用高電圧を発生させるようにされている。そし
て、この発生した正極性の点火用高電圧を、ディストリ
ビュータ6を介して、点火タイミングにある気筒の点火
プラグ2に分配させ、その点火プラグ2を火花放電させ
て、燃料混合気を着火させる。
【0019】なお、点火コイル4の点火用高電圧出力端
である二次巻線L2の一端と、ディストリビュータ6と
の間には、ディストリビュータ6側から点火コイル4側
に電流が流れ込むのを防止する逆流防止ダイオードD1
が設けられている。つまり、点火コイル4側をアノー
ド、ディストリビュータ6側をカソードとして、点火コ
イル4の二次巻線L2とディストリビュータ6との間
に、逆流防止ダイオードD1が設けられている。
【0020】一方、燃焼状態検出装置には、点火コイル
4と同様に構成された昇圧コイル12が備えられてい
る。そして、この昇圧コイル12の一次巻線L11の一端
は、直流電源(バッテリ)BTの正極側に接続され、そ
の他端は、パワートランジスタTR2を介して、直流電
源BTの負極側電位と同電位のグランドラインに接地さ
れており、パワートランジスタTR2がECU10から
の制御信号によりON・OFFされて、そのターンオフ
時に、二次巻線L12にイオン電流検出用の高電圧(検出
用高電圧)を発生するようにされている。
【0021】また、この二次巻線L12の両端の内、パワ
ートランジスタTR2のターンオフ時に負極性の高電圧
を発生する負極側端子には、アノードが接地されたダイ
オードD3のカソードが接続され、正極性の高電圧を発
生する正極側端子(検出用高電圧出力端)は、ダイオー
ドD2を介して、ディストリビュータ6に接続されてい
る。なお、このダイオードD2は、第2の逆流防止ダイ
オードに相当するものであり、上記逆流防止ダイオード
D1と同様、昇圧コイル12側をアノード、ディストリ
ビュータ6側をカソードとして、昇圧コイル12の二次
巻線L12とディストリビュータ6との間に設けられてい
る。
【0022】また次に、ディストリビュータ6と各気筒
の点火プラグ2ー1〜2ー4とを夫々接続するハイテンショ
ンコード14-1〜14-4には、その電圧を検出するため
に、容量結合型の電圧検出素子(容量センサ)16-1〜
16-4が夫々設けられており、更に、これら各容量セン
サ16-1〜16-4には、一端が接地されて容量センサ1
6-1〜16-4と共に容量分圧回路を構成するコンデンサ
C1の他端が接続されている。またこのコンデンサC1
には、コンデンサC1に蓄積された電荷を一定の時定数
で放電させる抵抗器R1が接続されている。そして、こ
のコンデンサC1の両端電圧は、検出回路20に取り込
まれ、検出回路20において、コンデンサC1の両端電
圧、つまりハイテンションコード14-1〜14-4の電圧
を容量センサ16-1〜16-4とコンデンサC1とにより
分圧した分圧電圧の減衰特性から、内燃機関の燃焼状態
を表わす検出信号を生成し、その生成した検出信号をE
CU10に出力するようにされている。
【0023】次に、ECU10は、CPU,ROM,R
AM等を中心とするマイクロコンピュータにより構成さ
れ、内燃機関の回転速度,吸入空気量,冷却水温等の各
種運転状態に基づき目標点火時期を演算し、内燃機関各
気筒の点火時期がこの目標点火時期になるように、パワ
ートランジスタTR1をON・OFFさせて、点火コイ
ル4からの点火用高電圧の発生タイミングを制御する周
知のものであり、図2に示す如く、パワートランジスタ
TR1を点火信号によりON・OFFさせて、そのタ
ーンオフ時(つまり、点火コイル4の一次巻線L1の通
電遮断時)に、点火コイル4の二次巻線L2に点火用高
電圧を発生させる。
【0024】また、ECU10は、点火信号とは別
に、点火信号の立ち下がり後(つまり点火用高電圧発
生後)、所定時間経過したときに、昇圧コイル12の二
次巻線L12からイオン電流検出用の高電圧を発生させる
ための所定パルス幅の制御信号を生成して、この制御
信号によりパワートランジスタTR2をON・OFF
させる、検出用高電圧制御手段としての処理も実行す
る。そして、この制御信号により、パワートランジス
タTR2がON・OFFされると、そのターンオフ時
(換言すれば昇圧コイル12の一次巻線L11の通電遮断
時)に、昇圧コイル12の二次巻線L12に、検出用高電
圧が発生する。
【0025】この結果、点火コイル4及び昇圧コイル1
2の二次巻線L2,L12に夫々発生した点火用高電圧及
び検出用高電圧は、逆流防止ダイオードD1,D2を介
して、夫々、ディストリビュータ6に出力され、ディス
トリビュータ6から点火タイミングにある気筒の点火プ
ラグ2に対して、これら点火用高電圧及び検出用高電圧
が順次出力されることになる。
【0026】そして、点火用高電圧の発生により、点火
タイミングにある気筒の点火プラグ2が実際に火花放電
して、その気筒内の燃料混合気が着火し、正常燃焼した
場合には、その点火プラグ2の放電電極付近にイオンが
発生するため、その後、検出用高電圧の電圧印加によっ
てハイテンションコード14に一旦蓄積される電荷は点
火プラグ2においてイオン電流となって速やかに放電さ
れる。従って、容量センサ16により検出される検出電
圧は、速やかに減衰し、容量分圧回路を構成するコン
デンサC1を介して検出回路20に入力される電圧も、
速やかに減衰する。
【0027】一方、点火プラグ2の火花放電により燃料
混合気が着火せず、正常燃焼しなかった場合(つまり失
火が生じた場合)には、点火プラグ2の放電電極付近に
イオンが発生しないため、検出用高電圧の電圧印加によ
ってハイテンションコード14に一旦蓄積される電荷
は、イオン電流として放電されない。従って、容量セン
サ16により検出される検出電圧は、コンデンサC1
に蓄積された電荷が抵抗器R1を介して放電されること
により除々に低下するだけであり、コンデンサC1を介
して検出回路20に入力される電圧もゆっくりと減衰す
る。
【0028】そして、検出回路20は、その入力電圧が
所定電圧を越えたか否かを判断することにより、分圧電
圧の減衰特性(減衰時間)に応じてパルス幅が変化する
検出信号を生成し、ECU10に出力する。従って、
ECU10側では、検出回路20から入力される検出信
号のパルス幅から、内燃機関が正常燃焼したか失火し
たかを正確に判断することができるようになる。
【0029】以上説明したように、本実施例の燃焼状態
検出装置においては、点火コイル4とは別に、イオン電
流検出用の高電圧を発生する昇圧コイル12を設け、点
火コイル4が点火用高電圧を発生した直後の所定時期
に、昇圧コイル12から検出用高電圧を発生させて、デ
ィストリビュータ6を介して、点火用高電圧印加後の点
火プラグ2に印加するようにされている。
【0030】このため、本実施例によれば、内燃機関の
回転速度が上昇して、点火コイル4の一次巻線L1を通
電可能な時間間隔が短くなっても、点火用高電圧印加後
に、昇圧コイル12から検出用高電圧を確実に発生させ
て、点火用高電圧印加後の点火プラグ2に印加させるこ
とができ、その点火プラグ2とディストリビュータ6と
を接続するハイテンションコードの電圧の減衰特性か
ら、内燃機関の燃焼状態を正確に判定することができる
ようになる。
【0031】また、本発明では、点火コイル4及び昇圧
コイル12の二次巻線L2,L12とディストリビュータ
との間の高電圧印加経路に、夫々、逆流防止用のダイオ
ードD1,D2を設けて、ディストリビュータ6側から
点火コイル4及び昇圧コイル12側に電流が逆流するの
を防止するようにしているため、電流の逆流によって燃
焼状態の検出精度が低下するとか、点火用高電圧を各気
筒の点火プラグ2に印加できなくなるといったことはな
く、点火制御及び燃焼状態検出のための動作を問題なく
実行できる。
【0032】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例に
おいては、昇圧コイル12で発生したイオン電流検出用
の高電圧を、逆流防止用のダイオードD2を介してディ
ストリビュータ6に直接印加するように構成したが、例
えば図3に示す如く、昇圧コイル12の二次巻線L12の
検出用高電圧出力端を、点火コイル4の二次巻線L2の
負極側端子に接続して、昇圧コイル12で発生した検出
用高電圧を、点火コイル4の二次巻線L2を介して、デ
ィストリビュータ6,延いては各気筒の点火プラグ2に
印加するようにしてもよい。
【0033】そして、このようにすれば、上記実施例に
おいて昇圧コイル12とディストリビュータ6とを接続
する高電圧印加経路に設けた逆流防止用のダイオードD
2が不要となるため、装置構成をより簡素化することが
できるようになる。なお、図3において、ECU10,
検出回路20の動作や、点火コイル4及び昇圧コイル1
2の二次巻線L2,L12の接続部分以外の結線状態は、
図1に示した上記実施例と全く同様であるため、図1と
同じ符号を付し、説明は省略する。
【0034】また、例えば上記実施例では、4気筒内燃
機関の点火時期を制御するディストリビュータ型点火装
置について説明したが、本発明は、ディストリビュータ
を備えた点火装置であれば、内燃機関の気筒数に関係な
く上記実施例と同様に適用して、同様の効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の燃焼状態検出装置の一例を表わす概
略構成図である。
【図2】 図1の燃焼状態検出装置各部の電圧波形を表
わす説明図である。
【図3】 実施例の燃焼状態検出装置の他の構成例を表
わす概略構成図である。
【符号の説明】
2(2-1,2-2,2-3,2-4)…点火プラグ 6…デ
ィストリビュータ 4…点火コイル(L1…一次巻線,L2…二次巻線)
BT…直流電源 12…昇圧コイル(L11…一次巻線,L12…二次巻線) 14(14-1,14-2,14-3,14-4)…ハイテンシ
ョンコード 16(16-1,16-2,16-3,16-4)…容量センサ
(電圧検出素子) C1…コンデンサ(容量素子) 20…検出回路 D1…逆流防止ダイオード D2…ダイオード(第2
の逆流防止ダイオード) D3…ダイオード R1…抵抗器 TR1,TR2
…パワートランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点火コイルの一次巻線に流す一次電流の
    断続により二次巻線に正極性の点火用高電圧を発生さ
    せ、該点火用高電圧を、ディストリビュータを介して、
    内燃機関各気筒の点火プラグに順次印加するディストリ
    ビュータ型点火装置に設けられ、上記各気筒の点火プラ
    グの火花放電後に流れるイオン電流に基づき内燃機関各
    気筒の燃焼状態を検出する多気筒内燃機関の燃焼状態検
    出装置であって、 前記点火コイルの点火用高電圧出力端と前記ディストリ
    ビュータとの間の電圧印加経路に設けられた前記ディス
    トリビュータ側から点火コイル側に電流が逆流するのを
    防止する逆流防止ダイオードと、 前記点火コイルとは別に設けられた高電圧発生用の昇圧
    コイルと、 前記点火コイルが点火用高電圧を発生した直後の所定時
    期に、前記昇圧コイルから前記イオン電流検出用の正極
    性の高電圧を発生させ、該検出用高電圧を、前記ディス
    トリビュータを介して、前記点火用高電圧印加後の点火
    プラグに順次印加させる検出用高電圧制御手段と、 前記ディストリビュータと各気筒の点火プラグとを接続
    するハイテンションコードに夫々装着され、該ハイテン
    ションコードの電圧を検出する容量結合型の電圧検出素
    子と、 該電圧検出素子にて検出された電圧を容量分圧する分圧
    用の容量素子と、 該容量素子により得られた分圧電圧の、前記検出用高電
    圧印加後の減衰特性に基づき、内燃機関各気筒の燃焼状
    態を検出する燃焼状態検出手段と、 を備えたことを特徴とする多気筒内燃機関の燃焼状態検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記昇圧コイルの検出用高電圧出力端
    を、前記逆流防止ダイオードのカソード側に接続すると
    共に、該接続線に、該昇圧コイル側に電流が流れ込むの
    を防止する第2の逆流防止ダイオードを設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の多気筒内燃機関の燃焼状態検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記昇圧コイルの検出用高電圧出力端
    を、前記点火コイルの二次巻線の負極側端子に接続し、
    前記検出用高電圧を前記点火コイルの二次巻線を介して
    各気筒の点火プラグに印加するよう構成してなることを
    特徴とする請求項1に記載の多気筒内燃機関の燃焼状態
    検出装置。
JP23852395A 1995-09-18 1995-09-18 多気筒内燃機関の燃焼状態検出装置 Pending JPH0988792A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533880A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 自己バランス型イオン化装置のモニタ装置
JP2011074825A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Yanmar Co Ltd 火花点火式エンジンの点火プラグ要求電圧の遠隔監視装置

Cited By (3)

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JP4819222B2 (ja) * 1998-12-22 2011-11-24 イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド 自己バランス型イオン化装置のモニタ装置
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