JPH0988595A - 自動車用エンジンの水冷装置 - Google Patents
自動車用エンジンの水冷装置Info
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- JPH0988595A JPH0988595A JP7274765A JP27476595A JPH0988595A JP H0988595 A JPH0988595 A JP H0988595A JP 7274765 A JP7274765 A JP 7274765A JP 27476595 A JP27476595 A JP 27476595A JP H0988595 A JPH0988595 A JP H0988595A
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- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
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Abstract
が大きく,冷却水のシールを簡便に行うことのできる自
動車エンジンの水冷装置の提供。 【解決手段】 渦巻式ウォーターポンプ10と,エンジ
ン8の排気ガス62を取り入れてウォーターポンプ10
を駆動するガスタービンシステム20とを有する自動車
用エンジンの水冷装置1である。ガスタービンシステム
20は,エンジン8の排気ガス62を取り入れるガス供
給部と,排気ガス62の量を調節する供給量調節手段
と,羽根車211を回転するガスタービン21と,冷却
水61の温度を検知する温度センサ22と,制御手段3
0とを設けることが好ましい。
Description
関するものであり,特に,エネルギー効率が良好で,且
つウォーターポンプと駆動装置との間のシールが簡便な
水冷装置に関する。
ンジンの燃焼室の表面から液体に伝達し,放熱器(ラジ
エータ)を介して外気に放出する水冷式があり,冷却媒
体として水,LLC(Long Life Coola
nt)等(以下単に冷却水という)が用いられている。
冷却水は,ウォーターポンプによって循環されており,
ウォーターポンプ9は,図5に示すように,ベルト99
1とプーリ992を介してエンジン8によって駆動され
ている。
ォーターポンプ9の回転軸91に一体的に連結されてお
り,回転軸91には冷却水61に遠心力を与えて循環さ
せるインペラ92が固定されている。同図において符号
90はウォーターポンプ9のボディ,符号93は回転軸
993,91を支持するベアリングである。そして,ベ
アリング93のある大気室901内に冷却水61が浸入
するのを防止する為にメカニカルシール94が設けられ
ている。
すように,インペラ92に当接するフローティングシー
ト941,カーボンシールリング942,スプリング9
43,シャフトシール944等によって構成されてお
り,慴動する面には,水潤滑性に優れた材質が用いられ
ている。そして,大気室901には,蒸気が軸受部に凝
結するのを防止するために蒸気抜きの穴902が設けら
れている。
ォーターポンプ9には,次のような問題点がある。第一
点は,ウォーターポンプ9をエンジン8の動力によって
駆動するため,ウォーターポンプ9がエンジン8の負荷
となりエネルギー効率(燃費)を低下させることであ
る。第二点は,メカニカルシール94から異音が発生し
易く,また少量の水漏れは避けがたいことである。即
ち,回転数の変化幅が大きい自動車用のエンジンでは,
回転数が低下しシールの慴動速度が低下すると,潤滑膜
が薄くなりスティックスリップ現象による異音が発生し
易くなる。その為,これを低減するために,通常の回転
速度において慴動面から僅かな蒸気漏れを許容するよう
に構成されており,その結果,水漏れが生じやすくな
る。
ランクシャフトから直接に動力の供給をうけており,設
置場所の制約が大きく限られたスペース内に設置しなけ
ればならないという問題がある。本発明は,かかる従来
の問題点に鑑みてなされたものであり,エネルギー効率
が良好で,且つ設置場所の自由度が大きく,ウォーター
ポンプと駆動装置との間のシールを簡便に行うことので
きる自動車エンジンの水冷装置を提供しようとするもの
である。
式ウォーターポンプと,エンジンの排気ガスを取り入れ
て上記ウォーターポンプを駆動するガスタービンシステ
ムとを有する自動車用エンジンの水冷装置にある。本発
明において最も注目すべきことは,ウォーターポンプが
ガスタービンシステムによって駆動されており,このガ
スタービンシステムは,エンジンの排気ガスを利用して
いることである。
ンジンの余熱を利用することからエンジンの負荷を軽減
し,エネルギーの利用効率を向上させることができ,ま
た排気の熱エネルギーを有効に利用し,また排気ガスの
大気への熱放散を低下させることが出来る。また,ウォ
ーターポンプがガスタービンシステムによって駆動され
ることから,ウォーターポンプとガスタービンとの間の
シール性が弱くても殆ど問題が生じなくなる。
洩しても,蒸気となって排気とともに排出され,ウォー
ターポンプの駆動部などが水に濡れるという不具合は生
じない。また,ガスタービンシステムは,配管などによ
って排気ガスを流通させることが出来るから,設置場所
の制約が少なく,設置の自由度が大きいという利点があ
る。
ガスタービンの出力を調整することなくエンジン運転状
態に任せて運転する方式があり,この方式はガスタービ
ンシステムの全体の構成が簡素になる。一方,このよう
な方式とは異なり,請求項2記載のように,ガスタービ
ンシステムに対して,エンジンの排気ガスを取り入れる
ガス供給部と,ガス供給部に取り入れる排気ガスの量を
調節する供給量調節手段と,上記ガス供給部から排気ガ
スの供給を受けて羽根車を回転するガスタービンと,冷
却水の温度を検知する温度センサと,上記供給量調節手
段及び温度センサに接続された制御手段とを設け,上記
制御手段は上記温度センサの出力信号に対応して上記供
給量調節手段を操作しガスタービンの出力を制御するよ
うに構成することが出来る。
ーポンプの出力を変更することが可能となり,冷却水の
温度に合わせて水冷装置をより適切に作動させることが
可能となる。即ち,温度が高い場合には,ウォーターポ
ンプの出力を大きくして冷却を促進し,温度が低い場合
にはウォーターポンプの出力を抑制し,過冷却などを防
止することが出来る。
で回転させ,これによって機械的なロスや水抵抗のロス
を増大させるという不具合も無くすることが出来る。即
ち,従来の水冷装置では,エンジンによって駆動される
ことから,エンジンの回転数が大きい場合には,図4に
示すように,冷却のために適切な水流量Qoよりも流量
が大きくなり,エンジンの負担が増えると共に機械的な
ロスや水抵抗のロスが増えるという現象が避けられなか
った。また,冷却水の温度が非常に低い場合にも水流量
が零とならないから過冷却の不具合も生じていた。しか
しながら,排気ガス流量を調整しガスタービンの出力を
調整することにより,これらの不具合を回避することが
可能となる。
において,請求項3に記載のように,ガスタービンの回
転軸とウォーターポンプの回転軸とを一体的に連結し,
ウォーターポンプとガスタービンとの間には熱伝達を抑
制する断熱部材が設けるように構成すると好適である。
回転軸を一体にすることにより動力を伝達する部分の構
成が簡素となり,また,両部材の間に断熱部材が設けら
れているから,ウォーターポンプの冷却水がガスタービ
ンによって暖められる不具合が抑制され,また,ガスタ
ービンがウォーターポンプ側から冷やされて出力が低下
する不具合が抑制されるからである。
供給量調節手段には,例えば,請求項4記載のように,
ガス供給部には,エキゾーストマニホールドに連結され
た排気ガスの分岐流路があり,供給量調整手段には上記
分岐流路に設けた流量調節弁がある。そして,上記流量
調節弁によってガスタービンに対するガスの供給量をコ
ントロールする。
の他の例として,請求項5記載のように,ガス供給部
は,エキゾーストマニホールドに連結された排気ガスの
分岐流路であって且つ別個の気筒の排気口に連結される
複数の気筒連結管を設けたものがあり,供給量調節手段
は,上記ガス供給部の異なる気筒連結管に配置された複
数の開閉弁からなるものがある。この場合には,上記複
数の開閉弁のうち何個を開弁するかによって,排気ガス
の供給量を段階的に変化させることが出来る。なお,温
度センサについては,他の用途に用いるものを共用する
ことが可能である。
巻式ウォーターポンプ10と,エンジン8の排気ガス6
2を取り入れてウォーターポンプ10を駆動するガスタ
ービンシステム20とを有する自動車用エンジンの水冷
装置1である。ガスタービンシステム20は,エンジン
8の排気ガス62を取り入れるガス供給部23と,ガス
供給部23に取り入れる排気ガス62の量を調節する供
給量調節手段としての開閉弁241〜244と,上記ガ
ス供給部から排気ガス62の供給を受けて羽根車211
を回転するガスタービン21と,冷却水61の温度を検
知する温度センサ22と,上記供給量調節手段及び温度
センサ22に接続された制御手段30とを有している
(同図において2点鎖線は電気配線を示す)。制御手段
30は,温度センサ22の出力信号に応じて上記供給量
調節手段を操作しガスタービン21の出力を制御する。
ーポンプ10の回転軸29とは一体に連結されており,
ウォーターポンプ10とガスタービン21との間には熱
伝達を抑制する断熱部材28が設けられている。ガス供
給部23は,エキゾーストマニホールド81に連結され
た排気ガス62の分岐流路230であり,別個の気筒の
排気口に連結される複数の気筒連結管を有している。そ
して,上記供給量調節手段は,異なる気筒連結管に配置
された複数の開閉弁241〜244である。
ウォーターポンプ10は,インペラ11を回転させて冷
却水61を圧送する渦巻きポンプである。エンジン8を
冷却した冷却水61は,ラジエータ83で冷却されて再
びウォーターポンプ10に流入する。一方,排気ガス6
2の殆どは,エキゾーストマニホールド81から排気管
82を経て排出されるが,排気ガス62の一部は,分岐
流路230からガスタービン21に流入しガスタービン
21を回転駆動したのち排出される。図1において,符
号821は排気ガス制御バルブである。
ターポンプ10の回転軸29と一体に形成されており,
回転軸29はメタル軸受27に支持されている。メタル
軸受27は,鉄系の素材を主な構成要素とする焼結材か
らなる。また,両部材10,21の間には,排気ガス6
2をシールするメタルシール26と,冷却水61をシー
ルするシール部材25とが設けられている。
段30の指令により別個に開閉させることが出来る。そ
の結果,排気ガス62の流量は4段階に変化し,一定の
時刻におけるガスタービン21の出力及び冷却水61の
流量を,図2の実線41に示すように,段階的に変化さ
せることが出来る(同図においてV1 〜V4 は開閉弁を
示す)。更に,開閉弁241〜244を開閉する時間の
長さを変えることにより,一定時間長における平均流量
を例えば図2の鎖線42のように連続的に変化させるこ
とが出来る。
の出力信号から冷却水61の水温を検知し,水温に対応
して開閉弁241〜244を操作し,冷却水61の流量
を適切な値に制御する。例えば,図3に示すように,水
温が所定値To以下のときには,冷却水61の流量を零
にして,過冷却を防止することができ,また,図2に示
すように冷却水61の流量の上限を一定値Qmに制限し
て,機械的なロスや水抵抗のロスが過剰にならないよう
にすることが出来る。
排気ガス62を利用しエンジン8の機械的出力を利用し
ないから,エンジンの負荷を軽減し,エネルギーの利用
効率を向上させることができる。また,ウォーターポン
プ10はガスタービンシステム20によって駆動される
から,ウォーターポンプ10とガスタービン21との間
のシール性は低くてもよい。即ち,冷却水や蒸気がガス
タービン21側に漏洩しても,蒸気となって排気62と
ともに排出され,ウォーターポンプ10の駆動部が水に
濡れるという従来装置における不具合は生じない。ま
た,ガスタービンシステム20は,配管などによって排
気ガス62を任意の位置に導入することが出来るから,
設置場所の制約が少ない。
ギー効率が良好で,設置場所の自由度が大きく,ウォー
ターポンプと駆動装置との間のシールを簡便に行うこと
のできる自動車エンジンの水冷装置を得ることが出来
る。
(但しエンジン排気量=一定)。
温の関係を示す図。
水流量との関係を示す図。
Claims (5)
- 【請求項1】 冷却水を循環させる渦巻式ウォーターポ
ンプと,エンジンの排気ガスを取り入れて上記ウォータ
ーポンプを駆動するガスタービンシステムとを有する自
動車用エンジンの水冷装置。 - 【請求項2】 請求項1において,前記ガスタービンシ
ステムは,エンジンの排気ガスを取り入れるガス供給部
と,ガス供給部に取り入れる排気ガスの量を調節する供
給量調節手段と,上記ガス供給部から排気ガスの供給を
受けて羽根車を回転するガスタービンと,冷却水の温度
を検知する温度センサと,上記供給量調節手段及び温度
センサに接続された制御手段とを有しており,上記制御
手段は,上記温度センサの出力信号に対応して上記供給
量調節手段を操作しガスタービンの出力を制御すること
を特徴とする自動車用エンジンの水冷装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において,前記
ガスタービンの回転軸とウォーターポンプの回転軸とは
一体的に連結されており,上記ウォーターポンプとガス
タービンとの間には熱伝達を抑制する断熱部材が設けら
れていることを特徴とする自動車用エンジンの水冷装
置。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3において,前記
ガス供給部は,エキゾーストマニホールドに連結された
排気ガスの分岐流路であり,前記供給量調節手段は,上
記分岐流路に設けた流量調節弁であることを特徴とする
自動車用エンジンの水冷装置。 - 【請求項5】 請求項2または請求項3において,前記
ガス供給部は,エキゾーストマニホールドに連結された
排気ガスの分岐流路であり,別個の気筒の排気口に連結
される複数の気筒連結管を有しており,前記供給量調節
手段は,異なる気筒連結管に配置された複数の開閉弁で
あることを特徴とする自動車用エンジンの水冷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27476595A JP3651083B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 自動車用エンジンの水冷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27476595A JP3651083B2 (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 自動車用エンジンの水冷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0988595A true JPH0988595A (ja) | 1997-03-31 |
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ID=17546270
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (7)
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-
1995
- 1995-09-27 JP JP27476595A patent/JP3651083B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3651083B2 (ja) | 2005-05-25 |
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