JPH0986993A - スラブ軌道用急硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタルとその製造方法 - Google Patents

スラブ軌道用急硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタルとその製造方法

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JPH0986993A
JPH0986993A JP27333595A JP27333595A JPH0986993A JP H0986993 A JPH0986993 A JP H0986993A JP 27333595 A JP27333595 A JP 27333595A JP 27333595 A JP27333595 A JP 27333595A JP H0986993 A JPH0986993 A JP H0986993A
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cement
seawater
rapid
emulsion
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Seiichi Tottori
誠一 鳥取
Toshiyuki Saeki
俊之 佐伯
Takuro Kurokawa
卓郎 黒川
Katsutoshi Sato
勝俊 佐藤
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Railway Technical Research Institute
Nichireki Co Ltd
Onoda Corp
Original Assignee
Railway Technical Research Institute
Nichireki Co Ltd
Onoda Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海底トンネル内や積雪寒冷地におけるスラブ
軌道のCAモルタルてん充層の補修に好適な、急硬性や
耐海水性および凍結融解抵抗性等に優れたスラブ軌道用
急硬性、耐海水性CAモルタルとその製造方法を提供す
ることを目的としたものである。 【解決手段】 本発明は、セメント100重量部に対
し、セメント系膨張材150〜250重量部、減水材
0.5〜2.0重量部および合成樹脂エマルジョン入り
アスフアルト乳剤140〜280重量部と所要量の添加
水からなるスラブ軌道のCAモルタルてん充層の補修に
好適な、耐海水性および凍結融解抵抗性に優れたスラブ
軌道用急硬性、耐海水性CAモルタルとその製造方法を
提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スラブ軌道用急硬
性、耐海水性セメントアスファルトモルタルとその製造
方法に関する。さらに詳しくは、塩分環境下に晒される
海底トンネル内或は積雪寒冷地におけるスラブ軌道のセ
メントアスファルトモルタル(以下、単に「CAモルタ
ル」という)てん充層の補修等に好適なスラブ軌道用急
硬性、耐海水性CAモルタルとその製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】従来、軌道保守作業の省力化を目的とし
て、軌道スラブとコンクリート路盤との間隙にCAモル
タルをてん充したスラブ軌道が新幹線や在来線に多く採
用されてきた。このCAモルタルてん充層は、レールを
直結するコンクリート製軌道スラブとコンクリート路盤
との間にあって、列車走行時の荷重、衝撃、振動等を吸
収分散させるための緩衝層として設けられている。そし
て、このCAモルタルてん充層には、早強セメント、ア
スファルト乳剤、セメント系膨張材、砂および発泡剤な
どより構成されたCAモルタルが、一般的に使用されて
きた。
【0003】しかしながら、従来のCAモルタルは、セ
メント系膨張材として、カルシウムサルホアルミネート
粉末を使用しており、これを海底トンネル内のスラブ軌
道に使用した場合には、トンネル漏水中に含まれる海水
成分により、膨張破壊を誘発するという問題があった。
また、これを積雪寒冷地に使用した場合には、吸水率が
大きいため凍結融解抵抗性が悪く、耐久性が低下すると
いう問題があった。
【0004】このような状況から、従来造られてきた海
底トンネル内や積雪寒冷地におけるスラブ軌道のCAモ
ルタルてん充層は、現在、補修を必要とする時期にきて
いる。特に、海底トンネル内におけるスラブ軌道は、塩
分を含むトンネル漏水により軌道スラブ板およびCAモ
ルタルてん充層が劣化しつつあるためスラブ板の交換が
迫られ、一部スラブ板の交換が実施されている。
【0005】ところが、CAモルタルてん充層に使用す
る有効なCAモルタルがなく、樹脂モルタルを使用する
ためスラブ板の交換に多額の費用を必要とした。そこ
で、現在、廉価なCAモルタルの提供が急務となってい
る。このCAモルタルには、スラブ軌道の交換作業が夜
間における列車の通過する間合いで行なわれるため、耐
海水性に優れていることと共に、急硬性が必須要件とし
て求められている。
【0006】ところで、これらの問題に対処すべくCA
モルタルの改良が、過去にもいくつか試みられてきた。
例えば、特公昭51−41130号公報の提案がある。
これは、セメント系膨張材と急硬性セメント混和材(カ
ルシウムアルミネートと無機硫酸塩との混合物)とを組
み合わせたCAモルタルで、CAモルタルの材料分離や
乾燥収縮を防止すると共に、急硬性および強度発現に優
れたCAモルタルを提供することを目的としたものであ
り、補修に好適な要件を或る程度備えたCAモルタルで
もあった。しかしながら、このCAモルタルは、耐海水
性がなく実際の実施には問題があった。
【0007】また、耐海水性に有効なCAモルタルの提
案もある。例えば、特開平3−5350号公報が提案さ
れている。これは、セメントとして中庸熱セメントまた
は耐硫酸塩セメント等を使用し、これに石灰系のセメン
ト膨張材を組合わせることにより耐海水性のCAモルタ
ルを提供しようとしたものである。しかしながら、この
CAモルタルには、急硬性がなく、耐海水性の補修用と
しては問題があった。
【0008】さらに、最近では、凍結融解抵抗性に有効
なCAモルタルも提案されている。例えば、特開平5−
97490号公報が提案されてる。これは、主としてア
クリルゴムエマルジョンと吸水性重合体の併用により耐
乾燥収縮性に優れた、即ち、材料分離がなく、硬化後の
容積収縮がないCAモルタルの提供を目的としたもので
ある。しかしながら、このCAモルタルは、凍結融解抵
抗性には有効であっても、急硬性や耐海水性が考慮され
ておらず、海底トンネル内の補修用CAモルタルとして
は問題があった。
【0009】いずれにせよ、従来のCAモルタルには、
一長一短があり急硬性や耐海水性と共に、凍結融解抵抗
性を兼ね備えた補修用CAモルタルとしては問題があっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を解消し、海底トンネル内や積雪寒冷地に
おけるスラブ軌道のCAモルタルてん充層の補修に好適
な、急硬性や耐海水性および凍結融解抵抗性等に優れた
スラブ軌道用急硬性、耐海水性CAモルタルとその製造
方法を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、スラブ軌
道用CAモルタルについて、鋭意研究を重ねた結果、C
Aモルタル中のセメント系膨張材として、石灰系膨張材
を用いることにより乾燥収縮を防止し、密実な硬化体を
得ることができ、耐久性を向上させることが判った。ま
た、セメントと、カルシウムアルミネートと無水石膏と
を特定の配合割合で混合した急硬性セメント混和材との
併用により、CAモルタルに急硬性を付与できることが
判った。さらに、合成樹脂エマルジョン、特に、スチレ
ンブタジェン共重合体エマルジョン(以下、単に「SB
Rエマルジョン」という)と石灰系膨張材との組合せ
が、CAモルタルにさらに緻密な組織を形成させて吸水
率を小さくする結果、優れた耐久性を付与させることが
判った。
【0012】本発明者らは、かかる知見をもとに本発明
を完成した。
【0013】即ち、本発明は、セメント100重量部に
対し、セメント系膨張材6〜15重量部、急硬性セメン
ト混和材30〜100重量部、細骨材150〜250重
量部、減水材0.5〜2.0重量部および合成樹脂エマ
ルジョン入り(以下、単に「ポリマー入り」という)ア
スファルト乳剤140〜280重量部と所要量の添加水
からなるスラブ軌道のCAモルタルてん充層の補修に好
適な、耐海水性および凍結融解抵抗性に優れたスラブ軌
道用急硬性、耐海水性CAモルタルとその製造方法を提
供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明で使用するセメントとしては、例え
ば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトラン
ドセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、
耐硫酸塩セメントなどが挙げられる。
【0016】本発明で使用するセメント系膨張材とは、
CaOを主成分とする石灰系膨張材である。石灰系膨張
材は、主成分であるCaOの水和反応による体積膨張が
硬化初期段階で適宜に体積膨張するので乾燥収縮を抑制
し、ひび割れを防止する。このようなCAモルタルを軌
道スラブとコンクリート路盤間の間隙にてん充すると、
ケミカルプレストレスが働き密実な硬化体となる。ま
た、セメント成分の水和により生成されるC−S−Hゲ
ルにより充填され組織が緻密になるため、CAモルタル
は、吸水性が小さくなる。
【0017】セメント系膨張材の使用量は、通常、セメ
ント100重量部に対し、6〜15重量部の範囲であ
る。セメント系膨張材の使用量が6重量部未満の場合
は、収縮クラックが発生し、耐久性に問題があるのに対
して、セメントの使用量が15重量部を超える場合は、
膨張量が大きくなりすぎて、返ってクラックが発生し易
くなる。
【0018】本発明で使用する急硬性セメント混和材
は、カルシウムアルミネート:無水石膏を重量比で1:
1.4〜2.9の割合で混合して得られる混合物であ
る。この混合物は、セメントに急硬性を付与してCAモ
ルタルに早期の強度発現を与える。無水石膏の配合比が
1.4未満では、急硬性が鈍く、また、無水石膏の配合
比が2.9を超えると可使時間のコントロールが難しく
なる。なお、無水石膏としては、強度面からII型無水
石膏を使用することが好ましい。さらに、カルシウムア
ルミネートとしては、CaOをC、AlをAとし
て示すと、CA、C・3CaSO、CA、C
Aなどがあり、CA、C・3CaSOを使用
することが好ましい。
【0019】急硬性セメント混和材の使用量は、通常、
セメント100重量部に対し、30〜100重量部の範
囲である。急硬性セメント混和材の使用量が30重量部
未満の場合は、急硬性が十分に発揮されないのに対し
て、急硬性セメント混和材の使用量が100重量部を超
える場合は、急硬性が大きくなりすぎて、可使時間の確
保が難しい。
【0020】本発明で使用する細骨材としては、川砂、
陸砂、山砂、スクリーニングス、シリカサンドあるいは
脱塩した海砂などが例示される。その粒度は、通常、F
M値(粗粒率)が1.4〜1.6の範囲が好ましい。F
M値が1.4以下の場合は、細かすぎてCAモルタルが
増粘し、てん充性が悪くなるのに対して、FM値が1.
6を超える場合は、材料の分離が起こり易くなりCAモ
ルタルてん充層に強度のバラツキが生じる恐れがある。
【0021】細骨材の使用量は、通常、セメント100
重量部に対し、150〜250重量部の範囲である。細
骨材の使用量が150重量部未満の場合は、CAモルタ
ルが乾燥収縮を起こし易くなるのに対して、細骨材の使
用量が250重量部を超える場合は、CAモルタルに材
料分離が発生し易くなる。
【0022】本発明で使用する減水剤としては、例え
ば、ポリアルキルアリルスルフォン酸ナトリウム、ポリ
アルキルアリルスルフォン酸カルシウムなどがある。こ
れらのうち1種を使用する。これらの減水剤は、CAモ
ルタルに流動性を与え、良好なてん充性を付与する。ま
た、凍結融解抵抗性を向上させる。
【0023】減水剤の使用量は、通常、セメント100
重量部に対し、0.5〜2.0重量部の範囲である。減
水剤の使用量が0.5未満の場合は、十分な流動性を与
えることができないのに対して、減水剤の使用量が2.
0重量部を超える場合は、流動性が大きくなりすぎて、
材料分離が生じる。
【0024】本発明で使用するポリマー入りアスファル
ト乳剤とは、アスファルト乳剤:SBRエマルジョンを
重量比で95〜75:5〜25の割合で混合して得られ
るノニオン性アスファルト乳剤である。ポリマー入りア
スファルト乳剤は、CAモルタルに粘弾性を与え、CA
モルタルてん充層に緩衝層としての十分な機能を付与す
ると共に、耐久性を付与する。また、耐海水性と共に、
凍結融解抵抗性を付与する。特に、SBRエマルジョン
は、石灰系膨張材により形成された緻密な組織をさらに
緻密な組織へと進展させる効果があり、吸水率を小さく
させる結果、CAモルタルに優れた耐海水性、凍結融解
抵抗性を付与する。その根拠については明らかでない
が、SBRエマルジョンと石灰系膨張材中のCaOとの
組合わせ(併用)による相乗効果が、何らかの形で働く
ことが推測される。即ち、CAモルタルの微細な空隙
が、セメント成分の水和により生成されるC−S−Hゲ
ルにより充填されて緻密な組織になり、さらに、この緻
密な組織の中にSBRエマルジョンの微粒子が入り込ん
でこれを充填し組織をより緻密な組織に形成する結果、
前記のような現象が起るものと推測される。
【0025】ポリマー入りアスファルト乳剤に用いられ
るアスファルト乳剤は、ノニオン性アスファルト乳剤で
ある。
【0026】ノニオン性アスファルト乳剤に用いられる
アスファルトとしては、例えば、天然アスファルト、ス
トレートアスファルト、ブローンアスフアルト、セミブ
ローンアスファルト、溶剤脱瀝アスファルト(例えば、
プロパン脱瀝アスファルト)などがある。これらのアス
ファルトは、単独または2種以上併せて用いてもよい。
【0027】ノニオン性アスファルト乳剤は、通常の方
法で製造したものでよい。一般的には、前記の加熱溶融
したアスフアルトの1種または2種と、ノニオン性界面
活性剤、分散剤、安定剤等を使用して調製した乳化液と
をコロイドミル、ホモジナイザー等の乳化機によりアス
ファルトを水中に乳化分散させて製造する。
【0028】ノニオン性アスフアルト乳剤の固形分の含
有量は、50〜70重量%の範囲が好ましい。固形分の
含有量が50重量%未満の場合は、CAモルタルに粘弾
性を付与することができないのに対して、固形分の含有
量が70重量%未満を超える場合は、粘性が増大して良
好なCAモルタルが得られない。なお、ノニオン性アス
ファルト乳剤中のアスファルトとしては、分解、硬化後
の特性を考慮して、針入度(25℃)が40〜300程
度のものを使用することが好ましい。
【0029】ポリマー入りアスファルト乳剤に用いられ
るSBRエマルジョンは、ブタジェンとスチレンの共重
合によつて造られた合成ゴム微粒子が水中に乳液状に分
散したものである。SBRエマルジョンは、弱アルカリ
性で、セメントおよびノニオン性アスフアルト乳剤との
混合性が良好である。また、SBRエマルジョンの固形
分の含有量は、通常、50重量%である。
【0030】ポリマー入りアスファルト乳剤は、通常、
ノニオン性アスファルト乳剤中にSBRエマルジョンを
高速撹拌により均一に混合分散させることにより製造す
ることができる。
【0031】ポリマー入りアスファルト乳剤中のノニオ
ン性アスファルト乳剤とSBRエマルジョンとの比率
は、通常、重量比でノニオン性アスファルト乳剤(96
〜75):SBRエマルジョン(5〜25)の範囲であ
る。SBRエマルジョンの比率が5未満の場合は、石灰
系膨張材中のCaOとの組合せによる相乗効果が期待で
きず十分な水密性、耐吸水性がえられないのに対して、
SBRエマルジョンの比率が25を超える場合は、水密
性等は改善されるが耐候性が悪くなり、また、経済的で
ない。
【0032】ポリマー入りアスファルト乳剤の使用量
は、通常、セメント100重量部に対し、140〜28
0重量部の範囲である。ポリマー入りアスファルト乳剤
の使用量が140未満の場合は、CAモルタルに粘弾性
を付与することができず、また、SBRエマルジョンの
効果も期待できないまに対して、ポリマー入りアスファ
ルト乳剤の使用量が280重量部を超える場合は、CA
モルタルの強度が低下し、CAモルタルてん充層に十分
な支持力を付与することができない。
【0033】本発明で使用する添加水は、通常、淡水が
用いられる。例えば、水道水、工業用水、地下水、河川
水などである。
【0034】その他、本発明では必要に応じて発泡剤、
凝結遅延剤、或は、その他の混和材を使用することがで
きる。発泡剤としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、
マグネシウム、硅素合金等の粉末が例示される。発泡剤
は、CAモルタルを膨張させて、てん充空間一杯にCA
モルタルを充填させる助材として用いられる。本発明で
は、主にアルミ粉末が使用される。
【0035】発泡剤の使用量は、通常、セメント100
重量部に対し、0.01〜0.03重量部の範囲が好ま
しい。発泡剤の使用量が0.03重量部を超えると膨張
性が強くなりすぎてCAモルタルに緻密な組織を形成さ
せることが困難となる。
【0036】また、凝結遅延剤としては、例えば、クエ
ン酸、クエン酸ナトリウム、Cオレフィン・マレイン
酸ナトリウム共重合体などがある。これらは、単独で使
用する。凝結遅延剤は、CAモルタルの可使時間の調整
に有用である。
【0037】凝結遅延剤の使用量は、通常、セメント1
00重量部に対し、0.1〜1.5重量部の範囲が好ま
しい。凝結遅延剤が1.5重量部を超える場合は、CA
モルタルの早期の強度発現を阻害する。
【0038】次に、本発明のスラブ急硬性、耐海水性C
Aモルタルの製造方法について説明する。先ず、ミキサ
にセメント、セメント系膨張材、急硬性セメント混和
材、細骨材の順に各々の所要量を投入し撹拌混合し、必
要に応じて減水剤と発泡剤の所要量を添加撹拌混合して
混合物Aを調製する。ついで、CAモルタル用ミキサに
ポリマー入りアスファルト乳剤の所要量を投入し、さら
には所要量の添加水を添加して撹拌すると共に、必要に
応じて凝結遅延剤の所要量を添加し、撹拌混合して混合
液Bを調製する。引きつづき、調製した混合液Bの所要
量に、予め調製しておいた混合物Aの所要量を投入し、
撹拌機の回転数を約1000回転/分にして高速撹拌で
3分間混合して練り上げる。かくして、本発明の急硬
性、耐海水性CAモルタルが得られる。また、本発明で
は、混合物Aを予め必要な量に小分けして袋詰めにして
おき、実際の補修現場において、混合液Bの調製時に、
これを投入してCAモルタルを製造することもできる。
【0039】したがって、従来の製造方法に比較して、
混合作業が単純化され、CAモルタルてん充層の補修工
事には、好適で作業が捗る。勿論、本発明のスラブ軌道
用急硬性、耐海水性CAモルタルは、従来法の混合手順
によっても製造することができるが、非能率的である。
【0040】このようにして得られたCAモルタルは、
従来実施されている施工方法および施工装置等により施
工することができる。
【0041】
【実験例】以下に、実験例を示し、さらに本発明の特徴
を詳しく説明する。
【0042】
【使用材料】
1.セメント a)普通ポトランドセメント(秩父小野田(株)製) このセメントの性状は、比重3.16、粉末度3390
cm/gである。 b)早強ポルトランドセメント(秩父小野田(株)製) このセメントの性状は、比重3.14、粉末度4500
cm/gである。
【0043】2.セメント系膨張材 a)小野田エクスパン(秩父小野田(株)製) このセメント系膨張材の性状は、比重2.93、粉末度
3600cm/gである。 b)デンカAM(電気化学工業(株)製) このセメント系膨張材の性状は、比重2.84、粉末度
5860cm/gである。
【0044】3.急硬性セメント混和材 a)急硬性セメント混和材(A) この急硬性セメント混和材は、重量比でカルシウムアル
ミネート(CaO・Al)1に対してII型無水
石膏1.6の割合で混合した混合物である。 b)急硬性セメント混和材(B) この急硬性セメント混和材は、重量比でカルシウムアル
ミネート(CaO・Al)1に対してII型無水
石膏2.7の割合で混合した混合物である。
【0045】4.細骨材 硅砂(栃木県日光市産) この細骨材の性状は、比重2.60、FM値1.5であ
る。
【0046】5.減水材 ポリアルキルアリルスルフォン酸ナトリウム(市販品)
【0047】6.発泡剤 アルミニウム粉末(中島金属箔粉工業(株)製)
【0048】7.凝結遅延剤 クエン酸ナトリウム(市販品)
【0049】8.アスファルト乳剤 ニチレキA乳剤(ニチレキ(株)製) このアスフアルト乳剤は、ノニオン性混合用乳剤で、そ
の性状は、蒸発残留分が61.0重量%、蒸発残留分の
針入度(25℃)が97である。
【0050】9.ポリマー入りアスファルト乳剤 a)ニチレキPMS乳剤(ニチレキ(株)製) このポリマー入りアスファルト乳剤は、乳剤中のSBR
エマルジョン成分が12.6重量%のノニオン性乳剤
で、その性状は、蒸発残留分が59.0重量%、蒸発残
留分の針入度(25℃)が87である。 b)比較用ポリマー入りアスファルト乳剤試作品(A)
(ニチレキ(株)製) このポリマー入りアスファルト乳剤は、乳剤中のSBR
エマルジョン成分が2.0重量%のノニオン性乳剤で、
その性状は、蒸発残留分60.7重量%、蒸発残留分の
針入度(25℃)が96である。 c)比較用ポリマー入りアスファルト乳剤試作品(B)
(ニチレキ(株)製) このポリマー入りアスファルト乳剤は、乳剤中のエテレ
ン酢酸ビニル共重合体エマルジョン成分が12.6重量
%のノニオン性乳剤で、その性状は、蒸発残留分が6
0.2重量%、蒸発残留分の針入度(25℃)が90で
ある。
【0051】
【CAモルタルの調製】 1.本発明法に沿った調製 ポリマー入りアスファルト乳剤と添加水とクエン酸ナト
リウムとを所定の配合割合で混合した混合液の所要量
に、普通ポルトランドセメント、小野田エクスパン、急
硬性セメント混和材、硅砂およびポリアルキルアリルス
ルフォン酸ナトリウムとアルミニウム粉末とクエン酸ナ
トリウムとを所定の配合割合で混合した混合物の所要量
を添加して回転数1000回/分の高速撹拌で3分間混
合して調製する。
【0052】実験に供したCAモルタルの配合割合は、
表1に示す通りである。
【0053】
【表1】
【0054】2.従来法による調製 ニチレキA乳剤の所要量に、所要量の添加水を添加して
回転数60回/分の低速撹拌で混合しながら、硅砂、ア
ルミニウム粉末、デンカAM、早強ポルトランドセメン
トの順に各材料の所要量を添加し、ついで、撹拌機の回
転数を120回/分に上げて混合練り上げ、その後ふた
だび撹拌機の回転数を60回/分に下げ混合して調製す
る。
【0055】実験に供したCAモルタルの配合割合は、
表2に示す通りである。
【0056】
【表2】
【0057】
【実験1】本発明のCAモルタルの急硬性を確認するた
め確認実験を行なった。実験として、表1に示す本発明
のCAモルタルの配合、および表2に示す従来のC
Aモルタルの配合▲10▼について、5℃、10℃、2
0℃および30℃における圧縮強度試験を行なった。圧
縮強度は、インストロン万能試験機を用いてたわみ量
1.0mm/分一定で測定した。
【0058】本発明法に沿って調製したCAモルタルを
ASTM C 109の2×2×2インチの型枠で成形
して供試体を作製し、各温度で養生した後、所定の材令
で圧縮強度を測定した。また、従来法により調製したC
Aモルタルをφ5×5cmの塩ビ型枠で成形して供試体
を作製し、各温度で養生した後、所定の材令で圧縮強度
を測定した。その試験結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
【0060】表3により、本発明のCAモルタルと従来
のCAモルタルの強度発現を比較すると、本発明のCA
モルタルの強度は、練り上がり後1時間で初列車通過時
に必要な1kgf/cm(約0.1MPa)を超えて
おり、材令1日では約1.5〜1.8MPaに達してい
る。これは従来のCAモルタルの7日強度に相当し、十
分な急硬性があることが確認された。
【0061】
【実験2】CAモルタルに急硬性を付与する急硬性セメ
ント混和材について、本発明のCAモルタルに対する急
硬性セメント混和材の添加量の適性について、確認実験
を行なった。実験として、表1に示す急硬性セメント混
和材の添加量を変えたCAモルタルの配合(本発明の添
加量範囲外の配合)、、、、について、5℃、
10℃および20℃における圧縮強度試験を行なった。
圧縮強度はインストロン万能試験機を用いて、たわみ量
1.0mm/分一定で測定した。なお、供試体の作製お
よび試験要領は、実験1に準じて行なった。その試験結
果を表4に示す。
【0062】
【表4】
【0063】表4により、本発明のCAモルタルの急硬
性セメント混和材の添加量が適正であることが確認され
た。即ち、急硬性セメント混和材の添加量がセメント1
00重量部に対して20重量部の場合は、急硬性が弱く
(強度発現が遅く)補修用として不合格であるのに対し
て、急硬性セメント混和材の添加量がセメント100重
量部に対して120重量部の場合は、急硬性が強すぎ
て、可使時間が十分にとれず、施工ができない状態であ
る。
【0064】
【実験3】本発明のCAモルタルのポリマー入りアスフ
ァルト乳剤中のSBRエマルジョンの作用効果について
確認実験を行なった。実験として、表1に示す本発明の
CAモルタルの配合、ポリマー入りアスファルト乳剤
中のポリマーの添加量を変えたCAモルタルの配合、
ポリマー無しのCAモルタルの配合およびポリマーの
種類を変えたCAモルタルの配合さらには表2に示す
従来のCAモルタルの配合▲10▼について、20℃に
おける吸水試験を行なった。即ち、海水等の浸透に対す
る抵抗性を確認するため吸水試験を行なった。供試体の
作製は、実験1に準じて行なった。その試験結果を表5
に示す。
【0065】
【表5】
【0066】表5より、吸水率は、配合、、、
、▲10▼の順に順次大きくなっている。したがっ
て、耐吸水性は、アスファルト乳剤としてポリマーを有
しているものが良く、また、そのポリマーとしては、S
BRエマルジョンが有用であることが確認された。そし
て、セメント系膨張材として、石灰系膨張材(小野田エ
クスパン)を使用したCAモルタルの方が、カルシウム
サルホアルミネート粉末(デンカAM)を使用した従来
のCAモルタル▲10▼より耐吸水性に対して有用であ
ることが確認された。
【0067】
【実験4】実験1、実験2および実験3により、本発明
のCAモルタルが急硬性および耐吸水性にすぐれている
ことが確認されたが、本発明のCAモルタルの実際の海
水に対する有用性を確認するため人工海水を用いて確認
実験を行なった。実験として、表1に示す本発明のCA
モルタルの配合および表2に示す従来のCAモルタル
の配合▲10▼について、20℃の人工海水に浸漬し、
所定の浸漬日数で圧縮強度を測定した。
【0068】本発明のCAモルタルおよび従来のCAモ
ルタルは、それぞれ本発明の調製法および従来の調製法
により調製したCAモルタルを20℃で4×4×16c
mに成形して供試体を作製し、7日間20℃、70%R
Hの恒温室で養生した後、試験に供した。なお、入工海
水としては、JIS A 6205 付属書1.「鉄筋
の塩水浸せき試験方法」に示すものを用いた。その試験
結果を表6に示す。
【0069】
【表6】
【0070】表6により、人工海水浸漬後における強度
の発現を比較すると、本発明のCAモルタルは、気中と
ほぼ同様な強度の伸びを示しており、1年間浸漬後の圧
縮強度は、4.0MPaである。したがって、浸漬後5
5%伸びたことになる。これに対して、従来のCAモル
タルは、浸漬後28日で強度劣化が始まり、浸漬後1年
では、供試体の損傷が著しく、測定不能であった。
【0071】以上の結果より、本発明のCAモルタル
は、実際の海水に対しても、有用であることが確認され
た。
【0072】
【実験5】本発明におけるCAモルタルの凍結融解抵抗
性に対する有用性について、確認実験を行なった。実験
としては、表1に示す本発明のCAモルタルの配合お
よび表2に示す従来のCAモルタルの配合▲10▼につ
いて、JIS A 6204「コンクリート用化学混和
剤」付属書2.「コンクリートの凍結融解試験方法」に
準じて凍結融解試験を行なった。
【0073】本発明のCAモルタルおよび従来のCAモ
ルタルは、それぞれの調製法で調製したCAモルタルを
20℃、80%RHの恒温室で10×10×20cmに
成形して供試体を作製し、20℃、70%RHの恒温室
で13日間養成した後、24時間20℃の水中に浸漬し
試験に供した。その試験結果を表7および表8に示す。
【0074】
【表7】
【0075】
【表8】
【0076】表7から明らかなように、本発明のCAモ
ルタルの相対動弾性係数は、300サイクルで98%で
あり、試験開始時と殆ど変化がなく、凍結融解抵抗性が
良好であることが確認された。なお、従来のCAモルタ
ルにあっては、72%と大幅に減少した。また、表8
は、凍結融解試験を実施中に、供試体の重量変化を測定
した結果であるが、これより、本発明のCAモルタルの
重量変化率は僅かに+1.5〜−1.9%であるのに対
して、従来のCAモルタルにあっては、+12.4%と
増加して膨潤傾向にあることを示し、表層部はスポンジ
状となっており、かなり酷い状態であった。
【0077】
【実施例】実際のスラブ板の交換工事に対し、本発明の
CAモルタルを使用してCAモルタルてん充層の補修を
行なった。補修は、夜間の列車が通過する間合いで行な
い、現場の気温は約18℃であった。
【0078】以下、図示実施例に基づいて補修状況を説
明する。図1は、プライマーの塗布およびガラス繊維マ
ットの敷設状況を示した平面図であり、図2は、CAモ
ルタルのてん充状況の要部を示した横断側面図である。
図において、(1)はコンクリート路盤、(2)はスラ
ブ板、(3)はプライマー塗布層、(4)はガラス繊維
マット、(5)は型枠および(6)はCAモルタルであ
る。
【0079】先ず、既存のてん充層を全てはつり取り、
スラブ板(2)の位置するコンクリート路盤上における
てん充層の周辺部に300mm幅でプライマーを塗布
し、このプライマー塗布層(3)の箇所にガラス繊維マ
ット(4)を250mm幅で2層に敷設した後、スラブ
板(2)の周りに型枠(5)を配設する。そして、現場
で調製したCAモルタル(6)をスラブ板(2)下に注
入した。CAモルタル(6)の調製は、1バッチ35L
とし、表1における本発明の配合割合により、その調
製法に準じて行なった。そして、スラブ板(2)1枚分
の注入量は23バッチで、その注入作業に要した時間
は、約20分であつた。また、CAモルタル(6)の充
填状況は、型枠(5)を取り外した直後に、その側面の
状況を確認したが良好であった。さらにまた、無作為に
抽出したサンプルの練り上がり後1時間の圧縮強度は、
4.5kgf/cmであり、初列車通過時に必要な圧
縮強度1kgf/cmを十分に満足していた。
【0080】以上の結果、本発明のスラブ軌道用急硬性
耐海水性CAモルタルとその製造方法は、実際のスラブ
軌道CAモルタルてん充層の補修用としての要件を十分
に満足することが確認された。
【0081】
【発明の効果】本発明は、以下のような構成になってい
るので、次のような効果がある。
【0082】1)本発明のCAモルタルは、セメント系
膨張材として石灰系膨張材を使用しているので、塩分環
境下に晒されても、従来のCAモルタルのように、膨張
破壊を誘発する恐れがない実益を有する。
【0083】2)本発明のCAモルタルは、急硬性セメ
ント混和材を使用しているので、早期の強度発現があ
り、列車の通過する間合いに行なわれる、スラブ軌道の
CAモルタルてん充層の補修に、好適である実益を有す
る。
【0084】3)本発明のCAモルタルは、ポリマー入
りアスファルト乳剤、就中、ポリマー入りアスファルト
乳剤中のSBRエマルジョンと、石灰系膨張材との組合
せによる相乗効果により、CAモルタル硬化体の緻密な
組織が、より緻密な組織へと進展して行くので、従来の
CAモルタルに比較して、耐吸水性が遥かに良好であ
り、耐海水性および凍結融解抵抗性が優れている実益を
有する。
【0085】4)本発明のCAモルタルの製造方法は、
使用材料を予めパック化することができ、施工現場にお
ける混合作業が単純化されるので、補修用として好適で
ある実益を有する。
【0086】本発明のCAモルタルは、以上のような優
れた効果があるので、耐海水性或いは凍結融解抵抗性C
Aモルタルてん充層の補修ばかりでなく、新設にも効果
があり、また、舗装軌道、弾性直結軌道、てん充道床軌
道などのてん充材としても応用でき、優れた効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、プライマーの塗布およびガラス繊維マットの敷
設状況を示した平面図であり、図2は、CAモルタルの
てん充状況の要部を示した横断側面図である。図中の符
号を説明すれば、次の通りである。 (1)はコンクリート路盤 (2)はスラブ板 (3)はプライマー塗布層 (4)はガラス繊維マット (5)は型枠 (6)はCAモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 俊之 千葉県千葉市美浜区真砂1丁目11番6− 403号 (72)発明者 黒川 卓郎 栃木県小山市駅東通り1丁目35番26号 (72)発明者 佐藤 勝俊 栃木県宇都宮市さつき2丁目7番8号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント100重量部に対し、セメント
    系膨張材6〜15重量部、急硬性セメント混和材30〜
    100重量部、細骨材150〜250重量部、減水剤
    0.5〜2.0重量部および合成樹脂エマルジョン入り
    アスファルト乳剤140〜280重量部と所要量の添加
    水からなることを特徴とするスラブ軌道用急硬性、耐海
    水性セメントアスファルトモルタル。
  2. 【請求項2】 セメント系膨張材が、CaOを主成分と
    する石灰系膨張材である請求項1記載のスラブ軌道用急
    硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタル。
  3. 【請求項3】 急硬性セメント混和材が、カルシウムア
    ルミネート:無水石膏を重量比で1:1.4〜2.9の
    割合で混合して得られる混合物である請求項1または請
    求項2記載のスラブ軌道用急硬性、耐海水性セメントア
    スファルトモルタル。
  4. 【請求項4】 合成樹脂エマルジョン入りアスフアルト
    乳剤が、アスファルト乳剤:スチレンブタジェン共重合
    体エマルジョンを重量比で95〜75:5〜25の割合
    で混合して得られるノニオン性アスファルト乳剤である
    請求項1、請求項2または請求項3記載のスラブ軌道用
    急硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタル。
  5. 【請求項5】 予めセメント、セメント系膨張材、急硬
    性セメント混和材、細骨材および減水剤とを所定の配合
    割合で調製した混合物Aの所要量を、合成樹脂エマルジ
    ョン入りアスファルト乳剤と添加水とを所定の配合割合
    で調製した混合液Bの所要量に添加して均一に撹拌混合
    することを特徴とするスラブ軌道用急硬性、耐海水性セ
    メントアスファルトモルタルの製造方法。
  6. 【請求項6】 セメント系膨張材が、CaOを主成分と
    する石灰系膨張材である請求項5記載のスラブ軌道用急
    硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタルの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 急硬性セメント混和材が、カルシウムア
    ルミネート:無水石膏を重量比で1:1.4〜2.9の
    割合で混合して得られる混合物である請求項5または請
    求項6記載のスラブ軌道用急硬性、耐海水性セメントア
    スファルトモルタルの製造方法。
  8. 【請求項8】 合成樹脂エマルジョン入りアスファルト
    乳剤が、アスファルト乳剤:スチレンブタジェン共重合
    体エマルジョンを重量比で95〜75:5〜25の割合
    で混合して得られるノニオン性アスファルト乳剤である
    請求項5、請求項6または請求項7記載のスラブ軌道用
    急硬性、耐海水性セメントアスファルトモルタルの製造
    方法。
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