JPH0986608A - 高層ビルのごみ容器輸送装置 - Google Patents

高層ビルのごみ容器輸送装置

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JPH0986608A
JPH0986608A JP24958295A JP24958295A JPH0986608A JP H0986608 A JPH0986608 A JP H0986608A JP 24958295 A JP24958295 A JP 24958295A JP 24958295 A JP24958295 A JP 24958295A JP H0986608 A JPH0986608 A JP H0986608A
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川 ▲隆▼ 雄 関
Fumihiko Koike
池 文 彦 小
Yuichi Takeuchi
内 雄 一 竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速落下のごみや軟質性ごみ容器を確実に受
止めかつその緩衝を十分に行うことができる高層ビルの
ごみ容器輸送装置を提供する。 【解決手段】 ごみを収容した軟質性ごみ容器が垂直輸
送管に投入される。この軟質性ごみ容器の破損などによ
って飛び出たごみは、垂直輸送管を高速落下する。この
高速落下速度を検出して、緩衝体16が垂直輸送管の下
部に挿入される。自由落下ごみは緩衝体16によって衝
撃が吸収される。緩衝体16は、アルミ製の円筒状フレ
ーム17と、このフレーム17からフレーム内部に吊下
げられた緩衝袋体18とから構成され、この緩衝袋体1
8の底部には空気穴26が穿孔されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層ビルのごみ容
器輸送装置に係り、特に合成樹脂シートで梱包したごみ
カプセル方式の軟質性ごみ容器を垂直輸送管内を落下さ
せる高層ビルのごみ容器輸送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マンションなどの高層ビルにはご
み容器輸送装置が設置されている。このごみ容器輸送装
置は、高層ビルを上下に貫通する垂直輸送管(ダストシ
ュート)と、垂直輸送管にごみを投入するごみ投入装置
と、垂直輸送管の下端に設置されたごみ貯蔵槽などから
構成される。ビニール袋などに収容されたごみは、各階
のごみ投入装置から垂直輸送管に投入され、この垂直輸
送管を落下してごみ貯蔵槽に蓄えられ、このごみ貯蔵槽
に蓄えられたごみは、定期的に塵芥収集車で運ばれる。
【0003】ところが、垂直輸送管内のごみ袋は重力落
下するため、高い階から投入されたごみ袋は落下速度が
高速になり、底に落下した時の衝撃によって袋が破れ、
中のごみが飛散するといった問題がある。
【0004】そこで、このような問題を解決したごみ容
器輸送装置が、例えば特開平3−297702号に開示
されている。この特開平3−297702号に開示され
たごみ容器輸送装置は、ごみを収容する容器を垂直輸送
管の内径よりもやや小さい外径の軟質性円筒状体から構
成して、この軟質性ごみ容器と垂直輸送管の内壁との間
の大きな空気抵抗を利用して軟質性ごみ容器の落下速度
を低下させるものである。また、この特開平3−297
702号には、垂直輸送管を落下中の軟質性ごみ容器の
落下速度を圧力検出器によって検出して、この検出速度
に応じて落下中の軟質性ごみ容器よりも下の垂直輸送管
の空気圧力を制御して、軟質性ごみ容器の落下速度を調
整することも開示されている。
【0005】ところが、上述の特開平3−297702
号に開示されたごみ容器輸送装置は、軟質性ごみ容器と
垂直輸送管との間の大きな空気抵抗を利用して軟質性ご
み容器を減速させるものであるため、垂直輸送管の落下
中に軟質性ごみ容器の結束部が解けたり、または容器が
破れて、内部のごみが軟質性ごみ容器から飛び出した場
合には、このごみは減速することができずにほぼ自由落
下状態になるといった問題がある。このような問題は、
上述の場合の他に、例えば軟質性ごみ容器に小体積の高
重量のごみだけを収容した場合にも同様に発生する。す
なわち、この場合も軟質性ごみ容器と垂直輸送管との間
の間隙が大きくなり、軟質性ごみ容器自体が減速されず
自由落下することになる。このようなごみや軟質性ごみ
容器の自由落下が、例えば30階(約100m)の高さ
から起こった場合には、地上での衝突時の速度は約40
m/秒に達し、ガラスびんなどは粉々に割れ、非常に危
険な状態になる。
【0006】そこで、本出願人は、このような問題を解
決したごみ容器輸送装置を特願平7−110867号に
開示した。この特願平7−110867号に開示された
ごみ容器輸送装置は、垂直輸送管を落下中のごみ容器ま
たはごみが所定の落下速度を越えた時に、垂直輸送管の
下部に緩衝体を挿入し、この緩衝体によって高速落下物
体を柔らかく受止め、高速落下物体の破損などを防止す
る。図10はこの緩衝体1を示したもので、緩衝体1は
円筒状の柔軟な合成樹脂シート2と、この内部に収容さ
れた一対のゴム製の円板3と、同様に合成樹脂シート2
内に収容された多数のスポンジ4とから構成される。一
対のゴム円板3は、垂直輸送管の内径よりも僅かに小さ
い外径を有し、水平に配置されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特願平7−
110867号に開示したごみ容器輸送装置は、図11
に示したように自由落下のごみや軟質性ごみ容器などの
高速落下物5が緩衝体1の周辺部に衝突した場合に、緩
衝体1がスポンジ4の収縮によって変形しかつ回転し、
高速落下物5が緩衝体1と垂直輸送管6との間の間隙を
瞬時に擦り抜けてしまうといった問題がある。
【0008】このような擦り抜けを防止するためには、
スポンジ4を比較的硬質なものに代えればよいが、この
比較的硬質なスポンジは緩衝体としての機能を充分には
発揮することができなくなるといった別の問題が発生す
る。そこで、本発明の目的は、高速落下のごみや軟質性
ごみ容器を確実に受止めかつその緩衝を十分に行うこと
ができる高層ビルのごみ容器輸送装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1に記載された発明は、ビルの高層階からほぼ
垂直下方に延在し、ビルの各階から投入された軟質性ご
み容器を下方に導く垂直輸送管と、上記垂直輸送管を落
下する上記軟質性ごみ容器またはごみの速度を検出する
落下速度検出手段とを具備する高層ビルのごみ容器輸送
装置において、上記垂直輸送管の内径よりも僅かに小さ
い外径を有する緩衝体と、上記落下速度検出手段の検出
出力に基づき上記軟質性ごみ容器またはごみの速度が所
定値よりも大きくなった時に上記緩衝体を上記垂直輸送
管の比較的下部に挿入する挿入手段とを具備し、上記緩
衝体は、上部が開口したほぼ円筒状の硬質フレームと、
上記円筒状フレームの内部に収容され、空気が充満され
た柔軟性の緩衝袋体とから構成され、上記緩衝袋体には
空気穴が穿孔されていることを特徴とするものである。
【0010】落下速度検出手段は垂直輸送管を落下する
軟質性ごみ容器の速度を検出する。もし、軟質性ごみ容
器に小体積の高重量のごみだけを収容した場合や、軟質
性ごみ容器の破損や結束部の解けなどによってごみが軟
質性ごみ容器から飛び出た場合には、軟質性ごみ容器や
ごみが垂直輸送管を高速で落下する。落下速度検出手段
はこの高速落下物の速度を検出する。
【0011】この高速落下物の落下速度が所定値よりも
大きくなった時に、挿入手段は緩衝体を垂直輸送管の比
較的下部に挿入する。これによって、垂直輸送管を落下
する高速落下物は挿入された緩衝体の柔軟性の緩衝袋体
に衝突し、この緩衝体と共に更に降下して停止する。緩
衝袋体は高速落下物が衝突すると、内部の空気を空気穴
から流出させることによって体積を縮小させて、高速落
下物の衝撃を吸収して緩和させる。
【0012】また、高速落下物との衝突によって緩衝体
が受ける力は、落下物の質量Mと落下物の衝突時の速度
Vと緩衝体の質量mと緩衝体の剛性Kとの関数である。
すなわち、緩衝体が受ける力の最大値Fmaxは次式で
表すことができる。
【0013】
【数1】 この式から、落下物の質量Mと落下物の衝突時の速度V
と緩衝体の剛性Kを固定とした時に、緩衝体の質量mが
小さい程、緩衝体が受ける力の最大値Fmaxも小さく
なることが分かる。本発明の緩衝体は、硬質フレームと
空気が充満された柔軟性の緩衝袋体とから構成されてい
るため、十分に軽量化することができる。従って、緩衝
体が受ける力の最大値Fmaxも比較的小さく抑えるこ
とができ、これによって、緩衝体の強度を特に大きく定
める必要がなくなり、緩衝体をなお一層軽量化すること
ができる。
【0014】このように、本発明の高層ビルのごみ容器
輸送装置は、垂直輸送管中の落下物の落下速度が所定値
よりも大きくなった時、緩衝体を垂直輸送管に挿入し
て、落下物と緩衝体との衝突によって、落下物の衝撃を
緩和し、落下物をソフトに減速・停止させることができ
る。また、落下物の速度検出によって緩衝体を垂直輸送
管に挿入するだけであるため、構造も簡単であり、かつ
小形化することができ、従ってメンテナンスの必要性を
低減することができる。
【0015】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載の高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記緩衝袋
体はその上部が上記円筒状フレームの上部に比較的弱い
結合力によって仮取付けされ、上記空気穴は上記緩衝袋
体の下部に複数個穿孔されていることを特徴とするもの
である。
【0016】この仮取付けによって、緩衝袋体は体積が
大きい状態に保持され、空気が十分に充満する。仮取付
けは、結合力が比較的弱いため高速落下物が衝突する
と、その衝撃力によって解かれる。
【0017】請求項3に記載した発明は、請求項1に記
載の高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記緩衝袋
体は、上端と下端とが夫々閉止され上記円筒状フレーム
の内部に収容された柔軟性の円筒状袋部材と、一端が上
記円筒状袋部材に接続され他端が上記円筒状フレームに
固着され上記円筒状袋部材を上記円筒状フレームから吊
下げる柔軟性の吊下げ部材とから構成されることを特徴
とするものである。
【0018】円筒状袋部材は、吊下げ部材によって円筒
状フレームから吊下げられているため、フレームに対す
る位置決めが確保されると共に、衝突時に十分に収縮す
ることができる。
【0019】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載の高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記吊下げ
部材は、上記一端及び上記他端が夫々開口された円筒形
状でありかつ上記円筒状袋部材と同一の材料製であり、
上記円筒状フレームの外側外周を被覆するように上記他
端が上記円筒状フレームの下部に固着され、上記円筒状
フレームの上端で折曲げられていることを特徴とするも
のである。吊下げ部材は円筒状袋部材と同一の材料製で
あるため、一体的に製造することができる。また、吊下
げ部材は円筒状フレームの外側外周を被覆しているた
め、この外周被覆の吊下げ部材と垂直輸送管の内壁との
間の空気抵抗によって、緩衝体は垂直輸送管の降下時に
充分に減速される。
【0020】請求項5に記載した発明は、請求項1に記
載の高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記円筒状
フレームは、上記垂直輸送管の内径よりも僅かに小さい
外径を有する上部リングと、上記垂直輸送管の内径より
も僅かに小さい外径を有する下部リングと、上記上部リ
ングと上記下部リングとを互いに接続する複数のロッド
とを有することを特徴とするものである。高速落下物が
緩衝体に偏心して、即ち緩衝袋体の比較的周辺部に衝突
した場合には、円筒状フレームも回転モーメントによっ
て回動する。しかし、上部リングと下部リングとが夫々
垂直輸送管の内壁に当接して、その回動を直ちに止める
ことができる。
【0021】請求項6に記載した発明は、請求項5に記
載の高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記円筒状
フレームは、上記下部リングの下方に位置する上記下部
リングよりも小径の小径リングと、上記下部リングと上
記小径リングとを互いに接続する複数のロッドとを有す
ることを特徴とするものである。この小径リングによっ
て、円筒状フレームは下部が先細りの形状になるため、
垂直輸送管内を降下する際、スムーズに降下することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明による高層ビルのごみ
容器輸送装置の実施例を図10及び図11と同一部分に
は同一符号を付して示した図1乃至図9を参照して説明
する。図1において、高層ビルに設置された垂直輸送管
6には、各階ごとにごみ投入装置7が接続され、ごみを
収容した合成樹脂製の軟質性ごみ容器がごみ投入装置7
から垂直輸送管6に投入される。各ごみ投入装置7の下
方位置の垂直輸送管6の内壁面には発光源8と光電セン
サ9との対が取付けられている。これらの発光源8及び
光電センサ9は、垂直輸送管6の直径方向に互いに対向
し、上下方向に間隔Sで垂直輸送管6に沿って配置され
ている。光電センサ9は、垂直輸送管6を落下する軟質
性ごみ容器等の落下物体5を検出し、検出信号を発生す
る。各光電センサ9の検出信号はライン10を介して制
御装置11に送出され、この制御装置11は複数の光電
センサ9の検出信号の発生間隔に基づき、垂直輸送管6
中の落下物5の速度を算出する。なお、垂直輸送管6の
落下物の速度検出は、上述の光電センサ9に限ることな
く、垂直輸送管6内の圧力変化を検出する圧力センサな
ど種々のセンサを使用することができる。
【0023】垂直輸送管6の下端には開閉自在な底蓋1
2を介して図示を省略したごみ貯留槽が接続されてい
る。この底蓋12は図示を省略した駆動装置によって開
閉駆動され、図1に示した閉成時には垂直輸送管6の下
端とごみ貯留槽との間を遮蔽している。底蓋12の設置
位置から所定距離だけ上方に位置する垂直輸送管6の部
分には円筒状の中間筒13が挿入されている。これを詳
述すると、垂直輸送管6はその部分において上下に分断
され、この分断部分に中間筒13が挿入される。中間筒
13は、その内径が垂直輸送管6の内径と同径であっ
て、垂直輸送管6に嵌合する嵌合位置(図1)とそこか
ら退避した退避位置との間を水平方向に移動可能であ
る。
【0024】中間筒13には連結部材14によって円筒
状の緩衝体収容筒15が連結され、この緩衝体収容筒1
5の内径も垂直輸送管6の内径と同径が少し小さい径で
ある。緩衝体収容筒15は上下端が開口しており、緩衝
体16を僅かな保持力で内部に保持している。緩衝体1
6は円柱形状であり、その外径は垂直輸送管6の内径よ
りも僅かに小さくなるように選定されている。
【0025】緩衝体16は図2乃至図4に詳細に示した
ように、上端が開口されたアルミニュウム製の円筒状フ
レーム17と、この内部に収容された緩衝袋体18とか
ら構成される。この円筒状フレーム17は図3に明示し
たように、上部リング19と、下部リング20と、この
下部リング20の下方に位置する小径リング21と、上
部リング19と下部リング20とを互いに接続する複数
個、図示例では6本の縦ロッド22と、下部リング20
と小径リング21とを互いに接続する複数個の傾斜ロッ
ド23とから構成される。上部リング19と下部リング
20とは互いに同径で、それぞれの外径は垂直輸送管1
の内径よりも僅かに小さくなるように選定されている。
また、複数個の縦ロッド22は互いにほぼ等角度間隔で
配置され、傾斜ロッド23も同様に互いにほぼ等角度間
隔で配置されている。
【0026】緩衝袋体18は、フレーム17の内部に収
容された円筒状袋部材24と、この円筒状袋部材24を
フレーム17の内部に吊下げる吊下げ部材25とから構
成される。円筒状袋部材24と吊下げ部材25は共に、
気密性のシート材で、表面または裏面にウレタン樹脂が
塗布されたアラミド繊維(ケブラー)などの柔軟性材料
から構成されている。円筒状袋部材24は上端と下端と
が夫々閉止され、この下端面には複数個の空気穴26が
穿孔されている。
【0027】吊下げ部材25は、上下端が開口した円筒
形状で、一端25aが円筒状袋部材24の中間部である
接続部27に接合され、そこから上方に延在し円筒状フ
レーム17の上部リング19の所で折曲げられて、下方
に延在し円筒状フレーム17の外側の全周囲を被覆し
て、他端25bが小径リング21に固着されている。こ
うして、一端25aが円筒状袋部材24の中間部に接合
されかつ他端25bが小径リング21に固着された吊下
げ部材25は、円筒状袋部材24をフレーム17の上端
からフレーム17の内部に吊下げている。
【0028】なお、緩衝袋体18は、円筒状袋部材24
と吊下げ部材25とを同一の材料とすることによって、
種々の方法によって製造することができる。たとえば、
上述のように円筒状袋部材24を単一の円筒体とし、同
様に吊下げ部材25を単一の円筒体とし、円筒状袋部材
24に吊下げ部材25を接続部27において接合するこ
とによって作成することができる。または、円筒状袋部
材24の下半分24aと円筒形状の吊下げ部材25とを
一体の単一の円筒体とし、円筒状袋部材24の上半分2
4bを別体の円筒体とし、この前者の円筒体に円筒状袋
部材24の上半分24bを接続部27において接合する
ことによって作成することもできる。
【0029】仮取付けバンド28がフレーム17の上部
リング19と円筒状袋部材24の上面の外周囲との間に
取付けられている。この仮取付けバンド28は一端が上
部リング19の所において吊下げ部材25に固着され、
他端がマジックテープ29によって円筒状袋部材24の
上面の周辺に比較的に弱い結合力で結合されている。こ
の仮取付けバンド28によって、円筒状袋部材24は上
面がフレーム17の上部に仮取付けされるため、容積が
大きくなり内部に多くの空気を充満させることができ
る。
【0030】再び図1において、緩衝体収容筒15はシ
リンダ30に連結され、このシリンダ30はソレノイド
バルブ31によって作動される。このソレノイドバルブ
31は制御装置11によって制御される。
【0031】次に、この実施例の作用を説明する。通常
時には、図1に示したように垂直輸送管6には中間筒1
3が嵌合し、また垂直輸送管6の下端の底蓋12は閉鎖
されている。ごみは軟質性ごみ容器に収容された状態
で、ごみ投入装置7から垂直輸送管6に投入され、軟質
性ごみ容器と垂直輸送管6との間の狭い間隙による空気
抵抗と、図示を省略した降下制御装置によりごみ容器よ
り下側の垂直輸送管内の室 を排出することによって所
望の速度で落下し低蓋してた軟着陸し、低蓋が開き垂直
輸送管6の下端を通って、図示を省略した貯留槽に貯え
られる。
【0032】この時に、各光電センサ9は落下中の軟質
性ごみ容器を検出し、制御装置11は各光電センサ9の
検出信号に基づき、軟質性ごみ容器の落下速度を算出
し、この落下速度が所望の速度内であることを弁別す
る。
【0033】もし、軟質性ごみ容器が落下の途中で破れ
たりまたは軟質性ごみ容器のシートの結び目が解けたり
して、ごみ容器から内部のごみが飛び出てしまった場
合、または小体積・高重量のごみだけを収容した軟質性
ごみ容器を投入した場合には、落下物5は垂直輸送管6
との間の空気抵抗がほとんど無く、ほぼ自由落下状態に
なるため、高速度で落下する。制御装置11は各光電セ
ンサ9の検出信号から高速落下物5の高速落下を検出
し、駆動信号をソレノイドバルブ31に送出する。これ
によって、シリンダ30は、図1の矢印方向に緩衝体収
容筒15を瞬時に押し出して、中間筒13を嵌合位置か
ら退避位置に移動させると同時に緩衝体収容筒15を垂
直輸送管6に嵌合させる。これにより緩衝体収容筒15
と底蓋12との間の垂直輸送管6の区間32が密閉され
る。
【0034】高速落下物5は、緩衝体収容筒15内の緩
衝体16に衝突し、図5に示したように円筒状袋部材2
4を窪ませて、それの内部空気を下面の空気穴26から
放出する。この空気穴26からの空気放出による円筒状
袋部材24の縮小により、高速落下物5の衝突時の衝撃
が吸収される。なお、緩衝体16は非常に軽量であるた
め、衝撃力自体も小さくなる。
【0035】緩衝体16は、緩衝体収容筒15から下方
に抜け出て、図6に示したように高速落下物5と一体的
に垂直輸送管6内を降下する。この降下によって、緩衝
体16より下方の密閉区間32の空気が圧縮され、高速
落下物5の衝撃を更に吸収する。こうして、高速落下物
5がほぼ一定の速度に減速され、緩衝体16の下方の空
気は、図6に矢印で示したように緩衝体16の外周と垂
直輸送管6の内壁との間の僅かな間隙から上方に漏出
し、落下物5と緩衝体16とは一体となってゆっくりと
底蓋12上に着地する。この時に、吊下げ部材25は、
フレーム17の外側外周の全体を被覆しているため、緩
衝体16の外周と垂直輸送管6の内壁との間の僅かな間
隙は、緩衝体16の外周全体にわたって確保される。
【0036】なお、図7に示したように円筒状袋部材2
4の上面を保持していた仮取付けバンド28は、高速落
下物5の衝突によってマジックテープ29が剥れて、そ
の保持が解かれる。
【0037】また、高速落下物5が図9に示したように
衝袋体16の円筒状袋部材24に偏心して衝突した場
合、すなわち、円筒状袋部材24の中央部ではなくその
周辺部に衝突した場合にも、円筒状袋部材24が吊下げ
部材25によってフレーム17から吊下げられているた
め、その偏心荷重がフレーム17に分散され、これによ
って、偏心荷重モーメントによる緩衝体16の回動が抑
制される。更に、緩衝体16が回動すると、図9に矢印
で示したようにフレーム17の上部リング19と下部リ
ング20とが夫々垂直輸送管6の内壁に当接し、それ以
上の緩衝体16の回動を阻止する。こうして、高速落下
物5が偏心衝突した場合にも、高速落下物5をソフトに
受止めた緩衝体16は、垂直輸送管6内を途中で止まっ
てしまうことなく、降下することができる。
【0038】制御装置11は、このような落下物5の自
由落下を検出した時には、図示を省略した監視装置等に
警告信号を送り、これによって、監視員は異常落下を認
識して底蓋12上の落下物5と緩衝体16とを取出し、
中間筒13を嵌合位置に復帰させると共に緩衝体16を
緩衝体収容筒15に再セットする。本発明の緩衝体によ
る緩衝作用は、円筒状袋部材24の容積、即ち円筒状袋
部材24の内部空気量と空気穴26の数及び口径とによ
って定められる。一般に、円筒状袋部材24の容積が大
きい程、緩衝効果も大きくなる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、垂直輸送管中の落下物の落下速度が所定値より
も大きくなった時、緩衝体を垂直輸送管に挿入して、落
下物と緩衝体との衝突によって落下物の衝撃を緩和する
ので、垂直輸送管の高速落下物をソフトに減速・停止さ
せることができる。
【0040】緩衝体は円筒状の硬質フレームと空気が充
満された柔軟性の緩衝袋体とから構成され、高速落下物
の衝撃を空気充満の緩衝袋体によって受止めるため、高
速落下物の衝撃エネルギーを効果的に吸収することがで
きる。更に、緩衝体は、硬質フレームと緩衝袋体とから
構成されるため、十分に軽量化することができ、これに
よって、高速落下物の衝突時に緩衝体が受ける力も比較
的小さく抑えることができ、従って緩衝体の強度を特に
大きく定める必要がなくなり、なお一層の軽量化を図る
ことができる。
【0041】また、落下物の速度検出によって緩衝体を
垂直輸送管に挿入する構成であるため、構造も簡単であ
り、かつ小形化することができ、従ってメンテナンスの
必要性を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高層ビルのごみ容器輸送装置の実
施例の全体を概略的に示した断面図。
【図2】実施例の緩衝体の構造を拡大して示した断面
図。
【図3】実施例の緩衝体を構成するフレームを拡大して
示した斜視図。
【図4】実施例の緩衝体を構成する緩衝袋体を拡大して
示した斜視図。
【図5】自由落下のごみが緩衝体に衝突を開始した時の
状態を示した断面図。
【図6】自由落下のごみが緩衝体と共に降下している時
の状態を示した断面図。
【図7】実施例の緩衝体の仮取付けバンドが円筒状袋部
材の上面を保持している状態を模式的に示した断面図。
【図8】実施例の緩衝体の仮取付けバンドによる保持が
解除された状態を模式的に示した断面図。
【図9】自由落下のごみが緩衝体に偏心して衝突した時
の状態を示した断面図。
【図10】本出願人の先願の明細書に開示された緩衝体
を示した斜視図。
【図11】由落下のごみが図10に示した緩衝体に偏心
して衝突した時の状態を示した斜視図。
【符号の説明】
5 高速落下物 6 垂直輸送管 8、9 落下速度検出手段 16 緩衝体 17 フレーム 18 緩衝袋体 26 空気穴 30 挿入手段(シリンダ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹 内 雄 一 東京都三鷹市大沢三丁目9番6号 株式会 社スバル研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビルの高層階からほぼ垂直下方に延在し、
    ビルの各階から投入された軟質性ごみ容器を下方に導く
    垂直輸送管と、上記垂直輸送管を落下する上記軟質性ご
    み容器またはごみの速度を検出する落下速度検出手段と
    を具備する高層ビルのごみ容器輸送装置において、上記
    垂直輸送管の内径よりも僅かに小さい外径を有する緩衝
    体と、上記落下速度検出手段の検出出力に基づき上記軟
    質性ごみ容器またはごみの速度が所定値よりも大きくな
    った時に上記緩衝体を上記垂直輸送管の比較的下部に挿
    入する挿入手段とを具備し、上記緩衝体は、上部が開口
    したほぼ円筒状の硬質フレームと、上記円筒状フレーム
    の内部に収容され、空気が充満された柔軟性の緩衝袋体
    とから構成され、上記緩衝袋体には空気穴が穿孔されて
    いることを特徴とする高層ビルのごみ容器輸送装置。
  2. 【請求項2】上記緩衝袋体はその上部が上記円筒状フレ
    ームの上部に比較的弱い結合力によって仮取付けされ、
    上記空気穴は上記緩衝袋体の下部に複数個穿孔されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の高層ビルのごみ容
    器輸送装置。
  3. 【請求項3】上記緩衝袋体は、上端と下端とが夫々閉止
    され上記円筒状フレームの内部に収容された柔軟性の円
    筒状袋部材と、一端が上記円筒状袋部材の中間部に接続
    され他端が上記円筒状フレームに固着され上記円筒状袋
    部材を上記円筒状フレームから吊下げる柔軟性の吊下げ
    部材とから構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の高層ビルのごみ容器輸送装置。
  4. 【請求項4】上記吊下げ部材は、上記一端及び上記他端
    が夫々開口された円筒形状でありかつ上記円筒状袋部材
    と同一の材料製であり、上記円筒状フレームの外側外周
    を被覆するように上記他端が上記円筒状フレームの下部
    に固着され、上記円筒状フレームの上端で折曲げられて
    いることを特徴とする請求項3に記載の高層ビルのごみ
    容器輸送装置。
  5. 【請求項5】上記円筒状フレームは、上記垂直輸送管の
    内径よりも僅かに小さい外径を有する上部リングと、上
    記垂直輸送管の内径よりも僅かに小さい外径を有する下
    部リングと、上記上部リングと上記下部リングとを互い
    に接続する複数のロッドとを有することを特徴とする請
    求項1に記載の高層ビルのごみ容器輸送装置。
  6. 【請求項6】上記円筒状フレームは、上記下部リングの
    下方に位置する上記下部リングよりも小径の小径リング
    と、上記下部リングと上記小径リングとを互いに接続す
    る複数のロッドとを有することを特徴とする請求項5に
    記載の高層ビルのごみ容器輸送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111749430A (zh) * 2020-05-28 2020-10-09 湖北洲天建设集团有限公司 一种高层建筑施工垃圾自动输送系统
CN112109545A (zh) * 2020-07-25 2020-12-22 上海宇华环卫清洁有限公司 一种再生资源处理的管理方法、系统及其存储介质

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