JPH09860A - 空気浄化装置 - Google Patents

空気浄化装置

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JPH09860A
JPH09860A JP7180742A JP18074295A JPH09860A JP H09860 A JPH09860 A JP H09860A JP 7180742 A JP7180742 A JP 7180742A JP 18074295 A JP18074295 A JP 18074295A JP H09860 A JPH09860 A JP H09860A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた空気浄化能力をもたせ、従来の空気浄
化装置と比較して構造を簡略化し、小型化して設置スペ
ースを縮小し、設置不能な事態が生じるのを回避すると
ともに、コストを低減する。 【構成】 排気手段2により汚染空気取入れ口10から
密閉ケーシング1内の浄化通路12に汚染空気を取り込
み、浄化通路12を流下する汚染空気に、噴水撹拌手段
3の噴水ノズル34から吸着処理剤混合水を噴射し、か
つ多数の回転撹拌ブレード32で撹拌して空気中の有害
成分を吸着し、有害成分を吸着した吸着処理剤混合水の
大部分を貯水槽7に落下させて回収し、さらに補助撹拌
手段4の多数の回転ブレード42によって再度撹拌して
気液分離したのち、未だ空気に同伴して流下する小量の
ミストをミスト捕集手段5により捕集して、浄化空気取
出し口11から浄化された空気のみを排気する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば、トンネル内の空気
中に含まれている硫黄酸化物、窒素酸化物などの有害ガ
ス、カドミウムおよびその化合物や鉛などの有害物質、
粉じんやばいじんなどの固体粒子および臭気を除去し
て、清浄空気を生成する空気浄化装置は種々知られてい
る。しかし、従来のこの種の装置は、構造が比較的複雑
であり、大型化される傾向にあるので設置スペースが大
きく、スペース上の制約により設置不能な事態を招く虞
れがあるとともに、イニシャルコストおよびランニング
コストが高く経済的にも不利であり、かつメンテナンス
が困難な欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、構造が比較的複雑であり、大型化される傾向にあ
るので設置スペースが大きく、スペース上の制約により
設置不能な事態を招く虞れがあるとともに、イニシャル
コストおよびランニングコストが高く経済的にも不利で
あり、かつメンテナンスが困難な点である。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、密閉
ケーシングに汚染空気取入れ口と浄化空気取出し口を設
け、これら汚染空気取入れ口と浄化空気取出し口を互い
に連通させる浄化通路が密閉ケーシング内に形成され、
前記浄化空気取出し口側に配置した排気手段により、汚
染空気取入れ口から取込んだ汚染空気を浄化通路の流下
過程で、該汚染空気から有害物質を除去して前記浄化空
気取出し口から排気する空気浄化装置において、前記浄
化通路の上流位置に設けられた噴水撹拌手段と、この噴
水撹拌手段の下流側に設けられた補助撹拌手段と、この
補助撹拌手段の下流側に設けられたミスト捕集手段とを
備え、前記噴水撹拌手段に吸着処理剤混合水供給手段が
接続され、前記浄化通路の下側に前記噴水撹拌手段から
噴出して有害ガス、固体粒子および臭気成分を吸着した
吸着処理剤混合水を回収する貯水槽が設けられていると
ともに、この貯水槽から吸着処理剤混合水を還流させる
還流手段が接続され、該還流手段に混合水から有害ガ
ス、固体粒子および臭気成分を吸着した吸着処理剤を分
離する分離手段が設けられていることを特徴とし、優れ
た空気浄化能力をもたせることは勿論、従来の空気浄化
装置と比較して構造を簡略化し、小型化することによっ
て設置スペースを縮小し、スペース上の制約を緩和して
設置不能な事態が生じるのを回避するとともに、イニシ
ャルコストおよびランニングコストを低減して経済的に
有利となし、かつメンテナンスを容易にする目的を達成
した。請求項2の発明は、前記噴水撹拌手段が、吸着処
理剤混合水供給手段に接続された吸着処理剤混合水導入
路を形成し、かつ前記浄化通路を横切って軸支された回
転軸と、この回転軸の円周方向および軸方向に所定の間
隔を有して吸着処理剤混合水導入路に連通して回転軸の
径外方向に噴水可能に取付けられた複数の噴水ノズル
と、前記回転軸の軸方向に所定の間隔を有して同時回転
可能に取付けられた複数のディスクと、これらディスク
の円周方向および半径方向に所定の間隔を有し、かつ前
記回転軸の軸方向に張り出して取付けられた多数の撹拌
ブレードと、を備えていることを特徴とし、汚染空気と
吸着処理剤混合水噴霧粒子との接触をよくして、有害ガ
ス、固体粒子および臭気成分の吸着機能を高めるように
した。請求項3の発明は、前記補助撹拌手段が、前記浄
化通路を横切って軸支された回転軸と、この回転軸の軸
方向に所定の間隔を有して同時回転可能に取付けられた
複数のディスクと、これらディスクの円周方向および半
径方向に所定の間隔を有し、かつ前記回転軸の軸方向に
張り出して取付けられた多数の撹拌ブレードと、を備え
ていることを特徴とし、有害ガス、固体粒子および臭気
成分を吸着して、貯水槽に落下することなく空気と同伴
してきた吸着処理剤混合水噴霧粒子を、空気中から分離
する気液分離機能を高めるようにした。請求項4の発明
は、前記貯水槽の水位を検出する水位検出手段が設けら
れ、この水位検出手段によって検出された水位検出信号
に基づいて前記貯水槽の水位が所定のレベルに常時保持
されることを特徴とし、水位を所定のレベルに保持する
ことで、ため水による有害ガス、固体粒子および臭気成
分の取り込み機能を発揮できるようにした。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、排気手段により汚染
空気取入れ口から密閉ケーシングに汚染空気が取り込ま
れて浄化通路を流下する。吸着処理剤混合水供給手段に
よって噴水撹拌手段に供給された吸着処理剤混合水が浄
化通路を流下する汚染空気に噴射されるとともに撹拌さ
れる。これにより、吸着処理剤混合水の水分の大部分が
細かく分断されて微細な粒子になり、汚染空気との接触
がよくなり、有害ガス、固体粒子および臭気成分の吸着
を促進する。一方、有害ガス、固体粒子および臭気成分
を吸着した吸着処理剤混合水の大部分は、貯水槽に落下
して回収される。吸着処理剤混合水および前記水分の微
細な粒子により有害ガス、固体粒子および臭気成分を吸
着除去された空気は、補助撹拌手段によって再度撹拌さ
れ、空気とこの空気に同伴する吸着処理剤混合水は気液
分離される。空気から分離された吸着処理剤混合水は貯
水槽に落下して回収される。補助撹拌手段による気液分
離後も空気に同伴して流下する小量のミストは、ミスト
捕集手段をにより捕集され、浄化空気取出し口から浄化
された空気のみが排気される。また、還流手段によって
還流される混合水から、分離手段により有害ガス、固体
粒子および臭気成分を吸着した吸着処理剤が分離回収さ
れる。請求項2の発明によれば、吸着処理剤混合水供給
手段によって回転軸の吸着処理剤混合水導入路に導入さ
れた吸着処理剤混合水は、複数の噴射ノズルから回転し
ながら径外方向に噴射されて汚染空気に接触するととも
に、多数の撹拌ブレードによって撹拌される。これによ
り、吸着処理剤混合水の水分の大部分が微細な粒子に細
かく分断され、汚染空気と吸着処理剤混合水および水分
の微細な粒子との接触がよくなり、有害ガス、固体粒子
および臭気成分の吸着が促進され、汚染空気から有害ガ
ス、固体粒子および臭気成分を除去する機能が高められ
る。また、吸着処理剤混合水の水分が細かく分断されて
微細な粒子になることで、水分の微細な粒子に(+)、
周囲の空気に(−)の電気が発生し、電気集じん力によ
り水分の微細な粒子で汚染空気中の固体粒子を捕集す
る。請求項3の発明によれば、有害ガス、固体粒子およ
び臭気成分を吸着して、上流域において貯水槽に落下す
ることなく空気と同伴してきた吸着処理剤混合水および
水分の微細な粒子を、多数の撹拌ブレードによって撹拌
して空気から分離させ、下流域に流下するのを抑えるこ
とができる。請求項4の発明によれば、前記貯水槽の水
位を常時所定のレベルに保持することで、貯水槽に貯留
されている吸着処理剤混合水にため水作用を発揮させ、
貯留されている吸着処理剤混合水に触れる空気中から有
害ガス、固体粒子および臭気成分を取り込むことができ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明に係る空気浄化装置のケーシン
グ側壁を除去して示す側面図、図2は図1の平面図、図
3は吸着処理剤混合水の供給経路および還流経路の一例
を示す構成図であり、これらの図において、空気浄化装
置は、密閉ケーシング1、排気手段2、噴水撹拌手段
3、補助撹拌手段4、ミスト捕集手段5、吸着処理剤混
合水供給手段6、貯水槽7、還流手段8、分離手段9お
よび水位検出手段100を具備している。
【0007】密閉ケーシング1には、汚染空気取入れ口
10と浄化空気取出し口11が設けられ、汚染空気取入
れ口10と浄化空気取出し口11は、浄化通路12を介
して互いに連通している。浄化通路12は、第1ゾーン
12A,第2ゾーン12B,第3ゾーン12Cおよび第
4ゾーン12Dを有し、第1ゾーン12Aおよび第2ゾ
ーン12Bは、その下側を金網や植物繊維材などで形成
されるスクリーン13Aによって貯水槽7と仕切られ、
上側はカバー13Bによって密閉ケーシング1の内部と
仕切られているとともに、下端部に開口13Cを設けた
縦方向の第1仕切板13Dによって第2ゾーン12Bと
仕切られている。また、第2ゾーン12Bの下端は貯水
槽7に開口しており、第2ゾーン12Bと第3ゾーン1
2Cは、上端部に開口13Eを設けた縦方向の第2仕切
板13Fによって仕切られている。さらに、第3ゾーン
12Cと第4ゾーン12Dは、縦方向の第3仕切板13
Gによって仕切られ、かつ下端部の開口13H,13I
を介して互いに連通している。
【0008】一方、汚染空気取入れ口10にフイルター
14が設けられ、浄化空気取出し口11にフアンもしく
はブロアーなどの送風機によってなる排気手段2の吸込
口が接続されている。また、第2ゾーン12Bと第3ゾ
ーン12Cを仕切る第2仕切板13Fの上端部に設けら
れている開口13Eにフイルタ−15が取付けられてい
る。
【0009】噴水撹拌手段3は、図1、図2および図4
に示すように、浄化通路12の第1ゾーン12Aに配置
された上下1対の回転体によって構成されている。すな
わち、これら回転体のそれぞれは、浄化通路12の第1
ゾーン12Aを横切り、密閉ケーシング1の両側壁を液
密に貫通して回転自在に軸支された回転軸30と、この
回転軸30の軸方向に所定の間隔を有して、たとえば図
示していないキー結合によって同時回転可能に取付けら
れた複数(たとえば5枚)のディスク31と、これらデ
ィスク31の円周方向および半径方向に所定の間隔を有
し、かつ回転軸30の軸方向に張り出して取付けられた
多数の撹拌ブレード32とを備えており、回転軸30の
一端側から他端側のディスク31取付け位置付近にかけ
て、軸方向にのびる盲貫孔によってなる吸着処理剤混合
水導入路33が形成され、この吸着処理剤混合水導入路
33に連通して、複数の噴水ノズル34が回転軸30の
円周方向および軸方向に所定の間隔を有し、かつ回転軸
30の径外方向に噴水可能な姿勢で取付けられている。
また、1対の回転軸30それぞれの吸着処理剤混合水導
入路33には、スイーベルジョイント35を介して、後
述する吸着処理剤混合水供給手段6の出口が接続されて
いる。さらに、1対の回転軸30は、モータ36,36
によって、矢印R1,R2方向に別個に回転駆動される
ように構成されている。
【0010】補助撹拌手段4は、図1、図2および図5
に示すように、浄化通路12の第2ゾーン12Bに上下
に分離して配置された複数(たとえば3つ)の回転体に
よって構成されている。すなわち、これら回転体のそれ
ぞれは、浄化通路12の第2ゾーン12Bを横切り、密
閉ケーシング1の両側壁を液密に貫通して回転自在に軸
支された回転軸40と、この回転軸40の軸方向に所定
の間隔を有して、たとえば図示していないキー結合によ
って同時回転可能に取付けられた複数(たとえば5枚)
のディスク41と、これらディスク41の円周方向およ
び半径方向に所定の間隔を有し、かつ回転軸40の軸方
向に張り出して取付けられた多数の撹拌ブレード42と
を備えている。また、3本の回転軸40は、それぞれカ
ップリング43を介して直結されたモータ44によっ
て、矢印R1,R2,R3方向に別個に回転駆動される
ように構成されている。
【0011】ミスト捕集手段5は、図1および図2に示
すように、浄化通路12の第4ゾーン12Dに上下に分
離して複数個(たとえば4つ)配置されている透過容器
50と、これら透過容器50内に充填した金属繊維や金
属微粒子によってなる捕集材51を備えている。
【0012】吸着処理剤混合水供給手段6は、図3に示
すように、2台の吸着処理剤混合水供給ポンプ60,6
0と、これらポンプ60,60の吸込口に接続された吸
込管61,61、ポンプ60,60の吐出口に接続され
た吐出管62,62および吸着処理剤混合水を貯留する
タンク63とを備え、吸込管61,61の入口はタンク
63内の吸着処理剤混合水に水没させ、吐出管62,6
2の出口は噴水撹拌手段3における1対の回転軸30そ
れぞれの吸着処理剤混合水導入路33に接続されてい
る。
【0013】タンク63には吸着処理剤混合水が貯留さ
れる。この吸着処理剤混合水は、粒径100メッシュ程
度の炭化ケイ素(セラミックス)によってなる吸着処理
剤の混合水によってなり、なお、水に対する吸着処理剤
の割合は、5%〜10重量%が望ましい。
【0014】還流手段8は、還流ポンプ80と、このポ
ンプ80の吸込口に接続された吸込管81ポンプ80の
吐出口に接続された吐出管82とを備え、吸込管81の
入口は貯水槽7に接続され、吐出管82の出口はタンク
63に接続されるとともに、吐出管82の途中に、水か
ら前記吸着処理剤を分離して捕集可能な分離手段9が介
設されている。
【0015】水位検出手段100は、図1および図3に
示すように、貯水槽7の水位を検出し、貯水槽7の水位
を常時一定レベルWLに保持するためのもので、複数の
水位計(たとえば電極水位計)101によって構成さ
れ、これら水位計101によって検出された水位検出信
号は制御器102に入力され、入力された水位検出信号
に基づいて、吸着処理剤混合水供給手段6のポンプ6
0,60に回転数制御信号を出力するか、もしくは吐出
管62に介設されているバルブに開度制御信号を出力す
ることにより、吸着処理剤混合水の供給量を調整すると
ともに、還流手段8の還流ポンプ80に回転数制御信号
を出力するか、もしくは吐出管82に介設されているバ
ルブに開度制御信号を出力することにより、貯水槽7の
水位を常時一定レベルWLに保持するように構成され、
貯水槽7水位をWLに保持することで、ため水による有
害ガス、固体粒子および臭気成分の取り込み機能を発揮
できるようにしている。
【0016】つぎに前記構成の作動について説明する。
図1ないし図5において、排気手段2の運転により、汚
染空気は汚染空気取入れ口10からフイルター14を通
過して密閉ケーシング1に取り込まれ、浄化通路12を
流下する。汚染空気がフイルター14を通過する際に、
粒径の大きい固形粒子はフイルター14によって捕集さ
れる。
【0017】一方、2台のモータ36,36を起動させ
て、噴水撹拌手段3の1対の回転軸30,30を所定の
回転方向(R1,R2)に回転させ、3台のモータ44
を起動させて、補助撹拌手段4の3本の回転軸40を所
定の回転方向(R1,R2,R3)に回転させるととも
に、吸着処理剤混合水供給手段6の2台の吸着処理剤混
合水供給ポンプ60,60を運転し、かつ還流手段8の
還流ポンプ80を運転する。
【0018】これにより、タンク63内の吸着処理剤混
合水は、回転軸30,30の吸着処理剤混合水導入路3
3に導入され、複数の噴水ノズル34から回転しながら
径外方向に噴射されて、第1ゾーン12Aを流下する汚
染空気に接触するとともに、多数の撹拌ブレード32に
よって空気とともに撹拌される。これにより、吸着処理
剤混合水の水分の大部分が細かく分断されて微細な粒子
になり、汚染空気との接触がよくなり、有害ガス、固体
粒子および臭気成分の吸着を促進する。また、吸着処理
剤混合水の水分が細かく分断されて微細な粒子になるこ
とで、水分の微細な粒子に(+)、周囲の空気に(−)
の電気が発生し、電気集じん力により水分の微細な粒子
で汚染空気中の固体粒子を捕集する。つまり、汚染空気
から有害ガス、固体粒子および臭気成分を有効に除去す
ることができる。
【0019】第1ゾーン12Aにおいて、有害ガス、固
体粒子および臭気成分を吸着した吸着処理剤混合水およ
び水分の微細な粒子の大部分は、スクリーン13Aを透
過して貯水槽7に落下回収される。第1ゾーン12Aに
おいて吸着処理剤混合水噴霧粒子により有害ガス、固体
粒子および臭気成分を吸着除去された空気は、開口13
Cから第2ゾーン12Bに流入して上向きに流下する、
ここで補助撹拌手段4によって再度撹拌されて気液分離
される。すなわち、第1ゾーン12Aにおいて貯水槽7
に落下回収されることなく、空気と同伴して第2ゾーン
12Bに流下してきた吸着処理剤混合水および水分の微
細な粒子または成長した水滴を、多数の撹拌ブレード4
2によって撹拌して空気から分離させ、第3ゾーン12
Cに流下するのを抑えて貯水槽7に回収する。
【0020】第2ゾーン12Bにおいて吸着処理剤混合
水および水分の微細な粒子または成長した水滴を分離さ
れた空気は、フイルター15を通過して第3ゾーン12
Cに流入して下向きに流下する。第3ゾーン12Cには
複数のフイン12cが前後方向で千鳥状に対向し、上下
方向に所定の間隔を有して上向きに傾斜して配置されて
いる。したがって、第3ゾーン12Cに流入してきた空
気は、下向きに蛇行して流下し、この間に空気中に未だ
残存している吸着処理剤混合水および水滴がフイン12
cの上面で捕集され、フイン12cの取付け基部に形成
されている透孔12c1を通過し、第2仕切板13Fお
よび第3仕切板13Gを伝って貯水槽7に回収される。
【0021】第3ゾーン12Cにおいて空気中に未だ残
存している吸着処理剤混合水および水滴を捕集された空
気は、第4ゾーン12Dに流入して上向きに流下する。
この空気に同伴して第4ゾーン12Dを流下する吸着処
理剤混合水および水滴、つまり空気に同伴して第4ゾー
ン12Dを流下する小量のミストは、複数個の透過容器
50内に充填した金属繊維や金属微粒子によってなる捕
集材51によって捕集され、浄化空気取出し口11排気
手段2を通って浄化された空気のみが排気されることに
なる。
【0022】一方、前述のように、水位検出手段100
により、貯水槽7の水位は常時一定レベルWLに保持さ
れているので、第2ゾーン12Bの下方および第3ゾー
ン12Cと第4ゾーン12Dの境界部において貯水槽7
に貯留されている吸着処理剤混合水に流下空気が触れる
ことになり、貯留されている吸着処理剤混合水がため水
作用を発揮して、ため水により有害ガス、固体粒子およ
び臭気成分を取り込むことができる。
【0023】このように、本発明は、優れた空気浄化能
力を有しているので、汚染空気から有害ガス、固体粒子
および臭気成分などを有効に除去して、清浄空気を得る
ことができる上に、従来の空気浄化装置と比較して、構
造が簡単であり小型化を達成できる。したがって、既存
トンネル内の排ガス浄化、工事中のトンネル内の排ガス
浄化、工事中のトンネルや随道など湧出ガスの浄化、煤
煙、微細な固体粒子が浮遊する工場内空気の浄化および
有機物臭気や化学臭気の浄化などを含む環境保全に好適
である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、優れた空気浄化能力を有している上に、従来の空気
浄化装置と比較して、構造が簡単であり小型化を達成で
きるので設置スペースを縮小し、スペース上の制約を緩
和して、設置不能な事態が生じるのを回避することがで
きる。しかも、イニシャルコストおよびランニングコス
トを低減できるので経済的に有利であり、かつメンテナ
ンスも容易であるなどの効果がある。請求項2の発明
は、吸着処理剤混合水を複数の噴水ノズルから回転しな
がら径外方向に噴射して汚染空気に接触させるととも
に、多数の撹拌ブレードによって汚染空気と吸着処理剤
混合水とを撹拌して、吸着処理剤混合水の水分の大部分
を微細な粒子に細かく分断するので、汚染空気と吸着処
理剤混合水噴霧粒子との接触がよくなり、有害ガス、固
体粒子および臭気成分の吸着を促進し、汚染空気から有
害ガス、固体粒子および臭気成分を除去する機能を高め
ることができる。また、吸着処理剤混合水の水分が細か
く分断されて微細な粒子になることで、水分の微細な粒
子に(+)、周囲の空気に(−)の電気が発生し、電気
集じん力により水分の微細な粒子で汚染空気中の固体粒
子を捕集する効果もある。請求項3の発明は、上流域に
おいて、貯水槽に落下回収されることなく、空気と同伴
して流下してきた吸着処理剤混合水および水分の微細な
粒子を、多数の撹拌ブレードによって撹拌して空気から
分離させ、下流域に流下するのを防ぐことができる。請
求項4の発明は、水位検出手段によって検出された水位
検出信号に基づく貯水槽の水位管理により、貯水槽に貯
留されている吸着処理剤混合水にため水作用を発揮さ
せ、貯留されている吸着処理剤混合水に触れる空気中か
ら有害ガス、固体粒子および臭気成分を取り込むことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を、ケーシング側壁を除去し
て示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】吸着処理剤混合水の供給経路および還流経路の
一例を示す構成図である。
【図4】噴水撹拌手段の一例を示す拡大断面図である。
【図5】補助撹拌手段の一例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 密閉ケーシング 2 排気手段 3 噴水撹拌手段 4 補助撹拌手段 5 ミスト捕集手段 6 吸着処理剤混合水供給手段 7 貯水槽 8 還流手段 9 分離手段 10 汚染空気取入れ口 11 浄化空気取出し口 12 浄化通路 30 噴水撹拌手段の回転軸 31 噴水撹拌手段のディスク 32 噴水撹拌手段の多数のブレード 33 吸着処理剤混合水導入路 34 噴水ノズル 40 補助撹拌手段の回転軸 41 補助撹拌手段のディスク 42 補助撹拌手段の多数のブレード 100 水位検出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケーシングに汚染空気取入れ口と浄
    化空気取出し口を設け、これら汚染空気取入れ口と浄化
    空気取出し口を互いに連通させる浄化通路が密閉ケーシ
    ング内に形成され、前記浄化空気取出し口側に配置した
    排気手段により、汚染空気取入れ口から取込んだ汚染空
    気を浄化通路の流下過程で、該汚染空気から有害物質を
    除去して前記浄化空気取出し口から排気する空気浄化装
    置において、前記浄化通路の上流位置に設けられた噴水
    撹拌手段と、この噴水撹拌手段の下流側に設けられた補
    助撹拌手段と、この補助撹拌手段の下流側に設けられた
    ミスト捕集手段とを備え、前記噴水撹拌手段に吸着処理
    剤混合水供給手段が接続され、前記浄化通路の下側に前
    記噴水撹拌手段から噴出して有害ガス、固体粒子および
    臭気成分を吸着した吸着処理剤混合水を回収する貯水槽
    が設けられているとともに、この貯水槽から吸着処理剤
    混合水を還流させる還流手段が接続され、該還流手段に
    混合水から有害ガス、固体粒子および臭気成分を吸着し
    た吸着処理剤を分離する分離手段が設けられていること
    を特徴とする空気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記噴水撹拌手段が、吸着処理剤混合水
    供給手段に接続された吸着処理剤混合水導入路を形成
    し、かつ前記浄化通路を横切って軸支された回転軸と、
    この回転軸の円周方向および軸方向に所定の間隔を有し
    て吸着処理剤混合水導入路に連通して回転軸の径外方向
    に噴水可能に取付けられた複数の噴水ノズルと、前記回
    転軸の軸方向に所定の間隔を有して同時回転可能に取付
    けられた複数のディスクと、これらディスクの円周方向
    および半径方向に所定の間隔を有し、かつ前記回転軸の
    軸方向に張り出して取付けられた多数の撹拌ブレード
    と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の空気
    浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記補助撹拌手段が、前記浄化通路を横
    切って軸支された回転軸と、この回転軸の軸方向に所定
    の間隔を有して同時回転可能に取付けられた複数のディ
    スクと、これらディスクの円周方向および半径方向に所
    定の間隔を有し、かつ前記回転軸の軸方向に張り出して
    取付けられた多数の撹拌ブレードと、を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の空気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記貯水槽の水位を検出する水位検出手
    段が設けられ、この水位検出手段によって検出された水
    位検出信号に基づいて前記貯水槽の水位が所定のレベル
    に常時保持されることを特徴とする請求項1記載の空気
    浄化装置。
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JPS4884932A (ja) * 1972-02-15 1973-11-10

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