JPH0982685A - 形状認識装置及びその方法 - Google Patents
形状認識装置及びその方法Info
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- JPH0982685A JPH0982685A JP23743295A JP23743295A JPH0982685A JP H0982685 A JPH0982685 A JP H0982685A JP 23743295 A JP23743295 A JP 23743295A JP 23743295 A JP23743295 A JP 23743295A JP H0982685 A JPH0982685 A JP H0982685A
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Abstract
レーション方法のエッチングシミュレーション部に対し
て適用した場合、ジャストエッチングに達する時間、オ
ールエッチングに達する時間またはその両方を一回のシ
ミュレーションで算出することができる形状認識装置及
びその方法を提供することにある。 【解決手段】 移動する界面を持つ物質領域の形状を複
数の点の接続関係で表現する手段と、単位時間あたりの
前記物質領域の体積変化量を算出する手段と、前記体積
変化量の時間依存性が変化したかどうかを判断する手段
と、前記移動する界面上の点が移動前の前記物質領域の
外へ出たかどうかを認識する手段を有している。
Description
工程を評価するプロセスシミュレーションに適した形状
認識装置及びその方法に関する。
質の評価や構造の解析のため、素子形状や電気特性の評
価が必要である。しかし、半導体素子の設計の度に実物
を作成して評価したのでは相当量の時間的、人的資源の
投資が必要になり、必ずしも効率的な評価方法とはいえ
ない。その一方、通常半導体素子は非常に微細なためそ
の評価が困難であり、また破壊等が不可能なものがある
ため、人間系のみによる上記評価等は事実上不可能であ
る。
tive Ion Etching) 工程では、以下に述べるように、エ
ッチングを終了する時間tE を如何に決定するかが問題
となる。ここで、まず以下の説明で使用する言葉の意味
を説明する。
態はジャストエッチング、堆積膜の凸凹や膜厚のばらつ
きに起因する削り残しの除去を目的として余分に行うエ
ッチングはオーバーエッチングと一般に呼ばれている。
また、半導体素子の製造現場で指定されるエッチング終
了時間tEND は、式(1)に示すようにRIE装置中の
プラズマの観測から容易に検出できるジャストエッチン
グ時間tJUSTを基準とする百分率で表したオーバーエッ
チング時間xを用いて指定されており、そのエッチング
終了時間はJUST+x%と呼ばれる。
質が無くなる(削り残しが無くなる)状態をオールエッ
チングと呼ぶことにする。ここで、オールエッチングに
達する時間をtALL とすると、通常tEND はエッチング
する物質が無くなる時間にプロセスマージンが加えられ
ているので、 tALL ≦ tEND ……(2) なる関係がある。
いて述べる。一般に、上述したオーバーエッチング時間
xを短く設定しすぎると削り残しが発生し、長く設定し
すぎるとたとえ選択性が良くても下地物質が削られてし
まう。このため、オーバーエッチング時間は下地物質を
削ることなく、かつ前記削り残しが発生しないように精
度良く設定しなければならない。しかしながら、オーバ
ーエッチング時間はエッチングを行う場所の膜厚と表面
形状に依存するので、実際にウエハをエッチングしなけ
ればエッチング終了時間tE を求めることができないと
いう問題点がある。特に、この問題は溝を形成する部分
の膜厚がばらつきを含む場合に深刻になる。
は、試験用のウエハを用いてオーバーエッチング時間を
変化させたエッチングを予め数回行い、それぞれのウエ
ハについて削り残しがないかどうか(正常に溝が形成さ
れているかどうか)を検査することによって適切なオー
バーエッチング時間を求めている。しかしながら、削り
残しをエッチングする時間を求めるために余分なウエハ
を消費してしまうので、半導体素子の研究開発、製造に
要する材料費、人件費等の費用が増大し、試作、製造ラ
インのスループットを低下させるという問題点がある。
術として、前記半導体素子の形状を走査顕微鏡等により
取り入れ、取り入れた形状を画像処理技術等によりデー
タ化し、上記形状データをコンピュータ等により処理さ
せる方法や、上記形状を始めからコンピュータ等によっ
て処理させる方法を用いることにより、実際にウエハの
エッチングを行う前に半導体素子及び半導体素子製造方
法の評価及び解析を行うことができるプロセスシミュレ
ーション技術が一般に知られている。
て、例えば S. M. Sze' VLSI TECHNOLOGY', McGraw-Hi
l, 1988. に開示されている。これは、所望の計算が行
えるように予め定められた二次元空間を定義し、上記定
義された計算領域内の固体物質が存在する領域と真空で
ある領域(空気、ガス、イオンなどが存在していても良
い)についてのプロセスシミュレーションを行うもので
ある。ここで、上記プロセスシミュレーションで用いら
れる数値計算用のプログラムはプロセスシミュレータと
呼ばれる。
ンで一般に用いられる表面形状の表現方法を述べる。上
記プロセスシミュレーション技術では、上記計算領域に
於ける物質領域と真空領域を示すものとしてストリング
モデルが用いられる。上記ストリングモデルは上記物質
領域を示す方法として一般に用いられており、例えば、
図25に示すように点Piと点Pi+1とを結ぶ線分S
iの連なり(ストリング)2501によって区切られた
空間で二次元の物質形状2503を表す。従って、記憶
すべきデータは順序づけられた点(境界点)の番号と座
標および点列の視点の番号であり、始点は点列中の任意
の一点から選ぶことができるため、その取扱いが容易で
あるという特徴を持っている。例えば、図26(a)は
半導体素子の断面図を示している。図26 (a) におい
て、四角2601に囲まれた部分について上記ストリン
グモデルを用いると、図26(b)に示すように物質領
域(領域2605)および真空領域(領域2603)は
点と点との連なりで囲まれた領域として成り立っている
と見なすことができる。
跡方法について述べる。堆積工程や、エッチング工程等
の表面形状変化を計算するプロセスシミュレーションで
取り扱うストリングは、上記工程で半導体表面部に処理
が施されているため、図26(c)に示すように真空領
域と物質領域の境界のストリングのみを取り扱えば良
い。この場合、ストリングを構成する境界点の点列の順
番は一般には真空領域の点列の順番とする。これは、特
に複数の物質領域が表面に露出している場合の処理の容
易性を考慮したためである。また、真空領域と物質領域
の境界のストリングの始点は、図26(c)に示すよう
に真空領域の境界点の順番を定義すると、図26(b)
における計算領域の左上の境界点Aから真空領域の境界
点の順番方向へ、計算領域の左上の境界点上で真空領域
と物質領域に接している境界点を探すことによって容易
かつ短時間に見つけ出すことができる。
ョンにおいて、例えば、基板表面に物質を堆積する工程
(デポジションシミュレーション)では、図27に示す
ように元の表面形状を示す境界点の位置ベクトルに微小
時間毎に変化する移動ベクトルを加えることによって、
真空領域方向へ徐々にその境界点を移動させる。一方、
エッチング工程のシミュレーションでは逆に物質領域の
方向へ前記境界点を移動させる。このような処理を半導
体素子の製造工程にしたがって繰り返すことにより、表
面形状のプロセスシミュレーションで半導体素子の断面
形状を求めることができる。
レーションを行うシミュレータの一般的な構成について
述べる。図28は従来のプロセスシミュレーション装置
の構成を示すブロック図である。図28において、従来
のプロセスシミュレーション装置は、図29に示すよう
な半導体素子製造フロー(以下、プロセスフローと記
す。)が記述されたファイルの読み込みを行うプロセス
フロー読み込み部2801と、初期の基板領域の設定及
び物理パラメータの標準値等の設定を行う基板準備及び
初期化部2805と、熱処理に伴う物質領域の変形、酸
化膜の成長等による形状変化のシミュレーションを行う
酸化・リフローシミュレータ2807と、基板表面にお
ける堆積膜成長のシミュレーションを行うデポジション
シミュレータ2809と、基板表面に存在する物質の侵
食のシミュレーションを行うエッチングシミュレータ2
811と、露光、現像等の計算によってレジストパター
ンニングのシミュレーションを行うリソグラフィーシミ
ュレータ2813と、計算途中で得られた結果の表示を
行うプリント・プロット部2815と、前記プロセスフ
ローに従って記述されている各工程に対するシミュレー
ションを行う前記シミュレータ2805〜2815を起
動するシミュレータ起動部2803と、前記プロセスフ
ローに記述された工程を全てシミュレーションしたかど
うか判断を行う計算終了判断部2817と、シミュレー
ション結果の要約や途中で発生したエラー処理の要約等
を出力する終了処理部2819から構成されている。
ョンしていない工程が残っていると判断した場合には、
シミュレータ起動部2803にもどり、全ての工程が終
了するまでシミュレーションを続行する。
たようにプロセスフローの途中でそれまでに得られた結
果の表示や作画を行う部分であるが、それを起動するコ
マンドをプロセスフローの最後に記入しておけば、最終
的なシミュレーション結果を出力する。また各工程毎に
前記コマンドを記入しておけば、各工程毎の形状等の変
化を出力する。
成について説明する。図30は図28に示す従来のエッ
チングシミュレータ2811の構成を示すブロック図で
ある。
レータは、指定されたエッチング時間までシミュレーシ
ョンを続行させる制御部3001と、表面形状の抽出、
物質パラメータの設定、エッチング時間の初期化等を行
う初期化部3003と、微小時間内に境界点が移動する
量を計算する境界点移動量計算部3005と、境界点の
移動とそれに伴って発生するループ等の処理を行う形状
修正部3007と、時刻カウンター3009と、エッチ
ングシミュレーションに要した計算時間の出力等をおこ
なう後処理部3011から構成されている。ここで、図
中に示す矢印はデータの受け渡しを示している。
動作について図31を用いて説明する。図31は図30
に示した従来のエッチングシミュレータの動作を示すフ
ローチャート図である。
が,表面形状の抽出、物質パラメータの設定、エッチン
グ時間tの初期化(t=0)等を行う (ステップ310
1)。
tに微小時間Δtを加えて時刻を更新する (ステップ3
102) 。
面形状を表している境界点が微小時間Δtに移動する移
動量を計算する (ステップ3103) 。
の移動とそれに伴って発生するループ等の処理を行う
(ステップ3104) 。
tが指定されたエッチング終了時間に達したかどうか判
断を行う。そして、終了時間に達していないと判断した
場合はステップ3102に戻り、エッチング終了時間に
達するまでステップ3102からステップ3105を繰
り返す (ステップ3105) 。
時間に達したと判断した場合には、後処理部3011
が、エッチングシミュレーションに要した計算時間等の
出力を行い、計算を終了する (ステップ3106) 。
跡することにより、従来のエッチングシミュレーターは
予め指定された時間までエッチングした時に表面形状が
とのように変化するかをシミュレーションすることがで
きる。
で扱うマスク位置の座標について述べる。図32は、プ
ロセスフローにおけるリソグラフィー工程のウエハ32
01とマスクの位置関係を示した図である。
ーションを行う領域を示している。境界点等の座標の原
点としては領域3209の左下の頂点が通常選ばれ、マ
スクの位置は領域3209の原点を基準とした座標系で
取り扱われる。従って、酸化膜3203の上にあるレジ
スト3205及び3207がネガ型のレジストである場
合には、レジスト3205は現像後になくなり、レジス
ト3207が最終的に残ることになるので、光を通さな
い部分3211の端点の座標はmask.lとmas
k.rとなる。
レータはマスク位置の座標を決定している。
プロセスシミュレーション装置には次のような問題点が
あった。以下に詳しく説明する。
いて、図33に示すような半導体素子のエッチング(側
壁をエッチングしない理想的なRIE)工程のシミュレ
ーションを行った場合について考える。
素子分離用の酸化膜3303を形成した後に配線層間膜
用のBPSG膜3305を形成し、その上にレジスト3
307をパターニングした場合の断面形状を示してい
る。通常の半導体素子の製造工程では、その後RIEを
行い、図33(b)に示す溝3309を形成する。
間刻みΔt毎に変化する素子形状を示した図である。エ
ッチング時間t=11Δtでシリコン基板3301の一
部が初めて露出し、シャストエッチングに達したことに
なる。この時、溝のコナー部に削り残し3313が発生
している。このような溝を形成するエッチング工程で削
り残し3313が残ってしまうと、その後形成する導電
性の配線物質とシリコン基板間のコンタクトの面積が減
少し、素子のコンタクト抵抗が増大するという問題が発
生する。
行うことにより、t=12Δtで削り残し3313が取
り除かれ、図33 (b) に示すような開口部のシリコン
基板表面3311が露出するオールエッチングに達す
る。ここで、シリコン基板がまったくエッチングされな
い条件でシミュレーションしているが、選択性が悪い場
合には、BPSG膜3305、酸化膜3303と共にシ
リコン基板3301もエッチングされる。
でのオーバーエッチング時間をどの程度にするかという
ことは非常に重要なのである。
ン装置は、予め与えられたエッチング時間にどれだけエ
ッチングされるかを計算するだけで、上記ジャストエッ
チングに達するエッチング時間やオールエッチングに達
するエッチング時間を検出することができず、それらを
自動的に求めることができなかった。また、現実の製造
工程で指定する方法(JUST+x%)と等しい方法で
シミュレーションのエッチング条件を指定することもで
きなかった。
ン装置では実際の製造工程と同様に、人が予めジャスト
エッチングやオールエッチングに達するエッチング時間
を予測して上記プロセスシミュレーション装置によるシ
ミュレーションを行い、その結果から再度エッチング時
間を見積り直して再度シミュレーションを行う過程を繰
り返す方法しか正確なエッチング時間を求める方法はな
かった。
を起動させなければならないので、1回のシミュレーシ
ョンに要する時間をt、シミュレータを起動する回数を
nとすると、全シミュレーション時間はt・nで増加
し、効率は極めて悪いものとなってしまう。また、溝が
正しく形成されなかった場合にはその後の工程のシミュ
レーションを行っても意味がないので、上記エッチング
時間が求められるまで次の工程のシミュレーションへ移
行できなくなってしまうのである。
面の凹凸が著しくなっているため、溝を形成する部分の
絶縁物質の膜厚はウエハ面内の位置によってばらつきを
生じてしまう。しかし、膨大な数の半導体素子からなる
集積回路を正しく動作させるには、ウエハ面内の各位置
に配置された種々の寸法の溝がすべてオールエッチング
に達しているように形成しなければならない。このよう
な場合、ウエハ面内の各位置に配置された種々の寸法の
溝に対してシミュレーションを行い、条件を満たすエッ
チング時間をもとめる必要がある。
ン装置では、溝の位置を決めるリソグラフィーシミュレ
ーション部において、シミュレーション領域の原点を基
準とした座標系でマスク位置を指定しているために、ウ
エハ面内の各位置に配置された種々の寸法の溝が必ずオ
ールエッチングされるエッチング時間を求めるには、シ
ミュレーション領域と同じ数のマスク位置が記述された
データファイルを作成し、各データファイル毎にシミュ
レーションしなければならない。この時、マスクデータ
が記述されたファイルの数が少ない場合にはあまり問題
にならないが、その数が非常に大きい場合には、検索、
整理等に要する時間が膨大となり、効率が極めて悪くな
ってしまう。また、実際に各データファイル毎にシミュ
レーションを行った場合、得られた結果の集計処理を人
手に頼らなければならないので、シミュレーション結果
からプロセスの不具合を見つけることは容易ではなかっ
た。
ュレーションを用いてシミュレーションを行うことは必
ずしも実用的であるとは言えなかった。
あり、その目的とするところは、ジャストエッチングと
オールエッチングに達するエッチング時間を自動的に求
めることによって現実の製造工程で指定する方法と同じ
方法でシミュレーションのエッチング時間を指定でき、
かつ、一度に複数領域のシミュレーションを行えるよう
にすることによってウエハ面内の各位置に配置された溝
が必ずオールエッチングされるエッチング時間を効率よ
く決定でき、さらに、オールエッチング時間のばらつき
からプロセスの不具合を容易に見つけることができるプ
ロセスシミュレーションに適した形状認識装置及びその
方法を提供することにある。
に第1の発明は、移動する界面を持つ物質領域の形状を
複数の点の接続関係で表現する手段と、単位時間あたり
の前記物質領域の体積変化量を算出する手段と、前記体
積変化量の時間依存性が変化したかどうかを判断する手
段と、前記判断結果により前記移動する界面上の点が移
動前の前記物質領域の外へ出たかどうかを認識する手段
を有することを特徴とする。
域の形状を複数の点の接続関係で表現する手段と、移動
前の前記接続関係から得られるすべての線分または面に
ついて、前記移動する界面上の点に対する見込み角を積
分する手段と、前記積分値により前記移動する界面上の
点が移動前の前記物質領域の外へ出たかどうかを認識す
る手段を有することを特徴とする。
るプロセスシミュレーション装置のエッチングシミュレ
ーション部に対して適用される形状認識方法において、
ジャストエッチングに達する時間、オールエッチングに
達する時間またはその両方を算出する手段を有すること
を特徴とする。
域の形状を複数の点の接続関係で表現し、単位時間あた
りの前記物質領域の体積変化量を算出し、前記体積変化
量の時間依存性が変化したかどうかを判断し、前記判断
結果により前記移動する界面上の点が移動前の前記物質
領域の外へ出たかどうかを認識することを特徴とする。
域の形状を複数の点の接続関係で表現し、移動前の前記
接続関係から得られるすべての線分または面について、
前記移動する界面上の点に対する見込み角を積分し、前
記積分値により前記移動する界面上の点が移動前の前記
物質領域の外へ出たかどうかを認識することを特徴とす
る。
るプロセスシミュレーション方法のエッチングシミュレ
ーション部に対して適用される形状認識方法において、
ジャストエッチングに達する時間、オールエッチングに
達する時間またはその両方を算出することを特徴とす
る。
質領域に対して、移動する界面を持つ物質領域の形状を
複数の点を用いた接続関係で表現し、単位時間あたりの
前記物質領域の体積変化量を算出し、前記体積変化量の
時間依存性が変化したかどうかを判断し、前記移動する
界面上の点が移動前の前記物質領域の外へ出たかどうか
を認識することができる。
て、移動する界面を持つ物質領域の形状を複数の点を用
いた接続関係で表現し、移動前の前記接続関係から得ら
れるすべての線分または面について、前記移動する界面
上の点に対する見込み角を積分し、前記積分値により前
記移動する界面上の点が移動前の前記物質領域の外へ出
たかどうかを認識することができる。
セスシミュレーション方法のエッチングシミュレーショ
ン部に対して適用した場合、ジャストエッチングに達す
る時間、オールエッチングに達する時間またはその両方
を一回のシミュレーションで算出することができるの
で、全体のシミュレーション時間をほぼ一回のシミュレ
ーションに要する時間にとどめることができる。
に係るプロセスシミュレーション装置を図面に基づいて
詳細に説明する。本実施の形態に係るプロセスシミュレ
ーション装置は、前記プロセスシミュレーション装置内
のエッチングシミュレーターにおいて、ジャストエッチ
ングに達するエッチング時間を算出する手段と、オール
エッチングに達するエッチング時間を算出する手段を有
している。さらに、CPU (Central Processing Unit)
と、このCPUに接続された入出力装置と、ROM (Re
ad Only Memory) ,RAM (Random Access Memory) 等
のメモリと、出力装置を備えた通常のコンピュータが使
用され、各ステップにおける演算処理等はCPUの演算
部分で行われると共に、各ステップで発生したエッチン
グ時間等のデータ格納はRAM等のメモリに対して行わ
れる。
ミュレーション装置に含まれるエッチングシミュレータ
ーの構成を示すブロック図である。図1において、本実
施の形態に係るエッチングシミュレータは、シミュレー
ションの続行、終了等の判断を行う制御部101と、表
面形状の抽出、物質パラメータの設定、エッチング時間
の初期化等を行う初期化部103と、微小時間内に境界
点が移動する量を計算する境界点移動量計算部105
と、境界点の移動とそれに伴って発生するループ等の処
理を行う形状修正部107と、エッチング時間をカウン
トする時刻カウンター部109と、エッチングシミュレ
ーションに要した計算時間の出力等を行う後処理部11
1と、単位時間あたりにエッチングされる物質の量を計
算するエッチング量計算部113と、ジャストエッチン
グに達したかどうかを検出するジャストエッチング検出
部115と、オールエッチングに達したかどうかを検出
するオールエッチング検出部117と、ジャストエッチ
ング時間とオールエッチング時間を出力する出力部11
9から構成される。ここで、図中に示す矢印はデータの
受け渡しを示している。
ュレーターの動作について図2を用いて説明する。図2
は、本実施の形態に係るエッチングシミュレーターの動
作を示すフローチャートである。
エッチング時間tの初期化(t=0)、エッチング終了
時間tEND の設定、今後のエッチングシミュレーション
で用いる表面形状の抽出、物質パラメータの設定等の初
期設定を行う (ステップ201) 。
に微小時間Δtを加えて時刻を更新する (ステップ20
2) 。
形状を表している境界点が微小時間Δtに移動する移動
量を計算する (ステップ203) 。
移動とそれに伴って発生するループ等の処理を行う (ス
テップ204) 。
が、エッチングによって移動している表面の境界点がエ
ッチング後に露出する領域の内部に進入しているか判断
することによりジャストエッチングの検知を行い、ジャ
ストエッチングに達したか否かのフラグを設定する (ス
テップ205) 。なお、この判断方法については後で詳
しく説明する。
設定されたフラグによりジャストエッチングに達したか
否かの判断を行う。なお、ジャストエッチングに達して
いればステップ207へ進み、達していなければそのま
まステップ208へ進む (ステップ206) 。
に達したと判断した場合には、ジャストエッチング時間
を保存する変数tJUSTに時刻を記憶する (ステップ20
7)。
時間Δtにエッチングされた物質の量(ここではエッチ
ングされる物質の面積ΔA)を計算して単位時間当たり
にエッチングされる物質の量(ΔA/Δt)を求める
(ステップ208) 。
ステップ208で求めたΔA/Δtが零またはジャスト
エッチングに達した後に一定(面積変化量の微小変化が
許容誤差ε以下)になっているか判断することによりオ
ールエッチングの検知を行い、オールエッチングに達し
たか否かのフラグを設定する (ステップ209) 。な
お、この判断方法についても後で詳しく説明する。
設定されたフラグによりオールエッチングに達したか否
かの判断を行う。なお、オールエッチングに達していれ
ばステップ211へ進み、達していなければそのままス
テップ212へ進む (ステップ210) 。
達したと判断した場合には、オールエッチング時間を保
存する変数tALL に時刻tを記憶する (ステップ21
1) 。次に、制御部101が、時刻tが予め指定された
エッチング終了時間tEND に達したかどうかの判断を行
う。なお、達している場合にはステップ213へ進み、
達していない場合にはステップ202へ戻り、その後の
ステップを繰り返す (ステップ212) 。
チング、オールエッチングに達した時間の出力を行う
(ステップ213) 。
ミュレーションに要した計算時間の出力等の後処理を行
う (ステップ214) 。
チングシミュレーターはエッチングシミュレーションを
行う。
果の一例を図3に示す。図3において、ジャストエッチ
ング時間、オールエッチング時間、オーバーエッチング
時間及びCPUの使用時間が出力されている。
Δtを均一としているのでジャストエッチングとオール
エッチングに達する時間等は±Δtの誤差を含むが、こ
の誤差を小さくするために、ジャストエッチングとオー
ルエッチングを検出した段階で、例えば二分法等で十分
誤差を小さくする等の時間刻みを制御するステップを含
めても良い。また、エッチング終了時間を十分に大きく
(エッチングされる膜を平坦な部分に形成した場合のエ
ッチング時間の2倍程度)とれば、ジャストエッチング
時間とオールエッチング時間を求めることができる。
ッチングに達したかどうかの判断方法について図4〜図
7を用いて説明する。
断は、エッチングによって移動している表面の境界点
が、エッチング後表面に露出する領域の内部に進入した
か否かで判断することができる。言い換えると、エッチ
ングによって移動している表面の境界点が、その境界点
を有する領域の中か外で判断することができる。
れた領域) をエッチングする場合、エッチングによって
移動する表面の境界点はP1 −R0 −P2 である。この
時、ジャストエッチングに達する前のエッチング時間で
は、点R0 は点R1 まで移動しており、BPSG膜40
5に対応する領域内に存在する。一方、ジャストエッチ
ングに達すると、点R0 は点R2 まで移動しており、B
PSG膜405に対応する領域の外に存在する。
て、ある点Rがある点列Piで囲まれた領域の内部に存
在するか否かの判断は、領域501を定義するストリン
グの一線分503の端点であるPi,Pi+1と点Rか
ら決まる角をδi、線分の数をnとして、
501の内部、0ならば点Rは領域501の外部にある
と判断することができる。
面上の3つの点を結ぶことによって定義される三角形を
用いて表面を分割し、任意の点Pとその三角形に関する
見込み角 (立体角Ω) の積分
外かを判断することができる。図6 (a) に示すBPS
G膜605 (●印で囲まれた領域) をエッチングする場
合、エッチングされる面は図6 (b) に示す斜線を施し
た面である。例えば、エッチングによってその面上の点
R0 が点R1 に移動したとすると、ジャストエッチング
に達する以前では、図7 (c) に示すように点R1 はB
PSG膜の中に存在し、前記立体角の積分値は4πにな
る。一方、図7 (d) に示すようにBPSG膜の外に存
在する点R2 についての前記積分値は4πにはならない
のである。
エッチングの判断に適用する場合には、上記点R0 をコ
ンタクトホール側壁部にとればよい。
チングに達したかどうかのの判断方法について図8〜図
10を用いて説明する。
は、単位時間あたりにエッチングされる物質の量が零ま
たはジャストエッチングに達した後一定 (誤差ε以下)
になったかどうかで判断することができる。
ッチングされる物質の量は、単位時間あたりにエッチン
グされた物質領域の面積変化(ΔA/Δt)の計算から
求めることができる。図8は、エッチング前の初期形状
と微小時間(Δt)エッチングした後の形状を示した図
であり、●印は各時刻における表面の境界点を表してい
る。微小時間Δtの間にエッチングされた物質の量は図
5中の斜線部の微小面積ΔAに前記物質の密度を掛けた
ものなので、密度が均一であれば、前記微小面積ΔAと
エッチングされた物質の量は比例する。従って前記微小
面積ΔAが分かればエッチングされた物質の量が分かる
ことになる。
ばRene Stolk and GeorgeEttershank,"Caluculating th
e Area of an Irregular Shape," BYTE, p135, 1987 に
開示されている。この手法を用いると、図9に示すよう
に、境界点とそれらを結ぶ直線て定義された閉じた領域
の面積Aは、境界点の総数をn,i番目の境界点の座標
を(xi,yi)とすると、
に対する面積変化量(ΔA/Δt)を示した図であり、
図10において、t1 がジャストエッチングに達した時
間、t2 がオールエッチング(ΔA/Δt=0)に達し
た時間を示している。
れる物質の量を参照することによって、ステップ205
におけるジャストエッチングに達したかどうかの判断を
行っても良い。この場合、面積変化量が初めて一定でな
くなる時のジャストエッチングに達したと判断する。
の形態によれば、ジャストエッチング、オールエッチン
グに達したと判断でき、それぞれに達した時刻を算出す
ることができる。従って、人が予めジャストエッチング
やオールエッチングに達するおおよそのエッチング時間
を予測して表面形状プロセスシミュレーションを行う過
程を繰り返す必要がなくなり、何回もシミュレータを起
動する必要がなくなるので、全体のシミュレーション時
間はほぼ1回のシミュレーションに要する時間にとどま
る。また、ジャストエッチングに達するエッチング時間
を基準にオールエッチングに達するエッチング時間を求
めることにより、現実のエッチング工程で指定するオー
バーエッチング時間を求めることができる。
ロセスシミュレーション装置を図面に基づいて詳細に説
明する。
ョン装置は、上述した第1の実施の形態に係るエッチン
グシミュレーターに、ジャストエッチングに達する時間
と予め指定されたオーバーエッチング時間を加えた時間
までエッチングする手段が加えられている。
ュレーション装置に含まれるエッチングシミュレーター
の構成を示すブロック図である。図11において、本実
施の形態に係るエッチングシミュレータと第1の実施の
形態に係るエッチングシミュレータとの差異はオーバー
エッチング時間計算部1119を有している点である。
ュレーターの動作について図12、図13を用いて説明
する。図12、図13は、本実施の形態に係るエッチン
グシミュレーターの動作を示すフローチャートである。
が、エッチング時間tの初期化(t=0)、エッチング
終了時間tEND の設定、今後のエッチングシミュレーシ
ョンで用いる表面形状の抽出、物質パラメータの設定度
の初期設定を行う (ステップ1201) 。
たエッチング終了判定条件(時刻、オーバーエッチング
量(JUST+x%),オールエッチング)のフラグを
設定する (ステップ1202) 。
2において、図2に示すステップ202〜ステップ21
1と同様な処理を行う。
が、ステップ1202で設定したフラグによりエッチン
グ終了判定条件が時刻、オーバーエッチング量(JUS
T+x%)、オールエッチングのどれであるかを判断す
る (ステップ1213) 。以下、 (1) エッチング終了
判定が時刻の場合、 (2) エッチング終了判定がオーバ
ーエッチング量の場合、 (3) エッチング終了判定がオ
ールエッチングの場合に分けて説明する。
と同様に、制御部1101が、時刻tが指定されたエッ
チング終了時間tEND に達したかどうかの判断を行う
(ステップ1214) 。なお、達している場合にはステ
ップ1219へ進み、達していない場合にはステップ1
203へ戻り、その後のステップを繰り返す。
チング量の場合 終了判定条件がオーバーエッチング量(JUST+x
%)の場合には、制御部1101が、ジャストエッチン
グに達したか判断を行う (ステップ1215) 。なお、
達している場合にはステップ1216へ進み、達してい
ない場合にはステップ1203へ戻り、その後のステッ
プを繰り返す。
グに達したと判断した場合には、オーバーエッチング時
間計算部1119が、ステップ1208で記憶したジャ
ストエッチング時間と指定されたオーバーエッチング量
xから式(1)を用いてオーバーエッチング時間の計算
を行う (ステップ1216) 。
トエッチング時間とオーバーエッチング時間の和の時間
に達したかどうか判断を行う (ステップ1217) 。な
お、達している場合にはステップ1219へ進み、達し
ていない場合にはステップ1203に戻り、その後のス
テップを繰り返す。なお、ステップ1216のオーバー
エッチング時間の計算は1回だけ行えば良いので、2回
目以降は計算しなくても良い。
ングの場合 終了判定条件がオールエッチングの場合には、制御部1
101がオールエッチングに達したか否かを判断する
(ステップ1218) 。なお、達している場合にはステ
ップ1219へ進み、達していない場合にはステップ1
203に戻って、その後のステップを繰り返す。
場合においても、出力部1121が、前記ジャストエッ
チング、オールエッチングに達した時間の出力を行う
(ステップ1219) 。
シミュレーションに要した計算時間の出力等の後処理を
行う (ステップ1220) 。
チング量(JUST+x%)とオールエッチングが加え
られているので、エッチング終了時間tEND がわからな
くてもシミュレーションを行うことができる。
の形態によれば、ジャストエッチングに達した時点で上
記式(1)を用いてオーバーエッチング時間を計算し、
ジャストエッチング時間と前記ステップて計算されたオ
ーバーエッチング時間を加えた時間までエッチングした
かを判断するので、現実の製造工程で指定する方法(J
UST+x%)でシミュレーションすることが可能とな
る。また、オールエッチングが検出された時点までエッ
チングを行ったかの判断を行うので、オールエッチング
に達した時点でエッチングシミュレーションを終了する
ことが可能となる。従って、シミュレーションをプロセ
スフローの途中で中断する必要がなくなり、一つのプロ
セスフローを連続してシミュレーションできるようにな
る。
ロセスシミュレーション装置を図面に基づいて説明す
る。
ョン装置は、上述した第2の実施の形態に係るエッチン
グシミュレーターに、一シミュレーション領域内でエッ
チングによって形成される複数の溝に対して、ジャスト
エッチングに達するエッチング時間とオールエッチング
に達するエッチング時間をそれぞれ算出する手段が加え
られている。
ュレーション装置に含まれるエッチングシミュレーター
の構成を示すブロック図である。図14において、本実
施の形態に係るエッチングシミュレーターと第2の実施
の形態に係るエッチングシミュレーターとの差異はシミ
ュレーション領域内でエッチングによって形成される溝
の数と位置の検出部1421を有している点である。
ュレーターの動作について図15〜図17を用いて説明
する。図15〜図17は、本実施の形態に係るエッチン
グシミュレーターの動作を示すフローチャートである。
が、エッチング時間tの初期化(t=0)、今後のエッ
チングシミュレーションで用いる表面形状の抽出、物質
パラメータの設定等の初期設定を行い、i番目の溝のジ
ャストエッチング時間tJUST(i)とi番目の溝のオー
ルエッチング時間tALL (i)を零に初期化する (ステ
ップ1501) 。
421が、表面の境界点をたどり、エッチングする物質
領域が基板表面に露出している場所の位置と数を抽出
し、エッチングによって形成される溝の位置と数を検出
する (ステップ1502) 。なお、この検出方法につい
ては後で詳しく説明する。
6において、図12に示すステップ1202〜ステップ
1205と同様な処理を行う。
ンター変数iを零にセットする (ステップ1507) 。
変数iをi=i+1として更新する(ステップ1508)
。
が、i番目の溝に対するジャストエッチング検知を行
い、ジャストエッチングに達したか否かのフラグを設定
する (ステップ1509) 。
9で設定されたフラグによりi番目の溝がジャストエッ
チングに達したか否かの判断を行う。なお、ジャストエ
ッチングに達していればステップ1511へ進み、達し
ていなければステップ1512へ進む (ステップ151
0) 。
グに達したと判断した場合には、i判目の溝のジャスト
エッチング時間を保持する変数tJUST(i)に現時刻を
記憶する (ステップ1511) 。
ン領域内に存在する溝すべてについてチェックしたかど
うか判断する。なお、すべての溝をチェックしたと判断
した場合には図16に示すステップ1513へ進み、チ
ェックしていない溝がある場合にはステップ1508に
戻って、その後の処理を繰り返す (ステップ1512)
。
が、溝の番号のカウンター変数iを零にセットする (ス
テップ1513) 。
変数iをi=i+1として更新する(ステップ1514)
。
番目の溝のエッチング量を計算する(ステップ1515)
。
が、i番目の溝に対するオールエッチング検知を行い、
オールエッチングに達したか否かのフラグを設定する
(ステップ1516) 。
ールエッチングに達したか否かをステップ1516で設
定したフラグから判断する。なお、オールエッチングに
達していればステップ1518へ進み、達していなけれ
ばステップ1519へ進む (ステップ1517) 。
に達したと判断した場合には、i番目の溝のオールエッ
チング時間を保持する変数tALL (i)に現時刻を記憶
する(ステップ1518) 。
ン領域内に存在する溝すべてについてチェックしたかど
うか判断する。なお、すべての溝をチェックしたら図1
7に示すステップ1520へ進み、まだチェックしてい
ない溝がある場合にはステップ1514に戻って、その
後の処理を繰り返す (ステップ1519) 。
が、図15に示すステップ1503で設定したフラグに
よりエッチング終了判定条件が時刻、オーバーエッチン
グ量(JUST+x%)、オールエッチングのどれであ
るかを判断する (ステップ1520) 。以下、 (1) エ
ッチング終了判定が時刻の場合、 (2) エッチング終了
判定がオーバーエッチング量の場合、 (3) エッチング
終了判定がオールエッチングの場合に分けて説明する。
刻tが指定されたエッチング終了時間tEND に達したか
どうかの判断を行う。なお、達している場合にはステッ
1526へ進み、達していない場合にはステップ150
4へ戻り、その後のステップを繰り返す (ステップ15
21) 。
チング量の場合 終了判定条件がオーバーエッチング量(JUST+x
%)の場合には、制御部1401が、すべての溝がジャ
ストエッチングに達したか判断を行う。なお、すべての
溝が達した場合にはステップ1523へ進み、達してい
ない場合には図15に示すステップ1504に戻り、そ
の後のステップを繰り返す (ステップ1522) 。
ストエッチングに達したと判断した場合には、最大オー
バーエッチング時間計算部1419が、ステップ151
1で記憶した各溝に対するジャストエッチング時間の最
大値を検索し、指定されたオーバーエッチング量xから
式(1)を用いて最大オーバーエッチング時間の計算を
行う (ステップ1523) 。
ャストエッチング時間と最大オーバーエッチング時間の
和の時間に達したかどうか判断を行う。なお、達してい
る場合にはステップ1526へ進み、達していない場合
にはステップ1504へ戻り、その後のステップを繰り
返す (ステップ1524) 。
ングの場合 終了判定条件がオールエッチングの場合には、制御部1
401がすべての溝がオールエッチングに達したか否か
を判断する。なお、達している場合にはステップ152
6へ進み、達していない場合にはステップ1504に戻
って、その後のステップを繰り返す (ステップ152
5) 。
場合においても、出力部1423が、すべての溝に対し
てジャストエッチング、オールエッチングに達した時間
の出力を行う (ステップ1526) 。
シミュレーションに要した計算時間の出力等の後処理を
行う (ステップ1527) 。
チングシミュレーターはシミュレーションを行う。
て図18を用いて説明する。図18は、エッチングによ
り2つの溝 (溝1803及び溝1805) を形成する場
合を示しており、(a)はエッチング前、(b)はエッ
チング後の形状である。図18 (a) において、表面ス
トリング1801を辿ると、エッチングする物質領域
(この場合BPSG領域)が2箇所あるので、溝が2つ
形成されると判断することができる。また、溝1803
の位置は点α1とβ1のx座標を、溝1805の位置は
点α2とβ2のx座標を抽出することにより特定するこ
とができる。なお、点α1とβ1、点α2とβ2の番号
を記憶していても良い。
の形態によれば、一シミュレーション領域中にある複数
の溝に対するジャストエッチング時間、オールエッチン
グ時間を求めることが可能となり、それらのばらつきを
求めることが可能となる。なお、前記複数の溝それぞれ
に対して前記第2の実施の形態を適用すれば、シミュレ
ーションをプロセスフローの途中で中断する必要がなく
なり、一つのプロセスフローを連続してシミュレーショ
ンできるようになる。
プロセスシミュレーション装置を図面に基づいて説明す
る。
ュレーション装置の構成を示すブロック図である。な
お、図中の矢印は制御の流れを示している。
ョン装置と図28に示した従来のプロセスシミュレーシ
ョン装置との差異は、計算領域設定部1903、全領域
計算終了判断部1921、計算結果一覧表作成部192
3が新たに加わったことである。また、図28に示す計
算終了判断部2817が単一領域計算終了判断部191
9に置き変わっている。また、エッチングシミュレータ
1913は上述した第3の実施の形態に係るエッチング
シミュレーターである。
セスシミュレーション装置は、まず、プロセスフロー読
み込み部1901が、プロセスフローが記述されたファ
イルを読み込む。
ラフィーシミュレーター1915の使用するシミュレー
ション領域の位置を設定する。
記プロセスフローに記述されている各工程に対してシミ
ュレーションを行うシミュレータ1907〜1917を
起動させてシミュレーションを行う。
一つの領域のシミュレーションを全て行ったかどうか判
断を行い、そのシミュレーションが終了していなければ
シミュレータ起動部1905に戻って計算を続行する。
一方、前記シミュレーションが終了したならば、全領域
計算終了判断部1921が全てのシミュレーション領域
に対する計算が終了したかどうか判断し、終了していな
ければ計算領域設定部1903に戻って計算領域を再設
定し、その後の計算を続行する。
する計算が終了したならば、計算結果一覧表作成部19
23が、シミュレーション領域毎の計算結果一覧表を出
力し、終了処理部1925がシミュレーション結果全体
の要約や途中で発生したエラー処理の要約等の出力を行
い、シミュレーションを終了する。
ョン装置は、一連のプロセスのシミュレーションを少な
くとも一つの領域に対して逐次または並列に行うことが
できることが特徴であり、この特徴は基板の準備、物理
モデルパラメータの初期化等を行う基板準備及び初期化
部1907にシミュレーション領域の数と位置とを規定
するステップを含め、リソグラフィシミュレーター19
15にマスク上の任意の点を原点としたパターンデータ
を用いて前記基板準備及び初期化部1907で規定され
たシミュレーション領域のリソグラフィーシミュレーシ
ョンを行うステップを含めることによって可能となる。
場合は以下に示すようになる。図20 (a) はそれぞれ
位置を合わせたn個のマスクのマスクパターン、図20
(b) は二次元シミュレーションを行う領域を示してお
り、図20(a)において点αと点βで定義される線分
上のマスクパターンを抽出したものが図20(b)であ
る。すなわち、図20(a)、図20(b)それぞれに
おける点α、β及びマスク1上の線分a1 ,a2 ,a3
はそれぞれ対応しているものである。ここで、図20
(b)におけるマスクのパターンの端点dii(図20
(b) 中d11,d12…)の座標は、点αを原点とし
た座標である。
定する方法を示した図で、図20(b)を正面から見た
図である。二次元シミュレーションでは一つの座標に対
して境界を2つ定義すれば良いので、図21中に示す位
置B1 ,B2 の位置を指定すれば計算領域が指定でき、
位置B1 ,B2 はB1 =offset,B2 =offs
et+widthでそれぞれ与えられる。上述した方法
でマスクパターンと境界の位置を扱うことにより、点α
と点β間の任意の位置の二次元シミュレーションが可能
となる。
上で複数の素子領域を含むように点αと点βの間の距離
を充分とると図22に示すようなマスクパターンが得ら
れる。この場合、前記境界の位置B1 ,B2 の組をn個
与えるようにすることによって、任意の二つの境界から
なる複数のシミュレーション領域を一度に設定すること
が可能となる。例えば図22の場合、波線C1 〜C5 を
境界として点αと点β間に4つのトランジスタTr.1
〜Tr.4があるので、シミュレーション領域の数n、
その左端offset(n)、そしてシミュレーション
領域の幅width(n)は、 n=4 offset(1)=C1 ,width(1)=C2 −C1 :Tr.1 offset(2)=C2 ,width(2)=C3 −C2 :Tr.2 offset(3)=C3 ,width(3)=C4 −C3 :Tr.3 offset(4)=C4 ,width(4)=C5 −C4 :Tr.4 で与えられる。このように、上記4つの領域を順番にシ
ミュレーションすればウエハーの異なる部分の結果が得
られる。
すべて隣合っているが、例えば以下に示すようにシミュ
レーション領域が隣合っている必要はない。また、一つ
の領域に対して一つのCPUで計算する並列処理をして
もよい。
少なくとも一つの領域に対して逐次または並列に行うこ
とができる。
1901が読み込む入力データの一例を示す図であり、
前記計算領域設定部1903でリソグラフィーシミュレ
ーター1915で使用するシミュレーション領域の位置
を設定するためのデータ(offset,width)
がコマンド2301に指定されている。また、前記リソ
グラフィーシミュレータ1915で使用するマスク上の
任意の点を原点としたマスクパターンデータがコマンド
2303と2305に指定されている。
ミュレーションを行った場合に、前記計算結果一覧表作
成部1923から出力される計算結果の一例を示す図で
ある。図24において、初めの表に11番目の工程に於
けるジャストエッチング時間とオールエッチング時間の
統計を示し、2番目の表に前記11番目の工程で計算し
た領域毎のジャストエッチング時間とオールエッチング
時間を示している。この計算結果より、ジャストエッチ
ング,オールエッチングに達する時間のバラツキがわか
り、プロセスの不具合を容易に知ることができる。
の形態によれば、一つのファイルを作成するだけで複数
のシミュレーション領域を一度に計算できるので、ウエ
ハの各所に配置された種々の寸法の溝がオールエッチン
グに達する時間等を求めることが可能となり、前記エッ
チング時間のばらつきからプロセスの不具合を知ること
が可能となる。また、シミュレーション領域と同じ数の
マスク位置が記述されたデータファイルを作成する必要
がなくなり、ファイルの数の増加を抑制できるので検
索、整理等に要する時間も短縮でき、効率が向上する。
ャストエッチングやオールエッチングに達するエッチン
グ時間とオーバーエッチング時間を1回のシミュレーシ
ョンで求められ、全体のシミュレーション時間はほぼ1
回のシミュレーションに要する時間にとどめることがで
きる。また、製造装置の指定方法と等しい方法でシミュ
レーションのエッチング終了条件を指定することがで
き、一つのプロセスフローを連続して最初から最後まで
シミュレーション可能となる。さらに、複数のシミュレ
ーション領域を一度に計算できるので、ウエハの各所に
配置された種々の寸法の溝がすべてオールエッチングに
達する時間を効率よく求めることが可能であり、それら
のばらつきからプロセスの不具合を容易に知ることがで
きる。
ュレーション装置に含まれるエッチングシミュレーター
の構成を示すブロック図である。
ターの動作を示すフローチャートである。
の一例を示す図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
説明するための図である。
て説明するための図である。
ミュレーション装置に含まれるエッチングシミュレータ
ーの構成を示すブロック図である。
ーターの動作を示すフローチャートである (その1) 。
ーターの動作を示すフローチャートである (その2) 。
ミュレーション装置に含まれるエッチングシミュレータ
ーの構成を示すブロック図である。
ーターの動作を示すフローチャートである (その1) 。
ーターの動作を示すフローチャートである (その2) 。
ーターの動作を示すフローチャートである (その3) 。
ついて説明するための図である。
ミュレーション装置の構成を示すブロック図である。
クのマスクパターンを示す図、 (b) は二次元シミュレ
ーションを行う領域を示す図である。
するための図である。
を説明するための図である。
01が読み込む入力データの一例を示す図である。
ンを行った場合に、図19に示す計算結果一覧表作成部
1923から出力される計算結果の一例を示す図であ
る。
る。
は (a) の一部をストリングモデルに適用した図、
(c) は (b) の真空領域と物質領域の境界点のストリ
ングを抽出した図である。
る方法を説明するための図である。
を示すブロック図である。
の一例を示す図である。
2811の構成を示すブロック図である。
タの動作を示すフローチャート図である。
うマスクの座標系を示す図である。
るための図である。
計算部 107、1107、1407、3007 形状修正部 109、1109、1409、3009 時刻カウンタ
ー部 111、1111、1411、3011 後処理部 113、1113、1413 エッチング量計算部 115、1115、1415 ジャストエッチング検出
部 117、1117、1417 オールエッチング検出部 119、1121、1423 出力部 501、2601、3209 領域 503 ストリングの一線分 1119 オーバーエッチング時間計算部 1419 最大オーバーエッチング時間計算部 1421 形成される溝の数と位置の検出部 1801、2501 ストリング 1803、1805、3309 溝 1901、2801 プロセスフロー読み込み部 1903 計算領域設定部 1905、2803 シミュレータ起動部 1907、2805 基板準備及び初期化部 1909、2807 酸化・リフローシミュレータ 1911、2809 デポジションシミュレータ 1913、2811 エッチングシミュレータ 1915、2813 リソグラフィシミュレータ 1917、2815 プリント・プロット部 1919 単一領域計算終了判断部 1921 全領域計算終了判断部 1923 計算結果一覧表作成部 1925、2819 終了処理部 2301、2303、2305 コマンド 2503 二次元の物質形状 2603 真空領域 2605 物質領域 2817 計算終了判断部 401、601、3201、3301 シリコン基板 403、603、3203、3303 酸化膜 407、607、3205、3207、3307 レジ
スト 3211 光を通さない部分 405、605、3305 BPSG膜 3311 シリコン基板表面 3313 削り残し
Claims (6)
- 【請求項1】 移動する界面を持つ物質領域の形状を複
数の点の接続関係で表現する手段と、単位時間あたりの
前記物質領域の体積変化量を算出する手段と、前記体積
変化量の時間依存性が変化したかどうかを判断する手段
と、前記判断結果により前記移動する界面上の点が移動
前の前記物質領域の外へ出たかどうかを認識する手段を
有することを特徴とする形状認識装置。 - 【請求項2】 移動する界面を持つ物質領域の形状を複
数の点の接続関係で表現する手段と、移動前の前記接続
関係から得られるすべての線分または面について、前記
移動する界面上の点に対する見込み角を積分する手段
と、前記積分値により前記移動する界面上の点が移動前
の前記物質領域の外へ出たかどうかを認識する手段を有
することを特徴とする形状認識装置。 - 【請求項3】 半導体素子製造方法に関わるプロセスシ
ミュレーション装置のエッチングシミュレーション部に
対して適用される形状認識装置において、 ジャストエッチングに達する時間、オールエッチングに
達する時間またはその両方を算出する手段を有すること
を特徴とする請求項1または2記載の形状認識装置。 - 【請求項4】 移動する界面を持つ物質領域の形状を複
数の点の接続関係で表現し、単位時間あたりの前記物質
領域の体積変化量を算出し、前記体積変化量の時間依存
性が変化したかどうかを判断し、前記判断結果により前
記移動する界面上の点が移動前の前記物質領域の外へ出
たかどうかを認識することを特徴とする形状認識方法。 - 【請求項5】 移動する界面を持つ物質領域の形状を複
数の点の接続関係で表現し、移動前の前記接続関係から
得られるすべての線分または面について、前記移動する
界面上の点に対する見込み角を積分し、前記積分値によ
り前記移動する界面上の点が移動前の前記物質領域の外
へ出たかどうかを認識することを特徴とする形状認識方
法。 - 【請求項6】 半導体素子製造方法に関わるプロセスシ
ミュレーション方法のエッチングシミュレーション部に
対して適用される形状認識方法において、 ジャストエッチングに達する時間、オールエッチングに
達する時間またはその両方を算出することを特徴とする
請求項4または5記載の形状認識方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23743295A JP3273719B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 形状認識装置及びその方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0982685A true JPH0982685A (ja) | 1997-03-28 |
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ID=17015277
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- 1995-09-14 JP JP23743295A patent/JP3273719B2/ja not_active Expired - Fee Related
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