JPH0982159A - 避雷機能を備えた電力供給装置 - Google Patents

避雷機能を備えた電力供給装置

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JPH0982159A
JPH0982159A JP7237238A JP23723895A JPH0982159A JP H0982159 A JPH0982159 A JP H0982159A JP 7237238 A JP7237238 A JP 7237238A JP 23723895 A JP23723895 A JP 23723895A JP H0982159 A JPH0982159 A JP H0982159A
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JP
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insulator
power
tower
lightning protection
series
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JP7237238A
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English (en)
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Takashi Ohashi
隆 大橋
Tomohiro Hayashi
朋宏 林
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/70Smart grids as climate change mitigation technology in the energy generation sector

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄塔搭載機器を動作させるために必要な電力
を安定的にしかも構成を簡易にして経済的に得ることが
できるとともに、雷撃電流に対処できる避雷機能を備え
た電力供給装置を提供する。 【解決手段】 鉄塔の支持アーム13には一対の碍子連
16,17が支持されている。両碍子連16,17の下
端の下部ヨーク30には送電線31が支持される。両碍
子連16,17には切離し機構19を有する連結体18
が連結される。碍子連16には第1分圧碍子連20と第
1避雷碍子連25が連結され、碍子連17には第2避雷
碍子連28と第2分圧碍子連29が連結される。分圧碍
子連20,29の碍子の円筒部22内にはコンデンサ2
3が収容され、送電電圧を分圧して低電力を取得する。
避雷碍子連25,28の碍子の円筒部22内には限流素
子26が収容される。鉄塔には低電力で動作する航空標
識灯33が取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は、鉄塔等に搭載
されて点滅する航空標識灯などの鉄塔搭載機器等を駆動
させるための避雷機能を備えた電力供給装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】 従来のこの種の電力供給装置として
は、鉄塔の最上部に架設された架空接地線の一部を絶縁
化し、その絶縁部分と送電線との間の漂遊静電容量を利
用した装置が知られている。また、所定電圧の配電線を
所望の鉄塔まで直接引き延ばすことも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、前者の従
来構成においては、架空接地線の絶縁部分と送電線との
間の漂遊静電容量が例えば1km当たり0.01μFとい
う極めて小さなものであり、鉄塔搭載機器を駆動するた
めに必要な0.5〜1.0kWの電力を安定して得ること
は困難であった。
【0004】また、後者の従来構成においては、山の中
の鉄塔付近に配電線路がない場合、遠方の配電線路から
配電線を引き延ばさなければならず、そのための工事が
大掛かりになる上に、経済的負担が大きいという問題が
あった。
【0005】しかも、送電鉄塔は背の高い構築物であ
り、雷撃頻度や雷撃電流が背の低い一般構築物に比べて
大きくなる。そのため、過大な雷撃電流が鉄塔を介して
送電線に侵入し、地絡事故を招くおそれがあった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、鉄塔搭載機器を動作させるために必要な
電力を安定的にしかも構成を簡易にして経済的に得るこ
とができるとともに、雷撃電流が電線に侵入しても地絡
事故を招くおそれを防止できる避雷機能を備えた電力供
給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給装
置の発明では、鉄塔等の支持アームに碍子を介して電線
を支持し、前記支持アームと電線との間に避雷機構を備
えるとともに、碍子または鉄塔に低電力取得手段を設
け、その低電力取得手段によって電線により供給される
送電電力に基づいて低電力を取り出し、取り出された低
電力を鉄塔搭載機器に供給して鉄塔搭載機器を動作させ
るものである。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記碍子を複数連ねて碍子連とし、
その碍子連を複数並列に設けて、それらの碍子連により
送電線を支持するようにしたものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記碍子連を2連に配置し、両碍子
連の中間部を連結体で連結するとともに、各碍子連にお
いて連結体を境にして一方の碍子に電圧電流特性が非直
線性の限流素子を収容し、他方の碍子にコンデンサより
なる分圧素子を収容し、両碍子連の限流素子または分圧
素子を連結体を介してそれぞれ電気的に接続したもので
ある。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記連結体に切離し機構を設けたも
のである。請求項5に記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、前記低電力取得手段に
より取り出された交流の低電力を交直変換手段により直
流に変換し、その直流の低電力を鉄塔搭載機器に供給し
て鉄塔搭載機器を動作させるものである。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載の発明において、前記鉄塔搭載機器は
航空標識灯である。従って、請求項1に記載の避雷機能
を備えた電力供給装置においては、低電力取得手段によ
り送電線により供給される送電電力に基づいて低電力と
して取り出される。その低電力は鉄塔搭載機器に供給さ
れ、鉄塔搭載機器が動作される。このため、鉄塔搭載機
器を動作させるために必要な電力を送電線より安定的に
得ることができる。
【0012】しかも、支持アームと電線との間には避雷
機構が設けられていることから、電線に雷撃電流が侵入
したときにはその雷撃電流を鉄塔を介して大地へ放電
し、その後の送電電圧による続流を遮断することができ
る。
【0013】請求項2に記載の電力供給装置では、碍子
を複数連ねて碍子連とし、その碍子連を複数並列に設け
た。このため、これらの碍子連を利用して、低電力取得
手段と避雷機能と電線支持機能を効率良く発揮すること
ができる。
【0014】請求項3に記載の電力供給装置において
は、碍子連を2連に配置し、両碍子連の中間部を連結体
で連結するとともに、各碍子連において連結体を境にし
て一方の碍子に電圧電流特性が非直線性の限流素子を収
容し、他方の碍子にコンデンサよりなる分圧素子を収容
し、両碍子連の限流素子または分圧素子を連結体を介し
てそれぞれ電気的に接続した。このため、分圧素子を有
する碍子連と限流素子を有する避雷碍子連とを効率良く
配置することができる。
【0015】請求項4に記載の電力供給装置において
は、連結体に切離し機構を設けたことから、避雷碍子に
過大電流が流れたときには切離し機構で切り離され、い
ずれかの碍子連で送電線を確実に支持することができ
る。
【0016】請求項5に記載の電力供給装置において
は、低電力取得手段を介して低電力として取り出された
交流の低電力が交直変換手段により直流に変換される。
その直流の低電力は鉄塔搭載機器に供給され、鉄塔搭載
機器が動作される。
【0017】請求項6に記載の電力供給装置において
は、鉄塔搭載機器としての航空標識灯に低電力が供給さ
れ、所定の光度で点滅動作される。
【0018】
【発明の実施の形態】 以下、この発明を具体化した第
1実施形態を、図1〜7に基づいて説明する。図1,4
に示すように、上部ヨーク11は鉄塔の塔体12の支持
アーム13にUクレビス14を介して支持されている。
懸垂碍子15を上下に複数連ねた第1および第2碍子連
16,17は上部ヨーク11の両側に吊下支持されてい
る。連結体18は両碍子連16,17の中間部に連結さ
れ、その中央には切離し機構19が設けられている。第
1分圧碍子連20は第1碍子連16の上部に設けられ、
各懸垂碍子15の笠部21に設けられた円筒部22には
コンデンサ23が収容されている。各懸垂碍子15のコ
ンデンサ23は導電線24により直列に接続されてい
る。
【0019】第1避雷碍子連25は第1碍子連16の下
部に設けられ、各懸垂碍子15の笠部21に設けられた
円筒部22には電圧電流特性が非直線性の限流素子26
が収容されている。各懸垂碍子15の限流素子26は接
続線27により直列に接続されている。第2避雷碍子連
28は第2碍子連17の上部に設けられ、各懸垂碍子1
5の笠部21に設けられた円筒部22には限流素子26
が収容されている。各懸垂碍子15の限流素子26は接
続線27により直列に接続されている。
【0020】第2分圧碍子連29は第2碍子連17の下
部に設けられ、各懸垂碍子15の笠部21に設けられた
円筒部22にはコンデンサ23が収容されている。各懸
垂碍子15のコンデンサ23は導電線24により直列に
接続されている。下部ヨーク30は両碍子連16,17
の下端に支持されている。送電線31はこの下部ヨーク
30に吊下支持され、所定電圧で送電電力を負荷側まで
供給する。
【0021】前記円筒部22、限流素子26などにより
避雷機構が構成されている。第1分圧碍子連20の導電
線24と第2分圧碍子連29の導電線24とは連結体1
8を介して接続されるとともに、その下端は下部ヨーク
30を介して送電線31に接続され、上端は上部ヨーク
11、Uクレビス14、支持アーム13を介して塔体1
2に接続されている。第1避雷碍子連25の接続線27
と第2避雷碍子連28の接続線27とは連結体18を介
して接続されるとともに、その下端は下部ヨーク30を
介して送電線31に接続され、上端は上部ヨーク11、
Uクレビス14、支持アーム13を介して塔体12に接
続されている。
【0022】一次分圧の取出し線32は第1分圧碍子連
20の接地側(塔体側)の導電線24に接続され、分圧
された電圧により交流の小電力が取り出される。鉄塔搭
載機器としての航空標識灯33は塔体12の上端および
中間に取付けられ、点滅により航空機に鉄塔の存在を認
識させる。
【0023】図2に示すように、コンデンサ23は懸垂
碍子15の円筒部22内において、多数枚の誘電体34
が積層されて構成されている。この誘電体34として
は、セラミックス、マイカ、油または有機樹脂を含浸し
た紙、有機樹脂薄膜などが使用される。また、円筒部2
2内は大気圧以上の絶縁性ガス、例えば六フッ化硫黄
(SF6 )ガスが充填されている。
【0024】このコンデンサ23の電気的な接続構成、
すなわち導電線24を説明すると、上部電極35は円筒
部22の端面に低融点ガラス等で封着され、弾性導通電
極36を介してコンデンサ23の上面に接合され、導電
板37を介してキャップ金具38に接続されている。下
部電極39はコンデンサ23の下面に接合され、リード
線40を介してピン金具41に接続されている。このコ
ンデンサ23により一次分圧器が構成され、送電線31
による送電電圧が分圧される。
【0025】複数のコンデンサ23の全静電容量(Σ
C)に対する取出し線32より接地側のコンデンサ23
の静電容量(Cd)の比(Cd/ΣC=S)に応じて送
電電圧(V/31/2 )より低い電圧〔(V/31/2 )/
S〕と電流(近似的にωΣCV/31/2 )が得られ、こ
れら電圧と電流の積から電力を得ることができる。この
ようなコンデンサ23を使用すれば、電力損失を少なく
して低電力を得ることができ、取得できる電力は前記静
電容量の比(S)に応じて定めることができる。
【0026】図3に示すように、避雷機構の電気的な接
続構成、すなわち接続線27を説明すると、限流素子2
6は懸垂碍子15の円筒部22内に積層して収容され、
その上端は上部電極35、導電板37などを介してキャ
ップ金具38に電気的に接続されている。限流素子26
の下端は下部電極39、リード線40などを介してピン
金具41に接続されている。そして、雷撃による過大な
電流が塔体12を介して送電線31に侵入した場合でも
その過大電流を通過させ、送電電流による続流を遮断す
る。
【0027】図5に示すように、二次分圧器42は前記
碍子連16,17と同様に、図示しないコンデンサが直
列接続されて構成され、入力側に接続された取出し線3
2の一次電圧が分圧されて二次分圧として出力する。こ
の二次分圧は航空標識灯33などの100〜200Vの
比較的低電圧で動作する鉄塔搭載機器を動作させるた
め、一次分圧比は送電電圧に対して4分の1から500
分の1の範囲であることが好ましい。
【0028】例えば、懸垂碍子15を5個上下に連結し
て碍子連16,17とし、一次分圧する例を示すと、懸
垂碍子15単体の静電容量C=40000(pF)、公
称送電電圧を66(kV)とする。碍子連16,17全
体の静電容量は、ΣC=40000/5=8000(p
F)となる。碍子連16,17全体に流れる電流(I
c)と、一次分圧としての電圧V1 と、最大取り出し可
能無効電力(P)とは次のようになる。
【0029】Ic=ωΣCV/31/2 但し、ω=2πf、f=60(Hz)とする。 Ic=2π×60×8000×10-12 ×66×103
/31/2 (A) ≒120(mA) V1 =66×103 ×1/5 ≒8(kV) P=Ic×V1 =960(VA) これに一次分圧側から見た入力インピーダンス(抵抗負
荷インピーダンスを主とする)Zrが1/ωC(≒66
kΩ)と近似するような変圧比40/1〜80/1の変
圧器回路と抵抗負荷を接続しても、ほぼ600Wの有効
電力を取り出すことができる。
【0030】交直変換手段としての直流変換回路43
は、サイリスタやダイオードを備え、二次分圧器42の
出力側に接続されて二次分圧器42からの低圧の交流を
直流に変換する。蓄電池44は二次分圧器42と並列に
接続され、停電時のバックアップ用に使用される。電流
パルス回路または電圧パルス回路45は、図示しないコ
ンデンサと抵抗を接続して構成され、直流変換回路43
において変換された直流電力から図6に示すようなパル
ス電力を発生させる。このパルス電力の出力の最大値
(波高値)を出力の平均値の2倍以上とするのが好まし
い。また、パルス回数は、航空標識灯33に要求される
点滅回数を考慮して10回/分以上とするのが望まし
い。
【0031】前記一次分圧器、二次分圧器42、直流変
換回路43および電流パルス回路または電圧パルス回路
45により低電力取得手段が構成されている。前記航空
標識灯33は電流パルス回路又は電圧パルス回路45に
接続され、その回路45からのパルス電力により点滅す
る。この航空標識灯33は塔体12の高さが150m以
上の場合には高光度用、塔体12の高さが90〜150
mの場合には中光度用、塔体12の高さが60〜90m
の場合には低光度用のものが使用される。高光度用の航
空標識灯33の光度は約10000カンデラ、中光度用
の航空標識灯33の光度は約1600カンデラ、低光度
用の航空標識灯33の光度は約100カンデラである。
また、各塔体12には複数の航空標識灯33を備えるこ
とが必要である。
【0032】さて、航空標識灯33へパルス電力を供給
する場合、図5に示すように、まず懸垂碍子15内のコ
ンデンサ23よりなる一次分圧器によって、送電線31
の送電電圧より低い電力が得られる。この一次分圧が二
次分圧器42により二次分圧され、さらに低い電力が得
られる。この交流電力は直流変換回路43により直流電
力に変換される。この直流電力は電流パルス回路または
電圧パルス回路45によりパルス電力に変換され、この
パルス電力によって航空標識灯33が所定光度で点滅動
作する。
【0033】また、図7に示すように、塔体12が雷撃
を受けて雷撃電流が限流素子26にその動作限界以上流
れ、限流素子26が損傷を受けた場合には、送電電圧が
地絡状態となって連結体18の切離し機構19が動作す
る。すなわち、切離し機構19が動作して切り離される
と、連結体18は両碍子連16,17側の連結部を中心
にして回動して切離し機構19の部分で両碍子連16,
17が切り離され、電気的接続が断たれる。このため、
避雷碍子連25,28が破損して短絡しても装置全体と
しては絶縁機能が保持されるため、永久地絡の状態に至
ることはなく、事故後の再送電も可能となる。
【0034】以上説明したように、この第1実施形態に
よれば、次のような利点を有する。 (1) 低電力取得手段により送電線31によって供給され
る送電電力から所定の低電力が得られ、この低電力で鉄
塔搭載機器としての航空標識灯33を動作させることが
できる。従って、航空標識灯33を動作するために必要
な低電力を送電線31より安定的に得ることができる。 (2) 従来のように低電力を得るために配電線を長距離に
わたって引き延ばす必要がなく、その鉄塔において低電
力取得手段を構成できることから、構成を簡易にして経
済的に低電力を取得することができる。 (3) 碍子連16,17に避雷碍子連25,28による避
雷機構を設けたことから、雷撃電流が送電線31に侵入
してもそれを通過させて、その後の送電電流による続流
を遮断でき、地絡事故を招くおそれを防止することがで
きる。しかも、両碍子連16,17を連結体18で連結
するとともに、連結体18に切離し機構19を設けたの
で、過大な雷撃電流により一部の限流素子26が損傷を
受けても、装置全体として絶縁機能を維持して永久地絡
を防止し、事故後の再送電ができるとともに、送電線支
持機能も維持することができる。 (4) 低電力取得手段を介して取り出された交流の低電力
が直流変換回路43により直流に変換されることから、
その直流の低電力により直流で動作する鉄塔搭載機器を
容易に動作させることができる。 (5) 直流変換回路43からの直流の低電力が電流パルス
回路または電圧パルス回路45によりパルス電力が得ら
れる。従って、そのパルス電力により航空標識灯33を
点滅させることができる。 (6) 低電力取得手段としてのコンデンサ23による電圧
分担に基づいて、電力損失を少なくして低電力を容易に
得ることができる。 (7) 送電線31から得られる低電力により、鉄塔搭載機
器としての航空標識灯33を充分に動作させることがで
きる。 (8) 蓄電池44により、停電時においても鉄塔搭載機器
に電力を供給でき、航空標識灯33を常に動作させるこ
とができる。
【0035】
【発明の他の実施の形態】次に、この発明を具体化した
第2実施形態について、図8に基づいて説明する。
【0036】この実施形態においては、第1実施形態の
両避雷碍子連25,28をそれぞれ通常碍子53よりな
る碍子連とした。内部に限流素子26を収容した長幹碍
子よりなる避雷碍子46は碍子連16と所定間隔をおい
て支持アーム13に吊下支持されている。課電側アーク
ホーン47は下部ヨーク30の端部に避雷碍子46に向
かって延びるように取付けられている。接地側アークホ
ーン48は避雷碍子46の下端に取付けられ、課電側ア
ークホーン47と対向している。気中放電ギャップGは
両アークホーン47,48間に形成されている。
【0037】この実施形態においては避雷碍子46を両
碍子連16,17とは別個に設けたことから、雷撃電流
によって限流素子26が損傷を受けても碍子連16,1
7への影響を回避することができる。従って、電力供給
装置の小電力供給機能や装置全体としての絶縁維持機能
や送電線支持機能を維持することができる。
【0038】次に、この発明を具体化した第3実施形態
について、図9に基づいて説明する。この実施形態にお
いては、各懸垂碍子15に2つの円筒部22を設け、一
方の円筒部22内にはコンデンサ23を収容するととも
に、他方の円筒部22内には限流素子26を収容する。
このような懸垂碍子15を前記第1実施形態または第2
実施形態の第1分圧碍子連20と第2分圧碍子連29に
配置する。そして、各懸垂碍子15中のコンデンサ23
と限流素子26を連結体18を介してそれぞれ別個に電
気的に接続する。
【0039】この実施形態によれば、懸垂碍子15を有
効に利用して電力供給装置を構成することができる。次
に、この発明を具体化した第4実施形態について、図1
0に基づいて説明する。
【0040】この実施形態では、懸垂碍子連49がUク
レビス14を介して支持アーム13に吊下支持されてい
る。分圧用のコンデンサ23はこの懸垂碍子15内に収
容されている。送電線31は懸垂碍子連49の下端に支
持金具50を介して取付けられている。内部に限流素子
26を収容した避雷碍子46は懸垂碍子連49の上端に
設けられた取付金具51に斜状に配置されるように取付
けられている。通常碍子よりなる連結用碍子52は避雷
碍子46の下端と懸垂碍子15の下端とに連結されてい
る。
【0041】この第4実施形態では、電力供給装置の構
成をコンパクトにできるとともに、充分な強度を得るこ
とができる。なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (a)前記実施形態の懸垂碍子15や長幹碍子を、送電
線31などの荷重を支持しない場合には、碍管を用いる
こと。 (b)各実施形態における分圧素子として、空芯もしく
は有芯の巻線を備えたインダクタンスを用いること。 (c)前記実施形態のコンデンサ23に代えて、コイル
を用いた抵抗器を使用すること。 (d)鉄塔搭載機器として、鉄塔上の付属機器や制御回
路、さらには鉄塔で用いる工事電源に使用すること。 (e)前記実施形態における直流変換回路43を省略し
て交流の低電力を取得したり、直流変換回路43により
直流に変換した後さらに交流に変換して交流の低電力を
取得したりすること。 (f)第3実施形態において、碍子連16,17を1連
に構成すること。 (g)鉄塔等として変電所の鉄構等を使用すること。
【0042】また、前記実施形態より把握される技術的
思想について、以下に説明する。 (h)前記図8の第2実施形態において、避雷碍子46
やアークホーン47,48を省略するとともに、第1分
圧碍子連20と第2分圧碍子連29の各懸垂碍子15を
図9に示すコンデンサ34、限流素子26を収容した碍
子に代えること。このように構成すれば、避雷碍子46
などを別個に設ける必要がなく、装置の構成を簡易にす
ることができる。 (1)前記低電力取得手段は、碍子の笠部に設けた筒状
部内に収容されたコンデンサまたは抵抗器により構成さ
れる請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給装置。
この構成によれば、送電線を支持する碍子を利用して低
電力を得ることができる。 (2)前記低電力取得手段は、段階的に分圧されるもの
である請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給装
置。この構成により、送電線の高電圧を順次低圧にし
て、低電力を確実に得ることができる。 (3)前記交直変換手段からの直流の低電力を電流パル
ス回路または電圧パルス回路によりパルス電力とし、そ
のパルス電力を鉄塔搭載機器に供給して鉄塔搭載機器を
動作させる請求項5に記載の避雷機能を備えた電力供給
装置。この構成によれば、パルス電力により航空標識灯
などの鉄塔搭載機器を点滅動作させることができる。 (4)前記低電力取得手段は、コンデンサによる電圧分
担に基づくものである請求項1に記載の避雷機能を備え
た電力供給装置。このように構成すれば、電力損失を少
なくして低電力を容易に得ることができる。 (5)前記低電力取得手段と並列に、停電時に鉄塔搭載
機器を動作させる電源としての蓄電池を接続した請求項
1〜6のいずれかに記載の避雷機能を備えた電力供給装
置。このように構成すれば、停電時においても鉄塔搭載
機器に電力を供給でき、航空標識灯などの鉄塔搭載機器
を常に動作させることができる。
【0043】
【発明の効果】 この発明は、以上のように構成されて
いるため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の
発明によれば、低電力取得手段により送電線から低電力
を取り出してその低電力により鉄塔搭載機器を容易に動
作させることができる。従って、鉄塔搭載機器を動作さ
せるために必要な電力を送電線より安定的に、しかも構
成を簡易にして経済的に得ることができる。
【0044】さらに、雷撃電流が電線に侵入しても地絡
事故を招くおそれを防止することができる。請求項2に
記載の発明によれば、低電力取得機能と避雷機能とを効
率良く発揮することができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、分圧素子
を有する碍子連と限流素子を有する避雷碍子連とを効率
良く配置することができる。請求項4に記載の発明によ
れば、損傷を受けた避雷碍子を切離して低電力取得機能
を発揮でき、装置全体としての絶縁機能を維持して永久
地絡を防止し、事故後の再送電を可能にできるととも
に、送電線支持機能も維持することができる。
【0046】請求項5に記載の発明によれば、直流の低
電力で動作する鉄塔搭載機器を容易に動作させることが
できる。請求項6に記載の発明によれば、鉄塔搭載機器
としての航空標識灯に低電力を供給して、所定の光度で
点滅動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における電力供給装置を示す部
分破断面正面図。
【図2】 碍子の笠部にコンデンサを収容した状態の部
分破断正面図。
【図3】 碍子の笠部に限流素子を収容した状態の部分
破断正面図。
【図4】 鉄塔の支持アームに吊下支持された懸垂碍子
連を示す正面図。
【図5】 電力供給装置を示す電気回路図。
【図6】 パルス回路により得られるパルス波を示すグ
ラフ。
【図7】 電力供給装置の切離し機構の作用を示す部分
破断正面図。
【図8】 第2実施形態における電力供給装置を示す正
面図。
【図9】 第3実施形態の懸垂碍子を示す断面図。
【図10】 第4実施形態の碍子装置を示す正面図。
【符号の説明】
12…鉄塔の塔体、13…支持アーム、15…懸垂碍
子、16,17…碍子連、18…連結体、19…切離し
機構、23…分圧素子としてのコンデンサ、26…限流
素子、31…送電線、33…鉄塔搭載機器としての航空
表示灯、43…交直変換手段としての直流変換回路。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】h)前記図8の第2実施形態において、
避雷碍子46やアークホーン47,48を省略するとと
もに、第1分圧碍子連20と第2分圧碍子連29の各懸
垂碍子15を図9に示すコンデンサ34、限流素子26
を収容した碍子に代えること。このように構成すれば、
避雷碍子46などを別個に設ける必要がなく、装置の構
成を簡易にすることができる。また、前記実施形態より
把握される技術的思想について、以下に説明する。 (1)前記低電力取得手段は、碍子の笠部に設けた筒状
部内に収容されたコンデンサまたは抵抗器により構成さ
れる請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給装置。
この構成によれば、送電線を支持する碍子を利用して低
電力を得ることができる。 (2)前記低電力取得手段は、段階的に分圧されるもの
である請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給装
置。この構成により、送電線の高電圧を順次低圧にし
て、低電力を確実に得ることができる。 (3)前記交直変換手段からの直流の低電力を電流パル
ス回路または電圧パルス回路によりパルス電力とし、そ
のパルス電力を鉄塔搭載機器に供給して鉄塔搭載機器を
動作させる請求項5に記載の避雷機能を備えた電力供給
装置。この構成によれば、パルス電力により航空標識灯
などの鉄塔搭載機器を点滅動作させることができる。 (4)前記低電力取得手段は、コンデンサによる電圧分
担に基づくものである請求項1に記載の避雷機能を備え
た電力供給装置。このように構成すれば、電力損失を少
なくして低電力を容易に得ることができる。 (5)前記低電力取得手段と並列に、停電時に鉄塔搭載
機器を動作させる電源としての蓄電池を接続した請求項
1〜6のいずれかに記載の避雷機能を備えた電力供給装
置。このように構成すれば、停電時においても鉄塔搭載
機器に電力を供給でき、航空標識灯などの鉄塔搭載機器
を常に動作させることができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄塔等の支持アームに碍子を介して電線
    を支持し、前記支持アームと電線との間に避雷機構を備
    えるとともに、碍子または鉄塔に低電力取得手段を設
    け、その低電力取得手段によって電線により供給される
    送電電力に基づいて低電力を取り出し、取り出された低
    電力を鉄塔搭載機器に供給して鉄塔搭載機器を動作させ
    る避雷機能を備えた電力供給装置。
  2. 【請求項2】 前記碍子を複数連ねて碍子連とし、その
    碍子連を複数並列に設けて、それらの碍子連により送電
    線を支持するようにした請求項1に記載の避雷機能を備
    えた電力供給装置。
  3. 【請求項3】 前記碍子連を2連に配置し、両碍子連の
    中間部を連結体で連結するとともに、各碍子連において
    連結体を境にして一方の碍子に電圧電流特性が非直線性
    の限流素子を収容し、他方の碍子にコンデンサよりなる
    分圧素子を収容し、両碍子連の限流素子または分圧素子
    を連結体を介してそれぞれ電気的に接続した請求項2に
    記載の避雷機能を備えた電力供給装置。
  4. 【請求項4】 前記連結体に切離し機構を設けた請求項
    3に記載の避雷機能を備えた電力供給装置。
  5. 【請求項5】 前記低電力取得手段により取り出された
    交流の低電力を交直変換手段により直流に変換し、その
    直流の低電力を鉄塔搭載機器に供給して鉄塔搭載機器を
    動作させる請求項1に記載の避雷機能を備えた電力供給
    装置。
  6. 【請求項6】 前記鉄塔搭載機器は航空標識灯である請
    求項1〜5のいずれかに記載の避雷機能を備えた電力供
    給装置。
JP7237238A 1995-09-14 1995-09-14 避雷機能を備えた電力供給装置 Pending JPH0982159A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150139653A (ko) * 2014-06-03 2015-12-14 한국전력공사 직류송전 방식 철탑
JP2016119731A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 富士電機株式会社 系統連系電力変換装置

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KR20150139653A (ko) * 2014-06-03 2015-12-14 한국전력공사 직류송전 방식 철탑
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