JPH0981069A - 表示装置の輝度調整装置 - Google Patents

表示装置の輝度調整装置

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JPH0981069A
JPH0981069A JP23043095A JP23043095A JPH0981069A JP H0981069 A JPH0981069 A JP H0981069A JP 23043095 A JP23043095 A JP 23043095A JP 23043095 A JP23043095 A JP 23043095A JP H0981069 A JPH0981069 A JP H0981069A
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JP
Japan
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light
display device
brightness
incident
directivity
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Application number
JP23043095A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takahashi
高橋  毅
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示装置の表示輝度を外光に応じて高低正確
に調整でき、しかも光センサの保守頻度を少なくして表
示装置の保守作業の省力化を図ることができるようにす
る。 【解決手段】 太陽に直接照らされている場合には採光
部1が太陽光をその方向性を変えずに採光し、測光部2
がその太陽光の方向性を検出する。他方、雨天、曇天、
また夜間のように太陽に直接照らされていない場合には
外光は散乱光となるために採光部1が採光する外光には
方向性がなく、測光部2は光の方向性を検出することが
ない。そこで測光部2が光の方向性を検出する時には表
示制御部3に高輝度を指定し、方向性を検出しない時に
は低輝度を指定して表示制御部3に与え、表示制御部3
が表示装置4の輝度を指定された輝度に切替える。これ
により、入射光の方向性の有無に基づいて太陽光が入射
しているのかどうか判断し、表示装置を見る人々にとっ
て常に見やすい輝度に自動調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋外、屋内の区分け
ができない状況の鉄道駅における案内表示装置の自動輝
度調整を行うための表示装置の輝度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道駅は規模、形状、位置、周辺設備、
ホーム屋根の幅や長さ、構造が不揃いであるが、鉄道駅
に設置する案内表示装置はそのような多様な環境、複雑
な表示条件にもかかわらず、ほとんど画一的な仕様のも
のが配置されている。
【0003】この表示装置は屋外や屋内でも太陽光が入
射するような場所に設置されている場合、晴天や曇天等
の天候条件、また昼間と夜間の時間条件により表示装置
外部の明るさが大きく異なり、表示装置に一定の輝度を
設定しておくと、その設定輝度が低ければ太陽光が直接
照射している時間帯には案内表示が見にくくなり、輝度
を高く設定しておくと周囲が暗い夜間には明るくなりす
ぎるといった問題がある。
【0004】この問題を解決するために、太陽に直接照
らされているときには輝度を高くし、曇天や夜間には光
センサを表示装置の周囲に取り付けて、その測定結果に
基づいて表示装置の輝度を自動調整する方式が考えられ
るが、この光センサを用いた輝度調整装置の場合、光セ
ンサの受光面に塵埃がたまると太陽光が直接入射してい
るような状態でも測定光度が低下して正しく周囲の明る
さに対応できなくなるために、光センサの受光面の頻繁
な清掃を必要とし、機能の維持に手間、時間がかかりす
ぎ、省力化を妨げることになる。
【0005】そこで従来は、光センサを用いずに輝度調
整を行うために、年間カレンダを持つタイマを輝度調整
装置に内蔵させ、昼間/夜間の長さの変化に対応させ、
昼間の時間帯は高輝度、夜間の時間帯は低輝度に切替え
る方式が採用されてきた。
【0006】しかしながら、この方式では外光の変化へ
の対応が不十分であり、日照時間の違いによる朝方や夕
方の正確な輝度の調整ができず、また雨天、曇天時の輝
度調整ができず、昼間時間帯の輝度のままにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のカ
レンダを有するタイマを利用した案内表示装置の輝度調
整の方式では、1つの駅構内、さらには1つの路線のす
べての駅の構内のすべての表示装置に対してその輝度を
画一的に調整していたので、個々の表示装置によって個
別に外光に応じた輝度調整ができず、例えば、同一時間
の同一ホームにおいてさえ表示装置の設置場所によって
日向の場所に設置されている表示装置と日陰の場所に設
置されている表示装置との間では同一の輝度に調整され
ていれば一方が他方に比べて見づらい状態になることが
ある問題点があった。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、省力化を阻害せず、また太陽光が照っ
ている状態と、雨天、曇天、夜間の外光が暗い状態とを
正確に識別して表示装置の輝度を自動調整することがで
きる表示装置の輝度調整装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の表示装
置の輝度調整装置は、表示装置の輝度の高低を切替える
輝度切替手段と、任意の方向から入射する光をその方向
性を変えずに透過させる採光手段と、前記採光手段が採
光する光の方向性を検出する光方向性検出手段と、前記
光方向性検出手段が光の方向性を検出する時に高輝度を
指定し、前記光の方向性を検出しない時に低輝度を指定
して前記輝度切替手段に指令する輝度判定手段とを備え
たものである。
【0010】この請求項1の発明の表示装置の輝度調整
装置では、太陽に直接照らされている場合には採光手段
が太陽光をその方向性を変えずに採光し、光方向性検出
手段がその太陽光の方向性を検出する。他方、雨天、曇
天、また夜間のように太陽に直接照らされていない場合
には外光は散乱光となるために採光手段が採光する外光
には方向性がなく、光方向性検出手段は光の方向性を検
出することがない。そこで輝度判定手段が光方向性検出
手段が光の方向性を検出する時には高輝度を指定し、方
向性を検出しない時には低輝度を指定して輝度切替手段
に与え、輝度切替手段が表示装置の輝度を指定された輝
度に切替える。
【0011】これにより、外光の入射光量の大小ではな
く、入射光の方向性の有無に基づいて太陽光が入射して
いるのかどうか判断し、太陽に直接照らされていて外光
が明るい場所では表示装置の輝度を明るく、日陰、また
雨天や曇天の時、また日陰の場所、夜間時間帯のように
太陽に直接照らされていなくて外光が暗い時間帯や場所
では表示装置の輝度を暗く調整し、表示装置を見る人々
にとって常に見やすい輝度に調整する。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の表示装置の
輝度調整装置において、採光手段は表面が滑らかな半球
面状に形成され、光方向性検出手段は、受光面が一定の
角度差をもつように配列され、前記採光手段を経て入射
する光を受光してその受光量に応じた電流を発生する光
電変換素子と、前記光電変換素子間の発生電流の大きさ
の違いから前記光の方向性の有無を判定する演算手段と
を有することを特徴とするものである。
【0013】この請求項2の発明の表示装置の輝度調整
装置では、採光手段を半球面状とし、その表面を滑らか
にすることにより塵埃の付着を少なくし、採光能力の経
年低下を抑制して清掃の必要頻度を少なくする。
【0014】そしてこの採光手段が採光する光が太陽光
であれば、光方向性検出手段において、光の入射方向と
受光面がほぼ直角となる光電変換素子から出力される電
流が他の光電変換素子から出力される電流よりも大きく
なる。ところが、雨天、曇天、日陰、あるいは夜間のよ
うに太陽光が直接入射せず、外光が散乱光である場合に
は採光手段が採光する光に方向性がなく、したがってい
ずれの光電変換素子から出力される電流もほぼ同じ大き
さとなる。
【0015】そこで、各光電変換素子からの出力電流の
大きさに相違がある場合には太陽光が入射していると判
断し、出力電流の大きさがほぼ一様であれば日陰、雨
天、曇天あるいは夜間であると判断し、その判断に対応
して太陽に直接照らされていれば表示装置の輝度を高く
し、そうでなければ輝度を低く調整することにより、表
示装置を見る人々にとって常に見やすい輝度に調整す
る。
【0016】請求項3の発明は、請求項1の表示装置の
輝度調整装置において、採光手段は表面が滑らかな半球
面状に形成され、光方向性検出手段は、受光面が一定の
角度差をもつように配列され、前記採光手段を経て入射
する光を受光してその受光量に応じて上昇する温度変化
に対応する電流を発生する熱電素子と、前記熱電素子間
の発生電流の大きさの違いから前記光の方向性の有無を
判定する演算手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0017】この請求項3の発明の表示装置の輝度調整
装置では、採光手段を半球面状とし、その表面を滑らか
にすることにより塵埃の付着を少なくし、採光能力の経
年低下を抑制して清掃の必要頻度を少なくする。
【0018】そしてこの採光手段が採光する光が太陽光
であれば、光方向性検出手段において、光の入射方向と
受光面がほぼ直角となる熱電素子は受光量が大きくて他
の熱電素子よりも大きく温度上昇し、その熱電素子が出
力する電流が他の熱電素子が出力する電流と異なった大
きさとなる。ところが、雨天、曇天、日陰、あるいは夜
間のように太陽光が入射しない場合には採光手段が採光
する光に方向性がなく、したがっていずれの熱電素子か
ら出力される電流もほぼ同じ大きさとなる。
【0019】そこで、各熱電素子からの出力電流の大き
さに相違がある場合には太陽光が入射していると判断
し、出力電流の大きさがほぼ一様であれば日陰、雨天、
曇天あるいは夜間であると判断し、その判断に対応して
太陽に直接照らされていれば表示装置の輝度を高くし、
そうでなければ輝度を低く調整することにより、表示装
置を見る人々にとって常に見やすい輝度に調整する。
【0020】請求項4の発明は、請求項3の表示装置の
輝度調整装置において、前記熱電素子にサーミスタを用
いたものである。
【0021】これにより、太陽光をほぼ直角に受光する
サーミスタは他のサーミスタよりも大きな電流を出力
し、この電流の大きさがサーミスタによって異なること
から太陽に直接照らされていると判断し、表示装置の輝
度を高く設定することができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1の表示装置の
輝度調整装置において、採光手段は表面が滑らかな半球
面状に形成され、光方向性検出手段は、受光面が一定の
角度差をもつように配列され、前記採光手段を経て入射
する光を受光してその受光量に応じて上昇する温度変化
に対応する電圧を発生する熱電素子と、前記熱電素子間
の発生電圧の大きさの違いから前記光の方向性の有無を
判定する演算手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0023】この請求項5の発明の表示装置の輝度調整
装置では、採光手段を半球面状とし、その表面を滑らか
にすることにより塵埃の付着を少なくし、採光能力の経
年低下を抑制して清掃の必要頻度を少なくする。
【0024】そしてこの採光手段が採光する光が太陽光
であれば、光方向性検出手段において、光の入射方向と
受光面がほぼ直角となる熱電素子は受光量が大きくて他
の熱電素子よりも大きく温度上昇し、その熱電素子が出
力する電圧が他の熱電素子が出力する電圧と異なった大
きさとなる。ところが、雨天、曇天、日陰、あるいは夜
間のように太陽光が入射しない場合には採光手段が採光
する光に方向性がなく、したがっていずれの熱電素子か
ら出力される電圧もほぼ同じ大きさとなる。
【0025】そこで、各熱電素子からの出力電圧の大き
さに相違がある場合には太陽光が入射していると判断
し、出力電圧の大きさがほぼ一様であれば日陰、雨天、
曇天あるいは夜間であると判断し、その判断に対応して
太陽に直接照らされていれば表示装置の輝度を高くし、
そうでなければ輝度を低く調整することにより、表示装
置を見る人々にとって常に見やすい輝度に調整する。
【0026】請求項6の発明は、請求項5の表示装置の
輝度調整装置において、前記熱電素子にPN接合温度セ
ンサを用いたものである。
【0027】これにより、太陽光をほぼ直角に受光する
PN接合温度センサは他のPN接合温度センサよりも出
力電圧が小さくなり、この電圧の大きさがPN接合温度
センサによって異なることから太陽に直接照らされてい
ると判断し、表示装置の輝度を高く設定することができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の
機能構成を示していて、任意の方向から入射する外光を
透過させて採光する採光部1と、この採光部1から入射
する外光を測光し、所定の演算によって外光の方向性を
決定する測光部2と、この測光部2が入射光に方向性有
りと判定し、その出力を受けた時には高輝度、測光部2
が入射光に方向性がないと判定し、その出力を受けた時
には低輝度の輝度設定を行うと共に必要な表示情報を出
力する表示制御部3と、この表示制御部3から与えられ
る表示情報を表示し、また輝度の高低切換を行う表示部
4と、表示部4に表示させる諸表示情報を作成するデー
タ処理部5から構成されている。
【0029】採光部1は半球面状で図2に示すように表
示装置6の適切な位置、つまり、太陽が出ていてその光
が表示部4を照らしている時には自分も必ずその太陽に
よって照らされるような位置、例えば表示装置6の肩部
のような場所に設置されている。
【0030】そしてこの採光部1と測光部2の内部構成
は、図3に示すようになっている。採光部1は光を透過
させる材質で、夜間の照明光は透過させず、太陽光を透
過させることができる程度の光フィルタが取り付けられ
ている。そして測光部2は、採光部1が採光した入射光
8を受光し、その受光部位に受光量に応じた電流を発生
する光検出素子9と、この光検出素子9の4周それぞれ
に設置され、光検出素子9の発生電流を導出する電極部
10a,10b,10c,10dと、この電極部10
a,10b,10c,10dが導出する電流の大きさを
比較して入射光8の入射位置を決定する演算部11から
構成されている。
【0031】次に、上記構成の表示装置の輝度調整装置
の動作について説明する。太陽光7が入射している場
合、採光部1ではその入射方向を変えずに透過させ、そ
の入射光8はその方向を変えずに直進して光検出素子9
のいずれかの部位に入射する。
【0032】いま光検出素子9のA部で太陽光7の入射
光8を受光しているとすると、この受光部位Aに近い電
極部10aが導出する電流が他の電極部10b,10
c,10dが導出する電流よりも大きくなる。
【0033】そこで、演算部11は図4のフローチャー
トに示すように、これらの各電極部10a〜10dの電
流を比較し(ステップS1,S2)、あるしきい値を超
える差異が電流値間に見られるときに太陽光が入射して
いると判定して高輝度指令を表示制御部3に出力し(ス
テップS3,S4)、それらの電流値間にほとんど相違
が見られないときには太陽光が入射していないと判定し
て低輝度指令を出力する(ステップS5,S6)。表示
制御部3はこの測光部2からの高輝度指令、低輝度指令
を受けて表示部4の輝度をこれに応じて高低切換調整す
る。
【0034】こうして、この実施の形態によれば、太陽
が表示部4を直接照らしている場合には採光部1に入射
する外光に方向性が見られるので、入射光の方向性を検
出した時には太陽光によって直接照射されている状態に
あると判断して表示部4を高輝度に切り替え、太陽光の
反射によっても表示情報が読めるように調整し、入射光
の方向性を検出しない時には太陽光が入射していない状
態、例えば、日陰になったり、雨天や曇天であったり、
あるいは夜間の時間帯であると判断して表示部4を低輝
度に切り替え、表示部4が明るすぎないように調整する
ことができる。
【0035】次に、第2の実施の形態について図5及び
図6に基づいて説明する。この第2の実施の形態の表示
装置の輝度調整装置は、図5に示すように半球面状の採
光部1を備え、またこの採光部1の内側に受光角度を異
ならせて取り付けられた複数個のフォトトランジスタ1
2及び各フォトトランジスタ12からの電流値を取り出
して比較し、採光部1に入射する光の方向性の有無を判
定する演算部13から成る測光部2を備えている。
【0036】フォトトランジスタ12は図6に示すよう
に、一定の動作電圧を印加しておき、ベース入力を光と
することにより、その受光量に応じて電流を出力する特
性を有している。そしてこのフォトトランジスタ12は
採光部1の内部において、頂点部から下端部まで角度を
異ならせた3点に、また垂直軸の周りに90°ずつ離れ
た4点に、したがって合計3×4=12点に取り付けら
れている。そして各フォトトランジスタ12の出力線1
4が演算部13に個別に入力されるようになっている。
これらのフォトトランジスタ12のすべてには同一の動
作電圧が印加されている。なお、このフォトトランジス
タ12の配置、個数は図5のものに限定されるわけでは
なく、増減することができる。
【0037】次に、上記構成の第2の実施の形態の動作
について説明する。太陽光7が採光部1に入射している
時には、その太陽光7の方向とほぼ直交する受光面を有
するフォトトランジスタ12に流れる電流は大きく、そ
の反対側に位置するフォトトランジスタ12に流れる電
流は小さくなる。そこで、演算部13は各フォトトラン
ジスタ12の出力電流を監視し、電流の最大値と最小値
を見いだして比較し、所定のしきい値以上の差異が見ら
れる時には採光部1に入射する光に方向性があると判断
し、つまり太陽光が表示部4を照らしていると判断して
高輝度指令を表示制御部4に出力する。
【0038】反対に表示部4が日陰になっていたり、雨
天や曇天の時、また夜間の時間帯であれば外光は散乱光
となり、方向性を持たない。そこで各フォトトランジス
タ12が出力する電流にはほとんど差がなく、演算部1
3は各フォトトランジスタ12に流れる最大電流値と最
小電流値を比較して、所定のしきい値を超える差が見ら
れない時には入射光に方向性がないと判断し、つまり太
陽光が表示部4を照らしていないと判断して低輝度指令
を表示制御部4に出力する。
【0039】こうして、この第2の実施の形態において
も太陽が表示部4を照らしている場合には採光部1に入
射する外光に方向性が見られるので、入射光の方向性を
検出した時には太陽光によって照射されている状態にあ
ると判断して表示部4を高輝度に切り替え、太陽光の反
射によっても表示情報が読めるように調整し、入射光の
方向性を検出しない時には太陽光が入射していない状
態、例えば、日陰になったり、雨天や曇天であったり、
あるいは夜間の時間帯であると判断して表示部4を低輝
度に切り替え、表示部4が明るすぎないように調整する
ことができる。
【0040】次に、第3の実施の形態について図7に基
づいて詳説する。この第3の実施の形態の表示装置の輝
度調整装置は、図7に示すように半球面状の採光部1を
備え、またこの採光部1の内側に受光角度を異ならせて
取り付けられた複数個のサーミスタ15、採光部1の各
部に入射する光によってその部分の温度が上昇するが、
その熱を効率良く各サーミスタ15に伝達するための熱
吸収材16、採光部1の各部の熱が他の部位に移動しな
いようにサーミスタ15ごとに形成された境界壁17、
及び各サーミスタ15からの電流を取り出して比較し、
採光部1に入射する光の方向性の有無を判定する演算部
13から成る測光部2を備えている。
【0041】サーミスタ15は温度の上昇に伴い、電気
抵抗が指数関数的に減少する負の温度係数を持ったNT
C型が用いられる。そこで、各サーミスタ15に一定の
電圧を印加しておいて光を照射すると、その光によって
温度上昇して抵抗値を下げ、これに対応して流れる電流
が上昇することになる。
【0042】このサーミスタ15は採光部1の内部にお
いて、頂点部から下端部まで角度を異ならせた3点に、
また垂直軸の周りに90°ずつ離れた4点に、したがっ
て合計3×4=12点に取り付けられている。そして各
サーミスタ15の出力線18が演算部13に個別に入力
されるようになっている。これらのサーミスタ15のす
べてには同一電圧が印加されている。なお、サーミスタ
15の配置、個数は図7のものに限定されるわけではな
く、増減することができる。
【0043】次に、上記構成の第3の実施の形態の動作
について説明する。太陽光7が採光部1に入射している
時には、その太陽光7の方向とほぼ直交する受光部分が
いちばん大きく温度上昇し、熱吸収材16を経て伝達さ
れる熱によって対応する位置のサーミスタ15の温度上
昇もいちばん大きくなる。したがって、その位置のサー
ミスタ15の電気抵抗がいちばん小さくなり、逆に流れ
る電流はいちばん大きくなる。そこで、演算部13は各
サーミスタ15の出力電流を監視し、電流の最大値と最
小値を見いだして比較し、所定のしきい値以上の差異が
見られる時には採光部1に入射する光に方向性があると
判断し、つまり太陽光が表示部4を直接照らしていると
判断して高輝度指令を表示制御部4に出力する。
【0044】反対に表示部4が日陰になっていたり、雨
天や曇天の時、また夜間の時間帯であれば外光は散乱光
となり、方向性を持たない。そこで採光部1の各部位の
温度分布はほとんど一様であり、各サーミスタ15の温
度もほぼ一様であり、それらが出力する電流にもほとん
ど差がなく、演算部13は各サーミスタ15に流れる最
大電流値と最小電流値を比較して、所定のしきい値を超
える差が見られない時には入射光に方向性がないと判断
し、つまり太陽光が表示部4を照らしていないと判断し
て低輝度指令を表示制御部4に出力する。
【0045】こうして、この第3の実施の形態において
も太陽が表示部4を直接照らしている場合には採光部1
に入射する外光に方向性が見られるので、入射光の方向
性を検出した時には太陽光によって照射されている状態
にあると判断して表示部4を高輝度に切り替え、太陽光
の反射によっても表示情報が読めるように調整し、入射
光の方向性を検出しない時には太陽光が入射していない
状態、例えば、日陰になったり、雨天や曇天であった
り、あるいは夜間の時間帯であると判断して表示部4を
低輝度に切り替え、表示部4が明るすぎないように調整
することができる。
【0046】次に、第4の実施の形態について図7及び
図8に基づいて説明する。この第4の実施の形態の特徴
は、第3の実施の形態においてはサーミスタ15を用い
たものを、それに代えて図8に示すような温度依存特性
を有するPN接合温度センサ、例えばSiトランジスタ
15を用いることを特徴とする。
【0047】このSiトランジスタ15は、図8に示す
ように温度上昇に伴ってベース・エミッタ間の電圧が低
下する温度依存性を有する。このベース・エミッタ間電
圧Eebと温度Tとの関係は、次の式1で求めることがで
きる。
【0048】
【数1】 ここで、E0 はT=0KのときのSiのエネルギバンド
ギャップ、kはボルツマン定数、Kとkはそれぞれ定
数、qは電子の電荷、Ic はコレクタ電流である。
【0049】そこで、採光部1に太陽光が入射し、特に
その光軸とほぼ直角になる部位が大きく温度上昇する
と、対応する位置のSiトランジスタも他の位置のSi
トランジスタよりも大きく温度上昇し、これによって数
1の式に示したようにベース・エミッタ間電圧が大きく
低下することになる。
【0050】そこで図7に示す出力線18が各Siトラ
ンジスタ15の電圧値を演算部13に出力し、演算部1
3が各トランジスタ15の出力値が所定のしきい値を超
えるまで大きくなる時に光に方向性があり、したがって
太陽光7が入射しているものと判断して高輝度指令を出
力するように設定することにより、第3の実施の形態と
同じように、太陽が表示部4を照らしている場合には採
光部1に入射する外光に方向性が見られるので、入射光
の方向性を検出した時には太陽光によって照射されてい
る状態にあると判断して表示部4を高輝度に切り替え、
太陽光の反射によっても表示情報が読めるように調整
し、入射光の方向性を検出しない時には太陽光が入射し
ていない状態、例えば、日陰になったり、雨天や曇天で
あったり、あるいは夜間の時間帯であると判断して表示
部4を低輝度に切り替え、表示部4が明るすぎないよう
に調整することができる。
【0051】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
輝度判定手段が光方向性検出手段が光の方向性を検出す
る時には高輝度を指定し、方向性を検出しない時には低
輝度を指定して輝度切替手段に与え、輝度切替手段が表
示装置の輝度を指定された輝度に切替えるようにしてい
るので、外光の入射光量の大小ではなく、入射光の方向
性の有無に基づいて太陽光が入射しているのかどうか判
断し、太陽に直接照らされていて外光が明るい場所では
表示装置の輝度を明るく、日陰、また雨天や曇天の時、
また日陰の場所、夜間時間帯のように太陽に直接照らさ
れていなくて外光が暗い時間帯や場所では表示装置の輝
度を暗く調整することができ、表示装置を見る人々にと
って常に見やすい輝度に調整することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、採光手段を半球
面状とし、その表面を滑らかにすることにより塵埃の付
着を少なくし、採光能力の経年低下を抑制して清掃の必
要頻度を少なくすることができ、また各光電変換素子か
らの出力電流の大きさに相違がある場合には太陽光が入
射していると判断し、出力電流の大きさがほぼ一様であ
れば日陰、雨天、曇天あるいは夜間であると判断し、そ
の判断に対応して表示装置の輝度を高低調整するように
しているので、表示装置を見る人々にとって常に見やす
い輝度に調整することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、採光手段を半球
面状とし、その表面を滑らかにすることにより塵埃の付
着を少なくし、採光能力の経年低下を抑制して清掃の必
要頻度を少なくすることができ、また各熱電素子からの
出力電流の大きさに相違がある場合には太陽光が入射し
ていると判断し、出力電流の大きさがほぼ一様であれば
日陰、雨天、曇天あるいは夜間であると判断し、その判
断に対応して表示装置の輝度を高低調整するようにして
いるので、表示装置を見る人々にとって常に見やすい輝
度に調整することができる。
【0054】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
において熱電素子にサーミスタを用いているので、太陽
光をほぼ直角に受光するサーミスタは他のサーミスタよ
りも大きな電流を出力し、この電流の大きさがサーミス
タによって異なることから太陽に直接照らされているか
どうかを正確に判断することができ、表示装置を常に見
やすい輝度に正確に調整することができる。
【0055】請求項5の発明によれば、採光手段を半球
面状とし、その表面を滑らかにすることにより塵埃の付
着を少なくし、採光能力の経年低下を抑制して清掃の必
要頻度を少なくすることができ、また各熱電素子からの
出力電圧の大きさに相違がある場合には太陽光が入射し
ていると判断し、出力電圧の大きさがほぼ一様であれば
日陰、雨天、曇天あるいは夜間であると判断し、その判
断に対応して表示装置の輝度を高低調整するようにして
いるので、表示装置を見る人々にとって常に見やすい輝
度に調整することができる。
【0056】請求項6の発明によれば、請求項5の発明
において熱電素子にPN接合温度センサを用いているの
で、太陽光をほぼ直角に受光するPN接合温度センサは
他のPN接合温度センサよりも出力電圧が小さくなり、
この電圧の大きさがPN接合温度センサによって異なる
ことから太陽に直接照らされているかどうかを正確に判
断することができ、表示装置を常に見やすい輝度に正確
に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の機能ブロック図。
【図2】上記実施の形態の輝度調整装置を取り付けた表
示装置を示す正面図。
【図3】上記実施の形態の採光部と測光部の詳しい構成
を示すブロック図。
【図4】上記実施の形態の演算部の輝度判定処理を示す
フローチャート。
【図5】本発明の第2の実施の形態の採光部と測光部の
詳しい構成を示す断面図。
【図6】上記の実施の形態で用いるフォトトランジスタ
の特性を示すグラフ。
【図7】本発明の第3及び第4の実施の形態の採光部と
測光部の詳しい構成を示す断面図。
【図8】上記第4の実施の形態で用いるSiトランジス
タの温度・電圧特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1 採光部 2 測光部 3 表示制御部 4 表示部 5 データ処理部 6 表示装置 7 太陽光 8 入射光 9 光検出部 10a,10b,10c,10d 電極部 11 演算部 12 フォトトランジスタ 13 演算部 14 出力線 15 サーミスタ 16 熱吸収材 17 境界壁 18 出力線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示装置の輝度の高低を切替える輝度切
    替手段と、 任意の方向から入射する光をその方向性を変えずに透過
    させる採光手段と、 前記採光手段が採光する光の方向性を検出する光方向性
    検出手段と、 前記光方向性検出手段が光の方向性を検出する時に高輝
    度を指定し、前記光の方向性を検出しない時に低輝度を
    指定して前記輝度切替手段に指令する輝度判定手段とを
    備えて成る表示装置の輝度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記採光手段は表面が滑らかな半球面状
    に形成され、 前記光方向性検出手段は、受光面が一定の角度差をもつ
    ように配列され、前記採光手段を経て入射する光を受光
    してその受光量に応じた電流を発生する光電変換素子
    と、前記光電変化素子間の発生電流の大きさの違いから
    前記光の方向性の有無を判定する演算手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の表示装置の輝度調整装
    置。
  3. 【請求項3】 前記採光手段は表面が滑らかな半球面状
    に形成され、 前記光方向性検出手段は、受光面が一定の角度差をもつ
    ように配列され、前記採光手段を経て入射する光を受光
    してその受光量に応じて上昇する温度変化に対応する電
    流を発生する熱電素子と、前記熱電素子間の発生電流の
    大きさの違いから前記光の方向性の有無を判定する演算
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の表示装
    置の輝度調整装置。
  4. 【請求項4】 前記熱電素子にサーミスタを用いて成る
    請求項3記載の表示装置の輝度調整装置。
  5. 【請求項5】 前記採光手段は表面が滑らかな半球面状
    に形成され、 前記光方向性検出手段は、受光面が一定の角度差をもつ
    ように配列され、前記採光手段を経て入射する光を受光
    してその受光量に応じて上昇する温度変化に対応する電
    圧を発生する熱電素子と、前記熱電素子間の発生電圧の
    大きさの違いから前記光の方向性の有無を判定する演算
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載の表示装
    置の輝度調整装置。
  6. 【請求項6】 前記熱電素子にPN接合温度センサを用
    いて成る請求項5記載の表示装置の輝度調整装置。
JP23043095A 1995-09-07 1995-09-07 表示装置の輝度調整装置 Pending JPH0981069A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000006513A (ko) * 1998-06-29 2000-01-25 다카노 야스아키 집광기구부착형액정표시장치
US11610562B2 (en) 2019-09-18 2023-03-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Display apparatus and method for controlling the same

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KR20000006513A (ko) * 1998-06-29 2000-01-25 다카노 야스아키 집광기구부착형액정표시장치
US11610562B2 (en) 2019-09-18 2023-03-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Display apparatus and method for controlling the same

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