JPH0980098A - Emc用近磁界プローブ及びその作製方法 - Google Patents

Emc用近磁界プローブ及びその作製方法

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JPH0980098A
JPH0980098A JP23128895A JP23128895A JPH0980098A JP H0980098 A JPH0980098 A JP H0980098A JP 23128895 A JP23128895 A JP 23128895A JP 23128895 A JP23128895 A JP 23128895A JP H0980098 A JPH0980098 A JP H0980098A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、空間分解能が十分ではなく、計測
帯域も不十分である場合が多いいう課題を解決しようと
するものである。 【解決手段】 この発明は、表面が絶縁されたフレキシ
ブルな基板13と、この基板13の上に1平面上で構成
された金属薄膜からなり傾斜して設けられて対象物の近
磁界ベクトルを検出する1ターン若しくは複数ターンの
巻き線11とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子式複写機、ファ
クシミリ、印刷機、パソコン等の事務機器、家庭用電気
機器、電気自動車等の産業機器等、各種電気電子機器か
らのノイズを検知し、また、各種電気電子機器に内在さ
れるプリント配線基板からのノイズを検知し、そのノイ
ズ対策に用いるEMC(Electro Magnet
ic Compatibility)対策用検査機器に
係り、特に対象物に近接させてノイズ源になるノイズ電
流を特定する際に必要な近接磁界検出を行うEMC用近
磁界プローブ及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、EMC対策には、法的規制で定め
ているオープンサイトや電波暗室内で3m、10m等の
遠方での電界及び磁界を、定められたアンテナを用いて
計測した結果をフィードバックさせるやり方がある。こ
れとは別に、このような認証サイト等での計測の前に、
対象物に近接させたプローブで対象物からの放射電磁界
を検知し、これをもって対象物への対策を行うやり方が
ある。また、近磁界法用プローブは市販されている。
【0003】しかし、EMC用近磁界プローブは未だ開
発されていない。超伝導コイルを用いて電界を検出する
ことを目的としたプローブの例はあるが、このプローブ
は、目的がEMC用近磁界プローブとは異なるものに限
定されており、低温下での使用のためにEMC用近磁界
プローブの目的を達することは困難であった。また、特
開平3ー269378号公報には、異方性エッチングを
施したSi基板上に超伝導スクイッドコイルを形成し
た、ベクトル磁束検出を行うスクイッドベクトル磁束計
のピックアップコイルが記載されている。
【0004】特開平6ー58969号公報には、3次元
空間でプリント配線基板について不要輻射を計測し、こ
の不要輻射の計測はプリント配線基板の表面と裏面につ
いて2回近磁界プローブによって行い、その蓄えた計測
データの比較からプリント配線基板の両面でのノイズ分
布を得る3次元妨害測定装置が記載されている。特開平
6ー58970号公報には、上記3次元妨害測定装置に
おいて、プリント配線基板からの不要輻射の計測は巻線
コイルアレイにより行い、プリント配線基板の表面の計
測では3次元の空間データを得、プリント配線基板の裏
面の計測では2次元の空間データを得るようにした両面
妨害測定装置が記載されている。特開昭63ー1310
83号公報には、逆3角錐部分に超伝導コイルを配置し
た超伝導磁界検出装置で、ベクトル検出用プローブを高
精度に配置可能なこと、液体ヘリウムの消費を押えるこ
とが可能となることが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の装置
(スクイッドベクトル磁束計のピックアップコイル、3
次元妨害測定装置、両面妨害測定装置、超伝導磁界検出
装置)では、計測時間が長くかかってコストの上昇を引
き起こし、かつ、製品化迄の時間がかかるといった問題
があった。さらに、近磁界法用として市販されているプ
ローブは、空間分解能が十分ではなく、また、計測帯域
も不十分である場合が多かった。本発明は、十分な空間
分解能とそれに伴う周波数帯域を持ったEMC用近磁界
プローブ及びその作製方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、表面が絶縁されたフレキシ
ブルな基板と、この基板の上に1平面上で構成された金
属薄膜からなり傾斜して設けられて対象物の近磁界ベク
トルを検出する1ターン若しくは複数ターンの巻き線と
を備えたものである。請求項2記載の発明は、請求項1
記載のEMC用近磁界プローブにおいて、前記金属薄膜
の断面形状を前記基板に対して1/1以下で1/100
以上の扁平形状としたものである。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項2記載のE
MC用近磁界プローブにおいて、前記傾斜面が異方性エ
ッチングにより形成されたものからなるものである。請
求項4記載の発明は、請求項2記載のEMC用近磁界プ
ローブにおいて、前記基板が石英ガラス若しくは硼珪酸
ガラス、ジルコニア、アルミナ等のガラス及びセラミッ
クからなり、前記傾斜面がダイシングによって形成した
ものであるものである。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項2記載のE
MC用近磁界プローブにおいて、前記基板はYIG等の
磁性体からなり、前記傾斜面がダイシングによって形成
したものである。請求項6記載の発明は、請求項2記載
のEMC用近磁界プローブを作製方法であって、あらか
じめ薄板形状のSi若しくはガラス若しくはセラミック
からなる前記基板の上に前記巻き線を作製し、その後に
これを前記支持部材の傾斜面に貼り付ける。
【0009】請求項7記載の発明は、請求項2記載のE
MC用近磁界プローブを作製方法であって、レプリカ法
を用いて前記基板を薄く作製して該基板の上に前記巻き
線を作製し、これを前記支持部材の傾斜面に貼り付け
る。請求項8記載の発明は、各磁界成分を検出するため
の同一平面内で空間分解能が大きな検出用コイルと空間
分解能が小さな検出用コイルとを一体化して形成したも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明の実施形態例
は、プローブ部が1ターン若しくは複数ターンの薄膜コ
イル(巻き線)とされ、このプローブ部で放射ノイズが
検出される。プローブ部の検出信号はプローブ部に引き
続くインピーダンス変換部及び伝送路により計測器に伝
達される。この伝送路はインピーダンスが通常の計測器
と同様の大きさ(50オーム)に設定されており、この
実施形態例のEMC用近磁界プローブは伝送路にそのま
ま計測器のSMAコネクタやBNCコネクタを接続する
ことで計測器にそのまま接続可能なプローブとなる。
【0011】プローブ部は、表面が絶縁されたSi若し
くは石英若しくはYIG、硼珪酸ガラスなどのフレキシ
ブルな絶縁性基板上で薄膜プロセスを用いて作製され、
この絶縁性基板が支持部材の傾斜面に貼付けられる。プ
ローブ部は、1平面上で構成された金属薄膜からなり、
漏洩磁界ベクトルの一成分のみの検出が可能である。さ
らに、3次元の漏洩磁界ベクトル成分を検出するために
は、複数の同じプローブ部を傾斜面に構成してこれらの
プローブ部で各漏洩磁界ベクトル成分をそれぞれ検出
し、最後に複数のプローブ部からのデータ加工して3次
元成分を分離することができる。また、プローブ部から
導線を伝送路に導くにあたってこれをワイヤボンダーに
よって実現することも可能である。同様にプローブ部か
ら導線を導くにあたってこれを表面実装法を用いたもの
で構成することも可能である。
【0012】この実施形態例では、EMC対策に必要な
微小領域での近磁界ベクトルの計測が可能となる。さら
に、3次元の磁界ベクトル成分のそれぞれを計測するた
めには複数のプローブ部を3軸の磁界ベクトル成分の検
出が可能な方向に設定する必要があるが、この実施形態
例では一度に3次元の磁界ベクトル成分のそれぞれを計
測することが可能である。また、通常であれば、プロー
ブ部を対象物と近接させる必要があるので、その近接に
適した構造を持った3種以上のプローブが必要になり、
計測上煩雑になり、かつ、時間及びコストが増大する
が、この実施形態例ではそのような不具合を解消するこ
とが可能となる。
【0013】図1(a)(b)は本発明の第1実施形態
例を示す。この第1実施形態例は、請求項1記載の発明
の実施形態例であって2次元の磁界ベクトル成分を検出
できる例であり、インピーダンス変換部が無い例であ
る。プローブ部11は1ターン若しくは複数ターンの薄
膜コイルとされ、このプローブ部11で放射ノイズが検
出される。プローブ部11の検出信号はプローブ部11
に引き続く伝送路12によりスペクトルアナライザなど
の検知装置(計測器)に伝達される。
【0014】プローブ部11はポリエチレンテレフタレ
ートやポリイミドなどのフレキシブルな絶縁性基板13
上に金属薄膜を蒸着法、スパッタ成膜法、金属ペースト
印刷法等によって形成した薄膜コイル14からなり、絶
縁性基板13があらかじめ2次元感度を持つように(2
次元の磁界ベクトル成分を検出できるように)図示しな
い支持部材の傾斜面に貼付けられる。
【0015】プローブ部11は、1平面上で構成された
金属薄膜からなり、漏洩磁界ベクトルの一平面に対して
垂直な磁界ベクトル成分のみの検出が可能である。プロ
ーブ部11から導線を伝送路12に導くにあたってこれ
をワイヤボンダーによって実現することも可能である。
同様にプローブ部11から導線を導くにあたってこれを
表面実装法を用いたもので構成することも可能である。
【0016】図2は第1実施形態例を作製する方法の一
例の各工程を示す。図2(a)に示すように表面の絶縁
されたフレキシブルな絶縁性基板13上には金属薄膜1
1及び伝送路12を作製するための金属薄膜14をスパ
ッタ成膜法にて形成し、その上に図2(b)に示すよう
にレジスト15を塗布して図2(c)に示すようにフォ
トリソ工程でパターニングによりレジスト15の不要な
部分を除去した後に図2(d)に示すように反応性イオ
ンエッチング装置によるエッチングで金属薄膜11及び
伝送路12を形成する。このような表面の絶縁されたフ
レキシブルな絶縁性基板13上に金属薄膜11及び伝送
路12を形成したものを2組作製する。
【0017】一方、Siの(111)面はKOHの高濃
度溶液によって3角錐構造或いは4角錐構造に作製する
ことができるから、図2(e)(f)に示すようにSi
基板からなる支持部材16にKOHの高濃度溶液によっ
て第1実施形態例が3次元感度を持つように3角錐構造
或いは4角錐構造17を作製し、図2(g)に示すよう
に上記2組の絶縁性基板13上に金属薄膜11及び伝送
路12を形成したものにおける絶縁性基板13をそれぞ
れ接着剤で貼付けることでEMC用近磁界プローブを作
成する。この場合、2つの基板13は3角錐構造或いは
4角錐構造17の2つの傾斜面にそれぞれ貼付ける。
【0018】図3(a)(b)は本発明の第2実施形態
例を示す。この第2実施形態例は、請求項1記載の発明
の他の実施形態例であり、上記第1実施形態例におい
て、プローブ部11と伝送路12との間にインピーダン
ス変換部18を設けたものである。このインピーダンス
変換部18は高周波用フェライトコア19を用いて構成
され、プローブ部11の検出信号はプローブ部11に引
き続くインピーダンス変換部18及び伝送路12により
スペクトルアナライザなどの検知装置(計測器)に伝達
される。
【0019】このように、請求項1記載の発明の実施形
態例では、表面が絶縁されたフレキシブルな基板13
と、この基板13の上に1平面上で構成された金属薄膜
からなり傾斜して設けられて対象物の近磁界ベクトルを
検出する1ターン若しくは複数ターンの巻き線11とを
備えたので、小型で十分な空間分解能とそれに伴う周波
数帯域を持つことができ、EMC対策に必要な微小領域
での近磁界ベクトルの計測が可能となる。このため、放
射ノイズの軽減をめざした対策が可能となるだけでな
く、近磁界にほぼ対応したプリント配線基板内の電流分
布を予測することが可能となり、設計上の錯誤を最低限
にすることが可能となり、低コスト化が可能となる。
【0020】また、3次元の磁界ベクトル成分のそれぞ
れを計測するためには複数のプローブ部を3軸の磁界ベ
クトル成分の検出が可能な方向に設定することにより、
一度に3次元の磁界ベクトル成分のそれぞれを計測する
ことが可能である簡便なEMC用近磁界プローブを実現
でき、製品やプリント基板等の部品レベルでのEMC・
EMI対策上より正確なデータが得られ、ひいては製品
開発期間と製品の性能向上が可能となる。通常はプロー
ブ部を対象物と近接させるのに適した構造を持った3種
以上のプローブが必要になることにより計測上煩雑にな
って時間及びコストが増大するという不具合を解消する
ことが可能となる。
【0021】上記実施形態例のEMC用近磁界プローブ
において、磁界ベクトル成分の検出で重要な鎖交した磁
束を電圧に変換する際に問題となる渦電流損失を低下さ
せるため、プローブ部11は扁平な形状が有利である。
しかしながら、あまりプローブ部を扁平にすると、プロ
ーブ部によりせっかく得られた電圧が、磁束がプローブ
部内を横切る近接効果によって低下する傾向が見られ
た。
【0022】そこで、図4(a)(b)に示すようにプ
ローブ部の扁平率、つまり、断面寸法をいくつか変えて
作製したEMC用近磁界プローブの感度の評価から渦電
流効果による感度低下領域と近接効果による感度低下領
域を除く断面寸法を持つようにすると、本発明を効果的
に実現できることになる。実際には各断面寸法のEMC
用近磁界プローブにおける基板13からの磁界を検知し
たところ、金属薄膜11の断面形状を基板13に対して
1/1以下で1/100以上の領域で渦電流効果による
感度低下と近接効果による感度低下がなくて感度が大き
いことが分かった。
【0023】そこで、本発明の第3実施形態例は、上記
実施形態例のEMC用近磁界プローブにおいて、金属薄
膜11の断面形状を基板13に対して1/1以下で1/
100以上の扁平形状としたものである。この第3実施
形態例は、請求項2記載の発明の実施形態例であり、渦
電流損失を低下させることができ、かつ、感度を大きく
することができる。
【0024】図5は本発明の第4実施形態例を作製する
方法の一例の各工程を示す。この第4実施形態例は請求
項3記載の発明の一実施形態例である。Siの(11
1)面はKOHの高濃度溶液によって容易に3角錐構造
或いは4角錐構造に作製することができ、この角錐構造
の傾斜面を本発明の実施形態例で必要な基板上の傾斜面
として用いる。この傾斜面を作製することは難しい場合
が多いが、Siの異方性エッチングを用いて傾斜面を作
製すれば作製コストを低減できる。
【0025】第4実施形態例の作製では、図5(a)に
示すように酸化膜付きのSiからなる基板20上にスパ
ッタ成膜法及びフォトリソ法でエッチング用メタルマス
ク21を形成し、図5(b)に示すようにKOHの高濃
度溶液中で基板20に異方性エッチングで3角錐構造或
いは4角錐構造22を作製した後に、図5(c)に示す
ように酸を用いて基板20上のマスク21を除去して基
板20をEMC用近磁界プローブの表面が絶縁されたフ
レキシブルな絶縁性基板とする。
【0026】次に、図5(d)に示すように基板20上
に1平面上でスパッタ成膜法により金属薄膜23を形成
し、その上に図5(e)に示すようにパターンニング用
レジスト24を塗布して図5(f)に示すようにフォト
リソ工程でパターニングによりレジスト24の不要な部
分を除去した後に反応性イオンエッチング装置により金
属薄膜23をエッチングして図5(g)に示すように上
記実施形態例の2組の金属薄膜11及び伝送路12と同
様な2組の金属薄膜25及び伝送路26を形成する。こ
の場合、2組の金属薄膜25は3角錐構造或いは4角錐
構造22の2つの傾斜面にそれぞれ形成する。
【0027】図6は本発明の第5実施形態例を作製する
方法の一例の各工程を示す。この第5実施形態例は請求
項3記載の発明の他の実施形態例である。第5実施形態
例の作製では、図6(a)に示すように上記第4実施形
態例の3角錐構造或いは4角錐構造22を有する基板2
0と同様な3角錐構造或いは4角錐構造27を有する基
板からなる支持部材28を作製する。
【0028】また、図6(b)に示すように約200μ
m以下の厚みを持ったSiや石英、硼珪酸ガラス(パイ
レックス)、ジルコニア、アルミナ等からなる基板29
上に1平面上で金属薄膜30を形成し、その上に図6
(c)(d)に示すようにパターンニング用レジスト3
1を塗布してフォトリソ工程でパターニングによりレジ
スト31の不要な部分を除去した後に反応性イオンエッ
チング装置により金属薄膜30をエッチングしてプロー
ブ部32及びパット部33を形成した後に図6(e)に
示すようにレジスト31を除去する。
【0029】次に、図6(f)に示すように上記支持部
材27における3角錐構造或いは4角錐構造27の2つ
の傾斜面にそれぞれ、上記プローブ部32及びパット部
33を形成した基板29をシアノアクリレートやアラル
ダイト等の接着材によって接着し、図6(g)に示すよ
うに上記支持部材27の平面に銅箔パターンを接着して
伝送路34を形成して図6(h)に示すようにパット部
33と伝送路34をワイヤボンディングにより導線35
で電気的に結合し、あるいは伝導性ペーストやはんだ付
け、接触はんだボールにより電気的に結合する。
【0030】このように3角錐構造或いは4角錐構造2
7の2つの傾斜面はEMC用近磁界プローブの作製上の
ガイドとして形成することも可能である。2つのプロー
ブ部32は、3軸の磁界ベクトル成分の検出が可能であ
り、Si基板28を用いたことで、目的としている周波
数帯域(1MHzから1GHz)で感度やQ値の急激な
変化が無く、計測上有利となる。このように、請求項3
記載の発明の実施形態例では、基板20若しくは支持部
材28の傾斜面が異方性エッチングにより形成されたも
のからなるので、コストを低減することができる。
【0031】図7は本発明の第6実施形態例を作製する
方法の一例の各工程を示す。この第6実施形態例は請求
項4記載の発明の一実施形態例である。第6実施形態例
の作製では、傾斜面の作製に異方性エッチングが不可能
であるために機械的な加工が必要となり、図7(a)に
示すように山型加工を行うためのダイシングブレード
(ベベル加工を行ったもの)41を用意して石英からな
る基板で構成される支持部材42にダイシングブレード
41で溝加工を行うことで図7(b)(c)に示すよう
に十字形の溝43を形成する。
【0032】なお、支持部材42は、表面の平面性を高
める目的で、アルミナやダイヤモンド砥粒などによりメ
カニカル表面研磨を行い、又はNaOH希釈溶液中に同
様の砥粒を分散させたものを用いてメカニカル表面研磨
を行ってもよい。次に、図7(d)(e)に示すように
支持部材42における十字形溝43の傾斜面に、上記第
5実施形態例と同様にあらかじめ石英、硼珪酸ガラス
(パイレックス)、ジルコニア、アルミナ等のガラス及
びセラミックからなる表面の絶縁されたフレキシブルな
基板44上に1平面上でプローブ部45及びパット部4
6を形成したものの基板44を貼り合わせ、支持部材4
2の平面に銅箔パターンを接着して伝送路47を形成し
てパット部46と伝送路47をワイヤボンディングによ
り導線48で電気的に結合し、あるいは伝導性ペースト
やはんだ付け、接触はんだボールにより電気的に結合す
る。
【0033】プローブ部45は3軸の磁界ベクトル成分
の検出が可能であり、基板44の材料として微小電流か
らの発生磁界の検出に有利となる誘電率の低いガラス及
びセラミックを用いたことでインダクティブなEMC用
近磁界プローブにおける誘電損失を減少させることが可
能となる。また、プリント配線基板等の微小な電流元か
らの近接磁界を検出する上で必要な感度の増大を実現で
きる。
【0034】このように、第6実施形態例は、請求項4
記載の発明の実施形態例であって、基板44が石英ガラ
ス若しくは硼珪酸ガラス、ジルコニア、アルミナ等のガ
ラス及びセラミックからなり、支持部材42の傾斜面が
ダイシング41によって形成したものであるので、イン
ダクティブなEMC用近磁界プローブにおける誘電損失
を減少させることが可能となり、プリント配線基板等の
微小な電流元からの近接磁界を検出する上で必要な感度
の増大を実現できる。
【0035】図8は本発明の第7実施形態例を作製する
方法の一例の各工程を示す。この第7実施形態例は、請
求項5記載の発明の一実施形態例であり、磁性フェライ
トコアで高周波においても透磁率が一定であるYIGか
らなる基板を用いてプローブ部の透磁率を向上させたも
のである。第7実施形態例の作製では、図8(a)に示
すようにGGG(非磁性)基板51上に1平面上でBi
置換型YIGエピタキシャル膜52を形成して表面の絶
縁されたフレキシブルなYIG基板を形成し、その上に
図8(b)に示すようにパターンニング用レジスト53
を塗布して図8(c)に示すようにフォトリソ工程でパ
ターニングによりレジスト53の不要な部分を除去した
後に反応性イオンエッチング装置によりYIGエピタキ
シャル膜52をエッチングしてコイルに鎖交する部分に
YIGエピタキシャル膜52を形成した後、レジスト5
3を除去する。
【0036】次に、図8(d)に示すようにこれらの上
に全体的に金属薄膜54を形成し、図8(e)(f)に
示すようにパターンニング用レジスト55の塗布、フォ
トリソ工程でのパターニングによるレジスト不要部分の
除去、エッチング装置による金属薄膜54のエッチング
でプローブ部56及びパット部57を形成した後、レジ
スト55を除去して1成分用のプローブ部56及びパッ
ト部57を形成した基板51を完成する。また、3成分
用のプローブ部56及びパット部57を形成した基板5
1を同時に完成することは可能であり、これにより、よ
り高感度な高周波領域で透磁率の一定なYIG基板を用
いたEMC用近磁界プローブを実現できる。
【0037】プローブ部56及びパット部57を形成し
た基板51は上記第6実施形態例と同様に支持部材にお
けるダイシングによって形成した3角錐構造或いは4角
錐構造の傾斜面に貼付け、支持部材の平面に接着した銅
箔パターンからなる伝送路とパット部とを電気的に結合
する。なお、YIG基板はYをBiで置換させた(0か
ら100%置換させた)ものでも可能である。また、Y
IG基板は他の磁性体からなる基板を用いてもよい。こ
のように、請求項5記載の発明の実施形態例では、基板
51はYIG等の磁性体からなり、支持部材の傾斜面が
ダイシングによって形成したものであるので、プローブ
部の透磁率を向上させて感度を向上させることができ
る。
【0038】図9は本発明の第8実施形態例の各工程を
示す。この第8実施形態例は、請求項6、7記載の発明
の一実施形態例である。上記実施形態例のように一般的
に誘電体損失を有する基板を用いることでせっかく電流
元から発生した磁界による発生電圧をそのまま検出する
ことは困難なことが多く、これを解決する手段として次
のような構成とした。すなわち、レプリカ法を用いて基
板を薄く作製し、つまり、基板に製膜する上で必要な厚
みの基板厚は確保しつつ、その後基板をはずして別の基
板の上に転写し、しかも、この場合、転写側の基板厚は
極めて薄くてもかまわないという構成である。しかも、
基板としての誘電体損失を極めて小さなものとすること
が可能となるものである。
【0039】第8実施形態例では、図9(a)に示すよ
うにはじめに、後でリフトオフが可能であるようにレジ
スト61を塗布した薄板形状のSi若しくはガラス若し
くはセラミックからなる成膜用基板(例えばパイレック
スからなる成膜用基板)62の上に1平面上で図9
(b)に示すように所望の厚みの金属薄膜63を形成す
る。次に、図9(c)(d)に示すようにパターンニン
グ用レジスト64の塗布、フォトリソ工程でのパターニ
ングによるレジスト64不要部分の除去、エッチング装
置による金属薄膜63のエッチングでプローブ部65及
びパット部66を形成した後、レジスト64を除去す
る。
【0040】その後、図9(e)に示すようにこれらの
上に、金属薄膜63を保持できる厚みを持ったガラス、
セラミック等の低誘電率材料からなる基板、例えば低誘
電率の薄板からなるガラスの基板67を接着剤で接着す
る。この接着剤はシアノアクリレートやエポキシ樹脂等
を用いる。次に、リフトオフ用レジスタ61を除去して
成膜用基板62を取り去り、1成分用のプローブ部65
及びパット部66を完成する。プローブ部65及びパッ
ト部66を1平面上に形成した基板67は上記第6実施
形態例と同様に支持部材における3角錐構造或いは4角
錐構造の傾斜面に貼付け、支持部材の平面に接着した銅
箔パターンからなる伝送路とパット部とを電気的に結合
する。
【0041】このような構成であれば、転写側の基板6
7の厚みは、極めて薄い構成とすることが可能になり、
空間に金属薄膜を保持できる厚みがあればよいことにな
る。上記実施形態例のように一般的に誘電体損失を有す
る基板を用いることで、小電流元から発生した磁界によ
る発生電圧をそのまま検出することが困難である場合
に、より低損失な構成が実現できる。
【0042】このように、第8実施形態例は、請求項6
記載の発明の実施形態例であって、EMC用近磁界プロ
ーブを作製する方法において、あらかじめ薄板形状のS
i若しくはガラス若しくはセラミックからなる基板62
の上に巻き線としてのプローブ部65を作製し、その後
にこれを支持部材の傾斜面に貼り付けるので、小電流元
から発生した磁界による発生電圧をそのまま検出するこ
とが困難である場合に、より低損失な構成が実現でき
る。
【0043】また、第8実施形態例は、請求項7記載の
発明の一実施形態例であって、請求項2記載のEMC用
近磁界プローブを作製する方法において、レプリカ法を
用いて基板67を薄く作製して該基板67の上に巻き線
からなるプローブ部65を作製し、これを支持部材の傾
斜面に貼り付けるので、小電流元から発生した磁界によ
る発生電圧をそのまま検出することが困難である場合
に、より低損失な構成が実現できる。
【0044】図11は本発明の第9実施形態例を示し、
図10はその一部を拡大して示す。この第9実施形態例
は、請求項8記載の発明の一実施形態例であり、3次元
用プローブ部のそれぞれが同一平面内で一体化して形成
した2つのコイルからなるものである。この2つのコイ
ルを構成する1つのコイルは、断面積が大きくて空間分
解能が低いが、計測空間が広い計測用コイル72であ
り、2つのコイルを構成する他の1つのコイルは、断面
積が小さくて空間分解能が高いが、計測空間が狭い計測
用コイル73である。
【0045】図10に示すように表面が絶縁されたフレ
キシブルな絶縁性基板71上に1平面上で計測用コイル
72、73及びパッド部74、75が形成されて1成分
用の計測用コイル76が完成する。図11に示すように
4組の1成分用計測用コイル76a〜76dが作製さ
れ、また、基板で構成される支持部材77は十字形の溝
78が形成される。この支持部材77上の十字形溝78
の傾斜面には4組の1成分用計測用コイル76a〜76
dが貼付けられ、支持部材77の平面に4組の伝送路7
9a〜79dが形成されて4組の1成分用計測用コイル
76a〜76dのパット部74、75と4組の伝送路7
9a〜79dがそれぞれ導線80a〜80dで電気的に
結合される。
【0046】この第9実施形態例にて磁界ベクトルを検
出する際には、第9実施形態例のEMC用近磁界プロー
ブを対象物に近接させて、はじめに4組の1成分用計測
用コイル76a〜76dにおける計測空間が広い(空間
分解能が小さい)計測用コイル72で磁界ベクトル成分
を計測し、この計測値がもしあらかじめ設定した磁界レ
ベルよりも高い値を示せば、この計測エリアについては
もう一度空間分解能の高い計測用コイル73で磁界ベク
トル成分を計測するという計測手順を実現できる。
【0047】3次元磁界ベクトルの計測では、同様には
じめに4組の1成分用計測用コイル76a〜76dにお
ける計測空間が広い(空間分解能が小さい)計測用コイ
ル72で3次元の磁界ベクトル成分のそれぞれを計測
し、この計測値がもし各磁界ベクトル成分のどれか一つ
でもあらかじめ設定した磁界レベルよりも高い値を示せ
ば、その計測エリアについてはもう一度空間分解能の高
い計測用コイル73で3次元の磁界ベクトル成分のそれ
ぞれを計測することで、より精密な空間分解能での計測
が実現できる。
【0048】したがって、計測上必要な分解能は確保
し、かつ、計測時に問題となる計測時間を低減させるた
めに、あらかじめ空間分解能の低い(その代り計測空間
は広い)プローブ部72で計測を行い、目的の場所では
空間分解能の高いプローブ73で計測を行って空間分解
能を向上させるといった計測上の手順も可能となる。さ
らに、3種以上のコイルからなるプローブ部を用いるこ
とが可能であり、上記目的をより効果的に実現できる。
【0049】このように、第9実施形態例は、請求項8
記載の発明の一実施形態例であって、各磁界成分を検出
するための同一平面内で空間分解能が大きな検出用コイ
ル73と空間分解能が小さな検出用コイル72とを一体
化して形成したので、計測上必要な分解能は確保し、か
つ、計測時に問題となる計測時間を低減させることがで
きる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、表面が絶縁されたフレキシブルな基板と、この基板
の上に1平面上で構成された金属薄膜からなり傾斜して
設けられて対象物の近磁界ベクトルを検出する1ターン
若しくは複数ターンの巻き線とを備えたので、十分な空
間分解能とそれに伴う周波数帯域を持つことができ、E
MC対策に必要な微小領域での近磁界ベクトルの計測が
可能となる。さらに、3次元の磁界ベクトル成分のそれ
ぞれを計測するためには複数の巻き線を3軸の磁界ベク
トル成分の検出が可能な方向に設定することにより、一
度に3次元の磁界ベクトル成分のそれぞれを計測するこ
とが可能であり、通常は巻き線を対象物と近接させるの
に適した構造を持った3種以上の巻き線が必要になるこ
とにより計測上煩雑になって時間及びコストが増大する
という不具合を解消することが可能となる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のEMC用近磁界プローブにおいて、前記金属薄膜の
断面形状を前記基板に対して1/1以下で1/100以
上の扁平形状としたので、渦電流損失を低下させること
ができ、かつ、感度を大きくすることができる。
【0052】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載のEMC用近磁界プローブにおいて、前記傾斜面が異
方性エッチングにより形成されたものからなるので、コ
ストを低減することができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載のEMC用近磁界プローブにおいて、前記基板が石英
ガラス若しくは硼珪酸ガラス、ジルコニア、アルミナ等
のガラス及びセラミックからなり、前記傾斜面がダイシ
ングによって形成したものであるので、インダクティブ
なEMC用近磁界プローブにおける誘電損失を減少させ
ることが可能となり、プリント配線基板等の微小な電流
元からの近接磁界を検出する上で必要な感度の増大を実
現できる。
【0054】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載のEMC用近磁界プローブにおいて、前記基板はYI
G等の磁性体からなり、前記傾斜面がダイシングによっ
て形成したものであるので、巻き線の透磁率を向上させ
て感度を向上させることができる。
【0055】請求項6記載の発明によれば、請求項2記
載のEMC用近磁界プローブを作製方法であって、あら
かじめ薄板形状のSi若しくはガラス若しくはセラミッ
クからなる前記基板の上に前記巻き線を作製し、その後
にこれを前記支持部材の傾斜面に貼り付けるので、小電
流元から発生した磁界による発生電圧をそのまま検出す
ることが困難である場合に、より低損失な構成が実現で
きる。
【0056】請求項7記載の発明によれば、請求項2記
載のEMC用近磁界プローブを作製方法であって、レプ
リカ法を用いて前記基板を薄く作製して該基板の上に前
記巻き線を作製し、これを前記支持部材の傾斜面に貼り
付けるので、小電流元から発生した磁界による発生電圧
をそのまま検出することが困難である場合に、より低損
失な構成が実現できる。
【0057】請求項8記載の発明によれば、各磁界成分
を検出するための同一平面内で空間分解能が大きな検出
用コイルと空間分解能が小さな検出用コイルとを一体化
して形成したので、計測上必要な分解能は確保し、か
つ、計測時に問題となる計測時間を低減させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例を示す平面図及び断面
図である。
【図2】同第1実施形態例を作製する方法の一例の各工
程を示す工程図である。
【図3】本発明の第2実施形態例を示す平面図及び断面
図である。
【図4】プローブ部の断面寸法を変えて作製したEMC
用近磁界プローブの感度の評価を示す図である。
【図5】本発明の第4実施形態例を作製する方法の一例
の各工程を示す工程図である。
【図6】本発明の第5実施形態例を作製する方法の一例
の各工程を示す工程図である。
【図7】本発明の第6実施形態例を作製する方法の一例
の各工程を示す工程図である。
【図8】本発明の第7実施形態例を作製する方法の一例
の各工程を示す工程図である。
【図9】本発明の第8実施形態例の各工程を示す工程図
である。
【図10】本発明の第9実施形態例の一部を拡大して示
す平面図である。
【図11】同第9実施形態例を示す平面図及び断面図で
ある。
【符号の説明】
11、25、32、45、56、65、72、73
プローブ部 12、26、47、79a〜79d 伝送路 13、20、29、44、51、67、71 基板 16、28、42、77 支持部材 17、27 角錐構造 18 インピーダンス変換部 35、48、80a〜80d 導線 43、78 溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面が絶縁されたフレキシブルな基板と、
    この基板の上に1平面上で構成された金属薄膜からなり
    傾斜して設けられて対象物の近磁界ベクトルを検出する
    1ターン若しくは複数ターンの巻き線とを備えたことを
    特徴とするEMC用近磁界プローブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のEMC用近磁界プローブに
    おいて、前記金属薄膜の断面形状を前記基板に対して1
    /1以下で1/100以上の扁平形状としたことを特徴
    とするEMC用近磁界プローブ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のEMC用近磁界プローブに
    おいて、前記傾斜面が異方性エッチングにより形成され
    たものからなることを特徴とするEMC用近磁界プロー
    ブ。
  4. 【請求項4】請求項2記載のEMC用近磁界プローブに
    おいて、前記基板が石英ガラス若しくは硼珪酸ガラス、
    ジルコニア、アルミナ等のガラス及びセラミックからな
    り、前記傾斜面がダイシングによって形成したものであ
    ることを特徴とするEMC用近磁界プローブ。
  5. 【請求項5】請求項2記載のEMC用近磁界プローブに
    おいて、前記基板はYIG等の磁性体からなり、前記傾
    斜面がダイシングによって形成したものであることを特
    徴とするEMC用近磁界プローブ。
  6. 【請求項6】請求項2記載のEMC用近磁界プローブを
    作製方法であって、あらかじめ薄板形状のSi若しくは
    ガラス若しくはセラミックからなる前記基板の上に前記
    巻き線を作製し、その後にこれを前記支持部材の傾斜面
    に貼り付けることを特徴とするEMC用近磁界プローブ
    の作製方法。
  7. 【請求項7】請求項2記載のEMC用近磁界プローブを
    作製方法であって、レプリカ法を用いて前記基板を薄く
    作製して該基板の上に前記巻き線を作製し、これを前記
    支持部材の傾斜面に貼り付けることを特徴とするEMC
    用近磁界プローブの作製方法。
  8. 【請求項8】各磁界成分を検出するための同一平面内で
    空間分解能が大きな検出用コイルと空間分解能が小さな
    検出用コイルとを一体化して形成したことを特徴とする
    EMC用近磁界プローブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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