JPH0976745A - ファスナーおよびその製造方法 - Google Patents
ファスナーおよびその製造方法Info
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- JPH0976745A JPH0976745A JP7238594A JP23859495A JPH0976745A JP H0976745 A JPH0976745 A JP H0976745A JP 7238594 A JP7238594 A JP 7238594A JP 23859495 A JP23859495 A JP 23859495A JP H0976745 A JPH0976745 A JP H0976745A
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Abstract
持し、変形、浮上がり、剥離等が生じることなく、ウイ
ンドウモールを車体パネルに安定して取付けることが可
能なファスナーおよびその効率的な製造方法を得る。 【解決手段】 アッパー部5よりもサイド部6の高さが
高い側部フランジを有する車体パネル2の開口縁にウイ
ンドウモールディング3を取付けるファスナー4であっ
て、帯状の本体部11の下端部11bが長手方向に沿っ
てほぼ直線状に形成され、この下端部から上端部11a
および係止部12に至る距離が変化しており、上端部1
1aが側部フランジ2bの上端部にほぼ対応した非直線
状に形成されたファスナー4を、押出成形により断面形
状を変化させて製造する。
Description
モールディングを取付けるための長尺合成樹脂製のファ
スナー、特にアッパー部よりもサイド部の高さが高い車
体パネルの開口縁に沿ってウインドウモールディングを
取付けるためのファスナー、およびその製造方法に関す
るものである。
す正面図であり、1はウインドウプレート、2は車体パ
ネル、3はウインドウモールディング、4はファスナー
である。ウインドウプレート1の外周縁と車体パネル2
の開口部の間隙に沿って取付けられるウインドウモール
ディング3として、アッパー部5ではリップ3aがウイ
ンドウプレート1に近接してフラッシュな面を形成し、
サイド部6ではウインドウプレート1から離間して水受
部を形成するように、コーナー部7で徐々に変化して連
続一体的に形成されたものが提案されている(例えば実
開平1−141853号)。このウインドウモールディ
ング3は、サイド部6においてウインドウプレート1上
の雨水を水受部に集めて流下させ、サイドウインドウへ
の横流れを防止するようになっている。
取付ける車体パネル2の開口部には、アッパー部5より
もサイド部6の高さが高いものがある。この場合、ウイ
ンドウプレート1の外周縁部を取付ける車体パネル2の
底部フランジ2aを基準面とすると、側部フランジ2b
の高さが変化することになる。
部フランジ2aおよび側部フランジ2bの高さを示す展
開図である。ほぼ一般的な車両においてはコーナー部7
における底部フランジ2aを結ぶ面を基準面8とする
と、底部フランジはアッパー部5の中間部分において基
準面8から50〜80mm、サイド部6の中間部分にお
いて10〜30mmの範囲で車外側に凸の湾曲状になっ
ているが、両サイド部6、6にアッパー部5を加えた全
長ほぼ2200〜2600mmに比較するとほぼ直線に
近い線上にある。側部フランジ2bの高さはアッパー部
5で低く、サイド部6ではアッパー部5よりも高くなっ
ており、コーナー部7またはその付近は高さが徐々に変
化する変化部9となっている。2b′は高さがさらに高
く、かつ全体が徐々に変化する側部フランジの例を示し
ている。
ファスナー4は、側部フランジ2bの高さに対応して、
基準面からの高さが変化する必要がある。ところがウイ
ンドウモールディング3の取付部は全長にわたってほぼ
同一形状、同一寸法となっており、これを車体パネルの
外表面に取付けるため、ファスナー4の上端部から一定
距離の部分に係止部を形成する必要がある。このためフ
ァスナーの上端部は高さが変わるにもかかわらず、上部
の断面形状はほぼ同一形状なる。
に示された従来のファスナー4を示す斜視図である。フ
ァスナー4は、帯状の本体部11の上端部11aと下端
部11bの中間部から係止部12が突出した形状になっ
ている。このうち上端部11aが直線状となるように、
係止部12を含む上部が同形状に形成され、下端部11
bの突出長さをアッパー部5とサイド部6の境界付近の
変化部で変化させることにより、実質的にファスナー4
の高さが変化している。上記のファスナー4は、合成樹
脂の押出成形により、係止部12を含む同じ断面形状の
上部を固定オリフィスから押出し、突出長さの変化する
下部を可変オリフィスから押出すことにより製造されて
いる。
線状となり、下端部11bは非直線状となっているが、
下端部11bを取付ける車体パネル2の底部フランジ2
aは、ウインドウプレート1に対応して基準面8に近い
面となっているので、非直線状の下端部11bを底部フ
ランジ2aに取付けるためには、高さが変化する変化部
9において、ファスナー4を面方向に大きく変形させて
側部フランジに固着する必要がある。
を大きく変形させて側部フランジに固着するのは困難で
あり、また取付後はその復元力により、経時的にファス
ナー4が浮上がって、側部フランジ2bから剥離し、ウ
インドウモールディング3も車体パネル2から浮上がる
という問題点がある。
問題点を解決するため、取付が容易で、取付後は安定な
取付状態を維持し、変形、浮上がり、剥離等が生じるこ
となく、ウインドウモールを車体パネルに安定して取付
けることが可能なファスナーおよびその効率的な製造方
法を得ることである。
ーおよびその製造方法である。 (1)アッパー部よりもサイド部の高さが高い車体パネ
ルの開口縁に沿ってウインドウモールディングを取付け
るための長尺合成樹脂製のファスナーであって、車体パ
ネルの窓開口縁の側部フランジに、アッパー部からコー
ナー部を経てサイド部に至る長手方向に沿って連続して
固着される帯状の本体部と、前記本体部と一体に成形さ
れ、その表面側で本体部の上端部と下端部との間の位置
から窓開口の中心側に向けて、長手方向に連続して突出
する係止部とからなり、自由状態において前記本体部の
下端部は、長手方向に沿って車体パネルの底部フランジ
にほぼ対応するほぼ直線状態を保ち、この下端部から上
端部に至る距離は、側部フランジの高さにほぼ対応し
て、アッパー部よりもサイド部の距離が大きくなり、こ
れにより上端部はアッパー部とサイド部とで非直線状を
保ち、かつ本体部の下端部から係止部までの距離は、側
部フランジの高さの増減にほぼ対応して、アッパー部よ
りもサイド部の距離が大きくなり、これにより係止部は
アッパー部とサイド部とで非直線状を保つとともに、非
直線状の上端部とほぼ平行になっていることを特徴とす
るファスナー。 (2)本体部の上端部とほぼ平行に形成された第1の固
着材、および本体部の下端部とほぼ平行に形成された第
2の固着材を、本体部の裏面側に有する上記(1)記載
のファスナー。 (3)本体部の下端部とほぼ平行となるように、本体部
の全長にわたって本体部と一体的に設けられた耐伸縮性
の材料からなる芯材を有する上記(1)または(2)記
載のファスナー。 (4)本体部の下端部から上端部および係止部に至る距
離はコーナー部またはその近傍で徐々に変化している上
記(1)ないし(3)のいずれかに記載のファスナー。 (5)本体部の下端部が窓開口部中心側に湾曲している
上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のファスナ
ー。 (6)係止部が断面釣針状に形成されている上記(1)
ないし(5)のいずれかに記載のファスナー。 (7)長手方向の中間位置から一定の位置にマーキング
が形成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載のファスナー。 (8)アッパー部よりもサイド部の高さが高い車体パネ
ルの開口縁に沿ってウインドウモールディングを取付け
るための長尺合成樹脂製のファスナーを押出成形により
製造する製造方法であって、車体パネルの窓開口縁の側
部フランジに、アッパー部からコーナー部を経てサイド
部に至る長手方向に沿って連続して固着される帯状の本
体部と、前記本体部と一体に成形され、その表面側で本
体部の上端部と下端部との間の位置から窓開口の中心側
に向けて、長手方向に連続して突出する係止部とからな
る長尺材を、自由状態において前記本体部の下端部が長
手方向に沿ってほぼ直線状態を保ち、この下端部から上
端部に至る距離が、アッパー部よりもサイド部で大きく
なり、これにより上端部はアッパー部とサイド部とで非
直線状を保ち、かつ本体部の下端部から係止部までの距
離がアッパー部よりもサイド部で大きくなり、これによ
り係止部はアッパー部とサイド部とで非直線状を保つと
ともに、非直線状の上端部とほぼ平行になっているよう
に、押出し長さに応じて押出成形型のオリフィスを変位
させて、合成樹脂の押出成形により長尺材を得る工程
と、得られた長尺材をアッパー部からコーナー部を経て
サイド部に至る部分を含む所定の長さに切断する工程と
を含むことを特徴とするファスナーの製造方法。 (9)長尺材またはファスナーの本体部の裏面側に、本
体部の上端部とほぼ平行に第1の固着材、本体部の下端
部とほぼ平行に第2の固着材を形成する工程を含む上記
(8)記載の方法。 (10)長尺材の押出成形に際して、本体部の下端部とほ
ぼ平行な位置に、耐伸縮性の芯材を一体化させる工程を
含む上記(8)または(9)記載の方法。 (11)長尺材の押出成形に際して、押出成形型に所定形
状のオリフィスをそれぞれ有する固定ダイと可動ダイを
設け、固定ダイにより長尺材の下端部をほぼ直線状に形
成し、可動ダイにより長尺材の上端部および係止部を形
成し、可動ダイの移動により、前記下端部を基準にして
前記上端部および係止部の位置を変動させて押出成形す
るようにした上記(8)ないし(10)のいずれかに記載
の方法。 (12)押出成形後に、長尺材の下端部を湾曲状に変形さ
せるようにした上記(8)ないし(11)のいずれかに記
載の方法。 (13) 長尺材の押出成形に際して、アッパー部の中間
位置から一定の位置にマーキングを形成する上記(8)
ないし(12)のいずれかに記載の方法。
ゴムを含み、その材質は制限されないが、弾性と比較的
剛性を有する樹脂、例えばポリアミド樹脂(ナイロン)
が好ましい。また芯材としては、耐伸縮性材料例えば黄
銅線やステンレス鋼等の金属細線、条、ガラス繊維スト
ランドなどが使用できる。
部の間の位置から窓開口側に突出する係止部とから構成
される。本体部は完全な平板状であってもよいが、車体
パネルの側部フランジの形状に対応して、上端部で車体
パネルの外表面側に湾曲し、下端で窓開口の中心側に湾
曲しているのが好ましい。係止部はウインドウモールデ
ィングの係合部と係合できるように、横方向から上向き
に湾曲して突出する断面釣針状に形成されているのが好
ましい。この係止部を含むファスナーの上部は同断面形
状に形成される。
ランジにほぼ対応して、ほぼ直線状態を保ち、この下端
部を基準として下端部から上端部および係止部に至る距
離は、側部フランジの高さに対応して変化し、これによ
り上端部および係止部は非直線状態を保つが、上記変化
はコーナー部またはその付近で徐々に変化しているのが
好ましい。
の本体部と係止部が一体的に形成されたものであり、請
求項8の方法により製造される。請求項2のファスナー
は請求項1のファスナーの本体部の裏面側に、第1およ
び第2の固着材が形成されたものであり、請求項9の方
法により製造される。請求項3のファスナーは請求項1
または2のファスナー本体部に耐伸縮性の芯材が一体化
されているものであり、請求項10の方法により製造さ
れる。請求項8ないし10の方法において、断面形状を
変化させるためには、請求項11の方法を採用すること
ができる。請求項5のファスナーは請求項12の方法に
より製造される。
パネルの側部フランジに取付けられるが、このとき長手
方向ではマーキングを車体パネルの基準に合わせるのが
好ましく、高さ方向では本体部の下端部を底部フランジ
に当接させてこの底部フランジを基準とし、上端部を側
部フランジの上端にかかるように固着させる。この場
合、本体部の形状は側部フランジにほぼ対応する形状と
なり、下端部は底部フランジに対応するほぼ直線状とな
っているので、面方向に大きく変形させることなくその
まま取付けることができ、取付けは容易である。
ールディングをその係合部を係止させて取付けるが、従
来のような復元力は生じないので、取付状態は安定し、
変形、浮上がり、剥離等が生じることがない。このた
め、ウインドウモールディングを安定した取付状態を維
持することができる。
により説明する。図1は一実施形態のファスナーの取付
前の状態を示す正面図であり、取付後の展開図も同様に
表われる。図2はファスナーの取付状態を示し、(a)
は図1および図10のA−A断面図、(b)はB−B断
面図、(c)はC−C断面図で、それぞれアッパー部、
コーナー部およびサイド部の断面を示す。図3は取付前
のファスナーのアッパー部を示す図1のA−A断面図で
ある。
うな構造を有しているが、ウインドウプレート1に対応
して形成される底部フランジ2aから立上がる側部フラ
ンジ2bの高さが図2に示すように、サイド部6で
H1、コーナー部7でH2、アッパー部5でH3の高さを
有し、H1>H2>H3の関係となっている。コーナー部
7におけるH2の高さは、変化部9の範囲で徐々に変化
している。
この帯状の本体部11の中間部から断面釣針状に突出す
る係止部12とが、ポリアミド樹脂等のように弾性を有
する合成樹脂の押出成形により一体的に形成されてい
る。本体部11の内部には本体部11の樹脂よりも耐伸
縮性の2本の芯材13が長手方向の全長に埋込まれて本
体部11と一体化されている。本体部11の下端部11
bは自由状態で底部フランジ2aとほぼ対応するよう
に、ほぼ直線状に形成されている。なおこのファスナー
4は、後でコーナー部7で車体パネルの曲りに沿って曲
げて取付けるものであるから、厚さ方向の曲げを阻害し
ないような形状、材質のものが好ましく、具体的には金
属細線(ワイヤー)、ガラス繊維ストランド等を使用す
るのが好ましい。テープ状の芯材を使用するときには、
本体部11と平行になるように埋込めば、厚さ方向の曲
げを阻害しない。
11aに至る距離は、側部フランジ2bの高さにほぼ対
応して、アッパー部5の距離W3よりもサイド部6の距
離W1の方が大きくなり、両者の境界部の変化部9の距
離W2が徐々に変化している。これにより上端部11a
は側部フランジ2bの上端部の形状にほぼ対応する非直
線状に形成されている。なお図1における三角印Mはマ
ーキングを示し、このマーキングMはファスナー4の全
長の中間位置C/L(車体パネルのアッパー部の幅方中
心位置に対応する)からL3aだけ離れた位置に2ケ所設
けられている。L3aは中間位置C/Lに設けてもよい
が、実際上はL3a=300〜400mmの位置に設けて
おくと、ファスナー取付時のアクセス上便利である。こ
のマーキングMは、後述するように、ファスナー4を車
体パネル2に取付ける際の長手方向の基準位置として使
用されるもので、マーキングMとしては本体部11とは
異色のペイント、プリント、ファスナー4の一部に設け
た切欠、孔等で形成できる。
かつH1≒W1、H2≒W2、H3≒W3の関係にある。下端
部11bから係止部12に至る距離も側部フランジ2b
の高さの増減に対応して変化し、係止部12の上端部1
2aおよび下端部12bも本体部11の上端部11aと
平行な非直線状に形成されている。本体部11の下端部
11bから係止部12の上端部12aに至るアッパー部
5、コーナー部7およびサイド部6の距離をそれぞれh
1、h2、h3とすると、h1>h2>h3の関係がある。
はその若干下の平面部分を境として、上部4aは下端部
11bからの距離は変動するが、同じ断面形状を有する
同断面形状部となり、下部4bは下端部11bから上部
4a側に向けた突出長さが変動する変化断面形状部とな
っている。芯材13は本体部11の下端部11bと平行
に配置され、芯材13同志も平行に配置されている。こ
のため、下部4bの形状(長さ)変化により、芯材13
の本体部11における埋込位置は変化する。
れているが、上端部11a付近は先細で車体パネル2の
側部フランジ2bの上面側に対応して湾曲し、下端部1
1b付近は側部フランジ2bの下面側に対応して窓開口
14の中心側に湾曲している。係止部12は本体部11
から横向きに突出したのち上方(車外側方向)に向きを
変え、さらに本体部11側に係合部12cが突出し、全
体的に断面釣針状に形成されている。
側)には、上端部11aとほぼ平行に第1の固着材15
aが、また下端部11bとほぼ平行に同様の第2の固着
材15bが形成されている。これらの固着材15a、1
5bは一定幅にスリットした両面粘着テープ、接着材層
等の固着性材料からなり、ファスナー4を車体パネル2
の側部フランジ2bに固着可能にする。
断面を示すウインドウモールディング3はリップ3aが
アッパー部5ではウインドウプレート1に近接してフラ
ッシュな面を形成し、サイド部6で離間して水受部3b
が形成され、コーナー部7またはその近くではその中間
の構造となっており、取付脚3cを係止部12に係合さ
せることにより、ファスナー4に取付けられるようにな
っている。
フランジ2aの面にほぼ対応する断面形状を有し、長手
方向にはほぼ直線状に形成され、本体部11の形状は側
部フランジ2bにぼぼ対応する形状となっているから、
従来のようにコーナー部においてファスナー4の本体部
11を面方向に大きく変形させる必要はなく、そのまま
の状態でマーキングMを車体パネル2の底部フランジ2
aおよび/または側部フランジ2bに設けた例えば突起
等の基準に一致させて側部フランジ2bに対向させ、下
端部11bを底部フランジ2aに当接させ、上端部11
aが側部フランジ2bの上端部にかかるように固着させ
て、コーナー部7で厚さ方向に曲げて車体パネル2に取
付ける。なお、このファスナー4はウインドウモールデ
ィング3を取付ける前に車体パネル2に取付けられる。
またコーナー部7で厚さ方向に曲げるときに、係止部1
2および下端部11bには圧縮応力が発生するが、実用
上の限度を超える応力が発生する場合には係止部12お
よび下端部11bに細幅のスリットや切欠きを複数個設
けておけばよい。このように部分的にスリットや切欠き
を設けたものであっても、本願では長手方向に連続する
ものとして説明している。
ドウモールディング3の取付脚3cを差し込んで係止部
12cに係合させることにより、ウインドウモールディ
ング3をファスナー4に取付ける。このとき係止部12
は側部フランジ2bの上端からほぼ同距離に連続して配
置されているから、その高さの変化に対応してウインド
ウモールディングの取付高さも変わる。これによりリッ
プ3aはアッパー部5ではウインドウプレート1の外表
面に近接してフラッシュ面を形成し、サイド部6では離
間して水受部3bが形成され、ウインドウプレート上の
雨水を集めて流下させ、ウインドウプレート1上の水が
ウインドウモールディング3を横切って流れるのを防
ぐ。
をコーナー部またはその近くで面方向に変形させること
なく、そのまま取付けることができるので取付けは容易
である。またファスナーの取付状態においては、従来の
ような本体部11の復元力は生じないので、取付状態は
安定し、変形、浮上がり、剥離等が生じることがない。
このため、ウインドウモールディング3の安定した取付
状態を維持することができる。
り、ファスナー4の長手方向の寸法安定性が向上し、製
造に際して所定の位置に正確に変化断面部を形成でき、
ファスナーとしての使用に際して伸縮が防止される。ま
た本体部11の上端部11aが車体パネル2の上面側に
湾曲し、下端部11bが窓開口14の中心側に湾曲して
いると、側部フランジ2bの上端および下端部の曲面部
にフィットして、ファスナー4の取付時の基準として使
用できるので、固着が容易にかつ正確に行なえる。
図である。図中、21はアンコイラ、22は送出量検出
器、23は押出成形型、24a、24bは第1および第
2の整形機、25は冷却装置(加硫装置)、26は引取
機、27は引取量検出器、28は固着材貼付機、29は
切断機、30は制御装置である。
1から金属ワイヤー等の芯材13を送出し、ロータリ式
エンコーダ等の送出量検出器22で芯材13の送出量を
検出して制御装置30に信号を送り、その後芯材13を
連続して押出成形型23に供給して押出成形を行う。押
出成形型23では芯材13を埋込むように、押出機31
から軟化した樹脂(ゴムを含む)を固定ダイ32に押出
し、可動ダイ32により図2に示すファスナー4の左サ
イド部6、左コーナー部7、アッパー部5、右コーナー
部7、右サイド部6の断面形状の繰返し形状を連続して
形成して、押出成形し、整形機24で整形して長尺材2
0を形成する。芯材13の表面には樹脂との固着性を高
めるために接着剤等のコーティングをしておくのが好ま
しい。
図5のE−E断面図、図7(a)は図5のF−F断面
図、図8は図6のG−G断面図である。押出成形型23
の固定ダイ32では、芯材ホルダ34から供給される芯
材13を埋込むとともに本体部11を形成するように、
樹脂流路35aおよび係止部12を形成する樹脂流路3
5bから同期して樹脂36を押出し、長尺材20を押出
成形する。固定ダイ32には樹脂流路35a、35bに
対応して、オリフィス37a、37bが独立して開口し
ており、これらから押出された樹脂36は可動ダイ33
内で合流して互いに融着するように構成されている。
固定ダイ32のオリフィス37a、37bを部分的に塞
ぐように配置され、サーボモータやパルスモータ等のモ
ータ、あるいはシリンダ等の駆動装置38により、ガイ
ドレール39に沿って上下動可能となっており、オリフ
ィス41が開口している。図5における可動ダイ33の
実線位置はアッパー部5を成形する上限位置を示し、2
点鎖線33aの位置はサイド部6を成形する上限位置を
示す。なお、図5に関する説明においては、紙面上の左
側を上、上側、上部とし、右側を下、下側、下部として
いる。
り、オリフィス41は41aに移動するが、オリフィス
41の移動範囲をカバーするように、固定ダイ32のオ
リフィス37a、37bは開口している。すなわちオリ
フィス37aは実線で示された上下端を有する縦に細長
い長方形状に開口し、その上端部は可動ダイ33の上端
部より高く開口している。
び下部の曲線に対応する曲線状の上辺および下辺を有す
る平行四辺形状に開口しているが、図5には破線37b
で示されている。固定ダイ32のオリフィス37aは可
動ダイ33の移動範囲を越えて上部に開口しているた
め、余分の樹脂36bが排出されているので、可動ダイ
33の移動による固定ダイ32のオリフィスの面積は実
質的に変化せず、従ってオリフィスの部分における樹脂
圧の変化はなく、樹脂流に流速の変動や乱流は生じな
い。
形機24aが固着され、可動ダイ33とともに上下動す
るようになっている。第1の整形機24aは長尺材20
の上端部20a付近を湾曲させるように、ねじれガイド
型が採用されている。さらに可動ダイ33の下流側の離
れた位置には、固定ダイ32に対して固定位置を保って
第2の整形機24bが設けられ、1対の回転する整形ロ
ーラ42、43の整形面42a、43a間に長尺材20
の下端部20bを挟んで湾曲させるようになっている。
整形ローラ42、43を支持するガイド42b、43b
は逆ねじ棒44の回転により間隔を調整するようになっ
ている。
ダイ32のオリフィス37a、37bから押出される樹
脂36は部分的に可動ダイ33に遮ぎられ、オリフィス
37a、37bおよび41が一致した部分から長尺材2
0が押出される。このため固定ダイ32の上流の芯材1
3の送出量検出装置22の送出量信号に基づき制御装置
30の指令によって駆動装置38が駆動して可動ダイ3
3が上下動して、実線の下限位置33から2点鎖線の上
限位置33aまで移動することによって、断面形状の変
化する長尺材20が得られる。なお、芯材13は耐伸縮
性の材料なので芯材13の送出量は長尺材20の押出量
に実質的に一致する。従って長尺材20の押出量を直接
測定しなくても、押出量の代用値として使用し得る。
定ダイ32のオリフィス37aによってほぼ直線状に形
成され、本体部11の上部および係止部12が一体化し
た部分は可動ダイ33のオリフィス41によって形成さ
れ、可動ダイ33の移動により、下端部20bに対して
その位置が変動し断面形状の異なる長尺材20が形成さ
れる。なお、芯材13、13は互いに平行でかつ下端部
20bから一定の距離を保って一体化された状態で押出
される。
サイド部6に相当するL1×2の長さ分とどまり、これ
から変化部9に相当するL2の長さ分の時間で下限位置
33から上限位置33aに移動し、この上限位置でアッ
パー部5に相当するL3の長さ分とどまり、さらにL2の
長さ分の時間で下限位置33に戻り、これを繰返す。こ
れにより図1のようにアッパー部5とサイド部6が変化
部9を介して繰返す長尺材20が得られる。なお、図1
で説明したマーキングMは長尺材20の押出成形と同期
して形成するのが好ましく、固定ダイ32の出口側に設
けたペイントスプレー装置(図示せず)から係止部12
側に向けてペイントやインクを間欠的に噴射することで
形成できる。ペイント噴射のタイミングは可動ダイ33
の移動制御と同様に芯材13の送出し量を検出して、噴
射装置を作動させればよい。
0aは、図7(b)の断面形状から可動ダイ33ととも
に上下動する第1の整形機24aにガイドされて進むこ
とにより、係止部12とは逆方向に湾曲し、図7(c)
の断面形状になる。また下端部20bは第2の整形機2
4bの整形ローラ42、43の整形面42a、43a間
を通過することにより、上端部20aとは逆方向に湾曲
する。
図4に示す冷却装置25で冷却(ゴムの場合は加硫)
し、引取機26で引取られる。引取量検出器27は長尺
材20の引取量を検出するもので、送出量検出器22の
代りに設けられるものであり、どちらか一方でよい。引
取られた長尺材20は固着材貼付機28において固着材
15a、15bを貼付する。
H断面図である。固着材貼付機28は固定ローラ51に
長尺材20を受け、アンコイラ53から送出される第1
および第2の固着材15a、15b(この例では片面に
離型紙を有する一定幅の両面粘着テープ)を圧着ローラ
54で圧着して長尺材20の本体部20cの裏面に貼着
する。
b側の一定位置に貼着されるが、長尺材20の下端部2
0bは固定ローラ51の溝51aに係合するため、本体
部11の長さが長くなる(幅が大きくなる)に従い、係
止部12に係合する可動ローラ52は圧縮スプリング5
5を押して52aの位置まで移動する。これに同期して
制御装置30からの指令により、モータ56およびねじ
棒57が回転し、ガイドリール58が58aの位置まで
移動し、第1の固着材15aの固着位置を変える。
a、15bを固着した長尺材20は、制御装置30の指
令により切断機29において、図1のLの長さとなるよ
うにサイド部6の下端末位置に対応する切断位置Xで切
断し、1本のファスナー4が製造される。
させることにより、前記のように断面形状が変化するフ
ァスナーを効率よく製造することができ、上端部11a
および下端部11bの変形、ならびに固着材の形成も容
易である。そして製造のための装置および操作も簡単で
ある。
形状により装置の構成も変わり、例えば本体部11の上
端部11aおよび下端部11bが湾曲しない場合は、整
形機24a、24bは省略される。また固着材貼付機2
8は、固着材が接着剤の場合は塗布機に代わる。さらに
固着材15a、15bは長尺材20の長さLの切断後に
行ってもよい。また芯材13の送出量を検出したが、長
尺材の押出量を直接検出してもよい。
下端部が自由状態では長手方向にほぼ直線状に形成さ
れ、このほぼ直線状の下端部から本体部の上端部および
係止部に至る距離が変化して上端部および係止部が長手
方向に非直線状に形成されているため、被取付部である
車体パネルの側部フランジの形状にほぼ対応する形状の
ファスナーが得られる。このため取付に際し従来のよう
に面方向への変形が不要になり、取付が容易で、取付後
は安定な取付状態を維持する。そして変形、浮上がり、
剥離等が生じることなく、ウインドウモールディングを
車体パネルに対して正確な位置で安定して取付けること
が可能である。
着材を設けると、ファスナーおよび被取付部である側部
フランジの形状に対応した位置に固着材を形成して、固
着性を高めることができる。
体化する。ファスナーの寸法および形状安定性を保つこ
とができ、また製造に際して送出量の基準として、位置
精度を高めることができる。
上端部に至る距離をコーナー部付近で徐々に変えること
により、被取付体である側部フランジの形状に対応した
形状にして固着性を高めることができる。
ことにより、被取付部への適合性を高めることができ、
取付が正確かつ容易になり、取付安定性が高くなる。
にマーキングを形成し、車体パネルの基準点と一致させ
て取付けることにより、長手方向でズレのない正確な位
置にファスナーを取付けることができる。
形により断面形状を変化させて長尺材を形成し、これを
切断するようにしたので、簡単な装置と操作により、上
記のファスナーを効率よく製造することができる。
2の固着材を形成する工程を付加することにより、固着
性の高いファスナーを容易に製造することができる。
材を一体化させることにより、送出量を検出して断面変
化のための正確な位置基準とすることができ、長尺材の
伸縮を防止して位置精度の高いファスナーを製造するこ
とができる。
び可動ダイを有する押出成形型を用いてファスナーを製
造することにより、本体部の下端をほぼ直線状に形成
し、本体部の上部および係止部を同断面形状のまま突出
位置のみを変えたファスナーを容易に製造することがで
きる。
長尺材の下端部を変形させることにより、下端部がほぼ
直線状を保ち、かつ湾曲したファスナーを容易に製造す
ることができる。
期してマーキングを形成することにより、所定の位置に
マーキングを形成したファスナーを容易に製造すること
ができる。
面図である。
び図10のA−A断面図、(b)はB−B断面図、
(c)はC−C断面図である。
る。
は長尺材の一部の断面図である。
る。
開図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 アッパー部よりもサイド部の高さが高い
車体パネルの開口縁に沿ってウインドウモールディング
を取付けるための長尺合成樹脂製のファスナーであっ
て、 車体パネルの窓開口縁の側部フランジに、アッパー部か
らコーナー部を経てサイド部に至る長手方向に沿って連
続して固着される帯状の本体部と、 前記本体部と一体に成形され、その表面側で本体部の上
端部と下端部との間の位置から窓開口の中心側に向け
て、長手方向に連続して突出する係止部とからなり、 自由状態において前記本体部の下端部は、長手方向に沿
って車体パネルの底部フランジにほぼ対応するほぼ直線
状態を保ち、 この下端部から上端部に至る距離は、側部フランジの高
さにほぼ対応して、アッパー部よりもサイド部の距離が
大きくなり、これにより上端部はアッパー部とサイド部
とで非直線状を保ち、 かつ本体部の下端部から係止部までの距離は、側部フラ
ンジの高さの増減にほぼ対応して、アッパー部よりもサ
イド部の距離が大きくなり、これにより係止部はアッパ
ー部とサイド部とで非直線状を保つとともに、非直線状
の上端部とほぼ平行になっていることを特徴とするファ
スナー。 - 【請求項2】 本体部の上端部とほぼ平行に形成された
第1の固着材、および本体部の下端部とほぼ平行に形成
された第2の固着材を、本体部の裏面側に有する請求項
1記載のファスナー。 - 【請求項3】 本体部の下端部とほぼ平行となるよう
に、本体部の全長にわたって本体部と一体的に設けられ
た耐伸縮性の材料からなる芯材を有する請求項1または
2記載のファスナー。 - 【請求項4】 本体部の下端部から上端部および係止部
に至る距離はコーナー部またはその近傍で徐々に変化し
ている請求項1ないし3のいずれかに記載のファスナ
ー。 - 【請求項5】 本体部の下端部が窓開口部中心側に湾曲
している請求項1ないし4のいずれかに記載のファスナ
ー。 - 【請求項6】 係止部が断面釣針状に形成されている請
求項1ないし5のいずれかに記載のファスナー。 - 【請求項7】 長手方向の中間位置から一定の位置にマ
ーキングが形成されている請求項1ないし6のいずれか
に記載のファスナー。 - 【請求項8】 アッパー部よりもサイド部の高さが高い
車体パネルの開口縁に沿ってウインドウモールディング
を取付けるための長尺合成樹脂製のファスナーを押出成
形により製造する製造方法であって、 車体パネルの窓開口縁の側部フランジに、アッパー部か
らコーナー部を経てサイド部に至る長手方向に沿って連
続して固着される帯状の本体部と、 前記本体部と一体に成形され、その表面側で本体部の上
端部と下端部との間の位置から窓開口の中心側に向け
て、長手方向に連続して突出する係止部とからなる長尺
材を、 自由状態において前記本体部の下端部が長手方向に沿っ
てほぼ直線状態を保ち、 この下端部から上端部に至る距離が、アッパー部よりも
サイド部で大きくなり、これにより上端部はアッパー部
とサイド部とで非直線状を保ち、 かつ本体部の下端部から係止部までの距離がアッパー部
よりもサイド部で大きくなり、これにより係止部はアッ
パー部とサイド部とで非直線状を保つとともに、非直線
状の上端部とほぼ平行になっているように、押出し長さ
に応じて押出成形型のオリフィスを変位させて、合成樹
脂の押出成形により長尺材を得る工程と、 得られた長尺材をアッパー部からコーナー部を経てサイ
ド部に至る部分を含む所定の長さに切断する工程とを含
むことを特徴とするファスナーの製造方法。 - 【請求項9】 長尺材またはファスナーの本体部の裏面
側に、本体部の上端部とほぼ平行に第1の固着材、本体
部の下端部とほぼ平行に第2の固着材を形成する工程を
含む請求項8記載の方法。 - 【請求項10】 長尺材の押出成形に際して、本体部の
下端部とほぼ平行な位置に、耐伸縮性の芯材を一体化さ
せる工程を含む請求項8または9記載の方法。 - 【請求項11】 長尺材の押出成形に際して、押出成形
型に所定形状のオリフィスをそれぞれ有する固定ダイと
可動ダイを設け、固定ダイにより長尺材の下端部をほぼ
直線状に形成し、可動ダイにより長尺材の上端部および
係止部を形成し、可動ダイの移動により、前記下端部を
基準にして前記上端部および係止部の位置を変動させて
押出成形するようにした請求項8ないし10のいずれか
に記載の方法。 - 【請求項12】 押出成形後に、長尺材の下端部を湾曲
状に変形させるようにした請求項8ないし11のいずれ
かに記載の方法。 - 【請求項13】 長尺材の押出成形に際して、アッパー
部の中間位置から一定の位置にマーキングを形成する請
求項8ないし12のいずれかに記載の方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP23859495A JP3598606B2 (ja) | 1995-09-18 | 1995-09-18 | ファスナーおよびその製造方法 |
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JPH0976745A true JPH0976745A (ja) | 1997-03-25 |
JP3598606B2 JP3598606B2 (ja) | 2004-12-08 |
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-
1995
- 1995-09-18 JP JP23859495A patent/JP3598606B2/ja not_active Expired - Fee Related
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