JPH09753A - 切断具 - Google Patents

切断具

Info

Publication number
JPH09753A
JPH09753A JP15124895A JP15124895A JPH09753A JP H09753 A JPH09753 A JP H09753A JP 15124895 A JP15124895 A JP 15124895A JP 15124895 A JP15124895 A JP 15124895A JP H09753 A JPH09753 A JP H09753A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
blade body
width
cut
receiving portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15124895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3346681B2 (ja
Inventor
Hiroshi Hamashima
浩 浜島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP15124895A priority Critical patent/JP3346681B2/ja
Publication of JPH09753A publication Critical patent/JPH09753A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3346681B2 publication Critical patent/JP3346681B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Knives (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】手で把握することにより、第1部材10と第2
部材20の一方部材に備えたセラミックス製刃体11を
他方部材の受け部21に当接させるように変移可能とす
るとともに、上記受け部21における刃体11と当接す
る部分に刃体11の幅に対して1/3〜2/3の幅を持
った凹部を備え、さらに上記刃体11の刃付け角を15
〜35°とし、刃体11を平面視したときの刃先角αを
40〜130°とするとともに、刃先近傍の表面を中心
線平均粗さ(Ra)1.5μm以下とする。 【効果】滑らかで軽い優れた切れ味を有し、かつ長期間
良好な切れ味を維持できるとともに極めて衛生的な切断
具1を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば菓子袋やレトル
トパック等の包装用袋を切断して開封するための切断具
や、紙やその他のシート状物体を切断するための切断具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば菓子袋やレトルトパック等
の開封は、ハサミやナイフ等を使用している。
【0003】一方、図6に示すような開封用カッター5
0も使用されている(意匠登録第738898号、第8
19977号公報参照)。この開封用カッター50は、
第1部材51と第2部材52の一方端を一体的に接合し
た接続部53とし、他方端の対向する内側にそれぞれ刃
体54と受け部55を備えたものであった。そして、上
記第1部材51と第2部材52の間に包装用袋等の被切
断物を挿入し、第1部材51と第2部材52を手で握っ
て刃体54と受け部55を当接させ、この状態のままで
横方向に移動させることによって刃体54で被切断物を
切断し、開封するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記開
封用カッター50において、刃体54は金属製であった
ため、長期に渡り使用するとサビ、腐食や摩耗により切
れ味が著しく低下し、またこれに伴って不衛生となるな
どの問題があった。
【0005】また、上記開封用カッター50では、受け
部55が平坦状または凸状であったため、刃体54が一
点で受け部55と当接し、この一点のみで切断していた
ため、切れ味が良くないという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の諸問題
を解決するために、手で把握することにより、第1部材
と第2部材の一方部材に備えたセラミックス製刃体を他
方部材の受け部に当接させるように変移可能とするとと
もに、受け部における刃体と当接する部分に刃体の幅A
に対して1/3〜2/3の幅Bを持った凹部を備えたこ
とを特徴とする。
【0007】また、上記刃体の刃付け角βを15〜35
°とし、刃体を平面視したときの刃先角αを40〜13
0°とするとともに、刃先近傍の表面を中心線平均粗さ
(Ra)1.5μm以下としたことを特徴とするもので
ある。
【0008】
【作用】本発明によれば、刃体をセラミックスで形成し
たことによって、耐摩耗性、耐食性を高くできるため、
初期の切れ味を長期に渡って維持し、また非常に衛生的
となる。さらに、受け部に凹部を備えたことによって、
切断時に刃体が凹部に入り込むため、セラミックス製刃
体のカケを防止できるとともに、被切断物を深く挟み込
んで切れ味を良くすることができる。そのため、滑らか
で軽い切れ味の極めて機能性に優れた切断具を得ること
ができる。
【0009】
【実施例】以下本発明実施例を図によって説明する。
【0010】図1、2に示すように、本発明の切断具1
は、円板状の第1部材10と第2部材20の一方端側を
接続部30で一体的に接続した形状であり、第1部材1
0と第2部材20の他方端側内面には、対向する位置に
刃体11と受け部21をそれぞれ備えている。
【0011】上記第1部材10、第2部材20、接続部
30、受け部21は、いずれも合成樹脂や金属等の弾性
材で一体的に形成され、手で第1部材10と第2部材2
0を押圧すると弾性変形して、刃体11が上部21に当
接するようになっている。
【0012】また、刃体11はセラミックスからなり、
この刃体11は予め支持部材12に接着剤などで接合さ
れ、この支持部材12を第1部材10に接着剤等で接合
してある。このように支持部材12を介することによ
り、刃体11を容易に所定位置に取りつけることができ
る。また、支持部材12の表面側には切断時の移動方向
を示すマーキング12aを備えている。
【0013】この切断具1を使用する場合は、図5に示
すように切断具1の第1部材10と第2部材20の間に
包装用袋等の被切断物40を挿入し、第1部材10と第
2部材20を押圧して刃体11を受け部21に当接さ
せ、この状態で矢印方向に移動させれば、刃体11で被
切断物40を切断し、開封することができる。
【0014】また、上記刃体11と受け部21近傍の拡
大断面図を図3に示すように、受け部21の刃体11と
当接する部分には、刃体11の幅Aに対して1/3〜2
/3の幅Bを持った凹部23が形成されている。さら
に、刃体11を平面視した時の刃先形状は、刃先角αが
40〜130°の三角状で先端は曲面状となっている
が、この先端はエッジ状でも良い。そして、この先端及
び斜辺部には斜面15を形成することによって片刃の刃
先13を形成してある。
【0015】そのため、刃体11を受け部21に当接さ
せた時に、刃先13は凹部23に入り込むため、刃先1
3のカケを防止できるとともに、両者の間の被切断物
(不図示)を深く挟みこむことができ、このまま横方向
に移動させれば、刃体11先端の刃先13だけでなく、
斜辺部分でも切断できることから切れ味を良くすること
ができる。
【0016】なお、受け部21の凹部23の幅Bを刃体
11の幅Aの1/3〜2/3としたのは、1/3未満で
あると刃体11が凹部23に入り込みにくいことから上
記効果が乏しくなり、一方2/3を超えると刃体11と
受け部23の端部で被切断物が咬み混み、切れ味が悪く
なるためである。また、図3では凹部23の形状を曲面
状としたが角形状等としてもよく、刃体11が十分に入
り込むような深さを有していれば良い。
【0017】また、刃体11を平面視した時の刃先角α
を40〜130°としたのは、40゜より小さいと刃先
13がカケ易くなり、一方130゜より大きくなると滑
らかで軽い切れ味が得られなくなるためである。
【0018】さらに、刃体11の断面を図4に示すよう
に、刃体11は平坦面14と一つの斜面15で刃先13
を形成した片刃形状であるが、二つの斜面を形成した両
刃形状でも良い。また、刃付け角βは15〜35°とす
るとともに、刃先13近傍の表面の中心線平均粗さ(R
a)を1.5μm以下としてある。なお、刃先13近傍
とは、上記平坦面14及び/又は斜面15の刃先13近
傍部のことを言う。
【0019】刃付け角βを15〜35°としたのは、1
5゜より小さくなると刃先13が著しくカケ易くなりこ
れに伴い切れ味が悪くなり、また35゜より大きくなる
と切れ味が著しく悪くなるためである。また、刃先13
近傍の中心線平均粗さ(Ra)を1.5μm以下とした
のは、中心線平均粗さ(Ra)が1.5μmより大きく
なると包装用袋等の被切断物が引っかかりやすくなって
切れ味が低下するためである。
【0020】上記実施例において、刃体11を成すセラ
ミックスとしてはさまざまなものを用いることができる
が、強度、靱性の高いジルコニアセラミックスが好まし
い。特に、ZrO2 を主成分とし、Y2 3 、CaO、
MgO、CeO2 等の一種以上を安定化剤として含有し
て成り、平均結晶粒径2μm以下で、正方晶の結晶を5
0モル%以上、好ましくは80モル%以上含むような部
分安定化ジルコニアセラミックスが好適である。
【0021】一方、受け部21は、合成樹脂や金属材等
の比較的軟質な材質を用いることによって、刃体11の
カケを防止することが好ましい。
【0022】また、上記実施例では第1部材10と第2
部材20を一体的に形成して弾性変形させるようにした
が、それぞれ別体で形成し、変移可能なように一端側を
固定した構造とすることもできる。さらに、第1部材1
0と第2部材20の形状、構造は図1、2に示したもの
に限らず、図6に示した形状などさまざまなものとでき
ることは言うまでもない。
【0023】また、本発明の切断具は、包装用袋等の開
封に限らず、紙やその他のシート状物体の切断にも好適
に用いることができる。
【0024】実験例 図1〜4に示す本発明の切断具1について、刃体11の
刃付け角β、刃先13近傍の斜面15の表面粗さ、刃先
角α及び刃先13の形状、受け部21の形状、凹部23
の幅Bと刃体11の幅Aの比を表1の様に加工したもの
を用意した。それぞれアルミ製、紙製の菓子袋、及びレ
トルトパック袋の開封テストにて比較判定を行った。
【0025】ここで、刃体11はジルコニアセラミック
スで形成し、刃付け角βの測定は投影器にて、中心線平
均粗さ(Ra)の測定は触針式表面粗さ測定法JIS−
B0601に準じて行った。
【0026】結果は表1に示す通りである。表1より、
No.1は刃付け角βが15°よりも小さいためカケが
多く発生し、すぐに切れなくなった。No.2は、斜面
15の表面が粗く、受け部21の形状が平らであるため
切れ味が良くない。No.6は、刃先角αが130°よ
りも大きいため切れ味が良くない。No.7は、斜面1
5の表面が粗く、刃先角αが40°未満であるためカケ
が発生し、また受け部21の形状も凸であるために切れ
味が良くない。No.11は、斜面15の表面が粗く、
受け部21の形状も平らであるために切れ味が良くな
い。No.13は、刃付け角βが35°よりも大きく、
受け部21の幅B刃体11の幅Aと同じであるため、被
切断物を噛み込んでしまい切断できなかった。
【0027】これらに対し、本発明の範囲内としたもの
は、いずれも切れ味良好であり優れたものであった。
【0028】
【表1】
【0029】次に、比較例としてステンレス製の刃体1
1を備えたものを用意し、ジルコニアセラミックス製の
刃体11を有する本発明実施例とともに、寿命を比較す
る試験を行った。いずれも、刃付け角βは20゜、斜面
15の中心線平均粗さ(Ra)は0.5μmとし、PP
C用紙を荷重50gfで連続切断した時の切れ味を比較
した。
【0030】結果を表2に示すように、金属(ステンレ
ス)製の刃体11は400mで切れ味が低下し、100
0mでは使用不能となったのに対し、セラミックス製の
刃体11は1000m切断後も良好な切れ味を維持して
いた。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、手
で把握することにより、第1部材と第2部材の一方部材
に備えたセラミックス製刃体を他方部材の受け部に当接
させるように変移可能とするとともに、上記受け部にお
ける刃体と当接する部分に刃体の幅Aに対して1/3〜
2/3の幅Bを持った凹部を備え、さらに上記刃体の刃
付け角βを15〜35°とし、刃体を平面視したときの
刃先角αを40〜130°とするとともに、刃先近傍の
表面を中心線平均粗さ(Ra)1.5μm以下としたこ
とによって、滑らかで軽い優れた切れ味を有し、かつ長
期間良好な切れ味を維持できるとともに極めて衛生的な
切断具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の切断具を示しており、(a)は
平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図2】図1(b)中のX−X線断面図である。
【図3】図1(c)中のY−Y線拡大断面図である。
【図4】図3中のZ−Z線断面図である。
【図5】本発明の切断具の使用方法を説明するための斜
視図である。
【図6】従来の開封用切断具を示す側面図である。
【符号の説明】
1:切断具 10:第1部材 11:刃体 12:支持部材 13:刃先 20:第2部材 21:受け部 22:磁石 23:凹部 30:接続部 40:被切断物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手で把握することにより、第1部材と第2
    部材の一方部材に備えたセラミックス製刃体を他方部材
    の受け部に当接させるように変移可能とするとともに、
    上記受け部における刃体と当接する部分に刃体の幅Aに
    対して1/3〜2/3の幅Bを持った凹部を備えたこと
    を特徴とする切断具。
  2. 【請求項2】上記刃体の刃付け角βを15〜35°と
    し、刃体を平面視したときの刃先角αを40〜130°
    とするとともに、刃先近傍の表面を中心線平均粗さ(R
    a)1.5μm以下としたことを特徴とする請求項1記
    載の切断具。
JP15124895A 1995-06-19 1995-06-19 切断具 Expired - Fee Related JP3346681B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15124895A JP3346681B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 切断具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15124895A JP3346681B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 切断具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09753A true JPH09753A (ja) 1997-01-07
JP3346681B2 JP3346681B2 (ja) 2002-11-18

Family

ID=15514516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15124895A Expired - Fee Related JP3346681B2 (ja) 1995-06-19 1995-06-19 切断具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3346681B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018037622A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 株式会社鍛造 切断具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018037622A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 株式会社鍛造 切断具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3346681B2 (ja) 2002-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190359465A1 (en) Bag Cutter and Piercer
US4631829A (en) Hand-held safety holder for a single-edge razor blade for cutting a sheet or strand
EP1888305B1 (en) Media cutting device
US5337482A (en) Safety blade for utility knife
US4495697A (en) Plasterboard trimming tool
JPS63174898A (ja) きのこを薄切りするための切断装置
JPH04331197A (ja) カッター
EP2241418A1 (en) Scissors
US5505359A (en) Tile cutter
EP0882537A3 (en) Reciprocating saw with clamp for receiving blade in multiple orientations
KR102466745B1 (ko) 블레이드-형태의 절삭 인서트 및 절삭 공구
JPH09753A (ja) 切断具
GB2234699A (en) Cutting device
JP2713709B2 (ja) 刃 物
US4674669A (en) Framing tool
EP1900486B1 (en) Diamond cutter
JPH03170206A (ja) 切削工具
JP3039962U (ja) カッターナイフ
JPH0446713Y2 (ja)
JP2544444Y2 (ja) スローアウェイインサート
JP3020869U (ja) 軟質樹脂管切断具
JP2000135388A (ja) セラミックスライサー
US3541693A (en) Cutting implement
JPH0227803U (ja)
JP2896966B2 (ja) プラスチック成型品用バリ取り具

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070906

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080906

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090906

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100906

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110906

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120906

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees