JPH0975355A - 気腹装置の吸引システム - Google Patents
気腹装置の吸引システムInfo
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- JPH0975355A JPH0975355A JP7232813A JP23281395A JPH0975355A JP H0975355 A JPH0975355 A JP H0975355A JP 7232813 A JP7232813 A JP 7232813A JP 23281395 A JP23281395 A JP 23281395A JP H0975355 A JPH0975355 A JP H0975355A
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Abstract
排出したり、過圧状態の腹腔内から気体を吸引する気腹
装置の吸引システムを提供すること。 【解決手段】気腹装置の吸引システム1は、腹腔内に気
体を送気する送気制御部1Aを構成する気腹装置と、腹
腔内の気体を体外に排出する吸引制御部1Bとで構成さ
れている。送気制御部1Aは、接続ホース2を介して接
続されている腹腔を拡張するCO2 ガスが充填されてい
るガスボンベ3と、このガスボンベ3からの気体を腹腔
内に注入する第1のトラカール6に連通しているチュー
ブ7とで主に構成されている。一方、吸引制御部1B
は、第2のトラカール8に連通して、腹腔内の気体を吸
引する吸引管路9と、この吸引管路9の開閉を制御する
吸引管路開閉手段であるピンチバルブ10と、腹腔内に
充満した煙を排出させるための排煙動作指示を出力する
ためのフットスイッチ22とで主に構成されている。
Description
張された気腹状態の腹腔内で、焼灼処置した際に発生す
る煙を排煙したり、腹腔内気腹時に腹腔内の圧力が過圧
状態になったとき、腹腔内の気体を吸引して過圧状態を
解除する気腹装置の吸引システムに関する。
視鏡観察下で医療処置を行なう手技が広く行われてい
る。最近では、内視鏡下で胆嚢摘出などを行う医療処置
も多く実施されている。
で行なう場合、腹腔内での作業性、すなわち観察視野や
内視鏡及び鉗子操作の空間を確保するため、気腹装置に
よってCO2 ガスを腹腔内に注入して腹腔内部を拡張し
ていた。そして、CO2 ガスによって拡張された腹腔内
の患部組織を、例えば高周波焼灼装置やレーザー装置な
どの焼灼装置を用いて焼灼処置を行なったとき、この焼
灼処置の際に発生する煙が腹腔内に充満して内視鏡の観
察視野を妨げたり、観察し難くい状態にすることがあっ
た。
発生した煙によって内視鏡観察が妨げられてしまった場
合には焼灼装置の駆動を一旦中止し、腹部に穿刺されて
いるトラカールの内孔を通して腹腔内に充満している煙
を体外部側に自然に排出するため、前記トラカールの内
孔を介して腹腔内に導入されていた内視鏡や処置具など
を一旦抜去し、気腹装置によって腹腔内にCO2 ガスを
送気する一方、腹腔内に通じるトラカールの内孔から腹
腔内に充満している煙を自然の状態で体外に排出するよ
うにしていた。
は腹腔内に注入されているCO2 ガスを、腹腔内に充満
している煙と共にポンプを用いて積極的に吸引する一
方、この吸引したCO2 ガスを殺菌フィルタに通して煙
を除去した後、再び腹腔内にCO2 ガスを送り返す、い
わゆる灌流方式によって腹腔内に充満した煙を除去する
ように構成したものが示されている。
−329164号公報には吸引量を制御することの可能
な吸引ポンプを用意し、この吸引ポンプを制御すること
によって吸引量を制御する高速気腹装置が示され、特開
平6−178780号公報には電気焼灼装置の出力に対
応させて気腹のための送気量と吸引量とを制御する気腹
装置の煙除去システムが示されている。
置の冷却用ガスを腹腔内に吹き込むと腹腔内圧が過圧状
態になる場合がある。このような場合、従来の気腹装置
では腹腔内圧が過圧状態になったことを告知することは
できたが、腹腔内の気体を自動的に排出することができ
なかった。このため、腹腔内に充満した煙を排出すると
きと同様、焼灼装置の駆動を一旦中止し、腹部に穿刺さ
れているトラカールの内孔を介して腹腔内に導入されて
いた内視鏡や処置具などを抜去した後、気腹装置によっ
て腹腔内圧を監視しながら、腹腔内に通じるトラカール
の内孔を通して腹腔内の気体を自然の状態で体外に排出
するようにしていた。
に充満した煙を排煙するたびに、焼灼装置の駆動を一旦
中止して、トラカールの内孔を介して腹腔内に導入され
ていた内視鏡や処置具などを抜去した後、このトラカー
ルの内孔を通して自然の状態で煙を体外に排出していた
のでは、腹腔内に充満した煙を完全に排出するまでに相
当の時間がかかるばかりでなく、一旦中止した焼灼処置
を再開するまでに、さらに時間がかかってしまう。ま
た、腹腔内に導入されていた内視鏡や処置具などを抜去
して処置を中断せねばならないので、処置の連続性が阻
害されるという問題があった。さらに、腹腔内に充満し
ている煙を排出する際、腹腔内を拡張するために注入さ
れていたCO2 ガスが煙と共に体外に排出されてしまう
ことによって、腹腔内圧が低下して腹腔内の作業空間が
収縮してしまう。このため、腹腔内の作業空間を処置に
適した元の拡張状態に戻すため、再び気腹作業を行わな
ければならず、それらの作業が煩雑となるばかりでな
く、全体を通しての処置時間が長びくことにより、患者
や術者に与える負担が大きくなるという問題があった。
示されているように殺菌フィルタによって煙を除去する
濯流方式の装置では、吸引したCO2 ガスを殺菌フィル
タに通して煙を除去した後、再び、腹腔内に送り返すC
O2 ガスの単位時間当たりの送気流量が殺菌フィルタの
抵抗によって小さくなってしまうという問題があった。
このため、煙を除去するのに時間がかかるばかりでな
く、腹腔内圧が低下して腹腔内の作業空間が収縮して、
腹腔内の低下した圧力を処置に適した元の拡張状態に戻
すまでに長い時間を要するという問題があった。そし
て、装置の構造が複雑であるため、組み立て、分解及び
洗滌・消毒・減菌などのメンテナンスが非常に難しいと
いう問題があった。
特開平5−329164号公報に示されている吸引量を
制御することが可能な吸引ポンプをシステムの一部とす
る場合、システムの構成が大がかりになり、手術の準備
や片付けが煩雑となると共に、メンテナンスが非常に難
しいという問題があった。
あり、吸引管路のチューブの開閉を制御する吸引管路開
閉手段への着脱が容易で、開閉操作性及び吸引状態の安
定した吸引管路を介して、腹腔内に充満した煙を迅速、
且つ安全に体外に排出したり、過圧状態の腹腔内から気
体を吸引する気腹装置の吸引システムを提供することを
目的としている。
システムは、気体を注入して腹腔内を拡張させる気腹装
置に、排煙・吸引機能を付加した気腹装置の吸引システ
ムであって、吸引管路を構成する弾性を有するチューブ
を挟持して、このチューブの開閉を制御する吸引管路開
閉手段を備え、排煙・吸引動作時、設定した圧力値と検
知した腹腔内の圧力値との比または差を基に、前記吸引
管路開閉手段によるチューブの開閉時間または前記気腹
装置の送気時間の少なくとも一方を制御している。
定した圧力値と検知した腹腔内の圧力値との比または差
を基に、吸引管路開閉手段に挟持された吸引管路のチュ
ーブの開閉を行なうことによる吸引時間の制御、または
気腹装置からの送気時間の制御の少なくとも一方を行な
って、腹腔内の圧力値を所定の値に保った状態で腹腔内
の煙を体外に排出したり、過圧された腹腔内の気体を吸
引する。
施の形態を説明する。図1ないし図3は本発明の一実施
形態に係り、図1は気腹装置の吸引システムの全体構成
を示す説明図、図2は吸引管路の吸引管路開閉手段への
取り付け状態を説明する斜視図、図3は吸引管路の構成
を説明する図である。
1は、腹腔内に気体を送気する送気制御部1Aを構成す
る気腹装置と、腹腔内の気体を体外に排出する吸引制御
部1Bとで構成されている。送気制御部1Aは、接続ホ
ース2を介して接続されている腹腔を拡張する例えばC
O2 ガスが充填されている1つもしくは複数のガスボン
ベ3と、このガスボンベ3からの気体を腹腔内に注入す
る送気用コネクタ4を介して、生体の腹壁5を貫通して
挿入されている気腹針または第1のトラカール6に連通
しているチューブ7とで主に構成されている。一方、吸
引制御部1Bは、前記第1のトラカール6とは別に、生
体の腹壁5を貫通して挿入されている第2のトラカール
8に連通して、腹腔内の気体を吸引する1つもしくは複
数のチューブとコネクタとから構成された吸引管路9
と、この吸引管路9の開閉を制御する吸引管路開閉手段
であるピンチバルブ10と、腹腔内に充満した煙を排出
させるための排煙動作指示を出力するためのフットスイ
ッチ22とで主に構成されている。
腹腔内を拡張する気体は、送気制御部1A内の減圧器に
よって80mmHg程度に減圧され、流量センサ13
と、複数の電磁弁を組み合わせたマニホールド14など
からなる気体供給管路を経て前記送気用コネクタ4に導
かれている。
チ15が接続され、前記マニホールド14を構成する電
磁弁16と電磁弁17との間にはマニホールド14内の
管路18とチューブ19とを介して圧力センサ20,2
1が接続されている。
0,21は、全て制御部12に電気的に接続されてい
る。
由して、例えば手術室の壁などに付設されている吸引な
どの吸引源11に接続されている。なお、ピンチバルブ
10及びその他の電磁弁は全て制御部12に電気的に接
続されており、制御部12からピンチバルブ10に伝達
される電気信号によって、ピンチバルブ10が動作して
挟持されている吸引管路9の閉塞あるいは開放が制御さ
れるようになっている。なお、前記フットスイッチ22
は制御部12に電気的に接続されている。
記吸引管路9の管路内を移動する流体の流量を、圧力を
上げることなく増大させるためには管路内径を大径にす
ればよいが、管路内径を大径にすると、内径の大径化に
伴い管路外径が太径になり、この管路外径に合わせてピ
ンチバルブを大きなものにしなければならなくなる。ま
た、管路内径が大径になるに従って、管路の折れを防止
するため、管路肉厚を厚肉にする必要があり、このよう
に管路の肉厚を厚肉にしていくとピンチバルブの開閉操
作力量を増大させなければならなくなる。この結果、気
腹装置の吸引システムが大型化すると共に、コストが上
昇してしまう。一方、気腹装置の吸引システムを小型化
するために、管路全体の細径化を図ると管路内を移動す
る流体の流量が低下してしまう。
第2のトラカール8側に連通する太径の第1吸引チュー
ブ91と、弾性を有する細径の細径吸引チューブ93
と、吸引源11に連通する太径の第2吸引チューブ92
と、前記第1の吸引チューブ91と前記細径吸引チュー
ブ93とを連接する樹脂製の第1コネクタ94と、前記
細径吸引チューブ93と前記第2吸引チューブ92とを
連接する樹脂製の第2コネクタ95とで構成されてい
る。そして、前記細径吸引チューブ93は送気制御部1
Bを構成するピンチバルブ10に挟持している。このと
き、第1吸引チューブ91及び第2吸引チューブ92の
外径寸法を例えばφ8mm〜φ10mmで内径寸法が略
6mmの通常の気体を送るチューブと同様のものを用い
たのに対して、ピンチバルブ10に挟持された細径吸引
チューブ93の外径寸法が例えば外径φ5mmで内径寸
法を3mmに形成して流路抵抗が上がることを最小限に
すると共に、チューブの閉塞あるいは開放を容易に行え
るようにしている。
ューブ91,92,93をコネクタ94,95を介して
連結するだけで容易に組み立てられる構成になってい
る。そして、この吸引管路9を気腹装置に接続する際
は、ピンチバルブ10に吸引管路9の細径吸引チューブ
93を挟持するだけであり、取り外す際にはピンチバル
ブ10の開口部側へ細径吸引チューブ93を引っ張るだ
けで容易に取り外すことがてきる。また、前記吸引管路
9を分解する際には各チューブ91,92,93をコネ
クタ94,95から引き抜くだけで容易に行える。
軟性で細径のチューブ93をピンチバルブ10に挟持
し、このチューブ93を閉塞、開放することによって、
流体管路内を移動する流体の制御が行えると共に、腹腔
内の気体を吸引した際、管路内面に触れた患者の体液な
どにより汚染された吸引管路9の着脱及び分解が容易に
行える構成になっている。
引チューブ93及び第2吸引チューブ92は例えば軟性
のシリコンゴムなどで形成されている。また、図4に示
すように両端部側を前記第1の吸引チューブ91及び第
2の吸引チューブ92と同様に太径チューブ部96にし
て、中央部を前記細径吸引チューブ93と同様に細径チ
ューブ部97として予め一本の吸引管路9aとして形成
したものであってもよい。
テム1の作用を説明する。焼灼処置を行なって腹腔内に
煙が充満したことによって内視鏡の観察視野が損なわれ
ると術者は、この充満した煙を体外に排出するためにフ
ットスイッチ22を踏んで排煙動作信号を制御部12に
出力する。
た信号が制御部12に入力され、まず、現状の腹腔内圧
が排煙動作を作動させても良い状態か否かの判断が圧力
センサ20,21に検知結果によって行われる。
2mmHg以下と極端に低いと検知されたならば、腹腔
内の煙を体外に排出する動作を行なうことなく、腹腔内
圧が排煙動作を作動させるのに適さない状態であること
を図示しない告知手段を介して術者などに知らせる。
に適した圧力であると検知されたときには、吸引管路9
が腹壁を貫通して挿入されている第2のトラカール8に
連通しているか否かの確認が行われる。この確認を行な
うため、制御部12からピンチバルブ10に所定時間動
作信号が出力されて、このピンチバルブ10に挟持され
ている吸引管路9を所定時間の間開放状態にして、ピン
チバルブ10動作前後の腹腔内の圧力値の変化によって
前記第2のトラカール8との連通が確認されるものであ
る。
0を動作させて吸引管路9を開放状態にし、腹腔内の圧
力値が1mmHg以上降下しないときには、吸引管路9
と前記第2のトラカール8とが連通していないとみなし
て、腹腔内の煙を外部に排出する動作を行なうことな
く、吸引管路9と第2のトラカール8とが連通していな
いことを図示しない告知手段を介して術者などに知らせ
る。
ときには、吸引管路9と前記第2のトラカール8とが連
通していることなので、続いて圧力センサ20、21に
より検知した腹腔内の実際の圧力を設定した腹腔内の圧
力との例えば比に応じて排煙動作が行われる。
気制御部からの送気時間と吸引制御部のピンチバルブ1
0の開閉操作による吸引時間とを制御することによって
行われる。なお、このとき、送気の制御を万一通常の送
気状態と同様に制御していたならば、圧力センサ20,
21によって検知された腹腔内の圧力値が設定値に達し
ていた場合、まず吸引だけが行われて腹腔内圧が低下す
る。そして、腹腔内圧が低下していって腹腔内圧の低下
が圧力センサ20,21で検知されたとき、この腹腔内
圧の低下を補うための送気が行われる。つまり、排煙動
作の指示に対して、腹腔内圧が圧力センサ20,21で
検知される都度、吸引と送気とが繰り返し行なわれ、腹
腔内の圧力値を設定した一定の圧力値に保つことができ
ない。
に排出する排煙動作の指示がフットスイッチ22から出
力された際には、腹腔内圧が設定した圧力値か、この設
定した圧力値に近いときでも、十分な換気量を維持する
と共に、送気あるいは吸引能力一杯のところを用い、且
つ、腹腔内圧を設定した圧力値に保てるように例えば、
以下の計算式に基づいて単位時間(1sec)当たりの
送気制御部1Aからの送気時間t1 と吸引制御部1Bの
吸引時間t2 とを設定している。
/(設定した圧力値)を X とし、Xの値が以下の関係
が成り立つとき、送気時間t1 を、すなわち、 X<1 のとき t1 =1[sec] 1≦X<1.3のとき t1 =10/3X+13/3[s
ec]と決めている。一方、Xの値に以下の関係が成り
立つとき、吸引時間t2 を、 0<X<0.8のとき t2 =15/32X[sec] 0.8≦X≦1.2のとき t2 =15/26X−7/8
[sec] 1.2<X のとき t2 =1[sec]と決めて
いる。
1によって検知された腹腔内圧と設定した圧力値との比
であるXの値に応じて、制御部12からピンチバルブ1
0を動作させる信号が出力されて、吸引管路9を吸引時
間t2 秒間だけ開放状態にして、腹腔内に注入されてい
る気体と共に、腹腔内に充満している煙が第1の吸引チ
ューブ91,第1のコネクタ94,細径吸引チューブ9
3,第2のコネクタ95及び第2の吸引チューブ92を
順に通って腹腔内から吸引源11側に吸引されていく。
そして、所定時間経過後、ピンチバルブ10が動作して
吸引管路9が閉塞態になって、腹腔内の気体及び煙の吸
引を停止される。
ている間、前記検知された腹腔内圧と設定した圧力値と
の比であるXの値に応じて、腹腔内に送気制御部1Aで
ある送気装置からt1 秒間だけ腹腔内に送気が行われ
て、腹腔内の圧力値がほぼ設定され圧力値に保たれた状
態に維持されている。
の気体が送られるなどして腹腔内圧が上がって腹壁が強
く圧迫されるような場合には、圧力センサ20、21が
腹腔内の圧力が過大になったことを検知して、瞬時のう
ちに制御部12を介してピンチバルブ10を動作させて
吸引管路9を開放状態にして、腹腔内に充満した煙を吸
引するのと同様に、吸引管路9を通じて腹腔を圧迫する
気体を吸引して腹腔内圧を下げていく。そして、前記圧
力センサ20、21で検知する腹腔内圧が設定した圧力
値になったところで、ピンチバルブ10を動作させて吸
引管路9を閉塞状態にして腹腔内の圧力を設定した圧力
に維持する。
たことにより、フットスイッチを押圧して排煙動作指示
の信号が制御部に出力されたとき、制御部でまず、圧力
センサの検知している腹腔内圧が排煙動作を作動させる
のに適切な圧力であるか否かの確認が行なわれるので、
腹腔内の圧力値が極端に低いにも関らず、排煙動作に入
いることを防止することができる。このことにより、腹
腔内の圧力を設定圧力値よりさらに低下させてしまうこ
とがなくなる。
に適切な圧力であるときには、続いて吸引管路と第2の
トラカールとが連通しているか否かの確認が行なわれる
ので、吸引管路が第2のトラカールに連通していないに
も関らず、排煙動作に入いることを防止することができ
る。このことにより、送気だけが行われて腹腔内の圧力
が過大になることがなくなる。
連通が確認されて、排煙動作に入ったとき、吸引制御部
からの吸引時間と送気制御部からの送気時間とが、圧力
センサによって検知された腹腔内圧と設定した腹腔内圧
との比を基に、それぞれ制御されているので、腹腔内圧
を上昇・低下させること無く、ほぼ設定した腹腔内圧に
保ったままの状態で、腹腔内に充満した煙を迅速に体外
に排出して内視鏡の視野を速やかに確保することができ
る。
た場合には、圧力センサによって腹腔内圧が設定した腹
腔内圧より過大になったことを検知し、瞬時のうちに制
御部を介してピンチバルブを動作させて吸引管路を開放
状態にして腹腔内の気体を吸引して腹腔内圧を設定した
腹腔内圧まで下げることができる。
い吸引管路は、この吸引管路の組み立て及び分解と、気
腹装置のピンチバルブへの着脱が容易であるので、準備
・片付け、手入れ・交換などを速やかに行なうことがで
きると共に、吸引管路を部品単位まで分解して洗滌・減
菌ができるので作業性が大幅に向上する。このことによ
り、吸引管路の取り付け準備や後片付けなど煩わしい作
業から開放されるばかりでなく、吸引管路を介しての感
染も大幅に減少する。
ブだけをピンチバルブで押圧して開閉制御するようにし
ているので、流体の移動量を減少させることなく充分な
移動量を確保することができると共に、ピンチバルブが
小型でも容易にチューブを押しつぶすことができる。こ
のことにより、流路抵抗が上がることを最小限にしてピ
ンチバルブ、ひいては装置全体の小型化及び低コスト化
が実現される。
腔内圧と設定した圧力値との比を基に、送気制御部から
の送気時間t1 と吸引制御部の吸引時間t2 とを設定す
るようにしているが、前記送気制御部からの送気時間t
1 と吸引制御部の吸引時間t2 との設定は、検知された
腹腔内圧と設定した圧力値との比を基に限定されるもの
ではなく、検知された腹腔内圧と設定した圧力値との差
を基にして送気制御部からの送気時間t1 と吸引制御部
の吸引時間t2 とを設定してもよい。
は、DE4019239号などに、一定容量のタンク内
の圧力を予め測定しておき、その降下特性から腹腔内の
圧力を求めるものが示されている。しかし、この方法で
は腹腔内の圧力を求めるために、装置内に所定のスペー
スを設け、このスペースにタンクを設置するようにして
いた。このため、装置内にタンクと、このタンクを設置
するためのスペース及び配管が必要になっていた。
21がマニホールド14の金属ブロックで形成された内
部管路18に直接配設されている。すなわち、電磁弁1
6と電磁弁17とで仕切られた空間部分に配設されてい
る。このため、まず、電磁弁17を閉じた状態で、電磁
弁16を開いて内部管路18にガスを導く。そして、圧
力センサ20、21で測定した圧力値が設定した値を上
回ったときに電磁弁16を閉じる。次に、この状態で電
磁弁17を開く。すると、内部管路18からガスが放出
されていくに従って降下する圧力値がセンサ20、21
で測定されて腹腔内圧が求められる。
管路18は、中空の金属ブロックで圧力の変化に伴う変
形が極めて小さいため、内部容量を容易に特定すること
が可能であることにより、高精度な腹腔内の圧力値を求
めることができる。また、圧力の算出を行なうために、
別個にタンクを設ける必要がないので省スペース化、低
コスト化が実現される。
スを供給するためのガスボンベ3に封入されているガス
の圧力は、室温で約50〜60MPaである。このた
め、気腹装置1A内の気体供給管路のうち、減圧されて
いないガスが通過する高圧配管部分は、高圧力に耐えら
れるように、確実にシールを行わなければならなかっ
た。また、従来よりこの部分は剛性の高い金属ブロック
で構成されていた。
クで構成することによる大型化、重量化が大きな問題に
なっていた。また、金属ブロックを配置するためこのと
きの位置精度が悪いと、前記金属ブロックに管を連結す
ることができなくなるという問題があった。このため、
省スペースで配管することが可能で、且つシールを確実
に行える構造のものが望まれていた。
スボンベと送気制御部とを高圧ホースで連結する一方、
この高圧ホースが接続される送気制御部1Aである気腹
装置に設けた高圧ホース接続部28と1次減圧器29と
の間を金属管30で接続するように構成している。
太さで例えば、外径寸法がφ3mm以下の金属管であ
り、予め、2カ所以上の曲がり部30aが設けられてい
る。この曲がり部30aは、高圧ホース接続部28と1
次減圧器29との位置ズレによる誤差を吸収して、金属
管30の高圧ホース接続部28と1次減圧器29との連
結を可能にするためのものである。
次減圧器29との位置がズレていて金属管30の連結が
不可能のときには、曲がり部30aを適宜調整すること
により連結が可能になり、この金属管30を介して高圧
ホース接続部28と1次減圧器29とが連通する。そし
て、ガスボンベ3から供給される室温で約50〜60M
Paの高圧のガスが、高圧ホース接続部28、金属管3
0を通って1次減圧器29に導かれていく。
器とを曲がり部を有する金属管で接続することにより、
金属管が高い圧力に耐えられるばかりでなく、高圧ホー
ス接続部と1次減圧器との位置ズレによる誤差を金属管
の曲がり部で吸収することができる。このことにより、
部品の加工精度や位置決め精度を無用に高めることによ
って起こるコストの上昇がなくなり、組立性を向上させ
て、省スペースで、且つ軽量な高圧配管部分が構成され
る。
れている気体供給管路内の圧力が何らかの異常によって
過度に高くなってしまった場合、安全のため圧力スイッ
チなどを働かせて、装置を停止するなどの処置をとるよ
うにしている。
価で小型のダイヤフラム接点式の圧力スイッチを用い、
この圧力スイッチを直接気腹装置に固定する場合、この
圧力スイッチを気腹装置に固定するときの締付力によっ
て、圧力スイッチを構成する筐体が変形して、作動値が
変化してしまうおそれがあった。
を考えるならば調整済みの圧力スイッチを気腹装置に固
定するようにしたものの方がはるかに作業性が良いこと
から、締付力によって作動値が変わってしまうことは大
きな問題であった。
ない圧力スイッチを用いようとすると、大型で高価なも
のになってしまう。このため、安価で小型のダイヤフラ
ム接点式の圧力スイッチを気腹装置に精度良く固定する
方法が望まれていた。
気腹装置に固定する際、図6(A),(B)に示すよう
に圧力スイッチ15をまずブラケット34に固定し、こ
のブラケット34に固定された圧力スイッチ15の作動
値の調整を行った後、この圧力スイッチ15が固定され
たブラケット34を気腹装置内部の所定位置に固定する
ようにしている。
固定し、この状態で圧力値の作動値を調整した後、調整
済みの圧力スイッチをブラケットを介して気腹装置の所
定位置に固定することにより、圧力スイッチの作動値に
ズレを生じさせることなく気腹装置に固定することがで
きる。このことにより、圧力スイッチを所定の作動値で
確実に動作させることができるので、安価で小型のダイ
ヤフラム接点式の圧力スイッチで安全性を確保すること
ができるので気腹装置の安全機構として使用が可能にな
る。
基板上に列状に配置する一方、これら発光素子と別に例
えばパネル上に目盛りを設け、パネル上の目盛りと点灯
する発光素子との関係から、量や量の変化を視覚的に表
示することが一般的に行われている。
半田などを介して固定していったのでは、基板上に発行
素子を精度良く位置決めして配列することができないた
め、パネル上の目盛りとこれら発光素子との間に位置関
係のズレが生じることがあり、この位置ズレが誤った読
取りをする原因になっていた。また、発光素子の列がバ
ラバラになったり、前後左右に位置ズレして見ためが良
くないという問題があった。さらに、配置されている発
光素子の中のある発光素子が発光しているとき、この発
光している発光素子のから漏れた光が、この発光してい
る発光素子の隣に配置されている発光素子を照らして、
あたかもこの隣に位置する発光素子が点灯しているよう
に見えて誤った読取りをする原因になっていた。このた
め、発光素子を見ためが良く、見誤ることがないように
配列する方法が望まれていた。
例えば、LED31であり、気腹装置の流量や腹腔内の
圧力値を表示するため直線状あるいは曲線状に並べて順
次点灯するようにしたものである。
に、LED31を一旦所定の形状に開口部が形作られた
枠32に組み入れてから基板70に固定されている。ま
た、前記枠32は、光を透過することがないように着色
されると共に、基板70に実装する際にハンダフローの
熱に耐え得るよう耐熱用の樹脂によって形成されてい
る。
には遮光マスク33が設けられている。この遮光マスク
33は、前記枠32にLED31を装着した際、枠32
の開口部とLED31の外形との間に若干生じる隙間に
よって、LEDどうしの微妙なズレによる質感の低下を
防ぐためのものであり、遮光マスク33を設けることに
よってLED31の両側面のズレを外側から分からなく
している。
ないように着色して、所定の形状に形作った枠に組み入
れることにより、LEDの組立作業が容易になるばかり
でなく、LEDどおしの位置ズレを防止すると共に、L
EDから漏れる光による誤認を防止することができる。
このことにより、LEDどおしのズレがなくなって、見
ためが良くなると共に、目盛りとLEDとのズレによる
誤読み取りがなくなくなる。また、光の漏れが無くなる
ため、隣に位置するLEDが点灯しているかのように見
える表示の誤読み取りも無くなる。
より、LEDの位置のズレを分からなくすることができ
る。このことにより、パネルにマスクを設けることによ
り、LEDの両側面が遮光されるので、組立作業の多少
左右方向にずれてもずれが分からず、質感が向上する。
用の発光素子を実装した基板を固定する場合、従来、図
9(A)に示すように基板37に形成した透孔37aに
ビス71を挿通してこの基板37をフロントパネル35
に設けたボス35aに固定していた。しかし、同図に示
すように基板37に形成した透孔37aとビス71との
間には逃がし部72が存在するため、この逃がし部72
の分だけフロントパネル35と基板37との間にがたつ
きが生じ、例えばフロントパネル35に設けた目盛りと
発光素子との間が位置ずれして誤認の原因になってい
た。
(B)に示すようにフロントパネル35に設けたボス3
5aの上部に段差部36を形成し、この段差部36に基
板37に形成した透孔37aを組み付けている。すなわ
ち、前記段差部36は、基板37に形成した透孔37a
に対して精度良く形成されており、表示用基板37の透
孔37aを前記段差部36にはめ込んでから、ビス71
で一体的に固定している。
の出し易いボスに段差部を設け、このボスの段差部と基
板の透孔とを基準にして位置決めすることにより、位置
ずれが最小限になって、基板とフロントパネルとを所望
の位置に精度良く固定することができる。このことによ
り、基板上に設けられたLEDなどの表示素子とフロン
トパネルに設けられた目盛りとの位置ズレが最小にな
る。
排煙・吸引機能を付加した気腹装置の吸引システムにお
いて、吸引管路を構成する弾性を有するチューブを挟持
して、このチューブの開閉を制御する吸引管路開閉手段
を備え、排煙・吸引動作時、設定した圧力値と検知した
腹腔内の圧力値との比または差を基に、前記吸引管路開
閉手段によるチューブの開閉時間または前記気腹装置の
送気時間の少なくとも一方を制御する気腹装置の吸引シ
ステム。
は設定した圧力値に連動して決まる値以上になったとき
送気量を減らし、腹腔内の圧力値が設定した圧力値また
は設定した圧力値に連動して決まる値以下になったとき
吸引量を減らすことによって、送気量と吸引量との平衡
を保つ付記1記載の気腹装置の吸引システム。
る値が、設定した圧力値の1.2倍である付記2記載の
気腹装置の吸引システム。
引管路のチューブの開閉を制御する吸引管路開閉手段へ
の着脱が容易で、開閉操作性及び吸引状態の安定した吸
引管路を介して、腹腔内に充満した煙を迅速、且つ安全
に体外に排出したり、過圧状態の腹腔内から気体を吸引
する気腹装置の吸引システムを提供することができる。
図1は気腹装置の吸引システムの全体構成を示す説明図
を説明する斜視図
接続状態を示す説明図
明する図
図
図
Claims (1)
- 【請求項1】 気体を注入して腹腔内を拡張させる気腹
装置に、排煙・吸引機能を付加した気腹装置の吸引シス
テムにおいて、 吸引管路を構成する弾性を有するチューブを挟持して、
このチューブの開閉を制御する吸引管路開閉手段を備
え、 排煙・吸引動作時、設定した圧力値と検知した腹腔内の
圧力値との比または差を基に、前記吸引管路開閉手段に
よるチューブの開閉時間または前記気腹装置の送気時間
の少なくとも一方を制御することを特徴とする気腹装置
の吸引システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7232813A JPH0975355A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 気腹装置の吸引システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7232813A JPH0975355A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 気腹装置の吸引システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0975355A true JPH0975355A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16945181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7232813A Pending JPH0975355A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 気腹装置の吸引システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0975355A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015019695A1 (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-12 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 気腹装置 |
CN109077757A (zh) * | 2018-09-15 | 2018-12-25 | 山西省人民医院 | 一种腔镜手术使用的气腹控制装置及方法 |
WO2019187189A1 (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | オリンパス株式会社 | 気腹装置 |
CN113729947A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-12-03 | 浙江省人民医院 | 一种机器人手术用腹腔吸引装置 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP7232813A patent/JPH0975355A/ja active Pending
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040928 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041118 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050531 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050801 |
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A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20051025 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20051209 |