JPH0971581A - ラクタム誘導体 - Google Patents

ラクタム誘導体

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JPH0971581A
JPH0971581A JP23130995A JP23130995A JPH0971581A JP H0971581 A JPH0971581 A JP H0971581A JP 23130995 A JP23130995 A JP 23130995A JP 23130995 A JP23130995 A JP 23130995A JP H0971581 A JPH0971581 A JP H0971581A
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carbon
hydrogen
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lactam
general formula
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JP23130995A
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English (en)
Inventor
Koichi Katsuyama
浩一 勝山
Masato Ariga
正人 有賀
Yukio Saito
幸男 斉藤
Shigeo Hatanaka
繁男 畑中
Akiko Magai
明子 真貝
Hiroaki Yamada
博章 山田
Chikako Muranami
千華子 村並
Noriyoshi Sueda
憲義 末田
Makoto Yanai
誠 谷内
Shinji Yokoyama
信二 横山
Kenichi Momose
研一 百瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 敗血症、慢性関節リウマチなどのIL−1β
および/またはTNFαが関与する疾患の予防および治
療に有用であるラクタム誘導体またはその薬理学的に許
容される塩の提供。 【解決手段】 次の一般式(I) 【化1】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
水素のものを除く〕で表されるラクタム誘導体またはそ
の薬理学的に許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なラクタム誘
導体、並びにインターロイキン−1β(以下、「IL−
1β」という)産生抑制作用、さらには腫瘍壊死因子α
(以下、「TNFα」という)遊離抑制作用を有してお
り、慢性関節リウマチ治療剤および敗血症治療剤等とし
て有用であるこの新規なラクタム誘導体を有効成分とし
て含有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】IL−1βは主にマクロファージ、好中
球などの免疫担当細胞からに産生される蛋白質で、免疫
応答の重要な因子である。さらには、炎症時においても
中心的な役割を果たす因子として、または造血、内分
泌、神経など多くの生体反応に関係する因子として知ら
れている。
【0003】例えば近年、慢性関節リウマチなどの炎症
性疾患との関係が明確化されており、慢性関節リウマチ
患者の滑膜中にIL−1βが検出され、また、関節液中
のIL−1β濃度が局所の炎症所見と相関することも報
告されている(臨床免疫、第26巻、6号、717〜722頁
(1994)等参照)。
【0004】現在、慢性関節リウマチなどの炎症性疾患
の治療には、ステロイド剤および非ステロイド系抗炎症
剤が用いられている。ステロイド剤は各種の炎症性疾患
における諸症状を顕著に改善するが、投与が長期化する
と耐性化がおきること、消化器障害、皮膚障害、腎炎な
どの、ときには重篤である副作用が存在することが問題
となっている。一方、非ステロイド系抗炎症剤は炎症症
状を一時的に抑制するが、炎症性疾患を根本から治療す
るものではない。
【0005】このような状況においてIL−1β産生抑
制作用を有する化合物が上記した炎症性疾患の治療薬と
して期待されている。
【0006】そこで、本発明者等は、下記一般式(II)
【化6】 〔式中、R′は非置換または低級アルコシキ基もしくは
ニトロ基で置換されたフェニル基、またはピリジル基を
表す〕で表される化合物またはその薬理学的に許容され
る塩がIL−1β産生抑制作用を有することを見い出
し、上記化合物またはその薬理学的に許容される塩を有
効成分とするIL−1β産生抑制剤の発明を先に出願し
た(特願平7−147163号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、炎症性
疾患等のよりよい治療薬を開発するために、IL−1β
の産生を抑制するさらなる化合物が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる状況のもと、本発
明者らは鋭意研究の結果、優れたIL−1β産生阻害作
用、さらにはTNFα遊離抑制作用を有しており、慢性
関節リウマチ治療剤、敗血症治療剤として有用な新規な
ラクタム誘導体を見い出し本発明を完成させたのであ
る。
【0009】すなわち本発明は、下記一般式(I)
【化7】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
水素のものを除く〕で表される新規なラクタム誘導体ま
たはその薬理学的に許容される塩に関する。
【0010】また本発明は、 一般式(III): Het−CH=CH−CO−Hal (III) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表し、Halはハロゲ
ン原子を表す〕で示されるカルボン酸ハライドと、一般
式(IV):
【化8】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を表す。ただ
し、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示さ
れるで示されるラクタムとを、酸結合剤の存在下に反応
させて 一般式(I)
【化9】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
水素のものを除く〕で表されるラクタム誘導体とする
か、必要に応じてこれをその薬理学的に許容される塩に
変換することからなる、上記ラクタム誘導体またはその
薬理学的に許容される塩を製造する方法に関する。
【0011】さらにまた本発明は、一般式(III): Het−CH=CH−CO−Hal (III) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表し、Halはハロゲ
ン原子を表す〕で示されるカルボン酸ハライドと、一般
式(V):
【化10】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を、そしてY
はアルカリ金属またはトリアルキルシリル基を表す。た
だし、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示
されるラクタムとを反応させて 一般式(I)
【化11】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
水素のものを除く。〕で表されるラクタム誘導体とする
か、必要に応じてこれをその薬理学的に許容される塩に
変換することからなる、上記ラクタム誘導体またはその
薬理学的に許容される塩を製造する方法にも関する。
【0012】そしてまた本発明は、上記したラクタム誘
導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分とす
る医薬組成物にも関する。
【0013】さらに本発明はより具体的には、IL−1
β産生抑制作用およびTNFα遊離抑制作用を有し、慢
性関節リュウマチ治療薬、敗血症治療薬として有用な医
薬組成物にも関する。
【0014】本発明の新規なラクタム誘導体を表す上記
一般式において、Hetで示されるピリジル基には、2
−ピリジル基、3−ピリジル基、および4−ピリジル基
が含まれる。また上記一般式において、Rで示される炭
素数1〜4のアルキル基にはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基が含まれる。
【0015】上記一般式(I)で示されるラクタム誘導体
の具体例としては、次の表に示される化合物が挙げられ
る。表中の、Hetの欄は化合物が一般式(I)において
そのピリジル基の結合位置が2−、3−、または4−位
置のいずれであるのかを示し、Xの欄は化合物が一般式
(I)においてそのXが炭素であるか酸素であるかのいず
れであるのかを示し、nの欄は化合物が一般式(I)にお
いてその整数nが1〜4のいずれの数を表すものである
のかを示し、そしてRの欄は化合物が一般式(I)におい
てそのRが如何なる基を意味するものであるのかを示
す。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】本発明の一般式(I)で表されるラクタム誘
導体は、下記の一般式(III): Het−CH=CH−CO−Hal (III) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表し、Halはハロゲ
ン原子を表す〕で示されるカルボン酸ハライドと、ラク
タムまたはラクタムの反応性誘導体、例えばトリメチル
シリル化されたラクタムとを反応させて得られる。この
様にして得られたラクタム誘導体は必要により薬理学的
に許容しうる塩に変換することができる。
【0020】本化合物を合成するための上記一般式(II
I)のカルボン酸ハライドは、下記の一般式(VI) Het−CH=CH−COOH (VI) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表す〕で示されるカル
ボン酸をハロゲン化試薬と反応させることによって得ら
れる。このハロゲン化反応は、一般式(VI)のカルボン
酸と、ハロゲン化試薬とを、好ましくは不活性気体(例
えば、アルゴン、窒素等)雰囲気下に、溶媒(例えば、
好ましくは無水トルエン、無水ベンゼン等)を用いて還
流下に行なうことが好ましい。
【0021】このカルボン酸ハライドとしては、カルボ
ン酸フルオライド、カルボン酸クロライド、カルボン酸
ブロマイド、カルボン酸アイオダイドが挙げられるが、
反応試薬の入手の容易性、反応の容易性などの観点か
ら、カルボン酸クロライドが一般的に用いられる。そし
てこのカルボン酸クロライドを合成する場合の塩素化試
薬としては、塩化オキザリル、五塩化リン、三塩化リ
ン、塩化チオニル等が用いられる。カルボン酸クロライ
ド以外のカルボン酸ハライドの合成は、カルボン酸クロ
ライドの合成に準じて対応するハロゲン化試薬を用いて
行われる。
【0022】このラクタム誘導体を合成するために用い
る原料ラクタムは、下記の一般式(IV):
【化12】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を表す。ただ
し、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示さ
れる。
【0023】このラクタムの具体例としては、5−メチ
ル−2−ピロリジノン、5−エチル−2−ピロリジノ
ン、5−(n−プロピル)−2−ピロリジノン、5−
(n−ブチル)−2−ピロリジノン、2−ピペリジノ
ン、5−メチル−2−ピペリジノン、5−エチル−2−
ピペリジノン、5−(n−ブチル)−2−ピペリジノ
ン、ε−カプロラクタム、アザシクロオクタ−2−オン
等が挙げられる。このラクタムと上記したカルボン酸ハ
ライドとの縮合反応は、ラクタムをその反応性誘導体に
転化させたのちにカルボン酸ハライドと反応させるか、
またはカルボン酸ハライドとラクタムとを塩基例えば第
3級アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
存在下に反応させることで行われる。
【0024】このラクタムの反応性誘導体は、次の一般
式(V):
【化13】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を、そしてY
はアルカリ金属またはトリアルキルシリル基を表す。た
だし、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示
すことができ、その具体例としては、対応するラクタム
のナトリウム塩、ラクタムのリチウム塩、トリメチルシ
リル化されたラクタムなどが挙げられる。
【0025】このラクタムの反応性誘導体として、トリ
メチルシリル化されたラクタムを用いる場合において、
この用いられるラクタムのトリメチルシリル化は、ラク
タムを適当な方法、例えばラクタムに対し1〜10当量
のヘキサメチルジシラザンと、必要に応じてトルエン等
の溶媒を加えて還流することによって行うことができ、
かくしてトリメチルシリル化ラクタムを容易に得ること
ができる。
【0026】上記酸塩化物とトリメチルシリル化ラクタ
ムとの反応工程は、好ましくは溶媒を用いて、0℃から
溶媒の還流温度までの温度で行なう。
【0027】上記の反応の溶媒としては、トルエン、ベ
ンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素;n−ヘキサン、
石油エーテル等の脂肪族炭化水素;シクロヘキサン等の
脂環式化合物;四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロエ
タン、トリクロロエタン、トリクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素、;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
環状エーテル;酢酸エチル、酢酸ブチル等の脂肪族エス
テル;アセトン、メチルエチルケトン等の脂肪族ケト
ン;N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド(以下「DMSO」という)等を用いることができ
る。
【0028】この様にして得られた一般式(I)の化合物
の単離は、常法により行ない得る。例えば反応終了後溶
媒を留去し、その後再結晶操作に付するかクロマトグラ
フィーに付すか、またはその両方を用いて目的化合物を
得る。
【0029】上記一般式(I)で示されるラクタム誘導体
は、所望によって薬理学的に許容され得る酸との塩に変
換され得るが、この塩も本発明に含まれるものである。
薬理学的に許容され得る酸としては、例えば塩酸、硫
酸、臭化水素酸、リン酸などの鉱酸;メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など
の有機スルホン酸;酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、コ
ハク酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、リンゴ
酸、クエン酸などの有機カルボン酸等を挙げることがで
きる。このラクタム誘導体の薬理学的に許容され得る塩
は通常の塩形成反応により合成することができる。
【0030】また、これらの薬理学的に許容され得る酸
の塩を有効成分とするIL−1β産生抑制薬およびTN
Fα遊離抑制薬も本発明に包含される。
【0031】この上記一般式(I)で示されるラクタム誘
導体は、優れたIL−1β産生抑制作用を有しているこ
とから、慢性関節リウマチ、リウマチ様多発性関節炎、
敗血症、全身性エリテマトーデス、全身性強皮症、ベー
チェット病、結節性動脈周囲炎、潰瘍性大腸炎、活動性
慢性肝炎、糸球体腎炎、変形性関節炎、痛風、アテロー
ム硬化症、乾癬、アトピー性皮膚炎、骨粗鬆症などのI
L−1βが関与する疾患の予防または治療に有用であ
る。
【0032】さらにこのラクタム誘導体はTNFαの遊
離抑制作用を有することにより、TNFαが病態の進展
に関与する疾患の予防または治療効果も期待できる。例
えば慢性関節リウマチ、リウマチ様多発性関節炎、敗血
症、アトピー性皮膚炎等の前記のIL−1βも関与する
疾患、さらには、後天性免疫不全症候群(AIDS)等
が挙げられる。
【0033】このラクタム誘導体の有効な活性発現のた
めの投与量は、通常、成人一人当たり1日5mgから6g
であり、好ましくは、10mgから300mgである。この
ラクタム誘導体の投与方法としては、例えば、経口投
与、静脈内投与、皮下投与、筋肉内投与、直腸内投与、
関節内投与などが挙げられるが、経口投与、関節内投与
および静脈内投与が好ましい。
【0034】このラクタム誘導体は、任意慣用の製剤方
法を用いて調製することができる。経口投与剤として
は、例えば、錠剤、顆粒剤、粉末剤、硬カプセル剤、軟
カプセル剤、経口用液体製剤などである。
【0035】経口投与用のために用いる錠剤およびカプ
セル剤等は、結合剤、例えば、デキストリン、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴールなど;賦
形剤、例えば、乳糖、トウモロコシデンプン、リン酸カ
ルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなど;滑
沢剤、例えば、ステアリン酸カルシウム、タルクなど;
崩壊剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、結晶セ
ルロースなどのような慣用の成分を含有していてもよ
い。また、これらの製剤は業界において周知の方法でコ
ーテイングしてもよい。
【0036】経口用液体製剤は、水性または油性の懸濁
剤、乳剤、溶液、シロップ、エリキシル剤、その他であ
ってもよく、または、使用する前に水もしくは他の適当
なビヒクルで再溶解させる乾燥生成物であってもよい。
このような液体製剤は普通に用いられる添加剤、例え
ば、懸濁化剤、例えば、ソルビットシロップ、カルボキ
シメチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセル
ロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、水素添加食用
油脂など;乳化剤、例えば、レシチン、モノステアリン
酸グリセリン、アラビアゴムなど;非水性ビヒクル、例
えば、パーム油、プロピレングリコール、エチルアルコ
ールなど;防腐剤、例えば、p-ヒドロキシ安息香エチ
ル、ソルビン酸などを含有していてもよい。非経口投与
用の剤型としては注射剤、坐剤などが挙げられる。注射
剤は、必要によりpH調製剤、緩衝剤、安定化剤、保存
剤、可溶化剤などを添加し常法により調製される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例により限
定されるものではない。
【0038】
【実施例】
実施例1 無水トルエン8ml中3−(3−ピリジル)−アクリル酸
クロライド1.11gおよびN−トリメチルシリル−2
−ピペリジノン2.27gを加え懸濁させ、4時間加熱
還流する。溶媒を留去し、これに飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、
さらにシリカゲルクロマトグラフィーにより精製を行な
い、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、無色結晶の1
−〔3−(3−ピリジル)−アクリロイル〕−2−ピペ
リジノン(以下「化合物1」という)0.93gを得
た。さらにこの化合物1を少量のクロロホルムに溶解
し、4規定の濃度に塩化水素を溶解した酢酸エチルを加
え、無色結晶の化合物1の塩酸塩0.70gを得た。化
合物1および化合物1の塩酸塩の物性を以下に示す。 化合物1の1H−NMR(400MHz,CDCl3) 8.8(d,J=2.0Hz,1H),8.6(dd,J=1.7,4.4Hz,1H),7.9(td,J=
2.0,7.8Hz,1H),7.7(d,J=16.1Hz,1H),7.5(d,J=15.6Hz,1
H),7.3(dd,J=4.9,7.8Hz,1H)3.8(t,J=6.40Hz,2H),2.6-2.
7(m,2H),1.8-1.9(m,4H) 化合物1の塩酸塩の融点:158℃
【0039】実施例2 アルゴン雰囲気下、無水トルエン8ml中3−(3−ピリ
ジル)−アクリル酸クロライド1.11gおよびN−ト
リメチルシリル−2−オキサゾリジノン1.59gを加
え懸濁させ、4時間加熱還流する。溶媒を留去し、これ
に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去し、さらにシリカゲルクロマトグラ
フィーにより精製を行ない、酢酸エチル−ヘキサンより
再結晶し、黄色結晶の1−〔3−(3−ピリジル)−ア
クリロイル〕−2−オキサゾリジノン(以下「化合物
2」という)0.32gを得た。さらにこの化合物2の
0.25gを少量のクロロホルムに溶解し、4規定の濃
度に塩化水素を溶解した酢酸エチルを加え、化合物2の
塩酸塩0.18gを得た。化合物2および化合物2の塩
酸塩の物性を以下に示す。 化合物2の1H−NMR(400MHz,CDCl3) 8.8(d,J=2.0Hz,1H),8.6(dd,J=1.7,4.4Hz,1H),8.0(d,J=1
6.1Hz,1H),8.0(d,J=6.8Hz,1H),7.9(d,J=16.1Hz,1H),7.4
(dd,J=4.9,7.8Hz,1H)4.5(t,J=8.1Hz,2H),4.2(t,J=8.1H
z,2H) 化合物2の塩酸塩の融点:183℃
【0040】実施例3 無水トルエン8ml中3−(3−ピリジル)−アクリル酸
クロライド1.0gおよびN−トリメチルシリル−5−
メチル−2−ピロリジノン2.04gを加え懸濁させ、
6時間加熱還流する。溶媒を留去し、これに飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢
酸エチル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去し、さらにシリカゲルクロマトグラフィーにより
精製を行ない、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、微
黄色結晶の1−〔3−(3−ピリジル)−アクリロイ
ル〕−5−メチル−2−ピロリジノン(以下「化合物
3」という)0.57gを得た。さらにこの化合物3の
0.45gを少量のクロロホルムに溶解し、4規定の濃
度に塩化水素を溶解した酢酸エチルを加え、化合物3の
塩酸塩0.36gを得た。化合物3および化合物3の塩
の物性を以下に示す。 化合物3の融点:83.0〜83.5℃ 化合物3の1H−NMR(400MHz,CDCl3) 8.8(S,1H),8.6(d,J=4.4Hz,1H),8.0(d,J=15.6Hz,1H),7.9
(d,J=7.3Hz,1H),7.8(d,J=16.1Hz,1H),7.3(dd,J=4.9,7.8
Hz,1H),4.5-4.6(m,1H),2.7-2.8(m,1H),2.5-2.6(m,1H),
2.2-2.3(m,1H),1.7-1.8(m,1H),1.4(d,J=6.4Hz,3H) 化合物3の塩酸塩の融点:175〜176℃
【0041】実施例4 トルエン8ml中3−(3−ピリジル)−アクリル酸クロ
ライド1.0gおよびN−トリメチルシリル−アザシク
ロオクタ−2−オン2.37gを加え懸濁させ、6時間
加熱還流する。溶媒を留去し、これに飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチ
ル層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去
し、さらにシリカゲルクロマトグラフィーにより精製を
行ない、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶し、無色結晶
の1−〔3−(3−ピリジル)−アクリロイル〕−アザ
シクロオクタ−2−オン(以下「化合物4」という)
0.93gを得た。さらにこの化合物4の0.63gを少
量のクロロホルムに溶解し、4規定の濃度に塩化水素を
溶解した酢酸エチルを加え、化合物4の塩酸塩0.63
gを得た。化合物4および化合物4の塩酸塩の物性を以
下に示す。 化合物4の融点:87.5〜88.0℃ 化合物4の1H−NMR(400MHz,CDCl3) 8.8(d,J=2.0Hz,1H),8.6(dd,J=1.5,4.9Hz,1H),7.9(d,J=
8.3Hz,1H),7.6(d,J=15.6Hz,1H),7.4(d,J=15.6Hz,1H),7.
3(dd,J=4.9,7.8Hz,1H),4.0(t,J=5.9,2H),2.7(t,J=6.4,2
H),1.9-2.0(m,2H),1.8-1.9(m,2H)1.6-1.7(m,2H),1.5-1.
6(m,2H) 化合物4の塩酸塩の融点:164〜165℃
【0042】試験例1 (IL−1β産生抑制作用の測
定) 実施例1〜4で得られた本発明のラクタム誘導体である
化合物1〜4の塩酸塩についてのIL−1β産生抑制作
用を以下の方法に従い検討した。RPMI1640培地
(バイオ ウィッターカー社製)に、10v/v%の胎児
牛血清、2mMのグルタミン、50μMの2−メルカプト
エタノール、60μg/mlのペニシリンおよび100μg
/mlのストレプトマイシンを加えて混合し、これに、ヒ
ト末梢血由来のTHP−1細胞(ATCC TIB20
2)を加えて、懸濁させる。このTHP−1細胞の懸濁
液を37℃にて、酸素95%および二酸化炭素5%の混
合ガスの雰囲気下に維持し、継代培養する。この継代培
養した懸濁液の一部を、室温で1200rpmで3分間遠
心分離し、継代したTHP−1細胞を回収する。次にR
PMI1640培地に2v/v%の胎児牛血清、2mMのグ
ルタミン、50μMの2−メルカプトエタノール、60
μg/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプト
マイシンを加えて混合し、これに、前記の継代培養し回
収したTHP−1細胞を最終濃度が3×106個/mlと
なるように再懸濁させる。この細胞再懸濁液を、0.5m
lの容量ずつ24ウェルの細胞培養用プレートに分注す
る。次いで、本発明の化合物1〜4の塩酸塩を特定の各
濃度に溶解させたDMSO溶液を各ウェルに2.5μlず
つ添加する。該プレートを酸素95%および二酸化炭素
5%の混合ガスの雰囲気下で、37℃にて1時間培養す
る。次いで、12−o−テトラデカノイルホルボール−
13−アセテート(以下、「PMA」という)を最終濃
度が2μg/mlとなるように、および、ポリイノシン酸
を最終濃度が200μg/mlとなるように、それぞれ各
ウェルに添加する。さらにこのプレートを酸素95%お
よび二酸化炭素5%の混合ガスの雰囲気下で、37℃に
て24時間培養する。培養後、各ウェルからギルソン社
のピペットマンにて上澄み液を回収し、上澄み液中のI
L−1β量をカイマン・ケミカル社のエンザイムイムノ
アッセイキットで測定する。ラクタム誘導体の無添加時
のIL−1β産生量を100とし、IL−1β産生量を
50%抑制する本発明の化合物1〜4の塩酸塩の濃度を
IC50とし、その結果を表4にμM単位で示す。
【0043】
【表4】
【0044】試験例2 (TNFα遊離抑制作用の測
定) 実施例1〜4で得られた本発明のラクタム誘導体である
化合物1〜4の塩酸塩についてのTNFα遊離抑制作用
を以下の方法に従い測定した。RPMI1640培地
(バイオ ウィッターカー社製)に、10v/v%の胎児
牛血清、2mMのグルタミン、50μMの2−メルカプト
エタノール、60μg/mlのペニシリンおよび100μg
/mlのストレプトマイシンを加えて混合し、これに、ヒ
ト末梢血由来のTHP−1細胞(ATCC TIB20
2)を加えて、懸濁させる。このTHP−1細胞の懸濁
液を37℃にて、酸素95%および二酸化炭素5%の混
合ガスの雰囲気下に維持し、継代培養する。この継代培
養した懸濁液の一部を、室温で1200rpmで3分間遠
心分離し、継代培養したTHP−1細胞を回収する。次
にRPMI1640培地に2v/v%の胎児牛血清、2mM
のグルタミン、50μMの2−メルカプトエタノール、
60μg/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレ
プトマイシンを加えて混合し、これに、前記の継代培養
し回収したTHP−1細胞を最終濃度が3×106個/m
lとなるように再懸濁させる。この細胞再懸濁液を、0.
5mlの容量ずつ24ウェルの細胞培養用プレートに分注
し、37℃にて1時間培養する。次いで、本発明の化合
物1〜4の塩酸塩を特定の各濃度に溶解させたDMSO
溶液を各ウェルに2.5μlずつ添加する。該プレートを
酸素95%および二酸化炭素5%の混合ガスの雰囲気下
で、37℃にて2時間培養する。次いで、PMAを最終
濃度が2μg/mlとなるように、および、ポリイノシン
酸を最終濃度が200μg/mlとなるように、それぞれ
各ウェルに添加する。さらにこのプレートを酸素95%
および二酸化炭素5%の混合ガスの雰囲気下で、37℃
にて24時間培養する。培養後、各ウェルからギルソン
社のピペットマンにて上澄み液を回収し、上澄み液中の
TNFα量をゼンザイム社のヒトTNFαエライザキッ
トを用いて測定する。ラクタム誘導体の無添加時のTN
Fα遊離量を100とし、TNFα遊離量を50%抑制
する本発明の化合物1〜4の塩酸塩の濃度をIC50
し、その結果を表5にμM単位で示す。
【0045】
【表5】
【0046】試験例3 (細胞毒性の測定) 実施例1〜4で得られた本発明のラクタム誘導体である
化合物1〜4の塩酸塩についての細胞毒性を以下の方法
に従い検討した。RPMI1640培地(バイオ ウィ
ッターカー社製)に、10v/v%の胎児牛血清、2mMの
グルタミン、50μMの2−メルカプトエタノール、6
0μg/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプ
トマイシンを加えて混合し、これに、ヒト末梢血由来の
THP−1細胞(ATCC TIB202)を加えて、
懸濁させる。このTHP−1細胞の懸濁液を37℃に
て、酸素95%および二酸化炭素5%の混合ガスの雰囲
気下に維持し、継代培養する。この継代培養した懸濁液
の一部を、室温で1200rpmで3分間遠心分離し、継
代培養したTHP−1細胞を回収する。次にRPMI1
640培地に2v/v%の胎児牛血清、2mMのグルタミ
ン、50μMの2−メルカプトエタノール、60μg/ml
のペニシリンおよび100μg/mlのストレプトマイシ
ンを加えて混合し、これに、前記の継代培養し回収した
THP−1細胞を最終濃度が1×106個/mlとなるよ
うに再懸濁させる。この細胞再懸濁液を、1mlの容量ず
つ24ウェルの細胞培養用プレートに分注する。次いで
化合物1〜4の塩酸塩を特定の各濃度に溶解させたDM
SO溶液を各ウェルに5μlずつ添加する。該プレート
を酸素95%および二酸化炭素5%の混合ガスの雰囲気
下、37℃にて24時間培養する。培養後、各ウェルに
100μlのアラマー・ブルー(Alamar Blue;バイオ
ソース社製)を添加し、さらに酸素95%および二酸化
炭素5%の混合ガスの雰囲気下、37℃にて3時間培養
する。培養後、各ウェルからギルソン社のピペットマン
にて上澄み液を回収し、上澄み液の570nmと600nm
の吸光度差を測定する。試験するラクタム誘導体を含ま
ないときの570nmと600nmの吸光度差を基準とし、
実施例1〜4で得られた本発明のラクタム誘導体である
化合物1〜4の塩酸塩を添加した際の該吸光度差が、有
意に減少したものを細胞毒性があるものとする。本試験
によれば実施例1〜4で得られたラクタム誘導体は10
μMまでの濃度では細胞毒性は認められなかった。
【0047】製剤例1 (錠剤) 錠剤1錠(150mg)あたり下記の配合になるように製
剤化を行なった。 化合物1 20mg けい酸マグネシウム 20mg 乳糖 98.5mg ヒドロキシプロピルセルロース 7.5mg ステアリン酸マグネシウム 1mg 水素添加植物硬化油 3mg すなわち、化合物1、けい酸マグネシウムおよび乳糖を
混合し、これにヒドロキシプロピルセルロースを溶解し
たアルコール液を練合し、次いで適当な粒度に造粒し、
乾燥、整粒後さらにステアリン酸マグネシウムおよび水
素添加植物硬化油を添加混合し均一な顆粒とした。次い
でロータリー式打錠機により直径7.0mm、重量150m
gおよび硬度6kgの錠剤を調製した。
【0048】 製剤例2 (顆粒剤) 化合物1 10mg 酸化マグネシウム 40mg りん酸水素カルシウム 38mg 乳糖 10mg ヒドロキシプロピルセルロース 20mg 上記処方例中ヒドロキシプロピルセルロースを除いた各
原料を均一に混合した後、これにヒドロキシプロピルセ
ルロースを含有するアルコール溶液を加えて練合し、押
出造粒機により造粒し、乾燥して顆粒を得た。この顆粒
を整粒して12メッシュの篩を通過し、48メッシュの
篩上に残留するものを顆粒剤とした。
【0049】 製剤例3 (シロップ剤) 化合物1の塩酸塩 1.000g 白糖 30.000g D−ソルビトール 70w/v% 25.000g パラオキシ安息香酸エチル 0.030g パラオキシ安息香酸プロピル 0.015g 香味料 0.200g グリセリン 0.150g 96% エタノール 0.500g 精製水 適量 全量 100ml 白糖、D−ソルビトール、パラオキシ安息香酸エチル、
パラオキシ安息香酸プロピルおよび化合物1の塩酸塩を
精製水(温水)60gに溶解する。冷却後、香味料を溶
解したグリセリンおよび96%エタノールの溶液を加え
る。次にこの混合物に精製水を加えて100mlにする。
【0050】 製剤例4 (注射液) 化合物1の塩酸塩 10.0mg 塩化ナトリウム 81.0mg 炭酸水素ナトリウム 8.40mg 注射用蒸留水 適量 全量 10.0ml 炭酸水素ナトリウム、塩化ナトリウムおよび化合物1の
塩酸塩を注射用蒸留水に加えて溶解し、全量を10.0m
lし、注射液とした。
【0051】 製剤例5 (坐剤) 化合物1 2g マクロゴール4000 20g グリセリン 78g 化合物1をグリセリンに加えて溶解する。これに、マク
ロゴール4000を加えて加温し溶解後、坐剤型に注入
して冷却固化し1個あたり1.5gの坐剤を製造する。
【0052】
【発明の効果】本発明により提供されるラクタム誘導体
は、優れたIL−1β産生抑制作用およびTNFα遊離
抑制作用を有しており、慢性関節リウマチ、敗血症等の
IL−1βおよび/またはTNFαが関与する疾患の治
療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 ADZ A61K 31/55 ADZ C07D 413/06 213 C07D 413/06 213 //(C07D 401/06 211:76 213:16) (C07D 401/06 213:16 225:02) (C07D 413/06 213:16 263:22) (72)発明者 畑中 繁男 東京都中央区日本橋小網町19番12号 日清 製粉株式会社内 (72)発明者 真貝 明子 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 山田 博章 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 村並 千華子 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 末田 憲義 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 谷内 誠 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 横山 信二 埼玉県入間郡大井町鶴ヶ岡5丁目3番1号 日清製粉株式会社医薬研究所内 (72)発明者 百瀬 研一 東京都中央区日本橋小網町19番12号 日清 製粉株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
    を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
    のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
    水素のものを除く〕で表されるラクタム誘導体またはそ
    の薬理学的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 一般式(III): Het−CH=CH−CO−Hal (III) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表し、Halはハロゲ
    ン原子を表す。〕で示されるカルボン酸ハライドと、一
    般式(IV): 【化2】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
    Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を表す。ただ
    し、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示さ
    れるラクタムとを、塩基の存在下に反応させて 一般式
    (I) 【化3】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
    を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
    のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
    水素のものを除く〕で表されるラクタム誘導体とする
    か、必要に応じてこれをその薬理学的に許容される塩に
    変換することからなる、上記ラクタム誘導体またはその
    薬理学的に許容される塩を製造する方法。
  3. 【請求項3】 一般式(III): Het−CH=CH−CO−Hal (III) 〔式中、Hetは、ピリジル基を表し、Halはハロゲ
    ン原子を表す。〕で示されるカルボン酸ハライドと、一
    般式(V): 【化4】 〔式中、Xは炭素または酸素を、nは1〜4の整数を、
    Rは水素または炭素数1〜4のアルキル基を、そしてY
    はアルカリ金属またはトリアルキルシリル基を表す。た
    だし、nが1でXが炭素でRが水素のものを除く〕で示
    されるラクタムとを反応させて 一般式(I) 【化5】 〔式中、Hetはピリジル基を、Xは炭素または酸素
    を、nは1〜4の整数を、Rは水素または炭素数1〜4
    のアルキル基を表す。ただし、nが1でXが炭素でRが
    水素のものを除く〕で表されるラクタム誘導体とする
    か、必要に応じてこれをその薬理学的に許容される塩に
    変換することからなる、上記ラクタム誘導体またはその
    薬理学的に許容される塩を製造する方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のラクタム誘導体またはそ
    の薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医
    薬組成物。
  5. 【請求項5】 インターロイキン−1β産生抑制薬であ
    る請求項4記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 腫瘍壊死因子α遊離抑制薬である請求項
    4記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 慢性関節リウマチ治療薬である請求項4
    記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 敗血症治療薬である請求項4記載の医薬
    組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106437A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-24 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois 2-oxazolidinones and their use as inhibitors of animal cell motility and growth

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106437A1 (en) * 2002-06-12 2003-12-24 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois 2-oxazolidinones and their use as inhibitors of animal cell motility and growth
US7390826B2 (en) 2002-06-12 2008-06-24 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Inhibitors of animal cell motility and growth

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