JPH0971402A - 水素純度向上方法及びその装置 - Google Patents

水素純度向上方法及びその装置

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JPH0971402A
JPH0971402A JP7248351A JP24835195A JPH0971402A JP H0971402 A JPH0971402 A JP H0971402A JP 7248351 A JP7248351 A JP 7248351A JP 24835195 A JP24835195 A JP 24835195A JP H0971402 A JPH0971402 A JP H0971402A
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hydrogen gas
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幸雄 佐藤
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晴信 竹田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水素回収率が低い。 【解決手段】 水素利用装置Aからの水素ガスを水素回
収容器1内に吸蔵させた後、水素回収容器1から水素ガ
スを放出させる初期に不純ガスを含む水素ガスを水素ガ
ス貯留容器2に導いて貯蔵させ、その後、水素回収容器
1からの水素ガスを水素利用装置Aに還流させ、この水
素回収容器1での水素ガスの吸蔵・放出及び水素ガス貯
留容器2への貯蔵を1〜複数回繰り返した後、貯蔵した
不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器2から水素
回収容器1に導いて吸蔵させ、その後、この水素回収容
器1から水素ガスを放出させる初期に不純ガスを含む水
素ガスを外部に放出させ、更にその後、水素回収容器1
内に残る水素ガスを水素利用装置Aに還流させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素純度向上方法及び
その装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の水素純度向上装置と
して、例えば特開平3−271101号公報に開示され
るものがある。この水素純度向上装置は、水素利用装置
と、水素吸蔵合金を内蔵して加熱装置及び冷却装置を付
属する水素回収容器とを圧力制御バルブを有する供給ラ
インにて接続すると共に、開閉バルブを有する放出用の
パージガスラインを該水素回収容器に接続することを特
徴とする。そして、この水素純度向上装置によれば、水
素利用装置に接続した水素回収容器に吸収時パージガス
ラインを付設すると共に、吸収時パージガスラインに圧
力制御バルブを備えさせ、圧力制御バルブの設定圧を調
節するという簡素な構造とすることにより、1台の装置
によつて低純度水素ガス又は高純度水素ガスのいずれか
らも水素純度を向上させた水素ガスを高い回収率で得ら
れるようになる。また、低純度水素の純度に関係なく、
水素吸蔵合金の水素吸蔵能力を充分に活用して能率良
く、高純度水素ガスが得られる。
【0003】しかしながら、このような従来の水素純度
向上装置にあつては、低純度水素ガス及び高純度水素ガ
スの両者の水素純度を向上させる迅速な処理が可能であ
ると共に、それぞれ1個の水素利用装置及び水素回収容
器を使用する構造であるため、構造が簡素でコストが安
く、保守性も良好であるが、水素回収率が低いという技
術的課題がある。これは、水素利用装置から水素回収容
器に回収した水素ガスを水素利用装置に還流させる初期
に、吸収時パージガスライン又は放出用のパージガスラ
インから不純ガスを含むが比較的純度の高い水素ガスを
そのまま外部に放出させることに起因している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、水素利用
装置Aと、水素利用装置Aに接続され、水素を水素化物
として吸蔵する水素吸蔵合金を内蔵する水素回収容器1
と、水素回収容器1に接続され、水素回収容器1から初
期パージされた不純ガスを含む水素ガスを、気体のまま
で一時的に貯める水素ガス貯留容器2とを有し、水素利
用装置Aからの水素ガスを水素回収容器1内に吸蔵させ
た後、水素回収容器1から水素ガスを放出させる初期に
不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器2に導いて
貯蔵させ、その後、水素回収容器1からの水素ガスを水
素利用装置Aに還流させ、この水素回収容器1での水素
ガスの吸蔵・放出及び水素ガス貯留容器2への貯蔵を1
〜複数回繰り返した後、貯蔵した不純ガスを含む水素ガ
スを水素ガス貯留容器2から流出させて水素回収容器1
に導いて吸蔵させ、その後、この水素回収容器1から水
素ガスを放出させる初期に不純ガスを含む水素ガスを外
部に放出させ、更にその後、水素回収容器1内に残る水
素ガスを水素利用装置Aに還流させることを特徴とする
水素純度向上方法である。請求項2の発明の構成は、水
素利用装置Aと、水素利用装置Aに接続され、水素を水
素化物として吸蔵する水素吸蔵合金を内蔵する水素回収
容器1と、水素回収容器1に接続され、水素回収容器1
から初期パージされた不純ガスを含む水素ガスを、気体
のままで一時的に貯める水素ガス貯留容器2とを有し、
水素利用装置Aからの水素ガスを水素回収容器1内に吸
蔵させた後、水素回収容器1から水素ガスを放出させる
初期に不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器2に
導いて貯蔵させ、その後、水素回収容器1からの水素ガ
スを水素利用装置Aに還流させ、この水素回収容器1で
の水素ガスの吸蔵・放出及び水素ガス貯留容器2への貯
蔵を1〜複数回行つた後、貯蔵した不純ガスを含む水素
ガスを水素ガス貯留容器2から流出させて水素回収容器
1に導いて吸蔵させ、その後、この水素回収容器1から
水素ガスを放出させる初期に、不純ガスを含む水素ガス
を2度目の貯蔵として補助水素ガス貯留容器22に貯蔵
し、更にその後、水素回収容器1内に残る水素ガスを水
素利用装置Aに還流させ、この補助水素ガス貯留容器2
2への貯蔵を水素ガス貯留容器2への貯蔵・流出に合わ
せて1〜複数回行つた後、貯蔵した不純ガスを含む水素
ガスを補助水素ガス貯留容器22から水素回収容器1に
導いて吸蔵させ、その後、この水素回収容器1から水素
ガスを放出させる初期に、不純ガスを含む水素ガスを外
部に放出させ、更にその後、水素回収容器1内に残る水
素ガスを水素利用装置Aに還流させることを特徴とする
水素純度向上方法である。請求項3の発明の構成は、水
素利用装置Aと、水素を水素化物として吸蔵する水素吸
蔵合金を内蔵し、かつ、冷却装置18及び加熱装置17
を付属する水素回収容器1と、水素回収容器1に第4開
閉バルブ6を介して接続され、水素回収容器1から初期
パージされた不純ガスを含む水素ガスを、気体のままで
一時的に貯める水素ガス貯留容器2と、第1開閉バルブ
3を備え、水素利用装置Aと水素回収容器1とを接続し
て水素利用装置A内の不純ガスを含む水素ガスを水素回
収容器1に供給する供給ライン10と、第2開閉バルブ
4を備え、水素利用装置Aと水素回収容器1とを接続し
て水素回収容器1内の純度が向上した水素ガスを水素利
用装置Aに還流させる製品ガスライン12と、第3開閉
バルブ5を備えて水素回収容器1に接続し、水素回収容
器1内の不純ガスを含む水素ガスを外部に排出するパー
ジガスライン13とを備えることを特徴とする水素純度
向上装置である。
【0005】
【作用】請求項1の発明によれば、水素回収容器1内の
水素吸蔵合金に吸蔵させた水素利用装置Aからの水素ガ
スを水素回収容器1から放出させる初期に、不純ガスを
含む水素ガスを水素ガス貯留容器2に導いて気体のまま
で貯蔵させる。そして、この水素回収容器1での水素ガ
スの吸蔵・放出及び水素ガス貯留容器2への貯蔵を1〜
複数回繰り返した後、水素ガス貯留容器2に貯蔵した不
純ガスを含む水素ガスを流出させ、水素回収容器1に導
いて水素吸蔵合金に吸蔵させる。そして、この水素回収
容器1内の不純ガスを含む水素ガスを外部に放出させ、
水素回収容器1内に残る水素ガスを水素利用装置Aに還
流させる。この水素利用装置A内に還流させる高純度の
水素ガスは、従来、パージガスラインから外部に放出さ
せていた分に相当する。
【0006】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の作用に加え、次の作用が得られる。すなわち、水素回
収容器1での水素ガスの吸蔵・放出及び水素ガス貯留容
器2への貯蔵を1〜複数回繰り返した後、水素ガス貯留
容器2に貯蔵した不純ガスを含む水素ガスを流出させ、
水素回収容器1の水素吸蔵合金に吸蔵させ、次いで、水
素回収容器1内の水素ガスを放出させる初期に、不純ガ
スを含む水素ガスを2度目の貯蔵として補助水素ガス貯
留容器22に気体のままで貯蔵する。
【0007】その後、水素回収容器1内に残る水素ガス
を水素利用装置Aに還流させ、この補助水素ガス貯留容
器22への貯蔵を水素ガス貯留容器2への貯蔵・流出に
合わせて1〜複数回行つた後、貯蔵した不純ガスを含む
水素ガスを補助水素ガス貯留容器22から水素回収容器
1に導いて吸蔵させ、その後、この水素回収容器1から
水素ガスを放出させる初期に、不純ガスを含む水素ガス
を外部に放出させ、続いて、水素回収容器1内に残る水
素ガスを水素利用装置Aに還流させる。この水素利用装
置A内に還流させる高純度の水素ガスは、従来、パージ
ガスラインから外部に放出させていた分に相当する。
【0008】請求項3の発明によれば、請求項1の水素
純度向上方法を実施することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1〜図6は、本発明の第
1実施の形態に係る水素純度向上装置を示す。図1中に
おいて符号Aは水素利用装置であり、具体的には使用後
の不純ガスを含む水素ガスを排出する水素冷却式発電
機、半導体製造設備等、又は、分解後に低純度水素ガス
を排出する例えばアンモニア分解装置に備えられる。1
は水素回収容器であり、1個の水素利用装置Aに接続し
ている。水素回収容器1は、水素を水素化物として吸蔵
する水素吸蔵合金(金属水素化物)を収容し、水素吸蔵
合金の全体を加熱する加熱装置17及び冷却する冷却装
置18をそれぞれ備えると共に、内圧を検出する圧力計
21を有する。
【0010】冷却装置18は、水素を吸収させるように
水素吸蔵合金を冷却する機能を有し、例えば冷水(約2
5℃)を供給する冷水供給装置である。加熱装置17
は、水素を放出させるように水素吸蔵合金を加熱する機
能を有し、例えばスチームを供給するスチーム供給装
置、電熱器等である。この加熱装置17及び冷却装置1
8は、図外の温度センサーによる検出信号に基づいて制
御される。水素吸蔵合金は、水素ガスと反応し、可逆的
に水素ガスを吸蔵又は放出するが、この反応はプラトー
領域における水素平衡圧力−温度特性(P−T特性)に
基づいて行われ、水素平衡圧力における温度条件から、
低温度に冷却すれば水素ガスを吸蔵し、高温度に加熱す
れば水素ガスを放出する。しかして、加熱装置17は、
水素吸蔵合金を80〜170℃程度に加熱して水素ガス
の放出を図るものである。
【0011】このような水素回収容器1は、一端の水素
流入部が、第1開閉バルブ3を備える供給ライン10を
介して水素利用装置Aの一端の水素流出部に接続され、
他端の水素流出部には、排出ライン11の一端部が接続
されている。排出ライン11の他端部は、第2開閉バル
ブ4を備える製品ガスライン12及び第3開閉バルブ5
を備えるパージガスライン13の一端部に分岐して接続
され、製品ガスライン12の他端部が水素利用装置Aの
他端の水素流入部に接続されている。しかして、製品ガ
スライン12及びパージガスライン13の一端部が、そ
れぞれ水素回収容器1の水素流出部に接続され、パージ
ガスライン13の他端部は、大気に開放されている。
【0012】また、供給ライン10の第1開閉バルブ3
と水素回収容器1との間から、第5開閉バルブ7を備え
る容器排出ライン14が分岐し、容器排出ライン14の
他端部が、水素ガス貯留容器2に接続されている。水素
ガス貯留容器2は、不純ガスを含む水素ガスを気体のま
まで一時的に貯める機能を有し、ガスタンク又はアキュ
ムレータによつて構成されている。更に、排出ライン1
1の中間部には、第4開閉バルブ6を備える容器用ガス
ライン15が接続され、容器用ガスライン15が容器排
出ライン14の第5開閉バルブ7と水素ガス貯留容器2
との間に接続されている。しかして、水素ガス貯留容器
2は、第4開閉バルブ6を備える容器用ガスライン15
を介して水素回収容器1の水素流出部に接続され、ま
た、第5開閉バルブ7を備える容器排出ライン14を介
して水素回収容器1の水素流入部に接続されている。
【0013】次に、上記の水素純度向上装置を使用する
水素純度向上方法について説明する。水素利用装置Aか
ら若干純度が低下した水素ガスが放出され、水素利用装
置A内の水素純度を高純度に向上させる場合、図1に黒
塗りにて示す第2〜第5開閉バルブ4〜7をそれぞれ閉
じ、白塗りにて示す第1開閉バルブ3を開く。これによ
り、水素利用装置A内の水素ガスを所定量だけ水素回収
容器1に導入し、冷却装置18によつて冷却した水素吸
蔵合金に水素を吸蔵させる。水素回収容器1内に充分な
水素が吸蔵されたなら、水素回収容器1内に急激な圧力
上昇を生ずるので、これを圧力計21によつて検出し、
その検出信号に基づいて第1開閉バルブ3を閉じる。
【0014】次いで、図2に示すように第4開閉バルブ
6を瞬時開き、加熱装置17によつて水素回収容器1を
加熱状態する。これにより、水素回収容器1内で水素吸
蔵合金に吸蔵されずに残つている若干の不純ガスを含む
水素ガスが、容器用ガスライン15を通じて水素ガス貯
留容器2に導入される。その後、図3に示すように第4
開閉バルブ6を閉じ、かつ、第2開閉バルブ4を開き、
加熱状態の水素回収容器1の水素吸蔵合金から放出され
る高純度の水素ガスを排出ライン11及び製品ガスライ
ン12を通じて元の水素利用装置A内に還流させる。こ
のような水素利用装置Aから水素回収容器1への水素の
吸蔵・放出及び水素ガス貯留容器2への貯蔵並びに水素
利用装置Aへの還流を1〜複数回繰り返えす。こうし
て、水素ガス貯留容器2内に不純ガスを比較的多く含む
適当量の水素ガスが、気体のままで一時的に貯められ
る。
【0015】水素回収容器1への水素の吸蔵・放出及び
水素ガス貯留容器2内への水素の貯蔵並びに水素利用装
置Aへの還流が所定回数(1〜複数回)行われたなら、
水素ガス貯留容器2内の水素を流出させる。その際、図
4に示すように第5開閉バルブ7を開き、容器排出ライ
ン14を通じて水素ガス貯留容器2内の水素ガスを所定
量だけ水素回収容器1に導入し、冷却装置18によつて
冷却した水素吸蔵合金に吸蔵させる。水素ガス貯留容器
2内の水素ガスが十分に流出したなら、図5に示すよう
に第5開閉バルブ7を閉じると共に、パージバルブであ
る第3開閉バルブ5を開き、加熱装置17によつて水素
吸蔵合金を加熱する。
【0016】こうして、水素回収容器1内で水素吸蔵合
金に吸蔵されずに残り、不純ガスを比較的多量に含むパ
ージガスをパージガスライン13から外部に放出させて
初期パージさせ、その後、図6に示すように第3開閉バ
ルブ5を閉じると共に、第2開閉バルブ4を開き、水素
回収容器1内の水素吸蔵合金から放出される高純度の水
素ガスを排出ライン11及び製品ガスライン12を通じ
て元の水素利用装置A内に還流させる。この水素利用装
置A内に還流させる高純度の水素ガスは、従来、パージ
ガスラインから外部に放出させていた分に相当する。以
上の手順の繰り返しにより、水素利用装置A内の水素が
ほぼ一定の高い純度に向上する。
【0017】図7には、本発明の第2実施の形態に係る
水素純度向上装置を示し、第1実施の形態と実質的に同
一機能部分には同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。すなわち、水素回収容器1に第6開閉バルブ8を備
える容器用補助ガスライン19を介して補助水素ガス貯
留容器22を接続すると共に、第7開閉バルブ9を備え
る容器排出補助ライン23により、補助水素ガス貯留容
器22と水素回収容器1とを接続する。補助水素ガス貯
留容器22は、不純ガスを含む水素ガスを気体のままで
一時的に貯める機能を有し、ガスタンク又はアキュムレ
ータによつて構成されている。
【0018】この第2実施の形態に係る水素純度向上装
置によれば、第1実施の形態に係る水素純度向上装置と
同様の作用が得られる他、異なる作用が次のようにして
得られる。すなわち、第1実施の形態と同様に、水素利
用装置A内の水素ガスを水素回収容器1に導き、水素回
収容器1での水素ガスの吸蔵・放出及び水素ガス貯留容
器2への気体のままでの貯蔵を1〜複数回行つた後、水
素ガス貯留容器2に貯蔵した不純ガスを含む水素ガスを
水素ガス貯留容器2から水素回収容器1に導いて吸蔵さ
せる。
【0019】その後、この水素回収容器1から水素ガス
を放出させる初期に、不純ガスを含む水素ガスを2度目
の貯蔵として補助水素ガス貯留容器22に導き、気体の
ままで貯蔵する。その際、第6開閉バルブ8を開き、水
素回収容器1内の不純ガスを比較的多量に含む水素ガス
を、容器用補助ガスライン19を通じて補助水素ガス貯
留容器22に導く。次いで、第6開閉バルブ8を閉じる
と共に第2開閉バルブ4を開き、加熱状態の水素回収容
器1の水素吸蔵合金から放出される高純度の水素ガスを
排出ライン11及び製品ガスライン12を通じて元の水
素利用装置A内に還流させる。
【0020】このような補助水素ガス貯留容器22への
貯蔵を水素ガス貯留容器2への貯蔵・流出に合わせて1
〜複数回行つた後、貯蔵した不純ガスを含む水素ガスを
補助水素ガス貯留容器22から水素回収容器1に導いて
吸蔵させる。その際、第7開閉バルブ9を開き、補助水
素ガス貯留容器22からの不純ガスを含む水素ガスを容
器排出補助ライン23を通じて水素回収容器1に供給す
る。補助水素ガス貯留容器22内の比較的多量の不純ガ
スを含む水素ガスが流出したなら、第7開閉バルブ9を
閉じ、水素回収容器1から水素ガスを放出させる。この
水素回収容器1から水素ガスを放出させる初期に、第3
開閉バルブ5を開き、同時に加熱装置17によつて水素
吸蔵合金を加熱する。
【0021】こうして、水素回収容器1内で水素吸蔵合
金に吸蔵されずに残り、不純ガスを比較的多量に含むパ
ージガスをパージガスライン13から外部に放出させて
初期パージさせ、その後、第3開閉バルブ5を閉じると
共に、第2開閉バルブ4を開き、水素回収容器1内の水
素吸蔵合金から放出される高純度の水素ガスを排出ライ
ン11及び製品ガスライン12を通じて元の水素利用装
置A内に還流させる。この水素利用装置A内に還流させ
る高純度の水素ガスは、従来は勿論、第1実施の形態に
係る水素純度向上装置においても、パージガスライン1
3から外部に放出させていた分に相当する。以上の手順
の繰り返しにより、水素利用装置A内の水素がほぼ一定
の高い純度に向上する。
【0022】なお、第2実施の形態に係る水素純度向上
装置にあつては、水素ガス貯留容器2及び補助水素ガス
貯留容器22の両者を備えさせ、水素利用装置Aから水
素回収容器1に導いた後の不純ガスを含む水素ガスを水
素ガス貯留容器2に貯蔵させ、水素ガス貯留容器2から
水素回収容器1に導いた後の不純ガスを含む水素ガスを
補助水素ガス貯留容器22に貯蔵させ、この補助水素ガ
ス貯留容器22への貯蔵を水素ガス貯留容器2への貯蔵
・流出に合わせて1〜複数回行う。
【0023】しかしながら、水素ガス貯留容器2のみを
使用し、水素利用装置Aから水素回収容器1に導いた後
の不純ガスを含む水素ガスと、水素ガス貯留容器2から
水素回収容器1に導いた後の不純ガスを含む水素ガスと
を区別することなく、この両者の不純ガスを含む水素ガ
スを共に水素ガス貯留容器2に流入させ、この水素ガス
貯留容器2への貯蔵を複数回行い、その後、水素ガス貯
留容器2内の不純ガスを含む水素ガスを水素回収容器1
に導いて吸蔵させ、水素回収容器1から水素ガスを放出
させることも可能である。この場合、この水素回収容器
1から水素ガスを放出させる初期に、第3開閉バルブ5
を開き、水素回収容器1内で水素吸蔵合金に吸蔵されず
に残り、不純ガスを比較的多量に含むパージガスをパー
ジガスライン13から外部に放出させて初期パージさせ
る。
【0024】ところで、上記の各実施の態様にあつて
は、1個の水素回収容器1に対し、1個の水素ガス貯留
容器2(及び1個の補助水素ガス貯留容器22)を接続
させたが、1個の水素回収容器1に対し、複数個の水素
ガス貯留容器2(及び複数個の補助水素ガス貯留容器2
2)を接続させ、各水素ガス貯留容器2(又は各補助水
素ガス貯留容器22)を水素回収容器1に選択的に接続
させて同様の作用を得ることも可能である。
【0025】また、水素ガス貯留容器2内の不純ガスを
含む水素ガスを流出させる際、第5開閉バルブ7を開
き、水素ガス貯留容器2内の水素ガスを容器排出ライン
14を通じて水素回収容器1に供給し、水素吸蔵合金に
吸蔵させたが、第4開閉バルブ6を開き、水素ガス貯留
容器2内の不純ガスを含む水素ガスを容器用ガスライン
15を通じて水素回収容器1に導入することも可能であ
る。その場合には、第5開閉バルブ7及び容器排出ライ
ン14を省略することができる。更に、補助水素ガス貯
留容器22内の不純ガスを含む水素ガスを流出させる
際、第7開閉バルブ9を開き、補助水素ガス貯留容器2
2からの不純ガスを含む水素ガスを容器排出補助ライン
23を通じて水素回収容器1に供給し、水素吸蔵合金に
吸蔵させたが、第6開閉バルブ8を開き、補助水素ガス
貯留容器22内の不純ガスを含む水素ガスを容器用補助
ガスライン19を通じて水素回収容器1に導入すること
も可能である。その場合には、第7開閉バルブ9及び容
器排出補助ライン23を省略することができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る水素純度向上方法及びその装置によれば、
水素利用装置内の水素純度を向上させる作業に際し、水
素回収容器を使用するのみならず、従来、パージガスと
して外部に放出していた不純ガスを含む水素ガスを水素
ガス貯留容器に貯蔵させた後、この不純ガスを含む水素
ガスからも水素ガスを回収するので、構造簡素で安価か
つ保守性の良好な水素純度向上装置を用いて、極めて高
い水素回収率を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る水素純度向上
装置を示す概略図。
【図2】 同じく作用説明図。
【図3】 同じく作用説明図。
【図4】 同じく作用説明図。
【図5】 同じく作用説明図。
【図6】 同じく作用説明図。
【図7】 本発明の第2実施の形態に係る水素純度向上
装置を示す概略図。
【符号の説明】
1:水素回収容器、2:水素ガス貯留容器、3:第1開
閉バルブ、4:第2開閉バルブ、5:第3開閉バルブ、
6:第4開閉バルブ、7:第5開閉バルブ、8:第6開
閉バルブ、9:第7開閉バルブ、10:供給ライン、1
2:製品ガスライン、13:パージガスライン、17:
加熱装置、18:冷却装置、19:容器用補助ガスライ
ン、22:補助水素ガス貯留容器、23:容器排出補助
ライン、A:水素利用装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素利用装置(A)と、水素利用装置
    (A)に接続され、水素を水素化物として吸蔵する水素
    吸蔵合金を内蔵する水素回収容器(1)と、水素回収容
    器(1)に接続され、水素回収容器(1)から初期パー
    ジされた不純ガスを含む水素ガスを、気体のままで一時
    的に貯める水素ガス貯留容器(2)とを有し、水素利用
    装置(A)からの水素ガスを水素回収容器(1)内に吸
    蔵させた後、水素回収容器(1)から水素ガスを放出さ
    せる初期に不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器
    (2)に導いて貯蔵させ、その後、水素回収容器(1)
    からの水素ガスを水素利用装置(A)に還流させ、この
    水素回収容器(1)での水素ガスの吸蔵・放出及び水素
    ガス貯留容器(2)への貯蔵を1〜複数回繰り返した
    後、貯蔵した不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容
    器(2)から流出させて水素回収容器(1)に導いて吸
    蔵させ、その後、この水素回収容器(1)から水素ガス
    を放出させる初期に不純ガスを含む水素ガスを外部に放
    出させ、更にその後、水素回収容器(1)内に残る水素
    ガスを水素利用装置(A)に還流させることを特徴とす
    る水素純度向上方法。
  2. 【請求項2】 水素利用装置(A)と、水素利用装置
    (A)に接続され、水素を水素化物として吸蔵する水素
    吸蔵合金を内蔵する水素回収容器(1)と、水素回収容
    器(1)に接続され、水素回収容器(1)から初期パー
    ジされた不純ガスを含む水素ガスを、気体のままで一時
    的に貯める水素ガス貯留容器(2)とを有し、水素利用
    装置(A)からの水素ガスを水素回収容器(1)内に吸
    蔵させた後、水素回収容器(1)から水素ガスを放出さ
    せる初期に不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器
    (2)に導いて貯蔵させ、その後、水素回収容器(1)
    からの水素ガスを水素利用装置(A)に還流させ、この
    水素回収容器(1)での水素ガスの吸蔵・放出及び水素
    ガス貯留容器(2)への貯蔵を1〜複数回行つた後、貯
    蔵した不純ガスを含む水素ガスを水素ガス貯留容器
    (2)から流出させて水素回収容器(1)に導いて吸蔵
    させ、その後、この水素回収容器(1)から水素ガスを
    放出させる初期に、不純ガスを含む水素ガスを2度目の
    貯蔵として補助水素ガス貯留容器(22)に貯蔵し、更
    にその後、水素回収容器(1)内に残る水素ガスを水素
    利用装置(A)に還流させ、この補助水素ガス貯留容器
    (22)への貯蔵を水素ガス貯留容器(2)への貯蔵・
    流出に合わせて1〜複数回行つた後、貯蔵した不純ガス
    を含む水素ガスを補助水素ガス貯留容器(22)から水
    素回収容器(1)に導いて吸蔵させ、その後、この水素
    回収容器(1)から水素ガスを放出させる初期に、不純
    ガスを含む水素ガスを外部に放出させ、更にその後、水
    素回収容器(1)内に残る水素ガスを水素利用装置
    (A)に還流させることを特徴とする水素純度向上方
    法。
  3. 【請求項3】 水素利用装置(A)と、水素を水素化物
    として吸蔵する水素吸蔵合金を内蔵し、かつ、冷却装置
    (18)及び加熱装置(17)を付属する水素回収容器
    (1)と、水素回収容器(1)に第4開閉バルブ(6)
    を介して接続され、水素回収容器(1)から初期パージ
    された不純ガスを含む水素ガスを、気体のままで一時的
    に貯める水素ガス貯留容器(2)と、第1開閉バルブ
    (3)を備え、水素利用装置(A)と水素回収容器
    (1)とを接続して水素利用装置(A)内の不純ガスを
    含む水素ガスを水素回収容器(1)に供給する供給ライ
    ン(10)と、第2開閉バルブ(4)を備え、水素利用
    装置(A)と水素回収容器(1)とを接続して水素回収
    容器(1)内の純度が向上した水素ガスを水素利用装置
    (A)に還流させる製品ガスライン(12)と、第3開
    閉バルブ(5)を備えて水素回収容器(1)に接続し、
    水素回収容器(1)内の不純ガスを含む水素ガスを外部
    に排出するパージガスライン(13)とを備えることを
    特徴とする水素純度向上装置。
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