JPH0965993A - 横受桟に掛止される吊設具 - Google Patents

横受桟に掛止される吊設具

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JPH0965993A
JPH0965993A JP22549495A JP22549495A JPH0965993A JP H0965993 A JPH0965993 A JP H0965993A JP 22549495 A JP22549495 A JP 22549495A JP 22549495 A JP22549495 A JP 22549495A JP H0965993 A JPH0965993 A JP H0965993A
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Soichi Akaishi
宗一 赤石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横受桟への着脱を自在とし、異径の横受桟に
掛止させたいときクランプ芯を横受桟の芯に一致させ、
確実性及び安定性の向上を図る。 【解決手段】 ケース、フック2、ハンガー、棚等に一
体的に設けられてこれらを横受桟に掛止可能とする合成
樹脂製の吊設具1であって、横受桟を外周から把持する
複数の円弧弯曲板状のクランプ片7に弾性を与えると共
に横受桟に対して着脱自在として、クランプ芯と横受桟
の芯とが一致するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横受桟に掛止され
る吊設具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、台所、調理場等の壁には、針金
を横格子状に編組んだ格子体又は、合成樹脂製多孔板を
張り付けてあり、該格子体の平行な横受桟21に、図6
に例示するS字状フック22を引掛けておき、このフッ
ク22にスプーン、ヘラ、お玉、調理箸等を吊り下げた
り、ケースを掛けるようにしている(例えば実開昭54
−4732号公報参照)。
【0003】また、調味料、洗剤、タワシ等の小物を収
容するためのケース、棚、キッチンペーパーやホイルラ
ップなどのホルダー等を、フック22を介して横受桟2
1に引掛け保持させることも行われている。そして、最
近では、横受桟21が大径管に小径管を挿通して伸縮自
在とされたものも市販されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、横受桟21に対してフック22が上下・左右に
動き易く、安定しないため、ケースや棚等を安全に係止
できず、人がケース等に引掛るとケース等が落下する恐
れがあり、さらに、伸縮自在な横受桟が用いられている
と、左側と右側のフック22の支承中心が上下にずれて
傾き、ケース・棚等を所要の姿勢(水平姿勢)に支持で
きないという問題があった。
【0005】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、異径の横受桟に
掛止させる場合にも、クランプ片の芯を横受桟の外径に
対応させて確実に同一芯上に位置させ、かつ弾性的に把
持して横移動を防止でき、しかも着脱自在な横受桟に掛
止される吊設具を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、ケース、フック、ハンガー、棚、その他又はこれ
らの取付具に一体的に設けられてこれらを横受桟に掛止
可能とする合成樹脂製の吊設具であって、前記横受桟を
外周から抱持する複数のクランプ片が弾性を有すると共
に横受桟に対して着脱自在とされ、クランプ芯が横受桟
の芯と一致するようになっていることを特徴としている
(請求項1)。
【0007】本発明では、クランプ片が弾性を有してい
るので、その弾力により強力に横受桟を把持し、横受桟
に対してその長手方向に移動するのが拘束される。した
がって、クランプ片の芯が横受桟の芯に必然的に一致
し、横受桟の径が変化しても十分なクランプ力でもって
芯が一致する。しかも、クランプ片が弾性を持っている
ため、横受桟への着脱が容易である。
【0008】そして、本発明は、前記クランプ片が円弧
弯曲板状を呈しており、吊設具本体から後方に突設され
た側面視略カギ形のアームの先端内側とその対向する前
記本体に、クランプ片内面が対向しかつその曲率中心が
一致するようにクランプ片外面中央部が接続一体化さ
れ、各クランプ片の内面周方向両端に桟保持突部が設け
られていることを特徴としているので、両クランプ片の
下側対向端を横受桟の上側から当てがって押し下げる
と、各クランプ片が均等に外方に撓んで横受桟を受け入
れてその外周面を把持し、その曲率中心が横受桟の芯に
確実に一致する。したがって、横受桟が大小径管からな
る伸縮機の場合でも、左右各組のクランプ片の芯が同一
直線上に一致し、ケース、棚等を水平状態に保持できる
(請求項2)。
【0009】また、前記アームの下面中央部に、横受桟
ストッパーを設けて、クランプ可能上限を明確にするこ
とができる(請求項3)。さらに、本発明は、前記クラ
ンプ片が上下又は/及び左右に複数組配設されているこ
とを特徴としており、ケース、棚等を複数個所で確実強
固に横受桟に掛止することができる(請求項4)。
【0010】なお、本発明では、各クランプ片の横受桟
導入側対向端部に、桟案内面が設けられているので、該
案内面を横受桟に当てがって押すことにより、両クラン
プ片が前後方向に均等に撓んで、横受桟をスムーズに受
け入れてその外周面を同心的に把持することができる
(請求項5)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1、図2は、本発明の一実施形態
に係る吊設具1を備えたフック2を示し、該フック2は
図3に例示する横受桟3を有する掛け止め装置4に着脱
自在に掛止される。
【0012】前記吊設具1は、図1に示すように、その
吊設具本体5がフック2の取付部を構成するようにフッ
ク2と共に合成樹脂材により一体的に成形されている。
そして、前記吊設具本体5の上端及び下部には、その背
面側に側面視略カギ形のアーム6,6が後方に突出する
ように設けられ、該アーム6,6の各先端6A内側とそ
の対向する吊設具本体5背面に、夫々前後一対のクラン
プ片7,7がその凹面を対向させて配設されている。
【0013】なお、前記各クランプ片7,7は、円弧
(約四半円弧)弯曲板状を呈し、その曲率中心Cにクラ
ンプ片7,7の水平芯が一致すると共に、内周面が同一
円筒内面に一致するように、クランプ片7の外周面上下
方向中央部が、前記アーム先端6A及び吊設具本体5背
面に接続一体化されて弾性が付与されている。そして、
各クランプ片7の上下両端部内周面に夫々機保持突部8
A,8Bが設けられており、下側の突部8Bの外周側に
機案内突部8Cが設けられ、両突部8B,8Cの対向面
が面一で八字状の機案内面9を形成している。したがっ
て、該案内面9を横受桟3に当てがって、若干強めに押
すことにより、クランプ片7の下側が夫々外方に撓ん
で、クランプ片7間に横受桟3を受け入れ、同心状に把
持する。
【0014】また、各アーム6,6の下面中央部に、ク
ランプ片7芯直上に位置してこれと平行に横受桟上限位
置決めストッパー10が設けられており、横受桟3の最
大直径の許容範囲が規制され、最大許容径の横受桟3上
面が当接するようになっている。前記掛け止め装置4
は、図3に示すように、冷蔵庫11の天端から側壁に懸
吊状に設けた左右の縦桿12,12と、上下一対の前記
横受桟3,3と、前記縦桿12の上下摺動可能に外嵌さ
れた機連結部材13とからなり、前記横受桟3,3は互
いに平行でかつ水平になるように連結され、機連結部材
13には前記縦桿12への固定ねじ14が夫々設けられ
ており、上下方向の固定位置変更自在とされている。
【0015】なお、前記横受桟3及びその連結部材13
は、上下方向に3組取付けられている。そして、縦桿1
2の上端には、側面視L字状の懸吊部材15が固着され
ており、該懸吊部材15は両面接着テープ等の接着手段
により、冷蔵庫11の天端に接着されている。前記吊設
具1の上下中心間隔は、横受桟3の上下中心間隔と同一
寸法とされている。
【0016】また、上段の横受桟3,3には、前記フッ
ク2の他、フック本体数の異なるフック102,202
が取付けられている。フック本体数が複数のフック10
2,202については、吊設具本体105,205の背
面に設けられる吊設具1を、左右両端部に分割すること
ができる。図3において、下段の横受桟3には、ケース
16とバスケット17が取付けられ、中段の横受桟3に
は、左右両端部にロールホルダー18(アルミホイル、
フィルムラップホイル、キッチンペーパーホイル等のロ
ール状のものを保持するもの)が取付けられている。
【0017】前記ケース16は、その背面板16Aが吊
設具本体を兼用し、この背面の左右両側上下部に、前述
の吊設具1が、図4に示すように一体的に設けられてお
り、前記フック2と同様にして横受桟3に嵌着される。
なお、バスケット17の吊設具1は、具体的に図示して
いないが、その背面板17A上部に、前記ケース16と
同様に設けられている。
【0018】さらに、前記ロールホルダー18は、図5
に示すように、ホルダー取付部18Aが吊設具本体とさ
れ、その背面上部に吊設具1が一体的に設けられてお
り、前記フック2と同様にして横受桟3に取付けること
ができる。図3において、19は布巾ハンガーで、該ハ
ンガー取付部19Aの背面上下部にも、前記吊設具1を
一体的に形成して、前記縦桿12に取付けうるようにす
ることができる。
【0019】前記横受桟3は、ストレートパイプを採用
したものであるが、大径管に小径管をスライド可能に挿
入して伸縮自在とすることができる。本発明の上記実施
形態によれば、横受桟3が伸縮自在管からなる場合で
も、クランプ片7がその弾性により撓んで、大・小径管
を確実にクランプすると共に、左右のクランプ片7,7
中心が管芯Cと一致し、吊設具1が同芯上に位置するの
で、フック2,202、ケース16、バスケット17、
ロールホルダー18等を水平状態に保持することができ
る。
【0020】また、クランプ片7がその弾性により拡縮
自在であるため、他社製品の掛け止め装置で横受桟の直
径が異なるものにも対応可能である。本発明は、上記実
施形態に限定されるものではなく、例えば、前記ストッ
パー10を省略可能で、しかもストッパー10に代えて
クランプ片7と同様のものを設けることができ、さら
に、クランプ片7,7を上下対称状に設けることが可能
であり、また、フック2等には吊設具1を1個所に設け
ることができるなど、適宜設計変更が可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述のように、ケース、フッ
ク、ハンガー、棚、その他又はこれらの取付具に一体的
に設けられてこれらを横受桟に掛止可能とする合成樹脂
製の吊設具であって、前記横受桟を外周から抱持する複
数のクランプ片が弾性を有すると共に横受桟に対して着
脱自在とされ、クランプ芯が横受桟の芯と一致するよう
になっていることを特徴とするものであるから、横受桟
が同径或いは異径を問わず、確実・強固に弾性的に把持
して横移動を防止するので安定性が向上すると共に、左
右で横受桟の直径が異なる場合(例えば伸縮機の場合)
でも、クランプ片によるクランプ芯が、横受桟の芯と一
致するため、棚やケース等の場合において左右の高さが
同じとなり、横受桟と同じ水平状態に棚やケース等を保
持することができ、しかも、着脱自在であるから取付位
置の調整も容易である(請求項1)。
【0022】また、請求項2の発明によれば、前記クラ
ンプ片が円弧弯曲板状を呈しており、吊設具本体から後
方に突設された側面視略カギ形のアームの先端内側とそ
の対向する前記本体に、クランプ片内面が対向しかつそ
の曲率中心が一致するようにクランプ片外面中央部が接
続一体化され、各クランプ片の内面周方向両端に機保持
突部が設けられていることを特徴とするものであるか
ら、構造が簡単で製作が容易であり、しかも横受桟に対
して上側から掛止するので、安定性が向上し、強度を確
保することができ、横受桟への着脱が容易である。
【0023】そして、請求項3の発明によれば、アーム
下面中央部に横受桟ストッパーを設けているので、クラ
ンプ可能上限が明確となり、クランプ片の破損防止と安
定性の向上を図ることができる。さらに、請求項4の発
明によれば、ケース、棚等を複数個所で確実強固に横受
桟に掛止でき、特に横幅の大きいものを安定よく掛止で
きる。
【0024】また、請求項5の発明によれば、各クラン
プ片の横受桟導入側対向端部に、機案内面が設けられて
いるので、クランプ片を均等に撓ませて横受桟の受入れ
をスムーズにでき、掛止作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の要部拡大側面図である。
【図3】本発明に係る吊設具を備えたフック等を、掛け
止め装置に取付けた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明に係る吊設具を備えたケースの一例を示
す一部破断側面図である。
【図5】本発明に係る吊設具を備えたロールホルダーの
一例を示す斜視図である。
【図6】従来のフックの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 吊設具 2 フック 3 横受桟 5 吊設具本体 6 アーム 7 クランプ片 8A,8B 機保持突部 9 機導入案内面 10 横受桟ストッパー 16 ケース 17 バスケット 18 ロールホルダー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース、フック、ハンガー、棚、その他
    又はこれらの取付具に一体的に設けられてこれらを横受
    桟に掛止可能とする合成樹脂製の吊設具であって、前記
    横受桟を外周から抱持する複数のクランプ片が弾性を有
    すると共に横受桟に対して着脱自在とされ、クランプ芯
    が横受桟の芯と一致するようになっていることを特徴と
    する横受桟に掛止される吊設具。
  2. 【請求項2】 前記クランプ片が円弧弯曲板状を呈して
    おり、吊設具本体から後方に突設された側面視略カギ形
    のアームの先端内側とその対向する前記本体に、クラン
    プ片内面が対向しかつその曲率中心が一致するようにク
    ランプ片外面中央部が接続一体化され、各クランプ片の
    内面周方向両端に桟保持突部が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の横受桟に掛止される吊設具。
  3. 【請求項3】 前記アームの下面中央部に、横受桟スト
    ッパーが設けられていることを特徴とする請求項2に記
    載の横受桟に掛止される吊設具。
  4. 【請求項4】 前記クランプ片が上下又は/及び左右に
    複数組配設されていることを特徴とする請求項1、2又
    は3に記載の横受桟に掛止される吊設具。
  5. 【請求項5】 各クランプ片の横受桟導入側対向端部に
    桟案内面が設けられていることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4に記載の横受桟に掛止される吊設具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013165897A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Lixil Corp 上段収納かごを有する収納かご

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